(千歳の言葉に、お父さんは表情を歪めながら説明を始める)
え…うそ
(お父さんと反対に、呆然となってしまった千歳)
(魔力っぽいものは確かに感じたけれど、本当にお父さんの魔力だとは思っていなかった)
(ちょっとした冗談のつもりだった言葉だったけど、実は冗談ではないようだ)
(千歳にとってつらいのは、お父さんが目覚める原因になったのが自分だという事)
(無様に負けて犯されて、それを世界に動画配信される)
(そんな自分を心配するあまりに、お父さんは変わってしまったのだろう)
あ、あのお父さ…わわっ
(何か言おうとする千歳をお父さんが抱き寄せてきた)
(お父さんはお父さんで、千歳の事を心底心配して話してきている)
…い、いいの?
(まだ1人暮らしして間もないけど、お父さんが力を持っているのなら話は別になる)
(むしろ一緒に暮らした方が、かえって2人にとって都合がいい感じがする)
(それにこうやって頭を撫でられていると、小さい頃を思い出して反対しにくくなってくる)
お父さん…昔からこうやって、よく頭撫でてくれたよね
…うん、また2人で…
(暮らそ?と言おうとした瞬間、2人とは別の気配が部屋の中に生まれた)
(千歳をかばうような体勢で変身するお父さん)
お…お父さん…?
(千歳が驚くのも無理はない)
(その姿はヒーローというよりは怪人に近いモノであったから)
(でも意識は間違いなくお父さんで、千歳を守ろうとする態勢も変化はない)
だめだよ、お父さん!
ぼくも初めて魔法少女になった時、全然戦えなかったもん
(千歳もいつもの変身ポーズをとり…そして催眠術が発動して全裸の変身)
うう…
(お父さんの前で裸を晒してしまい、真っ赤になって魔法少女の姿になる千歳)
ぼ、ぼくだって自分の事は自分で守れるよ!
(お父さんを安心させるように元気に話す千歳)
【うん、じゃあそんな感じで進めてみるねっ】