朝起きたら、妹に その15
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桐莉「兄ちゃん、兄ちゃん、ついに15スレ目に突入だぁーっ」
隆浩「……え?まだ続いてたのか、このスレ?」
七華「続いてるよ、たかくんっ!!!」
由紀「ボク達の物語が終わっても、兄と妹の伝説は何処までも続いて行くんだよっ!!!」
桐莉「……まぁ、何時終わっちゃってもおかしくない過疎りっぷりッスけど……」
七華「桐莉ちゃん、電波分の補給宜しくっ!!」
ゆかな「ドミ狩る分はゆかなが引き継ぐのですよーっ!!」
月華「はいはい、犬神分犬神分」
雪帆「ボクと兄さまと月ちゃんも宜しくねー」
果たして命脈は何処まで続くのか、兄と妹のラブラブ電波でちょっぴり切なくいやらしい数々のストーリーが今ここにON AIRっ!?
七華「永遠はあるよ、此処にあるんだよっ!!!」
桐莉「幼馴染キャラは引っ込んでるっ!!!」
前スレ:朝起きたら、妹に その14
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1180380183/
保管庫
朝妹スレ私設まとめ(ハル氏)
http://asaimo.h.fc2.com/
ログ置き場(保管庫完成までの暫定設置)
朝起きたら妹に、ログ置き場
http://www.geocities.jp/asaimo0/
七華「それじゃ、朝芋スレのお約束の確認だよー」
桐莉「一つ!荒らしや煽りは華麗にスルーしるっ!!!」
由紀「二つ!基本はsage進行だよっ!!!」
ゆかな「三つ!出来ればトリップ付きの方がありがたいのですよーっ!!!」
月華「四つ!投稿する前に良く推敲する事っ!!!」
雪帆「五つ!ご意見、感想、ネタ出し、大歓迎だよー!!!」
ゆかな兄「新入りの兄ちゃんも大歓迎やでー」
恵「えっちなのも大歓迎だよー?」
一樹「どんどん書いて投下してくれー」
隆浩「……俺の分の台詞が残ってない件」
放課後、最初の授業は体育の水泳。
夏休み直前の暑い盛りに西日差し込む教室で数学や物理の授業を受ける事に比べたら、まさに天国と地獄、ワッフルと塩せんべい。
「こーゆーの何て言うんだったかなー」
水泳帽外して少し伸びて来てる髪の毛をクラゲみたいに水面にゆらゆら漂わせながら、あたしの傍に泳ぎ寄って来た一樹が呟く。
「あ、思い出した。月華とスッポンポンだ」
「沈め!水中に没して二度と浮き上がって来るな!」
一樹の頭に全体重を掛けて水の中に突っ込みながら、あたしは自分が犬神憑きじゃなくて河童憑きか何かだったら良かったのになーとか思っていた。
と言うのも。
折角の自由遊泳なのに。
みんなは面白おかしく楽しく元気にトロピカルで開放的な夏の空気を満喫してるのに。
「何であたし犬掻きしか出来なくなってるのよぉ〜〜〜っ!!!」
「がばごばごぶはぁっ、……犬だからだろ?」
浮き上がって来た一樹がごもっともな突っ込み。
はい、その通りですよ。犬神ですよ。
あんたは人間のままで良かったわよね!クロールも平泳ぎもバタフライだって出来るもん。
あたし水泳得意だったのに!水泳のテストどーすんのよ、犬掻きじゃ25m泳げない組に入れられて、水泳帽にもマジックテープでくっ付ける赤ライン張られて、
