【第3〜第4土曜迄】2021年ベストエロゲー投票スレッド
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しさん@初回限定 転載ダメ (ワッチョイ 27.109.100.86)2022/01/14(金) 22:20:02.10ID:rQvz29rM0
●投票期間
 2022/1/15(土)0:00〜1/22(土)23:59(8日間開催)

●関連スレッド等

ベストエロゲー投票運営スレッド2
 ttp://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1452861009/l50
【ワッチョイ】ベストエロゲー投票雑談スレッド
 ttp://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1485167793/l50
ベストエロゲー投票レス代行スレッド1(本スレに書き込めない場合にご利用ください)
 ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/11240/1610700158/
ベストエロゲソング投票企画スレ Part5
 ttp://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1515090071/l50
エロゲネタ&業界板ベストエロゲー投票まとめwiki
 ttp://www18.atwiki.jp/2chbesteroge/

●初参加の方は>>2の簡易テンプレをお読みください。
 詳細なルールについては>>3-6の通りとなります。

※このスレッドは「投票スレッド」となります。
 質問や報告は運営スレを、雑談は雑談スレをご利用ください。
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvv:1000:512:: EXT was configured
0102名無しさん@初回限定 (アウアウウーT 106.154.5.64)2022/01/22(土) 23:55:20.88ID:Q4HFh3eqa
■あまいろショコラータ2■+1【CG】【H4】
(感想等)
ここ最近のきゃべつに外れなしといったところか
前作のサクレットも、完璧なシナリオだったが、
今作のあまショコは、完璧なキャラゲーといって良い。
とにかく3ヒロイン全て可愛かった。
特に苺華は2021トップクラスで可愛かったと感じた。

■プリンセス☆シスターズ! 〜四姉妹は全員あなたの許嫁〜■【CG】【H5】
(感想等)
今回は前作と異なり、あまり暗めな展開なく純粋にキャラとの
イチャラブを重視しているのが良かった。
このブランドで見たいものが見れた気がする。
もし前作と同じくFDが出るのであれば期待したい。

■クナド国記■【SM】+1【H3】
(感想等)
2021年を締めくくった作品。
序盤〜中盤の盛り上がりは今年1といっても過言ではなかった。
終盤ちょっと微妙なところはあったが、それでも全体で見ればよくできていたと感じる。
特に双子エンドの話は、個人的には春ルートよりも気に入っている。
双子の前向きで明るい未来に向かう姿はとても元気をもらえた。
0103名無しさん@初回限定 (アウアウウーT 106.154.5.64)2022/01/22(土) 23:55:50.23ID:Q4HFh3eqa
2021年発売エロゲプレイ数:24本/エロゲ歴:11年/ベストエロゲ投票参加回数:5回目
【総評】
今年度はやはりミドル以下の作品を多くやった印象だった。
そのせいかは分からないが、全体的に小粒なイメージが強く、
前年のさくレットのような圧倒的な作品もなかった。
ただその中でも、いろいろな作品に巡り合えたことは良いことだと思う。
今年もまた一つでも良い作品に巡り合えたことを祈りたい。
0104よろづ集計人 ◆PAP76nfaQs (ワッチョイ 42.145.11.224)2022/01/23(日) 00:09:41.05ID:ik218cq80
投票終了です。
以下、感想ロスタイムを開始します。

・投票や感想が間に合わなかった
・6枠使い切って7枠以上何か書きたい
・他の人の感想や結果見て見逃していたものがあった
・一般作だけど語りたい
・ネタに走りたい

……等々の理由により、まだ感想が書き足りない!という方は
◇タイトル名◇と表記して感想を投下してください。
加点・評価点・H満足度・フシアナ等のルールは一切無しとします。
期限は1/23(日)23:59まで。 代行スレでも受けつけております。

※集計作業を阻害しないためにもタイトルは必ず◇◇で囲ってください。
0105pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 20:58:47.47ID:2egDaBtx0
◇ハッピーライブショウアップ!◇

