えー…?そんなことないよ。ふたりとも結構普段はうるさいんだから。
バイクなんて危ない〜とか、女の子なんだからもっとお洒落に気を使いなさい〜とか。
あはは、まあ確かにその通りなんだけど、そんな2人がお兄ちゃんのことを褒めるってことは相当だよ?
(確かに昔からの顔見知りではあるが、その上で、とフォローして)
ふふ、お客さんを健康にしてあげる仕事の人がそれじゃだめだよ。
栄養バランスはしっかり考えて食べなきゃ、ね?
すぅー………はぁー………。
あ、はは……毎週ほぐしてもらってるのにねぇ。一週間過ごすとすぐにこれだよ。
(年齢と性格に似合わない熟れた身体はまるで彼と同い年、もしくはそれ以上と言っていいほどに成長していて)
(趣味で細かい作業をすることが多いのも相まってその凝りは具合は中々のもの)
んっ……ふぅ……ふふ、やっぱりお兄ちゃん、上手……♪
(彼はその道のプロ、そして流石に幼なじみといったところか、芹の悩みのタネを的確に解消していくような手付きに)
(芹は心地よさそうな吐息をもらしながら、とろんとした瞳になっていく)
(彼のマッサージを受けるといつも眠ってしまいそうになる。芹にとってそれほどに心地よい時間だった)
へ……?胸の、近く……?
ぁ………!えへへ、そ、そっか……そうだよね。いくらお兄ちゃんでもこれはちょっと…触りづらい、よね?
(彼の提案に一瞬呆けたような声をだす芹。その後すぐ彼の言わんとする事を理解すると)
(照れ笑いを浮かべて後ろ頭をかく。いくら幼なじみでも突然胸の近くは触れづらいだろう)
大丈夫だよ、お兄ちゃんがそう思ったのなら……きっと悪いことじゃないからね。お願いできるかな?