「澁澤龍彦や沼正三は西洋的な美の崇拝者」というのは言い得て妙ですね。
西洋美の理解者という点では三島由紀夫にも通じる気がします。アポロン的な人々というか。

一方、団鬼六や千草忠夫は日本美の耽溺者だったように思います。
お二人はやはり古風な日本女性が好きなんでしょうね。あの仄暗い破滅への美学というのはデュオニュソス的なものを感じます。