朝起きたら、妹に その15
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桐莉「兄ちゃん、兄ちゃん、ついに15スレ目に突入だぁーっ」
隆浩「……え?まだ続いてたのか、このスレ?」
七華「続いてるよ、たかくんっ!!!」
由紀「ボク達の物語が終わっても、兄と妹の伝説は何処までも続いて行くんだよっ!!!」
桐莉「……まぁ、何時終わっちゃってもおかしくない過疎りっぷりッスけど……」
七華「桐莉ちゃん、電波分の補給宜しくっ!!」
ゆかな「ドミ狩る分はゆかなが引き継ぐのですよーっ!!」
月華「はいはい、犬神分犬神分」
雪帆「ボクと兄さまと月ちゃんも宜しくねー」
果たして命脈は何処まで続くのか、兄と妹のラブラブ電波でちょっぴり切なくいやらしい数々のストーリーが今ここにON AIRっ!?
七華「永遠はあるよ、此処にあるんだよっ!!!」
桐莉「幼馴染キャラは引っ込んでるっ!!!」
前スレ:朝起きたら、妹に その14
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1180380183/
保管庫
朝妹スレ私設まとめ(ハル氏)
http://asaimo.h.fc2.com/
ログ置き場(保管庫完成までの暫定設置)
朝起きたら妹に、ログ置き場
http://www.geocities.jp/asaimo0/
朝起きたら妹に、秋はきのこ狩りの季節だねと言われた。 オナニーしようとして握ると、全裸の妹を握ることになり、手でこすると… 朝起きたら妹に、「血は繋がってなくても妹は妹でしかないのかな」と言われた。 妹「この我のものとなれ」 俺「断る!」
妹「どーしても?」
俺「アホ云うな。お前のせいでどれだけの金がかかったと思ってるんだ」 妹「この子のこと?」
俺「両替繰り返し、金は機会に吸い込まれていった」
妹「考え無しに持ち上げようとして失敗しまくったんでしょう」
俺「考え無し……?」
妹「あー。えーっと。そうか、一応頭は使ってた、みたい……かなぁ?」
俺「誤魔化すなっ! あんなに失敗したのだっておまえのせいじゃないかっ!」 妹「だってあれくらい私だってできると思ったもん。お兄ちゃんも後からガタガタ言い出すくらいなら私にさせなきゃいいじゃん」
俺「お前が絶ッ対大丈夫! っていうからだろ。もう後は落ちるだけってところまでいったのに、なんで反対側に倒すんだよ。普通にちょんって触れば落ちたはずだろ」 妹「もう、いつまでも言わないの。簡単に取れるって言ったのお兄ちゃんでしょ」
俺「3回目で取れるはずだっただろ、お前に替わらなきゃ」
妹「ま、まぁ、ほら、結局取れたんだからいいじゃん。ねっ、お兄ちゃん、すごーい。UFOキャッチャーのプロ〜」
俺「なんでこんな平べったい豚のぬいぐるみに俺の小遣い2,000円も使わなきゃならんのか」 妹「いいじゃん、『ざブタん』かわいいじゃん。座れるんだよ〜!?」
俺「じゃあ、俺が座ってやるから、返せっ」
妹「だめっ、この子に座っちゃ駄目ッ、かわいそう」
俺「そういう奴なんだろ? 望み通り座布団にしてやるよっ」
妹「キャー、座るなー! この子は私が大切に可愛がってあげるのっ!」 俺「イテテッ、押すな、わかったから離せ、離れろ」
妹「じゃあ、私にこの子頂戴? ねっ、いい?」 じ〜っ 俺「まて、それとこれとは話が別だ。金返せとは言わんから、そのかわりなんかくれ、なんかマシなもん」
妹「えー、この子、かわいい妹のために取ってくれたんじゃないの? 駄目だよぉ」
俺「まぁ、こんな豚いらんけど、金かかりすぎ、さすがにタダじゃやれん。わかった、じゃあお前のおやつとかでもいいよ、今度それくれ」
妹「んー、おやつかぁ。けど1回だけだよ」 俺「よしっ、こいつはお前のものだ」
妹「1回だけだからね」
俺「契約成立だ」
妹「何でも勝手に取っちゃ駄目だからねッ」
俺「あんまり変なもんでも駄目だぞ」
妹「わーい、嬉しいな」抱きっ ――リビング
俺「うぉ、寒くなってきたな」
妹「うわぁ、外、吹雪いてるよ?」
俺「こんな中途半端なエアコンで良いのか?」
