【stay_night】Fateでエロパロ【Zero】
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0101名無しさん@ピンキー2012/06/30(土) 18:08:41.13ID:mMLyVCUV
士郎とイリヤ・セイバー・遠坂姉妹とハーレム状態になってるのを
あの世で見てる切嗣とか…
0102名無しさん@ピンキー2012/06/30(土) 20:08:19.05ID:NiYqLNjH
雁夜「おじさんはハーレムなんか許しません!
さあ、桜ちゃんか凛ちゃんかどっちかに決めるんだー!!」
湖「うちの王は無視ですかマスター!」
0105名無しさん@ピンキー2012/07/01(日) 00:04:08.29ID:KjrJPTFR
公式のマスターサーヴァントの組み換え、五次なら女が多いしエロパロ的にも楽しそうなんだが
四次はおっさん多すぎてこのスレ的には盛り上がらんな
ランサーが行く先々でマスターの嫁を寝取るくらいで
0106名無しさん@ピンキー2012/07/01(日) 00:18:33.12ID:RJz4MeIe
四次の鯖か鱒にもう一人でも女がいれば…!
おっぱい足りないよおっぱい
0107名無しさん@ピンキー2012/07/01(日) 02:38:42.41ID:clXyTTFv
四次鯖もTSすればいけなくもないが特殊すぎるしなぁ
ライダーが女王だったら爆乳がボルルンしてたはずなのに
0108名無しさん@ピンキー2012/07/01(日) 15:56:47.19ID:T+IDmcaV
四次はアイリのアナルやセカンドヴァージンを奪い合う性杯戦争でいいじゃないか
0109名無しさん@ピンキー2012/07/01(日) 22:32:30.47ID:VozOa8Zv
「人妻でも愛人でもロリでもない超絶美少女が一人いるではありませんか!」(ペンネーム・汁奴隷さん)
0111名無しさん@ピンキー2012/07/02(月) 01:01:26.17ID:dHnYhO1z
騎士王さんサーヴァントにはモテるんだけどな
四次のマスターとの絡みが想像できないからあの企画じゃ難しい

つか女サーヴァントがセイバー(妻子持ち非童貞NTR経験者)だけで、
マスターに女なし、未婚者がサイコパス龍ちゃんと蟲姦おじさん、ウェイバーだけってよく考えるとすごい
エロゲのスピンオフなのに
0115名無しさん@ピンキー2012/07/06(金) 07:42:01.68ID:qg5cHhkr
大きい順に並べよ
セイバー、アイリ、葵、ソラウ、アサ子
0116名無しさん@ピンキー2012/07/06(金) 13:17:18.83ID:o/liMcXq
ソラウ88>アイリ85>葵78>セイバー73
アサ子は公式不明だけどアイリと葵の中間ぐらいだろうか
0117名無しさん@ピンキー2012/07/06(金) 13:37:11.63ID:7w5fkJki
葵さんの胸の無さはそのまま凛に遺伝してたか。
でも首締められてる時は胸大きくみえたなぁ。雁夜さん殺して犯さなかったのかな
0118名無しさん@ピンキー2012/07/06(金) 14:17:49.22ID:0fq8/bTH
首すら締め切れない雁夜にそんな余力は
白いの出たとしても蟲
0121名無しさん@ピンキー2012/07/08(日) 01:27:09.30ID:ZQ1asvzs
時臣がセイバーのマスターだったら、綺礼にころころされた後
ロ凜がマスターとなって幼女に支配されちゃう騎士王とか俺得
10年後はいろんな意味で相性バッチリだしロ凜×zeroセイバーもいけると思うんだ
マジ文才があったなら…
0122名無しさん@ピンキー2012/07/08(日) 21:06:18.39ID:7NrFoaZP
全然関係ない話しだけど、ころころされたっていうのが可愛くて笑ったww
0123名無しさん@ピンキー2012/07/08(日) 21:18:38.58ID:19nguNEZ
>>119
衛宮家に通う前はぺったんこだったんだけどな
凛もホロウで自称成長中だから栄養摂取は大事だよねってことなんだろう
0124名無しさん@ピンキー2012/07/08(日) 23:14:49.27ID:cJzcRXVL
衛宮家に通っておかずを手に入れるようになってから
毎晩の一人エクストリームスポーツが捗るようになった可能性もあるぞ
0126名無しさん@ピンキー2012/07/10(火) 01:00:14.05ID:XGbR8d/a
先輩のエプロン姿はあはあかもしれない

つまり桜はエプロンフェチ
0127名無しさん@ピンキー2012/07/10(火) 18:03:27.10ID:HyE7fGIo
保守 士剣ねぇかな
0128名無しさん@ピンキー2012/07/10(火) 23:56:51.73ID:tiCXSCCe
ブツを手に入れなくても衛宮家の家のにおいだけで
ネタとして充分かもしれん
0129名無しさん@ピンキー2012/07/11(水) 00:08:23.66ID:arP6vXSX
トイレで便器に頬擦りしたり
風呂場で湯船のお湯を飲んだり
士郎の布団に包まったりして
「ここで先輩が……ハァハァ……ううっ!……ふぅ」
0131名無しさん@ピンキー2012/07/11(水) 01:31:51.64ID:qzxKZ/ZF
蟲から抽出したおじい様直伝の媚薬を仕込んだものの、間違って衛宮家にいた全員に食べさせてしまう
0133名無しさん@ピンキー2012/07/12(木) 21:57:11.17ID:QurcxL41
アーサー王の姉モルガンはショタ好きだったので、アルトリアとの間に子を成すときはあえて短小・包茎・早漏のチンコを生やしたという
しかし普通はそんな粗チンで満足できるはずもなく、王妃ギネヴィアは円卓一アレがデカかったというランスロットとの不義に走ったのであった
0135名無しさん@ピンキー2012/07/15(日) 23:22:16.20ID:q5OSdS5p
型月の設定とは違うが、セイバーが恍惚の表情で実姉のモルゴスを孕ませセックスに明け暮れてたり
孕んだ姉母乳を飲んでお姉さまの母乳は格別の旨さですと叫んで吸い尽くしたり
嗚呼、モルガンお姉さまも犯したいと言いつつ自慰に明け暮れたりするセイバーを夢で見て唖然とする士郎
0136名無しさん@ピンキー2012/07/16(月) 23:44:23.01ID:DnKbyWSv
保守がてら小ネタでセイバー→士郎




誘う時はいつも緊張で一杯だ。

食事後の食器を片付けながらセイバーは周囲を伺った。
凜は先に風呂に入っている。桜はせっせとちゃぶ台を拭いており、ライダーは夜の散歩中。
大河とイリヤは藤村家へと一足先に帰ってしまったはずだ。
流し場の士郎は一人きり。チャンスは今しかない。
皿を運びながらも、どう伝えようか悩んむ。
「…あの、シロウ」
「ありがとうセイバー。そういえばさ」
「は、はい」
「味噌汁の出汁、いつものと変えたんだけどどうだった?」
「美味しかった…です。いつものものより香りが強くて、しかし味噌の風味を邪魔してはおらず」
そうか、よかったと士郎が微笑んだ。
心臓が早鐘のように鳴り、顔が異様に熱い。
ぐっと拳を握り、口を開いた。
「し、シロウ」
「ん?」
「魔力が……少ないので、そろそろ供給を…」
「あ…」
士郎の頬も赤く染まった。
目線をちらちらと忙しなく動かし、ぼそり、と呟く。
「……鍛練の後でな」
「……はい」
同じく蚊の鳴くような声で、俯いたままセイバーも返した。
あまりに気恥ずかしい。しかし、同時に彼と体を重ねる喜びと期待に胸が踊る。
口元からは微笑みが自然と漏れた。

「あらセイバーさん、ご機嫌ですね」

びくり、と背筋が凍る。片付けを終えた桜がそこにいた。
幸福感は消え、罪悪感が沸き上がる。
「さ、桜」
「いいことでもあったんですか?」
問われるが、答えることはできない。士郎のことが好きな桜に言える訳がない。
桜だけでなく凜やイリヤにも、だ。

本来なら、聖杯戦争を終えたセイバーに肉体を通じた魔力供給は必要ない。
現界するだけならば士郎の微弱な魔力回路でも十分だし、しっかりと食事も摂っている。
だが、彼に抱かれたいが為に――セイバーは十日に一度ほどは『魔力』を盾に関係を迫る。
同じように彼に恋する少女達への抜け駆けとは分かっていながらも、自らの矮小な独占欲に負けて。
「…今日のお味噌汁は非常に美味だったので」
「…出汁が変わったの、分かりましたか?ライダーがアルバイト先で立派な干椎茸を頂いてきたんです」
桜の言葉の頭には、わずかな間があった。
もしかしたら、彼女は女の勘で気づいているのかもしれない。
マスターとサーヴァントという関係性を逆手に取り利用し、ライバルを小賢しく欺く。
士郎に恋をしたセイバーは、高潔な騎士王などではなく、堕落した狡い女でしかなかった。
0137名無しさん@ピンキー2012/07/17(火) 00:16:37.76ID:scz7UbeC
絞首王者蟲死キング(雁夜&バーサーカー)

