悔しいけれど、そう言う貴方の方がまだ余裕綽々のようね。
(自分の笑みにさらに余裕のある笑みで返されれば、相手の赤い瞳にも疲れた色もなく自信が揺らいだ様子もなく)
(奥歯を噛みしめ眉を吊り上げてサリヴァーンの動きに神経を払いつつ、何とか弱点は無いかとも考えて)
互角以上の戦いをする相手は貴方が初めてかもしれない。
いくら敵とは云え、卑怯な手を取らない相手なら敬意をもって接すのは当然のこと。
本当は互角で戦いたかったけど、仕方ないわ。
(実際に苦戦したのは数が多い場合と、この前のクラゲのような妖魔に性的な攻撃を仕掛けられた時くらいで)
(実力で互角以上にわたり合う相手は初めてて、自然と敬意を抱きつつも絶対に倒すべき相手と見定めてもいて)
(互角なら負けない自負はあったものの、パワーアップしても相手に分があり何かが無いとと思っていた)
くッ!! やはり通じない……か。
(流れ星のような光のシャワーを薙ぎ払いながら距離を詰めてきた相手に、すぐに攻撃できる体勢で身構えるが)
(目の前の近くまで来て手を突き出し技を掛けようとした時に、急に上へと向きを変えて飛翔されれば隙が出来)
キャッ!!!
(躱す間も、受け止める間も、衝撃を緩和する間もなく後頭部に膝蹴りを無防備に喰らってそのまま前に倒れ込んで)
……くッ……ハッ……ハァ……なかなかやるじゃない。
(何とかよろめきながら立ち上がるものの、ダメージは深くすぐに打撃技を繰り出すことも魔力系の攻撃を繰り出すことも出来ず)
(脚の震えに内股で何とか立っているのが今は精一杯の状況だった)
【この時間はここまででお願いします。また21時半くらいからなら可能です】