妹「中途半端って?」
俺「いや、だからさ。このエアコンさっきから点滅ばっかりで、着いたと思った
らいつのまにか風が止まって全然暖まらん」
妹「あっ、エアコン動き出した」 にこっ
俺「どっかおかしいところあるんなら、直してもらった方が良いんじゃね?」
妹「おかしいところあるの?」
俺「さー、わかんね」
妹「お父さんに見てもらった方が良いと思う」
俺「今日帰ってこないぞ」
妹「お母さんじゃわからないと思う?」
俺「だろうな、どのみち今日遅いんだろ?」
妹「お兄ちゃんがちゃんと見たらいいと思う!」 じー
俺「じー」
妹「わかった?」
俺「わからん。とりあえず点滅がなんなのかネットで調べてみる」
カチャカチャカチャ
ピー、ガー、ピンピン、ガーッガッビー、ピー、プー 俺「異常か、室外機の霜を溶かしてるっぽいな。室外機どうなってる?」
妹「見えない……。雪に埋もれて見えないよ――」
俺「それ原因じゃない? お前見てこいよ」
妹「やだ、寒い……」 ぶるぶる
俺「昨日のおやつの件チャラにするから見てこいよ」
妹「やだ! お風呂入っちゃったもん」 ふるふる
俺「あー、まったく――」
妹「さすが、お兄ちゃん、頼りになる!」
俺「風呂、熱めにしておいてくれ。雪どかしたらすぐ入るから」 ――リビング
俺「うー、寒いィィィー」 ガチガチ
妹「お風呂暖めといたよ。入ってきなよ」
俺「うー、冷たいィィィ」 ピタッ
妹「ギャー! お兄ちゃんの手冷たい! 触らないでっ! 首冷たい、やめてっ
てば!」
俺「あー、お前の体あったかいぃぃぃ」
妹「キャー、冷たっ、ちょ、服の中やめて、抱きつくなー! 冷たいってぇ!」
俺「外ぉ、寒かったぁぁ」
妹「わかったから、寒いのわかったから、ちょ、やめてっ、早くお風呂入ってき
なぁ!」
俺「わかったよ、おやつ二日分な」
妹「やだっ!」 ――キッチン
妹「えーっと、湯煎は――」
母「ずいぶん材料いっぱいね」
妹「うん。生徒会の――」
母「先輩?」
妹「先生にも――」
母「ママ手伝う?」
妹「大丈夫。私だけでがんばるよぉ」
母「そう、喜んでもらえるといいわね」
妹「えへへぇ」 にこっ ――寝室
母「やっぱり女の子はかわいいわねぇ。あの娘ったら――」
父「相手は――」
母「生徒会や先生――」
父「俺の分――」
母「あなたは今日貰って――」
父「ん、まぁ、部下――」
母「あんな高価な――」
父「ん、あぁ……」
母「出張――」
父「……」
母「――」
父「Zzz...」 ――リビング
妹「お兄ちゃん、このケーキ美味しいよ」
俺「おぉー! 美味そう」
妹「これ、この前テレビで紹介されてた店だよ」
俺「うっわ、旨い」
妹「ねぇ! 美味しいでしょ」
俺「ああ、旨いな。もっと無いの」
妹「ざんね〜ん。お兄ちゃんのが最後です」
俺「親父のは? また、お前食べたの?」
妹「ぶっぶー、違います〜。珍しくお父さんも食べてたよ。会社の人に貰ったんだって」
俺「ちょっとまて、お前の分は? 約束の分くれよ」
妹「約束って〜?」
俺「ちょ、ふざけるな、お前のおやつ俺によこす約束じゃないか」
妹「今日渡すって言った覚えありませ〜んっ。それにもう食べちゃいました〜!」
俺「お前、あのぬいぐるみの分! 話違うぞっ」
妹「ちゃんとあげるときにあげるよぉ」
俺「お前、それお前の嫌いなものの時だろ!」
妹「えへへ〜。それは、どっぅかぁなぁ〜」
俺「ふざけるなっ、豚座布団返せっ」
妹「いっやです〜。『ザブタ』は今日も一緒に寝るんですぅ」 ――俺の部屋
がちゃ
そー
がさごそ
妹「……」
妹「っ、お兄ちゃん、朝だよぉー」
俺「ん、ふあぁ」
妹「おはよぉ、ご飯だよー」
俺「ん、あぁ」もぞもぞ
妹「じゃあ、いってきまーす」 にこっ
――ダイニング
俺「……」 ぼーっ
母「おはよう」
俺「おはよぅ、今日なんかあんの?」
母「どうして?」
俺「いや、あいつもう居ないから、家出るの早くない?」
母「あの娘も女の子なのよ」 にこっ
俺「??」
母「……、さっさとご飯食べちゃいなさい。お味噌汁冷めるわよ」
――俺の部屋
俺(んー、なんだろう、この包みは)
がさがさっ
俺(ハート型のチョコ……と手紙?)