皆と隔離されて四人くらいでプールの隅っこで只管バタ足の練習とかさせられるのよやってられっかド畜生ぉぅっ!!! 頭を掻き毟りながらあたしが苦悩してるってのに、一樹は水中眼鏡付けてスイスイ水中を泳ぎ回りながら、モン吉と一緒に女子生徒のお尻を追い掛けてる。
「ぐふふふ、夏はいいですなぁ、モン吉さんや」
「ウキキキキキキキ。おっぱい星人どもは何を考えてるんだギャ。女子の魅力は主におケツと鎖骨に集約されてるってのにねぇ?ねぇ?ウキョーーーーッッ!!!」
「そもそも、男が女の胸に欲情するのは、元々は尻に欲情してたのが二足歩行に進化して視点が変わったんで、女が胸の谷間で尻の谷間を擬態して男を誘おうとしている結果なんだそうだ」
「ウキョー!?マジかや、流石は物知りの一樹クン!!エロ博士の称号を授けるギャ!!」
なるほど、一樹もモン吉も猿並みの知能程度だからお尻に興奮してるのか。納得。
と、2−Aの日焼けした三連星こと、貝屋さん・摩周さん・織手賀さんが一樹とモン吉を取り囲んで、
「そのまま二人仲良く永遠に沈んでろ、このたわけ!!!」
「人の股の間を泳いで潜るなよぅ!!!」
「伊原第三高校のウォーター・モナークを舐めるなーーーっ!!!」
二人の周りを高速で周回しながら代わる代わるに頭を押え付けて水の中に漬け始める。
「あ、あれはウォータージェットストリームアタック!?未だ嘗てあれを破った生徒は居ないと言われているっ……」
「いや先生、解説してないで止めて下さい。猿はどうでもいいけど、うちの馬鹿兄貴が溺れ死んだら困る」
「すまない、鳴神…先生は泳ぐのだけは苦手なんだ……ッッ」
今朝方、雪帆のお尻を触った容疑(冤罪だけど)で連行されてった江口先生の代打で体育の授業を見てる訳だけど、事故とか起きたらやっぱり尾崎先生のせいになるのかな。
……まぁ、あたしのせいにならなきゃ別にいいんだけどね。(まさに外道!) 「ギャース!!がばごぼたすっ、助けろ、月華ぁっ……」
「ごめぇん、一樹ぃ。あたし、今、犬掻きしか出来ない体なのぉー」
「誰でもいいからさっさと《助けに来い》ッッ!!!」
わうぅぅぅーーーーーーーーんっっっ!!!!!
っと、遠吠えが聞こえて、プールの中心からどっぱぁーんと水柱が揚がった。
「ゆっ、雪帆っ!?」
「ボクの兄さまを虐めちゃだめぇっ!!」
なんちゅースピードか。授業を抜け出して来たらしい雪帆はブレザー姿のままで、犬掻きをしながら一樹に泳ぎ寄ろうとして……水中に沈んでった。
「……………って、おぉいっ!!?」
慌ててあたしもプールに飛び込む。雪帆を引き揚げようと息を吸って水中に顔を突っ込んだ途端、
「ナイスだ、月華!そのままの姿勢をキープしろっ!!」
「えっ!?えぇっ!!?」
ざっぱーーーんっ!!!
イルカみたいに水面から躍り出た一樹が、あたしの背中を踏み台にしてプールサイドに退避。踏み台にされたあたしはと言えば、急な衝撃で息が詰まって雪帆の待つ水底へと沈んで行く……。
「ナイス忠犬!!」
「うん、後で殺すから☆」 底の方から浮き上がって来た雪帆が、あたしをプールサイドまで引っ張ってく。
「兄さま、月華ちゃん拾って来たよ」
「よしよし、偉いぞ雪帆」
「頭撫でてる場合かっ!雪帆びしょ濡れ!あたし踏み台っ!」
「えー、ボクは兄さまの為ならこれくらい平気だよー?」
ぷるるるるっ、と体を震わせて水気を飛ばす雪帆。
あたしの妹は何故此処まで見事に犬に適応しているのでしょうか、教えて神様仏様、ぷりぃずっ!!!
