ドラゴンクエスト官能小説Part18
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ドラゴンクエスト官能小説Part17
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ドラゴンクエスト官能小説保管庫
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【お願い】
・男×男の小説は801板でお願いします。
・読む人を選ぶSS(注1)を投下する時には、事前に注意書すると叩かれません。職人の自己判断で。
・投下時にはトリップ推奨。
・ここは大人専用ということをくれぐれもお忘れなく。
・お子様は基本スルーしましょう荒れるもとです。
・僕の○○はこんなキャラじゃないもんとか言わない。
・作品が気に入らないならスルーしましょう。
正直誰が相手なのか組み合わせにもよるんで・・・
7主なのか王子なのかガボやジジイなのか
それともいわゆるモブなのか 7って同人誌でも需要さっぱりだからな
カップリングがはっきりしないのが最大の原因だけど >>644
そもそもマリベルの需要なんてあって無いようなもんじゃないですか!やだー >>644
ダーマで力を奪われて抵抗できずに凌辱されてしまう展開希望 超即興のバカネタ
マーニャ「どうよ、耐久力を高めるためにいつもの服を鋼鉄で作ったわ!」
ミネア「それはどうかと…」
マーニャ「…冷たい」
ミネア「アホな姉…」
マーニャ「なんですって! ならこの鎧の強さを教えてあげようじゃない! モンスターカモン!」
モンスター「がおー」
マーニャ「いくわよ!」
モンスター「がお!」バキイッ
マーニャ「う!?」ピキピキパリン
マーニャ「なんて攻撃力…鎧が砕け…ってぎゃあああああああああああああああああああああ」
ミネア「…はあ」
モンスター「がお?」 コンコン……
深夜、ドアをノックする音。
扉を開けてみるとそこには頭の薄くなった、でっぷりと太った中年の男が立っていた。
見知った顔である。このサラボナに住んでる人だ。
「フローラちゃん、いつもの頼むよ」
その脂ぎった顔に中年男独特のいやらしい笑みを浮かべながら、汗ばんだ手で私の手を掴むと硬貨を握らせてきた。
30G。
世間一般でははしたお金かもしれない。
でも今の私には心の隙間を埋めてくれる唯一の行為への足がかり。
「わかりましたわ。それじゃあこっちにいらして」
私は顔の筋肉を総動員し、努めて営業スマイルを維持しながらその男を家の中に招き入れた。
「ぶひぃ、ふひぃ、ちゅぱちゅぱ。フローラちゃんのおっぱいはいつ舐めても美味しいねぇ。ぶひぃぃぃ」
「そ、そうですか?ありがとう…ですわ」
中年男の舐め回しに私は顔に媚びるような卑屈な愛想笑いを浮かべながらそう答えた。
私は緑色の普段着の胸元をずり下ろされ乳房を露出させられており、男はその露になった乳首に赤ん坊のように吸い付いている。
でも私は一切抵抗しない。
抵抗なんてする必要がない。
これは私の望んだ事なのだから。
リュカさんがデボラ姉さんと結婚して10年以上が過ぎた。
リュカさんと姉さんからはあの結婚式の日以来まったく音沙汰がない。
その間に私と結婚したアンディとの間には子宝に恵まれなかった。
後継きを埋めないまま年を重ねていく私を、お父様は見放した。そして、アンディの事も追い出した。
若い頃は一人で生きていこうと心に決めていたのだが、30歳間近になった私の心は大きく揺らいでいた。
私は本当に一生このままなのではないか。
誰も愛せず、誰にも愛されずこの鳥かごのようなサラボナの屋敷でひっそり歳をとって死んでいくのか。
そう思うと無性に怖くなった。
堪らなく怖くなった。
誰でもいいから人の温もりを与えてもらいたかった。
私は人肌恋しさに後押しされ、サラボナに住む男の人達と次々と関係を持った。
小さな街だ。噂はすぐに街中に広まり、いつしか私は金を払えば簡単にやらせてくれる女というのが街中の共通認識となった。
街中の男たちはすぐさま全員穴兄弟となった。
でも私はそれでも良かった。
お金が欲しかったわけではないけれど、それを免罪符に殿方達が次々に私を求めてくれる。
男たちが私のことを大切にしてくれる。必要としてくれる。
それが何よりも嬉しかった。
男達に身を委ね、性交の快楽に身悶えしている時だけは寂しさも辛さも忘れることができた。
「なあフローラちゃん、そろそろいいだろ、な?な?」
おっぱいに顔をうずくめながら上目遣いに甘えてくる中年男は妙に可愛らしく母性本能をくすぐられ、愛おしく思えてしまう。
「ええ、私はいつでも大丈夫ですわ」
私はそう言ってニッコリと微笑んだ。
こうして私は今日もまた一夜の妻になる。
明日も明後日も、私が歳をとって女としての魅力を失うまで、私は春を売り続けるのであろう。
それが女の幸せを手放してしまった私の末路。
姉さんは、あの方に、どのように抱かれているのでしょう。
そんな考えが時折頭を掠めては、一瞬で消えていく。
……馬鹿な女。
本当に、骨の髄まで馬鹿な女。 正直NTRやビッチは好きじゃない
いくらでも書けそうだから 俺も寝取られ嫌い
主人公×ビアンカのいちゃいちゃ新婚セックス話がみたい 4とか6とか主人公の相手が決まってないと書きやすいよね ドラクエxのフウラちゃんとかソーミャのSSはないのか!?おい!? 4はクリフト×アリーナ一択
6なら主×夢ターニアとミレ×テリの近親一択
7だったら主×マリベル一択
5は知らん
そんな事よりレムオルかモシャスを有効活用したエロいのをはよ >>659
4と7同意
6は特に組み合わせに拘りない
5は主人公×ビアンカが一押しだけど
他の嫁派も否定はしない
だが俺が今一番読みたいのは10のSSなんだ
ありそうで全くない クレクレしてないで自分では書かないのか?
投下しにくいわここ 4に関してはクリフト→アリーナだな×ではなくて
あくまでクリフトの一方通行でしかないのがいい、報われない恋的に
5はフローラ派だな、フローラだけ主人公に振られても相手が居る
其のまま一途でもいいしビアンカやデボラとのハーレム展開にもできる
7はリメイクでグレーテ姫とのフラグが消滅したから対抗馬が居ない
アイラはいまいち存在感が無い、親友の妹はブラコンからレズに移行してしまうし
リメイクは良作だったがこれと戦闘中の会話を無くしたのは許せない
マリベル魅力の4割はそこにあるのに ハーレムにも興味ないな
昔は主人公×ビアンカ好きだったけどある二次サイトとの出会いで主人公×デボラにはまった
やたら邪険にされるアンディ×フローラは純愛っぽくて実はかなり好き
ジャミ寝取られくそくらえ 主人公×ビアンカは結婚も不倫もできるのが良い
昔あった嫁石化中に山奥の村で不倫する話はエロせつなくて良かった
ビアンカと結婚した主人公がフローラやデボラと不倫する話ってあんまなくね? アンディと結婚したフローラを寝とった話ならあったな >>665
不倫物より普通に主人公×ビアンカの純愛のが需要あると思う たまにはアンディ×フローラの激しい夜の話があってもいいと思う 主人公と結婚したフローラをアンディが寝とる話とかないの? 5厨ってどこでもうざいな
まあ嫁論争でしか語られない欠陥ゲームの信者らしいうざさだが >>671
まるで95年を予言したような宗教団体のこととか今じゃ言っても誰もわからないしな 5「これ…着てみないか」
ビアンカ「こ、これって…まさかエッチな下着?」
5「…すまん、ちょっと調子に乗ったらしい。悪かった」
ビアンカ「な、何を言ってるのよ! あ、あああ、あなたが見たいなら…うう、ちょっとくらい恥ずかしくても…OKするわよ」
5「ちょっとくらい恥ずかしくても? じゃあ露出とかありッてことになるんじゃ」
ビアンカ「へ?」
5「たのむ!お願いだ! やってくれ!」
ビアンカ「わ、解ったわ…」ポンポンポンのスッポンポン
5「…おおおおおおおおおおおおおおおおマジだ」
ビアンカ「うう、でも5のためなら…」/////////
5「よーし、やろうぜ!」
ずっこんばっこん 唐突な思いつきで考えたドラクエ3の
男勇者×女武道家
の純愛イチャラブです。
見ている方はどうか感想をお願いしますm(_ _)m
次から書き込んでいきます 「戦士さん!マッドハンドお願いします!」
「応!」
「武道家ちゃん、バイキルトよ!」
「ありがとう!」
地下世界・アレフガルドにやってきて一週間。
俺こと勇者と仲間たちは順調に大魔王ゾーマを倒すための準備をしていた。
すでに、大魔王の城に行くためのアイテムや、奴が隠した防具は手に入れた。
今はマイラにいた刀鍛冶にオリハルコンを渡し、大魔王を打倒できる剣を作って貰っている
……のだが、ここで問題が発生した……。
「チェストォッ!」
武道家の一撃が、逃げ出そうとしたはぐれメタルを一撃で粉砕する。
流石はパーティー1の駿足。豹か何かのような俊敏な動きだった。
辺りを見回し、魔物の姿が無いのを確認し、ほぅっ、と息を吐いて戦いの熱を逃がす。
……さてと。
「あー……武道家。お疲れ様」
「……………」
