(この学校に来たときから長谷川という学年主任が苦手だった綾)
(目的がはっきりしない補習授業だったし、長谷川との共同授業と聞いただけで気が引けて何度も断ったのに、
長谷川の手回しで、校長から命令されては仕方なく従うしかなかった)

は…はい
(一応は謝罪する長谷川を見て、さっさと終わらせようと思う)
え?ある面で遅れて悩んでる?
それってどういう…
(やっと授業の内容らしいものを聞かされて、もっと深く聞き出そうとするが、上手くはぐらかされてしまう)

いえ、私はただ… あの…
(長谷川の卑た笑みに嫌悪を感じながらも、半ば強引に教室の中に連れ込まれてしまう)