せっかく聖杯戦争のない平和な時空にやってきたのに、相変わらず衰弱した身体に苦しむおじさん
主の身を案じたバーサーカーは山の上にある若返りの温泉の噂を聞きつける
宝具がどれも強力なうえ、初戦の相手がワカメ、ラスボスが仰木&小林なので難易度は低め。強敵は五次セイバー組くらい。
0142名無しさん@ピンキー2012/07/19(木) 23:48:21.91ID:fB01VAO1
アンコの天の鎖はいい
四肢に鎖を絡まらせ、くいっと引く瞬間のエロさは本編濡れ場に劣らない
オーソドックスに士郎ボコって目の前で拘束したセイバーを…というのも悪くないが
こき使うカレンに対し制裁エロというのも良い
ランサーやバゼットが乱入しても面白そうだ
0143名無しさん@ピンキー2012/07/21(土) 17:36:33.13ID:lKHStM84
切嗣「僕は洋モノが好きだったんだ」
士郎「じゃあ俺のお嫁さんは外人にするよ」
0144名無しさん@ピンキー2012/07/21(土) 23:44:32.87ID:FM7vog+Y
0146名無しさん@ピンキー2012/07/23(月) 01:13:06.81ID:0lso3THg
異種婚姻譚として考えればサーヴァントと人間でも子供は作れるんじゃね?
受肉してればなおのこと
弁慶とかみたいに妊娠期間が異常に長いってのもセットでついてきそうだけど

というわけで葛木夫妻のラブラブはよ
0147名無しさん@ピンキー2012/07/23(月) 03:37:31.35ID:AYLwRT2L
>>146
まったくだ葛木夫妻の子づくりはよはよ!

慢心王の受肉といえば
プリズムイリヤの慢心王(子供)がハーレムポジすぎるw
0148名無しさん@ピンキー2012/07/23(月) 07:29:35.29ID:V/3UTlo4
自分が使い捨ての道具だったがため、「非処女は中古」と思っている葛木先生
0149名無しさん@ピンキー2012/07/23(月) 09:23:01.19ID:fwWtMu6o
>>147
ただしあの小ギルは付いてるのか怪しいレベルで
小さいからエロパロ的には微妙。
0150名無しさん@ピンキー2012/07/23(月) 14:24:31.01ID:6/GY7ynf
子ギルは後の親友と大喧嘩したあと意気投合して風俗行って覚醒だな
0151名無しさん@ピンキー2012/07/24(火) 01:24:24.00ID:RC3rWa+v
>>148
処女厨なのはギルガメシュだろう
……と思ったがセイバーが非処女でも奪おうとしてたし、案外そうでもないのか
葛城は超年上妻選んだくらいだし、処女には拘らなそう
一成とワカメは処女厨っぽいな
0152名無しさん@ピンキー2012/07/25(水) 00:39:28.07ID:7b6Pwwbn
一成は女犯(ゲフンゲフン
後、我様は泥の中から愛する友が戻ってきたら、
セイバーも聖杯のことも忘れて、寝室から出てこないのではないか。

士郎の倫理観がもっと壊れていれば、
大河、イリヤ、セイバー、凛、桜、カレンの妊娠姿が見れるが、
メーカーが違うw
草葉の蔭で血涙を流す切嗣と雁夜、マゾ奴隷と化した娘を見て、
ヘヴン状態になる綺礼まで幻視。
0153名無しさん@ピンキー2012/07/25(水) 02:56:11.87ID:KWz4JsAU
このスレではプリズマイリヤもアリなのだろうか
アレにおける士郎とセラのお話が凄いツボなんだけどもww
0155名無しさん@ピンキー2012/07/25(水) 22:19:02.29ID:EErOxk/u
>>153
自分は読んでないけど、ネタがあるなら話してOKだと思う。見た目は知ってるキャラだし

セラのエロ見たい
0156名無しさん@ピンキー2012/07/25(水) 23:42:24.32ID:0UMdb7ia
衛宮邸をハーレム状態にしている士郎に頭を抱え、
相談の末全員で夢枕に立つ切嗣、アイリ、時臣、雁夜withランスロット
0157名無しさん@ピンキー2012/07/26(木) 00:05:58.00ID:03Fhd7j4
セイバーをボロボロになるまで痛め付けて、嫌がる彼女に無理矢理聖杯の泥を飲ませ
狂った所を獣に対するように完膚なきまでに躾け、理想の性奴隷にする

で、士郎や円卓の騎士に見せて泣かせたい
0158名無しさん@ピンキー2012/07/26(木) 07:17:40.39ID:dsOwwrNj
次の日、肛門にアロンダイトをぶち込まれて失血死している英雄王が発見され
0159名無しさん@ピンキー2012/07/26(木) 20:31:21.30ID:xZDkbRli
>>157
???「ギル、誰、その女…?やっぱり、雌のほうがいいんだね!」


後、セイバーを追い詰めるには、姉と息子で3P強要のほうが有効かと。
0161名無しさん@ピンキー2012/07/26(木) 23:48:37.30ID:03Fhd7j4
エルキさんは巫女と延々絡み合ったりと普通に女が好きそうだし
僕にも貸してとギルに言いそう
そして親友相手なら快く貸し出し、酒飲みながら見物する慢心王
0162名無しさん@ピンキー2012/07/26(木) 23:56:49.64ID:MMOWE+ww
明るく楽しい乱交ライフ推奨のメソポタミア二人か
エルキドゥのマスターがわんわんおなのが悔やまれる
0164 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:31:43.64ID:xxe+EZch
遠坂凛の魔術授業 三話を投下します。
前半普通のシーンで後半はフェラとかのエロ中心です。
0165 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:32:44.45ID:xxe+EZch
雀の鳴き声が凛の耳朶へと喧しく響く。
(んぅ……)
だがぼんやりとした頭の中は覚醒にはほど遠い。
暖かいシーツのぬくもりに包まれて目を瞑っていた。
凛はその暖かさに疑問をすぐには感じなかった。
冬木市は名前に反してとでもいうか、それほど寒い気候ではない。
日本の西側にあるためむしろ暖かい部類に入る。
とはいえ冬が冷えないというわけでもなかった。
特に凛が住んでいる遠坂邸は時臣の志向で暖房製品に乏しく凛自身もそれを真似ていて
今の季節、暖かい環境とは言えない。
だから凛はシーツを何重にも重ねて丸まったまま就寝する事が多い。
それでも朝は寒くて冷える。ところが今日は酷く暖かいのだ。
凛は寝返りをうとうとして、何故か動けずに目を開いた。

(!!!)
声も出せないほどに驚いた。目の前にある言峰の寝顔。
暖かいのも当然だ。遭難した男女かのように二人は全裸のまま抱き合っているのだから。
凛はシーツだけではなく言峰の腕と胸板に包まれて眠っていた。
(わ、わわ)
焦りと恥ずかしさで凛の顔が朱に染まる。目も覚めた。
でも暴れたりも叫んだりもせずにそのまま言峰を見つめていた。
いつもの無表情にも似た静謐な寝顔。
なんだか起こしていけないような気がしたのだ。

(あったかい……)
それにぬくもりがなくなってしまいそうで嫌だった。
こうして抱きしめられていると安心するのだ。
先の聖杯戦争で父の時臣を亡くし母の葵は意識不明で入院していて顔しか見れない。
こんな風に抱きしめられていた記憶が子供の凛には遠い過去のようだ。
(お父様、お母様……)
凛はすがるように抱きしめて、涙が言峰の肩へと零れ落ちる。
「……凛」
その嗚咽が伝わったのだろう、低い声が凛の鼓膜を打った。
「あっ……う」
凛の口元が引き締められる。
泣いていたのを知られたくないと。変に意地っ張りだった。その涙が伝わっているのに。
「悲しいのか」
顔が押し付けられて肩を濡らす。

「私のせいなのだろうな」
びくりと凛の身体が震えて小さく呟く。
「違うの……」
何も言っていないのに言峰に心を読まれたかのよう。
「父も母も守れなかった私を恨む権利が凛にはある。
 なんならお前の望む罰を私に下すべきだ」
「違う!」
泣き崩れた顔を上げ凛は否定する。
「綺礼は頑張ったんだよね?それでもどうしようもないくらいに相手が強くて!
 だからお父様は負けて……!お母さんも巻き込まれて……!」
0166 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:33:22.92ID:xxe+EZch
両親を失った悲しみを怒りに変えてぶつけようとはしなかった。
それは凛自身も聖杯戦争をわずかながら知っているからだ。
同級生の葬式。親友であるコトネの行方不明。
ハーメルンの笛吹きのように子供をさらう邪悪な男。
聖杯戦争の参加者を知らない凛にだって、戦争の関係者だっただろう事はわかる。
偶然と父の教えでコトネと子供らを探しだし男から助ける事はできた。
とはいえ関わって生き延びれたのは、運がよかっただけと思う。
父すら達成しえず命を失ったものが聖杯戦争なのだ。
なにより冬木市に現出した地獄のごとき大火災は大勢の命を奪っている。
子供を失った親も、親を失った子供も膨大な数に上る。
それが聖杯戦争そのものに起因している事ぐらいは凛にも想像がつく。
聖杯戦争が罪だとしたならば、それは言峰一人の責任ではなく
遠坂時臣も負うべきものだった。
だから責められない。凛は悲しいほどに聡明で強かった。