「今日はさ、もう俺も賢者さんもMP切れたし、街に戻ろうと思うんだけど……」
「……好きにすれば?」
「あ……う、うん……そう、だな…」
何故か、最近武道家はこんな調子だ。
前々から良く俺をライバル視して突っかかってきたが、ここ数日、避けられているのだ。
まあ、原因は分かっているのだけど……。 「……お前ら、何があった?」
あの後、武道家は「気分が悪い」といってさっさと宿屋の自分の部屋に戻っていった。賢者さんも彼女と一緒に戻った。
そして、俺と戦士さんは静かに夕食を食べながら、今後の方針を話し合っていた。
その時、ふと戦士さんが尋ねてきた。
無論、俺と武道家のことだ。
戦士さんは、物静かだがいつも先頭にたって俺達を守ってくれる。俺と武道家が喧嘩するとよく仲裁に入ってくれた。
まさに兄貴と呼べる人物だ。
そんな彼だからこそ、俺達のことが気になっているのだろう。
「……大体、凱旋の日、ゾーマの存在を知った日、その翌日くらいからだったな。今の状態になったのは」
「……すみません」
「謝る必要は無い。俺はただ聞いてるだけだ」
……その通りだ。どうやら俺も大分やられているらしい。仕方ない、他に相談できそうな人はいない。
俺も腹を括ろう。
「……あの日の夜のことです。母や祖父に事情を説明した後、挨拶まわりをして宿屋に部屋を取ったんです」
もう戻れないかもしれない。それでも地下世界に行く。
でも彼らの顔を見たら、決心がゆらぎそうになるから宿を取った。
そしたら夜に武道家が来て、一緒に飲まないかと誘ってきた。
「……そういえば、あいつは今年で成人か」
「ええ、俺の1個下ですよ。あいつ」
五月蠅いからという理由で、ルイーダの店に行かず、宿屋の食堂で飲むことにした俺達。
最初は何でもない話ばかりだった。
が、次第に彼女は酒が回りだしたのか、俺の悪口を言い出した。
やれ可愛い街娘を見るとすぐに鼻を伸ばすだのなんだの。
普段なら気にしないが、こちらも大分酔っていたらしく言い返した。
次第に言い合いは非道くなり、そして互いにこう言ってしまった。
「ふん!だったらベッドの上で決着をつけようじゃない!この童貞勇者!」
「上等だ!泣かしてやるこの小娘!」
それが、悲劇の始まりだった。 他のところにも投下したけど、ここにも
本編終了から4〜5年ぐらいたった感じで
「ねえ、レックス」
レックスが自分の部屋に戻った時ベッドからタバサの声がした
ベッドの方を見たとたん、レックスは真っ赤になる
タバサは片方の腕を支えにこちらを向き、もう片方の肩ごとシーツから出した腕で、小さなハート型のチョコレートを持っていた
レックスの目に映ったのは黒い下着と、それとコントラストをなすタバサの白い素肌
その笑顔は妖しかった
「タバサ……」
「私、レックスを待ってたの」
タバサの手招きにレックスは呆然としながらも、自然と足がタバサの方へ向かうのを感じていた
「魔法じゃないわ」
これは魔法なのか、そう自然に心に浮かぶ直前、レックスはそれをちょうど打ち消された
タバサはチョコレートをくわえると、布団を持ち上げた
黒いレースの縁取りがされたブラジャーが丸見えになり、その下には白くてスマートなお腹が、そしてその下には再び黒い……
レックスは食虫植物を連想したが、それでも足は止まらない
ベッド脇についたところでレックスは体を起こしたタバサに抱き着かれ、倒れ込んだ
タバサはくわえたチョコレートをレックスの口につきつける
レックスは歯でチョコレートを取ると、口の中で転がす
チョコレートはとてつもなく甘かった
タバサは目を閉じて唇を突き出した
チョコレートを舐めて取れ、ということなのだろうが、レックスは自分の顔が耳まで熱くなるのを感じるばかりで、何もできなかった
目を開けるタバサ
「私のチョコレート、全部受け取ってくれないのね。レックスのヘタレ。ヘタレックス」
自分の唇についたチョコレートを舐め取りながら言う
「ま、わかってたけど」 このままでは自分の何かが危うい、そう感じたレックスだが、何もできなかった
タバサはレックスに口づけると、舌を突き入れた
何度も何度も歯列をなぞられれる。その上にレックスは抱き着くタバサの胸の感触を感じながら、その芳香をも嗅ぐ
さらに、タバサの手がレックスのズボンに触れた
股の間を優しく往復され、レックスは身悶える
タバサの手が、ズボンの中に入りこむ
「んぅっ」
タバサの手が直接、レックスに触れる
固く屹立したそれを直接愛撫され、さらに固くなる
タバサの唇がレックスの唇から離れ、銀色の糸も切れた
タバサはレックスのズボンをパンツごと下ろすと、シーツを跳ね上げ、レックスのそれに吐息をかける
タバサはレックスの顔を上目づかいで見上げると、ためらいもなく舌で舐めた
初めての感覚にレックスの頭が跳ねた
玉を繊細な指使いで撫でながら竿を余すところなく付け根にかけて舐めていく
タバサがレックスの表情を堪能しきったところでそれをくわえこむと、首を前後に動かす
「な、何か出る……」
レックスのそれが一瞬大きくなり、タバサの口内に精を吐き出す
タバサの口からずるりと抜くと、先端に付着した精液もタバサが舐め取る
「レックス、レックスが寝るまで布団あっためておくからね。そのあとは……どうしてほしい?」
いずれにせよ今日のレックスはタバサの匂いに包まれて眠ることになるのだろう
1か月後にレックスが逆襲する話が書ければ >>0681の続き
「……それで、失敗しました……俺、そもそも性知識は最低限度のもんしかありませんし、その、俺もあいつも……初めてだったし」
本当に酷かった。お互い前後不覚で、何の知識もないのにぶっつけ本番で行い……彼女の初めてを奪ったのだ……。
情けない話だがあの夜の事は覚えていない。ただ彼女の上で暴れ、泣かせたことしか覚えていない。
多分初めてだったと思う。女の子を、それも大切な仲間を……泣かせたのは……。
大失敗の翌朝、ベッドに彼女の姿はなく、ようやく会えたのがアリアハンの城門前だった。
そして現在に至る。
彼女に露骨に避けられ、謝ることすらできずにいる。いや、単に恨み言を言われるのが怖くて彼女から逃げていたのだ。
唯一の救いは、戦闘中は戦闘に集中して、互いにあの事を忘れられることだ。
「……俺、最低ですよ。酔った勢いで仲間の純潔を奪って、挙げ句の果てに罵倒されるのが怖くて謝れないなんて……勇者失格だ……」
これでは畜生にも劣るただの獣だ。勇者以前に人としても最底辺に違いない。
あれから酒を見るだけで吐き気がする。しかし、彼女はもっと辛いに決まっている。
「……確かに最低だよお前は」 今まで黙っていた戦士さんが、そう呟いた。
ああ、やっぱり俺は……と自己嫌悪に入ろうとした俺に向けて、
「だが、最低なのは人間としてじゃ無い。男としてだ」
戦士さんはそう言った。
「確かにお前は武道家に非道いことをした。しかし、だ。酒に、性欲に溺れるのは人の性(さが)だ」
「……」
「そしてお前は勇者。つまりは大魔王を討つ人類の希望にして、代表だ。人間の代表である以上、三大欲求からは逃れられない。しかし、女からは逃げるな。特に抱いた女ならな」
「……」
「……ここだけの話、実は俺、賢者を抱いたことがある。というか初めてを奪った」
「へ?え、えぇ!?」
「更に言うと旅が終わったら添い遂げる気だ」
「えええええええ!!??」
は!?え、嘘!?ええ!?戦士さんと賢者さんが!?
「良いか勇者」
絶賛メダパニ状態の俺に、戦士さんは言った。
「男は責任を持たなくちゃならない。例え相手が遊女であれ、女を抱くなら、その女の人生を、抱かれる覚悟ごと包み込まなくちゃならない」
ぐい、と酒を仰ぐと戦士さんはニヤリと笑った。
「特に惚れた女なら尚更だ。好きなんだろ?武道家のこと」
「………………!!」
顔が熱くなった。それは、羞恥からだと思う。
……好き?……誰が?……俺が?……誰を?……武道家を?
……俺は……武道家が好き……なのか?
そんな俺を見て、なんだ気付いてなかったのかと戦士さんは笑った。そして不意に真剣な眼差しでこちらを見つめてきた。
「勇者。覚悟も知識もないのに、女を泣かせたのは確かにダメだ。だけどな、何時までも泣かせっぱなしはもっとダメだ。嘆くより、後悔するより、やり直して、また始めたほうが何倍もマシじゃないか?」
「……」
「お前がすべきことは、懺悔じゃない……もう、分かってるだろ?」
「……ありがとう、戦士さん」
そう言って、俺は立ち上がった。
目の前の霧が晴れた気分だ。マヌーサにでもかかってたのか、俺は。
だが、大丈夫だ。今俺の胸あるのは後悔と自責の泥じゃない。
まだ、よく分からないけど、確かにあるこの熱い炎のような気持ちだけだ。 「武道家、俺だ。勇者だ。話があるから部屋に入れてくれ」
コンコン、と武道家の部屋のドアを叩く。
まずは謝ろう。それからのことは後回しだ。彼女に罵倒されようが一発殴られようが甘んじて受けよう。
そう思ったのだが、武道家は出てこない。
やはり怒って出てきてくれないのか、と思った。
しかし、何やら中でドッタンバッタンと慌ただしい音を聞き、だんだん不安になってきた。
何だ?武道家は何をやっている?大丈夫なのか?……まさか、誰かに襲われている……?