手紙『お兄ちゃんへ
ザブタありがとう
約束のおやつです』
俺「そうか、今日はバレンタインデー……」 朝起きたら妹に、
「彼女いないんでしょ? かわいそうなお兄ちゃんにチョコ恵んであげる」
って言われたから
「彼女ぐらいいるよ!」
って言ったらすごい悲しそうな目で
手に持ってる3DS見られた…
朝起きたら妹が今日はバレンタインデーなんだよ、と言われた
@
いつものように目が覚めた。
カーテンレール1つで仕切られた狭い狭い6畳の部屋。
ドアは俺の部屋についている故、いつも妹が俺の部屋を通って自分の部屋に戻っていく。
そんな複雑怪奇な住宅事情の俺達。
「おにーちゃん、いつまで寝てるの? 今日はバレンタインデーなんだよ!」
「だからどうした?」
水道管が凍結も辞さないと悲鳴を上げるほどに冷たい声で妹の『小花』に言い放った。
「チョコがいっぱい売れる日なんだから、おにーちゃんももう少し喜んでよ」
「チョコの売り上げなんて俺には関係ない。だいたい俺はチョコが嫌いなんだよ」
渋い食べ物が好きなのは、映画の見すぎだろうか。
コーヒーはいつもブラック。いつも目立つ主役よりも脇役の方が好きなタイプだ。
レンジャーもので例えるなら、赤や青ではなく、緑を好む。そんな感じだ。
「もっと気分を↑↑(あげ)て行こうよ☆ もしかしたらおにーちゃんの靴箱にチョコが入っているかも知れないよ?」
「小花……ちょっとこっちに来い」
「なぁに、おにーちゃん?」
俺は小花の後頭部をそっとつかんだ。
「え、あ、あ、お、おにーちゃん……?」
いつもしていることなのに、なぜか慌てる小花を自分に引き寄せた。 A
こつんと頭が、正確には額同士が重なった。
「風邪はひいてないようだな」
「んーーーーー……」
どういう理由か、小花は両目を閉じて唇をつきだしていた。
「おい、アホ面大将」
「なに、イケメン大使」
断っておくが、俺はイケメンではない。小花がただ俺がディフェンスに長けている男だから『池男』と呼んでいるだけだ。
(なんでもスラムダンクに池上に定評のあるDFというのがいるらしい)
「お前は風邪を引いているんだ。俺がチョコを貰うことなんてありえない」
「どうして誰もおにーちゃんを青田買いしようとしないんだろう?」
お前、青田買いって意味分かってるか? 将来有望になるだろう人間を買うってことだぞ?
裏を返せば今はまだダメだって言ってるのと同じなんだぞ?
