>>177

図書館島ドラゴンの生きた鱗
今年度の中国武術研究会部長及び笑う死神広域生徒指導と三分間一本勝負で立ち続ける
今年度の新任3A副担任にハリセン突っ込みする
神鳴流剣士の中からゴスロリ娘を見つけ出し五体満足で真剣勝負を終える
神鳴流美脚女教師と今年度の3A巨乳クイーンにオバ○ンと挨拶する
等々、108のコード全てをオールコンプリートする事により、
最高機密写真収蔵保管庫の封印が解き放たれる。
との都市伝説の真偽は未だ知れず只墓標が連なるのみ。

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「ただ今です」
「お帰り、ネギ」

ネギが643号室に帰宅したのは、夜も大分更けた頃だった。

「クリスマスディナー美味しかった?」
「はい。皆さんにお礼を言わないと」
「だね」

杖に縋り付く様にしてよろりと部屋に戻ったネギと明日菜がそんな言葉を交わす。
麻帆良クリスマスの仕来りに従い、
それをバックアップするクラスメイトの猛烈な根回しの末、
ホテルプロトンマホラの展望レストランディナー予約に成功したネギとのどか。
その最初ちょっとぎくしゃくしながらもその内談笑も弾むロマンチックな一時の後、
やはり用意されていたスイートの扉の向こうに吸い込まれた二人。
監視続行派と断固阻止派がすぐ側の廊下で繰り広げた
血で血を洗う死闘暗闘の事など、知る必要の無い事だった。

「っ、とっ」
「大丈夫、ネギ」

ぐらりと傾いたネギを、明日菜が支える。

「えへへ、すごーく楽しかったですから、なんか疲れちゃったみたいです」
「もーっ、ネギったら。ま、思い切り楽しんだんだからよし」

二人が、にかっと笑みを浮かべ、ベッドに向かった。