「ほんと、あんた達って姉妹揃ってブラコンよねー」
「いやっ!?違うし!!雪帆はブラコンだけどあたしは健全だからっ!!」
「えー、でも、昼休みだって兄貴とデートしてたじゃん。中庭でわんこプレイとかー」
「自分からちんちんしてなかった?凄い格好だったよー、この変態たーれんっ」
「其の犬耳もお兄ちゃんの趣味に付き合ってあげてるんでしょ?」
ああああああわんこプレイ見られてるぅぅぅぅってか誤解されてる確実にクラスの皆の中ではあたしは
雪帆と同じブラコンで犬耳プレイ大好きな変態妹さんなのかぁぁぁもうダメ、一樹殺してあたしも死ぬ。
「あ、そうだ。猿渡は?」
一人水中に取り残されてウォータージェットストリームアタックを受け続けているモン吉の方を顧みる一樹。
途端に黄色い悲鳴が。
勿論、モン吉じゃなくて、貝屋さん・摩周さん・織手賀さんの声だ。
雪帆が飛び込んだ時と同じくらい派手な水柱が揚がって、空からひらひらとスクール水着が舞い降りて来る。 「雪帆、取って来い」
「わんっ」
プールサイドに落ちたそれを回収して来て一樹に渡す雪帆。
即回収したら変態の謗りを受ける事は免れまいと判断して、一度女子の手を介して入手する事にしたらしい。この変態策士め。
「まだ湿っていて、ほんのりと暖かいな」
「兄さま、名前書いてあるよ。貝屋、摩周、織手賀だって」
プールの中、そしてプールサイドに居る全ての生徒(特に男子)の目線が、一斉に水柱の揚がった辺りに集中する。
『貝屋達の水着があそこに有るって事は!?』
『全裸!?今、あいつら全裸だって事だよな!?』
『俺たちは今、伝説を目の当たりにしようとしているっ!!』
『良くこの目に焼き付けよう!!今夜のおかずにする為にッ!!!』
動きの止まったウォータージェットストリームアタックの包囲網を抜けて、モン吉が鼻血を垂れ流しながら、プールサイドに泳ぎ返って来る。
歓呼の声で迎える男子、軽蔑し切った目で見ながら罵倒する女子。
「お、おい、猿渡っ!……見たのか!?」
「……ばっちり見ちまった。乳も尻も、アソコもだ……」
「畜生っ、お前っ…何時の間にあんな神業を習得してたんだよっ!?俺にも教えろ!!」
「兄さま、女の子の裸が見たいの?ボクのじゃ駄目?」
「駄目に決まってるでしょ、馬鹿雪帆っ!!!」
「な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺様も何が起きたのか判らなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピード脱衣だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」
「てめぇ、奥義を伝授しないつもりだなっ!?俺たちはエロスで結ばれたブラザーじゃねぇかよっ!!隠し事はしねぇって誓いを忘れたのかっ!?」
「一樹必死だな。あたしゃあんたと兄妹の縁を切りたい気分だよ……」
「本当に知らねぇんだって、俺様は何もしてないギャ!!」 一樹から受け取った織手賀さんの水着の主に胸と股間の部分に顔を埋めて鼻血を拭いながら必死で弁明するモン吉。
「あんたじゃなきゃ何処の変態がこんな真似をするってのよ」
「ウキャキャキャキャギギギギグギャギャ!!!疑ってるのか!?お前、俺様を疑ってるのか!?うぎぎ癇癪起きる!!!!」
二枚目、貝屋さんの水着を一樹の手から引っ手繰ろうとして、手を叩かれながら言っても全然説得力が無い。
「とりあえず、その水着寄越しなさい。日焼けした三連星に返してやるんだから」
「な、何を言っているんだ、月華!?国宝級文化財だぞ!?手厚く保護しなければ!!」
「そうだギャ!!天女の羽衣は返しちゃいけないギャ!!かぐや姫がお月様に帰ってしまうギャ!!!」
「……あのね、兄さま。ボクも返した方がいいと思う……」
「なっ、なん…だとっ…!?」
飼い犬に手を噛まれた様な愕然とした表情の一樹。
でも、周囲を見回して気付く。
手に手にプール掃除用のデッキブラシを振り上げて、返答次第では一樹とモン吉の脳天を克ち割らんと、虎視眈々と狙っている女子生徒達。
「……うん、他人の所有物はちゃんと返すべきだよな」
「奇遇だギャ。俺様もそう思ってた所だギャ。うぎぎ……」
作り笑顔であたしにスクール水着を渡す一樹とモン吉。
ってか鼻血付き。汚い。マジ勘弁して欲しい。
これを着るか全裸で出て来るか、究極の選択を余儀なくされた織手賀さんに同情の念を禁じえない……。 「貝屋さーん!摩周さーん!織手賀さーん!水着投げ込むからー、プールの中でさっさとこれ着て揚がって来なさーい!!!」
こくこくと頷く三連星目掛けて、あたしは三着纏めて丸めたスクール水着を投げ付けた。
どっぱーーーーーーーーーんっっっ!!!!!