「そう言えば、お前、今年もチョコ作るんだってな。母さんが言ってたぞ」
「えっ、ヤダッ母さんったら、いっつも手と口ばっかり滑らせるんだから」
……口はともかく、手を滑らせるのは怖いぞ。ウチの母は整形外科医だ。
うっかり手を滑らせて、二重顎を縦に割ることだけは勘弁願いたい。
「べ、べつに……わわ、わたしっ! 好きな男の子なんて……いないしっ!」 B
「ふっ……別に隠す必要なんてないだろ?」
でも、それを隠したいのが乙女心というもの。
これ以上の詮索は無粋だな。
「お、おにーちゃんはどこの馬の骨に私がチョコをあげてもいいって言うの? もしかしたら肋骨あたりにプレゼントするかも知れないよ?」
「……馬の骨って、そういう意味じゃねぇだろ」
プレゼントするなら胃袋にしてやれ、胃袋に。
「そうだ。お兄ちゃんがチョコ作り手伝ってやろうか? 食べるのは嫌いだが、作るのならやぶさかではないぞ」
「だ、ダメダメダメッ! おにーちゃんが作ったら意味ないよ!」
小花は慌ててブンブンと左右に顔を振り、俺の申し出を断る。
左右に作られている小さな三つ編みがベチンベチンと顔を叩いているのだが、痛くはないんだろうか……。
「いや、しかし、お前おいしそうって理由で粉石鹸チョコにまぶそうとしてただろ? どこの馬の骨かは知らないが、泡吹いて倒れてしまうのは忍びない」
「出たのはシャボン玉じゃなかったから大丈夫! あとおにーちゃんのご協力はご無用!」
それが試食の結果導き出された答えなんだろうが、明らかに大丈夫ではない。
下手すれば魂が出るかも知れないのだから。
「1人でやりたいお年頃か……。まあ頑張れよ。昨日作ってたチョコあげるんだろう?」
「1人でしてるのはおにーちゃ……ぎゃあうぅ!!」
……男のピュアサンクチュアリに踏み込む悪い小花に拳を入れた。 C
※※※※
先日、我が家の台所では小花がエプロンと三角巾をつけて奮闘している姿があった。
チョコレートを湯煎し、生クリームをくわえ、ボウルをかき混ぜる。
砕いたナッツをくわえて再びチョコクリームを加える。
「一生懸命作ったチョコだ。貰ったヤツはきっと喜ぶだろうな。まあ味はどうか知らんが。味はどうか知らんが」
「なんで2回言うの? そんなにこのチョコの味が信じられないの? 由緒正しきメイジチョコレートだよ! 魔法使いのチョコレートなんだからね!」
遠回しの催促を無視した挙句に、間違ったことをぬかす妹。
少なくともそのメイジは魔法使いからはきていない。
「冷蔵庫に入れて、かっんせーい♪ お兄ちゃんは『つまみ食いおよび視察』禁止だからね」
「俺はチョコが嫌いだと言っただろ」
「…………あ、そうだったね」
小花は苦笑いを浮かべると、居間から出ていった。
※※※※ D
学校につくと、俺は浮き足立っている男子達といつも通りの会話をする。
「なあなあ、今年はいくつチョコもらえっかなー」
「お前は女釣り放題だからな。6000個くらい貰えるんじゃないか…… チロルチョコ換算で」
「ハハ、さすがに桁が違うよ。せいぜい100個だな。麦チョコ換算で」
もはや粒の世界である。
だが、コイツは俺と違って無愛想ではなく人当たりがいいので、チョコ貰いたい放題である。
あまりにチョコを貰いすぎて虫歯になり、歯医者に行ったらそこの受付の人からもチョコを貰った伝説を持つくらいのモテ野郎だ。
さぞかし素晴らしい魅惑の腰つきなのだろう。
「でもなー……本当に想いのこもったチョコってのはやっぱり重みが違うんだぜ」
「そうなのか……?」
「釘とかカビとか下剤とか髪の毛とか入ってるからな」
「…………それは確かに重みが違うな」
実にヘビィなお話だ。
「そう言えば、俺の妹が誰かにチョコあげてるらしいんだが、お前誰か知ってるか?」
「オレじゃないことは確かだが……貰ってみたいなぁ、小花ちゃんのチョコ。お前のことを兄さんと呼ぶことになっても、オレは一向に構わない」
「俺はイヤだ」
「じゃあ兄貴ぃッ!ならいいのか?」
「呼び方の問題じゃねぇよ」
「オレ、お前のためなら、炊事洗濯添い寝に買い出し、掃除雑用下の世話、なんでもやるぞ!」
「二個ぐらいイヤな項目があることを俺は聞き逃さなかったぞ。ともかくお断りだ。小花の意思で義理の弟になったとしても、普段通り接してくれ」
E
長かった授業も、終わってみればあっという間の放課後である。
俺の靴箱に事件が起きていた。
「お、おい……俺の靴箱に……」
「マジ……かよ……?」
チョコが入っていた。白地にピンクのリボンで綺麗にラッピングされたチョコだ。
「鑑識に回した方がいいか?」
「お前そりゃチョコくれたヤツに失礼だって……おわっぷ」
そう言いながら友人は靴箱を開けるとチョコレートの雪崩に巻き込まれる。
物理的に靴箱には入らないだろう量なのだが、どうやって詰め込んだのだろうか?