泣いてる凛を慰めるように背中を抱きながら言峰は答えた。
「……そうだな。私は私自身、あれほど真剣に物事へ立ち向かった記憶がない。
 それでも足りなかった。私の力が至らないばかりに凛を悲しませている」
言峰は続ける。
「凛。聖杯戦争はあまりに人が死にすぎた。遠坂師だけではなく無辜の人々までも。
 私は凛を魔術師にするために力を尽くすつもりだが―――」
間が空いた。躊躇し言いよどんだかのように。
「お前にとってそれが幸福だとは限らないのかもしれんな」
言葉が途切れて沈黙が続いた。
早朝も過ぎたためか、圧する空気が届いたのか、雀の鳴き声も聞こえてはこない。
言峰は凛を抱いたまま動かない。

「やだ」
凛はぎゅっと目を瞑ってから見開き力強く言った。
言峰の眉が片方上がる。
「幸せかはわからないけど魔術師にはなる」
瞳は涙で濡れている。しかし強い意思を感じ取れた。
「お父様が亡くなって、お母様も病気になったのは悲しいわ。
 でもだからと言って私が悲しいから、幸せになれないかもしれないから
 そんな理由でお父様の想いを捨てたくなんてない」
「……もし遠坂師が凛の幸せのためならば、魔術師にならなくてもいいと言ったならば」
試すような言峰の問いかけ。
それは遠坂時臣の価値観ではありえない問いではあったが。
「…………それでもやだ。私も魔術は……そんなに得意じゃないけど好きだもん。
 今更お父様に止められたからってやめられないわ」
子供ながらも矜持を持った言葉を聞いて言峰は頷く。
「……そうだな。聞いた私が愚かだった。流石は遠坂師の……いや流石は凛だ」
言いながら凛の頭を撫でる。
(あっ……)
言峰にはこうされたのは初めてで、以前ならば子ども扱いしないでと振り払っていたはず。
だが父に撫でられた時と似ていて。思い出して。また涙が出てしまう。
「うーっ……」
言峰の胸へ顔を押し付けて唸る。そんな凛を言峰は撫でてくれていた。
しばしの間、凛は父よりも大きな手の感触を味わっていた。
0167 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:34:34.98ID:xxe+EZch
「凛。そろそろいいか?」
「……ふぁ、ぅうん」
撫でてもらってるうちになんだか気持ちよくなってぽーっとしてた頭の中が引き戻される。
悲しい気持ちもどこかへ消えてしまっていた。
休日だが、いつまでもこうしてはいられない。
「まずシャワーを浴びろ。昨夜はだいぶ汗をかいただろう」
「う、うん」
今更ながらに全裸でいた事を思い出す凛。
シーツをまとって素足のまま、恥ずかしそうに言峰から離れて脱衣所へ向かった。
冷たい廊下を早足で歩いて戸を開ける。
教会だからと言って特別というわけでもなく、ごく普通の家庭用洗濯機と
小さなタイル張りのシャワールームがあった。
武術の練習をした後などよく利用してるし予備の着替えもおいてある。
洗濯だってちゃんと自分でしているのだ。
下着を見られるのが恥ずかしいし。

洗濯機にシーツを投入して髪をほどくと、シャワールームでお湯を出して浴びた。
暖かい飛沫が瑞々しい肌に弾かれて丸い水の粒が生まれては流される。
寝ている間ずっと髪を結んでいたためか寝癖のようなあとが残っているのを指で梳く。
顔を洗い歯を磨いて、無頓着な言峰に変わって凛の用意したシャンプーや
虎顔スポンジをいつものように使いながらも凛は昨夜の出来事を考えていた。
(あれってぜったいえっちな事だよね……)
言峰と一緒に色々とした行為、された行為。
宝石魔術の合間に教えてもらった説明と重なっていた部分が多かった。
男女が触ったり触られたりしながら最後に入れて射精をする。
半分くらいは近い行為をしていたという自覚があった。
嫌というわけでもないが、子供だからいいのかなとは思う。
「ぁっ……ん」
考えている中、丸っこいスポンジが胸に触れて昨夜ほどではないが快感が走る。
ただ身体を清めているだけなのに、以前より敏感で気持ちがよかった。
まるで一夜のうちに全身が作り変えられたかのよう。
それはどう考えても言峰のせいなのだけれど、同時に鋭敏な肉体は
内にある魔術回路と魔力の流れをしっかりと捉えているのがわかる。
(今ならできるかも……)
鈍感?だった以前に比べれば少しだけ魔術が出来る気がする。
(えっちな事かもしれないけれど綺礼の言った事は本当だったんだ。
 アレは美味しくなかったけどすっごく気持ちよかったし大丈夫だよね)
凛は言峰を信頼しきっているようで嬉しげに笑っていた。

シャワーを浴び終えた凛が軽い足取りで寝室に向かうと言峰はまだベッドの上にいた。
服は着ていたが、珍しくも茫洋としていて精彩に欠けていた。
凛の目にもわかるほどに疲れているようだった。
「綺礼、どうかしたの?」
だから凛は顔を見て昨日の夜を思い出し恥ずかしいと思う前に声をかけた。
「あぁ……凛か。たいしたことではない。昨夜の件で思いのほか疲労しただけだ。
「大丈夫なの?」
先ほどまでの楽しそうな様子は曇り不安そう。
自分の気持ちよさと嬉しさでいっぱいで言峰が疲れているとは考え付きもしなかった。
それはそういった弱さを普段は言峰が一切見せないせいでもあるのだが。
「休み栄養を取れば治る。悪いが今日の授業は行わない。
 凛もせっかくの休みだ。好きにするのだな」
「それじゃ私が綺礼のご飯作る!」
自分のせいで弱っている言峰を置いて出掛けるなんて凛ができるはずもない。
母の手伝いで簡単な料理ぐらいならやったことがあるのだ。
「そうか。それでは手伝ってもらおうか」
言峰が身を起こした。
「綺礼は寝てていいの。私が全部やるから」
「食べたいものがある」
凛が小首を傾げると厳かな響きを持たせて言峰は告げた。
「麻婆豆腐だ」
0168 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:35:09.40ID:xxe+EZch
結局の所、凛はあまり手伝うことは出来なかった。
言峰が軽くシャワーを浴びる間、調理具を用意し豆腐を切っただけだ。
教会のキッチンには不釣合いな中華鍋(凛には重かった)を操る言峰を横から見ていた。
疲れてるわりに手際よくスープを作り挽肉を炒めて豆腐を投入する。
凛はその手順を覚えようとしっかり見ていた。そして出来た麻婆豆腐は二つ。
テーブルについた凛の前にはほんのり赤い普通の麻婆豆腐。
言峰の前には黒い海となったスープから赤い唐辛子がやたらと目立つ麻婆豆腐。
もう一つ鍋を用意して中身を分けて、怖いくらいに
豆板醤などの中華系調味料と鷹の爪を入れた結果だった。
キッチン近くのテーブルへ二人はついた。

「綺礼、それ食べて平気なの?」
「疲労を癒すには辛味が必要だ」
「え〜」
いまいち質問に答えてないが言峰の目は真剣だ。
虚無を内包しているはずの瞳にはじっとりとした熱があった。
凛は黒すぎるマーボーを見て。鼻に刺さりそうなほど辛そうな匂いを嗅いで。
久々に不信げな眼差しで言峰を見ながらもお腹は空いていたので手を合わせる。
「いただきます」
言峰は無言で手を組み目を瞑る。そうして二人同時にレンゲですくった。
「辛い……けど美味しい!」
「ふむ……」
辛みある旨味に凛は目を輝かせて。鈍い味覚にも伝わる辛さに言峰は軽く頷いて。
両者なりに食を楽しんでいるようだった。
「料理上手いのね」
コクコクと水を飲みながらよく食べる凛。
「口に合えばなによりだ」
言峰のほうは早くも汗を額に浮かべながらもレンゲを止めない。
昨夜の行為で二人とも空腹だったのだ。

「私にも教えてね。今度綺礼に作ってあげる」
「それは嬉しいものだな」
「えへへ」
いまいち嬉しくなさそうに聞こえるが凛は微笑む。
言峰から嬉しいなんて一度たりとも聞いたことのない言葉だったから。
近い将来凛の特技リストに中華料理が並ぶのは間違いないだろう。
そうして二人が食事を続ける最中。
「凛」
「なに……むぐっ……!?」
言峰は激辛マーボーを載せたスプーンを凛に咥えさせた。
それは対峙した相手に挙動を悟られない無駄に達人的な動作だ。
「こちらも美味いぞ」
スルリとスプーンが抜かれて口の中に赤黒いモノが残される。
凛はしばし止まったまま。
ほどなく、頭が揺れだして顔色が真っ赤に変わる。
口元をおさえて、ティッシュに手を伸ばすが
「凛、食べ物を吐き出すのは優雅ではない」
言葉で動きを止められた。そういう問題ではないのだが効果は抜群だ。
凛は辛そうな涙目で、恨めしげに言峰を見ながらもぐもぐと口を動かす。
咀嚼のたびにビクンと身をよじって辛さに耐えようとする凛が全部を飲み込んで。
「み、水〜〜〜!!!」
「私が全部飲んでしまったな」
「〜〜〜! 綺礼のバカー!!!」
慌しく混乱のまま右往左往する様子に言峰は口の端を上げていた。
それからしばらくの間、凛が口を聞かなくなったのは当然辛さだけのせいではなかった
0169 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:35:48.29ID:xxe+EZch
次の日、授業で使っている部屋にて凛は大粒のルビーへ両手をかざしていた。
火の属性の魔力が注がれていき宝石の中でほのかな灯火が
ゆっくりと廻り炎の渦となって折り重なった円を描く。
火の魔力がわたあめのように渦に巻きつき絡んでいき小さな炎の珠が浮かび上がる。
それは惑星の力強さと緩やかさを持って自転していて、凛の手が離れても止まらない。
言峰がルビーを手にとって眺めると、火の星は宝石の中で回転したまま輝いているのがわかった。
「成功……だな」
「できた!」
凛の額に汗は浮かんでいたがほとんど疲れてはいない。
完璧な制御で魔力を宝石のなかで流転させているのだ。
以前ならば大きい魔力量を持って強引に流し込んでいたものだが
今の凛は流れる魔力を知覚し無駄なブレを省く事ができた。
魔力を封じるでも留めるでもなく流転させ続ける。
宝石魔術の基本ながらも極意を実行できるようになったのだった。

「よくやったな」
「綺礼のおかげよ」
頭を撫でられて嬉しそうにする凛。年の差もあって父娘のようにも見えた。
ただ父に撫でられて頬を赤らめる娘というのも凛ぐらいだろう。
「私は何もやっていない。お前の魔術だ」
言峰がルビーを凛に手渡す。
紅赤色のルビーを見つめる瞳に炎が映った。
「これを私がやったんだ……」
真紅の中にある星は変わらず輝いている。
角度を変えて見れば、カットされた屈折面から透明の赤い光が乱反射しているのがわかる。
研磨され美しく象られた宝石は凛の手によってその輝きを増していた。
くるくると回すと万華鏡のようで凛はうっとりと表情をとろめかせる。
「このルビーは上等なものだ。これから先も魔力を込める事ができる。
 続ければいずれ大きな力になるだろう」
「わかった……」
まだ見とれている凛は上の空ながらも頷いた。
こうして普段ならば授業は終わりという所だが
「凛、お前がよければだが、また魔力供与を受ける気はないか?」
「えっ……!」
言峰が切り出した。

ぼんやりとしていた凛もそれを聞いては驚いてしまう。
柔らかそうな頬がルビーの光とは別に赤く染まる。
すでに行為の意味をわかっている凛はあたふたと慌てた。
「何の魔術するの……?」
恥ずかしそうにしながら上目遣いで見上げている瞳は不安と期待で彩られている。
「凛に武術を教えているが、今のお前では魔術による肉体強化ができなければ
 仮に一般人に襲われたとしても身を守れないだろう。わかるな?」
「う……うん」
突然の色気のない話にぱちくりと瞬きして一応頷く。
ごく当然の話だし凛は人に害を成すような魔術は覚えていない。
なので小さく軽くても威力を発揮するだろう拳法と人体急所などを学んではいるが
それを実際にできるか機能するかはまた別の話だ。
0170 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:36:30.26ID:xxe+EZch
「お前にはまだ肉体強化を使う事はできないが、一つ使えるだろう術を私は知っている。
 先ほどの宝石魔術を見る限り、私との協力で身につくだろう。
 魔術師であるならば自身すら守れないようでは何も為せまい」
「えっと」
要領の得ない言葉から凛は少し考え込んで
「つまり綺礼は私を心配しているの?」
言峰の申し出をそう結論づけた。
もちろん魔術で身を守るのは魔術師として当然な事だけれど唐突に過ぎるのだ。
言峰は驚いたように目が少しだけ見開かれる。
言われて初めて思い当たったかのように。
「そう……なのだろうな」
「なんか変な言い方」
凛は不満げに頬をぷくっと膨らませる。
言峰は視線を逸らした。なにかばつの悪そうな表情にも見えた。
「そう思うんならちゃんと綺礼から言ってほしいわ」
「…………」
凛は挑みかかるように言峰をじっと見つめる。
幼くても行為の意味を教えてもらってわかってはいるのだ。
魔術を行使するためだけの理由であってほしくない。
そう凛が考えてしまうのは当然かもしれない。
「……私は凛が心配だから魔術を教えたい。それに……」
言いよどむ言峰。
「それに?」
「凛をまた抱きしめたくなったようだな」
「……! ば、ばか! 変な事言わないで!」
うっすら赤みが差してた頬が熟れた林檎色へと一気に染まる。
あまりに直接的な表現で恥ずかしい。
とはいえ嫌ではないし、気持ちがよかったし、綺礼が望んでいるので。
「じゃあ、その……綺礼がどうしてもって言うなら魔力貰うわ。私も強くなりたいし」
真っ赤な顔のくせに、つんと横を向き余裕ありげな振りで凛は承諾したのだった。
(もしかしたら綺礼も私を好きなのかも)
流石に恥ずかしいから言えなかったが、どちらにしても嬉しいので凛は笑っていた。

「その……前みたいに手で擦ったりすればいいの?」
寝室にて法衣を脱いで身軽な格好になった言峰。
いつもの白いシャツと赤いスカートにニーソックスの凛。
二人はベッドの上で座ったまま向かい合っていた。
「そうだな。だがその前にこちらへこい」
「きゃっ」
言葉の終わりに引っ張り込まれてベッドが小さく軋む。
凛は膝立ちの姿勢で言峰の腕の中にすっぽりと収まった。
「これじゃできないわよ」
不服そうな口調で俯いているが、早くも鼓動が高鳴ってしまっている。
昨日の朝抱きしめられた時は父を思い出したのに今は違うのだ。
まるで胸の中でスイッチが入ったかのようにドキドキしてしまう。
実のところそういった想像は間違いではないのだが。
0171 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:37:12.83ID:xxe+EZch

「私から頼んだものだ。凛だけにしてもらうわけにはいかないだろう。
 それに凛はこうされるのが嫌いではないようだからな」
「ふぁ……」
見透かされ頭を撫でられるとゾクッとうなじの辺りまで疼きが走った。
言峰の指で髪を梳かれるのが気持ちいい。
髪だけではなく首筋を撫でられると刺激で顎が上がってしまう。
その様子はもっとやってほしいとおねだりしているようにも見えた。
「ひゃんっ……!」
言峰は答えるように首筋へ顔を埋めた。
柔らかく皮膚の薄いそこを舐められると思わず声を上げてしまう。
「き、きれい、それへん……んあぁ……!!」
ちゅっと音がしたかと思えば強く吸われて薄く浮いた頚動脈を紫へと塗り替えた。
強い吸引も歯がわずかに食い込む硬さも、痛気持ちいい快感だ。
喉から顎までを舐められて滑る感触もくすぐったくて心地よかった。
(舐められるのって気持ちいいんだ……)
そう考えたのが顔を離した言峰に伝わったのか
(……!)
とろんとした目で見上げていると少しずつ近づいてきて視界いっぱいになって離れた。

目を見開いて驚く凛。
「キスした……」
「凛がやってほしそうに見えた」
一瞬だったけど確かに触れて短すぎてわからない。
どう感じたかと言えばそれは理不尽という奴で。
「よくわかんなかった」
むっと不満げに眉をひそめる。
キスというものをよくわかっていない凛だけれど大事な行為という事ぐらいはわかるから。
「ふむ……ならばもう一度」
凛はぎゅっと目を瞑ったまま受け入れた。
唇が触れ合って何秒間もそのままでいた。
「ん…………」
触れ合った唇が擦れて少しかさついた感触を感じて。
強く瞑っていた目蓋は自然にほころんでいき、握られていた拳は緩み言峰の胸板に寄せられる。
服のせいか言峰の鼓動はわからなかったけれど、自分の心音は痛いほどに強く感じとれた。

「……あ、はぁっ……はぁっはぁっ…………」
ようやく唇が離れた時は息も絶え絶え。
呼吸をどうすればいいかわからず律儀に息を止めていたからだ。
「わかったか?」
そう言われても何がわかって何がわからなかったのかがもうわからない。
一つだけわかったのは今までとは違うという事。
魔力が体内を駆け巡る熱さと衝撃。触れてくれて感じる気持ちよさ。
そのどちらよりもずっと嬉しかった。気持ちいいではなく嬉しいのだ。
「もう一回」
今度は凛から近づいた。
よくわからないなりに角度を変えたりしているが唇を押し付けるだけのキス。
何度かくっつけたり離れたりした時に唇から不意に高い音が響いた。
今度は呼吸しながらもキスをしたからだ。
凛はその大きさに一瞬驚いたが
「えへへっ」
面白かったのだろうはにかんでキスを続ける。
パールピンク色の唇からちゅっちゅっと啄ばむような音が鳴った。
無邪気で幼いキス。
親愛と自身の嬉しさを伝えたいと言うように何度も重ねられる。
だがしかし長くは続けられない。
0172 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:44:53.08ID:xxe+EZch
「んぅぅっ……!?」
触れ合うだけのキスをする凛へと言峰が舌を差し入れ塞いだからだ。
口内に入ってきた舌が触れてきて凛は身を強張らせた。
不快や嫌悪ではなく、感じた事のない気持ちよさに衝撃を受ける。
ぬるぬると唾液が混ざり合う感覚。柔らかな舌の感触。味とは違う快感。
「あっ、ふっ……んんっ……」
じゅるっと濁った音とくぐもった声が漏れ響く。
(これってキスなの……?)
口の中に舌を入れたりするなんて想像したこともない。
でも気持ちがよかった。
唇やその裏側を舐められるとくすぐったさとゾクゾクするような快感がある。
「舌を出せ」
「ふぁい……」
凛は素直に口を開き舌をさらけ出す。
赤く火照った頬。涙で揺れる瞳。
幼さに似合わない表情はとろけていてどこか艶と色香を纏っていた。
「……いい子だ」
「んぁっ……!んっ、ちゅ、ん……ふぁっああ……」
舌が舌に絡めとられ咥えられる。
伸ばした舌を唇に挟まれて先端を吸われる。
そう感じたかと思えば舌そのものをくすぐるように舐められる。
体格差があるため、抱かれている凛はほとんど真上を向くような姿勢でキスを続けていた。
先ほど首筋を舐められた時よりもずっと気持ちがよくて、粘膜を触れ合わせる快感を
より味わおうと自分からも舌を擦れ合わせるようになっていた。

「やだっ……綺礼もっとキスして……」
ようやく唇が離れると凛は泣きそうな表情になる。
唇を近づけようとするが言峰が背筋を伸ばしているとあまりに高く遠い。
凛は数分にも満たない時間でキスをとても好きになってしまっていた。
「キスが好きか?」
「うん……好き……綺礼とキスしたい……」
恥ずかしげにポソポソと呟いている凛を言峰は抱き上げる。
凛の左肩が言峰の胸板に触れて背中は右腕に収まった。
お姫さま抱っこのような姿勢になって凛の心音が速度を増す。
そうして恋人のようにまた唇を触れ合わせた。
今度は言われずとも凛のほうから舌を伸ばした。
「ん、ちゅっ、んぇ……ちゅぶっ……」
混ざり合う唾液が舌で攪拌される。
舐めるのも舐められるのも気持ちが良くてキスをすればするほど
好きになってもっとしたくなってしまう。
夢中で凛がキスを続けていると
「ひゃぅっ……!」
幼いソプラノボイスが甲高く響いた。
言峰の左手がスカートの中へと入り触れてきたからだ。
0173 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:46:21.20ID:xxe+EZch
布地の厚いコットン生地の内側から柔らかい感触が言峰に伝わってくる。
触られ凛は舌を動かすのを止めてしまった。
「やぁ……んぅっ!ちゅっ、あ、んぅ……」
局部だけではなく、内股を撫でられ尻が揉みこまれて声が勝手に出る。
より感じたいのか無意識に太ももを擦り合わせて無骨な手に押し付けると
肉付きの薄い肌は子供特有の瑞々しい張りで手指を歓迎する。
キスだけで感じて蜜を分泌しているそこをなぞられると凛の腰がわずかに浮いた。
性器も小さな尻も大きい言峰の手で覆われて感じてしまうのを抑えれない。
「き、れぇい……んぁ、あ、んぇ……ちゅる、ん……」
岩木を楽に砕く拳は掌に開かれて、繊細に愛撫を行い少女を悦ばせていた。
ざらざらとした木肌にも似た感触すら刺激となって気持ちがいい。
未熟な幼い性器は堅い指先で優しく快楽を掘り起こされる。
(き、もち……い……)
魔力のために精液を受け取るという事も忘れてしまい凛はされるがまま。
「……あ、はぁっ、はぁっ……」
ようやくキスが終わった時には凛は大きく息を荒げていた。
次に言峰は抱いた凛を胸板へと引き寄せて、背後から抱くような体勢へ取る。
とろけた表情の凛は言峰に背を預け次の行為を待っていると、視界に指が映った。
右手が額と頬を撫でてくれるとくすぐったくて凛は笑みを浮かべた。
「口を開けなさい」
言われて頷くと、指が唇に触れる。それだけで凛は微かな快感を覚える。
もうすでに言峰に触れられる事そのものが気持ちいいと身体がわかっているかのように。
人差し指と中指がゆっくりと口の中に入ってきて
「ん、えっ……!?」
瞬間、口の中から快感が溢れ出した。

咥えた言峰の指先から以前受けたものと同じ魔力が迸ったのだ。
それは敏感な粘膜に触れて溶け込むように凛へと伝わっていく。
「ふっ、ん、んあぁぁぁ……!」
指を含んだ口から悲鳴のような喘ぎ声。
感覚がより鋭敏になって舌を押されるだけで気持ちよくなってしまっている。
二本の指で挟まれ擦られた舌がわずかに汗の味とそれ以上の快感を伝える。
上顎の天井を擦られるとゾクゾクゾクと首筋まで怖気にも似た快感が走る。
トロトロとした涎が唇から零れ落ち、掻き回す指が濁った音を立てる。
「ひ、れぃ……!くひぃのな、かぁ、んあぁ……へんなのぉ……!」
口内が別の何かへと変わってしまったような感覚に、凛は戸惑いながらも喘ぐ。
言峰は答えずに口の端をわずかに笑みの形を作る。
それは人を和ませると言ったものではなく、どこか不吉な表情ではあったが
背を預けている凛には見えない。
見る余裕もなかった。
「ひにゃあぁあっっ!!」
責められる口と合わせるように、下着の中へ入った左手からまた魔力が溢れたのだ。
中から灼かれるような激感。
未成熟な、指が入るのも不思議なぐらい小さなそこが快楽の源泉へと変わり少女を昂ぶらせる。
「あっ、うあぁっ!にゃあぁあうぅぅーっっ!!」
咥えた指の隙間から猫のような悲鳴を上げ悶える凛。
無理矢理に高められた性感の熱が激しすぎるのだ。
言峰は凛の様子に笑みを深めると両手の動きを強めていく。
「あっああっあああっっ…………!」
膣へ浅く抜き差しされるだけで頭の中まで快感が貫いていく。
「んおぅ……えぅ、んん、じゅる……!」
喉元まで入ってきた指に口蓋睡辺りまでを擦られているのに苦しさよりも快感がある。
「えぁ……んん、あああっ! んぐぅ……んふうんっ……!?」
乱暴に掻き回される両穴から情欲の蜜を零して、与えられる快感に身を震わせる。
喘ぎ続ける凛は言峰によって嬌声と悲鳴を奏でる楽器と変わってしまっていた。
思考すらできない快楽の中、涙で滲む凛の視界が明滅する。
断続的な悲鳴が長く伸ばされるように変わり、無意識に力む身体が張り詰めて千切れそう。
昇っていくような、突き上げられるような感覚が凛の全身を包み
「………………!!!」
塞がれた口から声にならない叫びが上がった。
0174 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:47:42.73ID:xxe+EZch
ビクン、ビクン、と激しく全身が震えて凛は絶頂を迎える。
手足は指の先まで伸びきっていて受けた快楽の激しさが伺えた。
襟から見える首筋は汗にまみれ、裾から覗く太ももには潤んだ液が流れている。
根元近くまで指を咥えていて苦しいはずなのに恍惚とした表情。
言峰が指を凛の中から抜くとトロトロになった唾液と愛液の糸がひいていた。
「どうした。まだ魔力供与は終わっていない」
「うん……」
頷いているがヨロヨロと頼りない。
快楽に浸かってしまった身体は泥が纏わりつくように重かった。
言峰は抱いた凛をベッドの背もたれへ寄りかからせると目の前でモノを露出させた。
「あ……」
「どうすれば射精させられるかわかるか?」
凛の脳裏にさきほどまでの行為が思い返される。
キスをしている時の舌の触れ合い。指を咥えた時の不思議な快感。
だから言峰の言いたい事がなんとなくわかってしまう。
「……キスすればいいの?」
「正解だ」
そう、唇や舌で触れて触れられるというのが気持ちいいのだと。
凛は今日それを学んでいた。
「私がキスしたら綺礼も気持ちいい?」
「そうだろうな」
幼くても女の子らしく潔癖な所がある凛は精液は飲んだとはいえ排泄に使う男性器へ
キスするというのに抵抗があった。
でも言峰が気持ちいいと聞けばしてあげたいとも思うわけで。
「……できるか?」
「……やってみる」
身を起こして近づいてくる性器へ、そっと唇を触れさせた。

キスをすると骨でも入っているかのように硬くて、お湯のような熱がある。
「先程のようにしてみなさい」
どうすればいいかわからずそのままでいると言峰の指示があった。
(えっと……)
思い返してからちゅっと音を立てながら何度もキスをする。
「わ、なんかビクビクした」
唇を押し返すように肉が動く。
快楽というほどではないが、それなりの心地よさを言峰は受けたのだ。
凛が見上げると言峰と目が合ってなんだか恥ずかしい。
「その調子で頼む」
「……うんっ!」
でも、お願いされると嬉し恥ずかしい気持ちに変わった。
言峰に喜んでもらえるなら凛も嬉しい。
キスの続きを思い出しながら先端へ触れると先走り液が分泌されているのがわかる。
ねちゃっとした感触だがあまり気にならない。
言葉少ない言峰が気持ちよくなっているという証拠だから。
わずかに開いた唇から舌を覗かせて舐めた。
ピリッとしょっぱい味だが敏感になってる舌には少し気持ちがいい。
ツンとくる男の匂いも言峰を強く感じる。
「ぴちゃっ、んぇ……んんっん……」
一度舐めてみるともう抵抗感は無い。
丸みのある先端部分をチロチロと舐め始めていた。
0175 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:49:30.30ID:xxe+EZch
首を傾けて幹のほうへと寄せていく。
手でしてた時の要領で舌先を押し付けるように這わせる。
そうすると気持ちいいのかモノがピクっとまた動いた。
「んっえっ、んちゅっ、るぅ……」
勝手に出てしまう唾と一緒に柔い舌を押し付けてちゅっと音を響かせる。
大きすぎるモノへとヌルヌルが少しずつ纏わりつく。
まるで舌を絡み合わせてキスをしているかのようだった。
唾液に塗れた肉の舌触りも心地よくて気持ちがいいとすら凛は思った。
「ん、はぁ……ね、綺礼は気持ちいい?」
俗に言うフェラチオをしながらも問う凛。
男性器を舐める事で快感を得ている自分には疑問を持っていないようだ。
それは肉体的な感覚よりも精神的な要素で言峰を感じさせていた。
師の愛娘が本人の知らぬうちにいやらしく変わってしまっている事に愉悦があった。
「……気持ちがいい」
言峰に褒められ髪を撫でられると唇を触れ合わせたままの凛はとても嬉しそうな笑顔を見せる。
「じゃあ、もっとしてあげる。ちゅっ、んぇ、れお……ぴちゃ、んぉ……」
先端に口付けをしてから舌で尿道付近をねぶりはじめた。
小さな唇で亀頭を挟み隙間から健康的な色の舌が覗く。
「む……」
上ずった声が漏れる言峰。
先走りが滲み出る所を丹念に舐められ穿られるようにされればそんな不覚もある。
(綺礼もこんな声出すんだ)
舌に触れる熱く硬い感触を心地よく味わいながら見上げてみると殊更に無表情な言峰。
逆に不自然だった。もしかしたら綺礼も恥ずかしいのかとも考えるとなんだか面白い。
気持ちよくなってくれるのが嬉しくて、もう少し聞いてみたいなとも思った。

「ん、ちゅるぅっ! れろれろぅ、んじゅるぅ……」
舐めながらキスをされた時のように吸う。じゅるじゅると涎が空気と混じる音がする。
熱い子供の口の中で唾液と先走りが舌で混ぜ合わされる。
ただ舐めるだけではなく変化をつけた舌の動きは
もうキスの延長ではなく奉仕としての意味あいが強い。
言峰の反応を見ているのだろう。
頭のよさか天性の才か、凛の舌は幼さに似合わない技巧で責める。
言峰の表情が耐えるように歪み、凛の髪に置かれた手に少しだけ力が篭る。
痛苦を乗り越えてきた言峰も、快楽に対してはそれほどの耐性をもっていないようだ。
「咥えながら舐めなさい」
それどころか更なる快感のために奉仕を要求すらした。
フェラチオに夢中な凛はこくんと頷き、口を大きく開け呑み込んでいく。
「……ふぁ、あ、んんっ……むぁ……」
大きすぎて歯がわずかに引っかかる事すら快感に繋がる。
亀頭部分を咥内に受け入れると頬に丸みが浮かび上がる。
(これ、気持ちい……)
凛の瞳がとろんと揺れた。
口を埋め尽くさんとするモノが口内粘膜のあっちこっちに当たると気持ちがいいのだ。
言峰の足を支えにするように握って、首を前へと傾けていく。
「んっ、ンンンン……えぇぉっ……」
大きすぎる男性器を半ば近くまでも含むと凛は流石に苦しそうな声を漏らす。
だが涙が溜まった瞳は苦痛よりも快感の色が濃い。
すぅと鼻から酸素を取り入れて、口内を占有するモノへと舌を押し付ける。
「んちゅぅっ……じゅぼりゅっ……じゅるるっ……」
性器で埋まり隙間がない口の中でぐちゃぐちゃと湿った音。
言うとおりに咥え舐めしゃぶり快感を生みだし伝えていく。
0176 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:51:41.22ID:xxe+EZch
「ぐ……」
言峰は食いしばった歯から堪えるように息を吐いた。
思った以上に上手い凛の奉仕に強く感じてしまう。
本来ならば別に耐える必要もない。ただ射精をして魔力を受け渡す。
それだけのことだ。
でも今の言峰は凛の奉仕をより長くより気持ちよく味わいたいと思うようになっていた。
淫らに男を咥えて舌を使い、苦痛と快楽を入り混じらせながらも喘ぐ凛の表情。
それに言峰は欲情してしまう。性行為に初めて悦びを感じてしまう。
「……凛、頼む」
「んぐぐぅっ…んぐっ! んんーっ……!?」
言峰は凛の返事も聞かぬままに頭に置いた手を自らへと引き付けより深く飲み込ませる。
凛の口蓋垂にぐりりっと先端が突き当たり、くぐもった悲鳴をあげる。
快苦の天秤が苦へと傾いて大粒の涙が頬を伝う。
幼い凛には大きすぎる男性器を五割以上も飲み込まされている苦悶の表情。
しかしそれこそが言峰の求めている凛の姿だった。
両手で凛の頭を掴むと指の隙間のツインテールが前後へと大きく揺れ始めた。

「んふぅっん!? んううんっ……!!」
硬さと柔らかさを併せ持つ肉棒が喉粘膜に突き刺さる。
上顎手前の硬い所を通り、奥の柔らかい場所を味わうように擦り付けられる。
頭が引かれれば、涎がたっぷりと乗った舌が幹に引き摺られるように伸ばされる。
何度もそれを繰り返した。
長いストロークで凛の頭を動かし咥内全てを使っている言峰は欲望の笑みを見せていた。
とはいえあまりにやりすぎては窒息をしてしまう。そうなっては元も子もない。
失神されては楽しめないし魔力補給もあるのだ。
後者の理由をもうどうでもよく考えながらも言峰が腰を引くと、ずるりといった様子で
長大なモノが唇から抜かれていく。
少女の口内にそれが収まっていたとは信じられないほどに大きい。
ようやく唇と舌の自由を取り戻した凛は涙を流し咳き込んでえづく。
「げほ、けほっ……んぇ……ひどい……きれ、い……えほっ、くるしいじゃない……」
「すまない。あまりに気持ちがよかった」
「……気持ち、よかったの?」
「ああ、夢中になってしまったな」
まだ苦しげにしながらも凛は言葉に反応する。
苦しいのは嫌だけれど、言峰にも気持ちよくなってほしいのだ。
自分だけ何度も気持ちよくしてもらうだけなのはもっと嫌だから。
幼くとも対等である事を望むのが凛の矜持だ。
「……じゃあ私がちゃんとしてあげるから頭動かさないで」
泣き顔で呼吸を整えながらも自らの意思で深く咥えていった。
0177 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:53:26.05ID:xxe+EZch
「ずずっ……ぐぷっ……んじゅぅっ、はあぁんぅぅっ……」
先ほどのように激しくはないものの、喉元まで飲み込み顔を前後させていく。
凛の唇と鼻が幹の根元に触れそうなほどに深く入って、逆にカリが唇からはみ出そうなほどに引き離す。
「んぐっ! んえぇっ……っげぉ……!」
苦しいのだろう歪な声が時折喉を震わせて、羞恥で目をぎゅっとつぶる。
それでも自分の意思でやっているだけ加減が効くのか動きに淀みはない。
むしろそういった声が言峰を喜ばせているなどとは当然気づいてはいなかった。
「んぐぐぅっ……ん、んぐっ……!」
「できる限りでいい。先の所を飲み込め」
言葉の通り、凛は膨らんだ先を飲み込んだ。
太い幹に沿うように唇を丸く開き、大きなモノを狭隘な喉の中へ
収めてごくりっと音が出るほどに嚥下する。
喉辺りを見れば亀頭の丸みで微かに膨らんでいるのがわかるほどだ。
言峰は凛の髪や頬と首筋を撫でながらも言葉と共に魔力をさらに込めると凛の反応が変わる。
「んーっ……!? ぁんっ……!」
含んだモノが炎のように熱い。
その熱さに驚いて思わず首を引くとひっかかりが外れたように口から抜かれて声が出た。
今の刺激だけでイキそうになったのだ。
先ほど舐めていた時よりもずっと気持ちがよかった。不思議だった。
苦しかったはずなのにこんなに気持ちよくなるだなんて。
「きれぃ……なに、したのぉ……」
「苦痛を和らげるための魔術だ。お前も私も気持ちがよいほうがいいだろう」
「ぇ、でも……」
言峰は凛の感覚を変えるために治療に使う魔術を施し快感を上げて苦痛を抑えたのだった。
それは凛のためというよりは犯し欲を満たしたい自分のためだ。
どこか余裕の無い言峰が涎を垂らして開いたままの凛の口へと咥えさせる。
すると躊躇いが見えた凛は途端に顔がとろけてしまう。

「んぶっ……じゅるるっ!」
ごくりと喉が動いて我慢できないとでも言うように強く吸い込み首を前後に振りたてた。
喉だけではなく頬の裏側で擦るとリスが餌を頬張っているかのように膨らむ。
「じゅぶっる……! ぢゅぷぅっ!! んぶぅっ……」
躊躇無い動きでコツンコツンと喉を叩かせる。
「んくっ、んくっ……ごくっ!」
根元近くまで飲み込んで喉を鳴らすと先端が握られたように締め付けられて
柔らかな喉肉で扱きあげられモノが狭い空間で脈動する。
凛も口の中の至る所が擦られると、ジンジンと痺れるような感覚が心地いい。
息苦しくてフラフラとする事すら気持ちがいい。
悦んだ表情のまま夢中で口内全てを使う凛の頭に言峰の手が置かれる。
「んぶぅっ……!?」
ぼじゅるっと濁った音が凛の動きを止めた。
言峰が腰を突き出して今までにないほど強く喉をえぐったのだ。
小さすぎる凛の咥内から喉の中へと言峰のモノが完全に入り込んでしまっていた。
片手で覆えてしまう顔に跨り足で挟み込み腰で押し潰す体勢。
凛の顔が真上を向くような形になって唇と喉と食道がまっすぐの線となっている。
奇しくも凛の姿勢は言峰に抱かれてキスしている時と似ていた。
違う部分は凛の腕が言峰の背ではなく腰と脚に巻かれていて、舌ではなく性器を受け入れている所だ。
(くるしいのにきもち、い……)
喉の中まで埋められて窒息してしまいそうな息苦しさ。
無理な行為を強いられているのに凛は目を細めて感じてしまっていた。
0178 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:55:12.77ID:xxe+EZch
「ぐぅ……」
言峰はあまりに狭く柔らかな喉粘膜に包まれて唸った。
猛った欲の塊で口腔を埋め尽くす、拷問にも等しい行為。
暴挙としか言いようの無い行いはそれだけに快感が強かった。
言峰は肉欲と欲情の赴くまま鍛えられた肉体を凛へとぶつけていく。
凛にさせるのではなく、自分の意思で犯しにかかる。
ゴリゴリと掘削する喉が破れてしまいそうなほどの口虐。
言峰が魔術を行使していなければ本当に破れてもおかしくはない。
けれど止める気は起きない。
嚥下の蠕動を感じながら突きこんで喉へ性器の形を刻み込む。
凛の小さな頭をまるで性の玩具のように扱い快楽を貪っていく。
言峰と凛の体格差はそのようなものを連想させる。
荒く息をつきながら少女の顔を犯す神父の姿は鬼気迫る異様さがあった。
「っ……」
我に返ったのか言峰が腰を引き上げるとぢゅぼりっとぬめった音を響かせて竿が抜かれた。
肉の竿がぴったりと張り付いた唇の端からはたっぷりの涎が零れ落ちてシーツを濡らす。
「げほっけほっ! はぁはぁっ……んはぁ……んんぅっ……」
咳き込み荒く息を吐く凛。
「けほ、きれぃ……なんでぬくのぉ……おちんちん、ちょうだいぃ……」
けれども発された言葉はいやらしいおねだりだ。
今や凛はどのような被虐でも快楽と受け取ってしまうほどに感覚を弄られてしまっている。
言峰の望む通りに変えられてしまっている。
「私も凛を犯したい……!」
「……んぉっ! んんんんっっ!」
言葉を隠す事もせず飢えにも情欲に駆り立てられて言峰は再度犯しにかかった。
股間に凛の頭を引き寄せて膨れたモノを叩きつけ突き入れると
細い首が目に見えて膨らんではちきれそうになる。
首を絞められているような激しい責めでも凛は受け入れていた。
(綺礼も気持ちいいんだ……)
涙で滲む視界にうっすらと見える言峰の必死な表情。
凛も言峰の動きに合わせるように頭を揺らそうとするが
串刺しにされているも同然の状態ではわずかにしか動かせない。
それでも細かな動きで纏わりつく粘膜は確かな快感を言峰へと伝えていた。
「じゅぼっ! ぶじゅるっ! ぼじゅるぅんっっ……!」
少女の口から発されるとは思えない異音が室内に飛び散った。
覆い被さるような体勢で、ただひたすらに肉竿で喉を穿ち粘膜を押し広げる。
口を犯す勢いで凛の背が弓なりに反らされていき、顔の向きが真上から逆さへと変わるほど。
0179 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 01:57:48.18ID:xxe+EZch
小刻みに息を吐く言峰は腹の奥から痛痒にも似た疼きがこみ上げてくるのを感じる。
それは段々と大きくなり痙攣へと変わって凛の喉元で強く脈動を繰り返して
「……出るぞ!」
叫びとともに欲望の塊が注ぎ込まれた。
「ぁっっ…………!!!」
粘度の濃い液体が食道へと勢いよくぶつかってきて胃へと流し込まれた。
その瞬間、凛の全身が総毛立ち唇から腹の下まで快感電流が走り抜ける。
スカートの中の下着が濃く色づいて、細い太腿に透明の線が幾つも幾つも垂れ落ちる。
言峰を見つめていた瞳は宙を泳ぎどこか虚ろへと行ってしまう。
精液を撃ちつけられただけで絶頂に至ったのだ。
何度となく塊が叩きつけられると、身体の中が溶けてしまいそうなほど熱くて気持ちがいい。
精液が口内まで溢れてきて、激しく酷使した舌も喉も癒されているようだ。
事実、快楽だけがそこにあった。
以前のようにまずいとすら思わない。
美味しく感じてその味を快楽とも受け取ってしまう。
「ちゅるっ……んっくっ……こくこく……んちゅぅっ……」
無意識のまま熱い液を飲み下す。とろけた表情のままこくこくと喉を鳴らして嚥下する。
凛は美酒を味わおうと言峰の腰を抱きしめた。
「ぁはっ……ごくっ……じゅるぅっ。んんっあぁ……」
酔っているように微笑みながらも吸いだしてさらなる射精を促していく。
飲み込む事そのものが性の抽挿となって喉を擦り快感を生み出していく
精液に含まれた濃密な魔力は晒された粘膜を快感の坩堝へと変えていく。
射精が終われば凛の全身はだらんと弛緩してしまっていた。
頭と首に宛がわれた言峰の手と咥えたままの肉に支えられている有様。
絶頂の終点とばかりに意識を失ってしまったようだった。
言峰が腰を引くとよくも少女の器官に収まっていたとは思える大きさのモノが抜かれた。
溜息のように息を大きく吐いた。身体に帯びて纏わりつく倦怠感。やりきったうえでの疲労感。
それは悪い気分ではない。
言峰が性行為で本当の意味での満足を得たのは初めてだったからだ。
「思いのほか愉しいものだな」
味わったことのない喜びに呟く言峰は凛の状態を確かめ終えると
充実した気分のまま一緒にベッドへ倒れこむ。
今までにないほどに満ちたりた表情のまま二人は眠っていた。
0180 ◆BAKEWEHPok 2012/07/27(金) 02:00:46.34ID:xxe+EZch
一週間の時が流れその間も凛は言峰から幾つかの魔術を教えてもらっていた。
特にガンドという魔術は凛に合っていたらしい。
本来呪いを指から飛ばして相手の体調を崩すという程度のものなのに
凛の場合は樹木を削り折るほどの威力を発揮していた。
そんな子供には強すぎる効果だと言うのに怖いものが無いのか、凛はまるで機関銃の
ように連射を試したものだった。
そんなある日、凛は学校の授業を終えて教会へと向かっていた。
最初は普通に歩いていたのに、目的地まで近づくと気づけば駆けだしていく。
同級生どころか高学年にも負けないほどの速度。
走っているせいか上気した頬は紅を差しているかのように赤い。
到着した凛はドンと大きな音を立てて教会の扉を開け放つ。
「綺礼!」
輝く笑顔のままたったったっと走り抜けて言峰へ飛び掛るように抱きついた。
言峰ははぁっとわざとらしく溜息をつく。
「凛。また我慢できないのか」
「えへへへっ、だって綺礼としたいんだもん」
恥ずかしそうにしながらも凛がコートを脱ぐと露出した首筋に紫の内出血を覗かせる。
毎日のように続く官能の行為はくっきりと痕を凛に残していた。
「授業の前にか」
「うん。勉強もちゃんとできてるでしょ?」
座学も魔術の実践も上手くいっている。悩みなんて無くなってしまったかのように。
「……しょうがあるまい。上の空で授業を受けても無意味だろう」
「やったっ! 綺礼大好きっ!」
「だが魔力が乏しい。供与といえるものはできないが――」
「そんなのいいの」
無邪気に性を望む凛と答える言峰。
凛は言峰に抱きつきながら、寄り添い寝室へと向かっていく。
(これはこれで面白いが少々やり過ぎたようだ)
言峰は胸中で呟いた。
凛の身体を弄り感覚を鋭敏に性感を増幅させた結果、日常的に性行為を
望むようになってしまっていた。
少女の身でありながら淫乱と言ってもいい有様だ。

