今週もジェットコースターな運気だったなきつみは
うんうん、今日はいい天気だし、どこかに遊びにでもいこうか
そろそろ紅葉も良い頃合だし、紅葉狩りなんて洒落てみるのもいいかな
「紅葉狩り・・・俺ね、あれって紅葉を取って食べるものだと思っていたよ」
あ・・・狩りっていうからそっちの方だと思っていたか
実はな、一部の地域では紅葉を色々と工夫して食べているらしいんだ
「食べられるの?食べてみたいな!」
あ、きつみはの食べてみたい!が始まった
好奇心旺盛なのはいいが、それが仇とならなければいいんだが・・・
もっともそこいらのを取ってきて食うのは色々と問題あるから、きつみはが食おうとしたら俺が全力で止めるが
「俺も俺くんがいつも・・・止めてるけど、なかなか聞いてくれないよね」
ん?今何か言ったか、きつみは?ちょっと聞き取りづらかったがもう一回言ってくれないか?
「え?何のことかな俺くん、耳が悪くなった?それより紅葉の料理ってどんなのだろうね、どこに行ったら食べられるかな」
なんかはぐらかされた気がしたが俺の気のせいか?

夢を見た
その日は10月の最終日、つまりハロウィンだった
夜になると様々な仮装した大勢の人間で街はあふれかえっていた
その中に俺はいて、人ごみに押されていた
何でこんなところにいるのだろ?騒がしい行事とかは苦手だし、人の多い繁華街なんてもっと苦手だ
それに周りは仮装しているのに俺だけ普通の格好で・・・逆に俺がこの集団の中で一般人の仮装をしているみたいだ
こんな所から早く脱して家に戻りたいが駅に向かう道は人でごった返していて中々進めない
その時、俺以外の普通の格好をした人を見つけた
学生らしい姿のその人は、やはり人ごみに押されて身動きができていない様に見えた
そして人ごみに押しつぶされで苦しそうにしていて思わず助けようと向った
苦しそうにしているその姿は俺のよく知っている三橋で、俺の方を見ると手を伸ばしてきた
その時、三橋の隣の奴の姿が急に変化し始め、それが次から次へと増えていった
街中の人間が全て、同じ姿形になるにはそう時間がかからなかった
「「「「「「「「「「「「「「俺くん、こっちだよ」」」」」」」」」」」」」」」」」
大勢の三橋に囲まれた俺は・・・俺は・・・
思わず触り放題揉み放題クンカクンカし放題だな、と狂喜したところで目が覚めた
痴漢行為は犯罪だけど・・・三橋ならしかたないよな・・・