またもや高々と揚がる水柱。
あたしが投げたスクール水着は、水の防壁に阻まれて、塩素の錠剤と一緒に再び空からひらひらと舞い降りて来る。
「ウキャウキャキャキャ!ナニ?何でスク水俺様んとこに戻って来るわけ?これはアレだ、俺様に所有して活用して貰いたいとスク水の精霊たんがすくみじゅっ!!?」
「いいから返せ。猿がオナニー覚えたら死ぬまでシコシコが止まらないでしょうがっ!」
デッキブラシでモン吉を沈黙させてスク水を強奪、再びプールに投げ込もうとした所で、一樹がストップを掛けて来る。
「やめとけ、月華」
「何よ。あんた、まだ三連星のスク水狙ってる訳?」
「いや、まぁ欲しいけど」
「欲しいのかよっ、変態大人っ!!!」
「……多分、投げ込んでもまた同じ結果になると思うぞ」 と、プールの中から連続して悲鳴と水柱が揚がった。
『きゃあああああ』どっぱぁぁぁぁん『いやああああんっ』どっぱぁぁぁぁぁん『らめぇぇぇぇえっ』どっぱぁあぁあぁぁんっ。
そしてプールサイドに落ちて来る塩素錠剤とスク水、発生した津波に押し流されて来る全裸の女子生徒十数名、
発情した獣の様に咆哮しながら殺到する男子生徒と、それを何とか押し留めようとして漢津波に飲み込まれ、スク水を剥かれる女子生徒の悲鳴。
「なあ、鳴神…授業中に男子生徒と女子生徒が皆して全裸になって乱交したら、僕の評価はどうなるんだろうな?」
「普通に考えてクビじゃないですか?ってか見てないで止めて下さい、尾崎先生」
「止めるなんて持っての他だぞ、月華」
「そうだギャ!これこそ男子と女子の美しくも自然な姿だギャ!!!」
言って手近な女子生徒の乳を揉もうとして殴り飛ばされて目を回すモン吉。
確かに、劣性遺伝子を持つブサイクなキモ男は女子に交配を拒まれるのが美しくも自然な姿よね。
「……ってか、何?プールの中に何か居るの?」
「だからやめとけって言っただろ」
「がるるるるるーーーっ」
デッキブラシを木刀みたいに構える一樹。
八重歯を剥いて犬みたいに威嚇する雪帆。
やがて…水柱と共に、水中から『其れ』はぬっと姿を顕した。
「がぱっぱーーーーっ!!!」
………To Be continued next ばとる ターイムっ……だよ、兄さまっ!! 桐莉兄スレ立て乙&GJ
プールにいってこんな奴らいたら浮くだろうなあ・・・・
けど見てみたい気もするw
推敲した心算だったのに三箇所ほど間違えてたし。orz
赤ライン張られて⇒貼られて。
プールロープの事じゃなくて、水泳帽に付ける泳げない子の識別マークの事ね。
月華ちゃん拾って来たよ⇒月ちゃん拾って来たよ。
雪帆は月華を月ちゃんって呼ぶ。
癇癪起きる⇒癇癪起こる。
一応、兄妹三人の紹介。
鳴神一樹(おがみかずき)
退魔の一族、鳴神家の次期当主。一人称俺、二人称月華・雪帆。
伊原第三高校2-A所属。つまり隆浩や桐莉と同じ市の違う学校に通ってるって事になるか。
制服は学ラン。ボタンやホックはだらしなく外してる。
髪ぼさぼさで昼行灯な面構えだが剣術と体術の実力は月華より数段上。
特に無拍子の歩法と動体視力の良さによる見切りが凄くて中々攻撃が当たらない。
犬神使いの資質があったので、令呪による妹二人への絶対命令権を得た。
モン吉とはエロスで結ばれた無二の親友同士の関係。
鳴神月華(おがみつきか)
一樹の双子の妹。一人称あたし、二人称一樹・雪帆。
伊原第三高校2-A所属。兄貴とクラスメート。おまけに席も近い。制服はブレザー。リボンタイが赤。
吊り目・ポニテ・八重歯・すぱっちゅ装備。
良識人だが潜在的には雪帆以上にマゾ犬且つブラコンの気質が有るっぽい。尻尾が性感帯。
どっちかと言えば小手先の技法より力押しを好むタイプ。
犬神憑きの資質があったので、家系の業により犬神に憑依されて、現在犬耳と尻尾が生え、犬の習性と、兄貴への絶対服従の呪縛が掛かった状態。
未だ自分の固有能力には覚醒していない。
