>>245
自分が知る唯子とはあまりにもかけ離れたその変わり様に、暁年は異常性を感じ取った。
いい視点だと思いました。作品への理解が、広がりました!深まりました!ありがとう!

興信所と通じて知り得た妻の尋常ならざる姿は、想像を遥かに越えて暁年に混乱と動揺を
生じさせたはず。女を、人を、牝と呼ぶ存在にまで堕とす「調教」の世界。暁年はそこに
唯子が抗えず囚われた、得体の知れない何かを感じ取った(それが、危険な快楽の檻だと
私は思っているのですが…)。暁年があの「条件」を飲んでまで唯子を受け入れた決断や
決意には、「救い」という要素が多分にあったのではないかと思い至りました。