その考えに至り、不安になった俺はドアノブを何度も捻ったが、鍵がかかっていた。
部屋の中から痛そうな音が連続で聞こえてきた。
……仕方ない。
「武道家!入るぞ!」
バキィッ!と俺は力任せにドアノブを破壊して部屋に入った。
思った以上に力が入っていたらしく、扉がバキッ!という音とともに外れてしまった。いや、今はそんなことより
「武道家!」
先ほどの不吉な想像から、つい大声で彼女の名を呼んだ。
「いきなり部屋に入ってこないでよ!この変態!」
「ぶっ!!」
ぶとうか の まくらなげ!
かいしんのいちげき!
ゆうしゃ は きぜつしそうだ!
「〜〜〜〜いっってぇぇ!」
「いきなり扉壊して部屋に入ってくる馬鹿には当然の罰でしょ!」
……いかん、つい頭に血が上ってとんでもないことをしてしまった。落ち着け俺、クールになれ。
ちなみに、武道家はベッドの上で足を組んで座っている。これから寝るところだったのだろうか?
「……で、何よ。さっさと用件言って消えてくんない?今あんたの顔、見たくないんだけど」
ぷい、と顔を背ける武道家。当然だ、俺は彼女を傷つけたのだから。……だが、だからこそ、けじめをつけるために、俺はここにいるのだ 。
「…………武道家、あの夜のことなんだが…………」
「…………」
「すまなかった」
「…………え?」
俺は、ジパングに伝わる全身全霊で謝意を表す体位、ドォゲザなるものを行った。
「あの夜、俺は酒に溺れて君の純潔を奪った。これは強姦にも似たとんでもない大罪だと自覚している。君を苦しめてしまったことを、ここに謝罪する」
深々と頭を、ベッドに腰をかけている少女に下げた。
「無論、謝れば許してもらえるなど思っていない。そのつもりもない。君の望みを言ってくれ。君の望んだ通りのことをしよう。それが、今俺が君にできる償いだから」
頭を地に付けて、彼女に許しをこう。今俺が彼女にしなければならないのは、こんな事だけだった。まったく、我ながら情けない。こんな男が勇者だなんて……。
「…………じゃあ、質問に答えなさい」
「……なんだ?」
「その………………感想は………?」
「…………………………………………………………………………………………………は??」 「だ、だから、ほら!あんたは私の……その…………初めて……………を奪ったでしょ!な、何かないのかしら?私とヤった感想はどうだったかって聞いてんのよ!」
そういって、自身の二つ結びの髪をいじる武道家。目線はこちらを見ておらず、顔に朱がさしている気がする。
……ま、まさか自分を抱いた感想を求めてくるとは思わなかった!あんな強姦紛いのことをした感想とは!ふつうあんな記憶、思い出したくないものじゃないのか!?
……いや、ある意味これは罰としては効果的か。罪の意識に苛まれている者に、自分の罪を再認識させ、苦しめるというものだろう。なるほど、一理ある。……のだが……。
「…………すまない。実は、覚えていない」
「……は?」
「酒が入っていたから……その、行為に及んだことは覚えているのだが、記憶が曖昧なんだ。だから、何をしたかは分かるが、どんなだったかは…………」
「……………………………馬鹿」
「ぐっ」
「アホ、マヌケ、考えなし、甲斐性なし、このド変態童貞勇者!」
「すみませんでした!」
「あんた本当に救いようがないわね!ていうか覚えてない?覚えてないですって!?」
「はい!ていうか何で最初『泣かせてやる』なんて言ったかも覚えてません!」
「最っ低!ふざけないでよ!私が誰のせいでここ最近ずっと、……………してたと思ってんのよ!」
そばにある物を次々に投げつけてくる武道家。流石に痛い。
と、ふと俺はある違和感に気がついた。
……あれ?何だかいつもの武道家の装いと違うような?
武道家といえば、あの緑の武道着がトレードマークだ。武道着の下にさらに長袖長ズボンを履くのが彼女のスタイルだったはずだ。
しかし、今は緑の武道着を着ているが長袖長ズボンは着ていない。
だからこう、彼女の二の腕とか、程よく引き締まった太ももが見えた。
い、いや落ち着け俺!だからなんだ!よく見ろ。彼女の髪が濡れている。多分風呂上がりだから、いつもと違って長袖とかを着ていないだけだろう。
しかし、一つ気付くと次々に違和感に気がついた。
まず、顔が上気し、わずかだが何時もより呼吸のペースが速い。まるで全力疾走でもしたあとのようだ。
組んでいる足もさっきからもじもじと落ち着かない。
「武道家、大丈夫か?」
「あっ!」
つい、武道家の様子がおかしかったので、心配になり彼女の腕を掴んだ。
途端、
「ひゃああああっ!!」
「!?」
彼女が悲鳴をあげて痙攣をおこして後ろに倒れてしまった。
「武道家!?しっかりしろ!」
倒れた彼女を起こそうとベッドに上がる。
抱き起こすと、武道家は何もしてないのに息が上がっていた。顔も真っ赤になっている。目もどこか虚ろになっていた。
まさか病気か!?どこか悪いのか!?
「しっかりしろ武道家!」
「ゆ…………勇者……………」
「ああ!俺はここだぞ!武道家、どこか悪いのか!?病気なのか!?」
くそ!賢者さんを呼ぶか?しかし彼女をこのままにするのも嫌だ。どうする!?どうすれば!?
「…………大丈夫よ。ただ、驚いただけだから」
そういって、彼女は立ち上がろうとした、が今度はこちらに倒れてきた。何とか受け止める。
それとともに、彼女の香りや柔らかさを感じ、顔が熱くなるのを感じた。
このままではまずい。また前回の二の舞になる。
俺は必死に気を逸らそうと視線をさまよわせた。すると、先ほど彼女が座っていたところに何故かシミができていた。これは……一体?
「武道家、ベッドにシミがついているんだが、お前、何をしてたんだ?」
「ううう、うるさい!聞くな馬鹿!」
と、武道家は耳元でそう言った。う、うるさいなぁ……。
「ていうか大丈夫なのか?本当に」
「大丈夫よ…………で、でももう少しこうしてて、良い?」
また倒れられても困るので、抱きしめるようにして支えた。
「………………♡」
……?気のせいだろうか。武道家が少し嬉しそうにしているのは。 パン、パンと肉を打ち付ける音が闇に響き、甘い声が魔王城に奏でられる。
勇者の仲間である賢者が、自分たちが見下し続けた先代勇者の肉棒に貫かれ、上り詰める。
その様を、大魔王は不敵に眺めていた。
かつて女ながらに勇者と呼ばれた少女は、その生まれつきに卓越した剣の才や美貌、魔法の力を他者に妬まれ、一人魔王バラモスを倒すための旅に出された。
勇者オルテガの子という触れ込みではあったが、本当はオルテガが旅先で捨てられた子を拾っただけの赤の他人だとバレていたのも、その理由だろう。
バラモスを倒した勇者はミリアと名乗ってはいたが、誰もその名では呼ばない。
バラモスを単独で倒すだけの力を恐れられ、人々はなお彼女を遠ざけた。
そこに新たな大魔王・ゾーマの登場。
彼女はゾーマとの戦いを避けられるはずもなく、一人挑み、そして敗れた。
『美しき勇者ミリアよ』
生かさず殺さず、と言った具合に傷付いたミリアを、ゾーマは癒した。
『貴様は我に敗れた』
『……そうですわね』
『敗者は勝者に従うべし』
『…………私を、魔物にでもすると?』
『否。我が妻となり、混沌の世を統べる助力をせよ。孤独に戦う意地、卓越した力、全て気に入ったわ!』
『……敗者に拒否する資格などありませんわ。解りました。不肖の身ではありますが、大魔王ゾーマ。これより私は貴方の妻となり、添い遂げましょう』
『くく、なお気に入ったわ!これよりは、我を好きに呼ぶがよい、ミリア』
『……感謝いたしますわ、旦那様』
ミリアとて、死力を尽くしはした。
そしてミリアは人間に失望していた。
堕ちた勇者は魔王に魂を染められ、そして――
仲間たちが焼き尽くされたことさえ忘れ、女賢者はミリアに貫かれ、喘ぎ、悶え、懇願する。
しばらく前までの強気を失った姿は、最早ただの牝に過ぎない。
「さ、これで終わりですわ」
「へ……」
「貴女はここで死にます。お分かり?」
「そ……な…」
女賢者の顔に浮かぶ怯えに、ミリアとゾーマは喜色を隠さない。
「死にたくなければ堕ちなさい。私と旦那様の軍門に下り、闇に堕ちるのです」
「………下れば、死なないで…」
「殺さぬ。最も、子を数えられぬほど産ませるがな」
大魔王の慈悲深き声に、賢者の心は砕ける。
「産みます、幾らでも産みますから…」
無力に響く声。
直後から、再び闇に甘い声が奏でられるのだった。 「お姉様、あぁ、ミリアお姉様…♪」
大きく股を開きながら、かつて賢者と呼ばれた女が頬を染める。
膨らんだ腹に宿すは、魔物の卵。
スライムを産み、アルミラージの卵を孕み、フロッガーの精を注がれ、やがてはクラーケンの触手すらも受け入れた陰部から、今までにないほどの巨大な卵を放り出そうとしている。
「あぁ、ミリアお姉様、ご主人様、アリエは魔物の卵を産むだけで達する変態ですの………♪」
「クック……だが、この卵を産んだ後には、更なる子を孕んでもらうぞ?」
「ひゃい、孕みましゅ、なんの子供でも孕み、産まれましゅうっ♪」
鶏が卵を産むように、賢者――アリエが、卵を産む。
小尿と愛液を吹き出し、意識すら失うような絶頂の最中で、アリエは二つ目、三つ目と卵を排泄する。
慈愛に満ちた眼差しの大魔王が、その隆々といきり立った逸物をアリエの開きっぱなしの膣穴に宛がうと、直ぐ様魔力を注ぎ込んでやる。
魔物の卵を産むなど、人間の身体では到底不可能。
ましてやそれ以前に卵を孕ませるための性交ですら、アリエの胎内はボロボロになってしまっている。
それを癒すための魔力の温もりに、アリエは意識を沿わせ。
「眠ったか。仕方あるまい、スカイドラゴンの子を孕ませるのは明日にするか」
「慈悲深いですわね、旦那様」
「我に従うものを無下に殺すなど、統治者としては選べんのでな」
ミリアが膝を着き、アリエと愛液と魔力にまみれた逸物を頬張る。
清めるだけでは満足できず、子種を呑ませよとばかりに奉仕が過激になっていき。
「そこまでだミリア。勇者どもが来たようだな」
「……残念、ですわ………」
「今宵は閨でたっぷりと愛でてやろう。さぁ、アリエも起きよ」
「むにゃ……ご主人様……?」
「バラモス。行くぞ」
「はっ!」
『ゾーマがあらわれた!