モン吉とは不倶戴天の仇敵。あと、兄貴が(見た目無頓着な割には)わりかしかっけーのでイケメンに対してはわりかし耐性が有るらしい。
鳴神雪帆(おがみゆきほ)
一樹と月華の妹。一人称ボク、二人称兄さま・月ちゃん。
伊原第三高校付属中等部1-B所属。制服は高等部と共通のブレザー。リボンタイが緑。
ぽやーっとしてて変な性格のようで意外と腹黒い。
ショートだけど両方の耳元から肩口まで髪伸ばして左だけりぼんで巫女縛りしてる。
月華より緩い眠そうな吊り目、八重歯は兄妹共通(犬神の影響で一族共通の遺伝形質)、ドロワーズ装備。犬耳が性感帯。
犬神憑きになる前から病的なまでに極度のブラコンで、一樹の命令には令呪無しでも絶対服従。呼ばれたら何処に居ても飛んで来る。
命令に従って頭を撫でられるのが至福であるらしい。ってか既に色々とえっちぃ悪戯なんかもされてるらしい。当然本人は喜んでる。でもって月華がちょくちょく邪魔しに入る。
非力でトロいように見えて実は身体能力は兄姉同様に結構高い。但し体術を習ってないんで近接戦闘は苦手。
固有能力に既に覚醒している。まだ使ってないけど。 >>1
乙
※「朝起きたら妹に○○」というお題で
エロゲっぽいシチュのSSを描いたり妄想したりするスレです。
もちろんエロゲネタを使うのも可ですよ。 , - ‐ ─ 、
/: : : : : : : : : : : : :`ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
/,: :': : : : : ://: :ノi: : i: : : : : :.!
,'./::‐ナ/ / // l: : |: : : : : :l
l/::/チk、' /  ̄ 叮¬: : : : : :.!
,l|::/| トr:l ,ニ‐ _ |: ::|: : : : : :.!
/ l| :::| `¨ |イ:_ヽ、|: : : : : : ! お
{ l| :::| ' .弋zソ .(|: : : : : : l つ
l l| ::::|\ 、_ ゝl: : : : : : l で
l、 l| ::::|::::::\ _ _ ´|⌒'i: : : : : : :| す
人l| ::::|:::\::::::| |: : :|: : :.l: : : |
,ィ⌒ヽ l:| ::::ト、:::::`:/, ´ `ヾ ./: : :|: : :.l: : : |
.{ ι vノ l | ::::| `/l l |: : : |: : : !:: : :|
(・ ¨ ¨`). ! l ::::|,-'‐、_l |.l: : : :|: : : !:: : :l
「 ゙̄`V l .|::::,{_ -‐テl |l: : : :.|: : : |::: : :|
ト、 V .l |//l ̄ ∧ |l:: : : :|: : : |:::: : :|
∧ r'V l.( {」 {」ハ l /l: : : ∧: : l:::::: : :!
`{> 〉 ヽ、 >{」_ _v.| .!::!: : /::::l: : l:::::: : :l
{ヽ人 i_ / {」_v_| |:!: : |::::::l: : l::::: : : !
`l/‐-_/ ̄ ̄{_,'V_ | |: : :.|::::::l: : :l:::::: : :!
! ̄ ─{ _ ̄| |: : :.l:::::::l: : :l::::: : :l
! `ー. | |: : :.|:::::::l: : :l::::: : :l -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{\ /リ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i| 乙にょろ!
