>>72
……
(数日ぶりに溌溂とした様子を見せ、クラスメートと元気そうに話す彩文を横目に紗枝は再び本に目を落とす)
(あくまで過度な干渉は避け、彩文が自身の変化する身体に苛まれる様を遠巻きに眺めながら紗枝はその姿を観察していた)

(そして授業は午後に入り、体育の授業に移ると彩文は一人教室を抜け出して着替えに向かい、人気のない男子トイレを選んで着替えていた)
……
(紗枝は相変わらず火傷の後遺症ということで体育を見学しているもののその左手はほぼ完治しており、袖口から見える手先の包帯は外していた)
……
(彩文に施した淫紋やサファイアの時に体内に流し込んだ淫魔の妖気が男子の匂いに反応し、身体が疼き始めていた)
(元々純粋な淫魔として生まれ、そういった物事に慣れているうえ男女別々で授業を受けている紗枝は特筆した様子は見られないものの、それが初めての感覚である彩文は疼く淫欲に困惑し、発情を催していた)
(ひとまず授業中は動けなくなるような事態まで陥ることはなかったものの、授業が終わると彩文は他のクラスメートが戻るよりも早く教室に戻り制服に着替えるとトイレへと駆け出していた)
……彩くん、そろそろ限界だったかな…………?
(静かに席を立つと紗枝は彩文の後をつけて彼が入っていった女子トイレに続けて入る)

大丈夫……彩くん……?
(静かに女子トイレの中に入ると彩文は制服を脱いで下着をボクサーパンツからショーツへと履き替えてズボンを履いている最中だった)
また…………身体…………疼いてるみたいだけど…………
(音もなく間合いを詰めながら紗枝は彩文の方へ近寄り、彼の身体に手を伸ばす)
彩……くん…………の判断に……任せるけど……大変なら……手伝うし……待ってるから…………ね?
(紗枝はそう呟き彩文の腰に手を回す)

【時間及び彩文の制服の件のほう承知しました、よろしくお願いします】