ウェルドとエレアノールとの純愛SSも
「ちゅ……じゅぷっ……ん……れる……!」
愛しい、生涯の伴侶が、情愛と情欲とを籠めて口淫する音が、艶やかな旋律を奏でている。
「エレアノール」
ウェルドは、伴侶の名を呼び、その、闇の美しさを想わせる黒髪を、優しく撫でた。
「あ……んっ……ちゅぴ……じゅる……!」
それに応じ、口淫をしながら、ウェルドの表情を確認してきたエレアノールに、感動を告げる。
「すてきだよ」
「んうっ……は……ありがとうございます」
きまじめに感謝してきたエレアノールを、ウェルドは、とてもかわいらしく感じた。
「感謝するのは、ぼくだと思う。エレアノールに、こういうことをしてもらえるのだから」
「ふふっ。わたしは、あなたのものですから」
「ぼくは、きみのものだよ」
生涯の伴侶として誓いあい、互いの純潔を捧げあった、ウェルドとエレアノールとは、
躰を重ねあう悦びを、幸福として求めていた。
聖騎士としての強さを欲してきたウェルドと、上級貴族である自らに厳しく育ってきたエレアノールとが、
童貞、処女であったのは、必然の奇跡とでも表現できるのだろう。
そして、世界というものの生と死とが天秤にあった戦いに勝った、
互いの強い躰を、夫婦としての健やかさの範疇を超えて求めあうのも、許されるのだろう。
「エレアノール」
ウェルドは、再び、伴侶の名を呼んだ。
エレアノールの豊かな乳房を、柔らかく弾む感触を愉しみながら、揉む。
「ああっ……ん……」
甘い声を慎ましく発したエレアノールは、それで、ウェルドの望んでいることを理解してくれた。
乳房を揉んでいる、ウェルドの手に、自分の手を重ね、陰茎を、乳房の間に挟んできたのである。
「くっ……う……!」
「ふふっ」
乳淫の快楽に声を漏らしたウェルドに、エレアノールは、かれんに微笑してきた。