ミリアがあらわれた!
アリエがあらわれた!
バラモスがあらわれた!』
『ゆうしゃたちは ぜんめつしてしまった!』
『選ばせてあげますわ、このまま死ぬか。旦那様に支え、永久に生き続けるか』
『よく言えましたわ。御褒美に、女としての最高の幸福を与えてあげます』 部屋にノックの音が響き、タバサは扉を開けると、レックスが立っていた
「ホワイトデーって今日、だったよね?」
と、レックスは袋詰めされた飴を差し出した
「ありがと、レックス。しばらくここにいない?」
と、レックスにテーブルにつくように促すと、それに従った
飴の包装をはぎ、口の中に入れる
口の中で舌にあて、薄くなったのを見計らい、レックスに近づく
不思議そうな顔をするレックスの前に立つと一気に抱きしめ、口づけた
飴をレックスの口の中に流し込むと口を離す
バリ、とレックスから音がした
「飴、かんじゃったのね」
「ぅぇ……?」
「飴をかんで砕いちゃう人ってキスが下手らしいよ」
レックスの足を開かせ、椅子の上で膝立ちになるとレックスを見下ろす形で口づける
腕を背中に回してタバサを支えるレックス
目を閉じてレックスに舌を侵入させる
「タバサ……」
レックスは寝台を見やった
きっとこの1ヶ月で覚悟ができたのだろう、そう思いながらタバサは椅子から降りると、レックスの手を握り寝台へといざなった
ベッドに横たわるとタバサに背中を向けて服のベルトを解くレックス
タバサもレックスを抱くところを想像しながら、背中を向けて脱いでいく
ベッドの中に、もういらなくなった着ていたものを押し込むと、レックスの方を向いた
と、レックスはいきなりタバサに口づけた
タバサの口の中に飴玉が3個押し込まれる
「キスが上手なら、それぐらい舐められるよね?」
やられた、タバサは「どうされたいのかな?」というレックスの軽口に歯噛みしたい気分だったが、飴のせいでそれもできなかった
吐き出せばなんとかできないこともないだろうが、後の処理が間違いなく大変なことになるだろう。すなわち舐め切るまでタバサは何もできないのだ
レックスはタバサの乳房をわしづかみにすると、交互に舐めはじめたのにもタバサは目を閉じて頭を揺らし、鼻から吐息をわずかに漏らすだけだった
せめて、声が出せれば。タバサはそう思っていた
口に出せるのは喘ぎ声だけでいい。もっとレックスの前で乱れて、恥ずかしく、気持ちよくなりたい
タバサは股の間に手をやったレックスの頭を抱いた
指が、太ももをはい回る
タバサの目を涙が伝った。それは快感を声に出せない苦しみからくるものだったのか
と、レックスが涙を舌で拭った
レックスはタバサに口づける。タバサが口の中の飴玉を押し込むと、レックスは一つずつ噛み砕いてから、タバサの口の中へと戻した
「タバサ、いいよね?」
タバサはレックスを抱きしめると、うなずいた
タバサの下半身に引き裂かれるような痛みが走る
口の中のレックスの唾液が混ざった甘露を味わいながら、タバサはそれがまるで自分のことでないかのような錯覚を抱いた
きっとそう。この痛みは私のものではない。でも、レックスのそれが入ってきたのは私の中
血が流れている。私じゃない。レックスが私の気持ちいいところを突いてくる
そのようにタバサは感じながら、最後にレックスが精を出したのは自分の中だ、と感じていた
どちらからともなく口づけあう
眠くなったのか、タバサを軽く抱いたレックスの目は閉じていった
「このままじゃ、風邪引いちゃうでしょ」
つぶやくと、タバサはレックスもろとも自分にもシーツをかける
たまには昼寝もいいか、と自分もレックスを抱きながら目を閉じた いいと思ったセリフや文句をそのまま貼りつけてないか?
このアダルト双子な調子で書きたいなら、音読して要らないと感じた文句はどんどん捨てて、もっと引き締めたほうが 7より
「むほー!そりゃ無いぜ! 俺はフルチンになれって言うのかよ!!」
「ふ、フルチンですって…アルス、命令よ! 二度とこのパンツ男に話し掛けないで!!」
「ぱ、パンツ男だと…? むほー、許せないぜ…」
パンツ男がそう呟いたのを、誰も聞こえていなかった。
吹き溜まりの町の夜…ネリスの家でマリベルは眠れず、外を出歩いている。
冷たい土の感触が心まで冷やす気がした。
「ああ…フィッシュベルに帰りたい」
そんな呟きが夜風に溶け、ふっと消える。そんな時、遠くで小さな光がともっているのをマリベルは見つけた。
「なにかしら、あの光」
不意に歩調が早くなった。暗い集落の中にあったひとつの光に、希望が詰まっているような気さえする。
少女の駆け足は、すぐに光を放つそれへと追いついた。
「…えっ」
愕然とした。昼間にであった、あの囚人服を着た変態パンツ男だった。
この男が、昼間から燃やしている火が絶えずに残っているだけだった。
「はあ、なによ」
「なによじゃねえぞお嬢ちゃん」
パンツ男の声が、低く唸るように少女の耳を震わせる。昼間に聞いた声とは全く別の声だった。
「結局、あのあと、必死にスイフーに頼み込んで、いらない本を燃やしたよ。でもよ、また燃え尽きちまいそうなんだ」
「そ、それがどうしたのよ。悪いけど、もうあんたみたいのと話したくないの」
マリベルは冷たく突っ放し、踵を返そうとしたが、パンツ男の両手がしっかりと、腰周りを掴んだ。信じられない力だった。
「う…!? な、なにをするのよ!」
「こうなったら、二つに一つ。俺のパンツをくべるか、お前のパンツをくべるかだ」
「ふ、ふざけないで!」
抵抗する暇も無かった。パンツ男は、マリベルのスカートに手を突っ込み、あっさりとその下に身につけられていた布を剥ぎ取ってしまったのだった。 火に、くべられた。いともたやすく、少女の下着は灰となった。
「なんだ、もう終わりか。役にたたねえなあ、いみが無かったな」
パンツ男はほくそえんでそう言った。
昼間、自分をわけのわからない仇名で罵った生意気な少女が、羞恥に頬を染め、灰となったパンツをじっと見つめる様を眺める事が出来、彼の心は満たされた。
「あ、ああ、ああああ…」
股間を必死に押さえ、燃えゆくパンツを見据えるマリベル。
脱がされてしまったのだ。剥ぎ取られてしまったのだ。奪われてしまったのだ。燃やされてしまったのだ。
屈辱だった。少し前まで、自らの手から出した炎で魔物を焼いていた事さえあった。
それなのに、今はその力を奪われ、帰る道を塞がれ、ついにはパンツまで失ってしまった。
それだけでない。今後、他の何れを奪われる可能性も存在するのだ。
スカート越しに股間を押さえ、その慣れない感触を味わいつつ、少女はひとつの恐ろしい想像に辿り着く。
−−生の下半身、見られた?
「あ、あああああああっ!!!!」
青ざめていくのがわかった。もしかしたら。ひょっとしたら。このパンツ男は、自分のスカートからパンツを引きずり出したのだ。辺りは暗いが、すぐ近くで炎が灯り光を生んでいる。見られていない可能性のほうが低い…。
「いや…いや…いやああああああ」
見られた。そうとしか思えない。パンツ男が昼間に言った言葉が、不意に浮かぶ。
--フルチンになれって言うのかよ!
自分は…フルマン。
「そんな…私が…私が…っ」
「お、おい、どうした?」
パンツ男が呼びかけるのも聴かず、少女は走っていた。泣きべそをかいて、走った。
走って、仲間の寝ている家へと、帰っていったのだった。
数日後、力を取り戻し、アントリアを倒し、魔法使い職が板についたマリベル。パンツ男にメラミを浴びせ、その服の一変も残らず焼いて見せた。汚い物を見たくないので、自分では途中から見るのをやめた。これがマリベルの特技「しっぺがえし」である…?
バカエロ小説・終わり〜 だれか真面目にスラもり官能小説を書いてみてくれないかな?