「今日のために四次元靴箱をセットしてよかったぜ……」
「理屈は納得したが、その技術はもっと別の場所に活用した方がいい」
「ところで、このチョコ……差出人の名前がないんだが」
「中に書いてあるんじゃね? とにかくありがたく食べるんだぞ。いいな、絶対食べろよ。その子の気持ち無駄にしちゃいけないからな」
「お前……」
「安心しろ、骨は拾ってやる」
「おいこら待てい」 F
「ただいまー」
俺は自宅に帰ると、小花が嬉しそうに飛び出してきた。
「おかえりーお兄ちゃん♪」
「お、嬉しそうだな。チョコは無事に渡せたのか?」
「う、うん……でも直接渡すのが恥ずかしいから……靴箱の上の段に隠しちゃった」
「そりゃ見つかりやすい場所に隠したもんだな」
「うん♪ 見つけてくれたかなぁ? あ、ところでおにーちゃんはその……収穫、あった?」
くりんとした眼差しで俺を見上げる。
何か期待しているようだが、どう答えていいのか迷ってしまう。
「1つだけだよ。靴箱にあった」
小花の言っていた上の段にあったワケだが、俺は何となくその部分を隠していた。
「えーうそーおにーちゃんにチョコあげるなんてびっくりー」
「だが、友達に取られた」
「え゛……」
まるで地球の終わりと仏滅と期末テストが同時にやってきたかのような絶望した表情を浮かべる小花。
まさかと思ったが……分かりやすいヤツ。
「嘘だ」
「やー、もー、おにーちゃんったらびっくりさせないでよ」
チョコを取られてもお前がびっくりする要素は1つもないハズなんだけどな。1つの可能性を除いては。 G
ピンクのリボンでラッピングされたバレインタインチョコを鞄の中から取り出した。
そのチョコは始めに持った時よりも幾分か重たく感じる。
小花はわくわくとした表情でそれを見つめている。さらにチョコが重くなる。
(…………ここは兄として食べなくちゃダメなんだろうな)
覚悟を決めてラッピングを解いた。
内側から出てきたのはきっちりと型どられたチョコレートだ。
家にある型にあるものと一致している。
小花の瞳はそりゃあもうダイアモンドかってぐらいに輝いていた。お前は100カラットだよ。
「うまそうだな」
「そうだね♪」
横から見れば厚さは不均等で波打っており、チョコレートの層も失敗している。
尖ったナッツはいびつに表面から出ており、非常に不恰好だ。
未熟な妹が一生懸命作ったのだろう。チョコにかかっている重力は相当なものだ。
一口、チョコを口にした。
さくっ──と軽快な音が部屋に響く。
正直全然甘くなかった。使っていたチョコは相当なビターなのだろう。
「うえっ、なんだこれ。まずーい><」
勝手に俺が持っているボックスからチョコを取り出し、渋い顔をする小花。
「砂糖を入れ忘れたんだろう。だが、俺のことをよく分かってるいいチョコだ。……おいしいよ」 H
「うそ……嘘だよ! こんなチョコ全然おいしくないよ! お兄ちゃんは、優しいからそう言うだけ! う、ううぅぅう……」
「お、おい……どうした、いきなり」
突然、小花は泣き出し始めた。
ぽろぽろと大粒の涙を流して、顔をくしゃくしゃにしていた。
「だって、お兄ちゃんの言うとおりだもん。お砂糖入れてなかったもんっ! こんなの、こんなものっ」
俺からチョコレートを取り上げたかと思うと、床にたたきつけた。
パラパラと散らばる努力の結晶。
「毎年作ってたのに! いっぱい頑張ったのに! やっと渡せたのにっ! どうしてわたしってこうなのっ!? うわああぁぁぁんっ」
「せっかく人が初めて貰ったバレンタインチョコを台無しにしてくれるなよな」
泣き喚く小花をなだめながら、俺は落ちたチョコを拾った。
軽く吹いてそれを口にした。
「えっ……んんっ、むうぅぅぅっ!?」
全く……女の涙というものは、男を狂わせるらしい。
俺はどういうわけか、小花に貰ったチョコをくれていた。
「こんな甘いチョコレートはないぞ?」
「んっぷあはぁ……」
まるでお寝坊でもしたかのような表情になっていた。
顔が真っ赤になって、また涙を浮かべた。
そして笑った。
I
「はは、本当だ……このチョコ……こんなに甘かったんだ。甘くて……おいしい……」
「こんなに甘いチョコ、俺は食えないな。お前に全部食わせてやる」
小花を抱きしめると、俺はチョコを食べさせる。
唇はまるで親鳥からエサを貰うように動き、はむはむと重なり合う。
