>>932
(千歳が差し出したフォークを、おとうさんはお礼を言いながら咥える)
(クリームを味わうように少しの間口に入れてからフォークを離す)
どぉどお?
(おとうさんの反応を見ながら千歳もショートケーキを切り取り口に運ぶ)
(そのフォークがお父さんの唾液で光っていたけど、千歳はケーキに夢中で気づかない)
んむ…ふわ…おいしーよぉ
(美味しそうにケーキをもぐもぐし、幸せそうに笑顔を見せる)

(するとおとうさんが、切り取ったチョコレートケーキを差し出してきた)
え、いいよいいよっ、おとうさん食べてっ
(最初は遠慮したけど、でもおとうさんの好意を無駄にもできない)
えと…じゃ、じゃあもう一口…あーん
(また口を開けてフォークを咥える)
ん…んぐ…んう?
(ケーキを受けとってフォークを離そうとしたけど、おとうさんが口から出そうとしない)
(おとうさんはフォークを細かく動かして、千歳のしたをふにふにと弄ってくる)
おとう、ひゃ…ん?
(少しして口から出されたフォークは、千歳の唾液でねっとりと濡れている)
(そしておとうさんは、唾液で濡れたそれを口に入れて味わい始めた)
ふぇ…あ、えと…
(みるみるうちに赤くなっていく千歳の頬)
(さすがに、自分もおとうさんの唾液を味わうとかはできなくてもじもじしている)
お、おとうさん…その、えと…お、美味しい?
(無言でいることもできず、変な事を聞いてしまった千歳)