>>53
……と言うことは、貴方が全力を出したら私はとての相手にならないと言う事ね。
馬鹿にしているわ!!
(サリヴァーンの物言いは、自分より力量が上と暗に示していて不快感に眉を吊り上げ)
(独自の美学が理解できるはずもなく、力が入り過ぎなくらい激烈な拳と蹴りを繰り出していく)

褒められても……ハァ、ハァ……さっきの話を聞いた後では嬉しくないわ。
人を弄んでおいて……。
(俯せに蹴倒されてから四つん這いで身体を起こし、前に立つサリヴァーンを怒りの瞳で見つめて)
(それでも何とか立ち上がり、まだダメージが残りつつも使命感から戦う意思を示す)
今までのは……ハァ、ハッ……前戯って訳ね……。
(悔しそうに唇をキュッと閉じたものの、後頭部に膝蹴りを喰らったダメージは魔力で増強された体力でも辛く)
(震える脚で身体を支えられなくなって、その場に女の子座りで崩れ落ちる)
……ハッ、ハッ、ハッ……何をする気?
(まだダメージで荒い息を吐きながら、目の前で左腕から黒い糸を引いて滴り落ち)
(地面に広がって行く悍ましいものを見てから、気丈にも恐怖心は見せずに問い掛けて)
……くッ!!
(人間には理解できず、キューティー・エンジェルズにも理解は出来ないが、それが良くないものであることくらいは理解できて)
(悪寒と恐怖心と心の中で戦いながら、今なら隙があるように見えるサリヴァーンに攻撃する余裕が無いことに歯軋りして)
…………はっ!!!
(黒い液体から現れた触手が完全に取り囲む前にジャンプをして)
サファイア・エスポワール・フレッチャ!!
(何とかいくらかでも数を減らそうと技を放つが、数本出ただけで触手に到達する前に消え)
(サファイア本人もジャンプしたつもりが50cmも離れていない所へ降り立ち、また屈みこんでしまう)
サファイア・トゥインクル・スプラッシュ!!
(袖口や破れた胸元、そしてパニエに群がりその奥へと進もうとする触手へ立て続けに術を放つが)
(それも手の前で丸く光っただけでそのまま霧散して、ガクリと項垂れ後ずさろうとするがそこにも触手が待っていて八方塞がりになってしまっていた)

【またタイムリミットまでよろしくお願いします】