いっぺんでいいから見てみたいんだ モモちゃん見ながらシコッてるドンモジャールしか想像できん キャラバンハートでギスヴァーグに四幻魔が捕まった際に
カカロンとクシャラミがアンタに屈しないとか強がるも
同じ女性の幻魔かつ自分たちを統べる王マガルギの肉体を支配してだけはあり
カカロンとクシャラミはチ○ポには勝てなかったよ・・・・状態でギスヴァーグに屈してしまう
みたいなネタを妄想して頓挫した事ある スーランの町の上空に、打ち上げ花火の爆音がこだまする。
スラバッカ島の守り神とされる聖地「スライムのしっぽ」に感謝し、
それと同時に、新たな英雄スラリンの誕生を祝うという、
二つの目的を兼ねた「しっぽ祭り」は、今まさにその最高潮を迎えていた。
でも、私はその時なにをしていたかというと……、
もう家のベッドの中で横になっていた。
花火は初めの数発を見ただけで帰ってきちゃったの。
これにはとっても深い事情があるんだからっ!
まず、スラゾーと大食い対決をやったでしょ。
で、その後もなんか色々と買い食いして、
海の家では無料のコーラをたくさんもらって……。
ゲップ。さすがに食べ過ぎちゃったみたい。
というわけで、眠くて仕方がないのである。
これだけお腹に入れれば当たり前だが。
しかしこの爆音の中である。ちっとも眠れやしない。 そんな中――ガチャ!
玄関のドアが開く音がした。
あれ?もうだれか帰ってきたのかな?
「うわあ〜目が回る〜!ヒック!」
「ミ、ミイホンくん!しっかりするッス!」
ミイホンとドラおさんの声だ。
私は起きて玄関へと向かった。
「どっ、どうしたのミイホン!?」
ミイホンは顔が相当赤くなっていた。
「いや〜。隣のバーのみんながね……。
めでたいから、今日はお前たちも飲めって勧めてきて……。
僕は断ったッスけど、ミイホンくんはもうガボガボ飲んで……」
ミイホンがこうなった理由を説明し始めるドラお。
私は、頭の中であれこれと考えた。
(ふ〜ん、なるほどね……。
それで酔っ払っちゃったんだ、ミイホン……。
いいなあ……あたしもお酒、ちょっと飲んでみたかったなあ……。
さすがにあたしにはくれないと思うけど。
でも、あたしも行っていればひょっとしたら……。
……あれ?そういえばお兄ちゃんは?)
「よし。ちゃんと送り届けたッスからね!
じゃあ、僕はこれで帰るッス!」
「ねえ、お兄ちゃんはどうしたの?」
「スラリンくんッスか?さっきグランじいさんに呼ばれてたけど……」
なんせスラリンくんは今夜の主役ッスからね!」 そういえば、ドラおさんの言う通りだ。
大人たちがこんなに早く帰してくれるわけがない。
お兄ちゃんは町の英雄で、今夜の主役なんだから。
ということは、今晩はパパもママも帰ってこれないかも知れない。
だって英雄の両親だもんね。
「じゃあ僕は今度こそ失礼するッス!」
「は〜いっ!おやすみっ!」
ドアをバタンと思い切り閉めた。
そして目をミイホンのほうに向けると……。
「うわ〜っとっと〜……。」
ふらついて壁に触手をつくミイホン。
「ちょっとミイホン!危ないよっ!」
もう!しょうがないなあ……!よいしょっ。
お兄ちゃんのベッドに寝かしておこうっと。
「ほらミイホン!あたしにつかまって!」
「おう……ありがとよスラみ……」 そして私は、ミイホンを支えながら廊下を進んだ。
その時、事件は起こってしまったのだ――
ミイホンが一本の触手を滑らせ、
私の頭のリボンをキュッと引っ張った。
「きゃあっ!」
シュルシュルと音を立てながら、
結ばれたリボンがほどけてゆく……。
あられもない姿が花火の光の下に曝された。
生まれたままの姿にされた、私。
「ありゃっ、スラみ……!」
「や、見ないでぇっ……!」
恥ずかしくてたまらなかった。
家族以外にこんな恰好を見せたことはなかったから。
スラみは、頬を……いや、身体を、真っ赤に紅潮させていた。
その時のスラみの身体は、もはやスライムべスの色ではなかった。
それをモノに例えるなら、まるで熟れたトマトのような真っ赤な色味……。 ここまでで前編おしまいです
今はここまでしか書けてません
残りは中編、後編に分けていつか投下します GJ
異様に上手くて吹いたw
スラみの容姿を知らない人ならいけるだろ!これ! やっぱだめだ……
ミイホンがスカーフを脱いで触手の一本を大きくさせるところまでは思いついたが
その後がまったく想像できねえ……詰んだ
スライムに穴なんてねえよな…… >>715
ワロタwww
そうめげるな、おまいはよくやったよ…
しかしあえて言うなら、だ
穴がないなら、局所的にくぼませればいいじゃない >>715
それを言うならリボンもスカーフも
脱いでどうなるってんだよわろた トロデがトロデーンのいばら大臣におしおきフェラする話ください エラフィタの御神木の幹の元、何時間も続いた熱気溢れる宴会は徐々に静まり辺りは虫の鳴き声と風の音が響いていた。
月明かりが御神木の花に映える。
今夜はセントシュタイン王主催の宿王グランプリも終わりリッカの宿のグランプリ受賞を祝って
宿の従業員と天使のパーティで花見兼飲み会に来ていた。
宴会はリッカの挨拶に始まり一発芸、酒の席での無礼講、一気飲みバトルロワイヤルを経て
天使以外は皆酔いつぶれ寝息を立てている。
最後に生き残っていたルイーダも天使によって潰されてしまった。
彼は仮にも元天使、こう見えてこの中ではいちばん長く生きている。酒の強さは伊達ではなかったのだ。
天使は恋人の賢者を膝に乗せてルイーダやリッカたちを酔いつぶし今は一人星空を眺める。
美しい御神木と月それに星々……星にされてしまった天使たちは自分を見ているのだろうか?
そう思うと天使に寂しさがこみ上げる。
仲間たちがいて恋人がいても故郷と天使たちは恋しい。
天使はぎゅっと恋人を抱きしめた。
「……んっ。」
賢者は小さな声をあげるが目は覚まさない。
天使は賢者を地面に降ろし立ち上がって空を見上げる。
もう一度、天使界が消えてしまう前に、せめて皆にお別れをいいたかった。
だが、沈んだ気持ちが突如消える。天使は自分の腕に何者かが抱きつくのを感じた。
「ふふっ、捕まえた。天使クン。」
いたずらっ子のような、はしゃぐ様な声が天使の顔前から聞こえる。
目を凝らすと月明かりに少女の輪郭が見えた。 「パラディン。どうしたの、まだ飲み足りない?」
彼女は天使の腕に抱きつき天使の胸に顔を寄せる。まるで恋人に甘えるように。
「どうしたもこうしたもない。」
そういうと彼女は天使の首に両手を絡めてぶら下がる。
彼女の顔は笑みを浮かべ天使の顔前にある。
恋人以外にはない距離だ。
「………顔近いよ。」
そう天使が言うとパラディンはさらに顔を近づけ彼女の息が彼の顔にかかった。
彼女の表情は今まで見たことがないほど無邪気で魔法戦士のような顔をしている。
「こんな静かで月の出た夜に程よく酒の回った男女が二人きり……なのにそんなに身構えないで、
もっと近く寄って…。」
そういって彼女は天使の左手を掴み、握り締める。
二人の指と指が絡み合い彼女は微笑みながらにぎにぎと指を動かす。
「こういうことって男女の仲にあるものどうしがするんじゃないの?」
天使は少し困惑しながらもこの状況を楽しんでいた。
天使も男、女性と触れ合うことで先ほどまでの陰鬱な気持ちが薄まり少し気が晴れた。
彼女は長身茶髪の少女、賢者とは違った女性の魅力がある。
天使と共に前衛を務める高潔な騎士である彼女がこんな一面を持っていたのは意外だった。
だが彼女は酔っているのだろう、いつもと様子が違う。
「罪作りな男……。」
その言葉の意味は天使にはわからなかった。
天使の表情から言葉の意味を理解していないとみたパラディンは急に天使の両手を掴みながら回り始めた。 「私を……パーティに誘ってくれた……すごく……嬉しかったのに
……あなたは……最近……賢者と……一緒。」
彼女に振り回されながら天使は聞いた。
まるで今まで彼女の中にたまっていたものが溢れるようなそんな言葉を。
「一緒に……旅をして……私……あなたのことが……。」
彼女の言葉は一度そこで途切れた。
「あなたと……賢者が……仲良く……していると……なんだか……いらいらして。」
彼女の声が寂しく求めるような調子に変わる。
彼女が天使を振り回すスピードが次第に増し、彼は耐えられず地面へと倒れこんだ。
パラディンも天使の手を掴んだままであるので天使の上に彼女が覆いかぶさるような形になる。
「でも、今日はあなたと二人きり……。」
彼女は天使の手を強く握り、もう片手で天使を強く抱きしめ天使を見つめる。
