早ければ、って話だからね。

朝起きたら、妹が泣きながら俺のマウントを取っていた。
俺の名前を呼びながら振り上げられた拳は空を切り、今まさに俺の顔面を狙い打とうとしていた。
小さく息を吐き、拳を一寸の隙間を残して避ける。
妹の拳は枕に突き刺さり、羽毛を撒き散らす。
俺の妹ならこのくらい朝飯前だろう。
ふわりと浮かぶ白い羽は天使の翼を連想させるが、残念なことに妹の職業は暗殺者。齢0x0eにして立派な納税者だ。
学校に行く前なのか、セーラー服姿だ。
妹の桃色の唇から、小さな舌打ちが耳に届いたかと思うと、残るもう一方の拳が唸りをあげる!
かわせない!
そう思った俺は華奢な妹の腕に自分の腕をぶつける。かろうじて拳を受け流し、直撃を免れる。
朝から襲撃してくる悪い妹にはオシオキが必要なようだ。
兄の思い通りにならない妹などこの世にいないこと、そしてお前は一生俺のモノであることを教え込んでやる。
俺の腰の上に乗っている妹のお尻の部分に股間をスライドさせる。
朝でいきり立つ元気な突っかかりが、妹のお尻の谷間に挟み込まれると妹はハッとし、表情を恥じらいに染める。
しかし、その直後その表情は憤怒へと変わり、祈るように両手を組み、両腕を大きく振り上げる。