皆さんはプロといえばどういう人を思い浮かべますか?
おそらく答えは簡単、お金をもらって人を楽しませることができる人たちのことです。
ならプロを"続けられる"人はどんな人なのでしょう?
人を魅了してお金を稼ぐ、才能さえあれば簡単なようで何よりも難しい。
何よりその才能があったとしてもほんの些細な失敗と心の乱れで何もかも崩れていく。
それがプロを続けることだと外野ながら考えています。
この作品はそんなプロの世界の扉の鍵を握る資格を得た少女達の初心の物語です。
この作品の企画開始は2016年、そして初公開は2018のライブ、そして正式発表されたのが2020年の年末とコロナの影響もあってか発売まで時間がかかった作品ではありました。
ライブで公開されたPVの時点で「舞台」と「魔法」というワードは見えていたのでなかひろ先生の描いた星メモの世界でも漆原先生の描いたいろセカの世界でもないものが描かれることは気づいていましたが、
これまでの路線から大きく外れてキャラクターの魅力に注力した作品を作る気じゃないかと正直不安でした。
そして正式公開された時にライターにいた人の名前は聞いたこともない「高山大河」という名前、これを見てかなり多くの人が不安がったり購入を控える理由にしていましたがむしろ自分はこれで購入を決めました。
そもそも漆原雪人を見出したFAVORITEが変なライターを連れてくるはずがない!
むしろヤバい時は名前が売れてる連中を連れてきた時だと思っていたのでかなり歓喜しました。
さてそんな一部の不安な雰囲気と私のほんの少しの好奇を載せて作られた物語は期待通り近年の過去作とは違うけど、確かにこれはFAVORITE作品だと言えるものだと思っています。
0106名無しさん@初回限定 (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 20:59:31.46ID:2egDaBtx0
長々と書きましたがそろそろ感想に、話の根幹ですが某空で追いかけっこするスポーツのゲームとよく似ているなという要素はかなりあります。
ただあのゲームと大きく違うのはソフィアのポジション、この子は作品の軸であり主人公以上に主役として作品を舞います。
それを取り囲むキャラクター達も魅力的でムードメーカーで立ち止まりがちな彼女の手を真っ先に引っ張るルー、
厳しい世界のことを知ってるからこそその厳しさを伝えられるクラリス、
折れることの悲しさと劣等感の恐ろしさを知るペチカ、そんなに絡んでこないのになぜか存在感のあるジャンとプロであることを辞めたアキト、
そして何より超暴走ブレーキなしヤバい系お嬢様カーレンティア・ベリーベルと愉快なメンツに溢れています。
特にカーチャのキャラクターの勢いはこの作品の大黒柱と言っても過言ではなく、この子がいるだけで日常パートがカオスで笑いの止まらないものになっていました。お嬢様強い。
その他のヒロインについてもKanon問題を突きつけてくるクラリスさんにツッコミと常識人枠が(主にカーチャのせいで)欠けてる中
自身の経験から手助けもできるペチカに重い過去を持ちつつだからこそ芸を好きだと思い続けることができたルーとそれぞれ大切な役割を持っています。
さて個別ルートの話に入りますが、今回ソフィアのルートだけ滅茶苦茶長くなってます。
ヤポンの???さんのルートと比べたらあまりに哀れなレベルで長いです。
???さんはサブキャラ相当として置いておくとして(FDでは回収するように)他のヒロインとも比べてもやはり長い、その理由となっているのは彼女自身が魔法をプロとしてやっていく理由を持ち合わせていなかったというのが大きいと思います。
誰かに喜んで欲しいと願い芸を磨いたり、自分だけの憧れた世界を掴むためにもがいたり、誰かの心を決して離さないために、新しく見つけた夢に前進するために、ヒロイン達はそれぞれの理由でショーを終えた後に夢を追いかけていきます。
ですがソフィアは違います。主人公の"代わりに"プロを目指すと口にしました。それは本当に正しいことなのでしょうか?
その答えを出すための物語があるからこそ彼女だけ長くなってしまっている、言わば彼女の補習の時間のようなものです。
0107名無しさん@初回限定 (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:00:22.83ID:2egDaBtx0
しかし終わらせてみると他の面々は結ばれなくても友人達のおかげできっと道を見つけられてもソフィアだけはプロになる理由を見つけられず埋もれていくように感じます。
なので彼女が輝くために必要なことだったと思っています。
そうやってプロとして続けていくための道標を見つけるのが今作だったのではないでしょうか?
しっかりとブレず一つの軸を徹底するFAVORITEらしくもキャラクターの愛らしさに注力しつつどのキャラも魅力的に描くことができた新境地だと思っています。
さて何度も繰り返してきますがこの物語はヒロイン達の夢へ進む一歩めの物語です。
だからプロという夢を捨て去った彼がもう一度舞台に立つことありませんでした。
そもそも自分から去った舞台に戻るにはそれ相応の理由が必要ですし、それを用意できるほどまだまだ彼女達は完成していません。
だからこそこの先の物語を描くある種の義務があると思っています。
さくら、もゆ。ではFD作らないようですが、今回は作らないのは許されませんよ?
だから高山大河先生の思うプロの物語をもう一度描いてくれることを期待しています。
その時には彼がまた舞台に立っていることを信じています。
このラインの次回作をすぐにでも読みたい、そう思えるだけの作品でした。
お疲れ様でした、FDの制作頑張ってください

