月曜からまずまずだな、きつみは
初雪も降ったし、今年の冬はちっとばかしゆっくりだな
コタツもストーブも準備万端だぞ
こないだ買ってきた冬用の服はどんなだい？
ふっかふかのダウンにしようとしたら
「毛皮がふかふかだからあまり厚くないのがいい」と言って
結局薄手だけどあったか仕様なのにしたっけ
手袋もマフラーも耳あても新調したし、あとは・・・
ミカンと半纏と腹巻が必要だな
年越し前に風邪なんか引いたら大変だもんな、よし、また買い物に行こうな

>>745
通称「過激派」
それが俺たちの一番の敵だ、と俺は教えられた
奴らは手段を選ばない
時も場所も選ばず、欲望のままに行動するのだという
そんな危険人物だと教えられた一人の男、それはこの学校の三年だった
「でもまさか校内で・・・」
「その考えが油断につながる　実際に校内で強行手段をしようとした奴もいた」
会の先輩で俺の指導係でもある俺田が苦々しげに言った
そんなに危ない奴がいるのか・・・何も知らなかったよ、俺
数日は何事もなく終わった
俺田に付いて行動を共にするだけだが、それでも緊張の連続だった
そして今日も、俺たちは与えられた任務を遂行する
「静かに必要以上に気配を消して・・・モブに徹することが大事・・・」
教えを反芻しながら俺は夕暮れの道を歩く
俺田といえば、まるでプロかのように完全にモブになっていて一見しても印象が薄い
「よし、家に入ったな　今日はここまでだ」
「あの・・・家の中は大丈夫なんですか？」
「ここからは別の班が任務にあたる　さ、帰るぞ」
別の班・・・しかも家の中での任務・・・何時の日か俺も・・・
そんな事を思いながら帰路につく俺を誰かが物陰から見ていて、ほくそ笑んでいたとは知るよしもなかった　つづく