小さく開いた唇に舌をねじ込むと、腕の中の小さな少女はビクンと震えた。
さらに力を込めて抱き寄せると、小花は俺の舌にこんにちはした。
「ふっ、んんっ、むぅぅ……んんぅ、んはぁ……おにーひゃ、んんぅ、ちゅぅ……んんんぅ」
唇を離すと、うっとりとした表情を浮かべて俺の胸に甘えてくる。
甘く蕩けるようなチョコで、小花の意識もすっかり蕩けたようだ。
「チョコっていいもんだな」
「え、おにーちゃん、チョコ嫌いじゃ……甘くてドロドロで、口に残るだけの甘ったるい食べ物だって……」
「ああ……でも、このチョコは嫌いじゃない。メイジチョコレートってのは魔法のチョコレートだな」
「……うん♪ 来年もおにーちゃんのためだけに作ってあげるね」
今年のバレンタインデーは、とにかく甘かった。-fin- >>645
d
久々ににぎわってたから我も、と
書いたつもりがこんなことに。orz
長文駄文申し訳ねぇ。 朝起きたら妹にチョコレートを置かれてしまった。
「ホワイトデーはデートがいいな」
朝起きたら妹が背中から抱きついてきた
妹「ねぇ、にぃ? わたしの成長っぷりへのコメントはないの?」
兄「まだ子どもだな」
妹「むっきーっ! 別にホラー番組が怖くて一緒に寝てたわけじゃないのにー」 朝起きたら妹が荒ぶる鷹のポーズの練習をしてコケていた ベタな落ちでお兄ちゃんのホワイトクリームというのは下品すぎるよな 朝起きたら妹が、「ホワイトデーのお返しはー?(´・ω・`)」とせがんできた。 朝起きたら妹が、「今日は卒業式だったんだよ」と言ってきた。
「でも、お兄ちゃんからはまだまだ卒業できないかも」 投下してくれた人達、乙。
やっぱり、お題に沿ったネタを思いつけないと厳しいね。 朝起きたら妹に「お兄ちゃんなんて大嫌い」と言われた 朝起きたら妹に「お兄ちゃんの恋人に入学したい」と布団の中に侵入されていた 朝起きたら、妹に
包丁を突き立てられていた。
「何度も避妊してって言ったのに!」
という声が遠くで聞こえた気がした。 朝起きたら、妹に「おはよう」というのが習慣になった。 こっちにも書いとこっと・・・。
朝起きたら、妹に射精させられてた
俺 『なっなんだ!今のは!手コキか?』
妹 『へへ〜んだ!』
俺 『ベットに入ってくる気配に気付いて、手コキ出来ないように、ぎゅって抱きしめたのに、なぜ!?』
妹 『手コキには、いくつかの型わけが有るの』
妹 『正面から刺激する、通常の一式』
『後ろから手を回して刺激する、弐式』
『お兄ちゃんに上に乗っかられた時の、対空迎撃の参式』
妹 『そして今のが、ぎゅって抱きしめられて、間合いの無い密着状態から、指の動きだけで刺激する零式!』
妹 『お兄ちゃんと決着をつける時のための、とっておきだよ!』
俺 『うぅ・・・』 朝起きたら、妹にカビが生えていた。
まだ毛も生えていない股間にふんわりとした白い綿毛のような胞子が着床していた。
股間周辺は行為のたびに綺麗に拭いていたつもりなのに、これだから梅雨は嫌なんだ。
裸で横たわる妹はいつも俺の行為を受け止めてくれる。優しい表情で、俺の心を包んでくれる。
声一つあげないから、実際気持ちいいのかどうかはわからないが、俺が気持ちいいから、妹も気持ちいいはずだ。
お母さんと違っていやがらないし。臭いからこっちがもう嫌だけどな。
その点、妹はあいかわらず良いにおいだ。なんとかって香水をつけてやってるから当たり前だけど。
カビが生えるのも不思議な気がしたが、生き物だからまだ生きてるんだな。
死んでたら腐るだろう。お母さんのあそこは絶対腐ってる。
だってどろどろだし、最初は気持ちよかったけど、腐ったらおしまいだ。
こいつ腐ってやがる、早すぎたんだ、まぁ早いのは俺だったけど。
腐りかけが気持ちいいって知ってるやついるのかな。
まぁ、素人にはお勧めできない。 それよりも妹あと何回大丈夫だろ。お母さん以上にしてるけど。
どんどん気持ちよくなるってのは本当だな。回数こなせば。
処女キター、いただきマウスから、どんどん上手くなってる俺。
童貞ちゃうわ、お母さん先やったけど、やっぱり初めては童貞と処女が良かったな。
俺とお前の最初を大事にしたかったよな。お前まだ温かかったし。
あの頃は俺も若かったよ、
でも俺にはもうお前だけなんだ。
お前がいなくなったら、俺、どうすりゃいいんだよ。
また、右手に逆戻りじゃねーか。
