「本当に登録しちゃった……」
露出の世界に触れてみて、それが愉しいことも少しずつ分かってしまって
もっと続けたらお姉ちゃんに近付けるような気もして……露出調教サイトに登録してみたけど
やっぱりまだ怖いという気持ちも強い。
「でも……指示されて、みたい……」
「って、もう来た……?」
呟きながら机の上に置いたスマホの画面が光る。
画面をのぞき込んだら、指示が来たことを知らせるメールの通知が映っていた。
緊張しながらスマホを持ち上げて、サイトを開いて確認してみる。
「期待してもらえるのは嬉しいけど、応えられるかな……?」
「写真は下着だけ……裸なんて……無理無理…っ」
下着もつけずに裸で撮影してそれを裏垢に乗せるのを想像してみるだけで顔が熱くなる。
流石に今までそんな指示はなかったけど、やっぱり皆見たいのかな…?
もし見せろって指示が来たら、その時は私はどうするんだろう…
もっと頬が熱くなっていくのを感じて、慌てて首を振って忘れることにする。
「証拠写真は一応載せてます。でも……直接は見せられないから、少しパンツをズラした写真だけ……ですね」
指示されて処理するだけでも結構恥ずかしかったのに、それを証明する写真も指示されて、どうしようと悩んだことを思い出す。
結局ショーツに指を引っかけて少しだけずらして撮った写真でOKしてもらえたからよかったけど。
撮る時に緊張してスマホを持つ手が震えたせいで何度も撮り直した思い出。
そのせいでいつもより下着が貼りついてるよって指摘されて、慌てて確認して……あれ?
あの後消しちゃったかな……
「顔出しはまだしてない……です」
まだ……?
自分の言葉に違和感があって少し考えてみる。
なんてそう言ったのか、理由はすぐに見つかった。
露出を始めるきっかけになったお姉ちゃんの露出写真……その写真の中でお姉ちゃんが顔を映していたからだ。
マスクをしている写真が多かったけど、中には素顔そのままの写真もあって
だから、いずれは私もそうするんだ……って、心のどこかで覚悟していたんだと思う
「やるとしても……マスクは付けたい…」
ネットに素顔付きで露出写真を載せるのが危ないことなのはわかっている。
だからやるとしても、一応隠しておきたい。
……でも、ネット全体じゃなくて個人になら…?
罰ゲームとかで誰か一人に送って晒してしまうのもスリルがあって、いいのかも…
危ない思考に足を踏み入れていると気付いて、また頭を振って考えを消す。
「着替えの動画……まだ撮ったことないね…」
「お気に入りの私服……か…」
サイトに登録して最初の指示は私服から下着への着替え。
下着は何度も撮ったことあるのに、着替え自体は撮ったことはなくて。
今までの指示とは違うことを感じながら立ち上がって、クローゼットの方に歩いていく。