はっきり伝えるなら今だ、彼女は覚悟を決める。
「好き……天使、愛してる……。」
パラディンはおもむろに天使の顔に口を近づけ目を閉じ、全身が熱く火照っていくのを感じる。
天使に自分の想いに気付いて欲しかった。
想いに応えて欲しかった。いつも賢者が近くにいて伝えられなかった自分の想いの全てを知って欲しかった。 「………………!!!」
だがパラディンの唇が感じたのは天使の手のひらの感触だった。
天使は彼女の口に手を押し当て制止する。
天使はパラディンの顔から血の気が引くのを感じた。
彼女の困惑した瞳には天使の顔が映る。
「パラディン……ごめん…。」
天使は目を逸らしながらいう。パラディンが何故こんな行動に出たのか彼はわからなかった。
自分と賢者が恋人同士なのは彼女も知っているはずだ。
「すごく……嬉しいよ。ボクのことをそんなに思ってくれていたなんて知らなかった。」
言葉を選びながら彼は言う。
「でも、ごめんね。好きな人は……他にいるんだ。
だけど君は大切な仲間だから…今夜のことは、このことは忘れて……また明日からも―――。」
天使はそういいながら彼女から離れようと体を起こすが彼女は両手を彼の胸に当て押さえつけ逃がさない。
パラディンは少し怒ったような表情で言う。
「まだわからない?」
彼女の言葉の意味は彼にはわからなかった。
困惑している天使を尻目にパラディンは彼の頬に唇を寄せる。
ちゅっとパラディンはわざと音を立てて彼の頬に口付けする。
「ちょっと!?パラディン!」
天使は自分の顔が一気に熱くなるのを感じ、状況が飲み込めず混乱する。
パラディンはそんな天使の頬に何度もキスをし、次第に彼の口に近づく。
彼女は長い指を器用に使い天使の両手を片手で押さえつけた。 「ン――――!」
パラディンと天使の唇が触れる。
彼女の舌はすぐに天使の口腔に侵入を始め、口をこじ開け歯の裏をなぞる。
天使は彼女を離そうとするが彼の両手はがっしりと押さえられ動かない。
天使にとって彼女の腕力が自分以上だとは想定外だった。
二つの口が斜めに重なり、強引で甘くはないキスが続く。
「天使クン、君キス下手だね……。」
息が苦しくなるほどの長いキスは終わり二人の口が糸を引きながら離れた。
無論下手なのは彼がパラディンから逃げていたからに他ならない。
息を整える天使は暫く呆然と宙を見ていたがパラディンが自分の上着のボタンを外し始め、ハッとしながら彼女を制する。
「パラディン!君は今酔っているんだ!こんな、こんなこ―――。」
今度は天使の口にパラディンが手を当てて制止する。
「大きな声をあげないで、賢者が起きてしまう。」
天使の耳元でパラディンは囁く。
天使もパラディンもこの状況を賢者に見られるのだけはなんとしても避けたい。
「戯れ事はやめてくれ…。これ以上は……。」
今はまず彼女から離れなければいけない。
これ以上は――――いや既にこれは賢者への裏切り。
はっきりと自分の気持ちを伝えるのがベストだと彼は勘定した。
「ボクはこういうことは賢者としかしたくない!」
その言葉に恐怖するかのようにパラディンはビクッと震える。 「私じゃ……ダメなの?」
まるで理不尽に突き放されたかのように彼女は狼狽した。
「どうして……どうしてなんだ!」
ここまですれば自分の気持ちに応えてくれるとパラディンは確信していた。しかし……。
「……わかった。じゃあ、あと一回だけキスさせてほしい……それで今日のことは全部忘れる…。」
『まだ』彼は理解してくれないのだ。なら気付いてくれるまで触れ合えばいい。
雲一つない星空の下、二人は暫く沈黙する。
「本当に…?」
彼は囁くように聞く。あとキス1回で済むのなら安い。
「……。」
俯き、天使の顔を見ずに彼女は頷く。
「わかった…。」
天使は自分とパラディン以外に聞こえないように彼女の耳元でいう。
パラディンは想いを伝えた後と同じように目を細めながら天使の顔に唇を寄せる。
天使も彼女に合わせ目を閉じる。
天使の唇が触れ柔らかい感触がゾクゾクと全身を巡る。
堪らずパラディンは天使の頭を抱きしめ何度も角度を変え貪る。
二人の舌が絡み合い彼女は天使の口内を愛おしく愛撫する。
天使と出会った時から欲しかった……彼との求め合う濃厚な口づけ。
これが天使との最後のキス、このキスで全てを忘れる……のは…嫌だ………。 「ふはっ……。」
痺れるような快感が唇から全身に流れた。
天使の息は荒く、彼にのしかかるパラディンにも少年の乱れた呼吸が触れた体から伝わる。
今度のキスはとろけるように甘く、彼の顔は上気している。
天使の胸に耳を当てパラディンは大人しくなる。
彼の胸の鼓動が聴こえ、パラディンは自分の想いをもう一度伝える。
「ずっと貴方が好きだった。」
同時に彼女は天使をぎゅっと抱きしめ、言葉は天使の心の深淵に響き、彼の体と心を硬直させる。
「セントシュタインで出会ったときからずっと私はアプローチしていたのに……。」
と出会ったときの記憶が蘇る。
ルイーダの酒場で彼女を旅の仲間に誘い、二つ返事で承諾してくれた。
「あなたは気づいてくれなかった…。」
そう、自分はあの時人間の感情をうまく理解ができなかった。
「貴方と賢者が男女の仲になって……自分は諦めたつもりだった。
でも、我慢できなくなった。貴方と賢者が毎日……しているのを……隣の部屋で聞かされて……。」
彼女の声に嗚咽が混じり、目からは涙が溢れた。
同時に天使の顔から血の気が引く。
泣かせてしまった罪悪感と自分と賢者の情事をパラディンに聞かれていた羞恥が天使の中に溢れた。
「貴方のことを今でも……自分が想っているのがわかった。」
この一言でようやく天使は彼女の『まだわからない?』の意味を知る。 「私も賢者も貴方のことを想っているのに……先に想いを告げたほうだけが貴方と結ばれるなんて我慢できない……。」
パラディンの言葉はそこで途切れた。
彼女は天使の胸で小刻みに震え、彼の上着は少女の涙で少しずつ湿っていく。
初めて見るパラディンの泣く姿と彼女の想いの全てを知り天使は得体の知れない罪悪感に襲われた。
自分を想う人が二人いてその片方にしか気付けなかった自分を―――許せなかった。
いや、確かに自分は感づいてはいたのだ。
だが、二人の女性を愛することはできない。
だから、パラディンの想いには気付かなかったふりをした。
彼女は人間の常識に疎い自分の世話をよく焼いてくれた。
自分の隣の席はいつも彼女と賢者だった。
二人とも自分のことをほぼ同時に好いて……世界を守るための戦いに身を投じた仲間。
賢者に告白されて彼女の想いを受け入れた後もしばらく、パラディンは諦めなかった。
賢者は幾度となく自分に触れようとするパラディンを制止して
睨み付けることが幾度となくあり、パーティ内がギクシャクしていた。
パラディンは凛とした表情で動じていないように見えた。
その裏で彼女は泣いていたのだ。
天使は自分がどうすればいいかわからなかった。今更、賢者と別れることは彼女への裏切り。
しかし、今ここで彼女の想いを受け入れなければ許されない罪を犯す気がした。 「……パラディン。ごめんね、気付いてあげられなくて。」
パラディンに掴まれ痺れる両腕をゆっくりと動かし天使は彼女を抱きしめ、優しく少女の頭を撫でたしなめる。
パラディンは天使の胸に押し付けていた顔を起こし天使と見つめあう。
パラディンがずっと求めていた天使が賢者にだけ見せる優しい顔……。
欲しかったものが目の前に現れた………。
瞬きもせずに自分を見つめる彼女の涙を優しくふき取り、今度は天使からパラディンの顔に唇を寄せる。
先ほどより優しく、だが……ずっと甘く。
桃源郷の空気に酔うがごとく彼女の眼はとろんと虚ろになり心地よい時間が二人の間に流れ始めた。
互いの肌の温もりが先ほどの愛憎の吐露による傷を癒していく。
天使はパラディンに仲間以上の感情が芽生えるのを感じ、
パラディンも天使に自分を女と認識してもらったことを理解する。
パラディンは天使の手を握り、指を絡めてにぎにぎと動かす。
彼女は彼の優しい抱擁と口づけに安堵し、落ち着きを取り戻した。
しばらくして彼女は天使の胸に押し付けていた顔を上げ、彼を見つめた。
パラディンは少し怒ったような、拗ねたような顔をしている。彼は不思議そうに首をかしげた。 「それにしても私のアプローチに気付かないなんてどれだけ鈍感なんだ、あなたは!」
「竜のしっぽの温泉で胸を押し付けても気付かないなんて!」
「!!?」
まだ天使だったときドミールに向かう途中に確かにそんなことがあった。
「仕方ないじゃないか、天使は性欲が弱いんだよ!
