以前、まじめに考察しようとしていた者です。
月下香の檻3巻の自分的な感想を一言でいうと
「あれっ? これ・・・自分好みになってるかも?」って感じです。
修羅場好きの私の立場としては、卍と暁年の目的がはっきりしたことで
唯子と卍が先に破滅してしまうかもしれないと感じたことです。
卍の目的が唯子ではなく「唯子を自慢の嫁という暁年」が標的となっており
暁年の目的が「唯子を救う事」ではなく、「唯子と卍を共に羽ばたかせない事」を望んでいることだ。
(羽ばたいてって・・・なんでそう思うのかよくわからん。 唯子はどう転んでも確実に破滅するのに・・・)
連載版の最終回に合理性を求めた前の考察はことごとく外れはしましたが
以前の考察では唯子と卍が破滅するより先に暁年暁人が破滅する確率が高いと自分は予想していたのですが
(むしろ卍だけは生き残る可能性もあったと思う。)
3巻の結末がありえないと思えた謎な状況がそのまま結末として確定をして
物語の破綻が広がってるかもとは思いはしましたが、暁年が唯子を苦しめる事を目的と化している今
暁年は生き残る可能性が非常に高いと思える。
和虎に接触し彼にその行末を興味に持たれた暁年が、お人好しのままの真正のヘタレで終わるとは思えなくなってしまった。
狂気の聖人の暁年ではなく、復讐に身を焼く(特に唯子に対し)暁年なら、卍と雌豚唯子が共に羽ばたいたその時を
狙っていたかのように卍と唯子に無惨なくらいの報復を開始するのではないだろうか?
唯子が卍からも暁年からも救われることがないことが確定した3巻は正に自分好みかもしれない。