眠れぬ夜、であった。昼間の光景が瞼に浮かび、どうにも落ち着かない。
「パティシエさん…いろいろ聞きたい事があったのに…」
彼が丹精込めてつくった二粒のチョコを手に灯里はそう呟いた。


以上