長生きの種族でそんなに子供を作る必要がないから。」
「あら?そのわりに賢者と最近は毎日……。」
「今は人間だからだよ。」
パラディンの言葉を遮る。
「変だな。天使ではなくなっただけでこんなになるなんて。」
パラディンはそういいながら天使の股間に手を伸ばし握る。
――――――こうなったら天使に直接いってやる。
一度深く息を吸い込んで、彼の目を見ながら一気にはき出す。
「素直に…私のことを受け入れて。」
羞恥の表情を見せながら彼女はいう。
パラディンは天使の耳に口を寄せ囁く。
「愛して。」
パラディンは天使の左手を掴み自分の頬に押し当てた。
天使は彼女の求めに応じ優しく頬を撫でる。 「強引だね。」
言葉とは裏腹に天使の顔は微笑んでいた。
「あら、毎日宿の部屋をギシギシいわせて私をこんなにしたのは貴方、責任はきちんととって……。」
感情や雰囲気に流されてしまうのはいけないことである。
しかし、今は彼女が……。
「君が欲しい……。」
天使は自分に正直に答えた。パラディンの想いは実を結び彼女の心を照らす。
「ありがとう……好きよ、天使。」
パラディンは天使の上にのしかかったまま結ばれた髪を解いた。
しなやかで少し癖のある髪の毛が巻き上げられ女性の甘い香りが漂う。
「もっと素直になって……。」
そういって彼女はズボンを脱ぎ下半身は下着だけになる。
妖しく優美な肢体が服の下からあらわになり、天使の全身に渇きが走った。
以前風呂を覗いたときや一緒に温泉に入ったときに見たが適度に締まり、
出るところは出ているその体は男の性を滾らせる。
男にとって下半身だけ下着姿の彼女は官能的すぎた。
普段は鎧の下に隠れていた彼女の四肢と凹凸に富んだ身体は魅力的で官能的で
……白い肌も……甘い香りのする髪も……引き締まった腕と脚も……かなり大きめの胸も……触れて、自分だけのものにしたい。
天使は彼女の背中に手を回し一気に引き寄せる。そして彼女をぎゅっと抱きしめ彼女の首筋にキスを繰り返した。
「んッ……、あぁ…天使……。」
最初は優しく、続いて跡が残るように強く。 「ぷ…はぁ、はぁ……はっ。」
二人の息が混ざり合い、体を火照らせる。
天使はパラディンの背中を、腕を愛撫し彼女に服の上から何度もキスをする。最初は重ねていただけの両手が何度も絡み合う。
指が絡むたびにパラディンは望んでいたものを手に入れた悦びに感慨深く浸る。
天使はパラディンと出会ったころからのことを回顧しつつ彼女をより一層愛しく想う。
今までの好意に感謝するように……炎のように激しく、熱く。
彼女ともっと深い関係になりたい
……水のように混ざり合い……体の心も……共有して……二人で一つのものに……。
天使は体をひねりパラディンの上にのしかかり彼女の股に自分の股間を押し付ける。
「あ…天使………。」
天使は彼女の上着に手を付け首から胸元までのボタンを外す。
上着がめくられ彼女の白い肌と黄色の下着が露出する。
「………………。」
普段、鎧を着ていて人前で肌を見せることはない。まして父親以外の異性の前で肌を曝すのは初めての経験だ。
パラディンは両腕で自分の上半身を抱きしめるように隠し、顔には羞恥心が溢れていた。
彼女の恥じらう姿は愛らしく、天使の保護欲をかき立てた。
出来る限りの理性で自分を抑えながらパラディンの鎖骨にキスをする。
「んッ!」
パラディンの可愛い声が天使を誘い、天使は二度鎖骨にキスをし、舌を這わせパラディンの胸へと移動する。
抵抗する彼女をやや乱暴に……両手首を掴んでパラディンの身体から引き離す。
下着の上から彼女の胸に舌を触れ、胸を甘噛みする。
女性の甘い汗の香りが天使の鼻に満ち布に覆われた柔らかな感触に思い切り吸い付きたい衝動に駆られる。 「もっと優しく……。」
優しくしてといったのに天使は攻めを止めず、彼女の下着に手を付けそっとボタンを外し剥ぎ取る。
彼女の形のいい胸が月の光に照らされる。パラディンは目をつぶり顔を横にそらして天使に身を任せていた。
彼女は彼の細く締まった体を愛撫することよりも天使に自分の身体のどこが気になるのか興味を抱く。
「パラディン…怖い?嫌?」
自分をただただ受け入れる彼女に天使は聞く。
正直、自分の行為を制止しないパラディンは物足りない。
「えっ!!……いや、そういうわけではなくて……その……。」
「言って、何が不安なの?」
「こんなことは初めてだから………優しくして欲しい。」
パラディンは目を逸らしながらいう。
彼と視線を合わせては言えなかった。
天使はパラディンの胸元に口を寄せ汗をふき取る。
「いいよ……。」
彼には優しくするつもりなど微塵にもない。
弱点を曝け出すような彼女の言動に少年は心の中でほくそ笑んでいた。
「あっ……ぁん、そんな…もっと優しく、あぁん!」
天使の手の中で彼女の胸は揉みしだかれていていた。
指が食い込むほど強く握られ、両胸を擦りつけられる。
天使は先端を指先で摘みクリクリと弄り回して彼女の甘い声と表情の変化を楽しむ。
引き締まった四肢に比べて胸は非常に柔らかい。 「……私の…胸がすきなのか?」
執拗に攻める彼は胸に口を寄せ彼女の胸の先端を口に含み、舌の上でコロコロと転がして味わう。
感度のいい大きく柔らかな彼女の胸はたまらない。
「嫌なら止めるけど?」
「はぁ…そんな……止めないでくれ。」
彼女は天使の頭を抱きしめ彼の顔に自分の胸を押し付ける。
天使に自分の胸をもっといじって欲しかった。
彼女の胸に挟まれた天使もまたパラディンと同じように相手の温もりと柔らかさを楽しむ。
息は荒く頭はクモの巣が張ったように上手く働かない。
パラディンの股間を下着の上からスジに沿って撫で始める。
彼女の顔は既に赤く指を動かす度に甘い声を上げる。
「いや、だめぇ。」
そういって彼女は天使の手首を握り彼の指の動きに弱々しく抵抗する。
上気したパラディンの額には汗も見え、天使が彼女の耳を甘噛みすると痙攣するように少女は震える。
見たこともない上気したパラディンの表情に天使は耐え切れず彼女の下着の中に一気に手を侵入させる。
「いやぁ……。」
言葉とは裏腹に甘い声がパラディンの口から漏れる。
しっとりと湿ったその場所に天使の指が触れ、慎重に指先を沈めていく。
「……指、冷たい。」
「我慢して……すぐに暖かくなるから。」
初めは優しくゆっくりと動かし彼女の様子を見る。
抱きしめるパラディンからは彼女が声を上げないよう耐えているのが伝わる。
こうやって守りに入られると本当にやりやすい。こちらは攻めればよいのだから。
天使は指を奥に向かって深く侵入させた。 「だ……めぇ……天使ィ。」
パラディンの目に涙が浮かび、泣き声で彼女は訴える。
経験したことのない股間を弄り回される感触は彼女にとって恐怖でもあった。
「ここを慣らしておかないと楽しめないよ。」
無論楽しむのは自分のためでもある。
ご満悦で自分を攻める天使にパラディンは色魔の顔を見た。
「あ、あぁ…何だか…変な……あ…。」
パラディンの限界が近づき快楽が加速度的に増す。
心なしかさっきよりも彼女の股間は湿っている。
「イきそうなの?」
楽しそうに天使は聞く。
「イクっていうのか?これ。あぁん!」
天使は指を動かす速度を上げ、彼女の胸に顔を埋め舌を這わせる。
「あん!……はぁんっ!あー……!」
パラディンは渦巻く快楽の波に埋もれ絶頂寸前に至る。
「天使ッ………。」
自分の胸を貪る天使の頭を彼女はきつく抱きしめ天使の名前を何度か言う。
もう少しなのだ。 「えッ……!?」
しかし、天使の指はパラディンから糸を引きながら離れた。
彼は彼女が絶頂に至る寸前で指を止めたのだ。
「ン………ハァ……ハァ…、どうして……?」
荒い息をしながらパラディンは抗議する。
目に涙を浮かべ、顔は上気し、お預けをくらった彼女の切なげな顔は天使にとって至上の光景だった。
「さぁね?」
天使は意地悪な笑顔でパラディンを見つめた。
情事のときは主導権を握り、相手を自分の手の中で意のままにする。
人間に堕ちた天使の悪癖だった。
毎晩、彼は隣の部屋で今のように賢者を攻めて主導権を握って
やりたい放題しているのはパラディンもよく知っていた。
こうして彼の黒い一面を見ると……何故かパラディンは気持ちが昂っていく。
………自分が賢者のように好き放題に出来るような女だと思われたら堪らない。
天使の股間にパラディンの手が伸びる。
「こんなにビンビンに張り詰めちゃって苦しそう……。」
ズボンの上からそそり立った天使が鷲掴みにされる。
彼と対等でいるには彼と同じように相手を攻めればいい。 「え!……ちょっと!?」
彼女の表情は先ほどの天使とよく似ていた。
驚く天使を尻目にパラディンは彼のズボンをずらし下半身を露にさせる。
彼は熱く脈打っていた。
「私ばっかり気持ちよくなったら不公平だから天使にもしてあげよう。」
そういいながら彼女は天使を擦り始める。
さすり始めるとさらに大きく膨れ上がり脈も激しくなった。
熱く、赤黒い天使をパラディンは両手で掴んで離さない。
「こんなに大きくなるまで我慢して……。一度抜けば楽になるんじゃないか?」
パラディンは顔前で擦り、天使の顔を見る。
彼にとって反撃された経験など皆無だったのだろう。
天使の表情からはかつてないほど混乱しているのがわかる。
「ちょっと!?パラディンやめ……。」
彼の顔を見るとさらに天使の悪癖に似た黒い感情がパラディンの中に生まれる。
彼女は天使を胸に挟み両胸で擦った。
彼が自分に手加減をしなかったようにパラディンも手加減はしなかった。
「……だめっ、離―――。」
彼女との前戯で既に限界に近かった天使は一気に絶頂に達する。
「きゃぁ!?」
