クルクル尻尾が愛らしいぞ、きつみは!
今日はバタバタしていたからもうこんな時間になってしまったよ
なんか美味しいもので食って夜はのんびりしような

>>291
足音を立てずにこの家の廊下を行く
ゆっくりと焦らず、物音を立てないように慎重に・・・
目的の場所に入るためにはドアを開けなければならない
だが俺にはそれはもう慣れた行動だ
もう何度、この行為をしてきただろう
今では玄関からこの場所まで、目を閉じていても来れるくらいにはなったはずだ
だが慢心は出来ない、いつも自分を自重し、常に初心を忘れずに行動することを心がけている
ゆっくりとドアノブに手をかけ、慎重に開ける
物音一つすること無く、ドアはゆっくりと開く
そっと入り込んで目的の物を探す・・・暗闇の中に白く浮かび上がるそれを見つけ、掴みあげた
ああ・・・ここからでも判る・・・見間違うはずもない
それを両手で広げ、隅々まで観察する
このシミは二ヶ月前のもの、この部分の黄ばみは段々と色濃くなっていて今がちょうど良い頃合だ
そっと顔を近づけて、肺いっぱいに匂いを嗅ぐ
ああ・・・たまらない・・・
まだ新品の時はシミや黄ばみもなく、匂いも薄すぎて判別できなかった
だが今、程よく使い込まれたそれは、芳醇な香りを俺に届けてくれる
まだ洗濯前の脱いでそう時間の経っていない、この家の長男の下着
それが徐々に変化していく様を観察するのが俺の楽しみとなっていた
まだ下着を自分で選ばないのだろうか、親が買い与えた物であろう白色の多いそれは
シミや黄ばみが良く見えて実によい
まるで俺に、己の全てを見て欲しいとばかりに・・・うう、たまらん・・・
その時、この家の二階から微かな物音がした
もしや感ずかれたのか、と見まがえるが、それきり音もせず人がやってくる気配も無い
ふう・・・驚いた
でももう少しばかり、楽しませてもらうとしようか つづく