◇冥契のルペルカリア◇

「この世は舞台、人はみな役者だ。」
この言葉は今作でも引用されたハムレットを書いたかの有名なシェイクスピアの別の作品の言葉です。
その言葉のインパクトから本来の意味合いは置いていかれ、様々な解釈されている言葉なようで少し調べてみると正反対ではないかと思うような解釈と印象を受けました。
その中でも私にとってしっくりきたのは人生という舞台の上で役を演じているうちにそれに入れ込みすぎて我々は役であることを忘れてしまっているという解釈です。
どこかの誰かに渡された人生という台本に翻弄され、演じるうちに熱くなり、役であることを忘れてその舞台に必死になる。
そんなものなのかもしれません。
前書きが長くなりましたが、冥契のルペルカリアは最愛の人に望まれた役を演じるうちに役に呑まれ、そして散っていた少女の最後の舞台の物語でした。
0108pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:00:52.49ID:2egDaBtx0
この作品はいつから存在が語られていたか?それは前作であるパラレログラム発売直後のトークショーでした。
この時点でトークショーで行われた朗読劇は次回作のためにやっているという言葉から演劇物であるとの予想は早々についており、また妹が重要になる物語だとも語られていたことは熱心なファンにとっては記憶に新しいことでしょう。
そこから表舞台から姿を消し、fanboxの中で少しずつ進んでいく進捗を見てきた人も多いと思います。
勿論私もその一員です。
コロナ禍というあまりに大きな出来事のせいで発売が年を跨ぎ、ようやく姿を見せた作品は前作とは違い、商業作品としては運命予報をお知らせしますから続く不条理の中で翻弄され、その中で前に進んでいく登場人物の物語でした。
まずこの作品に関しての大前提としてヒロインと恋愛する物語ではないということを念頭に置いておくかどうさは評価に大きな差が生まれるのではないでしょうか。
これまでの作品同様可愛い顔には棘がある、なんで言葉が甘っちょろいと言い切れるだけの信念と重い過去があり、更に苦しめと言わんばかりの展開の数々が繰り広げられていきます。
今回最もその悲劇にあったのは天使奈々菜、可愛らしい名前に可愛らしいキャラデザ、そして声優の演技、そんな彼女に向けられた台本はあまりに酷く、尊厳を嘲笑うかのような物でした。
特に個別ルートは相変わらずというしかなく、踏み台という言葉で表現するのも愚かなハッピーエンド(笑)となっています。
そんな地獄のような配役を、主演の少女にとってはただの脇役としての役しか与えられなかった少女はもう1人いました。
それが箱鳥理世、彼女のルートも奈々菜と同様に都合のいいハッピーエンドのような物語を繰り広げていきます。
しかし彼女はそれを選ばなかった。
紙の上では翻弄されるばかりで自分が幸せとなる物語さえ紡ぐことを許されなかった名前がそっくりなあの子とは異なり、自分の意思でその結末を否定し、もう一度主演の彼女へ向き合うために舞台に向き合います。
0109pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:01:58.60ID:2egDaBtx0
このシーンの演出はこれまでのウグイスカグラでは出来なかった物だと思うのでシナリオ以外でも成長しているのだと強く感じさせてくれました。
さて2人以外にも舞台に巻き込まれた哀れな登場人物達はいます。
その中でも匂宮めぐりに襲った悲劇はあまりに辛いものと言えるでしょう。
大切だった物、舞台に立つ理由、ようやく叶えられる夢、その何もかもが奪い取られ絶望に突き落とされる。
この辺りは主人公とリンクする部分も多く、もう一つのストーリーラインの主人公だったと言えるのではないでしょうか?
フィリアの中で信頼していた人達に裏切られ続けてその中で本当の想いを見つけるまでのシーンがこの作品における大きな山場であり、特に印象に残るシーンだと思っています。
その絶望に向き合えと言わんばかりの劇中劇は主人公にも繋がっていきます。
そしてこの作品、よくよく見ていくと終始主人公にとって都合の良い物語になっています。
演劇に参加するにはうってつけの劇団や彼にとって理想の妹になれる少女に共通の大切な人を失ってその罪から目を逸らして傷を舐め合える旧友、
同じように憎くも大切だったものを失いそれを否定して夢の中に生きることができる少女、妹と同じ才能を持ちながら都合よくそばに居続けた架橋琥珀もその一員でしょう。