お前の体を知ってしまったら、もうお前なしじゃいられないよ。マジで。 カビ拭いてやるな。
ちゃんと綺麗にしておかないとな。
いつでも俺に応えられるように、キレイ、キレイしような。
でも、お前のここピンクで綺麗だよな。
お母さんのも真っ赤で興奮したけど、若いってそれだけで綺麗だよな。
俺だけの、俺のしか受け入れたことがない、俺が女にした――
なぁ、もう一回してもいいか、いいよな。俺専用だもんな。
ほら、これ欲しいだろ。お前の体さわってたらこうなっちまったんだよ。
お前、責任取れよ。俺を興奮させて、まったく悪いやつだ。
ああ、ちゃんとゴムつけるよ。妊娠は嫌だもんな。お母さんは生でしたけど、
お前は大事にしたいから、ちゃんと、な。
さぁ、入れるよ。 兄「という夢を見たんだが、お兄ちゃんのこと、どう思う? やっぱり、おかしいか?」
妹「・・・・・・」
兄「そんな引くなよ。お兄ちゃん、そんなことしないのわかってるだろ」
妹「・・・・・・」
兄「なぁ、お兄ちゃん、本当にそんなことしたく無いんだよ。わかってくれよ。だから、なっ」
妹「さわんないで」
兄「なぁ、お前処女なんだろ」
妹「うるさいっ」
兄「お兄ちゃん協力してやるから、なっ、いいだろ。」
妹「なんで、あんたなんかと」
兄「そういうなよ、お互い初めて同志じゃないか。お前も興味あるんだろ」
妹「ない、全然ない、あってもあんたじゃないから」
兄「・・・・・・まぁ、そうだよな」
妹「うん、うん。そうだよ、そうそう」
兄「わかった、やめるよ」
妹「だいたいこんなの朝からいうことじゃないって」
兄「あー、うん、まぁ、そうだな」
妹「朝起きたら、妹に弛緩話するなんて、私じゃなかったら病院に連れて行かれてるよ!?」 >>676-679
遅ればせながら、乙であります。 定期保守。
自分もそろそろリハビリかねて書いてみようかなー。
>>608さん
>>635-644さん
>>676-679さん
乙、そしてGJです。
リアルタイムに感想その他書き込めなかったのが残念orz 貰ったといっても実際に妹から貰ったわけではないのだが、それでも恐らく妹からで
間違いないはずで、なんというか目が覚めたら目の前になんか置かれていたわけで、
それは赤と緑の包装紙にくるまれた箱状のモノで白いリボンでラッピング? とか
いうのがされていていかにもクリスマスのプレゼントという感じでサンタさんから
もらったもののように見えるのだが、
あいにく俺はもうサンタには騙されないゾ! な年齢に成ってしまっていて、
ましてやここ最近はサンタにお願いどころかリア充氏ねなんてクリスマス終了の
お知らせをコピペするのが常できっと友達がいたら氏ね氏ね団でも結成していた
だろうなというアニオタ属キモオタ科に分類進化完了していて、
ましてや友達などいようはずもなく、親父も終ぞ灰燼と化したためにその遺産で
適当にニーッと暮らししていればイイジャネーカッ! と思っていたら最近
母親も根負けしたのだろう、俺にそこまで構わなくなって、 妹がよく俺のこと睨んでるのを見るたびに世間知らずなお前はまだまだ子どもだな
なんて優越に浸っていたいが、いやでも視線に入る胸の稜線はどっからどうみても
大人ジャネーカッ! なんて、たわわに実ったメロンが入っているであろう胸を
見て良いやら触ったら柔らかそうやら考えあぐねる日課を過ごす俺の枕元に、
りんご柄の透けニーソが膨らんで置いてあり、箱の中身はチョコだったわけだ。
勿論、昨日出かけた妹がはいてたやつな。 さて、寝転がったまま箱を取り出しリボンをずらして包装紙を破った中身は
高級そうな箱だったわけで、起き上がってから空けた箱の中身は当然、
いくつも工程を重ねただろう手が込んだチョコが6個収まっているわけだ。
おもむろに食べてみたら、口溶けが良くてヤバイ旨さで、
とにかく美味しかったんだ……。ブラボーッて柏手打とうとしたらチョコの箱が
邪魔だったからベッドに置いて朝からパーンッと景気よくいっちょ叩いてやるか
なんて思ったら、包装紙と箱以外にメッセージカードも入っていたみたいで、
女の子が使う小さくて丸っこい文字? みたいなので、
『大好きです また仲良くしてね』
って書いてありました!? 状況を整理しよう。
俺はチョコを貰った。→ yes
俺はプレゼントを貰った → yes
俺はクリスマスプレゼントを貰った → 誰に?
