家に着くと、カナミは、自室で宿題をやる。

分からないところは調べて、四苦八苦しながら、問題を解いていく。
「なんで、今までやらなかったんだろ…」
段々と時間が過ぎていく。
全問解き終わった。

宿題が終わり、ゲームをする。
入れ替わる前は、ゲームなんて興味なかったのに、今はすっかり夢中になってしまう。
気がつくと17時をまわっていた。

(そろそろリサがかえってくる時間かな。)
「ただいま。」
そう思った時、丁度リサが帰ってきた。

「学校はどうだった?」
「楽しかったよ。あと、カナミ、あやとびができるようになったんだよ!」
カナミは嬉しそうに話す。
「あら、偉いわね。わたしってやればできるのね。」

褒められるのは嬉しいが、早く元の身体に戻りたいという気持ちは変わらない。
「ねぇ、まだこの生活をつづけるの?」
「あと1週間くらいはね…」
「わかった。やくそくだからね!」
あと、一週間で戻れる。
せっかくなので、カナミもリサの生活を楽しむことにした。

それから、友達のこと、授業のことなどを、二人で話し合った。
「あ、そろそろ、アニメが始まっちゃう。」
「あら、もうこんな時間…前の私の記憶があるから続きが気になってしまうわ、私も一緒に見てもいいかしら。」
「うん、一緒に見よ。」
二人は、テレビを見るために、リビングに向かった。