大会二日目。みさきは待望の真藤と戦うが、
真藤は初戦にファイタースタイルで圧勝するという情報戦を仕掛けていて、
昌也とみさきはスピーダースタイルの真藤に翻弄されて大量失点してしまい、
動揺しやすく試合運びが荒いというみさきの弱点が露呈する形で負ける。
明日香は試合相手にも恵まれ三回戦進出、試合を通じて大きく成長を見せる。

迎えた三回戦、対戦相手はまたしても真藤。
みさきの試合とは打って変わって、真藤はプロ顔負けの大技を連発する。
みさきは自分が真藤の本気を引き出せていなかったこと、
そして真藤が選んだ相手が明日香だったことにショックを受ける。
更に明日香は真藤の予想を超えた連撃で3連続得点して王者を脅かすが、
試合慣れしていないという弱点を突かれ、真藤の気迫を前に破れてしまう。
この善戦に水を差すように、乾沙希という選手のセコンド・イリーナが、
二人の試合をサーカスだと揶揄し、本当のFCを披露すると宣言する。

決勝戦、真藤と乾の試合は宣言通りの異質なものとなった。
常に真藤より高い位置をキープした乾は一点差を維持し、試合展開を掌握して勝利した。
既存のFCとは違う、展開を支配する事に特化した試合に衝撃を受ける昌也の隣で、
明日香だけがFCの新たな展開を受け入れ、楽しそうに笑っていた。