宿に戻り夕食を頂く。とにかく米が美味い。隣県に有名な米の産地があるが、それに負けず劣らずだろう。
そしてひとっ風呂浴びる。温泉もいい。夕焼けだけではなく米も温泉もあるじゃないか。そして・・・女性も美しい。
この村に着いた一昨日から気になっていたことだが、田舎の割に美人が多いのだ。
今日の昼過ぎに宿の広間で村の妙齢の女性たちの集いがあった。ちらりと見るとけっこうな美人がいる。
そんな気持ちを知ってか知らずか、それを覗ける部屋に宿の主人に招かれ、7人の好みの女を選べといわれた。
(俺が七星祭のことを調べてるからそれをネタにからかってるな。)
俺は遠慮なく選んでやった。13人いたが、4人はすんなり決まった。東京に出ても十分な美人だ。モデルだろうがアイドルだろうがすぐになれるだろう。
あとは少し迷った。いくら美人の多い村とはいえ、ブスやデブはいる。やはり4人はすぐに落として、残る3人はロリ・メガネっ娘・ボーイッシュから選んだ。
俺が7人を選び終えて4人の美人の中でも特に好みの娘を見つめていると、宿の主人はほぇっ、ほぇっと不気味な笑い声をあげた・・・。

風呂から上がり部屋に戻るとすぐに主人がやってきた。
「秘密の祭りゆえ黙っておりましたが実は今宵が祭りの夜でございまする。」
見たければすぐに村はずれの寺の秘仏堂にいくべし、さもなくば次の祭りは7年後だと。
俺は少しだけ躊躇したが、決心して主人に言われた白装束に着替え寺へと急いだ。
暗い道を懐中電灯を頼りに秘仏堂にたどり着く。お堂の中を覗くが誰もいない。真っ暗だ。
すると突然背後から口を塞がれた。ヤバイ。謀られた・・・。何やら妙な匂いの薬物を嗅がされ俺は気を失った。