今日もいいポジションだぞ、きつみは
昨夜は寒かったな
もう布団を何枚かけたのか判らないくらいだったよ
布団が重くて苦しい・・・というのも久しぶりに経験したなハハハ
「それ、もしかしたら風邪じゃないかな?俺くん、夜中に咳きしていたよ」
え?そ、そうか?そういやいくら布団をかぶっても寒くて仕方が無かったんだ
「うん、寒い寒いってずっと言ってたから俺が何枚も布団を追加してかけたんだ
最後には重い熱いって言ったからもう大丈夫だって思って俺も寝たんだ」
そうだったのか・・・今朝起きたら頭がボーとしつつもすっきりしていたのはきつみはの看病のおかげだったのか
「だから俺、あまり寝ていないんだよね 今日は二度寝するから邪魔しないで
それと稲荷寿司と油揚げが食べたいな きつねうどんもとかも」
判った!きつみはの為に俺が腕によりをかけて最高に美味いのを作ってやるからな!

ある冬の日
三橋廉のもとに、大きな荷物が届けられた
「おっきいな・・・畳一枚くらいありそうだ 送り人はと・・・俺くん?」
俺からの荷物なんて一体・・・と思いながらも三橋は荷を開けた
大きなダンボール箱に二重になっていて、外側の箱の蓋をあけると封筒があった
「三橋へ」と書かれていたそれをあけると俺からの手紙が入っていた
「毎日寒くて大変だろう
三橋の為に特製の暖房用品を贈るから是非使ってくれ 俺より」
暖房用品?俺くんが?戸惑いながらも三橋は箱を開けてみた
「これは・・・人形?姿は俺くんにそっくりだけど・・・」
箱の中に入っていたのは、俺の外見や体型そっくりな人形だった
だがその表面は弾力があり柔らかで、人間のそれに酷似していた
「えっと・・・これは取扱説明書?あったか俺くん?なんだこれ?」
分厚い取扱説明書には、この人形はサーモ機能搭載で、抱きついているだけでぬくぬくと暖かい
そして会話機能と表情が変わる機能があり・・・
「えっと?夜もお楽しみな新機能?股間は取り外し可能で様々なサイズを標準装備?
オプションでお好みのサイズや形、太さのモノを特注できます。これで夜の生活も大満足間違いなし!!いったい何のことだ?」
訳がわからない贈り物に三橋は困ったが捨てるわけにもいかず、箱から出さずに物置きに一時保管した
その後、人形が使われたかどうかは、三橋しか知らない・・・どっとはらい