毎月短編を書き始めました、これらをまとめたのが書院の鬼頭先生の短編集です
でもって短編である以上、基本どれも結ばれるところで終わり破滅までは描写しませんでした。だから今読んでも後味が良い。
先生はこの時代に後の長編で使われる様々なプロットを練り、バッドエンドにこだわることはないと確信するに至ったのだと想像します
その後ルポルノが休刊し、先生は禁母・淫叔母といった必ずしもバッドエンドにはならない長編を出していきます
母(ママ)が1982年で、禁母が1992年ですから、当時の読者たちは実に10年も待たされたことになりますね
牧村先生のデビューも1991年ですので、ここで書院の母子たちはバッドエンドから解放されてゆくのです