彼女のルートは彼女自身も理解しているように代替品として愛される物語でした。
そんな中で唯一都合の良い悪いの外側で彼を支えた少女がいました。
それが倉科双葉です。彼女こそこの作品のMVPに相応しい人物だと思います。
自分にとって最も都合のいい物語を切り捨て、たとえ結ばれることがなくとも愛すべき人のために必死になり、そして常に友人の支えであり続けた。
ルクル先生の商業デビュー作である運命予報をお知らせしますには早蕨林檎という少女が登場します。
彼女は作中で主人公の友人として現れ、そしてその役割を最後までやり通す少女です。
扱いは間違いなくヒロイン達と同じ、どころかそれ以上なのに自らがスポットライトを浴びるルートは存在せず只主人公が幸せになれるために舞台を舞います。
そんな彼女の役割を引き継いだような存在が双葉で彼女の舞台において最大の誤算であったと言えるでしょう。
何せ彼女にはできなかった無償の愛とやらをやり通すことができたのですから。
0110pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:03:21.75ID:2egDaBtx0
それではいよいよ主演の彼女のことに触れましょう。
この物語は終始折原氷狐という伝説の女優の物語……ではなく瀬和未来という少女の最愛の兄へ向けた物語だったのだと思います。
先ほども言いましたがこの作品は主人公に都合の良い要素が数多くあります。
それは甘い地獄に突き落とすため……というには歪んでいながらも確かな情を感じるものがあります。
何よりもし本当に地獄に突き落とすためだけに物語を綴るのならば意を反した双葉をその時点で追放すべきなのに舞台に残しています。
孤高の女優に成り果てて彼への憎しみに満ち溢れていたとしてもそれでも彼女の根底にある彼に幸せになってほしいと想いがそれを許さなかったのではないでしょうか?
そして都合の良い結末で幸せに見えないかもしれないけれど、何も知らない当事者達は確かに幸せです。
彼女は自分のことを消し去って只幸せになって欲しかったからこそこの舞台を用意したのではないでしょうか?
ただそれは間違いでした。彼も憎く思っていたとしてもそれでも心の奥には捨て去ったはずの愛が残り、壊れてしまっていました。
そんな彼が何もかも忘れて生きたとしても本当にそれは幸せなのでしょうか?
答えはこの物語から脱落した先を知っていればわかるでしょう。
何よりそれは幻想に過ぎません。ルクル先生はこれまで前に進むために悲劇を許容していく、いや許容し前に進まないことを許さない物語を描いてきました。
今作もその側面が強くなっており、彼女の用意した幸せな都合の良い物語はあまりに空虚です。
そんな中で彼が選んだ全てを受け入れた上で未来へ進むという道はこのライターらしくその集大成として完璧なものだったのではないでしょうか?
用意されたものではなく、彼自身が選んだ彼にとって最も都合の良い物語は未来の愛とどういう形でもいいから幸せになってほしいという祈りに満ちた物語によって我々が席を立った舞台で描かれるのでしょう。
さてこの作品シナリオのことしか話していませんがやはり原画の力も大きかったと思います。
劇中で舞う彼等の真剣な表情をよく描けていました。この点に関しては桐葉先生の成長であり、パラレログラムやかみまほの頃ではできていなかったことだと思います。また誤字に関しても今回はよく減った!
これは素直に称賛しましょう。
0111pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:04:18.73ID:2egDaBtx0
そして音楽、元々ウグイスカグラの音楽は大好きなのですが今回特に心に残ったのはendingというED曲、
作中の感情のぶつけ合いを繰り返した舞台とは打って変わって静かで優しいメロディは別の物語に旅立っていく彼等への祝福と祈りが込められているようで何回も聞き続けていました。
この作品を終えて、数ヶ月ルクル先生は第一期終了という言葉を呟かれてました。
以前から生配信でも次に描きたいものはないと言っていたので不思議はありません。
何よりルクル先生ならいつか必ず戻ってくるという予感がするので不安にもなりません。
なのでスタッフの皆さんはゆっくりと休んでください。
そしてまた舞台に上がる少年少女達にどうしようもなく苦しくてほんの少しだけ救いのある台本を配り、美少女ゲームという名の舞台で心に残る演目を繰り広げてくれることを待っています。
本当にお疲れ様でした。

