きつみはもふもふふもふもふ
迷いながら人は生きていくものだ
一回も迷わない人間なんていない
そして迷って迷って、一番の選択肢を探す
これが人生だぞ、きつみは
難しい?まあな、実は俺もよく判っていない
考えすぎて頭を使った後は甘いのが良いぞ
今日は甘い甘い甘納豆を三時のおやつとしような

>>831
男の血走った目が俺たちを凝視する
まるで射抜かんばかりの視線に、俺は恐怖を感じた
正直・・・怖い
だが俺には、俺たちにはやらなければならない任務がある
その為にはここを退くことは、できない
「もう・・・やめませんか?」
俺田は男に向かって言った
「黙れ!お前だって俺と同じだろうが!」
「一緒にしないでもらいたいですね・・・先輩」
俺田は男のことを先輩と呼んだ・・・ということは知り合いか何かだろうか
確かに同じ学校の生徒ではあるが
「うるさいっ!俺は・・・俺は・・・」
「貴方は・・・俺の尊敬する貴方はどこにいったんです?正気に戻ってください」
諭すように語り掛ける俺田に男は少しばかり動揺しているようだ
「お前だって・・・あれに関わったらどうなるか知っているだろ?
俺だけじゃない、他にもあれに人生を狂わされた奴は何人もいる」
「だから力ずく手に入れても虚しいだけではないですか?」
「う・・・うるさいっ!俺は見ているだけでは駄目になったんだ!
触れたい・・・手に入れたい・・・あいつの全てを奪い、俺のものにしたい・・・これが俺の愛だ・・・」
「愛は惜しみなく奪う、ですか 判りますが俺には到底できません」 つづく