0636fusianasan
2018/12/05(水) 12:42:18.70それも仕方ないさ、完璧な人間がいない様に完璧なきつねもいないものだよ
よしよし、今夜はすき焼きにしてあったまろうな
俺んちは牛じゃなくて豚なんだが別にいいよな?
それと味が染みた豆腐と白滝と〆にうどんを入れるのが好きなんだ
よし、野菜もたんと入れて風邪なんか引かないようにしような
「三橋廉はウリをしている」
最近、西浦の校内でまことしやかに囁かれている
「あの三橋がか?」「男じゃないかよ」「でも色は白いし、どことなく変な色気はあるよな」
噂は噂、おそらくデマであろうと皆は笑い話にしているが
「実はだな・・・2年の先輩が三橋を・・・買ったって自慢しているのを聞いたんだ、俺」などと言い出すものも現れた
そんなはずはない・・・あの三橋が・・・俺の愛する三橋がそんな淫らなことをするはずは無い!
密かに三橋に思いを寄せている俺にとって、この噂話は苦痛以外のなんでもない
おそらく三橋もそんな事を言われて悲しい思いをしているのではないだろうか
そして今日も、校内では三橋の噂話で持ちきりだった
「・・・それでさ、こんどあいつも三橋を買いたいって言ってんだ」
「ああ?あいつ、そっちのケがあったのか?」
「なんでも部活の先輩が三橋を買ったんだって
でさ、どんなだったか聞いたら「すごく・・・うまかった・・・」って感慨深げに言うんだよ」
「へー、三橋ってテクニシャンなのかな?じゃあ俺も」「お前じゃあっちからお断りされるよw」
まただ・・・また三橋を辱める噂だ・・・
俺はたまらなくなって三橋本人に確かめようと野球部の部室へ走った
放課後のこの時間は、三橋はまだ部室にいるに違いない
俺が行くと、三橋はすぐに出てきてくれた
「あ、俺くん 何か用事?」
「そ、そのだな・・・あ、あの・・・三橋がう・・・ウリをしているって噂が・・・」
「ウリ?うん、しているよ 俺くんも欲しい?ちょっと待ってて」
部室に戻った三橋は大きなものを持ってすぐにやってきた
「はい、俺んちで採れた瓜だよ 煮物にすると美味しいんだ 今年は豊作で困っていたんだよ、二つでいい?」
ウリじゃなくて瓜、か・・・あ、瓜は全部美味しくいただきましたハハハ・・・