◇ユキイロサイン◇

群像劇という物語の形式があります。
これは様々なキャラクターの視点で物語が進行し、その思惑が重なっていくことで1つの物語を構成していく物です。
しかしこの形式、エロゲとは少々噛み合わせが悪いです。理由は簡単、エロゲの基本は主人公と自分をどれだけ重ねられるかという部分があるからで、視点をコロコロ変えてしまうと重ねにくくなってしまいます。
それでも視点の変化で見ることができるそのキャラの個性に根差す感情の描写や何もたった1人がメインで解決しなくても良いという部分は主人公が固定された作品では難しいもので、群像劇の長所だと思っています。
今作はアオナツラインに続く5人にスポットライトを当てた冬の街の群像劇です。
スタッフを見ればわかる通り戯画を離れてVAに行ってしまった大地こねこさんは抜きとして冬野どんぶく、うみこ両先生が参加されたアオナツラインを強く意識した作品で今回もメインになるのは5人に絞られています。
ただし今回はサブキャラも何名か追加されており、これらのキャラ中々良いキャラをしていました。
また立ち絵はなかったですがお婆ちゃんも要所要所で活躍するのも良かったと思います。
0112pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:04:42.41ID:2egDaBtx0
さてそんな本作ですが前述した通り群像劇、主人公だけでなくヒロイン達の目線で物語が進行していくことがかなり多いです。
この視点変更の良さとしてそれぞれのヒロインの性格を反映したテキストになっていたことは全力で主張したいです。
まずはスヴェ、北欧からからやってきた陽気な彼女の目線は雰囲気が重くなったシーンで上手く使われていたと思います。
空気が重く、主人公目線では重くしんどいシナリオになるところを彼女のいい意味でのおちゃらけ具合が雰囲気をうまく緩和していました。
またただふざけているだけでなくちゃんと他人を思いやれる娘であるとよく理解できる地の文もよくできていました。
そんな彼女だからこそ田舎街に上手く馴染めたのだと思えるだけのものでした。
次に香子、本作のMVPです。
彼女の良かったところは彼女自身の脆さです。
弱いからこそ誰かが悩んでしまった時にその気持ちを推し量ることできる姿が描かれていました。
そんな彼女のルートは自分の弱さを乗り越える物語、期待に押し潰されそうな彼女がどうすればそれを乗り越えることができるかを悩んで色んな人に手を引かれて見つける物語となっています。
所謂才人の物語ではありますが、他のルートでも描かれる彼女自身の自己肯定感の低さから嫌味に見えず、バランスが良くなっていたと思います。
そして最後が美玖、彼女は見た目からまあそうだろうと思ってはいましたが海希に続くクソめんどくさい系幼馴染の系譜でした。
他のルートではどこまでも常識人、解決の手を差し伸べるのは主人公と同じくらい多かったと思います。
何よりスヴェルートで落ち込む彼女を連れ戻したのは5人の中でも最も仲の良かった彼女でした。
一瞬ギャグシーンに思える勢いで展開していきますが、それも彼女にとっての全力。
あるがままの彼女の本心の言葉をご覧ください。
0113pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:05:39.22ID:2egDaBtx0
そんな彼女のルートはその強さとは別の弱さが描かれます。
一見芯があって弱さを見せない彼女の弱み、主人公への恋心が焦点となっていきますが、これが何ともめんどくさい!
大好きだからこそその言葉を素直に受け取りきれない、この複雑な恋心の描写はアオナツラインでもありましたが今回も健在です!
この作品を語る上でやはり比較対象になってくるのがアオナツライン、あの作品の一貫した映画のような演出の数々がなくなっており、ここに関しては劣化したと言わざる得ないでしょう。
ただ前作では見られなかった様々な視点により感情の描写と性格の表現、そしてそこから派生する書かれていない心情の類推のしやすさは前作から大きく進歩した部分だと思っています。
もし次回作があるのならその部分が見れたらいいですね。
売り方はどうしようもなく下手くそでしたがいい作品でした。

