>>930
(千歳の言葉を聞いて、おとうさんはチョコレートケーキを選んだ)
はぁい、じゃあチョコレートねっ
あ、お皿お皿っ
(戸棚から千歳がお皿を持ってくると、おとうさんはそれにケーキを取り分ける)
ふぅん、そうだったっけ?
(言われてみると、前はおとうさんはそんなにチョコレートを食べていなかったような気もする)
ぼくは甘いもの何でも好きだし、ショートケーキでいいよぉ
(取り分けられたショートケーキを嬉しそうな目で見つめる)
(するとおとうさんが、飾りのチョコレートをフォークに刺して譲ってくる)
えっ…嬉しいけどいいの?
(ちょっと嬉しそうにほほ笑んでから聞き直す)
(差し出されたチョコレートを見て、こくりと生唾を飲み込む)
で、でもせっかくだし、もらっちゃうね
(結局チョコレートの魔力に逆らえず、千歳は顔を近づけると小さな口を開ける)
あーん…うん、おいしっ
(チョコレートの甘さに満足したように笑みを浮かべる千歳)
じゃあじゃあ、今度はぼくの番!
(千歳のフォークで自分のショートケーキの生クリームを掬い取る)
はい!はいっ!おとうさんもあーん!
(フォークの生クリームをおとうさんに差し出す千歳)

【ぼくの方こそ、時間までよろしくぅ】