(遠坂師に見せたいものだ)
口の端がつり上がる。
(……だがあまり懐かれてもつまらない)
最初は成り行きとはいえ師の愛娘を改造し、性の虜にするというのは愉しかった。
しかしそれは一時の事だ。
行為での満足も一度や二度までの話であって新たな趣向が欲しくなってしまう。
(例えば―――)
外来の魔術師を呼び出すのはどうだろうか。
遠坂時臣は有力な魔術師であっただけに反感を持っていた魔術師も多いだろう。
貴族ぶった高慢な遠坂時臣の娘を魔力供与の名の下に好きにできると嬲らせるのだ。
今の凛ならば幾人の魔術師達の魔力と精液を受け入れ悦ぶに違いない。
「痛っ」
言葉に反応して沈んだ思考が浮かび上がった。
知らず知らず抱いた凛の肩に力が込もっていた。
「――すまない凛。大丈夫か」
「うん平気」
凛は言峰を見上げて微笑む。
信頼の眼差しは言峰のあらぬ想像など気づいてもいないだろう。
(私も凛を責めれぬな。悦を求めて先走っているようだ)
まるで覚えたての少年のようだった。
本来凛は遠からず始まるだろう第五次聖杯戦争の大事な役者。
たかだか一時の欲を満たすために凡百の魔術師などへと晒すものではない。
その矛盾混じりの思考を言峰自身深く意識をしていなかった。
0181名無しさん@ピンキー2012/07/27(金) 02:02:50.20ID:xxe+EZch
終了
zero言峰が鬼畜過ぎるのでもっとえぐいエロで愉悦るような気もします。
0184名無しさん@ピンキー2012/07/27(金) 14:17:54.72ID:tHmtgwIm
GJ!
ロリ凛のサキュバスっぷりと甘い神父に萌えました
それにしても愉悦愉悦言いながらデレデレですな外道神父、充分幸福見出してるんじゃないかってくらいに
0185名無しさん@ピンキー2012/07/27(金) 20:43:07.82ID:g1SVexLy
GJGJ
この凛の初恋は言峰なんだろうな可愛い
そしてこの神父、愉悦漁りに余念がねえwww
0186名無しさん@ピンキー2012/07/29(日) 01:46:28.98ID:OQAo9rWj
麻婆神父だとむしろ健全に思える不思議www
0187名無しさん@ピンキー2012/07/29(日) 19:16:18.22ID:C+5CFdsJ
悪の愉悦よりも麻婆の愉悦に目覚めた神父か
うん人畜無害でたいへんベネ!
0188名無しさん@ピンキー2012/07/30(月) 03:18:14.99ID:R/NyF4Ge
超GJ!
ずっと待機しててよかった…!
ロ凛かわいいよロ凛
0192名無しさん@ピンキー2012/08/19(日) 18:48:24.38ID:q069uBFi
GJ!!このシリーズずっと待ってた・・・!!!続編があるなら楽しみにしてる!
ロ凛ちゃん可愛いよロ凛ちゃん!!
0193名無しさん@ピンキー2012/08/20(月) 23:51:02.73ID:9jHeZJrl
凜の中華の腕考えると泣けるよなぁ……
麻婆さんマジ罪作り
0194名無しさん@ピンキー2012/08/21(火) 08:33:36.92ID:1GfC0Ht+
SNで真実を知りマーボーが死んだ後も彼のことが忘れられなかった凜は

とりあえずカレンをれいぽぅしたのだった
0195名無しさん@ピンキー2012/08/27(月) 00:22:47.09ID:E94HuLWd
プロトタイプ買ってないけどここでネタにできそうなのないかな
0196名無しさん@ピンキー2012/08/27(月) 00:47:41.13ID:SO8up6cL
アストルフォちゃんハアハア(ガチ)
0199名無しさん@ピンキー2012/09/15(土) 18:46:14.72ID:KK/5WVf1
保守がてら。言峰と凛。4次後です。

「凛」
彼女の名前を呼ぶ者は、最早この男しか存在しない。
この男が、彼女は嫌いだった。
嫌いというよりは、好きになれなかったのだ。
父親の弟子としてやってきた、カソック姿の男。
胸に下がる金色の十字架。
暗く、濁った瞳。


笑顔を模造した表情を貼り付けた男が「はじめまして」と言うのを見て、少女の背筋が震えたのが分かった。
成程、幼い子供というのは存外侮れない。
言ってしまえば、動物的な直感というのだろう。大抵の大人が騙される表情に、彼女は明らかに不信感を露わにしていた。
だが、一瞬後にその感情が別の物に切り替わる。
尊敬する父親の一番弟子は、自分だと思っていたのに、あっさりとその立場を奪われた事への嫉妬。
10にも満たない少女の、子供らしい僻み、妬み。
男にはそれが手に取るように分かっていた。
蒼く澄んだ瞳、子供特有の白く透き通った眼球が男の黒く濁った瞳、白濁した眼球に向けられる意味、
それはただ一つの意味しか持たないのだと分かっていた。

彼女の父親の存命中は、そんな子供らしい嫉妬の中にも可愛げがあったものだった。
所詮は子供。年長の男は時に遊び相手にもなったのだ。
時に彼女が作った料理を批評し、時に彼女の散策に付き合った。
男の向ける言葉に、少女の表情はくるくると変わった。
怒り、笑い。そこに悲哀は存在しなかった。
彼女を取り巻く環境は、魔術師の家庭という特殊な環境ではあったが、母親の無償の愛、父親の不器用な愛、そして妹の思慕の愛、
愛情に包まれた俗に言う「恵まれた」環境だった。
一時の悲しみ、それは魔術が失敗しただとか、友人と喧嘩をしただとか、そういった日常の些細な出来事の中にしか存在しなかった。
悲痛な表情、その一瞬後には「私は遠坂の娘なんだから!」という決まり文句ですぐに笑顔になってみせた。
男は無感情な顔面で、その内面不思議そうに彼女を見つめていた。
0200名無しさん@ピンキー2012/09/15(土) 18:51:38.38ID:KK/5WVf1
だが、今のこの環境はどうだろうか。
父親は殺された。
母親は壊れた。
妹は、妹ではなくなった。
愛など、最初から無かったのだというように、この屋敷は静まり返っている。
可笑しな事に、この現況を作った人間が(妹の件は彼女の父親が決めた事だ)、彼女の後見人をしている。
この事実が、男には喜劇としか言い様が無かった。
屋敷から愛が消え、彼女の男に対する態度は以前よりあった不信感に、嫌悪感が加わった。
そう、「父親を守って」という約束を守れなかったからだ。
そもそも、約束などした覚えは無いが。約束したとして、守れるわけが無い。これは戦争だ。
裏切りも、存在する。

今この少女の肩にかかる重みと言ったら、並の大人も耐えられないものだろう。
それを彼女は懸命に歯を食いしばって耐えている。
自分は「遠坂の娘」なのだからと、まるで呪文を唱えるように。自身を追い詰めるように。
その足元は今にも崩れてしまいそうだというのに。ただ必死に堪えている。それが面白くなかった。
だから、私は声をかけたのだ。

「凛」

少女はソファにぐったりと横たわっていた。その横には、アゾット剣。
声には反応しない。だが目は開いていた。焦点は合っていない。
私は、口元が歪むのを感じた。

「凛」

だらりと下がった左腕が、ピクリと動く。
私は彼女に近寄り、膝まづいた。

「・・・綺礼?」

乾いた唇が私の名を呼ぶ。

「凛、どうしたというんだ?」

どうしたも、こうしたも無い。
2度目の魔術刻印の移植が先ほど終わったのだ。強い痛みを従うそれにも、彼女は耐えていた。
そんな己の苦境を、言葉に出そうとはせずに、黙り、蹲り、耐えている。

「どうもしないわ」
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