◇思い出抱えてアイにコイ!◇

Kanon問題という命題、こんなことこんな場所を見てる時点で語るまでもない命題でしょう。
誰かの笑顔の裏で誰かの涙がある。
なら誰も選ばずにハーレムでも築けばいいのか?
もちろんそれも解決方法でしょう。
ですが私はそれじゃダメだと思っています。
誰も彼も幸せにできないのなら本当に好きになったそのヒロインを強く愛するべきだと。
本作はPriministArでデビューした桜城なおが恵那森千里で突きつけた一つの答えをもう1度提示してきた幼馴染物でしかできない物語でした。
今作の売りはやはりヒロイン全員幼馴染であるという点、HOOKSOFTでは定番になっているプロローグが幼少編に充てられており、こちら結構ボリュームがあります。
その中で幼い頃のヒロイン達との日々とお別れが描かれていきます。
アイスキでも見られた破茶滅茶で賑やかだけど締めるところはしっかりと締める日常が描かれ、退屈せずに読めるのではないでしょうか?
SMEEっぽいと呼ばれるなお先生のテキストですが、キャラを崩してでもバカをさせようとするスタンスは結構好きです。
そんな日々がベースになって現代編へ、成長したことで変わったものと変わらなかった物が明確になるヒロイン達と更に増える変人達との日々は更に長い共通ルートを彩っていきます。
0114pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:06:00.81ID:2egDaBtx0
ここで少しだけ文句を言うとこの共通ルートが少し面倒だったなと感じました。
どうしても繰り返し行う部分ではあるので選択肢の多さから仕方ないとはいえもう少しなんとかならなかったのかというのが本音です。
ただこの沢山の選択肢を選ぶ中でヒロインと向き合い、ヒロインとの思い出と知らなかった側面を知っていく過程は良かったです。
そして個別ルートは長く描かれた積み重ねた関係性の総決算、それぞれが抱いていた変わらなかった物と変わっていった物を軸にして主人公との仲を深めていきます。
中でも優菜のルートははかなり良くできており、髪型を変えた理由などキャラデザも含めてかなり驚かされました。
そんな4人の幼馴染との賑やかで、でもほんのりセンチメンタルになれる個別ルートは安定して楽しめるのではないでしょうか。
さてここからが本題です。
4人の幼馴染との恋愛模様は楽しく笑いの絶えない物でした。
しかしたった1人幼馴染であり、幼馴染ではなかった少女がいます。
それが本作で最もピックアップされていた少女である栗山兎鞠です。
彼女に隠された秘密、それは記憶喪失により主人公との日々をすべて忘れてしまっているという事実でした。
この事実が明かされると潜んでいた不自然な描写の数々に説明がつき、別の表情が見えてくるようになります。
5人の中で最も深い中であったはずなのに主人公にすぐに気づけなかったことも、妙に主人公に対して世話を焼きたがるのも彼女にあるはずの記憶がないから、そしてそれを悟られないためでした。
このゲームは幼馴染物なので4人のヒロインと友人というように多くのヒロインが幼少期の日々で培ったはずの関係性の中で物語を進めていきます。
ですが兎鞠にはそんな記憶はなく、手元にあるのは過去の自分が主人公のことが大好きだったことと主人公との約束だけです。
その中で主人公に気づかれないように、けれど幼い頃の自分の想いをダメにしないようにとする日々を送っていたのです。
これに気づくと共通ルートでの彼女の表情にまた別の感情を見ることができると思います。
0115pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:07:45.22ID:2egDaBtx0
そして今作全体で言えることとして徹底的に彼女が魅力的に書かれていることです。
共通ルート時点では間違いなく一番人気といえるほどの個性と魅力を振りまくシナリオとなっており、発売前のHPでの人気投票は一種のジョークの部分とはいえ断トツの人気を誇っていました。
そんな彼女との結ばれるまでにおかれた壁は当然本当に好きなのは幼い頃の自分であり、今の自分ではないのではないかという疑念です。
その中で本当に好きなのは今の兎鞠であると答えを出していくのが個別ルートの本題となっています。
ここまで書いた通り彼女のルートは幼馴染ヒロインのルートではありませんし、製作側もそのように想定していません。
当然のように幼馴染ヒロインとの恋愛を楽しむ気満々だった人達にとっては怒りの対象になって当然ですし、HOOKSOFTに求められている要素でもないのでまあ大荒れです。
正直彼女のルートを終えた後にこれは賛否両論になるだろうなぁ……というのが一番の感想でした。
ただそれでもやっぱりこのルートが大好きで、幼馴染物だからこそできた純愛だと思っています。
積み重ねたものが本当はなかったとしても、それでも彼女を好きだと思えるだけの日々の描写に根差した恋愛模様です。
このルートの最後のシーンでは1つの決別が繰り広げられます。
ただやっぱり直接口にはしなかったですが、選ばれたのは「兎鞠」だったのでしょう。
徹底して1つのテーマに寄り添ったルートになっています。
この作品をプレイする上で初っ端に兎鞠を攻略してしまったせいで正直十全にこの作品を楽しめたとは言えないとは思います。
他のルートに入っても頭に浮かぶのは彼女の笑顔、そして裏ではどんな想いで2人を見ているのか、そんな思いでは他のヒロインに失礼だったと思います。
それでもやっぱりやってよかったと思えるだけな作品で2年間待ち続けてよかったと強く思った作品でした。
光を失ったとしても自分にとっての1番星を想い続けた千里と同様、選ばれなかった時の姿を想像するのが恐ろしいヒロインではありますが、だからこそ2021年の中で最も好きになったヒロインです。
難しいかもしれませんがほんの少し先をちょっとでいいから読んでみたいです。
0116pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:08:07.17ID:2egDaBtx0
理由としてはみくりのキャラクターがちょっとずれていた部分にあったと思います。
人と暮らしたことがない彼女の価値観は人として暮らす他の人と比べてずれており、その部分が浮き彫りになる構造となっていたのが大きな原因でしょう。
ただそんな要素も前述の獣人と人との考え方の違いを意識してみるとまた別の見方ができたのも事実、本シリーズの大きな軸として「違うものと同じもの」という部分は意識して読んでみると結構楽しめる要素だと考えています。
そして本作のヒロインは1では攻略できなかったナナちゃんと苺華ちゃんと追加ヒロインのかぐらちゃん!
しらたま先生と梱枝りこ先生によるキャラデザもあって可愛く仕上がっています。
特に前作の時点で攻略の要望が断たなかった苺華ちゃんが攻略できるということで速攻で予約したことを覚えています。
前作時点でかなり可愛かった彼女、ちょっと変態な要素が見え隠れしていましたがそこはご愛敬ということでまあかなり楽しみでした。
そんな彼女のルートで描かれたのは獣人であることの恋愛の壁です。
どれだけ似ていて、一緒に生活をしていて、互いのことを好きであったとしてもやっぱり種族の違いという壁は立ちふさがっていきます。
獣人であることに抵抗を持ってしまわれて、そして別れを告げないといけない可能性だってある。
そんな彼女にどうやって想いを届けるかが焦点になっていきます。
このシーンは基本的にとぼけた様子の多い主人公が真っ当にかっこいいと思えた瞬間でした。
前作でもそうでしたが基本的に抜けた様子なのに決めるとこはしっかりと決めるのはかなり高感度が高いです。
そしてこのお話、ちょっと重めの展開となっていますがオチはしっかりと平和な物、この辺のどこまでも平和で甘い日々を描く作品としてもかなり出来がいいと思います。
さてそんな苺華と結ばれた後ですが……こっから彼女の変態性が前面に出てきます。
Hシーンはエロいです。
エロいですが笑いが止まりません。
4シーンあって3シーンほど調教シーン、しかも彼女からの要望でこのようになります。
0117pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:08:25.73ID:2egDaBtx0
中でも夜のお散歩は爆笑しながら見てたのでエロシーンを堪能する余裕なんてありませんでした。
結ばれるまではものすごい純愛物で恋愛模様を楽しんでいたのですがエロシーンに入ると一気に変貌する苺華の言動と行動にひたすら爆笑してました。
ただこれまた可愛いので中々よかったです。
そんな本作ですが種族の違いという部分が多くピックアップされた作品となっています。
甘い恋愛模様に価値観の違いと同じもの見つめる中での結びつき、大きな転はないけれど良い作品になっていると思います。
前作時点では冬茜トムラインじゃないから期待できないなんて言葉も少々聞きましたが、今後は山蕗順平ラインでも楽しみだという声が聞こえてもおかしくないと思えるだけの作品になっていました。
ところであまショコ3、こちらはどうなっているのでしょうね?
発売前の今は亡きTECH GIANでのインタビューでは構想はあるとのお話でしたが、今回の評価でぜひこちらの企画も動いていると期待したいと思います。
今度はどんな獣人が増えるのでしょうか?
そういえば作中で馬の獣人の話が出てましたが……まさか!?
期待して待っています。
0118pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:15:47.63ID:2egDaBtx0
◇アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS◇
これについては昨年好き勝手に書いた文が全てなので3つだけ