友達 → no(いない)
サンタ → 俺んち仏教だし
母親、それとも妹 → 母親は法事で外泊。
それ以外 → いたら怖い
灰色の脳細胞 → 妹!!
証拠 → 妹の靴下(昨日のニーソ)!!! あー、今は3人家族で母ちゃん親戚と旅館行ってるから昨日の夜は俺と妹だけ
だったから、一緒にテレビ見てたし、鍵閉めてたし、暖炉ないし、二人っきりの
はずだし、ってか今何時なんだろ、まだ8時だし、こんな時間に人来ることないし、
俺訪ねてくる人いないし、まぁ妹でいいんじゃね? 出汁、飯食うか。
扉を開けると1階から妹の鼻歌が聞こえてきた。
真っ赤なお鼻のトナカイさんは人気者なあれだ。今日はそういう日なやつのテーマソングだ、氏ね。
まぁ、妹は結構リア充なんだが、妹なので氏なない方が助かるっちゃ、むしろ氏んでほしくない罠。 居間ではテーブルに料理が並んでる。昨日のピザの残りと、なんか気合い入ったサラダは妹の自家製
だろうな。あいかわらず料理はパネーッす。俺好きなの盛り込んでくれて、妹が料理の日はいつも
残さず食べる……から太っていったわけだが、上手いモノは美味ス。今日も多分ほうれん草と
プチトマトにりんごすり下ろしたのに多分中に色々入ってるんだろうサラダは白いドレッシングが
かかって、味はくそ美味いのは太鼓判。
俺が言葉を発するでもなく、いつものように席に着こうとすると、椅子を引いたときの音が聞こえた
のか、鼻歌が止まって、妹が台所のれんをかき分けて顔を出した。
妹「オハヨウ」
俺「ああ、おはよう。食べていいか」
妹「イイ、ヨ、食ベテ」
俺「イタダーッス」
妹「味噌汁アルよ」
俺「くれ」
妹「ウン、マッてて、入レルから」
そういって妹はまた台所に消え、食器が触れる音やお玉が鍋をこする音が聞こえてきた。 俺「今日、何時に起きたの?」
聞こえなかったのか、返事が返ってこない。代わりにお椀をお盆に載せるコトっという音が聞こえた。
俺「お前、今日俺の部屋に入った?」
突然、妹がキャアッという声を上げたかと思うと、木と木がぶつかる鈍い音そして飛び散る水音が聞こえた。
俺は「大丈夫かー?」と問いかけたが「熱ー」と返ってきたので、席を立って台所に向かった。
別に広い家じゃないし、台所に向かって3歩歩いただけで状況は把握できたのだが、味噌汁が落っこちて
飛び散っていたわけで、妹が足をナメコで濡らして湯気が立っていた。
俺は近づき床の汁が不快で熱いのも構わず妹を抱きかかえると「大変だー」なんてどたどたと風呂場に
連れて行き、シャワーの栓をひねったら、何時もは下にあるはずのシャワー口が上のフックに置かれて
いたものだから、勢いよく出てきた水が俺の顔にかかって妹なんて直撃でびしょ濡れになりました、
けどそんなの気にせず妹を座らせてシャワーを持って妹の足にかけて気付いたらぬるま湯なので水に
切換えて火傷しないように冷やしましたとさっ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています