あら、否定はしないのね
(サファイアに対し機嫌が悪いことを言及しても彼女はそれを隠そうともせずに返答し、それでいながらも先日敗北したことを踏まえてか自身を倒すといったことも明言せずにいた)
私もこの世界に対して激しく干渉するつもりはないわ
人間っていうのも愛すべき種族の一つで貴方達が作り出すものの中には敬意だって抱くものもあるからね
ただね……私、貴女のことはとても興味があるの
(木の天辺に立ちこちらを見下ろすサファイアをサリヴァーンは紅い瞳で捉えていた)
獲物として……いえ、一人の戦士として…………かしらね?
(次の瞬間音もなく舞い降りたサファイアが低い姿勢を維持し拳を打ち込むが、サリヴァーンは悠々とそれを躱し、すかさずに打ち込まれた蹴りを腕で受ける)
それじゃあ、純粋に貴女の実力を見させてもらうわ
魔力の調子もよさそうだし貴女の戦い方も前に比べてキレが良くなってるみたいだしね
(サリヴァーンは媚薬などの毒を使うことなく蹴りを受けた直後にそのままサファイアの足を掴み、舞うようにして彼女を背負い投げて地面に叩きつける)
【こちらこそよろしくお願いします】