(梨奈のことについて言及すると彩文の目からは涙が零れだし、嗚咽交じりに胸の内を告白していた)
……そう…………それは……辛いよね…………
わかった…………なら……梨奈ちゃんとの思い出も…………私が……
(頭を撫でて抱き寄せながらも紗枝は彩文の秘所を擦り続ける)
(一度梨奈との失恋を経験させることで更に彩文の依存性を上げさせて共依存の関係を築く目論見は紗枝の予想通りに進んでいた)
私は…………絶対に……何があっても…………彩くんのこと……忘れたり…………しないから……絶対に…………
(執着に近い愛情を呟きながら紗枝は彩文を抱いていた)
……他の誰にも、渡さないから
(付け加えるように、彩文にも聞き取れるかどうかという声量で静かに低くそう呟くと彩文の割れ目をズボン越しにもその感触がわかる程度に擦り付ける)
(彩文の足が震えて一人で立つことも難しい様子を見れば紗枝は彼の身体が倒れないよう支えながら愛撫を続ける)
……
(そして抱き寄せていた手を彩文の顎に這わせると持ち上げるようにして接吻を交わす)
(彼の辛い記憶を上書きするように、過去から現在へと塗り替えるように舌を絡ませながら紗枝はディープキスをする)