「信じてました」
「良かったです」
「本当にありがとうございます」

GLOVETYの次回作心から楽しみにしています。

2021年発売エロゲプレイ数:17本/エロゲ歴:5年/ベストエロゲ投票参加回数:4回目
気に入っている18禁ソシャゲ(サ終含む):やってないっすね…
【総評】
色々思うとこあり今回はロスタイムでぶん投げさせていただきました。
去年不作だったなぁと正直思っていた部分もありましたが、
振り返ってみると思ったより書けるもので、
書けば書くほど作品の思い出が蘇ってきました。
そういう意味では悪い年じゃなかったと思います。
今年はどうなるか?VTuberなどに勢いが負けている業界ですがそれでも信じるだけだと思っています。
今年は去年よりも良き年になるように。
そう強く祈っています。
0119pdf86fd1a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp (ワッチョイ 223.134.253.26)2022/01/23(日) 21:36:29.65ID:2egDaBtx0
>>116
スイマセン抜けありました……以下の文冒頭に追加です

◇あまいろショコラータ2◇

エロゲのお約束となっており、もはや当たり前の存在になっているのでまあ普通かと思うようになっている存在、それは獣人。
ネコ耳イヌ耳ウサギ耳といくらでもありますし、最近ではウマ耳なんてものも台頭してきています。
そんなエロゲーマーに馴染み深いものとなってしまってもはや普通の存在になっている獣人の皆さんですが、本当に彼女達は我々人類と全く同じ存在なのか?
そんなことなんて誰も考えないでしょう。
ですがやっぱり獣人にしかない悩みもあって、別の種族の社会で生きるのならば当然のようにそれに則った悩みだってあるはず。
本作は1の時点で随所にあったそんな人と獣人の違いをピックアップしつつ、それでも重くなり過ぎずに明るく続く純愛ラブコメディです。
あまショコはぶっちゃけ1の時点でかなり大好きでしたが、前作の評価は少々奮わなかった印象。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況