0019fusianasan
2020/01/02(木) 20:57:55.64登別で鶴平は二人きりで古びた旅館に泊まるで
質素で狭い部屋の窓から夜空を見上げるで
鶴が「こんな安宿に泊まるなんて若い恋人みたいですね」って平に言うで
平は「はじめてでごわす」って頬染めて言うで
平は生まれてこのかた金持ちやから庶民じみた部屋に新鮮な気持ちでドキドキが胸いっぱいやで
ドキがムネムネや
二人は寄り添いあって見つめ合うんや
鶴のやさしい瞳はどんな睦言よりも雄弁に愛を語りかけてくるようやで
平は接吻して欲しくなって鶴に顔を寄せるで
でも鶴に手綱を引かれて首輪が詰まってしまったんや
鶴は笑いながら「冷えてきましたから湯に浸かりましょうか」言うで
平は「もす」と頷くで
鶴に手綱を取られて湯殿へ行くで
平は鶴の背中をうっとり興奮を隠さずについて行くで