「いや、その、ちゃんと感触確かめないと触ったことにはなんないかなって……」
この言い訳、我ながらないわー。ただのスケベ野郎じゃないか。確実にぶん殴られる。そう俺は思っていた。
「す、好きにすれば?」
「……へ?」
「だ、だから、していいって言ってるの」
小声でやり取りしてるから余計興奮してきた。
まさか許可が出るとか。正直ビビった。俺の初生乳だよ。やべぇ、鼻血出るかと思った。もう小さいとか絶対言わねぇ。おっぱい様万歳!
周りに視線を向けつつ制服の内側から手を差し入れる。真面目な性格を表すようにきちんと裾をスカートの中に入れているから裾を取り出し、するすると手を突っ込んだ。このすべすべした手触り……キャミソールってやつか? それをめくって生のお腹に触れる。
「んっ」
あ、今反応したぞ。
肌がきめ細かくてすごく手触りが良いからずっと触りたくなるけど、今はおっぱ――胸を触るのが重要だ。俺は意を決して手を上に持ち上げていく。あ、肌には触りっぱなしな? 最高に気持ち良いんだもん。
「ふ、んっ……」
「――――あれ?」
そして、俺は重大な事実に気付いた。
「なぁ、ブラジャーは?」
「ふぇ!?」
すっとんきょうな声に反応しかけた友人二人を委員長がぶん殴っていた。
「なんか、障害なく膨らみに辿り着いちゃったんだが」
「だ、だって……い、いらないもん」
「え?」
「小さいからいらないの!」
ぐりんとこっちに顔を向けた友人二人がまた委員長にぶっ飛ばされた。あれ、あいつら殴られて嬉しそうじゃね?
「の、ノーブラだったのか……」
「そ、そうよ。悪いっ!?」
むしろ大好物です、と素直には言えなかった。