熱く白濁した液体が飛び散り服のはだけた少女の顔にかかる。 「う……ぁ…。」
彼は呆然として荒い呼吸で彼女を見つめていた。
暫しの沈黙の後、白濁した液体を指でいじりながらパラディンは悪戯な表情で言う。
「ふふっ、可愛いな天使。」
彼女はまるで弟を小ばかにするような表情でいう。
何とも言えない敗北感が天使に伸し掛かった。
荒い息と焦点の合わない目で自分を見つめる天使。
パラディンは力なく垂れている彼の両手を握り、天使の上に伸し掛かる。
彼は彼女に上に乗られないように抵抗するがパラディンは強引に彼の上にかぶさった。
長い前戯ももう終わった。後は本番だけ……。
「私の初めては……天使にあげるとずっと決めていた。」
火照り、うっとりとした表情で彼女は天使を見つめる。
パラディンはいそいそと下着を脱ぎながら彼の上に跨った。
月明かりに微かに彼女の顔が見えた。
息遣いは荒く、顔は赤みがさしていたが上気し蕩けるように緩んで笑みを浮かべている。
「入…れるぞ。」
パラディンは秘所に指で押し広げていう。もう我慢できなかった。
「指より……天使のが欲しい……。」
そういいながらパラディンは自ら天使に身体を埋めていく。
「あぁ……パラディン。」
初めてのときは自分が上になりたかった……が今ここで中断すると興ざめだ。
渋々と天使は彼女の腰に手を添えて支える。 「きゃッ!」
天使の先端がパラディンの入り口に触れ、彼女は艶っぽい声を出す。
彼はパラディンに侵入を始め、彼女の体にズズズっと肉と肉が触れ合う感触が響く。
彼女のそこは既に緩々で天使の侵入をあっさりと許した。
「んッ……あぁ、熱い…。」
ズンっと少し深く彼が侵入しパラディンは耐え切れず喜声をあげる。
天使と自分が繋がり、彼は自分の中で熱く時々痙攣するのがよくわかった。
「ハァ……ハァ………ハァ。」
彼女の荒い息を上げる口を口で塞ぎ、天使は一気に奥まで侵入した。
彼女の中は暖かく、締め付けられる度に動いて絶頂に至りたくなる。
「!!!……ッ。」
パラディンの声は天使の口で封じられ声の代わりに舌と舌が絡み求め合う。
(天使のが……全部…私の中に。)
「ふはぁ……。」
口が離れ二人は手を取り合い、指を絡ませあう。
二人は一つになり快感は脳を酔わせ思考を鈍らせる。
「パラディン……気持ちいい?」
自我さえも曖昧で目の前の異性への愛と欲情に支配されて激しく、純粋な男女の世界があった。
「気持ち…いいよ。天使、キスして。」
パラディンは彼との馴れ始めをじっくりと味わいつつも悦びで満ちた心は渇き、天使を求める。
天使はすぐに応じ彼女と唇を合わせ、同時に腰を動かす。 「あ、あぁん!」
パラディンの艶っぽい声が辺りに響く。
天使はパラディンを求め彼女はビクッと震え体を仰け反らせる。
彼が腰を動かすスピードが増し、凄まじい勢いで快楽も増していく。
パラディンは先ほどお預けをくらったときに感じた快楽が自分の中に満ちていくのを感じた。
……いや、あのときのよりも何倍も気持ちがいい。
もうすぐなのだ。彼女は天使に合わせて腰を激しく動かす。
互いが狂おしいほど愛しい。
「んー!!!ッ……あああああぁんんん!」
パラディンは絶頂に至り激しく痙攣する。経験したことのない甘い感覚に体が悦びの声をあげゾクゾクと絶頂の波が体を巡る。
体の筋肉が激しく収縮し天使に握られた腕の痺れる感覚が遅れて伝わっていく。
「ッ、あぁ……!」
天使も彼女よりやや遅れて至る。彼もいつもの調子を乱されたが初めてではない分、パラディンとの行為を楽しむ余裕はあった。
頭の中は罪悪感よりも体中に染みついた彼女の汗の匂いに酔っている。
彼女の目からは涙が溢れ、口からは熱い吐息が漏れるが表情は歪みながらも満ち足りていた。
「……ハァ、ハァ……ありがとう。天使、大好きだ……。」
パラディンは涙を流しながら天使の頬にキスをする。
下半身に鈍い痛みがあり全身の筋肉が熱く疲れてはいたが、
初体験が自分の愛する人であった喜びに震えていた。 天使も彼女とより深く、愛し合う関係に発展したことを快く思う。
パラディンの頭に手を回し、自分の顔に引き寄せる。
「え!……んッ、ちゅッ……。」
パラディンは少し驚き、彼に口づけされながら目を見開くがすぐに目を閉じ彼の背中に手を回す。
腕は力なく疲れていてこれが精いっぱいだった。
濃厚ながらもゆっくりと舌が絡む口づけはどんな菓子よりも甘い。
事は終わり息が整うまでパラディンは天使の上に乗り彼の胸に耳をあて心音を聞いていた。
心に愛が満ち、先ほど欲望を貪りあっていたとは思えないほど二人の心は清らかで透き通っている。
パラディンはまるで猫のような仕草をしながら天使にのしかかり、彼も応じるように彼女の頭を優しく撫でていた。
稚児のように甘えながらパラディンは安堵していた。
彼とついに心まで分かち合う仲になれたのだ。
天使にパーティに誘われてからずっと心の片隅にあったよくわからない感情に気づいたのは
人の不幸を泣いて悲しむ彼を抱きしめた瞬間だった。
天使であり自分と同じ他者への博愛の心を持つ彼を天使界に戻すことが
パラディンである自分の使命だと勝手に思い込んでいた……。
自分と天使は種族も違う。それでも人間の不幸を悲しむ彼を抱きしめてなだめたとき、胸が高鳴った。
この気持ちを恋だと理解するのに時間はかからなかった。 天使が他の女性と話すだけで……気分が悪くなった。
言い出すことができず、ずいぶん遠回りをしたがようやく私は、彼と友達ではなく…仲間でもなく………
恋人なのだ。
もう一歩……踏み出そう。
「……決めたわ、あなたの前では気取ったしゃべり方はしない。」
唐突にパラディンはしゃべり出し、声の調子が年相応の少女の口調に変わる。
「そうそう、パラディンの他人行儀なしゃべり方ってずっと引っ掛かっていたんだ。」
自分と彼女の間に合った最後のものがなくなる。
「好きな人の前では本当の自分を見て欲しいから…天使の前では普通に話すね。」
「じゃあ一つ聞きたいんだけど……。」
パラディンが本当の自分を見せてくれるのなら一つ確認しなければならないことがあった。
「パラディンって今日……初めてだったんだよね……?」
「ん?……そうだけど。」
「それしてはキスが上手だったよね。もしかしてキスはしたことあるの?」
「ああ……ん―――と。」
彼女は口ごもる。
「怒らないから教えてよ。」
「実は……練習したの……魔法戦士で。」
「え!?」
予想外の答えが返ってきた。 「実はあの子、キスするのが大好きなの。みんなが寝静まった後、私たちとのキスを楽しんでいたの、
舌を入れるような濃厚なのをね。」
クスクスと笑いながらパラディンはいう。
「私もあなたもあの子にキスされていたの。」
「でも、普通そんなキスされたら目が覚めるよ。」
「魔法戦士はラリホーを私たちに何重にもかけてしていたの、抜かりないわね。あの子らしいわ。」
実に魔法戦士らしいやり方だ。
「でも私はエルフのお守りをしていたからラリホーがあまり効いていなかったの……。
みんなにキスしていたのがばれたときのあの子の泣き出しそうな顔は本当に面白かった。」
楽しい思い出を語るようにパラディンはいう。
天使は自分の唇があの無邪気な少女に何度も蹂躙されていたことを知り唖然とする。
「だからキスのことを秘密にしておく代わりに練習させてもらったの。」
彼女にとっては楽しい思い出だったようだ。
「魔法戦士ってどういう性癖なの?」
「あの子は男でも女でも自分が好きになった人だったら性別は関係ないみたい。
私とのキスの練習の時もまんざらでもないみたいだったし。」
「悪食だな。」
苦笑いをしながら呆れたように天使はいう。 「……でも。」
パラディンの声が急に艶めかしく変わる。
「賢者はどう思うかしら?あなたとキスしているのが自分だけじゃないって知ったら……。」
パラディンはこれから起こることを期待するように微笑む。
彼女はまだ熱い身体を天使にもたれ掛けた。
彼女とは逆に天使は先ほどまで火照っていた頭から血が引くのを感じる。
パラディンは明日から恋人として接してくるだろう……。
もう……言い訳ができないのだ。 朝日に顔を照らされ賢者は目を開いた。
意識が覚醒するにつれ感じる恋人のぬくもりに彼女の心は幸福感で満ちていく。
少しだるさも感じたが二日酔いの苦痛など物の数ではない。
賢者は天使の腕の中でいつものようにゆっくりと流れる時間を楽しんでいた。
「賢者……起きた?」
天使はもう起きていたようだ。
(昨日は皆で花見と宴会に来て……彼にたくさん飲まされて……そして……。)
賢者は自分の現状を思い出す。
「おはよう。」
賢者は恋人と暫し見つめあう。彼は何か寂しげな表情をしている。
賢者が首を傾げると天使は急に彼女を抱きしめた。
「どうしたの?」
彼は賢者の胸に顔をうずめて大人しくなる。
「甘えたいの?」
そういうと彼は二度小さく頷く。
「よしよし……いい子ね。」
賢者は天使の頭を優しく撫でる。
彼が自分に甘えるのは故郷を思い出して寂しいときだ。甘えさせてあげよう。
そうしているうちに日は昇る。皆が起きてくれば天使に抱かれた自分を見られてしまう。
羞恥の感情が彼女の中で生じるが、刹那に『見せてしまえばいい』と結論が出される。
賢者は再び目を閉じ、心地よい惰眠を貪ることにした。
だが、天使の隣に眠るのは自分だけではないのを賢者はまだ知らない。
「私だけって言ったくせに――――――――!!!」
という賢者の咆哮とドルマドンが炸裂するのはこの3時間ほど後のことである。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています