「クックックッ……無様なものよ、これが噂に名高き勇者とは……」

魔王・バラモスの低い声に、勇者は絶望の色に染まった顔を顕にする。
仲間たちは何れもバラモスにやられ、チリ一つ残さずに消されてしまった。

「あ、あぁぁ………」
「だが、今貴様を殺しても意味はないのだったな。ルビスとやらの加護の力のせいで、貴様や貴様の無能な仲間は黄泉返り、今一度我に抗うのだろう」
「こ、殺さないの…………?」

勇者の声は震えに震えきっていた。
勇者は見目麗しく性経験も豊富、男好きのする肢体と恵まれていたが、性経験の大半は敗れた魔物からの凌辱ばかり。
大王イカ、グリズリー、ボストロール、ミミック……数多の凌辱が、彼女をより美しくしていたのは皮肉な話である。

「殺す必要がない。殺し、黄泉返られるほうが遥かに厄介なのに違いない」
「じゃあ、私、助かるの………」
「何を甘いことを」

バラモスの爪が、鎧の下に着ていた下着を切り裂く。
既に砕けていた鎧が地に散乱し、爆乳とよんで差し支えない乳房が、肉付きの良い臀部が、バラモスの視線に晒される。

「貴様は数多の魔物を葬った。その罪を購わせてやろう」
「きゃあっ!?!」

バラモスの股間の肉棒が、俄に魔力を帯びる。

「やまたのおろち、ボストロールなど非にも成らぬ魔物を――我が子を孕ませてくれるわ!」
「んほおおおおおっ!?」

勢い良く子宮を突き刺され、勇者は瞳の艶を失う。
一瞬で今まで知らなかった絶頂を幾度も刻まれ、息をすることすら叶わない。

「ふかいっ!?ふかいのぉっ!!」
「それ、精を味わうが良い」
「くるの!?あついのくるのぉ!?」

子宮の入り口に無理矢理肉棒を捩じ込まれ、耳元でバラモスの囁きを聞かされる。
人間には解せぬ囁きに気を取られかけたが、次の瞬間に子宮を満たした灼熱に勇者は言葉を放つことすら出来ず意識を失ったのだった。

(先程の囁き……子を確実に孕むための呪であることに気付くまで、こやつは何度我が子を孕むであろうな……)

魔族の成長は早い。
数時間もすれば、バラモスの魔力を継いだ子の眠る卵を幾つも産み落とすだろう。
醜く膨らんだ勇者の腹を撫でながら、バラモスは隠し続けた欲望を勇者の未開通の尻穴で発散すべく、腰を掴んだのだった。