0291fusianasan
2018/11/08(木) 12:41:32.93少しずつ運気も上向きになっていて実によろしい
でも無理だけはするなよ、お前に何かあったら俺は・・・心配でもう腹が減って死にそうになるじゃないか
そうだ、チキン南蛮でも食って英気を養おうな
>>274
音を立てずに探し物をするというのは、実に難しい
だが特殊な訓練をした俺には容易なことだが、今回は少しばかり勝手が違った
どこだ・・・どこにある・・・
慎重に事を進めても時間ばかりかかるし、性急にやってもこの家の家人に見つかる恐れもある
時間がかかりすぎるのリスクしかない
今回は諦めるか・・・と思った時、俺の指先にそれは触れた
指紋など残さないように自ら施した加工のせいである程度感覚が鈍っている指先
それに触れるのは柔らかな布の感触・・・
その引き出しの中には他にも布を使ったものは入っていた
だが、それは他の物よりも軽くやわらかく、指先に吸い付くような感じさえした
ゆっくりとそれを取り出し広げると、夜の闇の中でそこだけが白く輝いて見えた
この形、この大きさ・・・そして白さの中にワンポイントで何かの模様がプリントされている
よく見ると、そのプリントの隣にはマジックで書いたと思われる文字があった
長い年月で薄くなってはいたが、俺の目にははっきりと見て取れる
「さくらぐみ みはし れん」と
これだ・・・やっとみつけたぞ!!
歓喜のあまり叫んでしまいそうになるのを必死に押さえる
両手で恐る恐る広げたそれは、子供用の衣類、それね下着と呼ばれるものだった
肌触りの良い素材が使われていて、俺の手に吸い付いてきそうだ
逆三角形の形のそれの中心部の下より、その場所をじっと観察する
白さの中にほんの少しだけ、色づいているそれ・・・
思わず顔を寄せ、頬ずりし、色の違う箇所の匂いを嗅いてみた
うっすらと花の様な柔軟剤の香りと、その中にある微かな別の匂い
・・・ああ、これが子三橋のブリーフの匂い・・・
だが、今日も目的はこれだけではない
暫し子三橋の匂いを堪能した後、元に戻し、俺は次の目的の場所へと向かった つづく