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
|ヘ ゝ._) j /⌒i !
| l>,、 __, イァ/ /│
lヽ|_ | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
\V◯}アヽ ̄ ̄`ヽ彡' | 、
{> ´ l \ __ヽ ,、
-=ニ´ | ! ヽ\/.:|
/ │ /! | |.:.:_})、!
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│/ / /`|メ ヽ|´ ヽ ! l/l/ |イ.、
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「兄ちゃん!兄ちゃん!!ソフトが金だぁーーーっ!!!」
朝起きたら桐莉が、物凄い興奮で鼻息をフンフン言わせながら俺の部屋に駆け込んで来た。
「ああ、知ってるよ。お前、激しく音速が遅いな」
北京五輪第拾四日目に当たる八月二十一日、ソフトボールの決勝戦が行われ、
我らが日本国は米帝を3-1で降し、初の金メダルを獲得した。
「九個目の金なんだよな」
「えっ!?そうなんスか!?」
「立派なのは外側だけで、中身は大した事無いんだけどな」
金メダルは実は金ではなくて、銀や銅に金箔鍍金を施した物(アテネ五輪なんかは銀だが、北京五輪のはケチ臭くも銅らしい)で、貴金属としての価値は殆ど無い。
おまけに今大会のメダルは北京五輪に相応しく、有害物質てんこ盛りらしい。
更に、大会中に紛争は起きるわ、テロは起きるわ、殺人事件は起きるわ、少数民族浄化弾圧は起きるわ、
疑惑の審判に、激怒してメダルを投げ捨てる選手に、白耳義の蹴球選手に対する故意の睾丸粉砕、
建物は張りぼてだわ、花火はCGだわ、代表歌手の女の子は口パクだわ、兎に角、平和の祭典としては色々と問題の有る物だった訳で。 なので、金メダルの中身はチョコレートですかとか、そんな物に価値は有るのかとかツッコミが入るのも無理は無く、
其れでも矢張り頑張った選手の血と汗と涙には価値があると信じたい。
反日国での大会で、今回で公式種目から外れる最後のチャンスで、あの野球大国米帝(と言うか野球が盛んなのは日本と米帝くらいな物だが)に勝利したのだから感動ものだ。
感動の余り、丁度その時一緒にテレビを観ていた七華と由紀と三人でナイトゲームで夜っぴてフィーバーしたくらいだ。
『あぁんっ、凄いよたかくんのバット、ごんぶとの特注品だよぉっ…』『はぁぁっ、隆浩ぉっ、ストライクぅっ、ストライクつぅっ…』
因みに実体が無くなってしまった桐莉は隣室でベンチウォーマーだ。可哀想なので試合には呼んでいない。
「まぁ、そういう訳だから九個目の金は物凄く価値が有る訳だ」
「そりゃそうッスよ!九個目ッスよ!?八個だとばかり思っていたのス!!」
「ははは。馬鹿だなぁ、桐莉。八個に一個を足したら九個になるだろう?」
「でも、それって贋物じゃないッスか?」
「まぁ、贋物と言えば贋物の金だが、中身はどうせ他の大会のと大して違わないだろう?」 「いやいや、普通のじゃないのが混じってるのスよ」
「ああ、確かに普通のじゃ無いのが混じってるな」
「オークションに掛けたらお値段十万円は行くのス!!!」
「ふっ、十万円か。まぁ、妥当な所だろうな」
ファミコンカセット『キン肉マン マッスルタッグマッチ 金』。
販売当時のキャンペーンで、宇宙一ゲーム超人コンテストと言うのがあったのス。
ハイスコアを写真に撮って応募して、一番点数が高かった人が優勝。
優勝者には金色カートリッジのファミコンソフト、『キン肉マン マッスルタッグマッチ 金』が贈られるのス。
さらにこのカートリッジにはチャンピオンの好きなキャラクター入れてもらえると言う特典付き。
現在確認されているのは、モンゴルマン、ペンタゴン、ブラックホール。
八つの地域に分けて行われたので全国にはこのゴールデンタッグカートリッジが8本存在する事になる。
「凄いッスよね、ソフトが金で」
「だよなー、凄いよな、ソフトが金で」
>>28
最近ずっとこんな感じだから、誰も書かなくなったんだと思うよ。
とにかく乙です。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています