TIGER & BUNNYでエロパロ2
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0002名無しさん@ピンキー2012/10/01(月) 20:01:48.82ID:LevjYnzU
相談無しで立てたけどテンプレとかいるかな
今までの雰囲気からすれば

※カップリング明記
※特殊属性、シチュエーションは要注意書き
※BLは該当スレへ

ぐらいかな
0011名無しさん@ピンキー2012/10/03(水) 23:50:24.38ID:Z7co2LQp
>>1
前スレこのまま埋もれさすのはもったいないと思ったので保管庫作ってみた
http://www58.atwiki.jp/no-name/pages/1.html
コピペッただけの手抜きですまぬ
管理が全くなっとらん!っと思ったら、編集可にしてあるので、編集してくれてもいいのよ…///
内容説明とか注意書きとか、ぼちぼち付け加える予定だがいつになることやら…
0013112012/10/04(木) 00:11:58.39ID:6O/iBuKn
そうそう、トップに一応18禁アピールしておいたが20禁とかのほうが良いのか否か…
意見求む
0015名無しさん@ピンキー2012/10/04(木) 07:22:40.44ID:bW59Je9b
>>13
20禁との違いがよく分からんのよなぁ…
18禁でいいんじゃないかな?
0016名無しさん@ピンキー2012/10/05(金) 07:25:28.78ID:9xMgtBAE
>>11乙そしてありがとう
18禁板発生だから18禁表示で良いのではないでしょうか
0018名無しさん@ピンキー2012/10/05(金) 23:53:54.62ID:qRv9zN+6
>>15
俺もよくわかんなくて、他作品の保管庫で20禁21禁のものがあったんでさ
>>16
なるほど納得>18禁板
じゃこのままにしときます
0020名無しさん@ピンキー2012/10/06(土) 23:49:44.15ID:J7an1XNa
俺も保守

虎徹と友恵のラブラブエッチがあってもいいと思うんだ
チラッ
0021名無しさん@ピンキー2012/10/07(日) 13:23:23.49ID:yaV0NJvB
即死回避?
the LIVEや劇場版でキャッキャしていた牛龍が気になっている今日この頃
0022名無しさん@ピンキー2012/10/13(土) 20:27:26.26ID:UMdEWuCx
HAのパンフだっけ体操服のモブ子が巨乳で萌えたんだが
HERO-TVのアフロヘアに食われるとか
折紙に迫るのとか見てみたいぞ
0023折龍1/52012/10/15(月) 21:29:11.01ID:7+r59ZyV
黄色いトラックスーツを脱がしたとき、イワンはそのポケットの中の物に気付いた。
なんのことはない、ただのケータイだが、イワンはあることを思いついて言った。
「ねえパオリン、僕に電話かけてよ」
「え、電話?」
「うん、君のケータイから、僕のケータイに」
「なんで?こんなに近くにいるのに」
近くにいるどころか、服を脱がして抱きしめている。
「かけてくれたら分かるよ」
パオリンは怪訝そうな顔をしていたが、言われるままトラックスーツのポケットからケータイを取り出した。
そしてイワンの番号を呼び出し、発信する。
わずかなタイムラグの後、マナーモードに設定されたイワンのケータイが、彼のポケットの中でかすかな振動音をたて始めた。
パオリンは自分のケータイを耳に当てて、イワンが電話を取るのを待っている。
しかしイワンはケータイを取り出すと、それを自分の耳ではなく、パオリンの胸に押しつけた。
0024折龍1/52012/10/15(月) 21:30:07.31ID:7+r59ZyV
「ひゃっ!?」
「おとなしくしてて。気持ちよくしてあげるから」
「い、嫌だよイワン。くすぐったい!」
パオリンはイワンの手を押さえようとするが、逆に手首を掴まれて押さえつけられてしまう。
抵抗を封じておいて、パオリンのブラを上にずらし、ケータイで小さな乳首をつんつんと突く。
「あっ!やだ!やだってば!」
「大丈夫。すぐ気持ち良くなる」
イワンはパオリンの足を開かせる。
そして振動するケータイで、彼女の割れ目を下着越しになぞり始めた。
「ひゃあん!ねえイワン、ほんとにダメだからぁ・・・」
必死に身を捩って逃れようとするパオリンを見て、イワンはくすりと笑う。
「そんなに嫌なら、発信を止めればいいんだよ」
言われてようやく気付いたらしく、パオリンはケータイの発信を止めた。
同時に、イワンのケータイの振動も止まる。
0025折龍3/52012/10/15(月) 21:31:55.97ID:7+r59ZyV
パオリンは頬を赤くし、潤んだ目でイワンを睨み、そして怒ったように言う。
「こんなことするなんて、イワン変態だよ」
「そんな顔で言われても、可愛いだけだよ」
「ボクがどんな顔してるっていうのさ。だいたい可愛いなんて言われても、ボク嬉しくないんだよね」
「すごく可愛くて、でもちょっといやらしい顔してる」
言いながらイワンは、パオリンの手から彼女のケータイを奪い取った。
そして勝手にリダイヤルしてから、彼女の手の届かないところに放る。
「もっといやらしくなってよ」
イワンが何をしようとしているか気付いたパオリンは、慌てて逃げようとするが、組み敷かれていて逃げられない。
再び振動し始めたイワンのケータイが、パオリンの秘部に押し当てられる。
「やだ、やだってばイワン!あっ、ああ〜」
「気持ちいいでしょ?濡れてきたよ」
「イワンの馬鹿!変態!」
「素直じゃないなあ。気持ちいいって言えばいいのに」
「嫌だって、言ってるのにぃ!」
「そろそろイカせてほしい?」
イワンは薄布の下に隠れた小さな突起を狙って攻めた。
「ひゃあ!そこダメ!お願いだから!もうダメ、イッちゃう!ん、ん〜」
パオリンの足がぴくぴくと痙攣し始める。そして全身を強張らせて果てた後、まるで糸が切れたようにぐったりと動かなくなった。
0026折龍4/52012/10/15(月) 21:32:58.19ID:7+r59ZyV
「パオリン?」
そんな気絶するほど気持ち良かったのかな、などと考えながら、イワンはパオリンの顔を覗き込む。
すると突然、パオリンの目がカッと見開かれた。緑がかった瞳でイワンを睨み上げている。
マズイ。これはかなり本気で怒っている。
「イワン」
「・・・はい」
「ボク嫌だって何度も言ったよね。なのにどうして無理矢理するのさ」
「ごめん。でもパオリンが気持ち良さそうだったから、つい・・・」
「そりゃ、あんなことされたら嫌でも気持ち良くなっちゃうよ。でもボクは、ちゃんとイワンのでして欲しいんだ。ケータイなんかじゃなくてさ」
「え・・・」
そして数秒の間、見つめあう。
「あ・・・」
自分が口にした言葉の恥ずかしさに気付き、真っ赤になるパオリン。
一方、歓喜のあまり理性が吹っ飛び、なぜか折紙サイクロン口調になるイワン。
「拙者ので!合点承知でござる!」
ズボンと下着をずらし、すでに戦闘状態のモノを取り出してパオリンに迫る。
パオリンは慌てて、腕を突っ張ってイワンを押し返そうとする。
「まだダメだよ!ボク、イッたばっかりだもん。ちょっと休んでからでないと!」
「そんな殺生な。拙者はもう待てないでござる!」
「待って!本当に無理だから!」
「待てない」
「待って」
「待てない」
0027折龍5/52012/10/15(月) 21:34:09.72ID:7+r59ZyV
「待ってって、言ってるでしょ!」
ドスッ
パオリンの蹴りが、イワンの鳩尾に入る。
「うぐっ」
呻き声を上げ、鳩尾を押さえてうずくまるイワンに、パオリンは冷ややかに言う。
「そんなに待てないならさ、ケータイでしてあげようか?さっきイワンがボクにしたみたいに」
「いや、それは勘弁でござる!」

この後イワンがどうなったかは、誰も知らない。
おしまい
0028名無しさん@ピンキー2012/10/16(火) 03:41:09.26ID:XROyayH5
おお! 折龍だ!
しまらないなぁ折紙は まあそこがいいところというか面白いところだけど
0029名無しさん@ピンキー2012/10/16(火) 04:01:05.96ID:XROyayH5
保管庫の件でちょっと質問してみるけど 項目とかならともかく
当時の証跡的な意味合いにおいても 本文そのものはいじっちゃだめだよね…?
壮絶な誤字脱字を発見して恥ずかしくてたまらないんだけども
0030名無しさん@ピンキー2012/10/16(火) 16:28:43.95ID:4QOMEVb4
書いた本人が修正するなら別にいいんじゃないかなと個人的には思う。
誤字の修正ぐらいなら内容が変わるわけでもないし。

ところで、
・普段はヘタレだけどベッドでは肉食系または変態になる折紙
・男前なキッドちゃんにリードされる最後までヘタレな折紙
どっちのほうが需要あるかな?
0032名ばかりの保管庫”管理”人(仮)2012/10/16(火) 20:13:59.01ID:FuzMlkw9
折龍gj!
折龍はなごむねぇ

>>29
本人が誤字脱字の修正するのはありだと思われ
一応、編集可にしてあるはずだけれどももし出来なかったらここで教えてくださいな
0036名無しさん@ピンキー2012/10/18(木) 12:21:21.34ID:v6WrEcwp
>>30
どちらも美味しくいただけるけど、途中までは後者で理性がプッツンして前者に移行するのが
個人的に一番美味しいかなー
強気だった漢前キッドちゃんがふにゃふにゃに可愛くなるのみたいな
そして豹変折紙先輩は、事後ヘタレに戻るっとw


ジェイク戦のことあれこれ考えてたら、順番弄ってジェイ薔薇凌辱物とかもいいかもと思った
タイガーがモニター越しに見てる状況で処女を散らされるローズたんハアハア
そしてクリームたんは嫉妬しつつ自慰を初め
こんなの放送できない!とアニエスが中継をやめ
ウォォォッ!何故LIVEを中断したぁぁぁっ!となるテレビの前のモブ男達
0037名無しさん@ピンキー2012/10/18(木) 21:37:24.65ID:JHGIF7TP
途中で理性がプッツンな展開なら、一粒で二度おいしくいただけます。

ジェイク戦は、きっとスタッフもローズやキッドがやられるところは描きたくなかったんだろうなって思う。

ところでさ、ランキングって犯人逮捕や人命救助で与えられる点数で決まるんだよね?
だとしたらブルーローズが上位なのおかしくね?
よくエスケープしてるのに。
あのランキングにはヒーローとしての活躍よりも人気が反映されてるような気がするんだが。
0038名無しさん@ピンキー2012/10/18(木) 22:18:14.34ID:c8yOW/Q8
>>37
ヒーローTVに「映ってる」時にポイント付く行動とるのが肝心
だから視聴率の伸びやすい(人気ある・派手な)ヒーローはカメラの方が追いかけてくれて有利
逆に視聴率考えないタイガーや、存在が地味なバイソンは必然的にポイントを稼ぐ機会が減る
あとブルーローズは能力的にも攻撃・防御・救助・消火活動など応用が利く分ポイントに繋がりやすいと思うぞ
0039名無しさん@ピンキー2012/10/18(木) 22:43:46.53ID:qkPO5QI+
犯人逮捕や人命救助ポイントは下一桁が0か5なのに合計ポイントは端数が出てることからして、
他の要因(人気投票とかアイテム売り上げとか)も加算されてるんじゃないのかな。
0040折龍小ネタ2012/10/20(土) 09:19:40.52ID:TAKl8wPu
折紙さんに押し倒される瞬間が好きだ。
ボクは彼よりもランキングが上位だし、ボクの能力は彼と違って戦闘に向いている。
でもこうやって押し倒されてしまえば、ボクはもう抵抗できない。
やっぱり折紙さんは男の人で、ボクよりも身体が大きくて、力も強い。
押し返そうとしても、びくともしない。
ああボク女の子なんだなって、実感させられる。
それにこれから折紙さんにされることを考えると、ゾクゾクするんだ。
でも、押し倒されて抵抗できなくてそれが嬉しいなんて、
ボクはもしかしたら、すごくエッチな女の子なのかもしれない。
0041名無しさん@ピンキー2012/10/20(土) 10:30:02.81ID:Fd05BvM9
>>39
コミックだとアニエスが「ポイント減らすわよ」と脅してるから番組側でボーナスやマイナスつけることはあるかも
あと考えられるのは人命救助などで協力して助けた場合、ポイントをヒーローの頭数で割るかもしれないくらいか
(火災現場でバディ+牛角が鉄骨を持ち上げてる間にスカイハイが引っ張り出す所とか、スカイハイだけポイント付くのは不公平だし)
0042名無しさん@ピンキー2012/10/20(土) 21:29:58.68ID:xL3mGpIK
小ネタおいしいGJ!
ボーイッシュなキッドちゃんが特定の相手だけに女を受け入れるってのがイイ。
その相手が折紙というのが2倍で美味しい!
0043折龍小ネタ2012/10/21(日) 15:42:32.15ID:IMqP8W/T
折紙さんはボクのアソコを舐めるのが好きだ。
汚いし恥ずかしいからやめてって、いつも言ってるんだけど、
折紙さんは「汚くない、おいしい」って言って、
セックスのたびに犬みたいにペロペロしたり、わざと音をたてて吸ったりする。
ボクは足を開かされて、恥ずかしいところを全部見られて、
それは本当に、頭がどうにかなっちゃいそうなほど恥ずかしい。
でもだんだん気持ちよくなってきて、
頭がどうにかなっちゃいそうなほど気持ちよくて、
気がつくと夢中で彼の髪を掴んで、自分から腰を突き出して彼の顔に押し付けている。
汚いし恥ずかしいからやめてって、いつも言うんだけど、
でもやっぱり気持ちいいからやめてほしくないなって思っちゃうんだ。
0045名無しさん@ピンキー2012/10/21(日) 22:03:31.46ID:irYHDuyh
お言葉に甘えまして まとめサイトの誤字等ちょっと編集させていただきました
深夜に書くのはいかんね…
0046名無しさん@ピンキー2012/10/22(月) 18:30:47.96ID:La6eS9mm
>>44
読み手からリアクションあると嬉しいよ。サンキュ。
だが最も嬉しいのは、「もっと読みたい」と言ってもらうことよりも、「俺も書きたくなった」と思ってもらえることだ。
こっちも書くだけじゃなく、人が書いたものも読みたいからさ。
というわけで、よろしく頼む。
0047名無しさん@ピンキー2012/10/22(月) 22:45:14.14ID:q9t4qolv
小ネタいいねぇ!

俺もムラムラしてちょっと書き始めたが、すぐに行き詰ってしまった
情景描写がムヅイw
0048名無しさん@ピンキー2012/10/23(火) 00:33:57.18ID:EHiDiP0m
タイバニ書くの難しいよなぁ
外国っぽさもあるしヒーロー物には馴染みないしで
自分では上手く書けんのよね…
0049名無しさん@ピンキー2012/10/23(火) 20:40:37.12ID:esfaCyrX
タイバニは女性キャラが少ないうえに、年齢的にもカップリングが難しいから余計に書きにくいんだよね。
虎←薔薇は公式だけど虎が薔薇に手を出したら犯罪になっちゃうし。
折龍も年齢的にキッドの相手できるのが折紙しかいないだけで、公式じゃないし。
0050名無しさん@ピンキー2012/10/23(火) 20:58:36.20ID:JL/onv3T
みんなヒーローにまっすぐ過ぎてエロに持って行きづらいw
0051名無しさん@ピンキー2012/10/23(火) 23:28:03.16ID:A1w4PfUj
そこでジェイク様ですよ!

あとはマベがアニエスとか女子社員を食っちゃ記憶消し食っちゃ記憶消しとか
若マベがエミリー食って記憶消してたとかも考えたけどイマイチ萌えねーな
0052名無しさん@ピンキー2012/10/24(水) 02:23:15.32ID:lq2O3S64
書き手に愛があれば大丈夫!
…そう信じてああでなしこうでなしと足掻いている
0053名無しさん@ピンキー2012/10/24(水) 08:46:01.58ID:H96qZQ6V
エロパロなんだし犯罪だの公式じゃないだの考える必要ねーよ
…とは思うものの、実際に書こうとするとなかなか
結局シスとかに落ち着く
0055名無しさん@ピンキー2012/10/24(水) 20:25:02.49ID:SAaVToTX
エロを楽しむだけなら強姦でもロリコンでも何でもありだけど、
キャラクターや作品そのものを含めて楽しみたいと思うと、難しくなるんだよな。

俺は折龍なら想像できる。
公式じゃないとはいえ、性格が正反対だから自分に無いものを相手に求めてくっつきそう。
0056名無しさん@ピンキー2012/10/28(日) 17:28:43.21ID:YYStidcR
しばらく動きがないようなので 投下

【注意】虎薔薇 虎徹が病んでいる 友恵さんの話題あり 誰も幸せじゃない

こんなの流してなんだけどほわほわあったかいのが読みたいんだ…
胸糞悪いぜやっぱこうだろ!と色んな話が読みたい…
0057病み虎と薔薇2012/10/28(日) 17:29:39.95ID:YYStidcR
 狡い、とは思う。
 俺が今も愛している女は友恵ただ一人だ。
 喧嘩だってしたけれど、それでも今も友恵はかけがえのない、俺にとって
ただ一人の女だ。
 では――
「たい、っ、が……あ」
 コイツは何なのだろう。
「んー?どうした?どうして欲しい?」
 涙をにじませた顔をふいとそらそうとするから、その顎をつかんで
こちらへ向かせ、深く舌を絡ませるキスを落とす。
「……ほら、言えよ。俺のお願いきいてくれたんだから、お前もして欲しい
事言えばいいんだぞ?」
「ばか……!」
 制服姿のカリーナを蹂躙している。
 俺に惚れているのをいい事に、こんな子供を組み伏して、俺のはけ口に
してしまっている。
 別に嫌いなわけじゃない。こういう事をしたいと思うぐらいには、コイツ
の事を気に入っている。惚れている弱みに付け込んで、ちょっと甘い言葉を
囁いたり、拗ねてみせたりすればすぐに俺の言うとおりになるしな。今日
みたいに、学校帰りのコイツとたまたま出会ったのをいいことに、路地裏で
こういう事を強要できるぐらいに、従順だし。
「……俺、どうかしちまってるのかも」
 普通に考えれば、会社勤めのいい年した中年男が、学生服姿の女子高生を
路地裏に引き込んで、ガンガンやりまくってるとか、正気の沙汰じゃない。
「お前の事が好きすぎて」
「……」
 俺の空々しい言葉に、カリーナが眉根を寄せる。
 コイツは俺の事が好きだから。俺の事をわかっているから、だから。
 ――だから、俺が、本当はカリーナの事を愛していない事なんてわかって
いる。
 俺が好きだとか、愛しているだとか、そう言えば言うほどに、コイツは
寂しそうな、辛そうな顔をする。コイツのそんな顔を見るたびに、ああ、
俺はまだ、友恵の事を愛しているんだなとほっとする。
 俺がカリーナの事を抱くのは、性欲が有り余っているだけで、これは
決して愛情からのものではないのだと。トレーニングルームで、コイツが
来ていないだろうかと視線をさまよわせるのも、出動時、コイツが犯人と
相対するときに、心臓が凍り付きそうなほど緊張するのも。
 これは愛情じゃない。
 愛情であっては、ならない。
「タイガー……!」
「んー?なんだよ。抱きついてくるなんて、お前、甘えんぼだなぁ?」
「何も言わなくて、いいから。私、その……ちょっと大人の男の人と付き
合ってみたかったって、だけだから。別に、違うから……!」
「……そう、言うなよ……」
 重荷だなんて思わねーから。面倒なんて思わねーから。そんな風に気を
回さなくっていいから。
「好きって言ってくれよ……」
 俺がお前の事好きなわけがないんだから、お前が俺の事、好きでいて
くれよ……
 優しく頭を撫でるなよ。俺を苦しめるなよ。――俺が好きなのは、友恵
だけでないといけないんだから。お前の事、好きになっちゃいけないんだから。
0058名無しさん@ピンキー2012/10/28(日) 17:33:21.12ID:YYStidcR

――以上!
短いのにどろどろしていて自分でもびっくりだ! さわやかな話待ってる! 
0060名無しさん@ピンキー2012/10/30(火) 04:33:34.87ID:/lOX90H2
おおっ虎薔薇来てた!
ドロドロしつつも切ないというか逆にピュアな感じもあって好きだ〜
0061折龍1/42012/10/31(水) 22:53:17.17ID:6l2g3eba
DTを卒業したばかりのイワンが、パオリンの性感帯を開発しようと頑張る話。

パオリンの小柄な身体を後ろから抱え込む。
そして左手で胸を揉み、右手の指は膣の内部をほぐしながら、彼女が気持ち良くなれるポイントを探していく。
「はぁ…、はぁ…。んっ」
中を探りながら、ときどき手のひらでクリトリスを揉み潰すように圧迫してやる。
すると彼女の身体がピクンと震えて、僕の指を締め付けながら、可愛い声をもらす。
でもパオリンはまだ、中ではあまり気持ち良くなれないらしい。
僕が中に入っている間、彼女はいつも耐えるような表情を浮かべている。
僕はすごく気持ち良くて、いつも夢中になって腰を動かしてしまうんだけど、
終わってから罪悪感に襲われることになる。
僕だけ気持ち良くて彼女は辛いなんて、申し訳なさすぎて死にたくなる。
パオリンにも気持ち良くなって欲しいし、それにできれば一緒にイキたい。
だからパオリンが中で気持ち良くなれるように、こうして指でほぐしながら性感帯を探しているんだけど・・・。
0062名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 22:53:32.37ID:XGLAXTPY
女王様みたいなブルーローズorカリーナになじられたい! と思って書いてみたが
よく考えずともただのおっさんの自慰になっていた …ちょっとお邪魔します
0063名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 22:54:23.48ID:XGLAXTPY
 ……いやいやいやー?
 おいおい、鏑木虎徹。それはマズイ。っつーか、それはやっちゃいけないだろ。
性欲処理の材料に同僚使うのは。まして、ソイツは。
『ねえ、タイガー……』
 マズイマズイマズイ!
 耳を塞いだところで、俺の頭が妄想してるだけなのだから、その声がやむ事は
ない。あの大きな瞳が、俺だけを見つめて、熱を帯びた声で呼んでくるのだ。
『タイガー。……欲しいの……』
 馬鹿か俺は!アイツがそんな事言うわけないだろ!アイツだったらこんな台詞
言う前に、真っ赤な顔で勝手に逆切れして飛んで出て行っちまうっての!
『ねえ、タイガーのおっきいの、頂戴……?』
 どこのAVだよ!現実にそんな台詞言う奴いるかっ!
 ……などとは思うものの、妄想は限りなく広がっていってしまっている。そして、
駄目だ駄目だと思うほど、俺の理性をあざ笑うかのように本能がむくむくと
もたげてくる。
「……」
 ああ、本当に。ダメだ、俺。
 ためらいながらも、そこへ手を伸ばす。
 触れた指は俺自身の武骨な手だが、脳は、バーで鍵盤を弾くあの白い指先に勝手に
置換してしまう。わー、便利……
『ね。これ、どうして欲しいの?』
 今日のアイツは、どちらかというと女王様気質のようだ。くすくすと、TVカメラの
前で演じるように妖艶に笑う。……そうなんだよ。アイツ、キャラ付けに関して不満
たらたら言っている割に、このところノリを掴んできたんだか、そういう芝居が上手く
なってるんだよ。
 ……といって実際こんな事を口走れるとは思えないが。
『もっと大きくなるわよね?まさかこんなものじゃないでしょ?』
 妄想の声が欲するままに扱くと、それはみるみる硬さを増していく。
『ふふ……』
 準備の出来上がったものを満足気に見下ろすような感覚がある。
「っは……っ……」
 俺は浅くなっていた呼吸を意識的に元に戻そうと呼吸を整える。
0064名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 22:55:07.58ID:XGLAXTPY
『入れたい?ねえ、タイガー。……入れたいの?』
「……」
『タイガー? ……こんな小娘に、いい歳した大人が、入れたいのよね?子どもだ
子どもだ、って笑っているくせに、ホントは入れたくて仕方ないのよね?
笑っちゃう。タイガーって変態?子どもとこんな事したいの?』
「違っ……」
 思わず声が漏れる。
『したいなら、すればいいのに。タイガーが言ってくれれば、すぐに叶う事なのに』
 駄目だ。
 それは駄目だ。
『……臆病者』
 そう言いながら、カリーナが俺に沈み込んでくる。
『ふぁ……』
 うっとりとしたような表情を浮かべ、さらにずぶずぶと。
『タイガー、気持ちいい? ……気持ちいい?』
 ……気持ちいい。たまらねえ。最高だ。
『嘘でしょ?本当は、妄想なんかじゃ全然物足りないくせに。本当は、自分の手なんか
じゃもう満足できないくせに。』
 ――
 満足……?
 できないならなんだっていうんだ。そんな事考えるな。
 妖艶に笑うカリーナは、俺にまたがり、秘部を隠す事もせず、大きく腰を動かして
いる――事にして俺は自分の手を動かす。
『自分の手なら、楽だものね。相手の事とか考える必要ないもの。女が欲しいんでしょ?
誰でもいいんでしょ?』
 ――違う。
『何が違うの?ねえ、何が。誰でもいいわけじゃないの? ……欲しいの?私が。
――カリーナ・ライルが。可愛い可愛い、後輩が。同僚が。子どもが』
 ……違う。違う。
 そう思うが、妄想の産物であるカリーナは。あざ笑うかのように、時に卑猥な
ポーズをとりながら、俺を包み込む。柔らかな唇が、何度も何度も俺に触れる。
 俺の唇が、咥内をさまよう。
 絡める舌がないのが惜しい。じかに触れたい。貫きたい。
『ねえ、タイガー。私の事、欲しいんでしょう?』
「――違う!」
 絞るような声を上げ、アイツに搾り取られる様を想像し――やっと欲を開放する。
 ……荒い息を抑えようとすると、息が詰まりそうになる。してはならないと思う
ほど、この行いの頻度は、回数は、増していく。
『素直になればいいのに。こんなにたくさん出しちゃって――馬鹿な男』
 そう言って、アイツの顔をした俺の浅ましい欲望は笑った
0065折龍2/42012/10/31(水) 22:56:08.94ID:6l2g3eba
「ねえイワン、もういいよ」
そう言って、彼女が僕の手を掴む。
やっぱり中はあまり気持ち良くないらしく、少し焦れてきたのかもしれない。
「でも、パオリンだって気持ち良くなりたいでしょ?」
単調な指の出し入れに彼女が飽きてしまわないようにと、外に出ている親指でクリトリスを優しく撫でてみる。
すると途端に、甘い声があがった。
膣の中は全然感じないのに、クリトリスはすごく敏感なのだ。
「中はもういいから、もっとそこ触ってよぉ・・・」
僕の手に、自分から腰を押し付けてくる。
そんなパオリンはすごく可愛いし、このままクリトリスでイカせてあげるのは簡単だ。
でもそれじゃ、挿入で一緒にイケるようにはなれない。
「ごめんパオリン、もう少し我慢してね」
体勢を変えて彼女と向き合う。
そして体重をかけないように気を付けながら、ゆっくり挿入した。
「ん・・・」
十分濡れているし、初めてのときのような痛みはもうないはずだけど、
彼女は何かに耐えるように眉をひそめていた。
0066名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 22:56:17.72ID:XGLAXTPY
「……」
 後片付けほど空しい事はない。まして、材料に使ったのが、アイツだなんて。
 アイツの顔を見るたび、罪悪感で一杯になる。お前を嬲ったりお前に嬲られたり
する事を想像して、俺が連日連夜、どんな浅ましい事をしているのか、アイツは
知らないのだ。
 どれだけ洗ったとしても、さんざアイツの事を考えながら扱いたこの手で、
その、アイツの頭を撫でたりしてしまうと、もう。しかも、それをさらなる材料
として、一人作業にいそしんだりするのだ。
 駄目だと思えば思うほど、アイツの声や眼差しが脳裏に焼き付いてしまう。
 この間は、泣き叫ぶカリーナを無理やり犯すシチュエーションだった。流石に
あれは後味が悪い。
 白い肌。乱れた制服。懇願するカリーナ。柔らかな肌。……って、やべ。また
勃ってきた。
「――サルの方が、まだ救いようがあるだろうよ……」
 そう呟きながら、先ほどの仕返しとばかり、アイツを弄ぶ事とした。――想像の中で。
0067折龍3/42012/10/31(水) 22:57:04.49ID:6l2g3eba
彼女の中は暖かく濡れてすごく気持ち良くて、僕はすぐにでも動きたくなる。
でも根元近くまで入ったところで、一旦腰を止める。
そして少しの間彼女の髪を撫でて落ち着かせた後、
つながっている部分の少し上の辺りに手を持っていって、そこにある突起に触れた。
「ひゃあっ」
驚いたような声と同時に、中に入っている僕自身がきつく締め付けられた。
危うくそれだけでイってしまいそうになったけど、なんとか耐える。
そして腰は動かさずに、小さな快楽の芽だけを、指でつまんだり押しつぶしたりして、優しくいじめてやる。
「どうパオリン?これなら一緒に気持ち良くなれるでしょ?」
「あう!はあっ!そんなにされたら、ボクもうっ・・・」
よっぽど感じているらしく、パオリンが切羽詰った声をあげる。
締め付けられて、僕も一気に射精感がこみ上げてくる。
でも、あんまり早く終わっちゃったらもったいない。
もう少し楽しみたくて、彼女がまだイケないように、クリトリスを弄る愛撫の手を緩める。
「え、あ・・・?なんで・・・」
もう少しでイキそうというところでお預けをくらった彼女が、もどかしげな声をもらす。
「大丈夫。一緒に気持ち良くなろうね?」
僕はそう言って、彼女にキスをする。呼吸が苦しいけど、お互いの息を感じて、興奮する。
0068折龍4/42012/10/31(水) 22:59:26.21ID:6l2g3eba
そろそろ我慢できなくなってきたので、僕も少し腰を使うことにする。
出し入れするというよりは、軽く振動を与えるような感じで、小刻みに腰を動かす。
「どう?これ気持ち良い?」
「わ、かんないっ。でもなんか変な感じ」
「変って、どんな?」
「お腹の奥のほうが、痺れたみたいにじんじんする」
それって、気持ち良いってことなのかな?
「このままイケそう?」
「そんなの、わかんないよぉ・・・」
僕にしがみついてくるパオリン。可愛いなあ。
僕に余裕があれば、もう少しこのまま中を開発してあげたいんだけど。
彼女の中が気持ち良過ぎて、僕のほうがもうもたない。
一緒にイクために、クリトリスへの愛撫を再開する。
愛液で濡れた指の腹で、くるくると円を描くように撫でてやる。
すると彼女の中がひくひくと蠢いて、僕をいっそう締め付ける。
その気持ちの良さについに我慢できなくなって、僕は彼女の中に射精した。
彼女もほぼ同時にイったみたいだった。

本当は事後のピロートークまで書きたかったけど、
うまく書けないからこの辺で終わる。
投下のタイミング重なっちゃったみたいですまん。
0069名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 23:03:34.80ID:XGLAXTPY
うわ!まずい! ごめん!折龍の方、本当にすみませんっ!
リロードちゃんとしてないまま貼り付け始めたうえ、タイトルもないし!
色々ぐちゃぐちゃだ! うわー すみませんでした!
0073名無しさん@ピンキー2012/11/02(金) 01:51:52.90ID:/qMUAr2O
おお、どちらも乙乙!
1本かと思ったら2本でちょっと得した気分になった
一瞬混乱したけどw

女王様ローズも初々しいパオリンもおいしくいただきます
0074名無しさん@ピンキー2012/11/05(月) 03:08:24.94ID:KygpV7vu
……大丈夫 今度はリロードもしっかりした
自慰ものでもう一本お邪魔します 女の子目線って難しいね
0075カリーナ自慰 1/42012/11/05(月) 03:10:07.39ID:KygpV7vu
 トレーニングルームに、タオルが残っていた。
 ランニングマシーンのへりにひっかけられた、気の抜けたヘビ……だと思う、の
絵が描かれたタオル。
 あれは、タイガーのものだ。
 なぜなら、同じもう一本のタオルは私が持っているから。私は肩にかけた、同じ
デザインのタオルをきゅっと握った。お詫びに、と貰ったタオル。タイガーのお兄さん
の店の粗品だったらしい。家にもまだいくつか持っているらしく、使っていた
タオルがぼろぼろになったからおろしてきた、と、数日前タイガーが見せびら
かしていたのを思い出す。
 お揃いだなー、なんてへらへら笑っていた。
 馬鹿じゃない!?気持ち悪いんですけど!?そう、その場では言ってしまった
けど、嬉しくて仕方がなかった。
「まったく、仕方ないわねっ!」
 そう言いながら、忘れられたタオルを取る。ほんのわずか、タイガーのつけている
香水の香りがする。
「タイガー……」
 好奇心に負けて、すん、と匂いを嗅ぐ。今度ははっきりタイガーの香水の香りがした。
香水、じゃない。タイガーの汗だとか、そういうものと混ざって、なんというか、
複雑な――タイガーの匂い、だ。頭を撫でられたり、思いがけず身近に寄ったりした
時に香る、あの。
「……っ……」
 どきどきと、胸が高鳴る。
 これを、タイガーは使っていたんだ。これに触れて、これで汗を拭ったりして――
と、頭がぼんやりしてくる。
 ……今日、トレーニングルームの使用予定は、私で最後だったはずだ。
 もう、誰も来ない。……誰も。
「タイガー……」
 私は大きく深呼吸をした。
 それでも胸の鼓動は収まらない。タオルに頬擦りする。あんまり洗濯に気を使って
いないんだろう。おろして間がないはずなのに、もうごわごわしている。それでも
心地よい。
 タイガーのタオルも、自分の首にかけてみる。もともと自分がかけていたタオルも
あるから、ずいぶん首がもこもこする。
「……ちゅ。なーんちゃって」
 タイガーのタオルのヘビと、私のタオルのヘビの口元をくっつけてみる。……何を
やっているんだろう、私。
0076カリーナ自慰 2/42012/11/05(月) 03:11:20.02ID:KygpV7vu
 ……
「ちゅ」
 タイガーのタオルのヘビに、キスをする。
「――ば、ばっかみたい!」
 そんな声が空しく室内に響いた。
「……ん……」
 ささやかなもののはずなのに、タイガーの匂いに囲まれているようでくらくら
してくる。タイガーに抱きしめられているみたいだ。
「……ばか、だ。私……タイガー……」
 タイガーのタオルの匂いを嗅ぎながら、手が、胸元へ伸びる。
 ちっさな胸。寄せてあげなきゃならないような、ささやかな胸。タイガー達、前に
飲み会で、やっぱり女は胸だとか言ってたよね。……大きけりゃいいってもんじゃ
ないけど、やっぱ、もう少しあった方がいいんだろうな。そう思いながら、自分の胸を、
ゆるゆると揉む。
 でも、タイガーは、でかさより感度が大事だ、お前らわかってねーなー、と演説を
ぶっていたっけ。感度……私って、どうなのかなあ?
 タイガーの事を思うだけで、こんな風になっちゃうんだけど、これって感度、
いいのかな?私はずるずるとトレーニングウェアの裾を持ち上げていく。ストレッチ
用のマットの方へふらふらと向かい、ぺたりとそこへ座り込むと、じかに胸を触る。
 タイガーだったら、どんなふうに触ってくれるんだろう。
 馬鹿みたいにぐいぐい触るのかな。優しくしてほしいけど……でも、ちょっと
だったら、乱暴にされてもいい、タイガーにだったら、我慢できる。
「あ、だめ……」
 どんどんドキドキが体全体に広がっていく。
「……っ」
 緊張しながら、下も、少しずらしていく。
「タイガーは、お尻がいいんだよね……?」
 胸は残念な事になってるけど、ヒップラインはちょっと自慢できる。せめてこっちは、
って気を払ってトレーニングをしているから。だから、それを見てくれているのは
嬉しい。
 そんなちゃらちゃらした格好でヒーローってどうなんだよ、なんて言ったり、あー
はいはい、ご自慢の尻でもアピールしたらどうだ?などと馬鹿にしたり、茶化した
ものの言い方をタイガーはするけど――見られている方は、わかるんだから。
 ちらちら、人のお尻見てるって事。
「……」
 入れても、いいんだよ?
 ――そんな事言った日には、私は痴女だ。おかしくなったとタイガーは呆れて
しまうだろう。
 ……でも。
「タイガーに、して欲しいんだもん……」
0077カリーナ自慰 3/42012/11/05(月) 03:12:13.33ID:KygpV7vu
 胸を揉んでいた手を、おずおずと下へ移動させていく。すう、と息を大きく吸い込む。
タイガーの匂いで一杯になる。
 タイガーの、って、どんなのなんだろう。……お、大きいのかな。それが、こ、
ここに――入っちゃうのかな。は、入るものなんだよね。
 私のそこはもうドロドロで。なんだか情けなくなった。
 タイガーなんて全然いないのに。勝手に一人で盛り上がって。ありもしないものを
欲しがっているのだ。ただの馬鹿だ。
「こんな馬鹿、タイガーが相手してくれるわけない……」
 涙がにじんできた。
 もっと綺麗で可愛くって。そういう女の人がタイガーは好きなんだ。
 こんな、いやらしい子ども、タイガーだったら、気持ち悪がるにきまってる。
 ……だから、自分で何とかするしかないんだ。私は指をそこに差し入れる。くちゅ
くちゅと、わざと音を立ててみた。
「ばーか、ばぁーか。」
 一人で盛り上がって馬鹿みたい!
「……でも、好きなんだもん……」
 タイガーの事、好きだよ。好きなの。好きで好きで仕方ないの。馬鹿だって
わかっていても、こんな事しちゃうの。タイガーに好きだよ、って言って
もらえたらどうしようって、そんな事ばっか考えて。
「タイガー、好き、好きなの……」
 タイガーに言えたら、どんなに楽になれるだろう。でも、返ってくる答えが
わかっているから、言えない。答えが出るまでは、私はまだ好きでいられる。答えが
返ってきても、きっと私はタイガーの事を好きなままなんだろうけれど。でも。
「タイガー、もっと、して……」
 想像の中のタイガーは私に優しい。
 私の事だけを見てくれて、私に好きだよ、愛してる、って囁いてくれる。そして、
私にキスしてくれたり……触ってくれたり……色々、してくれる。
「……こ、こてつ」
 ぽそりと、呟く。
 タイガーの本名。
 こてつ、と、口に出せるのは一人の時だけだ。タイミングを見計らって、何でも
無いように本人へ言えれば、っていつも思っているけれど、言えない。
「……虎徹――虎徹、こてつ……すき、虎徹。虎徹が、好き。虎徹の事――
欲しいの。虎徹ぅ」
 もう何も考えたくない、考えられない。ぐちゅぐちゅと、だらだらと、だらしの
ないものが中から溢れ出てくる。こんなものでは足りないと、抗議の涙を流し
ながら。私の指は――ううん、もう手も、それで濡れてしまっている。
「虎徹、こてつ、こてつ……!」
 息を荒げながら、タイガーの名を呼ぶ。想像のタイガーは、一心に私の事を愛して
くれている。私と同じように、高みを目指して――
0078カリーナ自慰 4/42012/11/05(月) 03:12:46.75ID:KygpV7vu
「――ブルー、ローズ……?」
「――っ!?」
 愛おしい――でも、今この状態で聞こえるはずのない、聞きたくない声が――
鼓膜を響かせた。
「あ……あ……」
 間抜けな恰好のまま、私は声のした方に視線を向けた。
 思ったより近い。っていうか、こんなに近くに人が――タイガーが来るまで、
私――!?
「いや、その。俺タオル置きっぱなしにしてたもんだから、取りに……」
 タイガーがそのような事を言っているが、とても視線を合わせられる勇気はなかった。
「……っ」
 慌てて、指を抜き取り、まくり上げていた服を直すが――さすがのタイガーでも、
この異様な事態はわかるだろう。
「……何やってんの、お前」
 その距離にいれば、私が何をしていたかだなんて聞かなくてもわかるだろう。って
いうか、私がおかしな事しているってわかったら、見ないふりしてくれてもよかった
じゃない!何で、声なんてかけるのよ!
 そういう勝手な怒りを覚えるけれど、私は歯の根は合わぬとばかり、カタカタと
音を立てていた。
 タイガーがしゃがみこんだ。私を覗き込もうとしているが、私は視線をそらす。
「なに。俺のタオル使って、ヌいてんの……?」
 それ以外他に、何があるというのか。タイガーお得意の鈍感や勘違いは、ここでは
発揮されなかった。非情なほど的確に、言い当ててくる。でも、それを認めるわけ
にはいかなかった。
「ちが……」
「俺の事、考えて、オナニーしてたんだろ?」
 タイガーの声がひどく、冷たい。怒るでもなく、笑うでもなく。普段あんなに
べらべら表情豊かに、顔なんて見なくてもその表情が読み取れるようなしゃべり方を
しているのに。
「……違、違う……」
「虎徹って、呼んでたじゃねーか」
「――」
 言い逃れなんて、できるわけがない。でも、何と白状すれば?
「なあ、ブルーローズ」
「ひゃう……!」
 タイガーが、必死に隠していた私の右手を取る。とっさの事に隠すのが精一杯で、
てらてらと濡れたままの私の指があらわになる。
 もう、死にたい。
「――カリーナ。お前、すっげぇ、ヘンタイじゃん」
「……ち、が――」
 ぽろぽろと涙がこぼれてくる。
 タイガーの顔を窺い見る。……笑っていた。ただ、なんというか――今まで見た
こともないような笑い方だ。怒っているとか、悲しんでいるとか、蔑んでいるとか
そういうのではなく――
「違わねーよ。変態だ。こんな人の目の届くところで、よくできるよ。」
「――ぁ、っ!?」
 じゅるっ。音を立てて、タイガーが私の右手に吸い付く。私の、どろどろと
した物を舐めとると、ぺろりと唇を舐めた。そして、あの――初めて見る笑顔を
また見せる。――下卑た、笑み。
「変態娘には、ちょっとオシオキが必要だな。――ちょっとばかり、キツめの」
「……え?」
「あー、でも、ご褒美になっちまうか?お前みたいな変態には」
 視界が暗くなる。タイガーが、私に、のしかかってきたから、だ。……え?え?
お仕置きって、なに?ご褒美って、なに?
「知らねぇような顔するなよ。――欲しがってるもの、くれてやるよ」
 夢なのではないだろうか。……悪夢になるのかもしれないけれど。
0079名無しさん@ピンキー2012/11/05(月) 03:14:08.00ID:KygpV7vu
無事貼り付けできたことに まずホッとした
お邪魔しましたー!
0082792012/11/06(火) 20:16:40.86ID:hqftQKr9
女の子目線ムズかしいし 虎徹がゲスなことになりそうなのであれで続けるのは…
全裸待機してたら 甘々なあれこれがみれるかな?
0083名無しさん@ピンキー2012/11/07(水) 11:48:35.60ID:Q3X6dPvC
79が続きを書かないなら、書かせてもらって良いだろうか?
頑張って、お仕置き版とご褒美版書こうかと思うが。
0084792012/11/07(水) 19:16:47.90ID:iVHrcAAg
うおお!
しかも2本とな!? ――待ってます!
0087名無しさん@ピンキー2012/11/12(月) 02:57:23.14ID:DI3vxyY4
職人さんがお越しになる間の場つなぎでお邪魔します
本当は昨日のうちに貼り付けたかった……

【虎薔薇】【ポッキーの日ネタ】です
0088虎薔薇でポッキーゲーム 1/32012/11/12(月) 02:59:20.02ID:DI3vxyY4
 虎徹が騒がしい休憩スペースでポッキーの箱を開け、ポリポリと口にしている。
「たまに食べるとこれも美味いもんだよな……お、ブルーローズもこれからか?」
「おはよ、タイガー……って、みんな、何やってるの?」
 トレーニングルームにやってきたカリーナが、騒がしくしている連中の様子を
眺めて虎徹に尋ねた。
 虎徹の方も、さて、どこから説明したものか、などとうなりながら考え――そして。
「まあ、いつも通り?」
「……確かに、いつも通りね……」
 ネイサンがポッキー片手にアントニオを追い掛け回し、イワンがポッキー薀蓄を
披露するのをキースがニコニコしながら相槌を打ち、パオリンは相槌を打つ事も無く
ポッキーの箱を一心不乱に平らげ、そしてバーナビーは我関せずと黙々とトレーニング
をこなしている。
 理由や発端はともかく、何かしら騒がしいのだけはいつもの事だった。事の仔細を
聞いたところでどうせくだらない事なのだろうと、カリーナもそれ以上尋ねることは
ない。
「ブルーローズも食うか?」
「……私、トレーニングに来たんだけど」
「食べた分体動かしゃいいだろ。ほれ」
 開けた箱をカリーナへ差し出す。
 文句を言いつつもカリーナがそれに手を伸ばしかけ――そこで、あ、ちょっとタンマ。
などと虎徹が制した。
 口をそのまま菓子箱へよせると菓子箱を振り、一本だけそれを咥え――すっと抜き
取った。
「ん」
「……ん、って、何よ」
 カリーナが意図を読みかねると眉根を寄せた。虎徹が咥えていたポッキーをポリポリ
と食べ、口を開く。
「ポッキーゲーム。アイツらもそれで盛り上がってるんだよ」
「ポッキーゲーム?」
 カリーナが周りを見渡す。
 一様に騒がしいが、あのメンバーの中で、ポッキーゲームを行っているものは
一人もいないように思うのだが。ネイサンあたりはポッキーゲームを試みようとして
いるのかもしれない。実現の可能性は低そうだが。
0089虎薔薇でポッキーゲーム 2/32012/11/12(月) 03:00:19.87ID:DI3vxyY4
「……ポッキーゲーム?」
 再度その言葉を繰り返す。
「……一応、それで盛り上がってるんだよ」
 そう言って、また虎徹がシャカシャカと箱を振り、一本引き出す。
「お前女の子だから、チョコの方な?」
 そうして、先ほどと同じように咥え、ん、とカリーナにもう片側を差し出した。
「なっ……!」
 にっと虎徹が笑った。
「んー?お嬢さんにはこういうのは無理か?」
 馬鹿にされていると思ったカリーナは虎徹の隣に腰掛けると、少し震えながら口を
開き――ぱくっ、と、その先端を加えた。虎徹が少し意外そうな顔をする。まさか
乗ってくるとは思っていなかったようだ。
 ぽり。
 虎徹がまず一口、その距離を詰める。
 びくっとカリーナが肩を震わせ、おずおずと、目を伏せたまま同じようにもそもそ
と食べ進める。虎徹も、それほど急いだ様子もなく――でも確実に食べ進めている
様子だった。
 ぽりぽり。
 少しずつ、でも確実にその距離が詰まる。
 早々にポッキーを折って逃げてしまうのは、いかにもそういう事に慣れていない
子供だと笑われそうでカリーナは嫌だった。だが流石にこれ以上距離を詰めるのは
まずい。主に自分の心臓が。もう限界だと伏せていた目線を上げた時、思った以上に
虎徹の顔が近かったことに驚いた。
「――」
 歯に力をかけようとしたところで、虎徹が口の端を上げた。――瞳が妖しく煌めいて
いる。
 がっと虎徹がカリーナの後頭部に手を回し、逃れられないようにして、一気に飲み
込むような勢いでポッキーを噛み砕いた。
「ん、んー!?」
 そうするとどうなるか。
 考えるまでもない。
 だが、事はそれだけではすまなかった。カリーナの咥内に、ポッキーではないもの
が押し入ってくる。
 不要なものを掻き出すように虎徹の舌が這い回り、それを嚥下すると、カリーナの
舌を、咥内をむさぼった。
 動転しているカリーナは、最初のうちこそ目を白黒させ、体を強張らせていたが、
次第に抵抗する力も薄れ、虎徹の腕の中でおとなしくなっていく。
 それに気を良くした虎徹がにたりと笑い、ますます調子に乗る。そのまま、
カリーナにのしかかろうとしたところで――
0090虎薔薇でポッキーゲーム 3/32012/11/12(月) 03:02:04.58ID:DI3vxyY4
「お馬鹿!」
「!」
 ぼかっとネイサンの拳が飛んできた。
「場所を考えなさい、場所を!あと、何より相手の事を考えなさい、アンタは!」
 つい調子に乗ってしまった。
 虎徹はカリーナの咥内から舌を抜き取る。てらりと薄く糸が引かれた。
「悪い悪い。……じゃあ、ちょっと楽しんでくるから。その間、他の奴らの足止め、
頼むなー?」
 事の展開についていけないカリーナが、オーバーヒート気味に体をふらつかせた
ので、虎徹が抱きかかえる。
「おい、どうして俺達が――」
 アントニオが虎徹に抗議の声を上げる。
「ドラゴンキッド達には目の毒だろ?アイツらの目の前で最後までやっちまっても、
俺は別にかまわないけど――流石にそれは、なあ?」
「当たり前だ!」
「じゃあ、頼むな?親友」
 ひょいとカリーナをお姫様抱っこすると、意地の悪い笑顔をたたえた虎徹が
トレーニングルームを後にした。
「お前、おい!――ああ、モウっ!どうしてオレが!」
「……やっぱりいいわよねえ。ポッキーゲーム」
「俺は絶対やらないからな!?」
「アタシだって、体は好みだけど、顔はちょっと……ねえ。こんなむさくるしい顔に迫ってこられても
困っちゃうわぁ?」
 もっと整った、線の細い子がアタシは好きなのよねえとネイサンは笑った。たちの
悪すぎるからかいだとは十分わかっているが、だったらポッキーを抱えて鬼神のごとく
人を追い掛け回すなと、アントニオはため息をついた。
 そして、どうせなら俺もそういう色気のある――虎徹のように、女の!女の色気の
ある話に乗りたかった。などと、自分の不遇っぷりに涙した。
0091名無しさん@ピンキー2012/11/12(月) 03:06:59.10ID:DI3vxyY4
お邪魔しましたー
時事物は当日中に投下しないと 色々もったいないね…
0092名無しさん@ピンキー2012/11/12(月) 23:34:03.55ID:w5bKAoyF
GJ!

さてお待たせしました。まずは虎薔薇お仕置き編から。
だいぶ、虎徹がゲスで鬼畜なんで注意。
0093虎薔薇お仕置き編1/62012/11/12(月) 23:35:32.25ID:w5bKAoyF
 タイガーが私に覆いかぶさってその重みがぐっと全身で感じられた。
視界が暗いだけでなくタイガーの汗やら香水やら、その他諸々が入り混じった匂いが、
タイガーの冷たい声に反して熱い鼻息が、いつになく強く感じられる。
それだけで胸の裡が高鳴るだけでなくて、もうすでにドロドロになっているあそこが、
じゅわりとさらにぐちゅぐちゅになっていく――。
 今からどうなるか、なんてうすうす感じられてすぐそこに危機が迫ってるはずなのに……。
どうしてしまったの。私ってば――!
「何だ、俺の匂いだけでまた濡れるのか…。やっぱりお前変態だな。変態娘にはキッツーイお仕置きが必要だな」
「そういうのじゃ……ってきゃっ」
 今度は右手だけでなく両手を掴まれた。タイガーの片手だけでトレーニングウェアの裾をたくし上げられて、
両手ごと頭上でトレーニングウェアで縛り上げられてしまう。ぎゅっと締め付けられる手首がじわじわと痛い――……。
「――やぁっ。こんなの――っ!」
 目の端から涙がじわりと零れた。そんな私の顎を片手で持ち上げてタイガーの下卑た笑みがにやりとさらに増し、
冷たい声が突き刺さる――。
「これでいけないお手手は封印っ!何言ってんだ。お仕置きなんだからキツイのは当然だろ?」
 半分ずれかかったブラジャーからはみ出た乳房がタイガーの視線の元に晒されている――。
私がそのことに気づく間もなくタイガーの手がブラジャーに掛かり、あっという間に取り外されて。
未だ、成長が遅いことを気にしている――ささやかな胸が、すでに勃ちあがった乳首が、――空気だけでなく、
いや、タイガーの熱い鼻息に曝された。
0094虎薔薇お仕置き編2/62012/11/12(月) 23:37:06.68ID:w5bKAoyF
「――…んっ」
 それだけで私の口元から甘やかな溜息が零れてしまった。
「ふん、だいぶ、感度は良好なようじゃねぇか。カリーナ。おまえ、やっぱりヘンタイじゃねー?」
「…ち、がぅ…のぉ…」
涙声と甘い吐息が自分でも入り混じってるのが分かる。多分顔も真っ赤になって涙でぐちゃぐちゃでみっともなくなってる。
ふるふると首を振って否定しようとしてもその拍子にタイガーの髭が唇が胸に当たって――…
「…やぁ…っ…」
「感じちゃったかー?それじゃ本当にお仕置きにならねぇな。それじゃ、これならどうだ?」
がっちりと頭と体で私を押さえ込みながら、足を絡めながら、ぴぃ―んとタイガーの指先が私の乳首を爪弾く。
「……ぃっ…あっ…」
 もう、痛みなのか悦楽なのか分からない刺激で私の体がいやおうなく震えてしまう。タイガーの手はとどまる事を知らず、
私の乳房を乱暴に揉みしだいている。それだけでなくてタイガーの唇が私の乳首を含んで、歯がかりっと音を立てた。
そこから体に走る痺れか痛みかもう分からなくて口からはもう悲鳴が嬌声にしかならなくて――。
「…いやぁ――――っ…んっ」
「あー。もうこっちじゃほんと、お仕置きにならねーな。変態娘が――」
「…ぇっ?」
 タイガーの指先が私の背中をつーっと撫でて、それだけでも触れられた場所から震えが伝わっていくのに――。
タイガーの体温が、重みがすっと離れて――それが名残惜しいとか、寂しいとか、感じてしまったのに――、
「――あぁっ…だめぇっ…っ…」
 いつの間にかタイガーの手に私のお尻を執拗に、既にずれかかったトレーニングウェアの下越しに撫でまわされた、
だけでなくて両足を持ち上げられている。
0095虎薔薇お仕置き編3/62012/11/12(月) 23:38:27.64ID:w5bKAoyF
「ふふん、いよいよご開帳〜♪」
 タイガーの荒い鼻息が、私のあそこを微かに隠しているだけの下着に、吹きかかってぴくぴくと私のお尻が震えた。
タイガーにいよいよ私の一番大事な場所が見られてしまうと思うと、体がかぁっと熱くなってしまう。
布と肌が擦れる音。思わず目を閉じてしまった。ぱしゃりと機械音がしてあれ?と目を見開くと――。
「やっとこっちをみたな。貴重なカリーナちゃんのご開帳姿でーす♪」
 そうやって目前に見せ付けられたのは私のあられもない姿がばっちりと写っている携帯画面って――…!!
その後ろではタイガーが相変わらず、下卑た笑みを浮かべている。
 あまりのことに口をパクパクとさせて唖然呆然としている私に、タイガーってば隙を見せないとばかりに、
あれよあれよと言う間に、わずかに両足首に引っかかっているだけだったトレーニングウェアを、
下着ごとあっさりと外しただけでなくてすばやく私の両手を縛っていたそれを結びなおして、
私の両手で両足を抱え込ませた状態でもう一度縛り上げていたわけで――。
――つまり私は相変わらずあそこを広げてタイガーに見せ付けたまま完全に身動き取れない状態――。
「…たぁ…いがー。こんなの…いやぁ。いやなのぉ……」
「何言ってんだ。最初からお仕置きだっていっただろうが。この変態娘。」
 タイガーは片方の指でぐちゅぐちゅと私のあそこをかき回しながら、私の足にもう一方の手を滑らせ
その感触を楽しんでいる。
「ん〜。やっぱりいいんだよなー。この肌。この張り付く様な感じがさわり心地がよくて。
ずっと前からこうやって触りたかったんだよな。俺ってば」
「…んんーっ――」
むにむにとお尻や腿を揉まれて我慢しようとしても知らず知らず私の口端から嬌声が漏れる。
0096虎薔薇お仕置き編4/62012/11/12(月) 23:40:14.80ID:w5bKAoyF
「やあっ…たいがー。もう、だめぇ――…っ…」
 指先で抉られる様に弄られた場所から、ついに今までになく激しい刺激が全身を駆け巡り
びくんびくんと私の体が揺れてしまった。
「おーっ。イったかー?これぐらいじゃ、まだまだなんだがー。」
 タイガーの笑った顔が、冷たい声が、紅潮した私の顔を見下ろしている。
「変態娘のカリーナちゃん。自分だけでなくおじさんも気持ちよくしてもらおうかな〜♪」
 タイガーってば、まだイったばかりの痙攣がおさまりきらない私の顔前に、いきり立ったそれを見せ付けたと思えば、
私の口をそれでなぞり、こじ開けて無理やり押し込む――。
そして私の後頭部をつかんでぐいぐいとそれを出し入れさせるように揺さぶり始めた。
(やだ――……。タイガー。タイガーってば……)
 ……ファーストキスすらまだなのにこんなのってない――。
…せめてこちらから縋り付ければまだ幸せを感じられたのに――…。
身動きもとれず、息するのも苦しいくらい大きなそれで喉を抉られて声が出せるはずもなく、零れた涙が私の頬を濡らした。
「けほっ…けほっ…――」
 口の中に苦いものがわずかに出されて息苦しいのもあって思わず咳き込むと――。
タイガーがそれを外に出してくれて少しだけ頭を撫でてくれた。思わずほっとしてタイガーの顔を見上げると
にたりとタイガーが笑っていた。なのに視線だけは冷たい―――…。
「さて、準備OKの様だし、いよいよお待ちかねの欲しがってるもの、くれてやるよ――」
0097虎薔薇お仕置き編5/62012/11/12(月) 23:42:22.92ID:w5bKAoyF
「…あっ。い、いやぁぁ…――」
 つい先ほどまで私の咥内を犯していたそれがくいくいとあそこに押し付けられる。
ぬるぬると先端で入り口を掠めていたと思えば、ぐぃと力が入ってきて。
圧倒的な質感で、熱量で、押し広げられる感覚――。
「い、痛い――…っ」
「うーむ、やっぱり初めてかー。そうだよなぁ。こんなにキツイもんなー。でもお仕置きだからなー」
 タイガーってば私のことはお構いなしにぐいぐいとねじ込んでくる。
思わず何とか逃れたくて私が体を左右に揺らし動こうとすると、タイガーに耳元で息吹きかけるように囁かれた。
「ばか、もっとお仕置きしてやろうか――?」
「…っ。えっ?」
 タイガーが、転がっていたタオル―先ほどまで私が自慰につかっていたタイガーのだ―を私の口に押し込み
首の後ろで外せないように縛り上げた――。
「ん、ん――っ」
「匂いだけで興奮しちゃう変態娘にはお似合いだよなー」
 声が出せない、それが体の裡から伝わってくるじわじわとした痛みより辛い――……。
(タイガー…タイガー…。虎徹――――……!!)
 それでも激しく出し入れされる熱い楔に最奥を穿たれて、時折、痛みと違う刺激が混じり、
痛みで絶たれていた、内側に滴りが戻ってきて、ぐちゅぐちゅと私の水音と体が絡み合う音だけが、
――二人のほかには誰もいないトレーニングルームに響いている――。
タオルでくぐもった声はもう、喘ぎ混じりでしかない――。
こんなの、いやなのに、好きな人の名前も呼べないのも、縋りつけないのも、いやなのに
体だけは私の女の部分がしっかりと反応してしまっている――……。
「ふぁぁっんんーっ……。ほぉへぇつ――…!!」
「きゅうきゅうと締め付けやがって。もう、おかげでイきそうじゃねーか」
「ひぃやぁぁぁ――…っ」
どくどくと波打つものが、内壁にぶち撒かれる直前に引き抜かれ、私の顔に虎徹の熱い精が浴びせられた――…。
0098虎薔薇お仕置き編6/62012/11/12(月) 23:44:48.77ID:w5bKAoyF
 ぱしゃりと機械音がして私は我にかえる。いつの間にか口元のタオルは外されていた。
「よし処女喪失後のカリーナちゃん。さてさっきの写真と合わせてばら撒かれたくなかったら分かってるよなー?」
「え、えっ?た、タイガー?」
 携帯を持ちながらタイガーが私の頭をにやりと嬉しそうに笑いながら撫でている。
何故だか私はこくりと頷くことだけしかできなかった。
 
 ……ああ、まだ悪夢はおわりそうもない――。
0099名無しさん@ピンキー2012/11/12(月) 23:48:50.73ID:w5bKAoyF
パラレルなご褒美編はまた今度。
伏線がちらほら見えますが気にしないでください。

お邪魔しましたー。
0101名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 23:21:18.14ID:g3KjNK+W
おおー!来てる来てる!
待ってたー! いいですなー お仕置き!
0102名無しさん@ピンキー2012/11/14(水) 02:57:28.47ID:GBy9tanh
おお!乙乙!
女の子がかわいそうなのはどうもなーなんて思っていた俺が馬鹿だった
おいしくいただきました
0103名無しさん@ピンキー2012/11/14(水) 07:58:04.04ID:vhIhlvFH
久々に来たら幾つか投下されてた!どれも美味しく頂きました

黒いタイガーさんいいよいいよ…もっとやって下さい
0104名無しさん@ピンキー2012/11/14(水) 07:58:18.40ID:0tDpom8p
>>87
乙です!
不憫な牛がらしくて好きだw
でも、同時にいつか幸せになれる日もくるといいなと思う

>>92
乙〜
虎徹に変態はお前だろwと言ってやりたいw
この二人は今後順調に似合いの変態紳士変態淑女カップルになるに違いないwww
0106名無しさん@ピンキー2012/11/23(金) 00:55:40.90ID:loQiizRR
いい夫婦の日に虎薔薇ご褒美編投下しようと思ったけど
間に合わなかった…。

何故か。パラレルじゃなくて>>98の続きになってますが。
甘くなって鬼畜度減った分、虎徹の変態度上がってます。
多少小ネタ注意。
0107虎薔薇後始末と言う名のご褒美1/72012/11/23(金) 00:57:15.04ID:loQiizRR
 どれだけ時間が過ぎたか分からない――……。ひょっとしたらそんなに時間は経っていないかもしれない――…
いつのまにか体を拘束していたものは全て外されて。身に纏うものは何もない――。
それだけに顔に秘所に貼り付いた行為の残渣がすこしだけ気持ち悪かったりして――。
「シャワー浴びたい…」
 上目遣いでタイガーの顔を見上げる。視線が少しだけ柔らかく見えた気がしたけど。
それも一瞬、すっかり今日見慣れてしまったにやついたタイガーの顔だ。
「いいけどなー、カリーナ。お前、立ち上がれるか?」
…って。えっ?うそでしょ。立ち上がろうとしたけど。腰が、やだ、立ち上がれない、ふらつくの。
「ほら、言わんこっちゃない――」
「って。きゃっ」
 ……またしてものしかかられて続き、なんて、思ってしまった――。なに期待してるの、私ったら。
 あ、タイガーの顔がものすごく近い。と思ったら抱き上げられてしまった。
――お姫様抱っこで。
「離してってば。だ、大丈夫だから。」
「なに言ってんだ。お前立ち上がれなかっただろ。安心しなさい。おじさんが連れて行ってやるから。」
 これはいつものタイガーの声だ。あくまで人のいいお節介な――。
何故か、今は逆にそれが切なかった。やだ、私ってば。何考えているんだろ。
さっきだって顔がものすごく近くて、キスされるんじゃないかと思ってしまったの――。
 ――ううん、違う。キスして欲しいの――。
0108虎薔薇後始末と言う名のご褒美2/72012/11/23(金) 00:58:03.10ID:loQiizRR
シャワールームでぺたんと床に降ろされた。
「顔ぐらい洗えるよな。少し待ってろ」だなんて言って。
 うん。水栓捻って洗面器にお湯汲んでべたついた顔を洗って――。えっ?『待ってろ』?
 私がその言葉の意味に首をかしげたときはもう遅かった。ちょ、ちょっと、なんでタイガーまで裸になってるの!
 ああそういえば、ふふ〜んという鼻歌とともに服を脱ぐ音が聞こえた気もする――。
「な、なんで裸なの――!!」
「なんで、ってなぁ。カリーナ、お前。自分じゃ洗えないだろ?洗ってやるよ――」
「あ、洗えるってば、…んんっ」
 顔がいつの間にか、そこにあって。視線がいつになく真剣で。あっという間に唇が、重ねられて――。
優しく忍び寄るように舌が口唇を割って入り込み、絡められて。咥内を掻き回されて。喉がごくんと飲み込む音がした。
 ファーストキスとロストバージンが順番逆だけど、すっかり裏切られた“初めて”が戻ってきた気がする。
「た、タイガー……あっ…」
「何?カリーナ」
「いやぁっ…そ、そんなとこ…舐めないでぇ……」
 タイガーの唇に、舌に、目元を、耳朶を、なぞられる。なぞられるだけでなくて耳朶をかまれて息を吹きかけられて
全身に燃え上がりそうな熱が走る――。
「んんっ。たぁいがぁ……ん――っ」
 抗議しようと思えばとたんに唇で塞がれて。ずるい――……。こんな風にされたら我慢できなくなっちゃう……。
「何だ。手を突っ張らせて。素直になっていいんだぜ?」
 ああ、いつの間にか私、床に手が突っ張ってたんだ。お言葉に甘えて、それでもおずおずとタイガーの背中に腕を回し抱きついた。
「よしよし。いいこいいこ。」
 いつものように頭を撫でられて嬉しいのにいやいやと首を振ってしまう。
「ば、馬鹿にしないでよっ …んんっ」
 また、これだ。忍び寄るキスが甘くて抵抗なんてできやしない。ついーっと唇が顔から今度はうなじへと首を滑って――……。
「――んっ!」
 思わずタイガーの背中に回していた腕が突っ張る方向に力が入る。
首の付け根を強く吸い上げられてのけぞりそうになってタイガーに引寄せられた。
口付けられたそこからかーっと熱が全身に回りそう――。
「馬鹿、俺に任せておけって」
 ああ、もうだめ。私、タイガーの腕の中で溶けてしまいそう。あんなに無理強いされてもう、嫌いになるかと思ったのに。
こんなに甘やかされたら、ますます、好きになっちゃう――……。
0109虎薔薇後始末と言う名のご褒美3/72012/11/23(金) 00:58:55.01ID:loQiizRR
「…んあっ――ふぁんっ」
「洗ってるだけなのになー。これだけ感度よければオジサン毎日揉んであげるからすぐに大きくなれるぞー?」
「な、何言ってるのっ!馬鹿――あぁんんっ……」
 狭いシャワールームに響く喘ぎ声は余計にはっきりと耳に聞こえてしまう。
ゆるゆると胸に触れるあくまでタイガーの手つきは優しくて柔らかいもので……。
先ほどの荒々しいタイガーは消えてすっかりお姫様扱いされてる気がする。
「…っんんーっ――!!」
 少し物足りないような気がして、油断したところに乳首を吸い上げられて悲鳴とも嬌声ともつかない声があがってしまう。
撥ねよけるどころか、タイガーに縋りつくことしかできなくて。お互いの息が荒いのがはっきり分かる距離だ。
「た、たぁいがー。……んんんっ」
 ぷるぷると腰が床から浮いて震えて。タイガーってば絶対分かってるはずなのに、わざと焦らすようにそこには触れてこない。
早急だった先ほどのタイガーとはまったく別人じゃないのって思うくらいに。
「何だ、カリーナちゃん。どうして欲しいのかなー?」
 顎を片手で持ち上げられてキスされる。舌を絡められて口腔を執拗に犯されて。体中に走る甘い痺れがもう止まらない。
「た、たぁいがー。……」
 タイガーを見上げる。少しだけ口の端が上がってるけど、あの冷たい視線でなく。いつもの。にこやかなタイガーだ。
それだけにもじもじと身を捩じらせるだけしかできないくらい口にするのが恥ずかしい。
 ――なのに。
「どうしたのかなー?いわなきゃわかんないぞー」
 顔がにやついてる。ああ。これは――。間違いなく言わせる気なんだ。私に――。
ぷるぷると身体が震えるのは怒りとかじゃなくて、羞恥と――。
もう、我慢できるはずがない……――。た、タイガーの馬鹿っ!!
 思いとは裏腹におずおずと私は口にするしかなかった――。
「た、たぁいがーが、欲しいのぉ……っ」
0110虎薔薇後始末と言う名のご褒美4/72012/11/23(金) 00:59:48.06ID:loQiizRR
「よしよし、素直に言えましたっと」
 頭を撫でられて、きゅんと胸が高鳴る。いよいよ待ち望んでいたものがくると思って目を瞑った。
閉じていた両足をゆっくりと開かされて。タイガーの手がじわじわと足首から腿へと滑る。
先ほどまでさんざんあられもないことされていたのに――。まだ羞恥心が募って顔を背けた。
「ん〜♪ まだ血がのこってるなー」
「……っ。やぁっ。そんなとこ、な、舐め、ない、でぇ――」
 ぺろと、その。入り口付近に残ってる破瓜の後の鮮血をじゅるじゅると粘液ごと掬い取るように舐めまわされた。
それだけでなくてその上のクリトリスをぺろぺろと舐め始めて――。
 自分でする時だってそこは直接さわらないのにっ……――。
「……んんーっ。ひやぁぁぁ……っ。そんなに。だめぇ……っ」
 タイガーの顔を思わず身体に押し付けちゃう。ものすごく恥ずかしい。
クリトリスを舐めるだけでなくて指を、その、中に入れられて、くるくると既にどろどろになってる内側の感じる場所を、
探るように抉られて――。
「何が、だめなのかなー。こんなに濡れて、気持ちいいんだろ?」
 にやにやとタイガーが見上げてくる。私のどろどろした愛液が濡らした指先を見せ付けるように目の前に差し出して――。
 顔を背けられないじゃない。
 てらてらと光る指先が私の唇を撫でる。しゃぶるように促されて、私はそれを受け入れた。
「…んんーっ」
「なんだ、うまそうに舌なめずりしやがって。そんなに自分のがおいしいかぁ?」
「そ、そうじゃなくて。タイガーのっ…んんっ!」
 また、執拗に舐められる感覚と弄られる感覚が同時に襲ってくる――……。
タイガーの頭を抱え込むように縋り付いて、私はいやいやと身体をよじるけどそれが余計に快楽を呼び込む。
「……やあぁぁっ―――!」
0111虎薔薇後始末と言う名のご褒美5/72012/11/23(金) 01:00:35.41ID:loQiizRR
 全身を覆い尽くす、震えの波――…。それだけじゃなくてちょろちょろと染み出る感覚……
や、やだ。私感じすぎて――……!
「おー。お漏らししちまうほど気持ちよかったかー」
「ば、馬鹿……っ!!」
 ずばり指摘されてぽかぽかとタイガーを叩く。本当にデリカシーがないんだからっ!
顔は真っ赤になってて、もうタイガーの方を見ることができないしっ!
 なのにぺろりと舐められて――。
「…んっ。や、やだ汚いし……っ」
 もう、恥ずかしすぎてタイガーの頭を両腕で抱え込む。絶対こんな真っ赤すぎる顔見られたくない――。
「そうかー。だったら洗わないといけないよなー。」
 私が抱え込んでた腕を力ずくで撥ね退けられて、タイガーが立ち上がってシャワーに手を伸ばした。
シャワーの栓を捻ってお湯を出して。イったばかりで、まだ震えが止まってないそこに――って。
しかも勢い強い方だし――!
「やっ…ま、まだっ!また…っイっちゃうってばぁぁ――っ…」
 足を閉じようとしたけど。寧ろシャワーヘッドを挟み込むことになって。もう、これじゃ私が望んでいるみたいじゃないの――!
「違うだろ?自分で抱え込むくらいイイくせに。」
「ちっ…違うのっ――ん…ぁぁんんっ……」
 あっという間にまた上り詰めた身体は震えが止まらないのに――。
タイガーの視線がじっと私を、全身を、舐め回すように見つめている。
「た、たぁいがー……っ」
「どうした。カリーナ?」
 名前を甘く呼ぶ声すら、刺激を呼び起こす――。もう。だめ。耐えられそうもない。
「こんなのじゃなくて……たぁいがーのが、欲しいの…。入れて…欲しいのぉ……」
0112虎薔薇後始末と言う名のご褒美6/72012/11/23(金) 01:01:27.67ID:loQiizRR
「よしよし、よく言えました。ご褒美あげようなー。」
 タイガーに抱えられ上げて膝の上に座らせされて。タイガーがじわじわと入ってくる。
乱暴だったさっきまでとは本当に別人みたいで。もしかしてご褒美だからなのかもしれない。
タイガーに堪らず抱きつくと、唇をついばむようなキスから舌を絡める濃厚なキスへと移り変わる。
「…ふぁぁん…っ。たぁいがーっ……」
 キスと同時に緩急をつけられて裡を揺さぶられて貫かれて端々から嬌声が漏れる。
唇はそれだけでなく瞼に、耳に、首筋に、鎖骨に、落とされる度に。
ときどき強く吸い上げられると一緒に深く突き上げられて――…
「…こ、虎徹…っ虎徹――!!虎徹が全部欲しいのっ…んんんっ」
 愛しい人の本名を、抱かれながら呼べる、幸せをすごく感じる……。
「馬鹿……。もう、あんなはしたないこと、俺の前以外でするなよ…俺の前だけにしろ」
「えっ…んんっ」
 ぼそっと耳元でささやかれた言葉に、聞き返そうとしたけど。唇を塞がれて何もできない――…。
 やがて繰り返される動きに追い詰められて二人で高みに達して、中に広がる熱いものを感じながら私は意識を手放した――…。

「もう、俺のもんだからな、カリーナ…」
 頭を撫でられたのはなんとなく夢かうつつかで感じた気がする――…。
0113虎薔薇後始末と言う名のご褒美7/72012/11/23(金) 01:02:33.11ID:loQiizRR
 鏡の前で私はぷるぷると震えていた。これは羞恥と――…

「タイガーの馬鹿――――……!!帰れないじゃないの―――っ!!」
「嘘つけ。帰れないじゃなくて、帰りたくないだろ?」
 タイガーが私の後ろでにやついた顔をしている。もう調子にのらせるとこうなんだから。
「何、言ってるのよ!!こんな目立つところにキスマークなんて…それに……」
 恥ずかしくて言えない私にタイガーが追い討ちを掛けてくる――…。
「俺のもんなんだから、キスマークくらい当然だろ…って。それに…って。どうした?」
 ううん。足腰立たなくて。シャワーを浴びてから着替えするのも殆どタイガーにやってもらった状態で。
今も背中は、タイガーに寄りかかっているほど身体がふわふわしてる。
 こんな状態で、しかもはっきりと見えるところに薔薇の痣かと思うくらいのキスの痕。
このままでは絶対、親に見られたらなんて言われるか、追求されるかもしくは――。
 ああ、もう合わせる顔がないじゃないのぉ―――……
「私が帰りたくない、じゃなくて、タイガーが帰したくないんでしょっ!!タイガー――っ!」
「ああ、やっと分かったー?」
 振り返ってぽかぽかとタイガーを叩いても気にも留めてもいないんだから、もう。
「馬鹿――!!責任とってよ――っ」
「もちろん。責任をとりますとも。だから、俺の家に行こうなー、俺のカリーナ…って痛っ」
 タイガーのネクタイを引っ張って詰め寄ると顔が近くて自分でも思わず紅く染まった顔を背けてしまう。
「…どうしたのかな。カリーナちゃんは何がしたいのかなー?」
「何がっ…ってんんっ」
 全てを見透かされたように重ねられた唇――。
 観念するしかなそさう……。幸いというか不幸というか明日は休日だし――…。

 ――多分、今夜は眠れそうもない――
0114名無しさん@ピンキー2012/11/23(金) 01:08:49.73ID:loQiizRR
多分。虎徹のカリーナコレクションは今後増えていくんだろうなー。
実は全話見れてないのでカリーナの性格はっきりと掴めてないのだが
大丈夫かな……

それではお邪魔しましたー。
0116名無しさん@ピンキー2012/11/23(金) 03:57:05.52ID:u5/pEDp5
ご褒美キタ――(゚∀゚)――!!
カリーナかわいいよカリーナ!!
GJ!!
0117名無しさん@ピンキー2012/11/23(金) 05:21:03.47ID:9IMXDAid
ご褒美来てたー!極甘なご褒美GJです!
鬼畜な虎徹も、甘くて変態な虎徹も
どちらもイイですねー!!
カリーナの性格設定、大丈夫と思いますよ〜
0118名無しさん@ピンキー2012/11/23(金) 06:31:34.77ID:NHAPOVfD
ご褒美キタ━━━(゜∀゜)━━━!!
今日はいい夫妻の日だからセーフだと思うよ!
お仕置きもいいけど、やっぱらぶいちゃエロはたまらんなあ
0120名無しさん@ピンキー2012/12/03(月) 03:00:47.80ID:ct10ExUa
保守ついでに虎薔薇
連投規制って何レス目からだっけ? 7レス使うよー

●虎薔薇 ●都合のいいNEXT能力あり 
0121虎薔薇 1/72012/12/03(月) 03:02:13.86ID:ct10ExUa
「……バーの人気者になるのも考え物だな、ブルーローズ」
 そう言って路肩に停めた車内で、俺は引きつりながら笑った。
 なぜ俺が半分ひん剥かれているかというと、バーでブルー
ローズに駆け寄った泥酔客がNEXT能力者で、遅まきながら
その効力がブルーローズに作用しているからだ。
「ちがっ……違う、の……やだ!私、どうして……」
 そう言うブルーローズは当惑しているが、その目は熱っぽく、
妖しげな色をたたえていた。
「いいから落ち着け、ブルーローズ。まず深呼吸――っ、ん!?」
 柔らかい。
 ずいぶん久しぶりの感触だ。――って、おいおい!?あまりの
事に思わず固まってしまった。ブルーローズは座席から身を乗り
出し、俺にぶちゅっと、あっついキスをしている。
「……っあ、おい、お前――」
「――ふえっ……」
「えー!?お前からしてきといて何で泣くの!?」
「ごめん、タイガー!わ、私こんな事するつもり……ごめん、
ごめんなさい!」
 そう言って服の袖でごしごしと俺の唇を拭った。
「痛ってえ!」
 あまりの力技に、唇がこそげ落とされるのかと目を白黒させ
抗議する。ブルーローズもそれにはっとしたようだった。だが。
「ごめんなさ――」
 目が合うと、我慢できないとばかりまた唇を重ねてくる。首に
腕を回し、狭い車内でぐぐっと体を寄せてくる。俺が身を引こう
とお構いなしだ。後頭部がガツンと窓ガラスにぶち当たる。
「くそ、いって――っ、う……」
「は、ふ……ぅん」
 痛みに対して恨み言を言おうとしたところで、舌が入ってきた。
 唾液に塗れたそれが俺の舌に絡まり、思わず息をのんだ。甘い
女の香りが鼻腔をつく。ブルーローズが、行き場を失った俺に
さらに身を寄せてくる。残念ながら胸の感触はあまり感じられ
ないが、のしかかってくる太ももの柔らかい感触に背筋を何かが
走った。悪寒――では、ない。これは――
「――」
 ブルーローズに応えるように舌を絡め、味わう。ホールド
アップでもするように固まっていた手を腰に回し――そのまま
撫で回すように、尻へと手のひらを滑らせていく。
「んんっ……!?」
 舌を絡めたままのブルーローズが怯えたように身をくねらせた。
 ――って!おい、これは流石にマズい!
 一瞬ためらって――それでも強引にブルーローズを引きはがす。
 ……おいおい、何をしようとしたよ、俺。
0122虎薔薇 2/72012/12/03(月) 03:04:17.85ID:ct10ExUa
 ブルーローズがこんな事するはずがない。この厄介なNEXT
能力は――『誰彼構わず欲情させる』ってところだろうか。
でなければ、俺相手にこんな恍惚とした表情ですり寄ってくる
などありえないだろう。
「……タイタンインダストリーに電話しろ。このNEXT能力を
解く何かがあるかも――」
「駄目っ!」
「じゃあ親御さんに――」
「もっと駄目っ!」
 体が欲情してたまらなくって、周りの男なら、俺みたいな中年
男相手でも構わずヤりたくなってます。――NEXT能力のせい
とはいえ、年頃の女の子が言えるわけないか、うん。
 俺だって楓にそんな事を言われたら、一大事ではあるが医者に
連れて行っていいものかどうかとか、正直どうしてやればいいか
困るなと頬を掻いた。
「心配するな。そんなに強力なら、その分すぐおさまるって、
多分」
「ほん、と……?」
 ブルーローズが涙をたたえて俺を見上げる。不覚にもちょっと
ドキッときてしまう。
「お、おお」
 そう言って乱れた服を直す。ネクタイはブルーローズが握り
しめたままだ。皺になってしまうだろうが、まあ、それだけで
すむのならばよしとすべきか。
「どこにもいかないで。……何もしないから、そばにいて……?」
 ……それって、男が言うセリフだよな?
 しかし。相手はブルーローズだが、綺麗で可愛い女の子に
そんな風に縋り付かれると、男として悪い気はしない。そんな
やましい事を考えていたのだが、ブルーローズは何を勘違いした
のか、意を決した様子で、俺に向かって手を突き出した。
「……タイガー、縛って」
「は!?」
 その手には俺から奪ったネクタイがあった。
「私、このままだとまたタイガーに何をするかわかんないから。
私がタイガーに変な事しないように縛って」
 いや、俺お前に力技で何とかされるほど弱っちくねーしと茶化
そうとしたが、真剣な様子のブルーローズに気圧される。
「……」
 ネクタイを取り――言われるままにそれをブルーローズの手に
巻き付ける。痕にならないように――それでも、自由は奪える
ように。
「……ありがと、タイガー」
 ブルーローズがいくらか安心したように笑った。
 ――っつーか、絵面的にヤバくねーか、これ。
 あくまでブルーローズから俺を守るための方法で取ってる事
だけど、これ、はたから見たら、俺がコイツにナニかするために
やってるようにしか見えねーよな?
「……車、動かすぞ。」
 ここはマズい。このへんは警察が巡回してるコースのはずだ。
職質されたら、俺が終わる。
「あと、そのままでも電話はできるよな?言いにくい事まで
言わなくてもいいから、親に連絡しとけ。」
「ん……メール、する……」
 色気づいた声を出し始めたブルーローズは、とても何事もなく
話しきる自信はないのか、ケータイを操作し始めた。
0123虎薔薇 3/72012/12/03(月) 03:05:09.67ID:ct10ExUa
「――な、どうだ?落ち着いたか?」
 公園わきの一角、少し人の目からも離れた暗がりの位置に車を
止める。ここならおかしな輩にも、一般人の目にもそう触れずに
すむだろう。
「……」
 腕をネクタイにより拘束されたカリーナは、荒く息をつき俺を
見た。頬は紅潮し、太ももを摺り寄せ――その様は、なんと
いうか、見ているこっちの方がやばい。
 最初の頃よりひどくなってるんじゃないか?コレ。
「な。俺、やっぱ外に出てた方がいいよな!?な?」
 外で過ごすには少し厳しい季節になってきたが、このままここ
にいる方がマズい。
 それに、変に押さえつけるより、いっそ一人になってさっさと
ヌいた方が楽になるんじゃないか?
「一人にしないでぇ……」
 いやだから。
 その顔はマズいって。お前一人で何とかしてくれよ。俺、女の
オナニーの仕方とか知らねーぞ?俺にできる事なんて――
「――」
 ……俺にできる事っつったら。
「な、ブルーローズ」
「やだ、タイガー来ないで。一人は嫌だけど、そばに来られたら、
私本当に何するか――」
 紅潮した顔を伏せ必死で俺を見ないようにしている。そうで
ないと先ほどみたいな事に――いや、それ以上の事になりかね
ないからと。
 俺はぐっと身を寄せ、ブルーローズのリクライニングを倒す。
「……ちょっと発散させた方が、早く元に戻れるかもしれない
からな」
 ブルーローズが目を見開いて俺を見た。こうした方がコイツも
ましになるだろうと、それだけだ。罪悪感が胸を支配していく
なんて、そんな事あるわけがない。だってもしそうなら、ブルー
ローズの不幸を利用して、俺の欲望を満たそうとしているだけ
みたいじゃねーか。
「タイガー……」
「あー、その。俺で悪いけど、まあ、なんだ。分別はつくつもり
だから。この事誰にも言わないし、その――な?」
「……」
「ご、ごめんね、タイガー……」
 なんでお前が謝るんだよ。
 ひどい迷惑被ってんのはお前の方だろうに。まともな思考して
たら、俺にこんな事されるとか、許すはずないだろうに。
 どこから手を付けたものか。少しためらい、まず頬に触れて
みた。ブルーローズが大きく身を跳ね上げる。そっと頬を撫でる
と、わずかに身を震わせた。感度の方も上がっているらしい。
「な、嫌だったら言えよ?NEXT能力のせいでろくに頭回って
ないだろうけど、本当に嫌な事なら、わかるよな?」
「うん。わかる。でもっ!……で、でも。タイガーだったら、
何されても、いい……」
「――っ!?」
 わかってねえ!
 コイツわかってねえぞ!?何されてもいいわけないだろ!?
ああ、でも――
「だったら――色々、しちまうからな?」
0124虎薔薇 4/72012/12/03(月) 03:05:46.87ID:ct10ExUa
 頬や首筋に触れ、そのまま首筋にキスをしてみる。触れるたび
びくりびくりとブルーローズが大きな反応を返してくる。その
反応を見るたびに、俺の感情も昂ぶってくる。どこを責めれば、
コイツはもっと淫らな顔を見せるのだろうか、そんな事を考える。
「タイガー……」
 何か言いたげな、切なげな表情をしている。ああ、コイツ、
こんな顔できるんだな。
「……言えよ。どうして欲しい?言ってくれたら、俺ももっと色々
してやれる」
 そう言いながら、ブルーローズの体へ布越しに触れ――そして、
ワンピースの裾から手を滑り込ませる。
「でも……そんな事、恥ずかしくて――」
 口はかろうじてそうしゃべっているが、己の身を這いまわる
俺のかさついた皮膚の感触に歓喜の表情を浮かべている。ずるり
と服を引き上げる。ヒーロー活動で、ところどころ擦り傷や痣が
できてしまっているが、それでも白くきめ細かい肌がまぶしい。
 敏感になっている個所に触れるたびに、悩ましげに体を
くねらせており――可愛らしい下着にできているシミに思わず
唾をのんだ。
「お前はさ。今NEXT能力でおかしくなってるんだから、
おかしな事言っちまっても、それは全然おかしくねーんだよ。
むしろおかしな事言うのが普通なんだよ」
「……?」
「言えって」
 下着もずらし、胸を直接揉む。力を込めて揉んでも、文句の
声はない。
「はぁん!いい……すごく、気持ち、いいよぉっ!」
 固さを持ち、固くとがった乳首にざり、と舌を這わせる。
ちゅう、と吸い付くとびくびくとブルーローズが背を引き
つらせた。
 別に軽自動車みたいな小さな車なわけじゃないんだが、こう
いう事をしようとするには、どうやったって車内は狭い。俺
だって、こんな事たびたびやっているわけじゃないから勝手が
わからない。少々不恰好にだが、どうにかブルーローズの側に
体を映し、ブルーローズに覆いかぶさるように位置を取る。
「っ、はあ、はあ――私……その……」
「気持ちよくなりたいだろ?お前は今、おかしくなってるん
だから。単純にそれだけ考えてりゃいいんだよ。恥ずかし
がってるって事はどーなんだ?ホントはあの酔っぱらいの
NEXT能力は不発で、かかってるフリだけしてるって事か?」
「――ち、違うっ!」
「……だったら言えよ」
0125虎薔薇 5/72012/12/03(月) 03:07:01.13ID:ct10ExUa
 片手で胸を揉みながら、右手はゆるゆると、じらすように腹の
あたりを撫で回している。
「もっと、し、下に。――手だけじゃいや。た、タイガーの……
タイガーの、その……っ」
 真っ赤な顔で、涙ぐんでいる。
 まるっきり理性をなくしているのなら、本人も気が楽なの
だろうが、同じNEXT能力者同士耐性があるのか、そもそも
このNEXTがそこまで支配力がないのか。体の方は完全に欲望
に対してすべてを開放しているというのに、頭の方はギリギリの
ところで本人の理性を飛ばし切れていなかった。
 真っ赤な顔で涙ぐみながらも体の熱に抗いきれない様は、
可哀想だとは思うが、とてつもなく男の部分を刺激してくる。
 濡れてべっしゃべしゃになっている下着のままにブルーローズ
が俺の足に自身を擦り付けてくるため、俺のズボンもしっとりと
濡れてきている。ググッと膝をそこへ押し込むよう近づけると
荒い息で俺を見つめてきた。
 縛られたうえ服をまくり上げられ狭い座席に寝ころばされた
まま、艶めいた唇が、男を求めて動く。
「ちょうだぁい……お願い、たいがぁ……!」
「――ああ、もう我慢できねえ!」
 薄っぺらい下着を引き摺り下ろし、ぐしゃぐしゃでろくな用を
なしそうもないそれを後部座席へ放り捨てる。俺の方もざっと
服をずらすと、一気にぶち込んだ。
「――っっ!?」
 ブルーローズが大きく体を跳ね上げた。
 大きく痙攣し、多分これまでも小さくイっていたんだと思うが、
ようやく求めていたものが得られたと絶頂を迎えたらしい。
 ……でも、俺はこれからなもんで、な?
「ひゃ、ああ!タイガー、駄目、私――動かないで!」
 その言葉を無視し、縛りつけた手首に片手を重ね、ガシガシと
腰を動かす。場所が場所で思ったほど動く事ができない。ブルー
ローズを座席に押し込めるようにしているためか、そっちも少し
苦しそうだ。
「ひぅっ!ふあ……!やあぁ!だめえ!んんっ……あぁっ――」
 元からなのかどうなのか、ずいぶんコイツは敏感なようだ。
今イったばかりなのに、腰を動かすたびに、と言っていいぐらい
何度も何度もイっているようだ。収縮が加わって俺の方もかなり
いい。
 色っぽい半開きの口の端から垂れている涎を舐めあげたあと、
ブルーローズの舌に吸い付く。
0126虎薔薇 6/72012/12/03(月) 03:15:27.11ID:ct10ExUa
「……だ、何アレ――」
「!?」
 外から聞こえる声に心臓を凍らせる。
「信じらんない、あの車の中――」
「うっそ、マジで――?」
 ケバケバしい化粧をしてはいるものの、こんな時間にうろうろ
していていいような年とは思えないお嬢さん方が車の横を通り
かかっている。
 まあ、こんなところに車が停まっていたら何事かとは思うわな。
……人目につかないと思っていたのに。ただ、今更止められる
わけもない。見せびらかすつもりもないが。
「――」
 ちらりと視線を向けると、好奇の目を向けていた二人組は
びくりと身を硬直させた。再び動き出した俺に、物怖じしたのか、
ちょっと、行こ!?などと慌てて走り去ってしまった。
 ちょっとした賭けではあったが、行ってくれてよかった。ここ
で写メ大会とか、通報でもされたらどえらい事になっていた。
あの位置ならば、ブルーローズの顔は影になっていてよく見えて
いないだろうし、と、胸を撫で下ろす。
「ど、したの……?タイガー……」
「な、何でもない」
「もっと、ゆっくり動いて。痛い……」
「あー、悪い――」
 痛い?なんだ?痛いって。そこまで無理はしちゃいないと思う
んだが。
「でも、もっとしたい……」
 そう言って、俺を離すまいと足を絡めてくる。
 そんなことされたら、ただでさえ動きづらいってのにますます
動きづらくなって仕方なくなる。……そんな事する必要ねえよ。
俺の方が、お前を離すつもりないんだから。
「ああ、お前が落ち着くまで付き合ってやるからな?」
 何度も絶頂を迎えているはずなのに、コイツの様子はまだまだ
変わらない。男を、俺を咥えこんで離そうともしやがらない。
俺の方もとりあえずの限界を迎えそうだが――一回程度で収まる
ものか。
 ――俺の気もおさまるまで、付き合ってもらうからな?
0127虎薔薇 7/72012/12/03(月) 03:18:26.21ID:ct10ExUa
「……ん」
「これは――なんでこんな事に……」
 なんでも何もないとは思うが。
 それにしても、まさかあのNEXT能力が朝まで続くだなんて。
――っつーか、俺も朝まで持つなんて。いやー、俺ってまだまだ
若いやねー、なんて笑ってられるかよ!
 狭い車内は、先ほどまで続いていた男と女の情交の匂いで
むせ返りそうだ。これ、後片付けとかどうしたもんかねえ……
「よく寝ちゃってまあ。」
 ブルーローズの頬を撫で、唇に親指を這わせる。口紅なんて、
何度もキスを繰り返したからとっくに落ちてるし、ファンデー
ションも汗だ何だで落ちてしまっていて、年相応の幼さが昇り
はじめた朝日のもとに晒されている。
「――」
 ……マズい。そうは思っていても、引き込まれる。
「ん……んぅ……」
 寝入っているブルーローズにキスをする。無理矢理に舌を
捻じ込み、小一時間前まで交わしていたのと同じように、舌を
絡めたキスを。息苦しそうに眉根を寄せたので、俺は体を離し、
互いの服をもそもそと整えた。
「……」
 どうしたもんかね、本当に。
 さんざんヤりつくして、冷静になってしまうと色々、熱に
浮かされるまま自分がやらかした事に、頭が痛くなってきた。
 考えがないとか、さんざん周りに言われてきた事が、今更
ながら身に染みる。
「後悔するぐらいなら、ヤるな、って話だよな……」
 後悔の理由は何なのか。
 いい年した大人が、ヒーローが、未成年に手を出して罪を
犯した事?タイタンインダストリーにばれたときの損害賠償
だか何だかの事?
 ――コイツに嫌われる、って事?
「馬鹿らしい……」
 ――本当に、馬鹿らしい!それが一番怖いだなんて!そのことを一番後悔してるだなんて!
「……」
 本当に、ばっかじゃねー……?
0128名無しさん@ピンキー2012/12/03(月) 03:22:38.56ID:ct10ExUa
保守完了! オチがおかしな事になっているが気にしなーい

虎薔薇書いてみたけど どんなのが皆見たいんだろうか
…いや 書けはしないんだけども もっと色んな話をして
盛り上がりたいなー とか…
0129名無しさん@ピンキー2012/12/03(月) 08:19:35.88ID:rR3QTJLO
乙乙!
個人的には虎薔薇以外のカップリングが読みたい
別に虎薔薇が嫌というわけではないけど
最近そればっかなのでさすがに別の話も見たいと思う
でもこの作品ってエロパロの対象にするような女の子少ないからなあ
ヒーローアニメであることを考えれば女キャラ自体は決して少なくはないんだけど
保管庫は色んな話が見れる小ネタが一番おもしろかった
0130名無しさん@ピンキー2012/12/04(火) 01:46:02.87ID:GBEdaaPz
虎薔薇ktkr!GJ!
恥ずかしがりつつもエロいカリーナって、良いねぇ

今、俺得すぎるカップリングを書きかけているんだが…
話がすすまねー…エロくならねー…落ちも思いつかねー…
出来上がる日は来るのだろうか…
0131名無しさん@ピンキー2012/12/04(火) 21:58:36.79ID:Xj7bYVpd
君の俺得が僕の俺得になるかもしれない!頑張れ!待ってる!
エロパロ板ではあるけどガチエロじゃないギャグ風味の強いほんのりエロとかほんわかエロでもいいと思うよ
0133名無しさん@ピンキー2012/12/05(水) 03:04:06.24ID:pbxzVCmR
妄想を文字とか絵にするのも なかなか大変だけど
個々の求めるエロが新たな扉を開くかもしれないし ぜひチャレンジしてほしいなー

リンリンコンビの話も結構数が出てるけど お邪魔するね
エロなしだよ
0134リンリン・エロなし2012/12/05(水) 03:07:53.46ID:pbxzVCmR
「もう、サイテーだよ!」
 そう言ってパオリンがプリプリと怒っている。
「タイガーさんとロックバイソンさんが楽しそうに話してるから、
ボクも混ぜてもらおうと思ったんだよ。で、何話してるかと
思って近づいてみたら――」
 女性の胸について、熱い論議を交わしていたというのだ。
やれあの映画の濡れ場がよかった、この女優の胸は整形に違い
ない。果てはアニエスの胸はいずれ垂れてくるの、ブルーローズ
の胸はありゃなんだなどと身内に関しても下卑た話題をし始めて
いるのを耳にしたため、二人に電撃を食らわせたというのだ。
「……それを、どうして僕に?」
 男の人ってどうしてああなんだろうねと怒りをあらわにして
いるパオリンの話相手は、イワンだった。イワンは背を丸めた
まま、ぼそぼそとしゃべる。
 僕も男なんだけど、そう喉まで出かかった言葉を飲み込んで。
「だって、今ここにいるの折紙さんだけだもん」
「……そうだね」
「それに」
 パオリンがきょろんと大きな目で、前髪に隠れがちなイワンの
目を上目づかいに見つめている。
「折紙さんはそんな話、しないでしょ?」
「――」
 そんなわけない。
 僕だって男だ、するにきまっている。流石に率先してではない
にせよ、だ。きっとその場にいたなら、虎徹やアントニオに話題
を振られ、あいまいにではあるものの話題に加わっていただろう。
 それに何より――
 昨晩の自分の行いをイワンは思い返した。
 僕が君に対してどんな感情を抱いていて、妄想の中で、何度
君を穢しているか、知らないからそんな目で僕を見ることが
できるんだろうな。イワンはすっとパオリンの肩に手を伸ばし
かけ――その手をゆっくりと戻した。
「……うん。しないよ。」
 そう答えると、パオリンは、だよねっ!と、嬉しそうに笑った。
 そんな風に信用してもらえるのは嬉しい。だけど、僕だって
男なんだよ?イワンは少し憤る。
 いつか、君も身をもって思い知るのだろうか。
 ――君が女で、僕が男だという事を。
0135名無しさん@ピンキー2012/12/05(水) 03:14:29.05ID:pbxzVCmR
エロパロ板でエロ無しというのも
正直どうかと思うけど にぎやかしにでもなれば
そして 開け! 誰かのエロの扉!
そして読ませてくれ!
0137名無しさん@ピンキー2012/12/06(木) 18:55:37.80ID:clQpvmBA
>>133
GJ!
アニエスに関して言ったのは虎徹で
ブルーローズに関して言ったのはアントニオだろうなぁw
0138名無しさん@ピンキー2012/12/07(金) 04:57:36.74ID:3NiFBzRV
上のローズ自慰に触発されて書いてみた。
えろくないのは勘弁してくだっせ。
やっぱ難しいわー

一応折龍両片思いというやつです。
女の子は男の子よりおませなんです。
0139自慰龍1/32012/12/07(金) 04:59:39.48ID:3NiFBzRV
ぼんやりしていたパオリンにとっては、いきなり落ちてきたタオルだった。
急に視界に入った白でパオリンを引き戻し、そのままぱさ、と軽い音を立てて足元に落ちた。
つい拾い上げたそのタオルには、人を小ばかにしたような蛇が描かれている。これは確か。
(タイガーの…かな?ブルーローズ?)
薄地のタオルは軽くて、肌触りが悪い。風ともいえないわずかな空気の流れで、パオリンの手首をくすぐってくる。
こんな正真正銘の粗品で詫びられたのに、あのときのローズの顔ったら。
嬉しいような、怒ったような。気付かないのは男だけだ。
自分もあんな顔をするようになるのだろうか。薄いタオルをさらりと撫でる。
「…折紙さん?」
呼んでみる。タオルが返事するはずもなく、さわさわとパオリンの腕に触れていく。

「自分の能力の限界に挑戦」と、折紙はまずメモ帳に化けて見せた。
メモ帳としてはどんどん薄くなり小さくなり、ついにはパオリンの手のひらに乗るくらいの大きさの「メモ紙」となった。
「これでどんな現場に落ちててもバレないでゴザルな!」と嬉しそうな折紙に、ついつい「現場でまっさらな紙とかヘンじゃない?」と突っ込んでしまった。
「む、どんな紙なら現場にあってもおかしくないでござろうか?」
「うーん?連絡先とか書いたメモ帳ならいくらなんでも始末するだろうし…チラシとか?」
「ほう…サスガでゴザル、キッドどの。では」
音もなくするりと、折紙はくしゃくしゃに丸められたチラシに化けて転がった。パオリンはそっと拾って、慎重に広げてみる。
「…今日び、片面一色刷りのチラシとかあるの?」
「…やはり、両面多色刷りが主流でござろうか?」
難しそうでござるな、イメージを強く持たねばとつぶやきながら、パオリンの手から離れたチラシは折紙になった。
「自分で言っといて何だけどさ、紙媒体のそのものが珍しいことない?てか何でメモ帳とかなの?」
パオリンの言葉に、口の中でぶつぶつと何事かつぶやいていた折紙が顔を上げる。たまにしか見せない、スミレ色の瞳がパオリンを映した。
「メモ紙なら、キッドどののポケットに入って、どこでもついて行けるかと。一番に助けに行けるでござろう?」
そう言って笑った。
さっきから何度も思い返していた、今日の折紙。

馬鹿だ。あまりにも馬鹿だ。そして変態的ですらある。
少し前の自分ならまず「誰にも守られたりしない」と怒っていただろう。そして折紙をキモがったはずだ。
それなのにあの時の自分ときたら、「あ、そう…」と呆れたように呟いただけだった。
そして今になって、恥ずかしいまでの折紙の言葉をしつこく反芻している。
「ねぇ、折紙さんじゃないの?」
重ねてタオルに問う、自分が滑稽だ。鏑木酒店のロゴはごく自然に垂れ下がっている。
「ちょっとこっちおいで」
返事のないタオルを引いて(借りる、と言い訳して)シャワーに向かう。
0140自慰龍2/32012/12/07(金) 05:00:17.67ID:3NiFBzRV
本当に折紙さんじゃないの…?」
シャワーを捻ってタオルと一緒に濡れながら、再三問う。しとどに濡れて腕に張り付いてくるタオルは普通すぎて、
疑えばきりがないほどに不自然さも感じる。
どこでもついて行く、一番そばにいると言っていた折紙。ならこのタオルだって折紙のはずだ。
自分で妙な理屈をこねていることは解っていたが、今はどうでも良かった。ちゅ、と角に口付ける。
舌先で探るとざらりとしていて、吸えば素直にパオリンに水を与えてくれた。
折紙さんは、どんな風にキスするのかな…
噛み付いても舐めてみても抵抗がないのがまさに折紙っぽくて、なんだか不快になる。
パオリンを好きだという態度も言葉もはっきりしているのに、妙な距離を開けて見守るような態度はパオリンには理解できない。
キス、して欲しいのに。
フロントのジッパーを下ろして、露わにした肌にタオルを張り付かせた。その上からそっと、小さなふくらみを包んでみる。
湿ってごわついた感触が、自分の手の感覚を誤魔化してくれる。折紙越しに触れているのだと思うと、おしりの方からぞわぞわと何かが上がってくる。
この手が折紙の手だったら。このタオルが折紙だったら。
桜色に色づいた胸の先端に、張り付いてるのが舌だったら。
「…っあ、」
くり、と強く先端を押し込んでしまって、思わず声が出た。加えていたタオルの端をぎゅっと噛み込む。
まだ小さな胸は、ゆるく揉んでみたところでまだ痛みしか感じない。
きゅ、と軽く抓るのは、吸われていること。
強く弾くのは、向こうも興奮してるってこと。
乱れた折紙も、情欲に塗れた折紙も想像がつかない。思い浮かぶのは、いつもうろたえたような態度だ。
なら、この折紙のはずのタオルは、今のパオリンをどう感じているのだろうか?
「ひゃ、あ、ん、」
きゅうっとタオルごと先端を握り込む。切なさが下半身に溜まっていく。
とがった胸は敏感になりすぎて、タオルに擦れただけで感じてしまう。
震える膝に耐えかねて、背中を壁に預けた。
ごわついた布越しに、そっと下に触れた。そこはもうとろとろとよだれを垂らして、誰かの指を待っていた。
(折紙さん)
このタオルが折紙なら………「こんな子だと思わなかった」って、軽蔑する?
「触って、いいよ…」
折紙を思ってこんなになってる自分に喜んで、むしゃぶりついてくる?
想像の折紙は、たまに見せる鋭い目でパオリンを壁に縫いとめる。
噛み付くようなキス。好きなようにパオリンの体に触れ、痛みも快感もパオリンに与えたあと、あそこに指を押し込んで…
(食べられちゃう、みたい、な…)
筋を撫で、肉芽を包皮ごと弾く。中に指を入れるのは、まだ怖い。
もしそこを折紙に舐められたりしたら、自分はどうなってしまうんだろう?想像だけでこんなに気持ちいいのに。
ひたすら折紙越しにそこを擦って、自分を高めていく。
「折紙、さ…」
(パオリンどの)
………!!
「う、ううっ」
声が漏れそうになって、パオリンは口の端に残っていたタオルを噛みこんだ。
指を入れてなくても、ナカがびくびくと達しているのが解る。指を止めても、体のふるえと快感は止まらなかった。
「ふぁ…」
だらりと口から外れたタオルを体からも放して、乱れたままに息をつく。
空耳で、イッてしまった。
そんなに折紙がいいのか自分、とセルフ突っ込みでため息をついても、増すのはむなしさばかりだ。
(…空耳、だよね?)
しげしげとタオルを眺める。試しに絞ってみたがぼたぼたと湯が落ちるばっかりで、当たり前だが悲鳴などおきるはずもない。
(なーんだ…)
残念、なのかほっとしたのか。
0141自慰龍3/32012/12/07(金) 05:01:06.37ID:3NiFBzRV
(ていうかコレ、ほんとにダレの?)
タイガーのなら、あのオッサンをおかずにしたみたいでイヤだし。
ローズのなら、申し訳なさで顔を合わせられなくなりそうだ。
なんと言ってもこのタオルは、パオリンのアソコの汁をたっぷりと吸ってしまったのだから。誰かに渡すなんて、とてもじゃないができない。
(洗ったらいいってもんじゃないよね?)
できることはひとつしかない。証拠隠滅。つまりは持って帰ることにしたのだった。

結局タオルはタイガーのもので、それはそれでうんざりしたのだけれど。
0142名無しさん@ピンキー2012/12/07(金) 05:02:47.96ID:3NiFBzRV
メモ帳と違って読みにくくなってます。本当にすみません。

折紙はぽるちおについてggr先生に相談してるといい。
0143名無しさん@ピンキー2012/12/07(金) 06:05:37.33ID:d+vG/F5t
GJ!
パオリンエロ可愛い!
タオルが折紙だったら絞られたら
痛いのかなとか想像してしまったw
0145名無しさん@ピンキー2012/12/17(月) 02:44:14.27ID:lpg4FwYM
エロパロ版って何日書き込みなかったら落ちるんだっけ?
何もないのもさみしいのでちょっと邪魔するよー

アニ虎・アントニオがちょっと可哀想・キスのみエロなし・つまるところみんな馬鹿
0146アニ虎 1/32012/12/17(月) 02:46:09.90ID:lpg4FwYM
「どこの馬鹿が馬鹿騒ぎをしているのかと思ったら、うちの馬鹿達じゃない」
 バーの個室――といってもフロアが分けてあるだけで実質には同じ空間を共有しているのだが、そこでヒーロー男性陣が酒盛りをしているところにアニエスがやってきた。
 どうやら、テンションを上げて騒いでいたので、文句を言いに来たらしい。相手が誰だかもわかっていなかった様なのに、店員に任せず自ら乗り込んでくるとは勇ましい事だ。
 ……酒に酔っているからかもしれない。若干目が座っている。
「大体誰が上手いのなんので騒ぐだなんて、男はいつまでたっても子どもね」
 ずかずかやってくるとソファーの真ん中にどんとアニエスが腰掛ける。あら、いいお酒飲んでるじゃないのと、イワンが持っていたグラスを取り上げ、くいとあおった。
「あ、いや、その……」
「なーんだよ、さっきまで『夜は俺のNEXT能力で無双だー!』とか何とか偉そうに言ってたのはどいつだよ?」
 アニエスが来た途端大人しくなったアントニオに、肩を組むようにもたれかかって虎徹が絡む。
「うるさいぞ虎徹!アニエスさんの前でそんな事言うな!」
「あーあー、牛の癖に猫かぶっちゃって、やだねー?」
「で?結論は出たの?」
 アニエスがくすりと笑いながらあたりを見渡す。
「KOHは夜もKOHなのかしら?それともここはスーパールーキーに譲るの?」
 キースは挑発的なアニエスに対してはははと笑って返すだけだった。
 アニエスがぐいと身を乗り出す。
「比べて結果を出してあげましょうか?」
 ぞくりとするほどの色香を放っており、そばのイワンなどは、その色香にあてられた様に真っ赤な顔で身を縮こませてしまっている。
 艶めいた唇がくすくすと笑っているが、キースはすっと自分とアニエスの間に自分の手を差し挟んで穏やかに笑って断った。
「いや、遠慮しておこう。そもそも私はそういうキスはした事がないから、きっと下手だと思うよ?」
「――アラ」
「……それって……」
「スカイハイさん……」
 キースの発言に、バーナビーとイワンが言葉を無くす。
 つまり、いや、まさか。いやいや、そういうキス、というのがどういう意味を持つかにもよるではないか。だが、マジ天使、などと揶揄されるスカイハイだ。本当に童貞――どころかキスひとつした事がない、なんて冗談みたいな事態になっているのかもしれない。
 それを何も肩肘張らずに言ってのけられるだなんて、流石KOHは違う、と、変なところで尊敬の眼差しを一身に受けている。
「……あれ?どうしたんだい?」
 キースはその眼差しの意味がわからず、眩しそうに眼を眇めたようないつもの笑顔で小首をかしげた。
0147アニ虎 2/32012/12/17(月) 02:47:28.22ID:lpg4FwYM
「情けねーなあ、ついさっきまでどいつもこいつも俺が一番だって騒いでたくせに」
 キース以外は、であるが。イワンすら一番とは言わないものの、それなりに見栄を張った物言いをしていた。いざ女が出しゃばってくると大人しくなっちまって、まー情けない。バーナビーの奢りだと決めつけてガンガン酒をあおっていた虎徹がそう言って仁王立ちしていた。
「俺が見本を見せてやるよ」
 ガチャリと虎徹がテーブルの上のグラスや酒瓶を掻きわけスペースを作ると、マナーなどお構いなしとばかりテーブルに腰掛けた。
 ソファーに腰掛けていたアニエスの腰に手を伸ばすと、ぐいと一気に抱き寄せる。
「よおく見とけよー?」
 アニエスの方は、特に慌てた様子もなく、虎徹の首に手を回し、髪を梳くように頭を撫でた。
「へえ?貴方できるの?他の女に」
「……男だからな?」
 そりゃイイ女はほっとけねーわ、と虎徹が笑った。
「ちょっ、こて――」
 アントニオが酔いも醒め、虎徹を止めようとするが、出来上がってしまっている虎徹はそれに気づかない。そのままアニエスに口づけてしまう。
 軽く唇を重ね、互いに視線を交わした後、求めあうように、舌を絡める。
 時につつくように舌を刺激したり、吸い付いたり、吸い付かせたり。そこへ吐息が混じる。次第に熱を帯びていくのが周りにいる者にもわかった。
 言葉もないアントニオに視線を流し、くすりと笑いながらアニエスは虎徹と深いキスを交わ続けている。なんと意地の悪い人だろうかとバーナビーは思った。
 だが、そういうところも含めてアントニオは虜になってしまっているのだろう。アントニオでなくともその妖艶さにどきりとしてしまうのだから仕方もないのだろうか。……ますますアントニオに同情する。
 それにしても、いくら酒に酔っているとはいえ自分の相棒の馬鹿さ加減はどうにかできないものか。貴方は親友なのではないのかと頭を振った。
0148アニ虎 3/32012/12/17(月) 02:48:31.20ID:lpg4FwYM
「……」
「どうだ。ひっさしぶりに女になれたろ」
 ゆっくりと唇を離した後、虎徹はにたりと笑っていた。
 艶やかな口紅が、虎徹の唇に移ってしまっている。バーナビーが呆れた様子で虎徹に紙ナプキンを手渡した。
「――」
 満足そうな虎徹と違い、アニエスの様子は少し違った。ふう、と大きくため息をつくと虎徹の膝から降り、ソファーにかけ直した。
「何調子に乗ってるの?ヘタクソ」
「――」
 虎徹が大きく目を見開き、大きく息を吸い込み――そして。
「うっそだろ!?」
 咆えた。
「私も嘘でしょうって聞き返したいぐらいよ」
 あんな大見得切っといて、期待した私が馬鹿みたいとアニエスがつまらなそうに唇をとがらせている。だが、虎徹の方はそれどころではない。何とかその前言を撤回させようと躍起だ。
「だったら、キスだけじゃなくって――」
「ちょっと虎徹さん!?服脱いでここで何するつもりですか!?」
「そりゃあ――」
「うわあ、タイガーさん言わないでください!流石にここではマズいです!ここでなくてもマズいですー!」
 バーナビーとイワンが必死で虎徹を止めようと押さえつけている。
「――大体どんなものか想像つくわよ。これ以上貴方にがっがりしたくないから結構だわ」
「っなっ!?おっ前アニエス、変な意地張ってんじゃないぞ!ぜってー良かったはず、ぐえ!?」
「いい加減諦めろ虎徹」
 NEXT能力を発動させたアントニオが虎徹を引き倒し、つぶれた蛙のように床に大の字となっている虎徹の上にどかりと乗っかった。虎徹が首を捻ってアントニオに離せと懇願する。
「さっさとどけろ!これは俺の沽券にかかわる事だ、ここで引くととんでもない事に――」
 そう言っていると、地べたに押さえつけられている虎徹のそばにキースがべたりと床に座り込み、虎徹と目線を合わせるため、床に頬を擦り付けるような体勢を取った。その目はキラキラしている。
「ワイルド君。ヘタクソでも結婚はできるし、子どもも持てるんだね!勇気がわいてきたよ。ありがとう、そして――」
「ほーらな!?こういう馬鹿が出てくるんだよ!」
 俺違うから、ヘタクソと違うからー!
 虎徹が悲痛な声を上げたが、騒がしいバーでは、聞き取るものも他にはなかった。……あえて聞き逃されたといった方が正しいか。
0149名無しさん@ピンキー2012/12/17(月) 02:52:19.51ID:lpg4FwYM
以上! ――だが、アニ虎じゃねえ 虎アニだ! いや、アニ虎でもおかしくはない…のか?
これに続けて虎薔薇貼り付けようかと思ったが エロくもないし虎薔薇じゃあなあという事で
保守必要そうなら次の機会に貼り付けてみる
0150名無しさん@ピンキー2012/12/18(火) 02:07:44.10ID:Gd+6Fx2s
牛さん…(´;ω;`)ブワッ
でもなんか新鮮でよかったGJ!!
0151名無しさん@ピンキー2012/12/18(火) 03:11:53.49ID:5Xp9so7Q
乙!乙!
たまには牛にもいいめをみさせてあげたい気はするんだが
やっぱ牛は可哀相だからこそ輝くんだよな!と思ってしまったw
虎の二重のダメっぷりもよいな!
そして、ひょっとしたら夜はKOHになれない空だけでなく兎と折紙もDT…?
01521452012/12/18(火) 20:55:01.01ID:sLWqlcKP
感想ありがとう!
ヒーローTVでは振るわないロックバイソンも夜はKOHなはずだ!
0155名無しさん@ピンキー2012/12/29(土) 23:30:29.43ID:cxe8Wrd6
年末年始だし 面白いイベント事で書いてみたかったけど
この間のアニ虎に続いての虎薔薇投下するよー
ほかの組み合わせも読んでみたいけど 書き手はあんまいないのかな?
小話投下するより 皆でまったり話できる場にした方がいいのかなー
0156虎薔薇 1/42012/12/29(土) 23:31:37.69ID:cxe8Wrd6
「きっ、聞いたわよ、タイガー」
 あれから数日。
 トレーニングルームにやってくると、頬を染めたカリーナが、わざわざ虎徹に話しかけてきた。したり顔で。若干うんざりしながらも、尋ねてみる。
「へーえ、何を?」
「タイガーって、その――キス、ヘタクソなんだって?」
 ……やっぱりな。
 この調子だとヒーローズは皆知っているだろう。そして、ヒーローTVスタッフの耳にも入り、一週間の後にはゴシップ誌にでかでかとワイルドタイガーはノーテクだのなんだのという文字が躍るのだろう。虎徹は頭を抱えてしゃがみこんだ。
「あっ、そ、そんなに気落ちする事ないわよ!?ヘタクソだって、愛情があれば――」
「お前にまで慰められるとか、もう俺泣きそう……」
 情けなさ過ぎてこのまま消え去ってしまいたいと虎徹は思った。あれは絶対にアニエスが意地を張っただけだ。絶対そうだ。
 そんな虎徹の傍に、おずおずと、カリーナが同じようにしゃがみこんだ。
「……あの。本当にヘタ、なの?」
「んなわけあるか!周りが言ってる事は全っ部嘘だから!ありえねーから!」
 断じて、絶対に!
 虎徹が大きな声で、身振り手振りも含めて弁明をする。
「必死すぎてかえってアンタの言ってる事の方が嘘っぽいんだけど」
 顔も触れんばかりの距離で虎徹ががなり立てているため、カリーナが両耳に手をやり眉間にしわを寄せている。
「嘘を嘘だっつって何がおかしいんだよ!」
 じゃあ、ハイそうです俺ヘタクソなんだよって言ったら、お前らは、ですよねー、って納得するんだろ?いったいどうしろっていうんだよ!?
 虎徹はカリーナの肩をがっしり掴み、がくがくと揺さぶっているため、カリーナがあわあわと間抜けな声を上げている。いくらか虎徹が落ち着いたところで目を回しているカリーナに気づき、あ、悪いとその手をやっと放した。
 まったく、とカリーナが虎徹を睨んだ。だが、しばらくして恥ずかしげに視線をそらし、ぼそぼそとしゃべり始めた。
「ホントかウソか――た、確かめてあげよっか?」
「……は?」
 きゅっと唇を引き結び、意を決すると、虎徹を見た。
 キスして、確かめてあげる。
 真っ赤な顔だった。
「ホントだったらタイガーは上手だ、って言ってあげる。」
「……」
「ヘタだったら、上手になるまで練習台になってあげる」
「ヘタなわけねーだろ」
 虎徹が真っ赤な顔のカリーナからほんのわずか視線を下に移す。カリーナの手は小刻みに震えていた。
 あーあー。無理しちゃってまあ。
 一生懸命考えたんだろうなあ、などとぼんやり思う。これで男を誘ってるつもりなんだろうな、と。震えている事にも気づかず、本人としては精一杯妖艶に策を弄したのか。
 こんなたどたどしい誘いに乗るのはさすがに気が引ける。諌めようと口を開く。
「……あのな、ブルーローズ」
0157虎薔薇 2/42012/12/29(土) 23:33:11.50ID:cxe8Wrd6
「――ヘタクソ」
「ぐ!?」
 虎徹がカリーナをひきつった顔で見る。
 カリーナは虎徹をキッと見つめた。相変わらず顔は耳まで真っ赤で手は緊張から来るものか恐れから来るものか震えていたが。
「タイガーは、口ばっかで女をろくに満足させる事もできない、ドヘタクソのノーテク男」
「ブルーローズ。大人を馬鹿にするんじゃないぞ……」
「……」
「お前ねえ……」
 必死になるあまりだろうか、その挑発的を通り越して失礼極まりない物言いにムッとくる。――が、それだけでもない。
 ……ああ、マズいマズい。マズいよなあ。そうは思うが、こんなに頑張ってる子どもの努力に報いてやるのも大人の務めだよな。などと無理に理屈を捏ねてみる。
 俺、ロリコンのケはないんだけど。でもこの歳ならもうロリじゃねーよな。あ、でもコイツいくつ下だっけ?やっぱ俺ロリコンか?
 ――もうどっちでもいいや。大人でも子どもでも、やっぱイイ女はほっとけないもんな。
 震えるカリーナの手を掴むと、ぐっと引き寄せた。バランスを崩してカリーナがへたり込みながら虎徹の腕の中におさまった。
「――っ!?」
「お前が言い出した事なんだからな?」
 囁く声が近すぎて、甘すぎてカリーナが緊張する。ばちりと虎徹と視線が合ってしまい、慌ててギュッと目を閉じた。
 それでも緊張のため顔はどんどんうつむいていってしまう。それでどうやってキスしろっていうんだと虎徹がカリーナの頭を撫で――額へキスをした。
「――」
 カリーナが顔を上げる。
「いきなり口からいくと思ったか?お嬢さん?」
 子ども扱いしたような物言いに、カリーナがカッと頭に血を登らせる。
「こ、子ども扱いしないでよ!私は――っ、ん、んん――」
 怒りのために上げた顔と、文句を言うため開いた口にむしゃぶりつき、そして舌を滑り込ませる。
「……っは、あ……」
 急な事に、反射的に逃れようと虎徹の胸に手をつき、必死に押しやろうとする。思っていた以上の力に虎徹が顔をしかめ、唇を離す。
 息継ぎをするようにカリーナが大きく息をつき、身をよじる。
「馬鹿、逃げるな。まだに決まってんだろ」
 男をその気にさせといて、これだけで済むと思うな。だからお前はお子様なんだよ。
 カリーナが逃れぬよう、強い力で掻き抱いた。
0158虎薔薇 3/42012/12/29(土) 23:34:34.68ID:cxe8Wrd6
「んんっ、ん、ぅ」
 カリーナの甘い声が、虎徹の鼓膜を震わせる。
 たっぷりと、しつこいぐらい念入りに、カリーナの咥内を犯す。
 これっぽっちで満足できるわけもない。下の方などはち切れんばかりだ。いっそ押し倒してしまおうかと悪魔が囁きかけるが、そこは思いとどまる。
 入れなくっても、骨抜きにしてやる。ヘタクソなんて言わせねえ。
 虎徹から逃れようとしていた手はもはや虎徹にすがるように、その服を掴んでいた。だが、快楽のため力が入っていない。結果カリーナは虎徹の腕の中でなすがままとなっている。
 わざと音を立てるようにキスを繰り返していたが、カリーナが荒く息をつき、首を振るようなしぐさをした。
「……あー、もう嫌か?」
 足りねえ。
 そう思いながらも、唇を離す。
「ちが……っ、息……」
 息が続かない。窒息してしまうと、カリーナが過呼吸気味に短く息を繰り返す。
 浅く上下する胸に唾を飲んだ。手をさしのばして、柔らかいだろうその胸を乱暴に掴み、かぶりつき、歯を立て、痕を残してしまいたいと考え、首を振った。
 駄目だ。これはキスだけだ。俺が下手じゃないって証明するだけなのだから。そう、キスだけ。
 ――キスは必ずしも唇にしなければならないってもんじゃないよな。さっき額にしたみたいに。
「ひゃ……!」
 のけぞるようにそらしていたカリーナの首筋にキスをする。少し位置を変えてもう一度。今度もカリーナが短く声を発したが、先ほどの驚きのみの声ではない、艶めいたものだった。
「だ、め……」
 虎徹を見上げ、目尻に涙をたたえて懇願している。その表情で、男がやめると本当に思っているのだろうか?ただ興奮させるだけなのに。
「耳がいいか?」
 囁きかけ、耳朶を食むようにキスをした。
「ふぅっ――だ、め、ぇ……!」
 本当にそう思ってるのかよと虎徹は薄く笑った。
「じゃー、やっぱこっち」
 そう言って、再び唇へと舞い戻る。
0159虎薔薇 4/42012/12/29(土) 23:36:46.93ID:cxe8Wrd6
「……ちょっと調子に乗りすぎたな、こりゃ」
 キスだけでこんなになるなら、コイツはヤるたび死ぬんじゃないだろうかなどと意識を手放しているカリーナの髪を梳く。
 白い肌は、先ほどまでの行為の名残でまだ桜色に染まったままだ。それでももうしばらくすれば、いつものみずみずしい白い肌となるだろう。
「やっぱ痕、つけちまおーかな……」
 くだらない独占欲で縛ってしまおうか。
 どこに痕をつけてやろう。
 少女カリーナを縛りつける――あるいは氷の女王ブルーローズを?湧き出でてきた支配欲にぞっとするとともに、ぞくりとする。
 首筋に舌を這わせ、吸い付く場所を吟味していたところでカリーナが目覚めたようだった。
「何、してるのよぉ……」
「あ、気ぃついたか?」
「別に、気なんて失ってない……もん」
「あっそお。ふーん?」
 にやにやと笑う虎徹に、カリーナが居心地悪そうに視線をそらした。
「何よ……」
「で?いかがでした?俺のちゅーは」
 アニエス達の言っている事の方が嘘だとこれでよくわかっただろうと得意気だ。
 カリーナはうっと言葉を詰まらせ、虎徹の腕の中で恥ずかしげにもぞもぞ動いた後で、ぼそりと――でも虎徹の耳には恐ろしいほどはっきりと聞き取れた。
「ヘタクソ」
「はあ!?」
 何言ってんだこのガキは!
 虎徹がどういうつもりか問いただそうとしたところでカリーナが先に口を開いた。
「だって。……一回だけとか、ヤだもん……」
 上目づかいに虎徹を見ている。
「……っ!?」
 虎徹が降参だと言わんばかりに大きく息を吐いた。
「……あー。お前に比べりゃ、俺なんてぜんっぜんヘタクソだわ。そんな相手を蕩かせるような目、俺にはできねー」
「ううん。さっきのタイガーの目、すごかったよ?怖いぐらい。――あの目に見つめられたら、もう何も考えられなかったもん」
 ぞくりと来る男の目。獣の目。あの目に射止められたら、小娘などただの獲物と成り果てるほかない。
「今は?」
 つい興味に駆られて聞いてみた。
「今の目は、優しくて――どっちも好き」
「……ふーん。そっか」
 どこか嬉しげなその様子に、カリーナが自分の発した言葉を思い返し、慌てた。
「! 目!目だけだから!別にアンタの事とか別に――」
 バタバタと暴れるカリーナに、虎徹はやれやれとうんざりしたようにため息をついた。
「可愛くねー奴だなあ、お前は。」
「……」
 その言葉に、カリーナがバタつくのをやめ、しゅんと肩を落とし小さくなってしまった。
 わかりやすい奴だな。本当に。そんな事じゃ世知辛い世の中、渡っていけねーぞと虎徹が心配する。底意地の悪い、キスのヘタクソな中年男にいいようにされちまうぞ、と。
「ちゃあんと可愛気の出るように――俺の言う事ちゃんと聞くように躾とかねえとな?」
 虎徹が笑い、カリーナにキスをした。
0161名無しさん@ピンキー2012/12/30(日) 00:44:09.00ID:hBGUsK/O
カリーナかわいいのう
こりゃ虎徹じゃなくてもいじめたくなるってもんだ
GJでござる
0162名無しさん@ピンキー2012/12/30(日) 02:34:48.36ID:Su91L5HZ
GJでござる!GJでござる!
生意気な口が可愛いけど小憎らしいのでもっと塞ぐとよいと思うのでござる!
0164名無しさん@ピンキー2012/12/30(日) 03:24:40.98ID:saWtdFct
>>162
折紙さん自重してくださいwww

あからさまに経験の少ない子に上手い下手もないぞタイガー
ずるいぞタイガーうらやまけしからん
01661602012/12/30(日) 14:43:26.82ID:HQw59C19
おお みんないたー!
GJの一言が何より嬉しい!
01671602012/12/30(日) 14:45:39.65ID:HQw59C19
あ sageてなかった ごめん
0168名無しさん@ピンキー2012/12/31(月) 22:29:12.63ID:TO/Izuvu
来年もよろしく!
オレ、がんばって書くよ…、いつになるかわかんねけど
0169名無しさん@ピンキー2013/01/02(水) 09:05:48.10ID:AWjVLb3U
あけおめことよろ
昨日は元旦からジェイクリエロ妄想してたんだけど
今朝になって熟女物っぽいのはどうなんだと正気に返った
0173成人の日小ネタ・虎薔薇2013/01/17(木) 02:45:40.83ID:QsWyX+sW
「あー、お前もう成人か」
「そうよ。もう子どもじゃないんだから」
 ぐっとカリーナが胸を張った。
 それを愉快そうに虎徹が眺めている。
「……へえ?」
 にたにたと笑う虎徹に対し、子ども扱いされていると感じたカリーナが声を荒げる。
「子どもじゃないんだからっ!」
「知ってるっつの。どれだけ待ったと思ってんだ。……知らねえんだろうな、ガキはよ」
 何の事か。カリーナが問いかける前に、唇を奪われた。
「年食っただけで大人になれるってもんじゃないってのもわかってんのか?……オトナにしてやるよ。俺が」
 カリーナを押し倒し、にたりと笑ったその目は獣のようだった。猛獣に対しおあずけを強いるのが、どれほど危険な事であるか――間を置かずして思い知る事になる。
0174名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 02:47:42.85ID:QsWyX+sW
熟女モノが来ないから若い花弁を散らしてみた
……もっと色々見たい
0179名無しさん@ピンキー2013/02/03(日) 02:38:12.83ID:oczcumOS
保守してもらったからまた今度でもいいかなと思ったけど
話題が無いのも淋しいので投下ー

虎薔薇・エロ・初モノ 
0180虎薔薇 1/52013/02/03(日) 02:39:17.21ID:oczcumOS
 ああ、あったけえ。柔らけえ。
 ぼんやりとその感触を味わい、さらに深く味わおうと舌を滑り込ませようとしたところで、緊張して体を強張らせ、身を引こうとした相手に気づき――俺も抱き寄せていた手を離し、飛び起きた。
 目の前には真っ赤な顔のブルーローズがいる。
 ――ちょっと待て。ちょっと待て、ちょっと待て!
「……ま、間抜けな顔して寝てるから、だから、ちょっとイタズラしてやろうって。でも……」
 ブルーローズの手には、ペンタイプのメイク道具があった。それを持つ手は震えている。
 夢なのだと錯覚していた。
 こいつの方から迫ってくるだなんてありえない。どうせ夢なら楽しんでやろうと――でも違う。コイツは、悪戯をするために寝ていた俺に近寄っただけだ。
 いや、それより。いくら寝ぼけていたとはいえ――いくら夢でも俺は何を考えていた!?
「悪い、ちょっと勘違いして――」
「勘違い?」
 何をどう勘違いしたのかと、カリーナが問う。
「誰と――」
 そう言いかけてカリーナがはっとした。俺が勘違いする相手など、一人しかいないと。
「……そうじゃねえよ」
 そうであるべきはずなのに。
 そいつではなく、お前だとわかっていてこういう事をしたことが、問題なのだ。つまり俺は、無意識のうちにブルーローズの事を――カリーナを、そう言う対象として見ていたと、認めざるを得ない、と。
「夢と、勘違いしてた。夢だったら、お前相手にでも、何やってもいいやって」
「……は?」
「まだ俺、寝ぼけてるのかもしれない」
「な、にを――」
 カリーナの手首をつかむとぐいと引き寄せる。虚を突いたためか、すんなり俺の腕の中におさまった。ころころと俺の掛ける長椅子の足元に落書きをしようとしたメイク道具が転がっていく。
0181虎薔薇 2/52013/02/03(日) 02:39:57.17ID:oczcumOS
「な。ブルーローズは俺の事、好き?」
 カリーナがカッと目を見開く。
「はああ!?何馬鹿な事――」
「カリーナ。俺の事、好きだろ?」
 耳元で囁く。怒りのためではなく頬を染めたその様子から、答えを聞く必要などないのはわかっている。――が。聞いてみたいだろ。
「……」
「な」
「すっ、好――ん、んんっ……」
 どうも俺はこらえ性が無いらしい。
「……もっと力抜けって」
 手を滑らせ、カリーナの体に触れる。布越しとはいえ、普段遠巻きに目にする事しかできなかった体だ。布の下の、若くて張りのある皮膚の感触が容易に想像できる。
「――ちょっ、ヤダ!?」
 ……そして、想像だけでは満足できない。
 押さえていたものが解放されてしまうと、際限がない。一番バレてはマズい事がカリーナに――何より俺自身にバレてしまった事で、自棄を起こしてしまっているのかもしれないが。
「嫌だとか言うなって」
「だって、タイガー、何しようとしてるのよ」
「何って……ナニを?」
 オヤジ臭い物言いだなと、我ながら思う。
「やだもうサイテー!」
「……ほんっと、お前可愛いなあ」
 ちゅうと首筋に吸い付くと、ひゃあと間抜けな声が上がる。何度もそれを繰り返すと、泣き出しそうな甘い声でやめてと返ってきた。
「やめてよ、タイガー……」
「そのやめてじゃ、やめられるわけないだろ」
 それじゃあ男を昂ぶらせるだけだ。それなら歯でも食いしばって耐えている方がよほど――ああ、駄目だ。それはそれでそそる。
0182虎薔薇 3/52013/02/03(日) 02:40:45.35ID:oczcumOS
 嫌だと言っているが、もじもじと太ももを摺り寄せている。欲しくてたまらないくせに、ねだり方を知らないらしい。
 トレーニング着の裾に手を差し込み、カリーナの胸をふにふにといじる。緊張で身を強張らせているが、そこは柔らかい。頂を押し込むようにしてやると、んっ、と小さな声を上げた。
「何で、こんな変な事するの……?」
「してえんだもん。お前は嫌か?俺とするの」
「……っ、そんな、事……」
 否定が無いのは肯定と取る事にする。そうしないと先に進められない。
 何度も何度もキスを繰り返す。カリーナもそれに応えてくる。慣れている、というのではなく、頭で得ていた知識を必死にこなそうとしているようだ。俺になめられないように。
 馬鹿だねえ。何も知らない方が、色々教え込めて、俺みたいなオジサンはそっちの方が喜ぶってのに。でも、この胸と同じで無いものを一生懸命見栄張ってあるように見せようって努力してるところは好きだぞ?可愛くて。
「――やっ!」
 太ももに手を滑らせると、流石にカリーナがその手でもって俺がそれ以上好き勝手にしようとするのを阻止しようとする。
 十分絆したつもりだが、生娘さんにはやっぱ無理か?
「なあ。そんな怖い事じゃねえんだぞ、コレは。すっげえ気持ちいいんだから」
 心と体の充足。
 まさか、今になってそれを再び味わえるとは思っていなかったが。
「……あー、最初は痛いかもしれねえけどな、お前は」
 俺ばっか気持ちよくなるのは忍びない。でも、最初の一回が無いと、後には続かないから、そこは勘弁してもらいたい。
「……怖いよ……」
「優しくしてやりたいから、そんな顔すんなよ。そういう顔されると、抑えがつかなくなっちまうだろ?」
「あっ――やあぁ……や、だ……ぁ……」
 少し強引に、カリーナに触れる。少し差し入れてこねまわし、ナカの様子を探るが、まだ挿れるには早い。……っつーか。
「きゃああ!?」
 ぐいと長椅子に寝ころばされたうえで、ズボンどころか下着まで取り払われ足を大開きにされた事でカリーナが声を上げる。
0183虎薔薇 4/52013/02/03(日) 02:41:35.89ID:oczcumOS
「な、にを――いや、いやいやいや!タイガー、そんなところ――やあぁ!舐めないで……っ!ひっ……!」
「舐めとかねーと、このままじゃ突っ込めねーじゃん」
「つっ……!?」
「挿れたいんだよ。お前に。寝ぼけてとかじゃなくって、ちゃんと」
 真っ赤な顔で涙を流しているカリーナが、息をのんだ。俺の唾液だけではない湿り気が――わずかなものだったが、中から溢れてくる。
 それを舐めとってしまいたいと思いながらも、カリーナがより緊張を解いてくれるよう、そこに舌を差し入れるようにする。今のところは足りない潤いを補えればそれでいい。
 卑怯な手ではあるが、コイツが熱に浮かされているうちに事をすませてしまいたい。
 冷静に考えて、こんな場所で、こんな中年子持ち男とキスしたり――のみならずやっちまうとか正気の沙汰ではない。……一回ヤってしまえば、後はどうとでもできるだろうと思っている自分の甘さに笑ってしまうが。
「……いいだろ、そろそろ」
 本当はまだ早いだろうが、俺の方が限界だ。
「……っ、悪ぃ、このまま挿れるぞ」
 そんな準備などしちゃいない。できてりゃこんな間抜けな事になどなっているものか。
0184虎薔薇 5/52013/02/03(日) 02:42:39.68ID:oczcumOS
「ひ……あ……!?」
 ゆっくりと、カリーナの体に俺を沈めていく。体を強張らせたカリーナは、時折体を捻るようにして体を割く痛みに耐えているようだ。悪いとは思うが、その苦悶の表情すら愛おしく――俺の劣情を煽る。
「あ。やだ。たいがあ、もっ、と、ゆっくり――」
「悪い。ホント、悪い。でも――」
 止まんねえ。
 この締め付ける感じも、漏れてくる声も、触れた肌の柔らかさも、熱さも。全部が俺をおかしくしてしまう。狂わせる。
「カリーナ……っ!」
 相手が初めてだという事はわかっているが、もう押しとどめようがない。何度も何度も打ちすえる。
「あっ。駄目。無茶、しないで……っ。ひゃ、あ、あっ……んっ。だめえ――!」
「無理だって……お前、すっげーいいんだから……止めらんねえ……ホント、すげえ……」
 何も悪い事などしちゃいないカリーナが、俺の下で、俺を満たすためだけに、罰に耐えるように苦痛で顔を歪めている。そして、泣きながらも俺に手を差しのばしてくる。
「タイガー……好き、好きぃ……」
「ああ、俺もだ。俺も好きだよ、カリーナ」
 その言葉に、カリーナが体をひくりと震わせ――俺自身を締め付けてくる。
「だ……っ、お前、馬鹿――!?」
 急にそんな締め付けられたら、お前、抜く間だなんて!そもそも俺だって久々で、結構溜まってるんだから……
「……っ、くそっ……」
 ああ、でも、気持ちいい。
「タイガー、やだ、急になに?重い、重いよおっ……!」
 荒い息をつきながら、もたれかかる俺に対してカリーナが文句を言っている。
「あー……悪い」
 ほんっと、悪い。
「もう一回、いい?」
「え?」
 もしかしたらあと一回ですまないかもしれないけど。まあ、先に謝っとけばいいだろって事で。……な?
0185名無しさん@ピンキー2013/02/03(日) 02:57:05.69ID:oczcumOS
分割したら挿れてるシーンが短くて自分でがっかりした
えろえろな話とかいかがですか? 今日は節分ですよ
またぐらの太巻きを無理やり頬張らせる話とかいかがですか!?
投下ありませんかね!?
0187名無しさん@ピンキー2013/02/03(日) 16:02:00.61ID:ROpf5hXx
>>185
GJでござる!GJでござる!!
タイガーの狡くて駄目な悪い大人っぷりが…
中出しはらめぇぇぇっ!
ブルロたんがヒーローできなくなっちゃうぅぅぅっ!!
流されブルロごっつあんです!
0189名無しさん@ピンキー2013/02/06(水) 03:24:49.73ID:uCCc/dPE
>>188今更ながらgj!そして君のおかげでネタ降ってきたので太巻き執筆中だ。遅筆なんであと2、3日かかるかもしれんが。
0191名無しさん@ピンキー2013/02/11(月) 04:49:25.28ID:JM6EyTco
>>189をwktk待ってる間に盛り上がってシコシコ書いてしまったので
待機中のおつまみにどうぞ
189の後にしようかとも思ったけど、これも時事ネタなんで赦してw
本当は昨日のうちに投下したかった折龍の朝チュン的小ネタっす
0192折龍小ネタ1/22013/02/11(月) 04:51:15.12ID:JM6EyTco
「明けましておめでとう!」
「…はっ?」
 パオリンの言葉にイワンは思わず携帯を確かめた。
(二月十日零時五分…うん、二月だよね。ニューイヤーズデーは一ヶ月前に過ぎてるよね)
 イワンは、虎徹に教えて貰った「日本のお正月」のあれこれを試した今年の正月を思い出してうっとりした。
――こたつ、みかん、雑煮、栗きんとん、蒲鉾…そして……
「ねえ、イワン。姫はじめ…しよ?」
「…っ!?」
 いま正に思い出していたことを言われて、イワンは息をのむ。
「ねえ、いいでしょ?」
 パオリンの手がイワンの膝から太股を徐々に内側に向かって這う。
そのまま中心に触れるかと思った手がそれ、残念に思う間もなくベルトを外す音がした。
「パ、パ、パ、パオリン?」
 パオリンはセックスに積極的な方だが、ここまで直接的に求めてきたことはない。
その気になるとパオリンの方から抱き着いてキスしてきたり、頬を染めて上目遣いで見上げてきたりはするが、ボトムを脱がすなんてことははじめてだった。
「タイガーさんに教えて貰ったって姫はじめしたけど、ボクとしてはやっぱり新年は今日なんだ」
「…はっ?」
「うーんと? キュウショウガツ? ってわかる? 日本好きのイワンならそう言えば通じるんじゃないかって、タイガーさんはそう言ってたんだけど…」
「ああ、旧正月…日本がグレゴリオ暦を採用する前の暦で祝うお正月…だよね?」
「うん、そんな感じ。ボクの国だと春節っていうんだけど、日本と違ってグレゴリオ暦じゃなく、旧暦の方でお祝いするのが普通なんだ」
「そう、なんだ?」
「もう! イワンはもう少しボクの国にも興味もってくれてもいいと思うよ!
 日本の伝統的な文化の元ネタはボクの国のだったりすることも結構あるんだからね!
 去年騒いでた七夕とか! あれ、元々はボクの国の行事だからね!」
 パオリンが頬を膨らませて怒る様は可愛らしく、「日本のマンガなら『ぷんすか』とか『ぷんぷん』とか書き文字が入りそうだな…」とつい考えてしまったイワンは、「これがダメなんだってば!」と深く反省をした。
0193折龍小ネタ2/22013/02/11(月) 04:52:10.78ID:JM6EyTco
「ご、ごめんなさい…」
 別にパオリンの故郷に関心がないわけでも軽んじているわけでもないのだが、ジャパンオタクはイワンの身についてしまっていて既に血肉にも等しいのだ。
なかなか切り替えられるものではない。
「素直にあやまられると困っちゃう、かな…
 ごめんなさい、ちょっと拗ねただけなんだ。イワンが日本のことばっかり好きだから…つい……」
 パオリンもイワンの気持ちはわかってはいるのだ。
虎徹を捕まえて熱心に日本文化について尋ねるイワンを見るとちょっとだけ淋しくなるけど、好きなものに夢中になっているイワン自体は大好きだった。
白い肌が上気して、紫の瞳がキラキラと輝く様を見るのは楽しく、嬉しいことだ。
「えっと、とにかく、ボク的には『お正月』は今なんだ。
 だから…姫はじめ、しよ? しないと…落ち着かない……」
 頬を染めながら膝の上でもじもじと照れる、ベルトを外すという暴挙にでた時とはまるで違う可愛らしい姿に、イワンの鼓動が跳ねる。
「姫はじめした時から、ずっと、まだ新年はきてないのにって、変な気分だったんだ。
 ずっと、奥で何かが燻ってる感じがしてて……」
 パオリンの腰がわずかに揺れ、常とは異なる熱い呼気がイワンの顔にかかる。
「だから…して?」
 好きな子に膝の上に乗り上げられ、潤んだ目で見つめておねだりされて我慢できる男はそうはいない。
いないったらいない。
「パオリンっ!」
「あ、イワンってば急、に…あっゃあんっ」
 パオリンが乱したボトムのフロントからいそいそと取り出して、愛撫もそこそこに早急に挿入し、「痛かったんだからね!」と怒られるのは、それから一時間後の話である。
だが、仕方ない。仕方ないのだ。
一度火がついたら男は簡単にはとまれないのだ。
(僕はパオリンの国にもっと興味を持つべきかもしれないけど、パオリンは男心についてもっと知るべきじゃないかな…)
 一ヶ月えっち禁止令をだされたイワンは、一応は反省しつつもそう思わずにはいられなかった。
0196名無しさん@ピンキー2013/02/11(月) 21:04:26.41ID:jpnc1P0h
めちゃめちゃ可愛い…GJ!
イワンは日本のアニメのチャイナキャラから間違った知識を仕入れたりしそうだ
0197名無しさん@ピンキー2013/02/12(火) 00:40:11.71ID:jct345kL
GJ! なんか姫初めは2日にするもんだと小耳に挟んだので1日遅れで正解かもしれない。

さてお待たせの太巻きネタ。虎薔薇 替え歌ギャグ風味
0198まきまき虎薔薇そんぐ♪1/52013/02/12(火) 00:41:16.63ID:jct345kL
♪〜♪♪〜
 俺が鼻歌歌いながら恵方巻きを巻いている隣でカリーナがサラダ巻きを巻くのに悪戦苦闘していた。
 今日はこれらの材料を買いにヘリペリデスファイナンスとぎょーむていけいとかしているらしい日本系のスーパーに行くところからデートだった。
 ちなみにカリーナがサラダ巻きを作っているのは俺が熱心にツナマヨ入りが食べたいと主張したからである。
 二人で一緒に買い物して、お互いで作りっこして食べさせあうなんて、幸せー、なんてひたっていたいけど、
そういう場合でもないかもしれない。
 何せ、目の前にはサラダ巻きの成り損ないの残骸が所狭しと並んでいた。

 ついにカリーナが根を上げたのか、八つ当たりで怒り出す。
「タイガー、もう、その歌、やめて。気が散るからまくいかないじゃないっ!」
まあ、恥ずかしいのか視線を逸らして頬を紅く染めてぷいと膨らませている横顔は俺にとっては可愛らしいだけだけど。
「何、ふくれているんだよ。大分うまくなったじゃないか?さっきまでのに比べたら」
とはいえ、少し量が多すぎるな。折角だしお土産に持たせてやってもいいんだが――
「やだ、うまくできるまでもうちょっとなんだから…」
「そんな事言ったって、なぁ。もう材料ほとんどないんだから。
かといって、いくら材料があってもお前が満足いくまで作ってたら下手したら明日になっちまうぞ?」
 そこで、何か、思いついたとばかりに俺がにたりと笑うと。
 カリーナははっと気がついたように後ずさりするが背中のキッチンカウンターに行方を阻まれて動けなくなった。
 そこですかさずその体を俺は両腕でしっかりと包み込んだ。

「こんだけいっぱい二人で食べるには、えっちして腹すかせないとなぁ?」
「な、何言ってんのよ、馬鹿っ!ってむぐっ」
 抗おうとするカリーナの大きく開いた口に、俺はその背越しに腕を伸ばして取ったサラダ巻きを放り込んでやった。

「恵方巻きは食べ終わるまでしゃべっちゃいけないんだぞ?」
0199まきまき虎薔薇そんぐ♪2/52013/02/12(火) 00:43:02.57ID:jct345kL
 いやなら吐き出すなり、一旦、途中でやめて皿に置くなりすればいいのに、こいつときたら真面目なのか、
口に咥えただけで食べるのは難しいと感じたのか両手をサラダ巻きに添えてもぐもぐと咀嚼している。
 ――俺の腕の中で――

 つまり両手はふさがっているから、俺は触り放題――
 巻いて、巻いてくるくるとーとばかり歌いながらエプロンの隙間から上着の裾を持ち上げてブラジャーを露にし。そのまま外さすに下から指をむぎゅと差し入れた。
俺と付き合いだしてから少しだけ胸のふくらみが増したなーと日頃のマッサージの成果を実感する。
「お前、ブラ、ワンサイズあがったかー?」
「…むぐっっ」
 答えるつもりだったのか、それでもしゃべっちゃいけないというのを思い出したのか真っ赤な顔して視線が泳いでいるのが愛し過ぎる。
 指で丹念に円を描くようにローリング、ローリンと続けてうたいながら柔らかな果実の丸みを堪能してその芯をつまむ。
 そのとたん、ひゃんとばかりに小さく身体が跳ねる。跳ねた背中がカウンターに当たらないように全身で抱き寄せるのも大変だ。
 抱きしめたついでにまだカリーナの口からはみ出ていたサラダ巻きをほおばる。もぐもぐと噛み締めて残ったものを食べつくしてしまえば、

 カリーナの柔らかい唇に辿り着くってもんだ。唇だけで滾るものがおさまるはずもなく、そのまま咥内に残るもの全て舌で味わいつくす。

「んんーっ」
 
 さて唇をふさいでいるうちにっと。背中にまわした手でブラを剥ぎ取って、っと。このまま上衣も取ってしまえば裸エプロン完成〜。
と行きたい所なんだが、ちょっと難しい。
 仕方がないので脇まで持ち上げたところで我慢我慢。とはいっても半端にめくれあがった上にエプロンつけてる格好もいやにそそる姿ではあるが。

「巻きあげたー、中身は××なものばかり〜。」

 思いっきり卑猥な隠語を歌に乗せて言ってみるとカリーナの顔は相変わらず赤いが、かと言ってこれ以上抗う様子もないので、
今度は俺が作った恵方巻きを自分の口に入れてほれほれと誘ってみれば、のってくるじゃないか。
0200まきまき虎薔薇そんぐ♪3/52013/02/12(火) 00:44:37.05ID:jct345kL
なので、今度は恵方巻きを半分こに二人の口で咥えたまま、スカートの裾に手を伸ばし、太腿をすーっと撫で上げる。
勿論、柔らかくて魅力的なお尻をくるくると弄り回すのは忘れない。そっと下着に指を伸ばすと布越しですらぐっしょりなのが伝わってくる。
 わざと直接は触れずにくいくいと筋の上を撫でてやるとたちまちじわりとあふれ出てくるあたり、随分といい具合に育ったもんだ。
 そんな具合にカリーナを愛撫しながらかつ恵方巻きをもぐもぐと食べながらもう一度カリーナの唇を味あうところまでたどり着く、けど。

「今度は早かったなー。そんなに俺の唇が恋しい?それともー?」
「そ、そうじゃなくて、その……」
 真っ赤に染まりきった顔から淫靡な言葉を引き出してみるのも楽しいのだが。今日は。

「カリーナちゃんは俺の恵方巻き、もっと食べたい?上で?下で?それともー?」
 こいつの敏感な耳元で囁いてやったら、もう何も言わずに桜色の顔でこくりとうなずくだけだったので好きにさせてもらうことにした。
0201まきまき虎薔薇そんぐ♪4/52013/02/12(火) 00:46:10.79ID:jct345kL
さてと、とっくに服の下ではちきれんばかりになっていた俺の太巻きさんを引っ張り出す。
「お待ちかねの太巻きさんだぞー。ちゃんと最後まで食べないと願い事はかなわないからなー。」
 にやにやと笑ってカリーナをしゃがませると素直に従ってくるのは、いやいやしていた最初のころの初々しさを思えば、ちょっともの惜しいが、
咥える直前潤んだ瞳が見上げてくるあたり、まだまだ羞恥心が残っているというか、そーいうところが可愛いんだよなー。
 恐る恐る口に含む姿を見下ろすのは非常に嗜虐心をそそって――。
 
「ちょ…ひゃ…あむ…むぐ……」
 完全に涙目でただでさえ不慣れな舌先が俺の太巻きさんの筋をもどかしくちょろちょろと往復するのにもうたまらなくなって。
「早く食べないと食べきれなくなるからなー。そうそうおいなりさんもわすれないようになー。全部残さず、食べるんだぞ?」
 無理やりカリーナの頭を押さえ込んで咥内を犯すのはほんと、俺だめかもしんない。
 でも、それでもおいなりさんのほうにも手を伸ばしてくるのはもう……。可愛すぎて熱くなる。

 俺が全部吐き出したものをごくんと飲み干すところまで見下ろしていると湧き上がってくるようでまだまだ熱い太巻きさんは残ってるようだ。
「……っ」
 無言で訴えてくる、そのもじもじと摺り合わせて震える太ももと淡く紅く染まった顔が何をして欲しいかなんて手に取るように分かる。
0202まきまき虎薔薇そんぐ♪5/52013/02/12(火) 00:47:11.17ID:jct345kL
「俺の恵方巻き。両方で味わえよ?」
「……ひゃあ。あむっ」
 カウンターに座らせて。とっくに役立たずになってた下着を引き降ろす。
 俺が作った恵方巻きをカリーナの口にもう一度放り込むと熱い太巻きさんを下のお口にも咥えさせてやった。

「あむ……」
 もぐもぐと上と下で恵方巻きを咀嚼するなんてすげー光景だよなぁ。なんて。勿論、上の恵方巻きはまたしても半分こ、だ。
 下の太巻きさんはカリーナの熱くて蕩けそうな裡に包み込まれてぐいぐいと何度も食わせてるけど。ちょいやばいかもしれない。
 上を二人で食べ終わったところで一度全部食べつくすように深く口付けてから、耳元で歌ってやった。

「熱い触感を突っ込みました」っと。

「ば、馬鹿ぁ…〜〜〜」
 一瞬、緩んだお口にその隙に太巻きをぐいっと奥深く突っ込むと
「ひゃあんんっ」と小さく嬌声が上がる。ひくっと震えて俺の太巻きをカリーナが締め付けて。
 中で弾けてお口いっぱいに満たしたのはいうまでもない。

♪熱い魔法を太巻きにお口にいっぱいくいくい突付いて詰め込みました♪♪
0203名無しさん@ピンキー2013/02/12(火) 00:50:55.59ID:jct345kL
なんか、エロというより自分でも書いてて笑ってしまったので
期待してた人には申し訳ないかもしれない。

失礼しましたー。
0204名無しさん@ピンキー2013/02/12(火) 01:03:50.53ID:1w7YlWd+
色々来ていてほくほくだー!
>>194 可愛いパオリンが見られて大満足!折紙がはやるのも仕方なしだねっ!
>>203 口ずさんでいると思われるネタ元の歌思わず探してしまった 調子に乗ってるなーおじさん
0205名無しさん@ピンキー2013/02/12(火) 01:44:25.80ID:/YQbV05W
>>203
恵方巻キタ━━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━!!

虎徹の語彙がおっさん過ぎて
こんなおっさんに可愛いカリーナたんがいけないことされまくってるのかと!
カリーナたんはこんなにおっさんな虎徹を受け入れちゃってるんだ!と
女王様キャラ演じてるツンな娘がこんなにこんなに従順に…
ワイルドタイガーは凄腕だな!ってハアハアしまくった!

ただ元歌がわかんなくってちょっと残念
でも、わかんなくても虎徹がノリノリなのは伝わってきて楽しかったよ!
0206名無しさん@ピンキー2013/02/12(火) 01:55:01.36ID:jct345kL
すみません、お付き合い済と注釈つけるの忘れてた。

>>205タイトルから虎薔薇抜いて検索すればすぐ元歌出てくるはず。
当日全国の恵方巻き売り場で流れていたと思われる曲。
0208名無しさん@ピンキー2013/02/13(水) 23:33:04.32ID:LrS5gIkl
恵方巻きキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
カリーナいちゃエロ!(*´Д`)ハァハァ

ちょっと早いがバレンタインの小ネタ投下する
SS書くのとかの初めてで文章下手でわかりにくいかもしれん
ハードル下げて呼んでもらえれば幸い
しかも俺得すぎるCPですまんw

龍牛、エロなし
0209龍牛 1/12013/02/13(水) 23:34:05.92ID:LrS5gIkl
連日の長時間に会議に軽い疲労感を覚えながら、アントニオはいつもより遅めに
トレーニングセンターへ到着した。休憩室へ足を運ぶと数人のメンバーが楽しげに談笑中だった。
「あ、ふぁいほんはん」
パオリンがひらひらと手を振り、もごもごと何かをほおばっている。
それぞれに軽く挨拶を交わし、輪の中心を覗き込む。
「何やってんだ?」
「ハンサムに届いたチョコですって」
「わ、これ超有名店の高級チョコじゃない、予約殺到で1ヶ月待ちらしいわよ?」
「流石に1人では食べきれない量だったので…」
「…さすが人気者は違いますねぇ〜〜」
「なんだ、拗ねてんのか?虎徹」
「べぇっつにぃ?俺は楓からもらえればそれで良…」
「おお、俺にもくれよ」
ってきけよ!などとつっこんだが流され、虎徹は後ろのほうで拗ねていた。
アントニオがガサガサとかわいらしく飾られたチョコレートの箱をあさり始めた、が…
空き箱ばかりだった。
「あ、ごめーん、食べちゃった」
そう言ってパオリンはもぐもぐと口を動かしていた。
「やだ、もう食べちゃったの?」
「あんた、食べすぎじゃない?太るわよ?」
「まぁ、ないものは仕方ねぇな、とりあえず着替えてくるわ」
と、更衣室に向かおうとしたその時、パオリンが立ち上がって
「あ、待って、ちょっと分けてあげるね」
と、言うとほぼ同時にアントニオの首に腕を回して、背伸びをしてくちづけた。
しばし止まる時間。その場にいた全員、なにが起こったのか理解できずにいた。
パオリンはそんなこともお構い無しにアントニオの口内へと舌を挿しいれ舌を絡めた。
チョコの香りと甘さが口の中に広がった頃、パオリンは唇を離す。
「はい、おすそ分けー、おいしかった?」
と無邪気に微笑み、シャワー浴びてくるねー、と休憩室から出て行ってしまった。
凍りついた時が動き出し、カリーナは真っ赤になりながらアントニオを睨み付け
「ふ、不潔〜〜!!」
と叫んで走り去ってしまう。
「バイソンさん、見損ないました」
と、バーナビーは冷たく吐き捨てた。眼鏡が光って表情がわからない。
「え、え、俺!?」
すがる様に虎徹とネイサンを交互に見る。が…、二人はアントニオの両肩をがしりと掴む。
「いったいどういうことなのかしらぁ?」
「ちゃあんと説明してもらおうかねぇ?」
ぎりぎりと力をこめてアントニオに詰め寄る。壁際まで追い詰められ逃げることも出来ず…。
「俺は悪くねぇ!」
という叫びだけがむなしく響いていた。

おわる
0211名無しさん@ピンキー2013/02/14(木) 01:33:27.46ID:To/5NqkC
一月が静かだった反動か二月は投下が続いてて嬉しいねえ

>>210
( ゚∀゚)o彡°牛龍!牛龍!!
ガタイのいい男に小柄な少女はロマンですな!
そして役得なはずなのに不憫さの拭えない牛ェ…
龍は無邪気なのか狙ってるのかどっちだw
0212名無しさん@ピンキー2013/02/14(木) 20:44:00.42ID:9E8FIovG
牛龍好き!!
映画の牛さんのカチカチになったものを
無遠慮になでまわすパオリンに興奮した!
0213でんぱじゃっか〜 ◆HclQnY/Hnw 2013/02/18(月) 19:22:19.68ID:MmpTXske
「だっ! ア、アニエスが行方不明?」
ワイルドタイガーの大声に、夕暮れのトレーニングルームに集合したヒーローたちが一斉に顔をしかめた。
「落ち着いてくださいよ、虎徹さん。
ケインさんは連絡が取れないと言っただけです」
バーナビーの言葉に虎徹はさらに大声を張り上げる。
「だっ! っからそれがおかしいって言うの!
あいつとは長い付き合いだけど、姿を眩ましたなんてこと、今まで一度も無かったんだぞ!」
「確かに。 携帯も家もつながらない、しかもモウ40時間以上も経つなんておかしいな」
牛角が首をひねると、他の面々も口々に疑問を口にした。
『警察にはとっくに捜索願いを出しているんだが、まったく足取りがつかめないんだ。
もちろん、ここ二日間の事件や事故の負傷者リストにもあたったが彼女の名前は無い。
こうなったらもうヒーロー諸君にすがるより他にないんだよ』
立体映像のケインは、額の汗を拭きながら早口でまくし立てる。
「アニエスはセレブですからね。
可能性のトップはやはり、身代金目的の誘拐でしょうか」
バーナビーがぽつりとつぶやくと、場の空気が一気に凍りついた。
「お、お前、ろくでもねぇことを言うな……」
「でもそれが一番可能性が高いわね」
相棒に掴みかかろうとする虎徹を押さえ、ネイサンが続ける。
「視聴率の女王の命を救うためなら、局は何億ドルでも用意するでしょうからね」
『実は我々も真っ先にそれを考えた。
しかし、もしそうならとっくに犯人から接触があってもいいじゃないか?
まだ電話もメールも、何ひとつ届いていな……』
そこまで言ったケインの背後から、何人もの喧しい声が聞こえた。
『えっ、なにぃ、電波ジャック? アニエスが?
ヒ、ヒーロー! 近くにモニターがあったら、すぐにテレビをつけてくれ!
アニエスが映っているらしい!』
その言葉が終わらないうちに、ヒーローたちは全員隣の休憩室の大型モニター前に移動する。
真っ先にリモコンに取り付き、スイッチを入れたドラゴンキッドの幼い美貌が真っ赤になった。
「こ、これって……」
「オイどうしたぁ?」
リモコンをテレビに向けたまま硬直してしまったキッドの後ろに立った虎徹の目も大きく見開かれる。
残るヒーローたちも全員あんぐりと口を開けた。
モニターに映しだされていたのは、日本式に土下座の姿勢をとって震えている、素っ裸の白人女性だった。
0214でんぱじゃっか〜 ◆HclQnY/Hnw 2013/02/18(月) 19:24:11.32ID:MmpTXske
真っ黒の絨毯が敷き詰められ、同じく黒いカーテンを四方に張られた広い部屋の中、全裸で土下座している女性の白磁のような腕や背中は、ところどころ赤く腫れ上がっている。
「うそ……アニエス……」
両手を口元に当てたまま固まってしまったブルーローズの声に反応したのはネイサンだった。
「キッドとブルーローズ、折紙は今すぐ会社に戻って待機しなさい!」
「え、でも、アニエスさんが……」
「コドモが見るモンじゃねえっ!」
口を開きかけたドラゴンキッドをドスの効いた野郎声で怒鳴りつけたネイサンは、ショックのあまり口も聞けないでいたイワンに女子二人を託すと、携帯でケインを呼び出す。
「何なのよこれ?」
『ああファイヤーエンブレム、すまない、こっちはパニックだ!
電波ジャックされている、対応に追われてるんだ、切るぞ!』
「ちょっ……」
ネイサンが携帯に怒鳴るより早く、モニター内に動きがあった。
『よぉし、いってみようか! キュー!』
電子的に変えられてはいるが、男性のものとわかる声と同時に、ずっと土下座していた全裸の女が、震えながらのろのろと顔を上げはじめたのだ。
おどろに乱れたライトブラウンの長い髪、その下の顔は……。
「くそっ! くそっ! アニエス!」
虎徹の怒声が響く。
60インチのモニターには、視聴率の女王・アニエス・ジュベールの泣き濡れた美貌が大写しになっていた。
0215でんぱじゃっか〜 ◆HclQnY/Hnw 2013/02/18(月) 19:26:04.13ID:MmpTXske
アニエスのキツめの目からは大粒の涙が流れ、整った鼻からは鼻水が、特徴的な顎の黒子まで滴っている。
『ほ〜ら、敏腕プロデューサーさん、どうした?
“自分の番組”を台無しにするつもりかな?』
機械変換された男の声。
それを聞いたアニエスの反応は劇的だった。
「ヒッ!」
何かされたわけでもないのに悲鳴を上げ、ビクッと裸身を竦ませて口を開く。
「い、いえ……。 ご、ごめんなさい……」
そして、あえかな朱唇をわななかせながら、カメラを見つめて言葉を続けた。
「ボ、ボンジュール……シュテルンビルトの、し、市民の皆さん……
ヒ、ヒーローTVの、プロデューサー……ア、アニエス・ジュベールです……
こ、今夜は、予定を変更して……特別番組を、ほ、放送致します……
ど、どうか、ご家族で、お楽しみくださいませ……」
言い終えると、引きつったような泣き笑いの表情を浮かべ、再び土下座する。
「くそっ! バニー、なにボサッとしてるんだ、行くぞ!」
これまでにない怒りを顕にして飛び出そうとする虎徹に、機械変換された男の声がストップをかけた。
『ヒーロー諸君!
我々はウロボロスだ』
0216でんぱじゃっか〜 ◆HclQnY/Hnw 2013/02/18(月) 19:27:18.38ID:MmpTXske
「なにぃ?」
聞き覚えのある言葉に虎徹が振り返ると、早くもバーナビーは顔色を変え、食い入るようにモニターを睨んでいる。
『我々はヒーローを、そしてそのヒーローを過剰に持ち上げるヒーローTVを許さない。
今君たちが視聴しているこの映像は、現在、全てのチャンネルで視聴可能だ。
もちろん、我々も楽しんで見ている。
もし、どの局であろうと、放送を打ち切るようなことがあれば、即座にこの女を殺す。
また、我々の居場所を突き止めようとしても、やはり殺す。
我々の仲間には、“NEXT能力を持つ人間を探知できるNEXT”がいる。
もし、我々の半径10キロ以内にNEXTを探知したら……それがヒーローではなく、偶然通りかかったNEXT能力者であったとしても、同じことになる。
もちろん、偶然パトロールしていた警察官を見かけても、だ。
わかったかね?
ヒーロー諸君、そして警官諸君。
わかったならすぐにお家に帰って、ビールを片手にテレビを楽しむことだ』
機械変換された声が響いている間、哀れなアニエスは素っ裸で土下座したままぶるぶる震えていた。
「ちくしょう! ハッタリだ!
ンなもんハッタリに決まってる! 行くぞバニー!」
「いえ! 彼らはウロボロスと名乗りました!
ウロボロスなら、そんなNEXTがいても不思議じゃありませんよ!」
「じゃあこのまま黙って見てるつもりか!
だいたいお前な、彼らって言ってるけど、ヤロウひとりの声しか聞こえねぇぞ!」
「アニエスの誘拐なんて大それたことを、一人で出来るとでも思ったんですか?
複数犯に決まってるじゃないですか!」
「なんだとテメェ! こんなときに落ち着き払いやがって!」
「おじさんこそヒートアップしすぎなんですよっ!」
掴み合いをはじめた二人を、牛角が引き離す。
「仲間どうしで喧嘩してる場合じゃないだろう!」
「そうよ。 とにかく今は、上の指示を待つしかな……」
ネイサンの言葉は、ドサッという大きな音に遮られた。
見ると、画面を見つめて固まっていたキースが鼻血を流して倒れていた。
0219名無しさん@ピンキー2013/02/20(水) 19:16:13.97ID:868Na4Sm
半裸待機しておこうか
一言だけ…
牛の名前は牛角じゃねぇから!www
最初は気がつかなかったけれどもwww
0220でんぱじゃっか〜 ◆HclQnY/Hnw 2013/02/20(水) 20:32:12.07ID:/fn9hGja
牛角がキースをソファに寝かせている間に、モニターの中から機械変換された声が響く。
『ではアニエス、視聴者の皆さんにお前の全てを見ていただこうか』
その声に操られるように、土下座したまま震えていたアニエスはのろのろと立ち上がった。
それはまるで催眠術に罹っているのではないかと思わせるようなぎこちない動きだったが、その羞恥と屈辱に歪む泣き濡れた美貌を見れば、彼女が誰かに意識を操られているのではなく、はっきりとした自覚を持っているのは明白だ。
「お、おい、やめろアニエス、やめろって!」
虎徹の叫びも虚しく、モニターの中の視聴率の女王はガクガクと震えながら直立不動の姿勢をとった。
スレンダーな肢体にはアンバランスなほど大きな白い乳房、その上で竦んだピンクの乳首、くびれたウエスト、ムッチリとした太腿、すらりと伸びた下肢……その全てが露わになる。
カメラは固く目を閉じてすすり泣いているアニエスの美貌から舐めるように下方へロールし、秘丘のデルタ地帯を覆うブラウンの恥毛をアップにする……。
ドガン!
凄まじい音にネイサンたちが振り返ると、虎徹のコブシが壁にめり込んでいるのが見えた。
「ちょっと、何してるんですか!」
「うるせえっ! アニエスをこんな目に遭わせやがってクソヤローが!
ぜってぇ許さねえ! ぜってぇに俺が、この俺がぶっ殺してやるからな!」
バーナビーの静止も聞かず、他の誰よりも付き合いの長い牛角ですら見たことがないほどに激昂した虎徹は、能力を使っていないにもかかわらず見る間に壁面を破壊してゆく。
初めて目にした相棒の凄まじいキレっぷりに、止めるどころか恐れをなして二、三歩後ずさりしたバーナビーの肩にネイサンが手を置いて囁いた。
「ガラスをぶち破って飛び出して行かないだけマシよ」

その頃、シュテルンビルトの公園やコンビニなど、全ての公共の場所にある男性用トイレの個室は、携帯をテレビモードにした学生やサラリーマンが駆け込んだため、一つの空きも無く完全に塞がっていた……。(続きます)
0221でんぱじゃっか〜 ◆HclQnY/Hnw 2013/02/20(水) 20:33:27.10ID:/fn9hGja
>>219

ウケ狙いじゃなく、素で間違えてました/(-_-)\
モウ投下してしまったので、今後も牛角でいかせて戴きますm(_ _)m
0222名無しさん@ピンキー2013/02/20(水) 22:33:38.00ID:YYOAr/Ye
名前の呼び方とかもむちゃくちゃだしもう書かなくていいよ
0223名無しさん@ピンキー2013/02/21(木) 00:55:21.41ID:p8t716tP
一言だけ。
今後も投下する気があるならせめて最後まで書き上げてからのがいいと思うぞ。
0224名無しさん@ピンキー2013/02/21(木) 07:45:43.18ID:vsyd2/9P
>>222
問題点の指摘は構わないと思うけど、「書かなくていい」等の書き手の追い出しはスレが寂れる原因
0225名無しさん@ピンキー2013/02/21(木) 11:32:44.23ID:SYyiizSr
キャラの名前も知らない
ルールも守れない
そんなやつを書き手扱いしても仕方ないだろ
0226名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 01:12:36.00ID:9lhQ5XYx
ルールといっても>>2程度にしか決まってないからなぁ、ここは…
とりあえず
・最後まで書き溜めてまとめて投下
・無理なら、『途中まで投下、残りは後日』的な注意書き
この辺を気をつけてもらえるとありがたいかな
0228テンプレ案2013/02/24(日) 01:51:43.27ID:UDI1moWQ
※投下を始める前に使用レス数・カップリング・特殊嗜好等を書いて読む人への配慮を
※投下中は名前欄に「タイトル(1/5)」等いれると親切
※投下後は投下終了がわかるようなレスを
※BLは該当スレへ

投下用テンプレ(使用任意)
【使用レス数】
【カップリング】
【特殊嗜好等】
【その他】
0229名無しさん@ピンキー2013/02/28(木) 00:55:40.84ID:o4Hx6JNq
普段ケータイのメールでエロパロ書いてるんだけど
ケータイ壊れて修理に出したとたん妄想が溢れる溢れるw
昔、テスト前になると掃除が進む感じに似てるね
なんか龍ブームらしく牛龍と折龍を平行でもやもやしてたんだが
他の男キャラだとどうなるかなと兎で妄想してみたら
一日中ヤってるような肉食×肉食カプに転がって
それなら空は…と思って考えてたらスカイハイまじ天使!
キッドたんもまじ天使!でエロにならんかったw

とりあえずケータイがなおってきても妄想ブームが続くことを祈る
折龍か牛龍かどっちか書けたらいいな
0230名無しさん@ピンキー2013/02/28(木) 22:35:05.35ID:XrDHpGYt
待ってるよ、どっちもイイ!


先日発売されたMJ、色々おいしかった。
虎徹とアニエスの2人は、やはりエロいなとあらためて思った。
0231名無しさん@ピンキー2013/02/28(木) 23:11:56.84ID:C+Ls2203
>>229
あー、書けない状況に限って妄想が膨らむことは良くあるな
仕事中に思いついたネタを、帰宅後文字に起こそうとしても思い出せなかったり…

>>230
MJよかったなー
アニ牛もいいんじゃん?って思ったんだが
何故だろう、牛がちょっと不憫なほうが安心するのは…
0232名無しさん@ピンキー2013/03/03(日) 03:40:35.99ID:IlgY6DPj
>>229
待ってる!

牛さんは肉食系女子に捕食されればいいと思ってるんだけど、
MJ読んで牛薔薇もありかと思った
0233名無しさん@ピンキー2013/03/03(日) 17:06:36.32ID:JAR4fbvv
龍総攻めが頭から離れないんだが、文章に出来ぬ…
肉食龍っていいと思いませんか…?(チラッチラッ
0234名無しさん@ピンキー2013/03/03(日) 23:52:52.31ID:n3b8hD9n
>>229が妄想してる兎×龍の肉食カプ読みたいなw
個人的には元気のいい龍を上に載せてしょうがないな…
と苦笑してる兎が頭をかすめるのだが
0235名無しさん@ピンキー2013/03/04(月) 05:30:59.92ID:1Glpb9fn
横からお邪魔するよー 229や234のレス見て兎龍で頑張ってみた
パオリンがちょっと押せ押せだから注意してね
【使用レス数】4
【カップリング】バーナビー×パオリン
【特殊嗜好等】 たぶん無し
【その他】 二人の関係は出来上がっている・パオリンがかなりやる気なので注意
0236兎龍 1/42013/03/04(月) 05:34:07.00ID:1Glpb9fn
「皆ボクの事を子ども扱いするけど、そんな事ないよね?」
 プルンと触れる胸をあらわにして、パオリンは裸身でベッドに寝転ぶバーナビーの腹部にまたがった
「どの意味においてでしょうか?」
 くすくす笑ってバーナビーがたずねる。
「ボク、いっぱい色んな事知ってるよ?カリーナより」
 そう言いながら、バーナビー自身に触れ、ゆっくりとそこをもてあそぶ。慣れた手つきと妖艶に笑うその様は、
快活に笑う昼の様子からは想像できないだろう。こうやって直接目にするバーナビー以外は。
「彼女を引き合いに出すのは可哀想かと思いますが」
 大絶賛で片思い中のウブな氷の女王様。のらりくらりとかわす虎を、果たして使役できる日は来るのだろうか。
……単純明快なように見えてあれで結構小狡い老虎に、懐柔どころか喰われてしまいそうな気もするが――まあそれはいい。
「色々覚えたのはバーナビーのおかげだけど。……カリーナに教えちゃ嫌だよ?」
「嫌だな。僕はそんなに不実な男に見えているんですか?」
「そうじゃないけど。だって嫌なんだもん」
 ぷう、と頬を膨らませれば、やはり年相応に映る。
 それを笑うとパオリンはますます頬を膨らませ、バーナビーから背を向けてしまった。怒って拗ねたのもあるのだろうが、パオリンは
ゆっくりともたげはじめたバーナビー自身を口に含みたかったらしい。この行為を覚えた頃は、ともかく全部飲み込めばいいのだろうと
加減もわからずそれに挑むという無茶をし、むせる事も多かった。しかし今はそれもない。男のどこをどう、どのタイミングで責めればいいのかよく心得ている。
 すました顔のバーナビーであっても、自分の舌と手でいくらでも翻弄できるのだと思うと小気味良くすらある。たっぷりの唾液でもってそれを舐る。
 尿道に舌先を突っ込むようにちろちろと刺激すれば、時折ぴくりと反応する。そしてどんどんと太さと固さをもって天を突き始めるのだ。
 ちゅう、と吸い付いてから一度口を離し向き直ると、バーナビーの白磁の肌が、暗い寝室においても上気している事がよくわかる。だがそれはパオリンも同じだった。
0237兎龍 2/42013/03/04(月) 05:35:29.05ID:1Glpb9fn
「だってさ、おしゃれな仕事とか色っぽい仕事する時っていつもバーナビーとブルーローズでセットになるんだもん」
 たっぷりと愛撫をした後の口で、バーナビーに口づける。
 若干潔癖の毛のあるバーナビーだが、だからこそこの汚らしく常軌を逸した行為に興奮を覚えるらしく、普段のキスよりもいつも濃厚なものになる。
 キスが終わるとバーナビーはパオリンの頭を優しく撫でた。
「貴女がそんなにいじらしいヤキモチを焼いてくれるのなら、もっとそういう仕事を増やしてもらうよう、頼んでみましょうか?」
「バーナビー。嫌いになっちゃうよっ!?」
「なれますか?」
 そう言いながら、パオリンの体を誘導する。手を触れずとも、どろどろに蕩けきってしまっているパオリン自身が答えだった。
 好きで好きでたまらない。嫌いになんてなれるわけがない。それがわかっていてそういう事を言うのだ。
「……だからキライなんだっ!」
 だからパオリンもそういう返し方しかできない。
 やれやれ。
 バーナビーはため息をついたが、嬉しくてたまらないようだった。
0238兎龍 3/42013/03/04(月) 05:36:19.02ID:1Glpb9fn
 ぐちゅりと、下からパオリンを突き上げる。
「ふ、ぁああ!」
 もうしっかり、バーナビーの形を覚えきってしまっているそこが、ずぶずぶとやや乱暴に割って入ってきているはずのバーナビーを歓待する。
「あっ。バーナビー、もっと……あっ――もっと、ぉ」
「貴女にねだられると、どうも僕は弱い」
 下から何度か突き上げるとそのたびにパオリンは甘い声を上げる。
「甘やかすのはあまり良い事ではないのですが――」
 そう言いながら位置を入れ替える。パオリンはやや苦しそうな声を上げた。だが、普段優等生然としているバーナビーが、自分の前でだけ獣のように荒々しくなるのにたまらない快感を覚えている。
「もっと、もっとして。強くしていいよっ!」
「……言われなくとも――」
 ねだればねだるほど、求めれば求めるほどに互いに快楽を与え、貪り続ける。
「あ、やぁ、あ、もっと、奥まで、おくっ、ちょうだぁい!欲しい、の。ボクに、全部。バーナビ、あ、ふぁ――ああっ!!」
 女性の体つきになっているとはいえ、まだ細く小さなその体をバーナビーはがくがくと揺さぶり、裂くのではないかという勢いで打ち付け――そして放つ。
 びくり、びくりとわずかに震えるバーナビーに、縋り付くようにしてパオリンはぎゅうと抱きついた。
0239兎龍 4/42013/03/04(月) 05:37:21.57ID:1Glpb9fn
「――ねえ、もう一回、いいよね?」
 ちゅうとバーナビーの先端に残っているのものを搾り取るようにして吸い付くパオリンが口を離すと、そう言って笑った。
綺麗に舐めとって終わりにするわけではなく、その手はぐにぐにと扱くために動いている。
「……一回?」
 息を整えながら、バーナビーが笑う。
 ひょいとパオリンを抱き上げると、四つんばいにさせ、じらすように先端をパオリンにあてがい、こすりつけている。
「貴女がそれだけで満足できるのなら、それでもいいですけどね?」
「……やっぱりボク、バーナビーの事キライだ」
「それは困りました。僕はこんなに貴女の事が好きなのに」
 そう言いながら、中へと押し込んでくる。
「……いっぱいしてくれるなら、好きになってあげる」
 そう言うパオリンは、背を向けているからバーナビーから表情は見えない。
「だったら、大いに張り切らせていただきましょうか。貴女にたっぷり好きになって欲しいですから。夜は長いですけど、持ってくださいね?」
 表情は見えない――が、真っ赤な耳にバーナビーは甘く言葉を囁き、その耳朶にキスをした。
0240名無しさん@ピンキー2013/03/04(月) 05:40:06.56ID:1Glpb9fn
以上です!
一行あたりの文字数考えてなかったので見づらい事になってるのと、
レス分けすぎた事に若干以上の後悔はある……
次の機会があれば改善するから、笑って見逃してくれるとすごく嬉しい
では!
0241名無しさん@ピンキー2013/03/04(月) 06:05:34.08ID:QOJhiiaZ
>>240
うぉぉぉっ!朝っぱらからほぼリアルタイムですんげぇいいものみちゃったよ?
何これ?何これ!?
ご褒美なの?これから一週間しっかりやれよってご褒美前前渡しなの?
素晴らしき肉食×肉食な兎龍じゃないですか!
ぶっちゃけ自分229なんだけど
私が妄想してた程度のモノで肉食×肉食を称してすみませんでしたっ!orz
と240に膝をついて謝りたい…
ストレートに肉食で可愛く嫉妬する龍とか…なんて素晴らしいんだ!!
ツンとおすましなのにたしかな肉食感(?)のある兎もすげぇイイね!
ぶっちゃけ自分の妄想より萌えたよ!!

240の妄想を刺激してくれた>>234にもありがとう!
いやあ、本当にいいもん読ませてもらったわあ
02432402013/03/05(火) 22:25:27.91ID:vd33NzO2
挑戦の意味合いが大きかったけど
喜んでもらえて何よりだ! もっと色んなエロ話読みたい!
0247名無しさん@ピンキー2013/03/17(日) 03:29:34.48ID:/1XXkRqh
 虎薔薇で6レスほどいただきます 行数ギリっぽいのでもしかしたら
増えるかも 特殊嗜好は自身の常識度があやふやなのでお前これは
特殊嗜好だ!な所があったらすみません あと連投規制かかったらごめんなさい

【使用レス数】 6の見込み
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等】 若干の言葉責め
【その他】 恋人同士
0248虎薔薇 1/62013/03/17(日) 03:30:53.05ID:/1XXkRqh
「いやほら、今日ってホワイトデーだろ?」
「……サイッテー」
 顔にかけられたモノを拭い取りながら、カリーナがムッとした顔で虎徹を睨む。
「ホワイトデーってそんな日じゃないし」
「まあ、そうだけど」
 だって好きなんだもん、顔射。
 カリーナが怒っているからしおらしくはしているものの、やらかした事そのものに対しては悪いと思っていないらしい。
「タイガーの方は出すだけだからいいかもしれないけど、こっちは後が大変なんだからね!?どうせわかんないんだろうけど!」
「あー、悪い、悪かったって」
「ほんっともう、サイアク!」
 拭い取った後のティッシュをベッドサイドに置くと、カリーナは虎徹に向き直った。文句の一つや二つ――どころではないほど虎徹に言うつもりだったのだが。
「な、もっかい咥えて」
 虎徹は白い歯を見せてにっこり笑ってる。
「……聞いてた?」
 まさかその笑顔で誤魔化されるとでも?
「聞いてた、聞いてましたって!だからだよ!……今度は顔じゃなくってしゃぶってもらった後ちゃんと内壁に――いってぇ!?」
 カリーナが、ぽこんと虎徹の引き締まった肩口を叩いた。
「だから!何その、信じられない、って顔!信じられない、はこっちだからね!?」
 えー?と、虎徹が唇をとがらせているが、カリーナの方も負けじと頬を膨らませてる。虎徹は顎に手をやり、髭を撫でた後――カリーナに顔を寄せた。
「いやか?……そんなわけねえよな?」
「そ、れは……」
 じっと琥珀のようにも映る色の瞳で見つめられ、その甘い声で囁かれると弱い事を虎徹はよくわかっている。多少の無理を言っても、こうやって誤魔化したりすることはよくある。
 だが何より――カリーナ自身嫌でない事を知っているからこそ言えるのだ。にたりと笑う。
「生で挿れるの、好きだもんなー?お前」
「違っ……」
 真っ赤な顔で否定する。まあ、今の状況で生大好き、などとカリーナが言うはずもないだろうが。
「俺は好き。お前がぎゅうぎゅう俺を締め付けてくんのがわかって。好き好きーつって体全部で俺に言ってくるから好き。あと、すっげーエロい顔するから。もうたまんねえ」
「し、しないもん!」
「してるって。もうすっげえぞ?顔見てるだけで抜けそうなぐらい」
 スゲーいいよな。体の相性も。カリーナの透き通るような肢体をいやらしい目つきで眺めながら虎徹が笑うが、カリーナは紅潮し、身を固くしてぶんぶん頭を振る。
「ち、ちがう!違う違う!違うもん!」
「ホントだって。あ、何ならケータイで取っとく?最中のお前、すっげー可愛いしエロいし素直だしでパーフェクト!」
 サイドテーブルに身を乗り出しケータイを取ろうとしているので、カリーナが慌てて虎徹を取り押さえる。虎徹が育成中のカリーナの胸が背中に触れて、お、ラッキーなどとにやついている事など気づいてもいない。
0249虎薔薇 1/62013/03/17(日) 03:31:53.69ID:/1XXkRqh
 ――ケータイを取る事を諦めてもらえたことにまずは安心する。だが。
「何のパーフェクトよ!」
「エロの」
 にたりと笑っている。
「――っ、最低!最悪!もうしない!絶対しない!」
「え。ちょ。なんで?俺すっげえ褒めてたじゃん。いつにもまして!」
 ぽかぽかと殴ってくるカリーナの両手を取ると、虎徹はそのままばさりとベッドの上にカリーナを縫い止めた。それでもカリーナは物怖じすることない。
「褒めてない!それ違うから!嬉しくないから!」
 カリーナの両手を束ねて掴むと、空いた手でカリーナの体を撫でまわす。なめらかな肌。頭を撫でたり、手を繋いだりするだけでは満足できなくなったのはいつからだったろうかとそんな事に想いを馳せる。
「うっそー?嬉しいだろ?」
「嬉しく――ひぅ!?」
 体の感触を楽しんでいた手を、するりと下へ動かし、一見すると無遠慮にカリーナの中に指を押し込む。
「こっちは泣いて喜んでおいでですが?」
 ぐにぐにと、勝手知ったるものでカリーナのポイントを刺激する。少し指を曲げ、中から圧力をかけるたびに、カリーナが抗えない快感に身をよじる。
「お?カリーナさんご本人もお喜びで?」
「あっ……ばか……ぁ!」
 カリーナの中から引き抜いた虎徹の指はてらてらと光っていた。薄く笑うとその指先を口に含む。
「舐めるー?お前も。……ほれ、間接ちゅー」
 プルプルした唇に無骨な指を割り入れ、浅く開かれた歯列のさらに奥へと差し込む。もごもごと不満気な声を上げていたが、次第にうっとりした顔でその指に舌を這わせる。美味いかーなどと虎徹がからかった後その指を引き抜く。
「なあ。お前フェラだけでこんな感じてんの?期待してた?俺にこれからどんな事されるかって」
「……タイガーって本当にエロオヤジ!」
「だって俺エロいもーん、オヤジだもーん」
 そう言ってカリーナの胸に吸い付く。舌全体でカリーナの乳首を刺激すると、カリーナが涙ぐんでいた。気にするほどではないと思うが、セクシー路線でいくには確かに物足りないその胸はカリーナのコンプレックスとなっている。
「い、やあ……」
 だからこそ、そこをいじめ抜くのが楽しくて仕方ない。小さくても感度は抜群だ。唾液で濡れた乳首にふうと息を吹きかけるとカリーナの体が大きくはねた。
「あー、でもカリーナはホント、可哀想だなあ。まだこんな若いのに、こんな悪いオジサンに調教されてんだもんな?」
「調教って……」
「まあ、お前がそう思ってないならそれでもいいんだけどな?」
「え、ちょっと待って。今までアンタが、これは普通にみんなやってる事だって言ってたアレとかソレとかについては――」
 なんとなく友達とそういう話題になった時、会話がかみ合わなかったことがある。ある時など、カリーナは大人ねえ、などと敬うように、あるいは呆れたように接されたことがあった。
 まさか、いや、そんな――!
「あー、はいはい、カリーナ君。質疑応答は後にしてくれたまえ」
「ちょっと、タイガー!?」
0250虎薔薇 3/62013/03/17(日) 03:32:39.10ID:/1XXkRqh
「せっかくなんだから、色々楽しもうぜ?な?」
「な、じゃない……あっ――ん……」
 虎徹の先端がカリーナの入り口を擦っている。カリーナは待ち遠しそうに期待に満ちた目で見ているが、虎徹はにたにた笑ったまま、中に入れようとしない。
「あー、ぬるぬるで滑って上手く入んねー」
「馬鹿やってないで!」
「――やってないで?」
 虎徹がベッドの上のカリーナを見下ろす。そのカリーナは、赤くなった顔を見られないようにそらした。しかし我慢しきれないらしい。虎徹に快楽をしっかり教え込まれてしまっているからだ。
 これが調教されている、という事なの?カリーナは困惑する。……そうかもしれない。いや、そうなのだろう。欲しくて欲しくてたまらない。はしたないけど、それが本当の事だ。
 少し間を置くと恥じらいながら口を開いた。虎徹の思惑通りとわかっていても。
「は……はやく、い、挿れて、よ……」
「――お望みのままに」
 調教されてしまっているのはどちらなのか。コイツのこういう反応が見たいから、そういう風に動くようにコイツに仕込まれてるなと虎徹は内心で笑った。
 これもカリーナの思惑通りならカリーナの悪女ぶりが怖いし、これを素でやっているというのなら――どちらにしろ怖い。思惑通りでも何でもいい。
「最初の一発は景気づけって事で。オジサンオジサンなんて言ってるけど、俺、今が男盛りだからな。テクと回数のバランスが取れてて一番ノリにのってるお買い得物件だぞ?」
 ゆっくりと挿れていく。ただし最後はぐいと押し込むように。
 ふあ。
 カリーナが甘い声を上げる。ブルーローズは怖い怖い女王様だが、カリーナ本人は、あたりこそキツイが、本質はマゾのようだ。愛あればこそではあるが、こうやって荒い扱いをされるのがお好みらしい。
 身体的だけではなく、口でも。
「良かったなー?お前すっげえエロいから。俺が相手でないと、きっと持て余してたぞー?」
「私、そんな事ない……」
 真っ赤な顔で否定しているが、そんな風に責めるほど、カリーナの内壁が締め付けてくる。
「嘘つけ」
「ひゃあん!」
「いきなりこんなガンガン突き入れられてヨガってる奴をエロいと言わず何て言うんだよ」
 カリーナの腹を突き破らん勢いでずんずんと突き入れる。
「あっ、あ、ひぅ――」
「んー?強すぎるか?」
「……あ……もっ、と――!」
「ほれ、エロい。」
「違――あぁん!」
 違わねーだろと虎徹が笑うが、カリーナはふるふると首を振る。
「あー、そっか、あれだ、淫乱だ」
「……っ!」
「淫乱娘か。男が欲しくてたまらない、ド淫乱。それとも変態か?どこに突っ込まれても感じちまうもんなあ?」
 少しばかり遊び過ぎた気もするが、何も知らないカリーナは虎徹の求めにいつも応えた。真面目すぎるところもあるから、それはもう熱心に。
 ……それはもう。
 ――ホント俺悪い大人だわ。何教えてんの、俺。
0251虎薔薇 4/62013/03/17(日) 03:33:18.78ID:/1XXkRqh
「っ、あ――!」
 ぎゅう、と収縮する。
「あー?もうイっちまったか?こらえ性ねえなあ。……まあ、こっちは締め付けが良くっていいけど。お前、締めすぎるんだよなあ」
 そう言いながらも、再度腰を動かし始めた。びくりとカリーナが反応する。
「あ、や。らめ……まだ、うごかないで……」
「嘘つけ。お前これも好きだろ?」
「や、やあぁ!だめ、まだヒクヒクしてるから、動かないで!そんな事されたら、またイっちゃ――!」
 背が大きくのけぞる。
 控えめな胸がわずかに天井へ近づく。
「お?……おっもしろいなあ、お前」
「ひっ!あ、う。たいがぁ、やあ、やだぁ――」
 涙ぐんでいる。でも。
「――駄目だ。俺がイクまで我慢しろ」
 優しくその頬にキスをする。ごめんな、と耳に囁いて。
「あっ、ん、んんっ!」
 虎徹の下のカリーナは、絶頂の波が間断なく押し寄せているらしい。時折ひくりと体を震わせつつも虎徹の首に手を回し、縋り付いてくる。
 キスをねだってくれば、そのふっくらとした唇へかぶりつくように応え、そして緩急をつけながら腰を動かし続ける。
「あー畜生。もう出そうなんだけど、出したくねえな」
「イって……出してぇ」
 おかしくなってしまうとカリーナが訴える。
「そんなに懇願されちゃうとなあ」
「馬鹿!違うから!」
「違う?ホントに?」
「……」
「ほら、言えよ」
 にたりと虎徹が笑う。
「だ、出して……く、ください……」
「んー?」
「ひゃっ!?」
「聞こえねえなあ」
 にたにたと笑っている。
「ほれ。言わねえとイかさねーぞ」
0252虎薔薇 5/62013/03/17(日) 03:35:03.35ID:/1XXkRqh
 今まで自分の快楽を優先して動いていたというのに、ここにきてぐにぐにと絶妙な加減で腰を動かし始めた。まったく動かないわけではない。快楽の山の頂が見えそうになると、ふっとその力を抜かれてしまい、カリーナはその昂ぶりのやり場を失ってしまう。
そうすると、にたりと虎徹が笑いまたカリーナの弱いところを重点的に責めるため腰を動かすのだ。
「どうした、おい。お前は何回もイってるからいいだろうけど、俺まだお前の口でしかイってないんだけど?この状態すごくきついんだけどなー?」
「何馬鹿な事……ふぁ……あっ、ん――」
「ほら、言えよ。いつもみたいに、素直に言えって」
「素直にって、タイガーが言わせてるだけじゃない――っ、ふっ!」
「ほらほら、どうした?」
 腰の動きを止めると、カリーナは切なげな顔をして、自ら腰を動かし始めた。ああ、本当にコイツいやらしい女になっちまいやがって。
「……サイテー……ほんっと、サイテー」
「聞こえませーん」
 あくまで白を切るとカリーナはぐぎぎと悔しそうな顔をした。それでも、体の疼きは止められない。何度絶頂を迎えても、もっともっとと求めてしまう。何より虎徹が欲しくてたまらない。
「……タイガー、好き」
「ん。それから?」
 少し額に汗をにじませ、虎徹が次の言葉を待つ。
 望むとおりに動くカリーナに対し、口元は自然とゆるんでいる。
「好き。好き。タイガーの事、好き。全部好き。タイガーの全部が欲しいの」
「もっとだ」
 ぐっと強くカリーナに押し込む。
「だ……出して。ナカに。全部。出っ、だして……ふぁ。――出してください。お願い、タイガー!お願いっ!」
「そうまで言われちゃ仕方ねえなあ。本当にお前は、困った奴だ」
 ぐっとカリーナの腰を掴むと、再度腰をカリーナに打ち付ける。今度はより深く。
「あ!やだ、激し……っ!」
「お前奥でも感じるだろ?」
 そう虎徹が教え込んだのだ。
 もともとの素養というものもあるのだろうが。
「そういう問題じゃ……あっ、あっ!」
「あー、もう、駄目だ。どんどんお前にハマってく。絶対誰にも渡さねえからな。……俺だけのもんだ」
 腰の動きがより早くなる。
 しかし、今度は身勝手なものではなく、互いに快楽を求めるためのものだ。
「やあ、おく、気持ひいいっ、らめ。もっと、ふぁ……たいが、もっと一杯突いて。たいがー、好き。もっとたいがーで一杯にして。たいがー、たいがぁ、たいがー!」
「ばーか。俺の方が、好きに決まって――」
「ふあああぁぁあ!」
 ぞくりと虎徹の腰の裏に刺激の波が這う。と、同時にカリーナが締め付けてくる。
0253虎薔薇 6/62013/03/17(日) 03:35:40.44ID:/1XXkRqh
 息を整えながら、落ちてきた髪をかき上げる。その後に乱れたカリーナの髪も、手櫛で直してやる。涙の痕が残るその顔がとても愛おしい。
「……あー、ほら、知らねーぞー?ぜーんぶ出しちゃったぞー?」
 出した後も抜き取らずに、カリーナの中に挿れたままぐりぐりと押し付ける。
「いっちばん奥だぞー?中年男の濃いのがドクドクお前んナカに注ぎ混まれてるぞー?」
 どうするー?などと虎徹がにまにまと笑っている。
「タイガーの、なら……いい」
「そ、っかー。俺のだったらいいかー?」
「うん、いい……」
 ぼんやりとした顔のまま、カリーナが答える。
 惚れられているのはわかっているが、こういう関係になってもカリーナは相変わらずだった。こんなふうに素直に答えてもらえるのがベッドの上ぐらいのものという事に虎徹は不満を持っている。だからよけいに張り切りすぎてしまうのだが。
「だったらもっとお前の中に出してやるよ。……溢れかえるぐらいにな?」
「……うん。ちょうだい。何回でもいいよ……?」
 キスして?カリーナが虎徹に手を伸ばしてくる。
「――っ」
 そんな顔でそんな事を言われたら!
 男ならもう枯れるまで腰振り続けるしかないだろう!?

「……お前、サイコーだわ」
「……タイガーはサイテーだけどね?」
 朝日とはとても言えないさんさんとした光が窓の向こうから降り注いできている。早めの昼食といってもおかしくない朝食をとりながら交わす会話はいつも似たようなものだった。そして。
「サイテーついでに、もう一回どう?」
「ばっかじゃない!?きっ、昨日あれだけしておいて!」
 このやりとりも。
 真っ赤になって、ふざけるな、人の事も考えなさいと怒るカリーナに平謝りせねばならないのもいつもの事で――
「ごはん食べてからなら……いいケド」
「!」
 カリーナは真っ赤な顔でサラダをつついている。
 コイツホントにいやらしい女になっちまったなあと虎徹は驚いている。こんなにしてしまったのは自分だが、と。これは色々責任を取らねばならないだろう。だが、差し当たっては。
「ちょっと、まだ食事中!それに、こんなところで――」
 食卓の向かいから身を乗り出し、虎徹がカリーナにキスをした。マヨネーズ味のキスだ。
「もー無理。こんなところって言っても俺の家じゃねえか。どこででもできるようにしといた方がいいだろ?いつお前がムラムラきても対応できる――いてっ!?」
「時と場所も考えてよ!大体いつだってムラムラきてるのはタイガーでしょ!?――って、だから!その、信じられないって顔やめてよ!」
「いや、今この顔は正しいだろ。お前時々他の奴がいつ場所でもものほしそうな顔してるだろ」
「ふざけないで――っ!?」
 カリーナの反論は虎徹の唇で封殺された。――そして遅めの食事は結局夕食になってしまうこととなる。
0254名無しさん@ピンキー2013/03/17(日) 03:38:34.58ID:/1XXkRqh
番号振り間違えてるー!?
あ あと 冒頭にありますがホワイトデーに投下するつもりでした
色々しくじってるなぁ…
0255名無しさん@ピンキー2013/03/17(日) 03:43:29.51ID:TBC4RtR9
カリーナたんホントにいやらしい娘になっちまって……

言葉責め大好物ですgjですありがとうございました!
0256名無しさん@ピンキー2013/03/17(日) 03:50:45.85ID:y/4LjdHr
>>254GJ!GJ!
青薔薇たんエロ可愛いよ青薔薇たん
やっぱ寝る前にはスレ確認してみるもんだな
リアルタイムで読めちゃったぜ!ヒャッハー!
薔薇がエロ可愛いから虎がエロいダメなおじさんになるのか
虎がダメエロおやじだから薔薇がエロ可愛くなるのか…
正に破れ鍋にとじ蓋ってヤツだな!
0257名無しさん@ピンキー2013/03/17(日) 03:52:57.47ID:y/4LjdHr
土曜深夜(日曜未明か?)とは言えこんな時刻に
二人もリアルタイムで読んでたという事実に驚きを禁じ得ない
0258名無しさん@ピンキー2013/03/17(日) 10:39:32.59ID:CDljHdQf
>>254

元から淫乱気質の青薔薇さんを独占調教なんて超好み展開ごちそうさまです!
ねちっこい言葉責めGJ!
02592542013/03/17(日) 20:12:30.03ID:/1XXkRqh
おお! ありがとうございます!
エロパロ板は夜遅くに動くんだなあ
――っていうか皆いるんじゃん!
作品投下とかエロ語りとかもっとしておくれよ!
0261名無しさん@ピンキー2013/03/20(水) 22:55:00.27ID:+pz7gBhT
エロ語りというかおっぱい語りだけど成長した龍の胸は
アニエス>>龍>薔薇だったらいいなあと思ってる
盛られてる分もともとバストサイズにコンプレックスありそうなところに
パオリンに追い抜かされたカリーナの内心を想像して萌えー
個人的にカリーナはBくらいかなと思ってるんだけど
虎によって成長したとしてもC止まりであって欲しい
成長したパオリンは動くのに邪魔!って思っちゃうサイズが萌えるのでCからDで
アニエスは最低でもEは譲れんな!ムッハー( ゚∀゚)=3
Gくらいあってもいいと思う
巻き子と友恵はC前後希望
ナターシャとエミリー(兎母の方)はDくらいかな
エロパロにはならんがアポロンのおばちゃんはFくらいあってもいいんじゃないかと
お堅そうなヘリオスCEOはAだといいよ!
ヘリオスと言えば炎の秘書っぽいボンキュッバーンな黒人女性は
アニエスより胸大きそうなんでGでお願いしたい
0262名無しさん@ピンキー2013/03/21(木) 00:28:19.67ID:wS9yxFLt
あー 確かにパオリンの胸はカリーナより大きくなりそう
っていうかカリーナは若干残念な感じが可愛らしくていい
こんなの大きくなってもじゃまだよ カリーナが羨ましいなぁ
って何の悪気もなく言ってザクザクカリーナにダメージを与えればいい
0263名無しさん@ピンキー2013/03/21(木) 01:55:23.97ID:wS9yxFLt
上で書いてて自分で盛り上がったので、ちょっと書いてみた。
百合はOKだよね? ダメな人はNGなり読み飛ばすなりお願いします。

【使用レス数】 3
【カップリング】 龍×薔薇
【特殊嗜好等】 百合
【その他】 あんまエロくならなかった 途中で終わる
0264龍×薔薇 1/32013/03/21(木) 01:58:18.84ID:wS9yxFLt
「羨ましいのはこっちの方だよ。こんなの邪魔なだけだもん。……男の人がじろじろ見るから恥ずかしいし」
 このところ心身ともに成長著しいパオリンは、口をとがらせてそう言った。
 カリーナは、隣のシャワーブースで顔を引きつらせながらそれを聞いている。
前から気になっていた。特にここしばらく。目視でも判断できるほどだったが、
本日意を決しバストサイズを聞いたところ、明確な数値として、カリーナを打ちのめしている。
「へ、へえー。そーなんだー」
 負けた。
 胸のサイズで、負けている。惨敗だ。希望的観測による数値よりずっとパオリンの胸は成長していた。
いや、パオリンの胸、などと言っては失礼だ。お胸様――そう、お胸様。そう呼ぶべきだ。
 ちょっと今、一人にされたら泣いてしまうかもしれない。ざあざあとシャワーの水音が響く中、カリーナは壁に手をついていた。
 そこにひょこりと隣のブースから身を乗り出すようにしたパオリンが、お日様のような笑顔でカリーナのブースを覗き込んだ。
「ボクはカリーナの方が羨ましい。取りかえっこしたいぐらい!」
 ……なんと邪気のない笑顔か。
 悪意満点の虐げるような言い方であった方が、よっぽどカリーナは救われただろうに。
「形、すっごく綺麗だもん。肌もすべすべしてて、触り心地良さそうだし」
「……ま、まあ、その辺は気を付けてるし」
 会社命令ではあるものの、やれエステだ何だとお金と手間がかけられている。ただでさえブルーローズの衣装は肌の露出が多いし。
 若さだけではない、輝くような、弾けるような肌には自信があった。
「触ってみてもいい?」
「え?」
 パオリンの問いかけに対し、カリーナは目をぱちくりとさせた。
「ちょっとだけ!ちょっとだけだよ!?」
 胸を?
 カリーナは自分の胸を見る。肌が綺麗だからといって、実際に他人の胸を触ったりするものだろうか。
 戸惑いが生まれる。
 パオリンが、ね?いいでしょ?と、屈託のない笑顔で――いつの間にかカリーナのシャワーブースに入り込んでいた。
 ……展開に頭はついてこないが、同じ女同士だ。ましてパオリンは年下。
 仕事ではライバルだが、プライベートでは可愛い妹のような存在。そんなパオリンからの、他愛もないお願いだ。聞いても別にかまわないだろう。別に減るものじゃないし。カリーナはぎこちなくではあるがそれに承諾した。
「……あー、じゃあ、どうぞ」
 やったあ、パオリンが両手を上げて狭いシャワーブースでキャッキャと飛び跳ねて喜んでいる。
そして、結構大胆に胸へ手をやった。パオリンの小さな手のひらでも包み隠せてしまえそうな自分の胸が情けない。でもパオリンは手のひら全体で、あるいは指の腹で、カリーナの胸とその肌を確かめているようだ。
 あまりに丹念に触れてくるので、いい加減カリーナが止めようとしたその時、パッとパオリンが両手を離した。そしてカリーナにきいてくる。
「ねえ。カリーナも触ってみる?」
「え……?」
0265龍×薔薇 2/32013/03/21(木) 01:59:26.56ID:wS9yxFLt
 お返しに、という事だろうか。
 別に――と言いかけたが、他人の胸に触る機会だなんて、一生のうちにそうある事ではない。ちょっと好奇心が勝った。
「えーっと、じゃあ、その……お邪魔します……?」
 なんと言ったものかと考えながら、カリーナはパオリンの胸に手を伸ばした。
パオリンはカンフーマスターと呼ばれるに足る、引き締まったすっとした体つきをしている。だが、やはりそこは女の子、要所要所は女性の柔らかさを持っている。
 胸は、こうして触れればはっきりとわかる。自分より明らかに大きい。それに柔らかい。――と。
「あはは!くすぐったいよぉ!そんな触り方じゃダメだって!」
 パオリンが笑いだしたので、慌てて手を引いた。
「そ、そうなの?ご、ゴメン!」
 くすりとパオリンが笑ってカリーナを見上げた。
 その笑みが――なぜだか怖くなり、カリーナが身を引こうとする。しかしここはシャワーブースの中。すぐにひたりと背中に壁があたる。
 わずかにおびえるカリーナを見るパオリンは、どうしてだかカリーナよりずっと年上のように映った。
「もっと、こう、ね?優しく……」
「ひゃっ!?」
 先ほどとは違う手つきでパオリンがカリーナの胸に触れる。
「ちょ――ちょっと!パオリン!?」
「揉んでもらうと大きくなるって、ホントかな?」
 そんな事を言いながら、パオリンはカリーナの胸をぐにぐにと荒く、かと思えば、羽が触れるように繊細に揉んだ。
「そんなの迷信よ!だからちょっと、やめてってば!」
 どんと突き飛ばしてしまえばいいのだが、自分より年も体つきも小さいパオリンに対しそんな事もできないらしく、
カリーナは身をよじるようにして逃れようとする。パオリンはそれでも後ろから、自分の胸を押し付けつつカリーナの胸に触れ続ける。
「迷信?なんで断言できるの?――タイガーにしてもらったの?」
 その言葉にカリーナが面白いほどびくりと反応した。
「た、たたたタイガーがどうしてそんな事を!?」
 真っ赤な顔でぐるりとパオリンの方へ向き直った。
「じゃあ誰?バーナビーさん?折紙さん?……スカイハイさんとかロックバイソンさんじゃないよね?ボクが全然知らない、学校の男の子とか?」
「ち、違うわよ!じ、自分でしたの!」
 その言葉にパオリンは大きな丸い瞳を見開き――そして目を細めた。
「……へえ。カリーナもするんだ。……そりゃあ、するよね?」
 そう言って笑っている。
 カリーナは真っ赤になっている。だが、女同士だ。今更見栄を張っても仕方ないと口を開く。
0266龍×薔薇 3/32013/03/21(木) 02:01:02.38ID:wS9yxFLt
「う、うるさいわね。そうよ。色々試したわよ!――豊胸マッサージ」
 雑誌に載っているありとあらゆるものを、だ。
 他にも、あの食品のあの栄養素が胸に良いと聞けばすぐに買ってきて料理したり、怪しげな通信販売の器具も試してみたりした。
 だがしかし。
 その結果がこれだ。
「――カリーナも、って言ったって事は、パオリンも邪魔だって言うわりに、してたんだ。豊胸マッサージ」
「まっさーじ……?」
 パオリンが気の抜けたような声で呟く。
「あ、あのね。効果があるのなら、ちょっと教えてほしいんだけど――って、何笑ってるのよ」
 パオリンが肩を震わせている。
「だっ、だって……!カリーナ、それ本気で言ってるの?」
「ほ、本気よ!そりゃあ年下の女の子にこんな事聞くのはすっごく情けないけど、それでも――」
 カリーナにしてみれば、藁にもすがる思いなのだ。
「……」
 真っ赤な顔のカリーナをパオリンはまじまじと見つめている。必死すぎる自分を憐れんでいるのだろう、
きっとそうに違いない。カリーナはそう思っている。
 でもこっちは必死なのだ。
 ブルーローズは顔も可愛いし、歌も上手いし真面目だし尻の形もいいし。怒りっぽいのと胸が小さいのさえ何とかなったら、完璧なのにな。
 ――力一杯のセクハラ発言を、目一杯の親切のつもりで発する鈍感男の言葉がずっと頭に残っているのだ。
 何をして完璧というのか。完璧であったとして、イコール虎徹と付き合えるわけではない事は承知している。
それでも、何とかできる事なら何とかしたい。カリーナはいつでも一生懸命だ。
 そんなカリーナを見つめ、パオリンは優しく笑った。
「なによ」
「カリーナってば、ホント、可愛いなあ」
「へっ!?」
 そう言われて、慌てる様も含めて、本当に可愛い。カリーナは年上だけど、抱きしめて、頭を撫でてあげたくなってしまう。
 だが。
 パオリンは、つとめて無邪気に笑ってみせた。何の下心や裏心など見せないように。
「教えてあげるよ。豊胸マッサージ」
 カリーナは真面目だ。
 だから、疑問に思ってもそう言い張れば信じてくれるだろう。
「本当!?ありがとうっ!」
「ううん?ありがとうはこっちの方だよ」
「え?何ソレ」
「あ。何でもないよ。気にしないで」

 とても嬉しそうに笑うカリーナには悪いけれど――ごめんね。ボク、チャンスは逃さない事にしてるんだ。
0267名無しさん@ピンキー2013/03/21(木) 02:03:40.57ID:wS9yxFLt
お邪魔しましたー
シャワールームではこうやって乙女だけしかわからない秘密のレッスン
(と、カリーナは信じ込んでいるナニか)が繰り広げられてもいいよね と
0268名無しさん@ピンキー2013/03/21(木) 02:31:41.88ID:921leRsG
>>267GJ!
百合でも肉食だなんて…
龍…恐ろしい子!
背中にパオリンの胸の膨らみを感じながら胸を揉まれるカリーナたんハアハア
秘密のレッスンが続く内に大変なことになるといいよ!
まかり間違って男性陣にバレてデバガメされたりするといいよ!
0270名無しさん@ピンキー2013/03/21(木) 19:44:51.38ID:kQsEQF1m
>>267
昼休みに読んでしまって昼からニヤニヤしっぱなしだったよ…
肉食龍…、たまらんなぁ!GJ!
0271名無しさん@ピンキー2013/03/24(日) 10:04:46.61ID:QKHlfRFh
今更なんだけど、ここって一行当たりの上限と、一レスあたりの行数の上限って
どうなってるか分かる?
上限とは別に、読みやすさとしてのおすすめならどんな感じ?
だらだら書いてしまって今更どうしたもんか考えてるんだけど……
0272名無しさん@ピンキー2013/03/24(日) 17:33:21.88ID:b8Ml/5Yp
この板の1レスあたりの上限は60行かな

1行辺りの文字数は…分からんw
あんまり横に長いと読みにくい気がするので、適当な語句の区切りなどで
改行した方がいいと思われます
0274名無しさん@ピンキー2013/03/24(日) 23:10:28.37ID:qPZsO4Jy
私は投下前、SS投下ありな板はだいたい60行4096バイトで
連投は10レスまでなことが多いので多分ここも上限4096バイトだろうと思いつつ
バイト数上限がちょっと気になってた
ま、確認せずに適当に区切ったけどw
0275267・2732013/03/25(月) 00:39:57.75ID:ywHvdFRS
ごめん。273の時のレスは>>272にむけてだ。自分にありがとうって馬鹿か。
267の続きみたいな感じ。調整したら投下分だけで11になったので、
たぶん連投規制に引っ掛かると思う。 中途半端なところでストップしたら
ああ、やりやがったなコイツと思ってください。

【使用レス数】 11
【カップリング】 虎薔薇・龍→薔薇
【特殊嗜好等】 3P 百合あり
【その他】 パオリンが小悪魔・虎徹が流されゲス
0276虎・薔薇・龍 1/112013/03/25(月) 00:44:25.85ID:ywHvdFRS
「おいおい、大丈夫かよ」
 トレーニングセンターから帰ろうとしていたカリーナだったが、ふわふわと
どこか夢見心地な足取りだった。そこを虎徹が心配して抱き留めるようにして
捕まえ、尋ねたのだった。
「……あ、うん」
 しかし、カリーナはぼんやりとした様子で答えるのみだ。
 頬が少し上気している。風邪じゃないのかと聞いてみると、少し戸惑った様子
で、気を付けるねとだけ言い残し帰ってしまった。
「――んだぁ?アイツ……」
 いつもと違う様子に虎徹が首をかしげていると、鼻歌を歌っている上機嫌な
パオリンとぶつかりかけた。
「おっと」
「うわっ、タイガー!?」
 パオリンはぶつかりそうになったという事実以上に驚いたリアクションを
取っている。
 だが。少し間を置くと、何やら得意気な様子でふふんと笑った。
「――ごめんね、タイガー」
 そしてスキップしながら去っていく。
「――なんだぁ?どいつもこいつも」
 虎徹としては、ますます首をかしげるばかりだ。

 そんな事が数度あった。
 風邪をひいている時とスキー場にいる時の女性は常より色っぽく見える、
などと言うが、時折見かけるカリーナのそんな表情に何やらよからぬ感情を
抱き始めた頃、事は起きた。
0277虎・薔薇・龍 2/112013/03/25(月) 00:45:33.78ID:ywHvdFRS
 女性用の更衣室から短くではあるが、悲鳴が聞こえた。
 この完全完備のジャスティスタワーにゴキブリの類は発生しないし、まして
侵入者などありえない。何事か。虎徹はためらう事なく駆け込んだ。
「おい、どうした!今悲鳴が――っ!?」
 そして眼前の光景に面食らう。
 合皮張りの長椅子の上で、トレーニングウェアや下着を大きくまくり上げ
その胸をあらわにしたカリーナを、後ろから羽交い絞めするようにしてパオリン
が揉みしだいていたのだ。
 明らかに異質なその光景に、虎徹の顔は引きつった。
 ……つまりはあれか。この二人は、そういう関係なのか、と。で、あれば。
早合点して飛び込んできた自分はものすごく場違いという事になる。

「……あー、その、悪い。なんつーか、だな……」
 なんと言い訳したものか。
 ともかくここから上手く逃げ出したいと考えていたところに、おかしな依頼が
舞い込んだ。
「ねえ、タイガー。手伝ってよ」
「……は?」
 虎徹が、声の主であるパオリンを見る。
「カリーナのためなんだ」
「な――何言ってんの、ドラゴンキッド。お前らがやってる事って――」
「豊胸マッサージ、だよ?」
「ほうきょう……豊胸マッサージ、だあ?」
 言っている言葉の意味がわからず、虎徹が言葉を噛み砕くのに時間がかかった。
「そうだよ?豊胸マッサージ」
 そう言ってパオリンがくすりと笑う。
 その笑い方に、違和感を覚え、虎徹が当惑する。
「あのな、お前ら意味とかわかって――」
「たい、がぁ……?」
 とろんとした表情で、カリーナが虎徹をゆっくり見あげた。最近よく見る
ようになった表情だ。つまりはあれか。ここでそういう事をしているのは、
今日が初めてではないという事か。ぞわぞわと、虎徹の中で何かが蠢く。
「ねえタイガー。可愛い後輩二人が困ってるんだよ?先輩として助けてよ」
「いや。だから、だな。ドラゴンキッド――」
 子ども同士のじゃれあいであるのならば、行き過ぎたこの行為は止めねば
ならない。何故その貧乏くじを自分が引かねばならなかったのかとの後悔は
あるが。
「何かおかしな事してるかな、ボク達」
「おかしなも何も――」
 そこで虎徹は気付く。
 パオリンの、表情に。
「何がおかしいのかな?おかしくないよね?それともタイガーにはコレが
おかしな事に見えるの?……何が、どう?」
 くすりと笑うその様は、快楽に身を浸すカリーナの物とはまた違った。
明らかな意図でもってこの行為を行っているのだと、その笑顔は告げていたのだ。
 虎徹がそれに気付いた事をパオリンが理解すると、少しばかり体の向きを
変えた。虎徹に、カリーナの白磁の肌がよく見えるようにと。そして、優しく
撫で上げていた胸から少し手の位置を変え、きゅっとその乳首をつまむ。
「ふゃっ……!」
 カリーナが小さく体を震わせた。
 ごくりと虎徹が唾を飲み――慌てて視線をそらす。少しの逡巡のあと視線を
戻すと、あられもないカリーナの姿が再度その目に入り、その後ろにいる
パオリンの小悪魔めいた笑みが焼き付いた。
0278虎・薔薇・龍 3/112013/03/25(月) 00:46:38.39ID:ywHvdFRS
「ほら。ちゃんとしないと、胸、おっきくならないよ?」
 そう言って、カリーナの胸を揉みしだく。そのたびにカリーナが甘い声を
上げる。
「……」
 想像もしていなかった――していなかった、そう、そのはずのカリーナの
様子に目を奪われていると、パオリンが虎徹に声をかけた。
「ねえ。一生懸命頑張ってるけど、なかなか大きくなってくれないんだよ、
カリーナの胸。ボクの力が足りないせいかなって思ってたところなんだ。
タイガーなら、大人の男の人なんだし、もっと上手にできるよね?」
 ね?
 パオリンが笑っている。
「何を馬鹿な――」
 目の前のこの少女達はブルーローズとドラゴンキッド、そのはずだ。自分と
同じ、ヒーローだ。
 卑猥で淫猥な行為に浸るだなんてそんな事ありえない。ではこれは何だ?
虎徹は必死で理解しようとするが、間に合わない。
「……ね?ほら、カリーナもお願いしてごらんよ」
「たい……タイガー!?」
 身をくねらせ甘い声を上げていたカリーナが、ゆっくりと目の前の人物に
焦点を合わせる。そして理解すると、パッと身を捻りながら、胸元を自分の
手で覆い隠した。
「やああっ!タイガー、何でここにいるのよ!やっ、見な、見ないでよ!」
 虎徹に背を向け、身を小さく折って必死に我が身を隠そうとするカリーナを、
無慈悲にもパオリンは元の体勢に戻そうとする。必死にカリーナも抵抗するが、
パオリンの――マッサージ、のおかげで体に力が戻らないため、それもむなしい
努力だった。
 羞恥で涙を零し、ひっくひっくと震える胸を隠してやりたいと思うのに。
パオリンを叱りつけてカリーナを助けてやろうと思うのに、それができない。
「カリーナ、そりゃあ隠れて努力してた事がばれたのは恥ずかしいだろうけど、
大騒ぎしすぎだよ」
「ひゃぅ……!ふぁ……」
 パオリンから胸に刺激を加えられると、真っ赤な顔で――しかし、抑える事の
できない声がカリーナの口から洩れた。
 見ないでと、カリーナが虎徹に懇願するが、その目をそらす事などできない。
そらすどころか、食い入るようにその仔細をその目に焼き付けようとすら思う
「ふふ……おっきな声。もう、びっくりしちゃうじゃないか。ねえ、タイガー?」
「お、おう……」
 縫い付けられたように足が動かない。
 この二人が何をどう行おうと、どういう関係であろうと、それはそれとして、
ともかくここから立ち去るべきだ。そう思うのに。

 パオリンが虎徹の顔からわずかに視線をおろし、盛り上がったズボンを見て
薄く笑った。
「ね。手伝ってくれるって、タイガーが」
「タイガーが……?」
 パオリンに耳元でそう囁かれ、カリーナが潤む瞳で虎徹を見あげる。
「――」
 勝手に何を言っているのか。そう言うべきはずなのに、言葉は発する事が
できず――かわりにとばかり、縫い付けられて動かなかったはずの足はどうにか
動いた。
 ただし、更衣室の外に向かってではなく、奥に。――カリーナとパオリンの
もとに向けて、だ。
0279虎・薔薇・龍 4/112013/03/25(月) 00:48:17.14ID:ywHvdFRS
「うっわ……」
 柔らかい感触に思わず虎徹の声が漏れた。
 何をやっているのか。警鐘のように打ち鳴らされる音は、虎徹自身の心臓が
発していた。だが、男の本能がせっかくの警鐘を無視させる。
 ふにゅ。指先に力を入れると、食い込み、胸の形が変わる。
「ほらぁ、恥ずかしがっちゃ駄目だよ。ちゃんと見て」
 後ろから羽交い絞めにしているパオリンに促され、身をよじって視線をそらし
ていたカリーナが、おずおずと虎徹の手元を、そして目を見る。
「いやいや、見るなって!」
 虎徹の目が泳ぎ、ともかくカリーナの目を見てはマズいと胸をロックオンする。
「タイガー!ちゃんとマッサージ!」
「って、言われても……」

 パオリンに言われるまま、豊胸マッサージを始める。
 よくはわからないが、いかにもそれらしく。
 乳腺だかリンパの流れだか、ともかくそういうのにそったような感じで。
 カリーナの方は、いつもしてもらうパオリンのすべすべとした手ではない、
大きくて骨ばったざらつく大人の手による感触に大きな反応を返してきた。
 だというのに、パオリンのように刺激を与えてはこない、まだるっこしい
その――マッサージ、に、太ももをこすり合わせている。
「……」
 もちろんその一連の流れはばっちり虎徹の目に入っている。
 これはマッサージなのだ。そう言い聞かせる。それ以外に何があるかと。
わかっている、わかっている、が――
 少し手を余分に滑らせ、親指で軽く、そう、軽くカリーナの乳首を刺激した。
「――ひゃ!」
「あ!わ、悪い!」
 大きく飛び跳ねたカリーナに、虎徹は慌てた。だが。
「もっとしてあげてよ」
 パオリンがそう虎徹に促す。そして意味ありげにウインクを行う。
「刺激を与える事が大事だもんね?」
 かっと虎徹の頬が赤くなる。
「い、いや、今のはたまたま指が触れて――」
 ほらほら、と、虎徹は最初の時のように、もっともらしいマッサージを行って
みせる。乳首になど触れようはずもない、と。
「たまたま触れるものかなぁ?まさかタイガーってば、いやらしい事考えてたん
じゃないよね?」
「なっ……!」
 虎徹の顔がひきつると、パオリンは満足そうに小悪魔の笑みを浮かべた。
「真面目にしてたんなら、別におかしな事じゃないよ?ちゃんとしっかり触れて
あげてよ」
 ほら。
 パオリンがそう言って虎徹に悪魔の囁きを行う。
「これはさ、マッサージなんだから。ボクやタイガーが、マッサージだって
言ったらそうなんだから」
 意味、わかるでしょう?パオリンがそう目で笑いかけてくる。
「――」
 だらだらと嫌な汗が噴き出てくる。
 つまり、マッサージであるというていで、何でもできるという事か。何でも。
 ――何でも。
 そういう事、馬鹿な奴に教えちゃいけないだろ。その辺の加減がわからず
調子に乗るから、馬鹿なんだぞ?虎徹が顔を引きつらせ、パオリンを見るが、
パオリンはにっこりと笑っていた。
「いいんだよ?タイガー。ボクたちの知らないマッサージ、たくさん知ってる
でしょう?……カリーナにしてあげてよ。ね?」
0280虎・薔薇・龍 5/112013/03/25(月) 00:49:18.08ID:ywHvdFRS
 ここまでお膳立てをしているのにまだためらう虎徹に業を煮やしたように、
パオリンが眉根を寄せ――そして、わざとらしいほど明るい声を上げた。
「あ。そうか。――カリーナ。ちゃんとお願いしなきゃ。タイガーは、忙しい中
わざわざ手伝ってくれてるんだよ?そういう礼儀をちゃんとしないからタイガー
怒ってるんだよ」
「怒ってる……?」
 そう言われて、カリーナは心配そうに後ろのパオリンを見ようと首を動かした。
「そうだよ。タイガーに嫌われたくないよね?」
「!……うんっ。それは嫌ぁ……」
 カリーナにとって、何より恐いのはそれだ。パオリンは、思い通りに動く
カリーナに対し目を細めた。そして、なかなか思い通りに動かぬ男を動かそうと、
カリーナに囁く。
「じゃあ、ほら」
「た、タイガー。……お願い」
 頬を染め、恥じらいながらもカリーナが虎徹にお願いをする。
「ほら、もっと」
「あの……胸、大きくなるよう、いっぱいマッサージ――して」
 さあどうだ。パオリンが虎徹を見る。

「……そうじゃ、ねえだろ」
 こんなカリーナを目の前にしておいて、まだ動かないのかとパオリンが不愉快
そうに舌打ちをしかけた、その時だ。
「お願いだったら、して、じゃねえだろ。人に物を頼むなら、それなりの言い方
があるよな?して――?」
 虎徹がカリーナを見る。その目に促されるように、おずおずと、しかし
はっきりとカリーナが口を動かした。
「――して、ください。お、お願い、します……」
「……ああ。わかった」
 にたりと、虎徹が笑う。
0281虎・薔薇・龍 5/112013/03/25(月) 00:50:03.27ID:ywHvdFRS
「ひゃ、あ!」
 カリーナがこらえきれない声を上げている。
「やっぱり男の人は違うねー。すごい、ほら。胸の形変わるぐらい揉んでる。
……カリーナ、荒くされるの好きだもんね、良かったね?」
 ようやっと虎徹が我が意の通りに動き出した事にパオリンは満足気だ。
カリーナの頭を撫でて、行為に溺れるカリーナをうっとり見ている。
「……な、ドラゴンキッド」
「え、何?」
 自分と同じような目をしている虎徹の問いに、パオリンが尋ね返す。
「胸が大きくなりゃいいんだよな?マッサージって色々あるよな?」
 乗り気になってきた虎徹に、パオリンは大きく頷いて返した。
「――うん、そうだね」

 その言葉を聞いて、虎徹がその顔をカリーナの胸に寄せる。
「やぁ!?タイガー、何……っ!?」
「マッサージだよ、マッサージ。な?」
 そう言って薄く笑う。共犯者も同じく笑ってカリーナをあやす。
「そうだよ?マッサージだよ?それ以外に何があるの?」
「だって、タイガー、胸、な、舐めて……」
 ちゅうと赤子のようにその胸に吸い付いた。びくりとカリーナが跳ね上がる。
 きつく吸い付いたり、舐めあげたり、胸の中に押しつぶすようにと愛撫――
ではない、マッサージを繰り返す。その間、もう片方の胸も先端をつまんだりと、
重点的にマッサージが行われている。
「こういうマッサージなんだもん、ねー?」
 そうそう。乳首を口に含んでいる虎徹がもごもごとそれに答える。それが刺激
になっているのか、カリーナが大きく身悶えした。
「でっ……で、も。ひゃ、あ……っ!流石にこれはおかし――」
「黙ってろ」
 嬌声を間に挟みつつも何とかそう言いかけたカリーナの口を、虎徹はキスを
して黙らせた。
 流石にパオリンが声を上げる。
「あ!ずるいー!それはボクだって遠慮したのに!」
 ちょっとやめてよ!パオリンがぐいと虎徹の髪を引っ掴むようにして離そうと
するが、虎徹は痛みに顔をしかめながらも、カリーナの舌を捕らえ味わい続ける。
「ずるいずるいー!」
 ぶちぶちという髪が引きちぎれる音と、パリパリと電気の走る音がし始めたの
で、虎徹が慌てて唇を離した。
 涙を流しているパオリンを見て流石にマズいと思ったらしく、カリーナを
譲った。

「じゃあ、してみ?お前もコイツに、マッサージ」
 そう言われてパオリンがパッと顔を輝かせる。
「……うん!」
 そうして後ろから少しだけ身をよじらせ、カリーナの両頬にそっと両手を
添えた。
「カリーナ。いっぱいマッサージ、してあげるね?」
「もうこれただのキ……ん、んん――っ」
 美少女二人が唇を重ねる様というのは何ともいえず倒錯的だ。お互い慣れて
いないらしく、息継ぎするかのように口を離し、そしてまた求めあう。唾液に
塗れた音が更衣室内に響き渡る。
「……あー、もう無理」
 虎徹が体に吸い付き始めたトレーニングウェアを脱ぎ去り、そして下にも手を
かけた。それにパオリンが気付く。
「うわ……それは流石に……」
 若干ひいてはいるようだがたっぷりキスができて満足し始めたのか、先ほど
勝手に虎徹がキスした時よりは落ち着いている。
 そしてズルリと虎徹が下着も脱ぐと、逞しい体と、浅ましい行為と光景に
雄々しく反応しているモノが現れた。
0282虎・薔薇・龍 7/112013/03/25(月) 00:50:40.50ID:ywHvdFRS
「マッサージだよ、マッサージ。気持ちよくなりゃ、頭とか体から色んなもん
ドバドバ出んだから。胸大きくするにはコレが一番なんだよ」
 そう言って、顎でパオリンにカリーナの上着を脱がせろと促す。虎徹は
さっさとカリーナのズボンに手をかけ、下着ごと引き下ろすようにして脱がせて
いる。
 パオリンがカリーナの服を脱がせながら、少しばかり不満気に文句を言う。
「ズルいなあ。僕がどうやったってできない事だもん、ソレ」
「ごめんなー?でも、俺ズルいんだよなあ」
 特に悪びれもせず虎徹が笑ってそれに返す。
 そして。
 わかっていた事だが、もはやぬめりきってしまっているカリーナの入り口へ、
自身を添えた。
 これならこのまま挿れても問題あるまい。――多少無理があっても挿れる
つもりではあったが。虎徹が力を込める。パオリンはカリーナを後ろから捕まえ
直しながら、興味津々でその部分に目をやる。
 わかっていないのはカリーナだけだ。
 わずかに場の空気が変わり、緊張感を帯び始めた事にやっと気付き――自分と
虎徹が全くの裸身となっている事に疑問を持つ。そして何より、ありえない
ところに異物感があるのだ。
「ふぁ……なに、何、タイガー……痛っ!?」
 びくりと身を震わせた事に、虎徹が口の端を上げた。
「お、コレは……」
 ぴゅうと口笛が鳴る。
 それにパオリンは面白くないと鼻を鳴らす。
「何さ。初めてに決まってるよ」
 あんなに一途に虎徹の事を思っているのだ。見当違いな努力を見当違いとも
気付かずに。そんな事もわからない虎徹に腹が立つ。
「あーあ。ボクが男の子だったらなー」
 面白くないなあとパオリンが唇をとがらせている。
 でも、自分では無理であるはずの、カリーナの破瓜の瞬間に立ち会う事が
できるのだ。嬉しくてカリーナの頬にキスをする。
「やっ、コレ……」
「マッサージだって」
 くつくつと虎徹が笑う。続いてパオリンも。
「ね。カリーナ。気持ちいいでしょ?マッサージ。カリーナの内壁に、入って
きてるでしょ?すごいよね。……ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」
 うっとりしながら、優しくカリーナの髪を梳く。
「俺のをな?」
「うるさい!黙って挿れて!」
「へいへい――っと」
 ゆっくりと進めていた腰を、ぐいと一気に突き入れる。
「――!」
 カリーナが声にならない声を上げて足をつっぱらせている。パオリンが流石に
心配そうに様子を見守ったが、虎徹がぽんぽんとパオリンの頭を撫でて安心
させる。
「こんなもんだって。最初は」
「でも、すごく痛がってる!」
 少し落ち着きだしたところで抽挿を始めようとすると、またカリーナが声を
上げた。
「だって、俺のデカいもん」
 その言葉に、パオリンが疑問符を投げかける。
「……そうかなあ……?」
「……流石にそれで萎えるほど繊細じゃないけども――色んな意味で、地味に
傷つくんだけどな?」
0283虎・薔薇・龍 7/112013/03/25(月) 00:51:21.64ID:ywHvdFRS
「すっげぇわ、コレ……」
 蕩けるような顔つきで、虎徹が呟いた。
 それにパオリンが何を言っているのかと、突き放したように答える。
「当たり前だよ、カリーナとしてるんだもん。気持ちいいに決まってるよ」
 そりゃそうかと虎徹も納得し、深く浅くと腰を大きく使う。
「いや、あっ、うっ……」
「ねえ、タイガー。カリーナ気持ちよくないってさ」
 時に苦悶の声を上げるカリーナの頬や首筋にキスを落としながら、パオリンが
虎徹に伝える。
「俺は……っ、気持ち、いい」
 初物の締め付けがたまらない。男の体を覚えてからの締め付けも、あれは
あれでたまらないのだが、この割り入ったが故の無慈悲な締め付けは、狂い
そうなほど気持ちよい。
「これだからダメなんだよ、男の人はさ。ちゃんと気持ちよくしてあげてよ」
 その言葉に、わかってねえなあと虎徹が笑う。
「ばーか。気持ちいいに決まってんだろ。なあ、ブルーローズ?」
「痛、いっ」
 ほら!パオリンが虎徹を睨む。
「そうじゃねえだろ?気持ちいい、だろ?」
 ぐいと奥まで捻じ込む。
「痛い、よぉ……」
 涙をたたえるカリーナの表情に、ますますムラムラとこみあげてくる。
「男に挿れられて、ガンガン突かれてんだぞ?気持ちよくないわけないって。
ほら」
「っあ!」
「お前、こういう事されんの好きなんだって。そういう女なんだって」
 身勝手極まりない言い分だが、カリーナに対しては、とても効果的らしい。
「そんな……」
 戸惑っているのが何よりの証拠だ。
 気が強いし、自分の意思はしっかりしているが、こういった事で強く出られる
と揺らぎ、言われるままになるようだ。
 ……でなければ、パオリンと豊胸マッサージなどに興じるはずもない。
「ほら、よく考えてみろよ。痛いかもしれねーけど、それだけか?ん?」
「痛い……」
「ん?」
 虎徹が再度尋ね返す。
 そう言われてカリーナは少し困ったように眉を寄せる。虎徹はその間も浅く
深くとカリーナを責める。痛みがあるのは確かだ。でも、そんな風に尋ね
られると――
「わ、わかんない……」
「わかんないじゃねえだろ?お前、こんだけ俺の事締め付けといてよく言えるな。
――ほら。ちゃんと言えって」
「気持ち……いい?」
 小首をかしげながら答えると、虎徹は満足そうにわしわしとカリーナの頭を
撫でた。
「そうそう。よくできましたー」
 そう言って、ズンと、今までよりも深く、カリーナの中に突き入れる。
「きゃあ!」
「ほら。突かれるたびに体に響いてくるだろ?ゾクゾクくるだろ?気持ちいい
って思わないと、胸、大きくならないぞ?」
 ほれほれと虎徹がカリーナに打ち込む。パンパンと触れ合う音が響く。
「気持ち、いい……気持ちいいよぉっ!」
 そう言葉にすれば、そんな気がしてきた。
 マッサージではあるけれど、今、自分は虎徹と繋がっているのだ。気持ち
よくないはずがない。思い込めば思い込むほど痛みは薄れ、体の奥のそこここで
何かが花開く音が、カリーナの耳元にまで聞こえてきた。
0284虎・薔薇・龍 9/112013/03/25(月) 00:52:00.66ID:ywHvdFRS
 虎徹がカリーナを羽交い絞めにしているパオリンに視線を移す。
「ドラゴンキッド。胸、頼むわ」
 コッチの動きに集中したいからと虎徹がパオリンにバトンをパスする。
「はいはーい!」
 そしてカリーナの胸を揉む。気のせいか今までよりもカリーナの口から洩れる
声は甘美に聞こえた。
「もうちっと荒く扱っても、コイツ大丈夫だ。……何なら歯ぁ立ててやれ。
きっとすっげえいい声でヨガるぞ。」
「もう!カリーナの胸の事は僕の方がよく知ってるんだからね!?」
 カリーナの胸に関しては一日の長があるのだ。
 こんなに綺麗なカリーナの胸、ましてピンク色の可愛らしい乳首に歯を立てる
だなんて!……とはいえ、そういう綺麗なものを壊したり汚したり傷つけたりと
いう欲求が、全くないわけではない。
 二人の間に少しだけ割り込むように顔を突っ込む。
 何も噛み千切るわけではないのだ。ちょっとだけ、ほんのちょっと、歯を
立ててみるだけ――
「ひゃああん!」
 その声に、パオリンの方が驚いた。
 とても気持ち良さそうだ。それはいい。それはいいけれど――
「……むう」
 面白くない。
「カリーナの胸はお初でも、女の胸はよく知ってますからねー?」
 俺も一日の長ってのはあるからなと得意気な虎徹の様子が、とても面白く
ない!
0285虎・薔薇・龍 10/112013/03/25(月) 00:52:47.45ID:ywHvdFRS
「ん……」
 甘い声を上げ、身をくねらすカリーナの様子に、たまらずパオリンが自身の
指を、濡れそぼった自分の中に誘導する。
 後ろからカリーナを抱きしめるようにしてカリーナの胸を愛撫する。いつもは
感触だけを持ち帰りベッドの上で一人で行っている事を、直に味わいながら
行う事ができる。記憶に頼らずとも、今まで以上の甘い声が耳元で聴く事が
できるのだ。
「やあ……気持ちいい……っ」
「良かったね、カリーナ。カリーナが嬉しいとボクも嬉しいよ。もっともっと、
気持ちよくなって……?」
「ふぁ、あっ、あ!」
「カリーナ、カリーナぁ」
 くちゅりくちゅりと指の感覚を味わい、虎徹が腰を動かすのと同じリズムで
ずぼずぼと出し入れを始める。
「ふぁ……カリーナぁ……」
 甘い声を出し始めたパオリンに気付き、虎徹がパオリンの様子を見やる。
「あー?ちょっと待ってろ。あとでお前もマッサージ、してやるよ」
 だが、パオリンは大きく首を振った。
「ボクはいい!僕が好きなのはカリーナだもん」
「ブルーローズにはついてねーぞ?」
 もうこの際だ、二人まとめて面倒見てやるよと虎徹は提案したが、それを
蹴る。
「だからいらないの!」
 ボクがしたいのはカリーナとであって、他の女の人でも男の人でもない。
それなら勝手知ったる己の指でいい。
 虎徹の方はそれについてはさほど興味無いらしく、パオリンがそれで満足なら
かまわないとすぐにカリーナに興味を映した。
「あっそ。まあ、俺はコイツがいればいいや。……すっげえいいわ、コイツ」
 ちゅうとカリーナの唇に吸い付く。下唇を食むように甘く味わい、舌を差し
入れ絡める。縋り付いてくるカリーナを抱き寄せる。
 自分がその快感を与えてあげられない事は残念だが、カリーナがとても気持ち
良さそうにしているのが途方もなく嬉しい。
 指を増やしていく。同じように指を動かす事で、カリーナと同じように快感を
得――また、同じように快感を与えている気分になってくる。
「ね、カリーナ。気持ちいい?一緒にイこうね……っ?」
 追いすがるように、パオリンもカリーナの背にしがみつく。それぞれの水音が、
室内に響く。
「ん、んん――っ!」
 限界を迎えたカリーナが、ひときわ大きく体を跳ね上げた。
 それを見て、パオリンが増やしていた指を深く突き入れる。びくりと体に走る
電流は、NEXTよりもずっと激しい。
「俺もそろそろヤバい……っ」
 ヒクヒクと絶頂に達しきつく締めあげてくるカリーナの中から抜き取ると、
びゅるびゅるとカリーナの腹に目がけて虎徹が白濁した精液をぶちまける。
「や、だ……なにコレ……熱い……?」
 ぼんやりと自分の腹部に手を伸ばし、にちゃりと伸びるモノを不思議そうに
眺めている。
 虎徹がその手首を掴みぐいとカリーナの口元に押し付ける。不安そうに虎徹を
見上げたが、促されるままに精液のついた指を口に含み――眉をしかめた。
「美味いだろ?」
「……全然美味しくない」
「美味しいの。だろ?」
「美味……美味しい……」
「……内壁に出しても良かったんだけどな?」
「そんな事しようとしたら、僕が噛み千切るからね?」
 カチンとパオリンが歯を噛み鳴らした。またまた冗談をと言おうとしたが、
パオリンの目を見て虎徹が口を閉じる。……どうやら本気らしい。大変な事に
なるところだった。
0286虎・薔薇・龍 11/112013/03/25(月) 00:53:35.21ID:ywHvdFRS
「ボク、これからタイガーの事を見る目、変わっちゃうなー」
 胸を大きくする栄養が一杯入っているのだと二人がかりで言いくるめられ、
途中むせこみながらもお掃除フェラを終わらせたカリーナは、疲れのためか
すっかり寝入ってしまっている。
「お互い様だ。お前ら何こんなエロい事やってんだ」
 最近の若い奴は怖いねえ、ああ怖い怖いと虎徹がわざとらしく身震いしている。
「えー?何の事か、ボク、わっかんなーい」
 そう言ってけらけらとパオリンが笑う。ロッカーを開けて、このままシャワー
ルームで汗を流そうとタオルなどを準備している。
「他の奴らには感付かれるなよ?」
 感付かせるものか。
 カリーナが虎徹の事を好きだから、そしてパオリンがカリーナの事を大好き
だから、わざと虎徹だけがいる時間を選んで豊胸マッサージを繰り返してきた
のだ。
 まさか豊胸マッサージがここまで発展するとは思っていなかったけれど。
それでも、虎徹以外の男にカリーナを触れさせるつもりはない。
「ドラゴンキッドは女だから別枠だけど、他の野郎には渡せねえわ、これは」
 それはただのていといい欲望のはけ口として?そう訊ねようとしたが、
穏やかな顔でカリーナの髪を梳く虎徹の様子に、意地悪を言うはやめる事にした。
「ねえ、タイガーそろそろ戻ったら?カリーナは起きるまでボクが見ておくから」
「んー?ドラゴンキッドの方こそ先にシャワー浴びて来いよ。その間に俺は
もう一回――」
 そう言って、ぐいとカリーナの股を大開きにする。
「えええ!?ちょっと待ってよ!カリーナ寝てるんだよ!?」
「大丈夫だって」
「っあ……!」
 虎徹がくちゅりとカリーナの秘所に手を伸ばすと、寝ているカリーナが
悩まし気な反応を返してきた。
「だめー!絶対ダメー!」
「んじゃあ、もっかいお前も混ざる?」
「混ざる、って、混ぜてあげたのはこっちなんだからねっ!?」
 わかっているのかとパオリンがぴょんぴょこ跳ね飛びながら抗議をする。
かなりの大声にもかかわらずカリーナは起きる事はない。ただ、虎徹の指の
刺激で時折切なげな声を上げるだけだ。
「――で。」
 息の続く限りに非難を続け、ぜいぜいと肩で息をつくパオリンに対し虎徹は
にたりと笑って再度尋ねた。
「混ざる?」
 その図々しい態度に呆れながら虎徹を見た。
「……やっぱりボク、タイガーを見る目変わっちゃうよ」
 混ざるっ!パオリンはタオルを放り投げた。
0287名無しさん@ピンキー2013/03/25(月) 00:55:20.37ID:ywHvdFRS
お、全部貼り付けられた! 以上です!
番号入れ間違いがちょこちょこあるけどご勘弁を!……長々と失礼しましたー!
0289名無しさん@ピンキー2013/03/25(月) 21:32:39.19ID:A5fNQUSg
>>287GJ!GJ!
昨夜これなかったから朝から来てみたら、こんないいものが!
(朝感想書ききれなくて既に夜なんだけどw)
一週間頑張れと、ご褒美の前渡しなのか?そうなのか?

虎徹を引き入れてまでカリーナのエロ可愛いところをみたいパオリンまじ肉食
パオリンが熟成を進め美味しくなりつつあるカリーナをいただきますできた
棚ぼた虎徹は羨ましいというかずるい!そしてずるい!!
これが主人公特権というヤツか…ッ!
最初は物分かりのいい大人の顔をしようとしていたのに
パオリンの口車にあっさり乗ってしまったのは悲しい男の性か
攻め龍様が一枚上手だったのかはたまたカリーナのエロ可愛らしさが為せるわざか
流されカリーナは本当にエロ可愛いくてたまらんですよ
初回からお掃除フェラまでするとか、何というエロ順応性!
ここから育ってどこまでエロくなるというのか!将来が有望すぎる!
エロ以外だと7レス目、ドバドバ出んだからあたりの虎徹のテキトーさと
「ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」「俺のをな?」あたりの
パオリンと虎徹の掛け合いが好きだ
ライバルである虎徹に厳しめな攻め龍様が可愛くて切なくて愛しい



以下余談的な
このまま関係が進んだら、いつもコレがカリーナを気持ち良くしてるんだぜかーらーの
虎龍もありじゃないかなーとか、一瞬思ったけど
虎徹ばっか美味しい思いするのもなー
せっかくの肉食攻め龍様だし、再び素気なく断って欲しい気もするw
あと、万一そういう展開になったとしたら
このカリーナはどういう反応するのかなー?と想像してたぎった
タイガーの気持ちイイよ?系虎龍推進反応か
パオリンにマッサージしちゃイヤ・私にだけして系独占欲的反応か…
どっちでもめちゃめちゃエロ可愛いんだろうなあ
0290名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 01:21:24.48ID:GoMUgl/j
お薬ちょうだいっていうとお医者さんごっこプレイで中出しが連想されるけど
口内発射ごっくんプレイでもいけるんだなと新たな可能性に目覚めた
てか、ローズの衣装がナースモチーフでフリージングリキッドガンは注射器なわりに
ナースプレイな話いままでなかったような?
02912872013/03/29(金) 01:35:01.91ID:WNT7cr7/
>>288 >>289
ありがとう!そしてあり(ry

>>290
目覚めたのならばぜひそれを形に!
0293名無しさん@ピンキー2013/04/13(土) 11:40:18.02ID:DOZXDqR9
あれナースモチーフだったのか!
大露出してるし派手だしで全然気づかなかった
0294名無しさん@ピンキー2013/04/13(土) 15:49:40.88ID:2IFNhSbX
>>293
散々言及されてるのに今更なに言ってんだ
ファンじゃありませんって自己紹介か?
0296名無しさん@ピンキー2013/04/13(土) 23:15:46.56ID:d+gI97Mb
そんなにケンカ腰で指摘するほどのことじゃないと思うぞ
0297名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 08:51:33.46ID:uKS0OID0
普通に視聴してるだけのファンだったら気付かないんじゃない?
青い印象強いし、濃い色ってナースっぽくないよね?
ナースモチーフだって言われてみれば
そういやヘッドドレスがナースキャップっぽいなーって思うくらいでさ
ブルロ=ナースは桂画集買ったから知ってるけど
アニメ雑誌とか熱心に買ってたわけじゃないから知らない設定たくさんあると思う
あと、ブルロの髪型=薔薇の蕾モチーフは言われてもわからんw
0298名無しさん@ピンキー2013/04/15(月) 01:31:48.03ID:VkHFKFKR
桂画集や鈍器にしか載ってないんじゃなかったっけ?>ナースモチーフ
あと本スレやキャラスレで話題になったことはあったかもしれないけどずいぶん前の話だし
最近ファンになった人ならわかんないよw
0299名無しさん@ピンキー2013/04/15(月) 02:25:25.04ID:W6x5cM9z
ナースキャップなんて最近ではコスプレ以外じゃ見かけないし、
ヘッドドレスがナースキャップという発想すら出てこなかったわ
0302名無しさん@ピンキー2013/04/22(月) 03:45:49.90ID:dVUv2+jf
保守入ったからいらないかなとも思ったけど せっかくなので

【使用レス数】 7
【カップリング】 虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 催眠
【その他】 特になし
0303催眠・虎徹×カリーナ 1/72013/04/22(月) 03:47:28.02ID:dVUv2+jf
「タイガータイガー!」
「……えーと?なにコレ」
 エレベーターから降りるなり、待ち構えていたかのように制服姿のブルー
ローズがやってくる。その手には何やら奇怪な物を持って。
 じゃーんと得意気にそれを見せてくれたが――本当に、なんだこりゃ。
「折紙から教えてもらったの。催眠術!ほら見て、タイガーならわかるかも
しれないけど、これ、ゴエンダマっていうんだって!催眠術には必須アイテム
なのよ?」
 確かに俺も見た事はあるけど。
 糸に通した黄金色の硬貨だ。
 シュテルンビルトでも銀行での両替や、コイン屋あたりで手にする事は
できるが。しかし何だって?催眠術?……こいつらもっと他の娯楽は無いのか。
「みんな試してみたんだけど、かからなくって。単純な人の方がかかりやすい
って言うから、スカイハイならかかると思ったんだけど、駄目で。――けど、
タイガーなら絶対かかるだろうって!」
 今まで一人で待ってたのよとブルーローズはテンションを上げている。
いったい折紙はどんな吹き込み方をしたのか。それよりも、だ。
 単純な人がかかりやすいというそもそもの前提も甚だ疑問の残るところでは
あるが、スカイハイならともかく、俺は当てはまらんだろう!?そう文句を
言おうとするが、ブルーローズは俺の手を引きつかつかとトレーニングルームへ
向かう。もちろん俺を更衣室へは向かわせてくれはしない。休憩スペースの
椅子を引き俺を無理やり座らせると、対面するような形で同じように座った。
「おいコラお嬢さん?」
「なによ。はい、いい?タイガー。じっとコレを見て」
 ……ブルーローズの手からはプランと垂れ下がった糸を通した五円玉。それが
ぶらぶらと、振り子のように揺れる。
「……」
 俺はため息をついた。
 そして大人になる事にした。普段は小生意気な口もきくが、やっぱりブルー
ローズも年相応に、こんなガキっぽい事に目をキラキラさせるんだなと思うと、
微笑ましい。
 ……可愛いところもあるもんだ。思わず笑ってしまうとブルーローズが睨んで
きた。おお、怖い怖い。
「いい?……あなたはだんだん眠くなるー」
 もはや様式美と言っていい文句がブルーローズの口から洩れてくる。
 仕方なくそれに付き合い右に左にと行き交う五円玉を追いかける事にするが、
真剣な顔をしている対面のブルーローズが気になってあまり集中出来やしない。
「……」
 そんなわけで、催眠術などかかるわけもない。
 だいたい、実際そういうものには、それなりのノウハウや手順というものが
あって、素人が一朝一夕にどうにかできるものではない。できたら怖い。
 かかったふりをしてやるのが親切かといくらか考えたが埒も飽かない。ブルー
ローズも途中からだんまりのままだ。これで事が進展しようはずもない。仕方
なく俺は口を開いた。
「――あー、あのな、ブルーローズ?」
「……」
 ん?と、俺は首をかしげる。声をかけたのに、ブルーローズは無反応だ。糸を
ゆらゆらと揺らす手はそのままだが、その目は五円玉を追い続けたままになって
いる。
「ブルーローズ?」
 ひらひらと正面で手を振ったり、楓とのにらめっこでも負けなしのとっておき
の変顔をしてみるが、何の反応もない。
「……」
 もしかしてこれって――
0304催眠・虎徹×カリーナ 2/72013/04/22(月) 03:48:25.34ID:dVUv2+jf
「……おいおい、マジか」
 催眠術にかかってしまっている、のか?自分で自分の?
 ……馬鹿じゃないか、コイツ。何が単純な奴が引っかかりやすいだ。人を馬鹿
にしようとした罰だ。俺は揺れる五円玉の糸をつんと摘まむと、その軌道はその
ままに、ブルーローズの指から静かにそれを抜き取った。
 見よう見まねで、昔テレビの特集でやっていた怪しげな文句を繰り返す。
はっきりいって俺がやったって、インチキ以外の何物でもないのだが、なにせ
目の前のコイツは、催眠術というのは、それだけ容易にかかるもので――きっと、
かかったからには絶対の物だと素直に信じ込んでしまっているのだろう。
 つまり、事前に自己暗示にかかっているのだから、誘導そのものは比較的容易
と考えていいはずだ。
「あなたはだんだん眠くなるー。はい、瞼がどんどん重くなってくるぞー?」
「……」
 とろんとその瞼が徐々におり、半眼のような、寝起きのような目つきになって
いる。
 ――うん。コイツ、単純だわ。
 とはいえ、コイツも、ヒーロー・ブルーローズという女王様を、カメラの前で
演じている。俺を担ごうとしている可能性だってあるのだ。……この様子から
その可能性はかなり低そうだが。ともかく、軽くジャブを効かせてみる。
「お前は今、犬だ。さあ、ワンと鳴け」
 どきどきしながら様子を見守ると、ブルーローズはゆっくり口を開いた。
「……わん」
 ぼんやりとした目はそのままだ。
「……」
 さて、他にも何かできるのか。例えばだが、もっと大きな、行動を起こさせる
事とかも?
「えーっと、じゃあ、三回まわって、ワン」
 少しの間をおいてブルーローズがゆっくりと椅子から腰を上げ、よたよたと
動き出す。すっ転ぶのではないのかと、いつでも手を差しのばせるように構えて
いたが、どうにか三回まわりきる。そして。
「――わん」
「……お手」
 そう言って開いた左手を出すと、ブルーローズはその手にちょんと両手を
乗せてきた。お手は両手は使わないと思うが――ともかく、どうも本当に
かかっているらしい。

 ――そんなこんなで。
「にゃあ?」
 今、ブルーローズは俺の太ももに手を添え、喉を鳴らす事が出来ないから口で
ゴロゴロと呟いている。で、俺は猫を相手にするように、その喉を撫でている
わけだ。
 一応念には念をと、カエルの鳴きまねをさせてみたり、ゴリラの真似をさせて
みたりと色々やってみた。大根は無いので生で丸かじりさせる事はできなかった
が――まあ、若干ピントのずれた反応を返す事はあったものの、基本的には
完全に催眠術にかかってしまっているらしく、俺の言いなりだ。もはや五円玉も
いらない。
 ――どこまで、言いなりになるのだろうか。
0305催眠・虎徹×カリーナ 3/72013/04/22(月) 03:49:19.77ID:dVUv2+jf
「ぶ、ブルーローズ」
「にゃ?」
 まっすぐ見上げてくる目に罪悪感が湧くが、好奇心や――純粋に、身の内から
湧いてくる欲望になど抗えやしない。
「お前は、奴隷だ」
 猫と指令を受けていたブルーローズが、俺からの、新たなる指令を繰り返した。
「どれい……?」
 もうちょっとオブラートに包んだ言い方もあったかもしれないが、どうせ
ここには俺とこいつしかいない。
「そうだ。俺はご主人様で、お前は奴隷。――ご主人様には、何があっても
従わなきゃならない。……わかったか?」
 いやな汗が流れてくる。動物の物まねぐらいなら、素直に言う事は聞いても、
流石にこれはどうだろうか。はらはらしながらブルーローズの様子を見ているが、
ぼんやりとした様子で、それを復唱した。
「……うん。わかった。私は奴隷……タイガーは、ご主人様……」
 催眠術で自我がぼんやりとしているその身には、己の立ち位置を確たるものと
する指示は、ありがたいものなのかもしれない。どこか嬉しそうにも見えた。
 さて。
 絶対的な力関係でもって、コイツを俺の指揮下においている――はずだ。その
ために、奴隷とその主、なんて設定を持ち出したんだ。緊張のため喉が渇く。
「ほ、ほら。ご主人様に――お前の体を見せてくれよ」
「はい……」
 ゆっくりと立ち上がったブルーローズ。心臓が口から飛び出しそうだ。ブルー
ローズは両手を軽く広げると、よたよたとではあったが、その場でぐるりと
モデルのようにターンをしてみせた。
 ……いやいやいや。
「そうじゃなくってだな。その……ふ、服とか。ぬ、脱ぐ事ってでき……ますか?」
 やっぱ俺、ご主人様って柄じゃない。なんでこう及び腰なのか。そりゃあ、
催眠術を悪用しているから、罪悪感にさいなまれてなんだろうけども。当然の
反応なんだけども。
「はい……ご主人様の命令なら……何でもきく……」
 ぎょっとして前を見ると、ブルーローズがブレザーを脱ぎ、しゅるしゅると
リボンを解いていた。もたもたとボタンを取り、カッターシャツを脱ごうとする。
「――だっ!?や。やっぱそれ以上はいい!」
 まさかこの年で女の裸にびびるなんて情けない。俺の度胸の無さやなけなしの
良心が、その行為を止めさせたのだが――むしろそれがトドメになった。脱ぎ
かけ半分の制服姿というのは、素っ裸よりもよっぽど刺激的だ。よっぽど下に
クる。
0306催眠・虎徹×カリーナ 3/72013/04/22(月) 03:50:13.51ID:dVUv2+jf
 ……あー、無理。もう無理。
 正体を無くした女相手に酷い事できるわけないとか知った事か。
「……」
「ブルーローズ、もうちょっと、こっち、来てみてくれる?」
「はい、ご主人様……」
 普段のコイツからは絶対聞けない言葉と見れない態度だなと、従順なその
様子を感慨深く眺める。だが、ちょっと遠い。手が届かねえ。
「も、もうちょっと……」
「……?」
 不思議そうにブルーローズがさらに歩を進める。俺が足を開いて椅子に座って
いるので、そのぎりぎりまで近づかせる。両膝を閉じれば、ブルーローズを
挟み込んで動きを封じてしまえそうな距離だ。
 その腰に手を回し、引き寄せる。
「ご……主人様……?」
 寝ぼけたような顔のままではあるが、戸惑ったようにブルーローズがたずねる。
ちょっと前の俺なら、そんな風に不安気な声をあげられたら、すぐに笑って冗談
だと解放しただろう。でも、もうそんな事しない。できない。
 その様子は、俺を昂ぶらせるだけだ。
「嫌がるなって。ご主人様の命令は絶対なの。――おわかり?」
 にっと下からブルーローズに笑いかける。
「は……はい……んっ」
 ブルーローズのカッターシャツはすべてボタンが外されているから、
可愛らしい下着も、へそも丸見えだ。そう言えば、あれだけ露出の多いヒーロー
スーツもへそは見せていない。それがもったいないぐらい、形のいいへそだ。
 腹に舌を這わせると、ブルーローズが大きく身震いした。それがとても面白い。
舌をへそへ捻じ込み、ほじるようにしてこね回す。
「ふぅっ――あ、や……ひっ……」
 ぐうっとブルーローズが俺の頭を抱え込むようにしがみついてきた。少し
苦しいが、かまわずへそや腹を舐めまわし、吸い付く。そして、腰を抱えていた
手をずるずるとずらしブルーローズのスカートをまくり上げる。
 涙をたたえながらも甘い声を上げていたブルーローズが、不安そうに尋ねて
くる。
「ぁ……これも、命令……?」
 尻をまさぐる俺の手。触れる肌の感触で緊張しているのがよくわかる。ご自慢
の尻が、今俺の手の中にある。すべすべしていて柔らかいが、きゅっと引き
締まっている。
「そうそう。大人しくしてろよー?」
 そう言って、下着の上から感触を楽しんでいた手を、下着の脇から中へ滑り
込ませていく。
「無理……」
 今まで従順に従っていたブルーローズがここで初めてふるふると首を横に
振った。
 そうは言うが、指を進めると、わずかに両足を開き、わりにすんなりと俺の
指の侵入を受け入れる。
「立って、られない……」
 口の端から涎を垂らすという、ずいぶんとだらしのない格好で、ブルーローズ
が懇願してくる。ひくひくと、俺の与える刺激で体が時に激しく跳ね上がる。
普段であれば理性によって押さえられている物が取り払われているせいか――
そもそも感じやすいのか。
「そこを何とか踏ん張れよ」
 ぬらぬらとナカから溢れてくるものを指でこすり取るようにして楽しんで
いたが、ナカに押し込む。
「――!」
 ほんの入り口をいじっているだけなのに、ブルーローズには効果的らしく、
ぞくぞくするような声を上げながら、俺の頭に覆いかぶさるようにしてしがみ
ついてくる。髪はもうぼさぼさになっちまってるな。まあいいけど。
0307催眠・虎徹×カリーナ 5/72013/04/22(月) 03:51:57.34ID:dVUv2+jf
「ひゃ、あ、らめ、たいが――ああっ、やあっ、それ以上、指、ゆびっ……!」
 しかし、すげー声。
 コイツ、こんな声出すんだ。
 指じゃ物足りない。このままその机に押し倒して、ガンガン前からなり、後ろ
からなり、腰が持つ限り突いてやろうか、などと考えていたのだが、ブルー
ローズがひときわ大きく跳ね上がった。
「あっ、あっ――っ……」
 ぎゅうと爪を立てて俺の頭にしがみついてくる。そして、びくりびくりと、
小さく体が震え――ぎゅうと内腿が強く締め付けられた。やがて息は荒いものの、
それがやや落ち着き始める。
「ブルーローズ、イった?」
「――」
 変わらず荒く息をついていて、酸素を取り込もうと必死だ。この様子を見て
いれば、聞くまでもない。
「なあ。イったのか、って聞いてんだよ」
 それでも、あえて問う。
「……」
「ほら。命令だぞ、命令」
 まだ敏感な部分を、わざと乱暴に指で刺激する。
「ひゃ……あ……!」
 びくびくと、また震えた。2回目……か?
 ほら、どうしたんだよとせっつくと、やっとブルーローズが涙声で答えた。
「い、イきました……」
 ヤバい。ゾクゾクする。何コイツ。顔真っ赤にして、ぽろぽろ泣いて。普段
あんな感じなのに。――すっげー虐めたくなる……!
「うっわ。マジかよ。指だけでイくの?お前って。うわー……」
 信じられないと、わざと距離を置いたように言いながら、ぐちゅぐちゅと
ブルーローズの女の部分をかき回す。
 やだ、やだと力なくブルーローズはうわ言のように呟いている。認めたくない
ようだが、体は当然ながら与えられる快感に正直に答えるほかないようだ。
「お前ねえ、ご主人様ほっといて自分ひとり気持ち良くなるとか、奴隷失格
だぞ?」
「ごめ……なさ……」
「ホントに悪いって思ってんのかよ?」
「思って……ます……」
「口だけじゃねーの?」
「そんな……」
「――まあ、口だけ、でもいいけどな?」
 俺はにたりと笑った。
0308催眠・虎徹×カリーナ 6/72013/04/22(月) 03:52:41.82ID:dVUv2+jf
「んぐ……」
 床に膝をつけたブルーローズは、ズボンなどを下して椅子に座り直した俺に
言われるまま、それを口に含んだ。ブルーローズのあの痴態を眺めていて、反応
しっぱなしだったから、準備は等にできていた。
 嫌がるかと思ったが、催眠術のおかげかどうなのか――少しためらっただけで、
たいした抵抗はなかった。艶めいた可愛らしい唇が、グロテスクな男の物を頬
張っている。なかなか気分のいい光景だ。
「丁寧に、な?」
 小生意気な割に、びっくりするほど純真無垢なあのブルーローズが、だ。知識
としては知っていても、多分こんなの、した事も無いのだろう。舐めるとか吸い
付くといった程度で、技巧も何もあったもんじゃない、稚拙な行為だ。
「おー、上手い上手い。すっげえ気持ちいいぞー?」
 全然上手くもなんともない。正直まだるっこしいだけなのだが、そう言って
頭を撫でてやると、ブルーローズは頬を赤らめて、精一杯奉仕をしようと試みて
くれる。やっぱやる気は大事だ。コイツは褒めて伸びるタイプらしい。
 指示を出せばその通りに舌を使い、少しは使えそうな舌使いをする事もある。
「……んー。そろそろいいぞ」
「っは……」
 とはいえ、初フェラのこの可愛らしいお口では流石にイけそうもない。
 ブルーローズの口から、ずるりと抜き出す。ブルーローズの唾液でてらてらと
ぬめっている。そこに手を添え、勝手知ったるものとして、いつものように扱く。
「ほら、ブルーローズ。口開けろ」
「え……?」
 ブルーローズが不思議そうにぼんやりと俺を見上げている。まー可愛らしい
お顔だこと。
「顔にかけられたいか?」
 それもいいけどな。
 でもまあ、後が面倒だし。
「……いいから開けろって――もっとだ。」
 わけもわからず小さく口を開けたブルーローズの顎を左手で掴む。稚拙とは
いえ、それまでも含めていろいろ刺激的な行為は行っていたのだ。出すまで
そう長々かかるわけじゃない。悪いな、と一応謝って、ブルーローズの顎を無理
やり開かせる。
「――!?」
 限界を迎えたところで、ブルーローズの口の中めがけてぶっかける。
「……ん、んんっ!?んー!」
 数度にわたって口内に振り入れられ――最後に俺の先端に残っていたものを
唇に擦り付けられ、流石にブルーローズもじたばたと暴れる。だがそこで開かせ
た顎を今度は無理やり閉じさせ、その口を俺の手でふさいだ。
「んー!んんー!」
「そんなたいした量でもないだろ。全部飲めよ。飲むまで、このままだぞー?」
 久々だったのと、興奮しているせいもあるのか、濃さと量に関しては実は
たいした、どころではない感じだったりするのだが、そこを正直に言うわけにも
いかない。
「――!」
「ブルーローズはいい子だから飲めるだろ?――飲んでくれよ、俺の」
 な?そう言うと、涙目になりながらもブルーローズが一生懸命嚥下しようと
する。何度もむせそうになりながら。
 しばらく様子を見守り、どうやら全部飲み込んだらしいと思ったところで、
手を離す。ブルーローズを抱き上げると膝の上に乗っけるようにして座らせた。
「よし。ちゃんとできたか確認してやろう。ブルーローズ、あーん」
「……あー……」、
 恥ずかしがりながらも素直に開いた口には、もう何も残っていなかった。
ちゃんと飲み干したらしい。
「……いい子だ」
 そっと頭を撫でてから、慰労の意味も込めて、俺は優しくブルーローズにキス
をした。
0309催眠・虎徹×カリーナ 7/72013/04/22(月) 03:53:50.02ID:dVUv2+jf
「……ん?」
 ぱちぱちと、ブルーローズが瞬きを繰り返す。部屋の照明が眩しいのか、
少し眉間に皺を寄せて。
「お?起きたか、ブルーローズ」
「起きたかって、どういう事?……あれ。え?え?」
 そう言ってから、あたりをきょろきょろと見回した。
「いやあ、ものの見事にかかってたな、催眠術。――お前が」
 そう言って豪快に笑ってみせた。
 ――催眠術の解き方なんて、それこそ全く分からなかったが、どうにかこう
にかそれらしい手順を取り、何とか覚醒させることに成功した。もちろん、
催眠術にかかっていた間の事は、綺麗さっぱり忘れろと言い含めておいて。……
どこまで成功するかハラハラしたが、どうやら、得に後遺症的なものは残って
いないようだ。それに――
「えええ!?嘘っ!?」
「嘘なもんか。確か――なんでしたっけ?単純な人間がかかるとか?そのような
事をおっしゃってましたよねえ?」
「ううう……」
 この様子からも、俺がコイツにした事も、記憶に残っていないらしい。思い
込みの激しい奴は、便利だが、怖いな。
「なんか、変な感じ……」
 催眠術を解く前にお互い服や髪を整えておいたから、外見上は特に変化はない
はずだ。ただ、ブルーローズはやたらと口元を気にしている。……ああ。俺のを
飲んでるから気持ち悪いんだろうな。
 しかし勿論それがばれるとまずい。
「まあ、カエルの鳴きまねとかさせてたしなあ。あー、ケータイにとっときゃ
良かった」
「サイッテー!」
「お前が俺にやらせようとしてたことと、そう変わりはないだろ」
「え?」
 ブルーローズがきょとんと俺の方を見て、そして頬を赤らめた。
「……もっと酷い事しようとしてたのか?やめてくれよ?俺、結構繊細に出来て
るんだから」
「べ、別に……」
 どんな悪さをしようと考えていたのか気になるが、しかし俺のイタズラに
比べれば可愛いものだろう。
「あれ、ゴエンダマは?」
 ああ、これか?と、俺は机の上に放りっぱなしにしていた物をつまみ上げる。
はいはいとブルーローズに渡しかけて――それをやめる。
「これは没収―!」
「え!何でよ!?」
 何でよじゃねえだろ。
「……もう催眠術は禁止。お前らぐらいのガキは、自己催眠とかかかりやすいん
だから、そういう事は真似事でもしちゃ駄目だぞ?」
 もっともらしい事を言う。――いや、これは事実だ。何も間違った事は言って
いない。
「……」
 せっかく俺が親切心で言ってやってるのに、ブルーローズはご不満そうだ。
「おかしな男に、いい様にされでもしたらどうするんだよ」
 これも事実だ。
 何も間違った事は言っていない。
「……わかったわよ……」
「よーし。ご理解いただけたようで、何よりだ」
 俺は糸の通された五円玉を、ズボンのポケットにしまい込んだ。……コイツを
いい様にしていい、おかしな男は、俺一人で十分だ。
03103022013/04/22(月) 03:57:12.16ID:dVUv2+jf
以上です あとゴメン 番号入れ間違えたのと
【その他】『挿れてない』って書くべきだった
ともかくお邪魔しましたー
0312名無しさん@ピンキー2013/04/22(月) 20:34:09.44ID:lTxh1ljk
わお!
久しぶりに覗いてみてよかった、GJ!
ローズちゃん、タイガーになにをやらせようとしてたんだろw
0316名無しさん@ピンキー2013/05/12(日) 20:37:17.64ID:68jFEReN
なんか昔の少女マンガとか雰囲気マンガみたいな事になった
でも なんもないのも淋しいので
【使用レス数】 1
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等 】 無理矢理
【その他】 ポエム
0317名無しさん@ピンキー2013/05/12(日) 20:39:02.43ID:68jFEReN
「タイガー……」

 ぞっとした。
 自分がした事なのに。
 ブルーローズはあられもない姿で、目は赤く、涙が頬を伝っており、あんなに
触り心地のよい髪はぐしゃぐしゃで。手首には、俺が押さえつけたために手の跡
がぼんやりと痣になっている。
 ――だというのに、またこいつに挿れたい、と思ってしまう。

「……ブルーローズ」

 びくり、とブルーローズは身を縮こまらせた。なんて事だろう。
 違う。俺はお前にそんな顔をさせたいわけじゃない。もっとこう――
 ……違うんだ。なのに。

「――悪い」

 囁くべき愛の言葉は出てこない。ただ謝罪の言葉だけが漏れた。
0318名無しさん@ピンキー2013/05/12(日) 20:40:50.67ID:68jFEReN
――これだけ!

皆 どんなキャラが出てくるのが読みたいんだろうか?
つっても タイバニってそんなに女キャラいないから
限られてくるか…?
0319名無しさん@ピンキー2013/05/16(木) 06:11:57.28ID:ETetTfHY
>>318

書くのは需要とかあんまり考えず書いた方がいいと思うけど
投下して反応もらうために書くってなら一番需要あるのはそりゃ虎薔薇じゃね?
んで、基本はいちゃラブエロかわ
モブ凌辱とかも一定の需要はあると思うけど今までそっち系は
あんま投下なかったから好きな人がスレに留まってる可能性は低いと思われ
逆に需要あるだけに虎薔薇の投下は一番多いから
書けるなら龍とかアニエスとかいくのもありだと思うけどね
スレが多様化すれば潜在的な需要を掘り起こせるかもしれん

まあ、注意書きさえ適切につけてくれれば今んとここのスレの
明確なNGは腐だけなんで好きに書いて好きに投下すればいいと思う

個人的にはタイバニに嫌いなキャラいないんで誰でも美味しくいただきますぜ
例えばアポロンのおばちゃんとかきたら
すげぇニッチキタ━━━(゜∀゜)━━━!!ってwktkする自信あるw
0320名無しさん@ピンキー2013/05/16(木) 11:02:58.93ID:OcEBthCK
>>318
ごちそうさまでした!イイヨイイヨー

そして>>319がベンさん&斎藤さん×経理のおばちゃんの3Pを投下すると聞いて
0321名無しさん@ピンキー2013/05/16(木) 11:30:25.20ID:7XYTwZxJ
>>318
GJ!

虎薔薇好きだけど、ほかの女性キャラのもWelcome!
泥棒3姉妹にお仕置きとか読みたい
03223182013/05/17(金) 04:06:13.04ID:p4dv4xwX
色々ありがとー!

経理のおばちゃんはさすがにレベル高すぎて手に負えない!
泥棒三姉妹面白そうだけど、結局それほどはじけた方向には行けなかったよ…
【使用レス数】 7
【カップリング】 牛龍
【特殊嗜好等 】 特になし
0323牛龍 1/72013/05/17(金) 04:07:42.80ID:p4dv4xwX
「どうした?もっと食え。今日は持ち合わせもあるから心配するな」
 いつぞやの一件から、アントニオはパオリンを連れて食事に出かける事が
多くなった。虎徹も言っていたが、やはり頑張っている少女に対しては応援を
したくなる。ましてパオリンは親元を離れ、遠く異国の地で一人なのだ。これは
大いに応援をしてやりたくもなろうというもの。
 あと、何より食いっぷりがいい。
 美味い物を美味いと笑顔で食べている様を見るのは、結構嬉しいものだ。
 今日も新しくできた中華料理店に、早速二人で馳せ参じたのだ。個室だから、
何を喋ろうと気にかける心配もない。普段の愚痴なども喋り放題だ。……だと
いうのに。
「……」
 パオリンの箸は進んでいる。そりゃあもう軽快に。見る間に空いた皿が
積まれていくのだが、その顔は何やら浮かないし、言葉も少ない。
「腹いっぱいか?」
「ううん!?まだまだ食べるよ!?もっと食べるよ!?」
 ……給料日後だからいいが、この小さな体のどこにそれだけの量が詰め込める
のか、毎度ながら不思議でならない。
 しかし確かにここのところ様子が変だったのは確かだ。
 また会社の方で何かあったのだろうか。こういう時こそ、年長者の、人生の
先輩としての出番だ。ごほんと大仰な空咳をしてみる。
「何かあるのか?俺でよければ、話を聞くぞ?……まあ、あんまり込み入った
事にまでは立ち入れないだろうが」
 そう言うと、パオリンがぱぁっと嬉しそうに笑い――しかし、言葉を選ぶ
ように、もじもじとし始めた。そしてとうとう箸を置く。……これはかなり本気
の話になりそうだと、アントニオの方も箸を置き、身を乗り出すようにして次の
言葉を待った。
「あのね」
 おう、と相槌を打つ。テーブル向こうのパオリンは頬を染め、上目づかいで
アントニオを見た。
「カリーナがね。あの……タイガーさんの事、その……好き、でしょう?」
「――」
 その話題!?
 そういう相談!?勘弁してくれよ、モウ!そういうのは、それこそファイヤー
エンブレム達女子組でスイーツとかを囲みながらキャッキャウフフとかしましく
話せばいい事だ、何故に俺に!?
 ――という諸々の動揺を押しとどめ、低い声でさも威厳があるかのように返す。
「……らしいな」
「すっごく年、離れてるよね。でも、好きなんだよね?」
「らしいな」
 何がどうなってそうなったのか、アントニオにとっては不思議でならないの
だが、そういう事になってしまっていたのだ。探せばもっと他にいい男はいくら
でもいると思うのだが、男慣れをしていないのかどうなのか、カリーナは虎徹に
惚れてしまっている。色々と面倒くさい事この上ない。
 惚れてしまったものはどうにもならないのだろう。まあ、あのぐらいの歳の
差も、珍しくはあるが、無いわけではない、かもしれない。
「た、たとえばだけどさ。ボクが、ロックバイソンさんの事を好きって事だよ!?」
「それは……確かにすさまじいな」
 冷静に考えたらこれは無い。アントニオは引きつった顔で答えた。
 他人事であれば無責任に囃せる事でも、我が身に降りかかるとなるとそれは
無い。……いや、ドラゴンキッドは難しいが、年の差だけなら、そのまま自分と
ブルーローズで考えればいい事だ。……それならアリではないだろうか。――
また別の問題が出てきそうではあるが。
0324牛龍 2/72013/05/17(金) 04:08:28.97ID:p4dv4xwX
 それに、年の差で考えれるのならば――
「あ、でも。虎徹達の歳の差と同じぐらいっていうのなら、ドラゴンキッドの
歳だと、スカイハイと比べた方が――」
 そこまで言って、パオリンの様子にアントニオが首をかしげる。
「どうした」
 少し怒っているようにも見える。
「だからさあ、ロックバイソンさんならどうなの?ボクと、付き合える?」
「……付き合うって……」
 どうやら怒らせたらしいと、ここでアントニオも理解する。
 パオリンにしてみれば、カリーナはライバルでもあるが、異国の地での数
少ない友人なのだ。その友人の恋路について応援する立場でいるのに、その
くっつけようと思っている二人のうちもう一人の友人が乗り気でないとすると
面白くないと考えるのは道理だ。
 しくじったと考え、アントニオは必死に軌道修正を試みる。
「あ……アリ、なんじゃないか?問題は歳の差どうこうって事より、お互いが
どう思っているか、って事だろうからな」
 模範的な解答だ。
 ネイサンあたりからは、面白くないとうんざりした顔でとりあえずの及第点が
どうにかもらえるぐらいの。
 だが。
 どうした事か、その使い古された回答を、パオリンは最大級の笑顔で迎え
入れた。
「そ、そうなの!?ロックバイソンさんって、付き合えるの!?ボクと!」
「――いや、たとえ話、だろ?」
 何かおかしくないだろうかと、ここでアントニオの頬に一筋汗が伝う。
 怒っていたのは、様子がおかしかったのは、虎徹達の事ではない……?
「……ドラゴンキッド?」
 アントニオが混乱している間に、机向かいにいたはずのパオリンが、椅子を
持ってアントニオのすぐそば、触れ合うぐらいの距離にいた。
 頬はほんのり桜色。アントニオを見つめる瞳は、キラキラどころか、潤んで
見えた。
「あ、あのね。ボク、いいよ……?」
「は!?」
 恥じらいながらも、はっきりアントニオに向かって伝える。
「ボク、その……いつだって、準備できてるし」
 何の!?
 そう叫びたかったが、答えを聞くのが怖い。というか、答えを聞いたら終わり
だと思った。
「ちょ、ちょっと待った!ドラゴンキッド。その、いや、え!?」
「ご飯も食べたいけど、ボク、ロックバイソンさんも食べたい……」
 椅子に掛けているアントニオの腿に手を置き、身を乗り出すようにして
アントニオに近づく。から揚げを食べたせいで艶めいているだけなのに、その
唇が、化粧っ気のないはずのパオリンを無性に魅惑的に映した。
「ロックバイソンさんも、ボクの事、食べちゃって、いいよ……?」
「いやいやいや!待て待て待て!第一オレは、アニエスさんの事を――」
 そうだ!
 据え膳食わぬは――などと流されてはいけない。踏み外してはいけない!
必死にとどまる。
「全然ダメ?まったく可能性ない?ボク、全然女のコっぽいところないし、
アニエスさんみたいにボンキュッボンでもないし――」
 そうは言うが、トラックスーツのせいもあるのかもしれないが、体のラインが
よくわかるパオリンの体つきは、ここに来てかなり興味深い成長経過を示して
おり――部分によっては、カリーナよりも見栄えが良くなっていた。それを
正直に話したところ、虎徹にぶん殴られたが。
「……」
 ぐっと近づいた距離にアントニオが必死に理性と戦う。
「でも、ボクね。ロックバイソンさんの事、好きなの。優しいし、強いし」
 ……恥ずかしげに笑うパオリンはとても可愛らしかった。
0325牛龍 3/72013/05/17(金) 04:09:55.04ID:p4dv4xwX
 その距離がどんどんと近づく。そして――
 少し距離が離れた。パオリンはとても嬉しそうに笑っていた。
「……えへへ。ファーストキス。できちゃった」
 できちゃったな。オレもしちゃったよ。ドラゴンキッドとはファーストな
キッスってやつを。
「――」
 止めるべきだったが、スケベ心が勝ってしまった。あんなに可愛らしい様子を
前にして、無下に断るなど、できるはずもない。だったらいっそ、と。
「ねえ、最初だけじゃヤだよ。二回目も三回目も……他の初めても、ロック
バイソンさんと、したい……な?」
「……」
 意味もわからず言っているわけではない。
 パオリンだっていっぱいいっぱいで、自分の精一杯でもって伝えてきている
はずだ。
「……ダメ?ボクじゃ、イヤ?」
 その問いかけに、なんと答えるべきか、何故迷うのか。
 じっと待っていたパオリンは、その沈黙に耐えきれなかったらしい。トラック
スーツのジッパーに手をかけた。
「ボク、子どもじゃないよ?タイガーもロックバイソンさんも、ボクらの事、
子どもだって馬鹿にし過ぎだよ。子どもじゃ、ないんだから――」
 そう言いながら、ざっとジッパーを引き下ろす。
「どわっ!?だ、駄目だ駄目だ!何を――」
 もちろん下は薄手のシャツを着ているため、玉のお肌がこんにちは!という
事態は起きていない。それを残念に思う不届きな牛がいるようだが――それでも
刺激的な光景だ。
「嫌いなら嫌いって言って。ボク、本気だよ?」
 こんな行動を起こして、恥ずかしくないわけがない。それでも、パオリンは
必死だった。パオリンにとって、とても理想的な女の子の中の女の子である
カリーナですら、虎徹に受け入れてもらえない。であれば、自分ではもっと
希望が見えない。それでも、アントニオに対しての恋心は、収まるどころか
この体から飛び出さんばかりの勢いで湧き上がってくるのだ。自分でも
とまどってしまうこの感情を、どうすれば相手に伝わるかと必死だ。
「……アイツだって、ブルーローズが学校卒業するまでは、って逃げ回ってる
んだ。ましてオレが、ブルーローズよりも若いお前に対してそんな事、できる
わけないだろう?」
「……その言い方って、すっごく卑怯だと思うんだ」
 わかっている。そう答えようとしたが、その口が塞がれる。
 先ほどのような可愛らしいものではなかった。アントニオの両頬を、両手で
挟み込むように掴み、ぐっと唇を押し付けている。何度も何度も、押し付ける
ようなキスを繰り返し、そして、ぐっと、アントニオを睨んだ。
「ボク、カリーナみたいに真面目じゃないから。悪い子だから、大人しくなんか
してないからね」
0326牛龍 4/72013/05/17(金) 04:10:35.04ID:p4dv4xwX
「……オレもお前も、ヒーローだろうが」
 呆れたように溜息をつくアントニオに、パオリンが少し傷ついたように体を
震わせた。
「じゃあ、ボクの事、捕まえる?――うわあ!?……ん、っ……」
 アントニオがパオリンの体を引き、口づけを行う。舌を入れて、深く、深く。
たっぷり時間をおき、やっと唇を離す。
「……オレも、捕まっちまうな」
 この感情を恋や愛とはまだ言えない。それでも、それに育つ可能性は十分に
あった。アントニオがパオリンの首筋を舐めるようにキスを続けると、パオリン
はその刺激に甘い声を上げ、思わず身をよじり逃げかけ――それでもとどまった。
「……ね。二人だけのナイショにしよう?ボクやっぱりロックバイソンさんの事、
食べたい。ロックバイソンさんに、食べてもらいたい。」
 その言葉を聞き、思わずぎらつかせたアントニオの瞳は、草食動物のそれでは
なかった。まさしく猛牛。血走り、その鼻息も荒い。
 大きく武骨な手が、パオリンの細くしなやかな体に触れた。触れるその瞬間
こそ少しためらいはしたが、服の下の、柔らかな肌の感触を確かめると、後の
動きは慣れたもので、大胆なものだった。
「食べて、くれる?」
「ここまでくれば、全部平らげてやるさ。ただ――」
 こんな細い体に、はたしてうずまる物だろうか。無理強いはできないが
、だからといって、途中でお預けは辛すぎる。
「ボク、食いしんぼうだもん。全部、食べちゃうよ。だから――ちょうだい?」
「……本当にもう、困った奴だな、お前は」

 卓上に残っていた食事をすべて食べ終わる頃にはパオリンの方も落ち着くかと
考えていたのだが、食欲がみたされると、他の欲の方へ完全に意識がシフトして
しまったようだ。食事の会計を済ませると、パオリンは、アントニオに自分の
門限を伝えた。間に合うかな?と、頬を染めて聞かれると、先ほどの出来事を
うやむやに終わらせてしまおうかなどという狡い考えが引っ込んでしまった。

 アントニオの自宅へ案内すると、落ち着かなげに部屋を見回し――そんな
パオリンを見ているのが余りに気恥ずかしく、さっさとシャワールームに追い
やる。
 そして大慌てでベッド周りを片づけた。
 シャワーから上がってきたパオリンが、なにやってるのさと、そんな滑稽な
アントニオを笑い――ありがとう。ボクのため、なんだよね?と、はにかんで
くれた。
 いっそそのまま押し倒してしまいたいと思う衝動をすんででこらえ、さっさと
シャワーを済ませる。
0327牛龍 5/72013/05/17(金) 04:11:07.34ID:p4dv4xwX
「……い、いよいよ、だね!」
「……あ、ああ」
 キスをしたその日にここまでする必要はない。というか、性急すぎる。
 どれだけ焦っているんだ、とは思うが、ベッドの上にタオル一枚でちょこんと
座るパオリンに対し、添い寝だけで済ませられるほど、男として終わっても
いなかった。
「ふぁ、や、あ……気持ち、悪い……や、あ……ぬめぬめ……」
 最初という事もあり、思ったほど濡れてくれなかったので、直接濡らす事に
した。すぐに閉じようとする両膝をぐっと押さえ、そこに舌を這わせる。
「う、わあ……ひゃ!あ、あ――吸っちゃ、駄目えぇ!」
「少しでも、解しとかないと、大変だぞ?」
「でも、駄目!やだ!やだ、やだぁ!」
 嫌がっているのは、未体験の快楽を処理しきれていないためだ。だから
アントニオは優しく足を撫ですさりながら、舌を使い続ける。
「そろそろ、どうだ?」
 指をそこに触れ、具合を確かめる。
「ひゃぁ!?――あ――っ!?」
 びくり、大きく体が震え、続いて、ぎゅうっと、パオリンが体を丸めるように
身を縮めた。
「……大丈夫か?」
「ヤダ、ボク、今、おかし……おかしい。体、ビクビクって……あっ、だめ、
そこ、触らないで――っ!」
 ちゅう、と吸い付くと、パオリンが再度声にできない音を漏らした。両膝が、
アントニオの頭を挟み込むようにして締め付ける。
「ちょっとは気持ちいいか?」
 アントニオにしてみれば、これからパオリンに与える痛みに対しての贖罪の
つもりだったのかもしれない。
 軽い絶頂を迎えたパオリンが、大きなベッドの上で、弛緩している。
「ん……気持ちいい……もっと、気持ちよくなるんだよね?」
「できればそうしてやりたいけどな」
「――」
 いつも以上に元気の良い自分自身に苦笑していると、ギョッとして大きく目を
見開きパオリンがそれを見――そして顔をそらせた。
「あ、あのさ。一応聞いてみるんだけど」
 枕を抱え込んでパオリンがたずねる。
「ああ」
「それ、どうやったら、入るの?ボクのココに」
「それをオレも思案していたところだ」
 冗談めかして答えてみる。ただ、冗談ではなく懸案事項でもある。自慢では
ないが、アントニオのサイズはそれなりにあるのだ。それをこの細身の体で
受け止めきれるものだろうか。裸身のパオリンを見ているとますます不安に
なってくる。
「それって、男の人皆についてるよね、もちろん」
「一応は、そういう事になってるな」
「って事は、女の人のボクなら、入る物だよね?」
「できればそうしたいと思ってるが――まだ若いし、なにせ初めてだからな。
無理なら――」
「無理じゃないよ!ボク、ちゃんとできるよ!?」
 必死な顔で、訴える。
 で、あれば。それには応えねばならない。
0328牛龍 6/72013/05/17(金) 04:11:43.74ID:p4dv4xwX
「……もうちょっと、我慢……してくれよ」
 ゆっくりゆっくり、進めていく。
 パオリンが呼吸をするのに合わせて。
 ぎちぎち、みちみちと音が鳴り響く感覚にとらわれる。
「うん――うん、我慢する!だから、ちゃんと、して……痛く、無いから!」
 ぎゅうとパオリンがアントニオの背に手を回している何度も爪を立てられて
いるが、この程度の事で痛いなどと言えるわけもない。ゆっくりゆっくり時間を
かけ――
「ねえ、全部、入った?」
「ああ、よく頑張ったな」
 どうにか、アントニオ自身をパオリンの中に埋める事ができた。
「えへへ。ちゃんとできたでしょ?ボク、子どもじゃないでしょ?」
「ああ。すごいな」
 パオリンの頭を撫でて、褒めるとパオリンがアントニオの胸に顔をうずめた。
もじゃもじゃーと、胸毛をいじって遊んでいる。
 とても満足そうで何よりではあるが。
「あー……で、その、なんだ。もうちょっと、大人なところを示してほしいん
だけど、どうだろうか……?」
「え?」
「入ってるよな?」
「うん」
 頑張ったよっ!と誇らしげに答えるパオリンは可愛い。でも、だ。
「これ、この後どうすると思う?」
「え……えっと。だ、出すんでしょう?ピュー、って」
 ピューだかドピュッだかドクドクかはどうでもいいが、恥ずかしげに答える
パオリンが言うとおりだ。
「だ、出していいよ?」
 意を決したようにパオリンがうん、と頷く。
「……そうか」
「ひぅっ!?な、何で抜こうとするの?イヤなの?」
「そうじゃなくってだな。こう……動かさないと、出ないんだよ」
 ジェスチャーで、前後に動かす事を伝える。
「なんで!?」
「何でって……」
 そんな自然の摂理について問われても困る。挿れただけで出ちまうほどガキ
でも早漏でもないのだから、仕方ないとしか言いようがない。
「嫌だよ!ホントはすごく痛いんだよ!?こんな大きいのをぐいぐい動かすと
か――」
「やめるか?」
「――っ」
 パオリンが泣きそうな顔になる。
0329牛龍 7/72013/05/17(金) 04:14:58.45ID:p4dv4xwX
「……っ」
 泣きそうな、ではない。ぽろぽろと泣き出した。
「あー!いや、その!今日はアレだ、様子見だ!そういう事にしておいて――」
 ぎゅっとパオリンがアントニオの体に抱き付き直す。そして、自ら腰を動かし
始めた。――本人はそのつもりなのだろう。痛みと、その加減がわからないから、
腰をふにゅふにゅとわずかに揺らしているだけで、まったくアントニオの方へ、
動きは伝わってこない。
「お、おい……」
「好きだもん。ボク、本当に好きだから、できる」
 真っ赤な顔で、痛みか、あるいは悔しさでなのか涙を流しながら必死に
動こうとしている。
「一杯キスしてくれたら、痛いのも我慢できると思う。さっきしてくれたみたい
なの、もっとして?」
 乞われるままにキスをする。
「……好きだよ。ねえ。優しくしてくれるのは、すごく嬉しいけど、優しいだけ
じゃなくていいんだよ?ボク、好きだから。だから、いいの」
 ――
 ああ、なんて事だ。
 こんな顔をされたら。
 歯止めなどきかなくなってしまう。
「……気持ちよくなってもいいか?」
「うん。なって。ボクの体で」
「痛い思いさせるけど、我慢してくれよ?」
「うん、っ――!?」
 ずるりと引き出し、打ち付ける。
 悲鳴のような声が上がった。でも、もう止まらない。止められない。
 狭い室内に、音が響く。
 ――ただの男と女の声と音が。
 荒い呼吸が繰り返され、まだ嬌声には至らない、短い悲鳴に似た声が漏れる。
 そのうち、味わうように動いていたアントニオが、次第に限界を迎えるため、
細かく速く、動きを変えていく。
「あっ、あっ、やっ、だめ、そんな動いたら、ボク、裂けちゃうよぉ!駄目、
あ、やぁ!やだやだ、またボク、おかしくなっちゃう!ゴメン、ふぁ、あっ、
やっ、あっ、あ――!」
 そのうちに細い体が、くたびれたシーツの上で大きく体をのけぞらせ――
それに覆いかぶさるように、大きな体がぐったりとのしかかった。

「……大丈夫か?」
 つい無理をさせ過ぎたと、簡単な後始末をしてから、くたりとへばっている
パオリンに声をかける。
「大丈夫……ねえ、これって、一杯したら、もっと慣れてくる?楽になる?」
「……な、なるんじゃないか?」
「今日はもう無理だけど、もっと一杯してくれる?もう痛いとか言わないから」
「……ああ。まあ、無理のない程度にな?」
 結局自分のための快楽を求めてしまった。それが申し訳ない。かわりにと、
額や頬、肩口に乳房にと、たくさんのキスを落とす。くすぐったそうに笑って
いるが、やはり痛いのだろう。時折、眉間に皺が寄っている。
「ボクね。無理したっていいんだよ?だってね――好きなんだもん」
 ――!
「なあ。ちゃんと内緒にできるか?」
「うん。二人だけの、ナイショだね?」
 とりあえず。二人で手を繋いで歩いても、街中でキスをしても何も咎められ
たりしない年齢をパオリンが迎えるまでは。この甘やかな秘め事は、秘め続け
なくてはいけない。
 この幸せな気持ちを、世界中の皆に触れ回ってしまいたいと思っていても、だ!
0330名無しさん@ピンキー2013/05/17(金) 04:36:53.96ID:p4dv4xwX
書き込み以上!
寝る、寝るぞー!
可愛いパオリンも男臭いアントニオも傍にはいてくれんが 寝る!
0331名無しさん@ピンキー2013/05/17(金) 08:38:54.80ID:SjJhDm9s
萌えすぎて仕事行きたくなくなった……

大男と小柄なボクっ子ええなあ
とても面白かったですGJ!
0334名無しさん@ピンキー2013/05/18(土) 02:23:31.72ID:vRjA+UAe
>>330
積極的だけど初な龍が健気可愛い!
ガタイのいいオッサンと小柄な少女は萌えるね!!
この積極健気龍がえっちに慣れて女として成熟したら
どんだけエロ可愛くなるんだろう…
いや、初さと積極性のハイブリットの絶妙さ加減が
この龍の最大の魅力だと思うから成熟を妄想するのは野暮か?

初なのに積極的な悪い子龍と悪い流されオッサン牛ごちそうさまでした!
0335名無しさん@ピンキー2013/05/18(土) 02:54:38.47ID:X5lgkFBM
>>330
牛龍好きの俺大歓喜!!!
肉食龍と流され牛、めっちゃ良いよ!
いけいけなのに健気かわいいとか、マジ萌える!
こういうのほんとに読みたかった!心のそこから!
ありがとう!そしてありがとう!!!
03363302013/05/18(土) 10:55:08.12ID:r5H5IcJz
感想ありがとう!そしてありがとう!
パオリンちゃん結構自分から動いてくれて 書いてて楽しい
書き間違いとかにあとから気付いてへこむけど、読み飛ばしてくれるとなお嬉しい
色んな扉 開いていきたいね!
0337名無しさん@ピンキー2013/05/24(金) 01:08:38.54ID:mCiSTslv
前におぱーいの話は前にしたからチソチソの話を振ってみる
空と兎はモノもキングで普通にデカいイメージ
虎は普通サイズだが日系ドリームで硬さと膨張率はry
だが、相手が薔薇だと当然処女なんでその辺の妄想は活かされない
牛さんはガタイに相応しいブツの持ち主だといいなと思う
特に龍相手の時はデカブツでお願いしたい
是非ともデカチソで華奢な少女を貫いていただきたい
だが、相手がアニエスだというのなら「思ったより普通なのね」とか
いっそ「あら、やだ、可愛い」な展開もいいなと思ったり
巨体に短小なブツもまたよし
折はフツーサイズでも巨根美少年でもええなあと思うが
龍相手なら龍がかわいそうなのでフツーサイズでお願いしたい
牛の時と矛盾してる気もするが萌えとは得てしてそんなもんである
いや、だって折はDTだと思うしな
DT巨根と処女ではじめてなんて女の子側が大変すぎて可哀相じゃないか!
とか思ったり思わなかったり
まあ、初回は合体失敗でフェラのみとかもいいもんですよね
うん
DTと言えば空と兎もDTな気がするが兎はヤリチソでもいい気もする
そして一番まがまがしいモノをお持ちなのは間違いなく炎だと思う
ヒーロー以外だとケインは短小早漏気味なイメージ
マベさんは地位と金にものをいわせて女侍らしてても不能でもいいなーとか
マリオはつまみ食いした一般人女性になんだフツーのセックスなのね
つまんないって言われればいいと思うよ
芸人が常に面白さを求められる感じで
0338名無しさん@ピンキー2013/05/25(土) 21:40:33.14ID:Km0yYmPD
作品投下でもないのにここまでの長文はさすがにうざい
つーかチソチソとか一瞬何のことかと思った
本スレならともかくここは18禁のエロパロ板だぞ
チンコくらい男らしく言ったらどうかと思うが
0340名無しさん@ピンキー2013/05/25(土) 23:57:41.24ID:W5uHRpEF
エロないしスレ違いだからやめとこうと思ったやつだけど
流れ変えるために投下しときます
スレに相応しい話じゃなくてごめんね
軽く読み捨ててくださいませ

【使用レス数】2
【カップリング】勘違い系牛龍(未満)
【特殊嗜好等】なしでいいと思う
【その他】
一発ネタ・エロなし・不憫牛
キッドにいっぱい好きなものを食べさせてあげたい
0341名無しさん@ピンキー2013/05/26(日) 00:04:07.83ID:3u345j7k
 最近、ドラゴンキッドの視線を感じる。ような気がする。
最初は気のせいだろうと思っていたが、どうやら勘違いじゃなさそうだ。
 今日も見られてる。と思う。まとわり付くような、熱っぽい視線を感じる。
 これって、まさか…
 いやいや、そりゃブルーローズという例もあるが、色恋より食い気のドラゴンキッドに限って、まさかそんなことは……



 いけない、いけないって思ってるのに、ロックバイソンさんを見てしまう。
ここは出動現場で、そんなことに気をとられてていい時じゃないのに。
 昼前にかかった召集から既に五時間以上経っている。それなりの長丁場に集中力も途切れがちになり、ついボクの目はロックバイソンさんを追ってしまった。
こんなことじゃいけないのに。
だいたいロックバイソンさんがいけないんだ! そんな大きな体でどうしたって視界に入っちゃうんだもの!
 ああ、いけない。こんなんじゃ、ナターシャに叱られちゃうかもしれない。
それとも、こんなボクでも許してくれるだろうか?

 ワッと歓声があがり、続いてマリオの軽快な声が響いた。
「おおっと!何とバーナビーは囮だぁぁぁっ!犯人を確保したのはワイルドタイガー!ワイルドタイガーの犯人確保はこのクォーターシーズンでは…」
 あ、終わった…のかな?

 疲れた体に鞭打って、トランスポーターに帰るとナターシャが苦笑で迎えてくれた。
「あなた、また途中からロックバイソンの方をチラチラ見てたでしょ」
「ご、ごめん、ナターシャ。でもボク…」
「わかってるわ。お昼も食べずに五時間ですものね。とりあえず用意してあるから…」
 ナターシャがふわりと外したクロスの下には、籠いっぱいに牛角面包が盛られていた。
「牛角面包! ありがとう! さすがナターシャ!」
「本当あなたったら、いつまでたっても色気より食い気で困っちゃうわね」
 嬉しさのあまりぴょんぴょん跳びはねちゃったボクを見てナターシャはそう言ったけど、言うほどには困ってはいないと思う。
くすくす笑ってるし。
 だって、仕方ないんだ。ロックバイソンさんの肩のプレイスメント見てるとどうしても連想しちゃうんだ。
「あなたのクロワッサンブームはいつ終わるのかしら?」
「うーん? いつだろ? ロックバイソンさんのスポンサー変わるまで?」
「あらあら、それじゃ随分続きそうね」
 話してる途中だけど、どうしても我慢できなくて、両手に牛角面包――クロワッサンを掴んだ。
「ほうかも」
「もう! 食べながら話しちゃダメでしょ! それにまだ手も洗ってないじゃない! ほら、貸しなさい。温めてきてあげるから」
「ボク、あっためるならレンジじゃなくてトースターがいいな」
「わかってるわ。飲み物はカフェオレでいい?」
「うん! ありがとう、ナターシャ! 大好き!」
 ボクはほうばっていた牛角面包を急いで飲み込んで、ナターシャに抱き着いた。
本当にナターシャはボクのことをよくわかってるんだ! 大好き!
「私もパオリンのこと大好きよ。だから、残りのクロワッサンはスーツを脱いでシャワーを浴びてからね!」
「えーっ! ボクお腹ペコペコなのにー!」
 ひどいよ、ナターシャ! 牛角面…じゃなくて、クロワッサン二個くらいでボクのお腹が満たされるわけないじゃないか!
少なくとも、あと十個は食べないと落ち着かないよ!
「ダメダメ。さ、早くなさい。じゃないと、あなたが最近お気に入りの店のディナーの予約取り消しちゃうわよ」
「え? ヤダ! 嘘! 着替える! 着替えてくるから!」
 そう言うが早いか、ボクは慌てて着替えに走った。
やっぱりナターシャは、ボクのことよくわかってるなぁ…
0342名無しさん@ピンキー2013/05/26(日) 00:06:52.37ID:3u345j7k
「どうしたもんかなぁ?」
「いやいやいや! お前の自意識過剰だって! 絶対!!」
 虎徹の今四半期初の犯人獲得を祝して乾杯した後、話の流れで食い下がられて、仕方ないと悩みを打ち明けたらこの仕打ちだ。
まったく、モウ!
「俺だって最初はそう思ったさ。だがな、出動の度に毎回のように熱い視線向けられるんだぜ? さすがに勘違いってこたぁねぇんじゃねぇかと思うんだよなぁ…」
「だってよ、あのドラゴンキッドだぞ? どう考えても、色気より食い気だろーが」
 まあ、俺もその点はそう思うんだが…しかし、毎回毎回、あんな熱視線で見つめられてると勘違いとは思えないんだよなぁ。
「だいたい、その熱い眼差しっつーのが、そもそもお前の勘違いなんじゃねーのか? 単に視界に入ってるだけってオチだろ」
 俺が自惚れて、軽々しく思いあがってるとでも言いたいのか?
さすがにそれは酷くねぇか? まったく、モウ!友達がいのないヤツだ。
「いや、絶対に違う。トレーニングルームとかで話をしてる時とかとは全然目付きが違うんだよ。本当に質量あるんじゃねぇかっていうくらいの視線を感じるんだ」
 そうだ。あんな視線が勘違いであるはずがない。
「けどよ、出動の時だけってのもなーんか変じゃねーかぁ?」
 言いながら、バーテンに合図を送って二杯目を頼みやがって。人が真剣に悩んでるっていうのに、本当に友達がいのないやつだな! お前は!
 ……………だが、言ってることは確かに疑問点ではある。
「それは…そうだが、でも、あの視線は絶対勘違いじゃねぇ」
「うーん? そこまで言うなら、まあ、見られてるの自体は勘違いじゃねぇとは思うんだけどよ。でも、まさか、あのドラゴンキッドがなぁ…信じらんねぇ」
「お前、楓ちゃんと年齢の近いキッドが恋愛なんて考えたくないだけじゃねぇのか?」
「だっ! 楓にゃ、まだ早いだろ! どう考えたって!」
「気持ちはわからんでもないが、女の方がそういうのに興味持つのは早いからな」
「だからってよぉ…」
 そこからは話がずれて、楓ちゃんがバーナビーのグッズは欲しがるけどワイルドタイガーのはいらないっていうとか、虎徹の愚痴を聞くはめになっちまった。
 くそっ! 虎徹はあてにならねぇ!
いったい俺は、誰にこの悩みを相談したらいいんだ!!

【勘違いが是正されないまま・終】
0343名無しさん@ピンキー2013/05/26(日) 00:10:31.32ID:3u345j7k
中国ではクロワッサンのことを牛角面包って言うと知って思い付いた
一発小ネタでした!
調べたら新月面包とも言うらしいけど、新月じゃなくて三日月なんじゃ…
中国語の新月は日本語の三日月相当なのかね?
そして、勘違い不憫牛の悩みはいつ解決するんだろうな…

以上、お粗末さまでした!
0345名無しさん@ピンキー2013/05/28(火) 02:16:12.14ID:x0WEDLLf
>>343
GJ!!
えろいパオリンも好きだがえろくないパオリンもやっぱ良いな
牛さんはちょっと不憫なほうが安心するのは何故だ…w
牛龍続きでうれしいよ!
0346名無しさん@ピンキー2013/05/28(火) 03:19:32.97ID:bayik0sE
気のいい大男が強気女子に流されたり困らされたりするってのは
とてもすばらしいな
0347名無しさん@ピンキー2013/05/29(水) 00:12:38.88ID:Cw3LD8pG
乙ありでした
次はエロパロスレらしくちゃんとエロあるの投下したい(希望)
0349名無しさん@ピンキー2013/06/09(日) 13:59:21.08ID:UN6Uoe/R
ごめん 兎薔薇は用意できなかった虎薔薇です
エロくしようとしたけど肝心のモノ入れられなかった
とりあえずにぎやかしにー!

【使用レス数】 5
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等】 異物挿入
【その他】 本番無し
0350虎薔薇 1/52013/06/09(日) 14:01:07.46ID:UN6Uoe/R
 ブルーローズのフリージングリキッドガンを手に持った虎徹が、楽屋にある
大きな姿見の前でああでなし、こうでなしとポーズをとっている。
「ちょっと!人の物で遊ばないでよ!」
 西部のガンマンよろしくクルクルと銃を取りまわそうとしたが、ごてごてと
装飾のついた大振りのデザインのため失敗して床に落としてしまったところで、
メイクを終えたカリーナがむすっとした顔で注意をした。
「えー。いいだろ、けちー。お前が暇してるだろうと思ってだなー」
「子どものお守りで暇をつぶすつもりはないわ」
「大人なんですけどー?」
「余計タチが悪い!」


 今日は随分と変わった取り合わせだが、以前に急ごしらえで行ったタイガー&
ローズのショーが意外に好評だったらしく、正式なショーとして行う事となった
ためその打ち合わせだ。
 とはいえ、今日の予定の大部分は舞台装置等といった裏方の打ち合わせが
メインで、せっかく忙しい時間を割いてやってきたわりに、二人は手持ち
無沙汰になっている。ポスターなどの写真撮影も、準備がまだかかるとの事。
段取りが悪いったらない。
 だから、アンダースーツ姿の虎徹がこうやってのんきに、カリーナの楽屋に
来て遊んでいるのだ。
「何かご大層な名前付いてるけど、水鉄砲だろ?ただの」
 ちょうど二丁で一対となっているのだし、一丁ずつ持って外に出て、遊ぶか?
などと虎徹が笑っている。
「確かに中身はただの水だけど、圧縮してるから、まともに当ったら痣どころ
じゃすまないのよ?」
「うっそ、マジか?」
 虎徹が青い顔で手元の銃を見る。
「安全装置がかけてあるから、大丈夫よ」
 その言葉にほっと息をついている。
「早く。返してよ!」
「こええな。そんなカリカリすんなって。別嬪さんが台無しだぞ?」
「なっ……!?」
 リキッドガンを返してもらおうと虎徹のそばにやってきたところで、虎徹が
カリーナの手首を掴み、ぐっと自分のそばに引き寄せ、その唇を重ねた。
「ちょっ、馬鹿!やめてよ!」
 わずかに虎徹の唇に青い口紅がうつってしまった事に、カリーナが慌てる。
せっかくメイクをしたばかりだというのに。――それもあるが、仕事場でこんな
事をして、周りにばれたらどうするつもりなのか。
「あんま騒ぐなって。な?」
「だって!」
「今は二人っきりだからいいだろ?」
「だって、すぐ外に――」
 鍵をかけたから、いきなり割り込まれる事はないって。そう言って笑うと、
カリーナの唇を再び味わう。
「ん……」
 ところ構わず――とまでは言わないが、虎徹の大胆さには閉口する。
 カリーナを困らせて面白がっている節が強いが、こんな事が他にばれて困る
のは虎徹も同じだろうに。
 それでも、男の顔を見せる虎徹の色香のとりこになってしまっているカリーナ
は、すぐに虎徹の手に翻弄されてしまう。
 絡められる舌、太ももを撫でさする手、情欲に燃える瞳――
 傲慢不遜な氷の女王も、荒々しい野生の虎にかかっては、組み敷かれるほか
ない。
0351虎薔薇 2/52013/06/09(日) 14:01:43.71ID:UN6Uoe/R
 差し入れの菓子などを横に押しやると、虎徹は簡素なテーブルの上へ磔でも
するようにカリーナをゆっくり押し倒す。
「あー、今日なんでこの格好で撮影なんだろうな」
 まだ時間がかかるという事で、ヒーロースーツを着込んでいるブルーローズと
違い虎徹はまだアンダースーツのままだ。ヒーロースーツに比べれば身軽では
あるが、衝撃吸収の役割もあって、体にフィットする作りになっている。脱ぎ着
するには少しばかり手間がかかるのだ。
 ――と、虎徹が手に持ったままだったフリージングリキッドガンを見つめ、
そしてにたりと笑った。
 くっ、と、その銃口をブルーローズのヒーロースーツの胸カップへぐりぐりと
押し付ける。
「……やっ!?」
「ちゃんと安全装置かけてあるんだろ?暴発はしないって」
 軽い鼻歌も混じらせながら、ヒーロースーツの上に銃口を滑らせ、胸元や
へその位置でぐりぐりと刺激を与える。
「ちょっ、何言って――っ、ん……」
 とがめようとしたが、カリーナの弱いところを心得ている虎徹が、銃口や舌で
刺激を加えるため、漏れる喘ぎ声をこらえる方にカリーナの神経が割かれる。
「っあ……だめ……駄目だよ、タイガー……!」
「お前ね、そういう言い方は、男を煽るだけだって、散々教えてきただろ?
……それとも何?誘ってんの?」
「違……っ……あっ――」
 頬を染め、身をくねらせながら必死に耐える様は、とても魅惑的だった。
こんな姿を目の前にして、おさまりなどつこうはずがない。
「あー。悪いなあ、ブルーローズ。すぐ感じる体にしちまって」
「感じて、ない……」
「えー?そう?」
 荒い息をつきながらもそんな強情な事を言うカリーナは可愛いものだが――
だったらそんな生意気な口がきけなくなるようにしてやろうという気持ちが
湧くのもけして不自然な事ではない。
「――!?」
 びくりとカリーナが体を震わせた。
 フリージングリキッドガンの先端が、カリーナの秘部を撫でている。
 特殊な素材を使っているが、水着に近いブルーローズのヒーロースーツは、
外からの圧迫をしっかりと内側へと伝えている。
 ゆっくりと窪みにそって銃口が往復する。
「ばか……そんな物で……」
「はいはい、黙るー。んー……ここ、か?」
「ひゃぁ、っ――!」
 カリーナの反応を見て、虎徹がにいと笑った。
「……ここ、だな」
 くりくりと、銃口が一点を刺激する。
 その気になれば叫び声をあげて助けを呼ぶ事も、手で打ち払う事も――それ
こそNEXTを使って対処する事だってできるだろうに、カリーナはきゅっと
口をつぐみ、刺激にただ耐えているだけだ。
 時折漏れる吐息が扇情的で――だから余計に、調子に乗ってしまう。
 きゅっと、一度強く押し込むようにそこを刺激してから、銃口を離した。
カリーナが大きく息をつく。やっと解放されたと安堵の表情を見せたが、
目の前の虎徹はブルーローズのリキッドガンの銃口に舌を這わせ、カリーナを
見下ろしている。
「もうちょっと遊ぼうぜ、なあ――」
 そう言って、再度フリージングリキッドガンでカリーナを刺激する。先程の
ように、ヒーロースーツの上から、その下にあるぷっくりとした豆をこね回し、
ずりゅずりゅとぬめり始めた割れ目を撫でさすり――
「やだ!それは――」
 その銃口がスーツの間に差し込まれた。
0352虎薔薇 3/52013/06/09(日) 14:02:20.95ID:UN6Uoe/R
 ふるふるとカリーナが怯えて首を横に振るが、虎徹の方は愉快そうに笑って
いるだけだ。ゆっくりと先端がスーツの下に差し込まれ、銃口が直にその割れ目
に触れた。
「こんなの――」
「俺のに比べりゃ可愛いもんだろ。こんなに細いんだぞ?」
 そういう問題ではない、そう言おうとしたところで、その先端がカリーナの
中へ差し入れられた。
「あ、っ――!」
 カリーナが身を折る。
 カリーナが知っている物に比べれば、確かにずっと細い。最初の侵入そのもの
は容易だった。カリーナが知っている物は、その体に覚えこまされたモノは、
もっと大きく、熱い。――こんな硬質な物ではない。でもどうしてこんな趣味の
悪い事をするのか。
 角度を変え、銃口部分で内壁を引っ掻くように刺激すると、怯える顔が快感に
染まり、体がびくりと震える。その様子に虎徹が肩を震わせて笑う。
「良かったじゃないか。これからも暇つぶしには事欠かなくてすみそうで」
「やだ、やだぁ……」
「そう言うなよ。他の男で暇つぶしされるよりは、一人遊びを覚えてもらった
方が、俺としては安心だけどな?」
 そう言ってカリーナを机から少し抱き起こすと、その背を支え、カリーナの
両手をリキッドガンの方へ導き逆手で握らせた。
「ほら、ちゃんと自分で持てって」
「何を――馬鹿な事、言わないで……」
「自分で、気持ちいいところ突いてみろよ。見ててやるから」
 その言葉にカリーナがためらう。刺激は与えられているものの、物足りないと
は感じていた。ごくりと唾を飲む。だが、目線を虎徹から下ろすと、自分の
両足の間に普段使っているフリージングリキッドガンがあるという、滑稽極まり
ない図がある。
 もっと動かせばさらに気持ちよくなれるかもしれない。でも、これを使って
そんな浅ましい事を行うなど――
「できない……」
 できるはずがない。
「恥ずかしがるなって。……ほら」
 虎徹がリキッドガンごとカリーナの手を掴み、カリーナの中へぐちぐちと
差し入れする。カリーナが甘い息を吐く。
「気持ちいいんだろ?もっと動かせよ」
 再度要求するが、カリーナは首を横に振るばかりだ。
「……まあ、いいか。欲しけりゃ俺のいないところでするもんな?」
「そんな事――」
「知らないとでも思ったか?」
 虎徹がカリーナを見て笑う。
「――っ!?」
「そりゃそうだよな。あんな気持ちいい事知っちまったらなあ?俺だって
四六時中そばにいてやれるわけじゃねえし。そばにいても、仕事だ何だって
いつでもできるわけじゃないし」
 その代わりかどうなのか、時間があるとこうやってカリーナと恋人同士の
時間を楽しむ事にしているらしいが。
「……」
 カリーナの方は、自分を慰めていたのが虎徹に知られていた事がショックな
ようで、真っ赤な顔で泣き出しそうだ。
「忘れられないぐらい、俺とするのがいいって事だろ?俺とできないと、思わず
手が伸びちまうほど。嬉しい話だねえ。教え込んだかいがあるってもんだ。」
「違……っ」
 否定するカリーナに唇を重ねる。随分と虎徹は興奮しているようで、息が
荒い。そのまま再び押し倒す。
 せっかくのメイクも何も、ぐちゃぐちゃだ。
0353虎薔薇 4/52013/06/09(日) 14:03:13.29ID:UN6Uoe/R
「――お前をそれだけ気持ちよくしてやれるのは、俺だけだからな?こんな
オモチャや、ましてや他の野郎なんかじゃないって事、よーく、覚えとけよ?」
 物足りないだろ?欲しいだろ?でも、我慢も覚えろ。その分次はすっげえ
気持ちよくしてやる。
 そう言いながら、激しくリキッドガンの出し入れが繰り返される。ぎゅうと
虎徹にカリーナが強く抱きついた。簡素な楽屋で、すぐ外の廊下は慌ただしく
行きかうスタッフの声や物音が間断ない。声が出せないのが辛そうだ。だが、
その耐える様が虎徹にとってはたまらない。なおも容赦ない動きになる。
「やっ、ムリ。無理よ、やめて――!ひゃあ!?」
「んー、これ以上は流石に無理か?」
「あ、う……」
 奥へ行き当ったのか、あるいは先端部分から銃身部分に差し掛かり太さが
増したためか、カリーナが苦痛の声を上げた。苦痛を与える事が目的ではない
ため、虎徹が銃を引き抜く。
「あんま無理してガバガバになっても俺が困るし、な?」
 そう言って、カリーナにキスをする。リキッドガンを机の上に置くと、指を
かわりに差し入れた。
「痛かったか?」
「い――痛かったけど、そういう問題じゃないでしょ!」
「どこが痛いんだよ。ん?」
 物を差し入れするだけの、直線的な動きとは違う快感が与えられた。
カリーナは一層甘い声を上げる。うやむやにされているとわかっていても、
与えられる快楽には勝てないようだ。
「ふゃあっ……!な、かぁ……もっと、奥……」
「どこだー?ここか?このへんか?」
 異物の抽挿では満足できていなかったようで、潤んだそこは、虎徹の指を
いつも以上に求めていた。指を増やしても、それでは足りぬと。
 わずかに指を折り、指の腹で内壁に触れるとカリーナがぶるりと身を
震わせた。
「全部……ぅ。もっと、一杯……、撫でてよ」
「――よし。だったら一番いいので撫でてやる」
 虎徹がカリーナから指を抜いた。あと少しで快楽の頂へたどり着けそう
だったのに。口には出せないが、カリーナが目で訴える。
「……タイガー……?」
「そんな顔見せられて我慢できるか。脱ぐ。ちょっと待ってろ」
 横着せずに最初からそうすればよかった。――趣向としては決して悪いもの
ではなかったが。
 だが。
「――だっ!畜生!」
 ヒーロースーツそのものの着脱については比較的初期の内に改善が図られた
が、アンダースーツは一時代前から制定されている統一規格を採用している。
規格内で最良の物になっているにしても、安全性最優先のため、着脱は犠牲に
なってしまっているようだ。焦ると余計に手間取って仕方がない。
「くっそ――ん?」
「ねえ、はやく……して……?」
 カリーナの手が伸ばされ、虎徹がアンダースーツを脱ぐ手助けをする。
「……しょうがねえ奴だなあ。どんだけ俺が欲しいんだよ」
「こ、言葉じゃ伝えきれないから、タイガーが自分で……確かめて?」
「じゃあ、そうさせてもらうか?お前も、どれだけ俺がお前を欲しがってるか
確かめてくれるか?」
 二人で笑うと、キスを交わす。どうにか虎徹の上半身があらわになり、さて
いよいよ――と二人の視線が絡んだ時だった。
0354虎薔薇 5/52013/06/09(日) 14:04:11.52ID:UN6Uoe/R
「ブルーローズさーん。準備できましたんでそろそろお願いしまーっす!」
 力任せなノックと元気の有り余った雑用係の声が響いた。
「何でだよ!?」
「馬鹿、しーっ!」
「アレ?ワイルドタイガーさんもそっちっスか?」
 どうしてそこに?という当然の疑問がその言葉に含まれていた。
「――打ち合わせだよ、打ち合わせ!」
「あ。流石プロは違いますね!んじゃま、お早目にお願いしますねー?」
 何かと忙しい雑用係は、それ以上疑問に思わず、むしろ呼びに行く手間が
省けたと喜んでいるようだった。
「……」
 テーブルの上では、半裸の二人が互いに目を見合わせていた。あんなにも
お互い昂ぶっていたというのに――
「……残念だったね?」
「ホントだよ」
 興がそがれた。
 どうしてくれよう、あのスタッフめ。そんな不満を隠そうともせず、ぶすっと
した顔で虎徹が答える。
「ちょっと。人前に出るんだからそんな顔しないでよね」
「どんな顔してるっていうんだよ。俺はいつも通りだ!」
 虎徹を諌めるように、カリーナがムッとした顔で虎徹を見る。
「だってよお!?」
 泣きたい。
 仕事場で、待ち時間の合間にこんな事をしようという事がそもそも間違って
いるという事実を棚に上げ、虎徹がカリーナに縋り付く。
「……あのね」
 カリーナが虎徹にぐっと顔を寄せた。最後にもう一回キスか!?と、虎徹は
鼻息を荒くしたが、そうではなく、耳元に顔を寄せただけだった。ハイハイ、
いかがなさいましたかお嬢様、などと少しばかりがっかりして耳を澄ませた。
「――今日ね?私、この仕事が終わったらもう予定ないんだけど?」
「――!」
 虎徹がばっとカリーナを見つめる。
「だから……ね?」
 ヒーローTVではけしてみる事のできない、頬を染め、恥じらう
ブルーローズがそこにいた。色気も何割か増しで。
「嘘つけ、あるだろ、予定」
「う、嘘じゃないわよ!ないのっ!だから――だから、その……」
 次の一言がなかなか言えないカリーナへ、虎徹が頬にキスをした。それから
にっと笑いながら答える。
「あるんだよ。――俺に抱かれる予定が。朝までみっちり、な?」


「いやー!さっすがプロっスよねー。仕事が早いのなんのって」
 雑用係はそう言って頷いた。
 この手の仕事はワイルドタイガーは乗り気でないうえ苦手にしているから
時間がかかるというもっぱらの前評判だったが、予定時間の半分で終了して
しまった。おかげでこうして日も沈みきらぬうちから美味いビールにあり
つける。万々歳だと、仕事仲間とジョッキを打ち鳴らした。
 ……長いだけでなく、激しい夜を早々に迎えた者達は他にもいたのだが
――あえて語る必要もないだろう。
0355名無しさん@ピンキー2013/06/09(日) 14:07:01.13ID:UN6Uoe/R
世間様では 家族で微笑ましい日曜の昼下がりを迎えているだろうに…
まあ好きだからいいけどね!
以上です!
0356名無しさん@ピンキー2013/06/09(日) 15:49:58.03ID:f1iMGQqY
>>355
日曜の真昼間っからえろえろしたのもおつなもんさ
おいしくいただきました
GJ!
03603552013/06/11(火) 18:04:34.46ID:NiSgjlNF
ありがとうございます!
もっとみんな 欲望を吐き出せばいいと思うよ!
03623552013/06/13(木) 18:37:26.73ID:PECtXDRp
>>361
短いのでもいいから書いてみたらどうだろうか
我も我もと続きがくるかもしれないし
0363名無しさん@ピンキー2013/06/13(木) 19:19:22.18ID:pkAJ9N+3
保管庫に1個あるね>兎薔薇

文章に出来なくても小ネタ的なものでも職人さんの琴線に触れれば
投下されるかもしれないぞ

と、牛龍小ネタを投下したら予想外に牛龍増えて嬉しかった俺が言ってみる
まぁ、偶然かもしれないけどね
0364名無しさん@ピンキー2013/06/14(金) 17:59:31.64ID:mem/lXLF
確かに絡み方が想像つかない組み合わせは書きにくいかもしれん
そういえばバーナビー自体、なぜかエロにあまり出番ない気がする
前に見た兎龍とか良かったのに

かくいう俺は牛アニが好きだが、アニエスさんはベッドの中でどんな風なんだろうな
見たまんまの女王様タイプでもいいんだが、カリーナと姉妹設定だったと知ってから
意外と夜は可愛くなっちゃうのもぐっとくるなと思い始めた
0365名無しさん@ピンキー2013/06/14(金) 18:58:02.64ID:/pxsf/y1
兎薔薇も好きなんだけどな、絡ませようとするとどうしても
薔薇が振られる→兎が慰める
という前提でしか考えられなくてなぁ、なかなかむづかしいんだよな
いろいろな設定をガッツリ無視してしまえばいいんだろうけど
なかなかそうも行かないw
0367名無しさん@ピンキー2013/06/14(金) 23:37:57.20ID:mem/lXLF
好きな人はいるけど流されてやっちゃうパターンか。ビッチ感のあるカリーナもアリかもしれん
ビッチ系カリーナなら虎・薔薇・兎で3Pとかもいいな。二人がかりであれこれされるカリーナが見たい
アニエスさんは兎アニも一瞬だけフラグ立ってたなあ
虎アニ牛アニともまた違う大人な雰囲気になりそうなんだが、いざ書くとなると難しいな…
0368名無しさん@ピンキー2013/06/15(土) 01:37:48.96ID:6dL/dipB
兎薔薇自体は好きだけど、自分の基本的な兎薔薇妄想は
このスレ向きの方向じゃなくてだな…

虎アニは大人な関係で愛がない躯だけってのもいいと思うが
虎が牛の気持ち知らない方向でないと牛が不憫というより虎ひでぇになるなw
牛アニだとやっぱ牛不憫に走りたくなる
期待させといて肩透かしとか、エロ成分は牛の妄想オチとかw
兎アニならDT兎か意外に可愛いアニエスが見たいなーと思う
三姉妹の話のお姫様抱っこでたったフラグが一瞬で折れた兎は
かなりDT臭かったと思うんだよな
焦るあまりブラウスのボタン飛ばしてアニエスに怒られるといいよ
0369名無しさん@ピンキー2013/06/15(土) 01:47:25.05ID:0R+s3n60
根強い兎DT説…
DT疑惑三人衆はやっぱなんか残念イケメンの臭いがするんだよなあ

兎→処女厨とマザコンも多少こじらせてる気がする
折紙→AVを教材にしすぎて初体験でやらかすタイプ
空→一生目覚めないかロストエンジェル後に大魔王化しそう

勝手な想像なので異論は受け入れる
0370名無しさん@ピンキー2013/06/20(木) 11:47:45.94ID:bRbd7Olh
というか男性陣はみんな残念イケメ…ゲフンゲフン!
空さんは本編でシスに手を触れようとすることすら難航してDT説濃厚になったし
先輩はファーストキスがまだだとというのをゴシップスで書かれちゃってるのでほぼ確定

そしてCOHを聴いたせいで折龍再燃したんだがどうしてくれる
0372名無しさん@ピンキー2013/06/21(金) 01:58:38.39ID:YBrZTO1J
兎薔薇は10年後に期待
兎36歳 薔薇28歳
かたや異性への興味や積極性が希薄、かたや片思いが成就する日は来ないと悟り
お互いもう若すぎる歳でもないと自覚したころ
今さら新しい出会いを探すよりいいところも悪いところも知り尽くした相手が気楽に感じて
なんとなく交際をはじめてみる
恋人関係になってみると相手の意外な面(主にベッド)で驚いたり
魅力を発見して好意が深まっていく・・・ただのラブストーリーだなこれ

兎&薔薇&龍の3Pも気になる
薔薇と龍が性欲発散のために兎を呼び出し兎がしぶしぶ相手をするとか
積極的な薔薇と龍のプレイをひたすら楽しみたい
0373名無しさん@ピンキー2013/06/22(土) 01:21:04.72ID:uww/Na2k
兎薔薇自体は好きなんだけど自分の発想だとこのスレ向きじゃなく
少女マンガとかハーレクインっぽい感じになっちゃうんだよなー
エロパロ的に上手く妄想できるなら是非トライして欲しい!


年始に妄想して上手くまとめられないままウダウダといじってたけど
長期間捏ねくりまわしてたら自分でもよくわからなくなってきたんで
お焚き上げ投下

【使用レス数】4予定
【カップリング】ジェイク×クリーム
【特殊嗜好等】
ことさら特殊ってこともないと思うけど
ジェイクの性癖は捏造しまくってる
【その他】
誘拐されてから5年後(クリーム20代前半)くらいの過去捏造
ハッピーエンドではない
なんか文章が回りくどい
03741/42013/06/22(土) 01:22:33.31ID:uww/Na2k
 部屋の照明を落とすことなく、皓々と明るい中でセックスするのがジェイクの好みだ。
雰囲気だとかしゃらくせぇことを言うヤツもいるが、組み敷く女が快感に身をよじり、悶える様を隈なく見届けることができる方がイイに決まっていると思っている。
トロトロにとろけきった膣から愛液を垂れ流す様子も、ジェイクをくわえ込んでいるところもはっきり見える。
そういうのがイイと。
「あっ、んぁあっ…ジェイク様、ジェイクさまぁっ!」
「んー? どうだぁクリーム? 気持ちイイかぁ?」
 そう言いながら、女のナカのうごめきを楽しんでいたモノを、ゆっくりと、掻き回すように動かしてやる。
「んんっヤぁッ、ジェイク様ぁ奥っ、もっと奥まで…くださっ、いま、っせ、ぁあっ、ん、早く、はや、くぅっ」
 クリームはひくひくと身を震わせながら、半ばで留まっていたジェイクを絡めとって、奥へ奥へと誘った。
そして、感じていることを隠すことのない素直な声で我慢ができないと先をねだり、ジェイクの躯を更に引き寄せるため、腰に絡めていた脚に力を込める。
 蛍光灯の白い光の下、自らのイイところに当たるよう腰を揺らめかせ、快楽を貪欲なまでに求める様をクリームは素直にさらした。
その艶めかしく淫らな姿をジェイクは存分に楽しむ。
「そうかそうか、そんなに欲しいのか。やぁらしい躯になったなぁ? クリーム?」
 クリームが欲しいと哀願するモノをゆるゆると進めては戻し、戻しては進めて、更に焦らす。
一番イイところには届かないように、だが刺激は伝わるように、慎重に。
「あっああっジェイク様っが、私をこン、なっ風にぃィィ」
「んー? そうだな、俺がお前を女にしたんだ。キスもしたことのなかったお前に、俺が全部教えてやった…女の悦びってヤツを、なっ」
「ひゃぁぁぁアぁん」
 散々焦らされ、ようやく与えられた悦びに、クリームは嬌声をほとばしらせた。
03752/42013/06/22(土) 01:25:26.24ID:uww/Na2k
 ジェイクがクリームを誘拐してからおよそ五年。
二十歳を超えたあたりから漸く小娘臭さが抜け、女として成熟しつつある躯が自分を欲しがる様を見ることをジェイクは好んだ。
 ジェイクは世慣れた、成熟した女が好きだ。快楽を知っている女は話が早い。
慣れていない女はイロイロと面倒が多い。
デートをするのが当たり前で、ムードを作るのは当然だと思っているカタギの女はなおさらだ。
ましてや処女ともなれば、どれだけ面倒臭いことになるか想像するのも億劫だった。
 だから、元々はカタギの女子高生で、明らかに処女だったクリームに手を出すのも、最初は面倒だと思っていたし、実際、面倒ではあった。
服の上から躯をまさぐっていた時はそうでもなかったが、下着を脱がそうとすると身をすくませる。
開かせるため脚に手をかければ、反射的に力を入れ抵抗する。
それまでしたことがないくらい気を使い、時間をかけてほぐしてやったというのに泣いて痛がる。
そのくせ、しがみついてジェイクを離そうとしない。
僅かに抵抗し、すぐに力を抜くクリームの反応を面倒だと思いながら、別の部分でその初々しさを喜ぶ自分がいた。
初めてクリトリスを舐めた時も、膣に舌を入れてやった時も、バックから抱いた時も、クリームは一瞬身をすくませ、次の瞬間には力を抜いた。
面倒臭くて、面倒臭くて、可愛かった。
 東洋系のクリームはジェイクには実年齢より幼く見えたから、こどもを抱いて喜ぶペド野郎になった気がして、変態になっちまったのかと思いもした。
だが、何も知らなかった躯が自分の手順を覚え、先を期待するようになったのに、それまでに感じたことのない充足を覚えた。
若い硬さがあった躯が徐々に女らしさを増していき、すっかり自分好みの反応を返すようになった頃、ようやくペドフェリアになったわけでなくクリームに惚れたんだと納得した。
街で春を販ぐ女に掌におさまりきらなさそうなデカイ胸を押し付けられても、ちっともソノ気にならなかったのは、こどもみたいな薄い胸や尻が好きな変態野郎になったわけじゃなく、クリームに惚れたからだったのだと。
 そう気がついてからは、逆に他の女を抱いて帰りクリームを妬かせる遊びをした。
他の女の臭いに気が付いたクリームはショックを受けていたが、元々クリームに手を出す前は日常茶飯事のことだったからだろう、すぐに気を取り直してジェイクを誘惑しだした。
それまではジェイクのすることを受けとるだけだったのが、自らセックスに誘うようになり、すすんでフェラチオを覚えた。
 セックスに積極的な女は嫌いではない。
まして、ジェイクだけを欲しがる、ジェイクしかくわえ込んだことのない女なら尚更だった。
 そんな女がもっとも自分好みの年代に入りつつあるのだから、多少のめり込むのも仕方ないというものだ。

「ふっ  んん、ぁ ンっ」
 びくびくと揺れるクリームの躯は、寒さに震えているようにも見えた。
だが、薄紅染まった肌と蕩けた表情、なにより快楽をにじませた甘い声がそうではないことを告げている。
「何だぁ? ひょっとしてもうイっちまったのかぁ? まだ奥まで入れただけだぞ?」
「ぁ、じぇいくさまぁ…きもち、い……」
 小刻みに揺れる躯とは別の、うねるような中のうごめきに危うく持っていかれそうになるのを耐え、つい余裕のあるふりをするのはくだらない男の矜持だ。
もし、今、ジェイクがクリームと共に果てていたなら、クリームが喜んだだろうことをジェイクは知っている。
クリームはジェイクが自分で気持ちよくなるのが嬉しいのだ。
 それは初めての時から変わらない。
03763/42013/06/22(土) 01:29:08.63ID:uww/Na2k
「おら、脚外せ。一回だけで満足とか言わねえだろうな」
「あ、ぁあ んゃ、抜けちゃう抜けちゃう」
 繋がったままゆっくりと体制を変えると、中を刺激されたクリームが切なげな声をあげる。
「嫌、いや…ぁ、ジェイク様、抜かないで、お願いですから抜かないでぇ」
「抜かねぇよ。抜かねぇから。つか、抜かなくてすむように協力しろって、ほら」
 ジェイクは繋がったままでいたいとぐずるクリームを宥めながら、向かい合わせの体位をひっくり返し、四つに這わせ、後ろから覆いかぶさった。
そのまま胸をわしづみ、いまだイった余韻に震える躯の動きに合わせるよう、やわやわと揉んでやる。
「ああ…はぁ…ん」
 気持ちよさ気な声に気をよくしたジェイクは、乳房を揉みしだく動きを続けながら、赤く充血し、ツンと立ち上がった乳首を無視し、乳輪のふちをつまんでグニグニとこねた。
その途端、クリームはもどかしげな、しかし甘ったるい声を上げ、ナカを引き絞る。
「あっ、ぁあっ、じぇいくさまぁ…じぇいくさまぁ……」
 そして、全身を上気させ、快楽に蕩けた顔をさらし、感じるままに腰を揺らした。
「…んぁ、ふっ…ぅ…ぁ……あぁアあんイイ! イイぃぃィっ…」
 直接触らずに焦らしていた乳首をキュッとつまみ刺激を与えると、クリームは涙をこぼして感じ入りながら、更なる快楽を欲する。
「あっあっジェイク様、もっと、もっとぉ…」
「もっと? もっとどうして欲しいんだ?クリーム?」
「ナカいっぱいいっぱい突いてくださいませジェイク様のでいっぱいいっぱい突いてぇ」
「突くだけでいいのかあ」
「あ、や、噛んでなめて吸って、もっと乳首ぐにぐにってして、ナカいっぱい擦って、奥グリグリってしてぇぇえ」
「こうかぁ? どうだぁクリーム?」
「ヒャぁぁあァ あぁ あっアアアあン」
「気持ちイイかあ?」
「イイッイイですわぁジェイクさまあじぇいくさまぁぁ ぁっ」
「俺も気持ちイイぞぉクリーム」
「あっ嬉しいうれしいじぇいくさまなかほしいじぇいくさまのほしい」
「やっ てるだろ」
「あちがっじぇいくさまのじぇいくさまの」
「ザーメンが欲しいのか? 俺の?」
「んっほしぃ」
「そうかあたっぷり注いでやるっからな」
「ひゃっあっああ」
 バックから突いていたのをグルリと回転させ、体位を入れ替える刺激に声をあがる。
脚を大きく割り開き、膝を肩に抱えあげるように持ち上げると、浮いたクリームの腰の下に枕を入れて固定した。
「いくぞクリーム」
「あっあっぁあんっふぁぁあぁアァっひゃっんぅっやっはぁあアァァアあっ」
 浅く深く突き入れ、クリームを鳴かせ追い詰める行為は、同時にジェイク自身が追い詰められる行為でもある。
何度も何度もクリームの中を穿ち、知りつくしたナカを味わう。
悦びにむせび泣きながらクリームが腕を伸ばし、キスをねだるのに応じて唇を合わせ、舌を絡め、互いの唾液で顔をぐしゃぐしゃにしながら更に深いキスを求めあった。
「くぅっ」
「ふぁぁぁアァぁぁあ あ あンぁぁあぅ」
 中に注ぎ込みながら、これは俺の女だと強く思った。
いやらしいことはすべてジェイクが教えた、どうしてやれば気持ちヨくなるか、どうして欲しがっているのかなんてNEXT能力を使わなくたって全部わかる、ジェイクだけの女だと。
03774/42013/06/22(土) 01:32:53.14ID:uww/Na2k
「あ、いっぱいじぇいくさまのいっぱい」
快楽と幸福に蕩けた顔でクリームが呟く。
「いっぱいうれし、いっぱい」
 シーツをつかんでいた手を外して腹に当て、うっとりと撫でさすった。
「ここにじぇいくさまのが…」
 ジェイクを身のうちに迎えたまま、腹の上で何度も何度も手を往復させ、ジェイクの放ったものを愛おしむクリームの姿に、直接握られた時より、フェラチオされている時よりキて一度力を失ったモノが勢いを取り戻す。
「あ…じぇいくさま……」
「なあクリーム」
 いまだうねりのおさまらぬ膣壁が己の高ぶりに応え、きゅうきゅうと締め付けるのも、切なげな期待の声をこぼしたクリーム自身もジェイクは無視した。
「ふぁい、じぇいくさま」
「お前、しばらくピル飲むのやめろ」
「……え? でも、ジェイクさまは」
 驚きに目を開きクリームが尋ねかけるのを引き取って、ジェイクは続けた。
「おう、俺ぁガキは嫌いだぜ。だがよ、クリーム? 俺達はNEXTの国を作るんだぜ?」
「はい、ジェイクさま。ジェイクさまのおさめるりそうの国をつくりましょう、私たち、ふたりで」
「おうよ。つまり俺がキングで、お前はクイーンってわけだ。わかるか? クリーム?」
「ジェイクさま…」
 うっとりと自分を見上げるクリームが、ジェイクは可愛くてたまらなかった。
面倒臭いことも、クリームと二人でなら悪くない。
心底そう思えるくらい、クリームが可愛いくてしかたなかった。
「国には跡継ぎが必要だからな。ガキはうるせぇし、世話とか考えるだけで厭んなるし、ホント嫌いなんだけどよ。ま、お前との子なら一人や二人作っとくのも悪くねえか、ってな」
「嬉しい! 嬉しいですわ、ジェイク様!」
 無理やり躯を起こしてジェイクの首にしがみつき、それまで快楽の余韻にどこか茫乎としていたのが嘘のように、はっきりとした口調でクリームは歓喜した。
そして、その喜びのままにきゅうきゅうとナカを締め付けジェイクを煽る。
「こらこらクリーム、今イッたばかりだろうが」
「ぁんっ、だってジェイク様が嬉しいことをおっしゃるから…私、我慢できませんわ…」
 そう言って体制を入れ替え、ジェイクの上に乗り上げるとクリームはゆるゆると腰を使いだす。
「ジェイク様…んっ、お願い、ですから、もう、いちど、ふぁっ…」
「ちっ、まったくよぉ、すっかり淫乱になっちまって…」
「あっあっい、んらんな女、は、お嫌い、です、か」
「嫌いなわけねぇだろ。ああっ? おめぇ、こんなことしやがって…覚悟しとけよ。明日は昼まで起きあがれねえようにしてやっかんな」
「あ…うれしい、ジェイクさま、うれ、し、いっぱい、いっぱい、してくださいませ。いっぱい、いっぱい」
「くそったれがッ」
「ひゃっあぁぁあんっ」
 ジェイクは腰をつかみ、三度目の絶頂をクリームに与えるため、ガツガツと突き上げた。
クリームも腰をくねらせ、それに応える。
「あっああっ じぇいく さま もっと もっ と あぁっ ひっぁあん」



 その後、白々と夜が明ける頃まで幾度もせめたてられたクリームは、ジェイクの宣言通り昼まで起き上がることができなかった。
だから、ジェイクは一人で出かけた。
本当なら、その日は二人で行動する予定だったのだが、起き上がれないクリームを残し、一人で。



 ――そして



 その日、ジェイクはレジェンドによって確保された。
0378名無しさん@ピンキー2013/06/22(土) 01:35:58.27ID:uww/Na2k
ごめんねごめんねハッピーじゃなくてホントごめんねー
これしか引きが思いつかなかったんだよ…
とりあえず、手持ちをすっきりさせて次いきたくてさ
次はらぶらぶなのが書きたい
0379名無しさん@ピンキー2013/06/22(土) 01:53:48.18ID:EWQ6uGFa
>>378
おおおおおお…ちょ、最後…;;
でも、クリームちゃんめっちゃかわええ…、いい女だ…
GJだ!!!!
0380名無しさん@ピンキー2013/06/22(土) 02:19:23.10ID:fykYhFbk
>>378

うおう切ない(つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こなれた熟した良いエロをありがとうですよ〜
0381名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 00:28:22.27ID:bO4AkA51
読んでくれてありがとう!
次はちゃんとハッピーなのを!書きたい!!
0382名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 00:52:40.53ID:ByjbS5kJ
バッドエンドの切ないのも良かったよ
クリームえろくて良いよー
少女マンガな兎薔薇も待ってる!
0383名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 21:33:47.90ID:06vCG0Az
>>378
GJ!!
最後クリームちゃんの嗚咽が聞こえてきそうだ;;;;
少女マンガ兎薔薇同じく期待!
0385名無しさん@ピンキー2013/06/30(日) 01:35:37.28ID:pFnckLWl
本日の妄想

もしイワンとパオリンが結婚したらパオリンちゃんは
パオリン・カレリンになるのか
ちょっと語呂悪いな
あ、中華系は夫婦別姓だからホァン・パオリンのままか?
いや、そういやロシアも別姓だったっけ?
と思ってググったら、そういやロシア系は男女で姓が違ったな
パオリン・カレリナになるのか?父姓はホァンブナでいいのか?
パオリン・ホァンブナ・カレリナか?
ま、イワンにしろユーリにしろ父姓名のってないし
シュテルンビルトではどういう扱いになってるのか不明だけどな!


因みにロシアも夫婦別姓でもOKでした
0386名無しさん@ピンキー2013/06/30(日) 23:58:43.39ID:B3TDGKUJ
語呂はむしろいいと言うか激しくトミノ式になりますな。>パオリン・カレリン
0387名無しさん@ピンキー2013/07/04(木) NY:AN:NY.ANID:jD8iPK+x
妄想してる時、ベッドん中で名前を呼ばせるかどうかで悩む
出来上がってそれなりの時間経ってるんなら名前呼びが自然じゃね?
でも本編ではヒーローたちは基本的にヒーロー名で呼びあってたから
どう呼ぶかわかんないしな
虎友で結婚してるならあなた呼びでいい気もするが
あなた呼びって一般的にはどうなんだろう?
夫婦っぽくて萌えないとかあるかな?

ま、頭ん中で考えてるだけだから自分の好きなように呼ばせりゃいいんだけどさ
0388名無しさん@ピンキー2013/07/06(土) NY:AN:NY.ANID:2/4Y9/9O
女の子のほうから「ちゃんと、名前で呼んで…」とか
男のほうから「名前で呼べよ」といわれて照れながら名前を呼ぶとか
いろいろ美味しいな
0389名無しさん@ピンキー2013/07/08(月) NY:AN:NY.ANID:XAFjsdJk
>>387
虎友がお前とあなた呼びしてても自分は普通にいけるけど
そういえば学生時代や結婚後の虎友意外にないから読んでみたいのう
0390名無しさん@ピンキー2013/07/16(火) NY:AN:NY.ANID:k9N11Utj
シスに会いたい

初めて彼女を見たとき隣にいた友人がマリアのようだと言った

聖母マリア
その無機質な瞳の奥底に宿るは純然たる慈愛か…!
友人の言葉の深さに胸が熱くなった

…まあどうと言うことはないGS美神のマリアだったんだが

それでも構わなかった

私は彼女に一言伝えたい

シスタンペロペロ(^ω^)
0391名無しさん@ピンキー2013/07/19(金) NY:AN:NY.ANID:8QlKA6o3
映画特報見たー
今までヒーローだから無理矢理とかはあんま…って思ってたけど
新キャラのライアンなら俺様脳筋っぽくてブルロを強引に…とか
いけそうな気がした
あれでバーナビーよか年下らしいけど折紙よりは上だよな?
0392名無しさん@ピンキー2013/07/19(金) NY:AN:NY.ANID:qFZY2eII
ライアンを見てたら、TV放送が始まる前にキースは俺様キャラでみんなを見下してて
ブロンド美人を毎日とっかえ引返してそうだと、勝手に思ってたことを思い出した。
0393名無しさん@ピンキー2013/07/20(土) NY:AN:NY.ANID:2PplYeeE
女に手の早いキャラだとおもしろいなー、ライアン。
今までのヒーローにいないタイプになるね。
0394名無しさん@ピンキー2013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
ライオン君、パオリンちゃんと絡ませても面白いと思うんだ>肉食獣同士

規制解除記念に誰得投下いきます
【使用レス数】5
【カップリング】キース×シス
【特殊嗜好等】機械姦とかオナホ?空気嫁的な
【その他】鬱エンド。好き嫌いが分かれると思うので苦手な方はご注意ください
03951/52013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
「きみは…」
顔を見ての、しばしの沈黙。
「やあ…元気だったかい」
「ええ」
どこかでこのひとを見たような気がする。復旧データが残っているのだろうか。
「…こうえん」
ふいに口をついて出た言葉にも覚えはない。
「もうあのベンチには行かないのかい」
「わからない」
ベンチという言葉を耳にした途端に、無性にそこにいかなければいけないような気になった。
からだをすり抜けて公園へと向かおうとしたシスの肩を、相手は軽く止めた。
「待ちたまえ。もう夜も遅い。ご家族が心配するんじゃないか」
「わたしはひとり。かぞくは、いない」
一瞬、相手が怯んだ。
「かえるところは、ない」
質問には答えた。もう引き止められる義務はない。
「さようなら」
肩を掴む手に力がこもった。

「ジョン」と呼ばれているから、【イヌ】ではなく【ジョン】という個体なのだろうとシスは思った。
「慣れないひとが来たから、警戒してるのかもしれないね」
ひとではないのに。だから、ジョンの判断は正しい。
「すまない、まだ名前を言っていなかったね。私はキース。キース・グッドマン」
「はい」
「この子はジョン」
「こんばんは」
ジョンはまだうなり続けている。
「きみの名前を教えてくれないか」
一瞬、全身が動かなかった。
「…シス」
伝達機能に故障が起きたのだろうか。今のタイムラグはなんだったのか。
「そうか。シス君。会えてよかった。私はずっときみにお礼が言いたかったんだよ」
「なぜ」
「きみが私に勇気をくれたからさ。再び立ち上がる勇気を」
「わからない」
もっとほかに返せる言葉があるような気がしたが、それを探り当てるだけの感覚が欠落していた。
否、そもそもそんなものはプログラミングされていない。
目の前が暗い、と認識した時には重みのある体が周囲を覆っていることに気づく。
「ありがとう」
一段階音量を落としてその言葉はリフレインされた。
「そして…ありがとう」
自身を貫く配線が、焼けこげたように感じた。ほんの一秒にも満たなかったが。
唐突にからだが解放された。どうやら戸惑っているようだ。
「あっ、いやその…すまない」
彼も言葉が見つからないのだろうか。
「いいえ」
沈黙が流れる。目の前の相手の感情を、シスは読み取ることができない。
結局そのあと就寝を勧められ、ソファに残ることを選択した。
空が青から赤にグラデーションをつくっている。見上げるシスは思いを馳せる。
『空にすら、表情はあるのに』
それが自然と不自然の分かれ目なのだ、と考えた。決して得られないものなのだと。
03962/52013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
キースが「お仕事」に出かけているあいだ、シスは疑問を解き明かすことに腐心した。
『わたしが拾われた理由はなに・あのひとの目的はなに』
現段階の彼女には絶対に導きだせない答えを。
訪ねてみた図書館ではなく、帰りに興味から寄ってみたコンビニの雑誌に、その答えとおぼしきものと方法は見つかった。

「ただいま。そしてただいま」
「おかえりなさい」
帰ってきたキースはどこか落ち着きがない様子でシスに向かってきた。
「受け取ってくれないだろうか」
何事かと視線を上に移す。赤と白の薔薇が今が盛りとばかりに咲き誇っていた。
「…なぜ」
「ずっと渡しそびれていたから」
「…きれ、い。ありがとう」
嘘をついた。言葉がひきつれる。
花を美しいと感じること。贈られた気持ちを嬉しいと感じること。そんな機能はついていない。
ただ、『解析不能』の文字のもと否定の返事をすることを拒否していた。
「嬉しい。嬉しいよ、とても」
『このひとはなんて感情を謳歌しているのだろう』
【嫉妬】にも【悲しみ】にもシスはたどり着けずにいた。
足元に金色の毛玉が転がりこんできた。尻尾を大振りに揺らしている。
「食事にしようか。ジョンもおなかが空いているみたいだ」
「おふろにしますかごはんにしますか、のごはんの方ですね」
この台詞は、複数の本に共通していた。きっと帰ってきたひとに必ず言う言葉なのだろう。


「はいってもいいですか」
スタンドライトのみが点いたほの暗い空間に、ふたつの影が踊る。
「眠れないのかい」
「なぜわたしを追い出さないのですか」
「なぜ追い出さなければいけないんだい」
「ひとでは、ないから」
食事ができない、と伝えた際、証拠として腕をはずして見せた。
それを見た瞬間に大きく見開かれた目は、どこかで見たことがある色をしていた。どこで見たのかをどうしても思い出せない。
それは理由にならない、と告げるとキースはまっすぐにシスを見据える。
「きみが何者かなんてどうでもいい。だれかを大切に思うのに理由なんていらないだろう」
そういうものなのだろうか。わからない。ただ、その心に報いたいと思ったのは確かだ。
「ミスター・グッドマン」
キースが悲しみとも驚きともつかない表情を浮かべた。
「あなたにふれても、いいでしょうか」
言葉が波紋のように、空間に消えてゆく。
「キース、と」
呼んでくれないだろうか。と答えて、腕がためらいがちに解かれた。
肌。筋肉。その下の骨、血管。
「キース、キース…」
自らに覚え込ませようとするようにシスはつぶやく。
『おそらく』温かいのだろう。がっしりとしているのだろう。張りがあり溌剌としているのだろう。
シスには何一つ実感がない。
足元に赤いワンピースが踞る頃、シリコンでコーディングされたシスのからだがあらわになる。
光沢はないものの曲線が見事な肢体。不自然なほどに形のいい胸。たるみ・ゆるみのないからだ。
つくりものでなければあり得ない、大多数の男性の好みに基づく緻密な設計の賜物である。
背に添った腕がわずかにすべりだした。目的が果たせる、とシスは安堵した。
03973/52013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
ひざまずいて性器を咥えようとした時、キースは静止した。
「待ってくれ。そんなことはさせられないよ」
「なぜ」
「なぜって…」
赤面しつつ答えを返せないキースは俯いてしまった。
経験値に乏しいゆえに、イレギュラー行為への免疫などできていないのである。
「べん強、しました。みしらぬおんなを家にいれるのは、セックスがもく的だと。わたしにはセクサロイド機能がついている。なんのし障もないはずです」
「セクサロイド…」
なにが悲しくて表情を曇らせるのだろう。シスにはわからない。
ただ、突き放されないということは拒絶の意はないのだ。そう判断した。
「うっ…」
切なげな響き。理性と欲がせめぎあっている証拠。
口を大きく開けなければならなかった。すべて口腔に納めようと思えば喉がふさがってしまう。
「いけない…いけないよ」
血管に添って緩急をつけて舌を這わせていく。根元へ。もっと先へ。
「おぅ…っ、…っ…ぅ」
眉間に深く皺が刻まれる。血流が速くなっているのがわかった。
苦しいのだろうか。もしかしたら、命にかかわるものかもしれない。シスは動きを止める。
「くるしいですか。やめますか」
目の前の男を生殺しに、まな板の上の鯉にしていることにシスは気づかない。
涙のにじむ碧眼を伏せ、絞りだすようにキースはつぶやいた。
「…やめないでくれ」
後頭部を包む掌が力んでいる。キースの中で葛藤がいまだに続いていることを如実にあらわしていた。
裏筋に歯が触れる。舌を誘導役にしてそのまま先端を目指す。
ひときわ大きな鼓動を感知した。体内に液体が入ることはそのまま故障を意味する。
シスがとっさに口を離した瞬間と、爆ぜる瞬間はコンマ一秒の差だった。

「〜〜っ、ゔ、あぁ」
勢い良くはねた飛沫は思い切り顔面にかかった。
ゆっくりと瞬きをすると上睫毛と下睫毛が粘着質な糸をひく。
量の関係だろうか。胸からみぞおちにかけてとろりとろりと液体は滑り落ちていく。
一方のキースは動けないでいる。現段階で状況を処理しきれていないゆえに。
正直なところ、すべての欲が吹き飛んだ訳ではない。
しかし、シスの言い分とそれまでの経緯を考慮するとこの先を続けることへの抵抗が拭いきれなかったのだ。
ベッドを見やってシスは告げる。
「おわりにしますか。つづけますか」
なんの抑揚もつかない声。
回復の兆しが確認できた際、キースは自分の健康体を呪っただろう。
「待ってくれ」
前身を起こす。荒い息をなるべく整え、キースは二の句を繋いだ。
「君を弄ぶようなことはしたくない」
「わからない」
その概念が、だ。
アンドロイド、ひいてはセクサロイドが相手の望む行為を拒否したり使役する人間によって態度や反応を変えてはそもそもの定義付けすらできなくなる。
「わたしは、やくにたちませんか」
わずかな距離は保たれたままだ。
「わたしでは、いけませんか」

シスの瞳は揺るがない。
03984/52013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
「据え膳食わぬは男の恥」ということわざがある。
間違った意味のほうが広がってしまったが、本来は正面切って抱いてくれと懇願する女を突き放さない侠気を指すものである。
「つらかったら言ってくれていい」
痛覚などないのだ。代わりに快感もない。
局部構造はオナホールと呼ばれるものと同一である。実験段階の際、色々なものを出し入れされた記録がある。
すべては無機物だったはずだ。有機物を収めるのは、初めてのはずだ。
背中に手が添えられたままだった。元々戦闘用のボディを片腕で支えるのはかなりの負担になるはずなのだが。
「大丈夫」
乱暴に扱われても。気を遣われなくても。
本来の使用用途を考えればそういった扱いが妥当なのだ。二重の意味で。
礼の意味を込めて髪の毛を撫でた。シスにとって力は込めるよりも抜くほうがはるかに加減が難しい。
ぎし、とスプリングがきしむ。
入ってくる。ゆっくりと押し進むように。
「入る」としか形容できない。「感知」はできても「感じる」ことはできない。
「あ…」
これはパーツの摩擦音だ。そうでなければ説明がつかない。
「…やっぱり、」
「大丈夫」
背に手をまわした。筋肉の盛り上がりをなぞると表情がわずかに崩れた。
「くすぐったいよ、とても」
奥に、くる。熱の位置の変化で律動を知る。
喋る余裕などないのかもしれない。息をする音だけが確認できる。
「あ・ああ」
これは風が吹き抜ける音だ。空虚なからだを鳴らしていく音だ。
なぜ、触れられたところから動かなくなる。なぜ調教が済んだ部品が狂っていく。
「な・ぜ」
己の予測の及ばなかったことが起こり、シスは混乱していた。
息づかいが激しさを増す。言葉ともうめきともつかないものが溢れてくる。
熱と欲のぶつけ場所を探しあぐねているように見えた。小刻みに揺れるからだ。うめきと嗚咽の区別がつかない。
やはり人間はよくわからない、とシスは考えた。どこにも繋がらない穴になんの遠慮が必要なのか。
頭をかき抱く。後頭部から襟足にかけてを、なぜる。そして紅潮している耳に吹き込んだ。
               「だいじょうぶ」

堰を切ったようにしなり、躍動する肉体はまさに生身の特権の誇示に他ならない。
がくん、がくんと揺らされながらシスは虚空を見つめている。
「ごめんなさい」
ひとのおんなではなくて。生きてはいなくて。心をすくい取ることができなくて。応えられなくて。
「ごめんなさい」
語彙があれば、もっと慈しみのある言葉を吐けただろうか。心を持っていれば―。
動きが加速していく。腕が妙にすべることに気がついて、シスはキースの肢体に視線を移す。
かぼそい光に反射して潤みを帯びた照りが見える。ああそうか、ひとは汗をかくのだと思い出したように納得した。
シリコンの皮膚は触り心地を変えることはない。ひとつになることも溶け合うこともできないー。
瞼を閉じた。ただただ、繰り返すことしかできなかった。
               『ごめんなさい』
シャワーの音が聞こえてくる。一瞬、雨が降ったのかと錯覚した。
ナンデ謝ッテイタンダイ。ホントウハヤメテ欲シカッタノカイ。
耳に入ってきた言葉はすぐにもう片方の耳から流れていった。意味を成さない言葉の羅列として。
シスは己の『そこ』に静かに手を添えた。取り外し可能だった。「いつでもどこでもだれとでも」という名目の元に。
足音を立てずに洗面所へと向かう。洗い流すのは簡単だ。
この世で最もグロテスクな光景とは今の自分のことを指すのだろうとシスはぼんやりと考えた。
洗い終えた『そこ』を数秒静止して見つめ、ダストボックスへと放り込んだ。
ガラス越しにシルエットが見える。水滴を切るために身震いをする様子は、大型犬のそれに酷似している。
もうここにはいてはいけない、とシスは思う。不自然な行為には不自然な結果しかついてこないのだ。
ドアノブに手を掛ける。うしろを振り返ると視線がかち合った。
静かにシスを見つめる瞳には、もう警戒と威嚇は見られない。ただなにかを問いかけるように静かに佇んでいた。
「ごめんなさい」
空いていた手で毛並みをなぞる。光沢のある和毛はこころなしか彼の飼い主を連想させた。
03995/52013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
土と水から離された花は、柔らかさを失い褪せつつあった。それでも鮮やかな色を手放そうとはしない。
置いてこられなかったのは、なぜ。
うまく処理できない情報ばかりが溜まりドライブの読み込みができなくなっている。
吹き上がる風が不意に花びらを舞い上げた。小さくなっていく紅白は晴れ渡った空に吸い込まれて消えていく。
この色を見たことがある。かろうじて生きていたメモリが熱をもたげ始めた。
「キースの、いろ」
瞳の色。どこかで見た事があると判断したのは、蒼穹の色だったからなのだとやっと理解できた。
雪崩のように。かつてのからだの宿した情報をメモリは吐き出し続けた。
「…ヒーロー」
酷似したデータがあった。声色・体格・握力・それから…。
コンピュータは完全なる一致を告げない。人間は、その時々でデータにばらつきが出るものだ。それは救いにはなり得ないとしても。
シスは瞳を閉じて荒い画像データを再生する。襲い来る風の刃がからだを引き裂いたところで視界は黒く塗りつぶされた。
戦闘モードに切り替わる代わりに、もう一度鋭い風に身をさらしたいと人工知能は訴えかける。
どれだけの時間が経っただろうか。景色の彩度が一段落ちたように見える。
なまぬるい水が頬を伝った。見上げれば鈍色の雲が緩慢な動きで青を汚していく。
ママ、お空が泣いてるよぉ。お星さまの川が見えないよぉ。
近くにいた東洋系の親子が足早に立ち去っていく。広げた傘の色が場違いなほど華やかだった。
止まること無く頬を流れる雫をなすがままにし、シスは崩れゆく天候に己をさらし続けた。
自分ではどうにもできない「なにか」が出口を見つけたようで、そのままでいたかった。

『―のみなさん、外にいる方はただちに屋内に非難してください。ただ今大雨洪水警報が発動しています。ブロンズステージの一部地域に浸水が確認されました。
繰り返します。シュテルンビルド市民のみなさん。指示に従ってただちに屋内に非難してください。落雷の恐れがあります。危険ですので金属の―』

黒く濁った空に青白い亀裂が走った。見覚えがある。あれに当たると壊れてしまうのは人も機械も変わらない。
シスは導かれるようにふらふらと広場に出た。雨水で足が阻まれる。夏の空の気まぐれというには度を超していた。
薄暗闇を質の違う光がきらめく。
金色の突起を見て合点がいった。逃げ遅れただれかを助けているのか、天候そのものをどうにかしようとしているのか。
ひときわ大きな振動が波及して、シスはとっさに音のするほうに振り向いた。
響く轟音。そのあとに瞬いては消えていく閃光。魅入られたように腕を伸ばす。金属でできた腕を。
瞬間、不自然な突風が吹きつけた。押し返そうとするかのような向かい風に羽交い締めにされる。
言いたい事はそっちへ行くな、なのか。こっちへ来るな、なのか。
疾風を迅雷がわずかに凌いだ。しびれが指先をはじめからだを伝播するのがわかった。残った力をふり絞って、抱擁するように両腕を広げる。
爆発音が聞こえた。状況を判断しようとするがもう頭部が起動しない。
壊れていくのに、意識が遠ざかっていくのに、それを受け入れたくてたまらない。これが「気持ちいい」ということなのか。
『わたしのからだの中にも、風が起こる―…』
ぼやけゆく視界の中で、シスはまわりを見渡す。
散らばってゆく腕、足、胴。炎をまとわりつかせてはらはらと落ちていく。これが「きれい」ということなのか。
自分めがけて猛スピードでだれかが飛んでくる。そのだれかは聞き慣れたよく通る声でなにかを叫んでいる。
近づいてくるだれかのからだを抱きしめ、「大丈夫」と囁いてあげたい。これが「愛おしい」と―。
ひときわ大きな音が響き地面をも揺さぶる。強烈な光に目が眩んで、シスはもうなにも考えられなくなっていく
0400名無しさん@ピンキー2013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Xrz8az61
このふたりはどこまでもすれ違うのがらしいと思うんだ(異論は受け入れる)
お互い明後日の方角に全力疾走してしまうというか。

色んな人のエロ読みたいなあ。兎薔薇とか獅子薔薇とかアニエスさんとか
0401名無しさん@ピンキー2013/07/22(月) NY:AN:NY.ANID:KyBAu+Xh
なんというGJ

「どこまでもすれ違うのがらしい」に異論は無い
ありがとうそしてありがとう
0402名無しさん@ピンキー2013/07/22(月) NY:AN:NY.ANID:N2C6wrue
朝から泣いてしもうた。・゚・(ノД`)

結ばれて欲しいけれど、すれ違うのが正しいっていうか、らしいのには全面同意。
あと、兎薔薇とかアニエスさんの枕営業とか見たいのも同意。
0405名無しさん@ピンキー2013/08/22(木) NY:AN:NY.ANID:xG2tQ7t5
ローズはどS女王様キャラだけどカリーナ自身はMっぽい匂いがする
なんかいじめたくなるというか可愛がりたくなるタイプというか
でもそんなカリーナががんばって虎徹の上になろうとするのもいいなあと某彼氏彼女コピペを見て思いました
0407メイン2013/09/14(土) 08:20:23.59ID:7P0OIq+w
慎ましく上下に揺れるカリーナたんのおっぱいをにまにま見上げてるわけですか
うらやましけい
0408名無しさん@ピンキー2013/10/10(木) 11:21:46.26ID:SQ0Jhh2L
ほしゅ

ローズちゃんのお尻とアニエスさんのおっぱいに挟まれてぎゅうぎゅうにされたい
0409名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 21:50:51.99ID:NymXuXg8
ライジングで二部ヒーローも活躍しないかなー
情報が少なすぎてエロパロ妄想もままならぬ…
せめて本名と能力だけでもわかんないかなぁ
0410名無しさん@ピンキー2013/10/12(土) 23:28:36.83ID:DNz4x6WN
今日SP見たけど、二部ヒーローのことは出なかった。

カリーナはポニテになったし、パオリンはショートカットになった。
0412名無しさん@ピンキー2013/10/13(日) 08:01:21.62ID:VafUnwyh
ベリーショートのパオリンもポニテ野カリーナもスゲー良かった!
0413名無しさん@ピンキー2013/10/13(日) 22:58:12.94ID:UCBqjoLe
ライヤンがどうやらいい奴らしいので(噂)俺様しながら
ブルロちゃんになついたり、キッドちゃんをかわいがったりするといいと思う
0414名無しさん@ピンキー2013/10/14(月) 12:10:44.34ID:nu7B9uPi
ライヤンが思った以上にいいヤツっぽいので
青薔薇ちゃんに横恋慕して無理チューする妄想はそろそろ封印すべきか…
最初は身体まさぐって下着の上からクリクリするぐらいまでは妄想してたんだが
いいヤツっぽい情報がでてくる度にエロパロとしては妄想が後退していくよ……
0416名無しさん@ピンキー2013/10/15(火) 03:20:14.67ID:DH0xPi+I
SPみてカリーナたんのうなじ丸出しおパンツ丸見え?けしからん
おじさん説教しちゃうぞーとなったので、仕事に支障が出る前に吐き出しておく。
【使用レス数】 5
【カップリング】 虎薔薇一応恋人同士
【特殊嗜好等】 どS虎×どM薔薇 言葉攻め
0417虎薔薇1/52013/10/15(火) 03:21:45.07ID:DH0xPi+I
「これ、どう〜?」
 くるっとカリーナは回ってみせた。白地に要所要所に赤のポイントが入った新しいミニワンピは清楚な印象をかもし出して
これなら虎徹でもぐっと来るはずとネイサンにアドバイスを受けただけあって自分でもこれならいけるはずと思っていたのだが。

 が、振り向き様に見える虎徹の反応が予想外だ。むっとしているように見える。これはどうしたことか。
「タ、タイガー?気に入らなかったの?」
そのくせ、じーっとカリーナを見つめていた虎徹が獲物を捕らえる肉食獣のようにすばやくうごいた。

「きゃっ」と叫び声は虎徹の手で塞がれる。
「うー。あうっ…」それだけでなく壁に押し付けられ、塞いだ手が、指先がカリーナの唇を咥内を犯すように蠢く。
「お前ね。こんな男をその気にさせるような格好。人前でするんじゃねーよ」後ろから耳元で低い声が囁いた。
 ぎゅっと下半身に押し付けられる硬い熱。
 囁かれながら耳朶を食まれ、揺れる結い上げた髪の元、白いうなじへと舌がぺろりと舐めあげた。
「んーっ」ぴくりとカリーナが震えると、虎徹がいつになく欲を剥き出しにして嗤った。
0418虎薔薇2/52013/10/15(火) 03:22:56.85ID:DH0xPi+I
「お前、首とか、耳朶一番弱いの、おじさん知ってるんだからな。それにパンツ丸見えじゃねー?
 そんなところ、なんだ、感じやすいのに丸見えにして、露出狂か。淫乱娘が。
 視線で感じちゃうとか、そういうこと楽しんでるんじゃないよなぁ?」
「ち、違う…」思ってもみなかったことを言われ、カリーナは泣きそうになる。
「嘘つけ。」いつの間にか、太ももを撫で擦りワンピースの裾から進入した手先が布越しに筋をなぞる。
 熱い。くりくりと核のあたりを転がされ、入り口に指が布ごと押し込まれて、立っていられなくなりそうだ。
「あー。もうぐっちょぐっちょ。本当、お前、俺にこういうこと言われて濡れるよな。このマゾ娘が」
「んんーっ」もう首を振って否定してもその体が感じていることをあからさまに物語っている。
 カリーナからは見えないがぺろと虎徹が指を舐める音がした。
「いいかー。このまま動くなよ。男をその気にさせるイケないカリーナにはたっぷりお仕置きしてやるからな」
 ひくひくと揺れるカリーナが否定できるはずもなくただ、黙り込むのが答えだった。
0419虎薔薇3/52013/10/15(火) 03:24:08.52ID:DH0xPi+I
「ふぁ…あんっ」相変わらず壁に顔を向けさせられた姿勢のまま崩れ落ちそうになる体を支えさせられる。
 虎徹がすばやくしゃがみこみ、少し足を開かせると顔をワンピースの中に突っ込む。
「んーっ…!!」下着をぎゅっと持ち上げられ筋に食い込まされた。くいくいと虎徹がその状態で引っ張り続ける。
「ああっ。やぁっ」甘い歓喜の声が入り混じり、体が跳ねて支えきれなくなりそうな脚を虎徹の手が抱えとめる。
「んくぅっ!!」細く食い込まされた下着の脇から虎徹の舌が入り込んだ。
 そこから全身を廻る快楽の波に飲み込まされそうなカリーナの肢体を虎徹が押さえつけて離さない。
 ぴくぴくと震え続けるカリーナの核を虎徹の舌がたっぷりと舐め回し筋を伝って入り口をもかき回され、
それでも崩れ折れそうな体は虎徹によって動くことすら出来ない。
 息も絶え絶えに懇願するのが、カリーナにとっての精一杯だった。
「こ、虎徹…お願い、ちょ、ちょうだい…んんっ」
0420虎薔薇4/52013/10/15(火) 03:25:37.60ID:DH0xPi+I
「ひゃあぁんっ!!」待ってましたとばかりに一挙に下着を引き摺り下ろされ、ぐいとカリーナの中に虎徹自身が押し込まれる。
 と同時に執拗に耳朶からうなじを食まれ甘噛みされる。
「全く、こんなに見せつけてやがって、男に食ってくださいって言ってるようなもんだぞ、お前」
「んんーっ、やぁっ。そ、そんなじゃ」
 下からの突き上げと敏感すぎる場所を同時に刺激され、おかしくなってしまいそうだ。
カリーナの幾度も絶頂に達して跳ね上がりそうな体は壁に阻まれて虎徹の腕の中で、悲鳴を上げることすら苦しい。
「こ、虎徹っ。今日は変……っ」
涙ながらに抗議しても唇を咥内を指で犯されて耐えるしかない。
「お前、こうやって荒くされるの好きだろうが、ほら、お前の膣内いつになく熱くて締め付けてくるんですけど」
「やぁぁーっ」
ぎゅっと首筋を吸い上げられると同時に虎徹の精液が最奥に放たれ。開放されると思ったのだが。

 結局、ぐちゅぐちゅと男女の絡み合う音が激しく室内にこだまし続けて虎徹が満足するまで犯され、カリーナはもう、くたくただった。
0421虎薔薇5/52013/10/15(火) 03:27:50.80ID:DH0xPi+I
「何で、こんなことをしたのよ。」
やっと開放され、お互い乱れた服を調えつつ、カリーナが虎徹を問い詰めた。
「何でって、言ったとおりだけど。お前、目のやり場に困るような格好は俺以外に見せんな、って」
…そんなことで、といいたいところだが、言い方を変えれば虎徹にぐっと感じさせたことは間違いなく。
ただ、寧ろさせすぎたのは問題だったが。

「とりあえず、目のやり場に困るパンツ丸見え状態と、そのうなじ見せ付けるのはやめろよな。俺以外には」
痕残したから隠さないとまずいぞー、なんてにたりと嗤う虎徹に、
カリーナはさーっと青ざめてあわてて結い上げていた髪を下ろす。
「も、もう何てこと、して…ってんんーっ」
今日会ってから初めての恋人からの口接けにカリーナは観念するより他なかった。
0422名無しさん@ピンキー2013/10/15(火) 03:31:58.92ID:DH0xPi+I
あ、SPのネタばれありって書き忘れた、すまん。
まあ、最初の文面でわかるとは思うけど。もうし分けない。

ということで吐き出してすっきりしたのでおやすみー。
0423名無しさん@ピンキー2013/10/15(火) 20:07:48.24ID:CFk2NW0e
久しぶりの投稿キター
乙乙!
S虎とM薔薇イイ!
どんどん吐き出してくだせぇ
0425名無しさん@ピンキー2013/10/15(火) 22:37:54.62ID:4lCcreph
おおお乙乙!
あの首筋はむしゃぶりつきたくなるさ、仕方ない、うんうん
0430名無しさん@ピンキー2014/02/11(火) 12:52:53.70ID:Hegps94d
劇場版見てきた!ライアンとホァンちゃんでなんか書けたら投下しにくる!
0432名無しさん@ピンキー2014/02/11(火) 14:51:15.90ID:Uzh9YSzw
ライアン良いキャラだよな
ヒーロー達の交流シーンがなかったのが残念
0434名無しさん@ピンキー2014/02/26(水) 19:06:57.46ID:umS6RPsi
組み手で汗をかいていたら別の組み手に雪崩れ込んでしまった折龍に期待!そして待機だ!
0436名無しさん@ピンキー2014/03/16(日) 13:18:54.38ID:GflA8ocb
父の日に贈る虎徹へのプレゼント探しをバーナビーに頼む楓
サプライズプレゼントしたくて、虎徹に素っ気なく接する楓
ある日、虎徹がバーナビーと手を繋いで楽しそうに歩く楓を発見
暴走弾丸ライナー・ワイルド虎発進

なんだかんだで、父娘仲良し


なんてのが突然浮かんできた
誰かいい感じの形にしてください
0437名無しさん@ピンキー2014/03/16(日) 15:18:01.94ID:VNxeZW6E
>>436
面白そうだがエロに繋げられるか疑問w
鉄板ネタっぽいから渋で探した方が早くね?
0438名無しさん@ピンキー2014/03/16(日) 15:33:20.00ID:UJ10LUIN
エロ要素ねじ込むとしたら
手を繋ぐ→不順異性交友→あはんうふん
という虎頭の中で繰り広げられる妄想兎楓くらいか。
兎楓ってどんな感じになるのかね。
映画の「やっぱいいわぁ」の男前っぷりを見るに、
楓様の押せ押せな感じにたじたじなバーナビーとか面白そうだ。
0439名無しさん@ピンキー2014/03/29(土) 00:02:16.37ID:TZVrP3Pi
青年×幼女の歳の差カプ好きの自分にとって、兎楓には無限のロマンを感じる。
ただ、本編であれだけ父子愛が押し出されているだけに、エロとかちょっと想像しづらい。
しかもお相手はコンビの相棒とか尚更。ドロドロするだろこれ…。

この2人はいってもお手々繋いでキャッキャッウフフくらいかなぁ。
0440名無しさん@ピンキー2014/03/29(土) 13:57:08.97ID:QxwgZ9s7
そこで牛龍ですよ!って牛は青年枠にならんかw
30代前半なら青年でもいいけど牛は多分後半だし
おそらくタメ歳だろう虎が父親キャラでおじさん呼びありだから
青年扱いごり押しはしにくいw
0441名無しさん@ピンキー2014/03/29(土) 14:32:02.08ID:LoiHVDBD
兎楓でエロは確かに想像し辛いなぁ。
虎徹の面倒をみれた友恵さんの娘なら
色々拗らせてる兎だって面倒みてくれそうで好きなんだが、
なんつーか微笑ましい枠というかエロ脳が働かない。
兎楓エロを許容するおじさんが想像出来ないのと、
相棒の知らない間に娘に手を出すバーナビーも想像出来ないのが原因か。


牛はちゅうn(ry
牛龍はグイグイ押されるおっさん好きにはたまらんものがある。
0442名無しさん@ピンキー2014/03/30(日) 01:42:40.36ID:C7Y8lstj
牛龍いいよ!牛龍!
最近、獅子龍も気になる
なんかこう、むらむらする!

兎楓は、新婚初夜なら何とか妄想できるかな…
付き合っていてもお互いになかなか一線が越えられず、結婚しちゃっていっきにどかーんと!
…具体的にはむづかしいので、だれか…orz
0443名無しさん@ピンキー2014/03/30(日) 17:04:05.23ID:WK68vnEO
楓ちゃんがオトシゴロになって子供として扱いにくくなってきた頃
別に変な目で見てるわけじゃないのに急に扱い方変えるのも微妙
かといって子供扱いし続けるのもそろそろ拙いんじゃ?と思い始める兎
チャンスを逃してなるものかとわざと子供ぶって攻めていく肉食女子楓様
無邪気を装って際どい攻め方をしてくる楓をいつしか女性としか思えなくなってくる兎
未成年かつ相棒の娘をそういう目で見たらダメだろうと相談しにくい悩みを抱え込み続け
うっかり「子供じゃないんだからそういうことはやめた方がいい」「勘違いされる」と本人に言ってしまい
楓は「子供じゃないならどう思ってるの?」「勘違いしてよ」と兎に玉砕覚悟のラストアタックを仕掛け(ry

事後、賢者状態になった兎がテンパって責任とって結婚しますと虎に言いに行ったり
数年かけて諦めという名の覚悟完了してた虎も流石に寝耳に水過ぎて混乱したり
関係を持つことを甘く考えてた楓が青くなったり、周囲に初体験のことがモロバレすぎて赤くなったり
最終的に楓はまだ学生なので節度あるお付き合いをとなし崩し的に虎公認の関係に

みたいなシリアルコメディな方向しか想像できない……
0445名無しさん@ピンキー2014/04/23(水) 19:43:07.43ID:hIppvy9P
ほす
0446名無しさん@ピンキー2014/05/03(土) 01:45:49.31ID:jLJebQ3m
補習。
ヒーローで補習に縁があるのは学生のローズくらいか。
映画でしっかり勉強している描写があったし、他媒体見ても学力的には問題ないんだろうけど、
ヒーロー業アイドル業のしわ寄せで補習とかはありそう。

というわけで単位落としたくなかったら先生のジョイスティックを咥えなさいって言われるローズちゃんください。
0449名無しさん@ピンキー2014/07/24(木) 04:49:39.90ID:k4EJIQUp
映画面白かったから色々話が上がっているのかと思ったらそうでもない様子
滾ったから書いた 書いたから投下

【使用レス数】 6
【カップリング】 虎徹とカリーナ
【特殊嗜好等】 食ザー(直接表現無し)
【その他】 本番無し
0450隠し味 1/62014/07/24(木) 04:51:28.14ID:k4EJIQUp
「……どうしてこの夏の暑い時期に、シチュー?」
「ブルーローズが、炒飯は嫌だって言ったからだろ」
 俺の炒飯食った事無いくせに。虎徹が不満気に口を尖らせている。
 いつだかの話の流れで、カリーナは意外と上手なのだと言い張る虎徹の手料理を食べるという
機会をもぎ取ったのだが、まさか虎徹の自宅にお呼ばれされるとは思っていなかった。それも二人
っきり。昼日中ではあるし、料理を食べるだけではあるが、カリーナが緊張をしないわけがない。
しかし、あまりに意外なメニューが出てきたため、思わずそんな声を上げたのだ。
 いくら冷房で涼やかな室内とはいえ、季節的にちぐはぐだ。何より――
「なんか、タイガーとシチューってあんまりイメージとして繋がらないっていうか……」
「文句言うなら食うな」
 シチュー皿を虎徹が下げようとしたので、カリーナが慌てた。
「あっ!ご、ゴメン。食べる、食べるからっ!」
 その必死な様子を見て、虎徹がにいと満足気な笑みを浮かべた。あんな事を言ったが、本当に皿を
取り上げるつもりはなかったようだ。それはそうだ。
 ――これは、カリーナのために、作られた料理なのだから。
0451隠し味 2/62014/07/24(木) 04:52:24.65ID:k4EJIQUp
「……ん。じゃあ、どうぞ」
「タイガーは?」
 テーブルをわざわざ動かして対面に椅子を持ちこみ座った虎徹に、カリーナが問いかける。準備
されているのは自分の皿だけだ。
 虎徹は俺の分なんてあるわけがない、と、返事を返してきた。
「お前にって作ったんだから、そういうの気にせず食えって」
「わ、私のために」
 カリーナが頬を染めて目の前の何の変哲もないように見えるシチューを見つめた。
 たしか、売り言葉に買い言葉みたいな感じであれよあれよという間に虎徹の作った料理を食べる、
という事になってしまったのだ。迷惑になったのではないかと考えていたが、これを作る間中自分の
事を考えてくれていたのかと思うと、なんだか胸がどきどきしてくる。目の前の虎徹をちらと盗み
見れば満面の笑みを浮かべている。時間は取らせてしまったが、迷惑ではない、みたいだ。カリーナが
ほっと息をつく。
「そうそう。ブルーローズのために」
 ありがとう、というと、カリーナがシチュー皿にスプーンを入れた。ひとさじすくい、口へ
運ぼうとする。虎徹がじっとその様子を見ている。味、ちゃんとわかるかなとカリーナが緊張
しながら――まず、一口。
「……」
 こくりと喉の奥に流し込む。
 それと同時に、それを見守る虎徹も唾を嚥下した。
「どうだ?」
「どうって……」
 よくある、シチューの素を使ったシチューの味だ。
「美味しい、けど」
 その言葉を聞き、虎徹が薄く笑った。一瞬それに違和感を覚えたが、すぐにいつもの笑顔に変わった。
「そうかー。美味しいか」
 にこにこと満足そうだ。さっきのあの顔は、見間違いだったのかもしれない。だったら食え食えと
上機嫌で虎徹がすすめてくるので、そんなに一気に食べられるわけないでしょ!と文句を言いながら、
食事をすすめた。
 ちょっと具材の切り方は大ぶりだが、これが虎徹の好みなのだろうと考えると、なんだかワクワクして
くる。男の人だからかな。そういえばいつも物を食べる時って大口で食べていたなと思い出す。……覚えて
おこう。もくもくとシチューを口に運んでいく。
「……もう少し、食えるか?」
「二杯はちょっと、多いかも」
 っていうか、二杯分あるんなら、やっぱり一緒に食べたかった。そんな事を思いながらカリーナは
二杯目を辞退した。少し残念そうな顔をされたが、本当に無理か?と、問われる。よく聞けば、実は
他にもメニューがあるんだとの事。そんなに色々料理をするんだと意外に思いながら――一緒にいられる
時間が少しでも長くなるのならばとカリーナはじゃあ少しだけならそれも、とお願いする事にし、取り立てて
変わったところの無く見えたシチューの方はすべてカリーナの胃袋に収まる事になった。
0452隠し味 3/62014/07/24(木) 04:53:19.39ID:k4EJIQUp
「次は何?」
 まさかカレーなどと言いはすまいか。そうでなくても重たいものは御免だ。できれば甘いデザートを、
などとは思うが、そんな物を作る虎徹は想像しがたい。
 何にせよ、何が出てくるかは興味深い。
「あー、それなんだけどな?ちょーっと準備が必要なんだよ」
「待つよ?」
 わくわくと目を輝かせるカリーナは、いつもの様子と比べてとても幼く、愛らしく見えた。期待する
様子に虎徹は気をよくしているようだ。しかし、言葉が濁る。
「……えーと、だな。ちょっと、席、開けてくんねえ?」
「なんで」
 冷蔵庫から出してくるか、鍋から盛り付けるだけではないのか。素直な疑問に虎徹の表情が引きつった。
すると明らかに誤魔化すように大きな身振り手振りで説明を始めた。
「何でって――そう、サプライズだ!何が出てくるかお楽しみ、な!?」
 ……たいした説明とも思えなかったが。
 ともかく、虎徹は強行するようで、ぐいとカリーナの手を引き、席を立たせ――きょろきょろと辺りを
見回した後、バスルームの方へと押しやるようにした。
「出すもん出して、胃袋空けて来い、な!?」
「……っ、さいってー!」
 カリーナがキリリと眉を吊り上げ、声を荒げたので虎徹もしまったと慌てる。
「ほ、ほら。女は化粧直しとか、と、ともかく色々あるんだろ?ともかく、時間くれよ、時間!」
「……どれくらいよ」
 どれくらいって……と、虎徹が視線を漂わせた。
「――なあ、さっきのアレ、美味かった?」
「え?あ、うん。美味しいのは美味しかったけど……」
 にっと虎徹が笑った。だったらいいんだ、と。
「美味そうにシチュー食ってるところ見たら、すっげーヤる気出てきたし、すぐできそう。そんな
かからないと思うから」
 待ってろよ、と――なんだかんだで結局バスルームに押し込まれてしまった。
 まあ、虎徹の言う通り洗面台で化粧を整えてもいいかもしれないとカリーナは考え直し、鏡を見た。
「……やだ」
 口の端にシチューがついていた。指で白く残るシチューを拭う。虎徹が食べるのを急かしたせいだ。
気づいていただろうに、言ってくれてもいいじゃないとカリーナがぺろりとそれを舐めた。うん、
美味しい。結構タイガーって料理上手なんだと感心する。女の子としては、あまりに料理上手すぎる
想い人というのも複雑だが。
 虎徹が引っ張って連れてきたものだから、化粧ポーチはおろか、携帯電話すら持ち込めなかった。
手持ち無沙汰だ。いったいどれほど時間がかかるのか。
 シャワーでも浴びちゃおうかしら。
 そう考えたところでやだ!シャワーとかっ!浴びてどうするつもりなのよー!などと無駄にテンションを
上げ、一人きゃあきゃあとひとしきり騒いだところで、我に返る。
「た……タイガー。まだぁ?」
 こんな馬鹿な事を考えるのも、長い時間ほったらかしのせいだとカリーナがバスルームからひょこりと
顔を出した。
「……ねえ、タイガー!」
 サプライズという虎徹の意思を尊重し、一応奥の方は見ないようにする。しかし、どこで何をしているの
だろうか。そう考えていると、虎徹の慌てる声が聞こえた。
「――っ、ちょっと、もうちょっと待ってろ、もうすぐだから!」
「ねえ、もしよかったら手伝おうか?」
 二人並んで、料理を作る。何だか恋人同士――ううん、新婚夫婦みたい!カリーナがまたもやテンションを
上げる。
「あー、いいな、ソレ――って、駄目だ駄目だ!今はまだちょっと早い!もうちょっとだから、いい子して
待ってろ、な!?」
 あえなくカリーナの申し出は却下されてしまった。
0453隠し味 4/82014/07/24(木) 04:55:10.23ID:k4EJIQUp
 ようやくテーブルに着いたのだが――
 確かにサプライズだ。ある意味驚きだ。カリーナがテーブルに出された物を見つめている。
「あのさ。別にいいんだけど。……普通、コレ、先だよね?」
 サラダだ。
 シチューの後に、サラダ。しかも、話しぶりから察するに、これがラスト、かつメインらしい。
「文句の多い奴だな。女の子だから野菜が多い方がいいだろうという、俺なりの気づかいだってのに」
 気づかうところ、そこ!?
 ――とは言いたかったが、そう言われるとあまり強くは出られない。カリーナは善意には弱い。相手の
気持ちを察するあまり、それが若干的外れでも責める事ができない。しかし、待たされた時間と出てきた物が
アンバランスすぎる。あれだけ待ったのなら、キャラメルリボンで可愛らしくデコレーションされたケーキが
出てきたっていいのではないか。
「そうは言うけど、野菜切って盛り付けるだけじゃない……これでどうしてあんなに時間が――」
「仕方ねーだろ。俺だってこんなかかるとは思わなかったんだよ。男の体は、思ってるより繊細なの!」
「は?」
「……だっ!ひ、ひと手間かかってんだよ、ひと手間」
 いいから食えと虎徹がサラダをカリーナの前に押しやった。
 さくり、さくさく。
 一口二口食べたところで、カリーナが固まった。少し眉をしかめ、確かめるようにもごもごと咀嚼する。
 ただのシーザーサラダだと思っていたけど、何かコレ――
「どうした?」
 虎徹が問いかけてきたのでカリーナがはっとして、とりあえず口の中の物を噛み砕き、飲み込むと口を
開いた。
「あの……なんか……」
「そのドレッシング。俺特製なんだけど、駄目だった、か?」
「――ああ、それで!」
 なあんだそうか。カリーナが胸を撫で下ろした。
「何か変な味――えっと、その、こ、凝った味だなって思ってたのよ」
 正直、痛んだドレッシングでも使われたのかと思った。虎徹お手製というのなら、これはシーザーサラダ
っぽく見えたが、あくまでそれっぽいだけの――言うなれば、虎徹サラダなのだろうと納得する。シーザー
サラダだと思って食べたから不味――変な味だと感じただけで、こういうサラダなのだと思えば、食べられる、
かもしれない。
「隠し味、きかせ過ぎたかもな」
「何入れたの?」
「隠し味だからナ・イ・ショ」
「可愛くないから」
 こんな言い方をすれば、拗ねたり不満気に文句を言ったりしそうなものだが、虎徹はただにやにやと
笑っているだけだった。
「栄養たっぷりなんだから、ちゃーんと残さず食えよ?」
「子どもじゃないんだからやめてよね。た、タイガーが私のために作ってくれたんだから……ちゃんと、
食べるよ……」
 照れてカリーナはあまり虎徹の顔を見る事ができなかった。……見ていれば、虎徹の不穏な笑みに
ついて、何かを察知できたかもしれなかったのに。
 ともかく、フォークを使ってサラダを食べる。……ドレッシングをちゃんとつけた方がおいしいのかも
しれない。そう思い、多めにかかっているところを取ってみる。
「……」
 虎徹が息を飲むのがわかった。
 どうやらずいぶんこのドレッシングに自信があるらしい。すごく注目されているのをひしひしと感じる。
正直、カリーナには、これが美味しいとは思えなかった。しかし自分のために作ってくれた物だと、覚悟する。
 ……いったいどんな隠し味を使ったのだろうか。
 オリエンタル的な何かだろうか。ミソとか、ショウユとか、ああいう。もしかしたら折紙が言っていた
ナットウやクサヤというものかもしれない。ともかく、虎徹がこうも押してくるものなのだ。虎徹の故郷の
物だとすれば――将来的な事も考えて、きちんと食べるようにしなくてはと決心もつく。
 そうして一口二口、食べ進めていくのだが――
「あ、あの。あんまりじっと見ないで」
 虎徹の視線が、カリーナには熱すぎる。
「いやー。やっぱさ、あー……手間かけて作った物だから、食べてもらえると嬉しくって」
「あ、じゃあ、タイガーも食べる?」
「いやいやいや!俺はいらねえって!」
 上手く言って量を減らそうと思っていたカリーナの思惑は外れてしまった。
0454隠し味 5/72014/07/24(木) 04:56:13.87ID:k4EJIQUp
 ――しかし。
「最初はね?正直変な味って思ってたんだけど……結構個性的な味してる。あんまりシーザーサラダっぽく
ない感じ」
「ふうん?」
 まあ、シーザーサラダじゃねえし?
 虎徹が呟いた言葉に、やっぱりかと納得する。
「あの、でも……美味しい、よ?」
「へえ、この味好きか?」
「う、うん。結構好き、かも」
 お世辞ではなく。
 噛みしめるたびに、味わいが出てくるというか――もくもくと、食べ進める。その様子に、虎徹が笑っている。
「ねえ。コレ、スシバーとかに行ったら食べられる?」
「ん?」
「この辺のスーパーとかじゃなくって、専門店とかに行ったら、このドレッシング、あるの?」
「なんだー?そんなに気に入ったか?」
「……」
 こくりとカリーナが頷いた。
 虎徹の口元がいびつに歪んだ。笑っているのだ、と、気づくのに少し遅れる。
「これは特製だからなー。売りもんじゃねえんだわ」
「……なあんだぁ」
「そのかわり、俺なら作れるから。さっきのシチューにも入れてたんだぞ?」
「え、そうなんだ。……レシピとかは?」
 シチューの方は全く気づかなかった。量が少なかったのだろうか。
 しかし変な味、としかいいようがないのだが――今まで味わった事のないもので、どうにも気になる。
せめて何で作られたものかわかればとカリーナが食い下がった。
「レシピ……は、だから内緒っつったろ?」
「隠し味以外ものもでいいから」
「つーか、コレに至っちゃ隠し味がメイン、っていうか?」
「隠れてないじゃん。……ねえ、ホントに何で作ったの?」
 カリーナが問うが、虎徹は上手くはぐらかし続ける。怪しすぎる。
「…何か、変な物入れてるんじゃないでしょうね」
「!」
 びくりと虎徹が凍り付いた。
「ちょっ……タイガー!?」
「いや、その……」
「まっ……麻薬とか、そういう――」
「入れるかよっ!?」
 馬鹿言うなと虎徹が真っ青な顔で否定する。
「あのなあ、なんでそんな――」
「だって、変――個性的な味で――く、癖になりそうな感じだったから……」
「……癖に?」
「う、うん。ごめんね。タイガーが作ってくれたものだもんね。そんな変な事、するわけないよね」
 ぴくりと虎徹が肩を揺らした。カリーナの顔を一瞬申し訳なさそうに見つめたようにカリーナには
見えた。悪いのは変に疑った私の方なのに。カリーナがしゅんと肩を落とした。
0455隠し味 6/72014/07/24(木) 04:57:22.09ID:k4EJIQUp
「あ……あー、ま、まあなんだ。そんなへこむなって!ぜ、全然気にしてないから!」
 でも。
 そう言おうとするカリーナの頭を、励ますつもりか、わしわしと撫でた。だが、その撫で方が、
しだいに穏やかな――とも違うが、ともかく撫でられる。
「そうかそうか。コレ、好きかー。お前、そんなに俺のが好きってかー?これが食えるんなら、
どんな物でもいけるな。いやー、レパートリーが広がるなー」
「え。また、作ってくれるの?」
 あんなに失礼な事を言ったのに。目尻に涙をにじませていたカリーナが虎徹を見た。
「ブルーローズは食いしん坊みたいだからな」
「食いしん坊じゃないっ!」
 その剣幕を見て、いつもの調子が戻ってきたなと虎徹が満足そうに笑った。
 それから、カリーナの目をじっと見つめてきた。カリーナの目を――いや、もっと奥の、ナニカを。
その視線に、何故かカリーナがぞくりと身を震わせた。
 急に、ドキドキと鼓動が早くなる。
「でも、美味しかったんだろ?――俺の」
 変にしっかりと、確かめるように問いかけられる。その声音がいつもと違うように感じて、鼓動は
より、早くなる。
「……うん、美味しかった」
 変な味。だけど――癖になって。わけがわからないけれど、また食べたいと、口にしたいと、思って
しまった。きっとそれは、美味しいから、なのだろう。
 あの変なのを、また、味わってみたい。
「――そうか」
 そう短く口にした時の虎徹の満足そうな顔に、カリーナはひどく驚いた。笑顔――のはずなのだろう
けれど、ひどく妖しげに見えた。怖い。見た事も無い表情だ。怖い。怖い――けど、けれど……
 どうしてこんなにも、体が熱くなるのだろうか。
 いったいどんな隠し味を、使ったのだろうかと、カリーナは自身の心の変調に困惑するばかりだった。
0456隠し味 7/72014/07/24(木) 04:58:21.79ID:k4EJIQUp
「いやー。思わぬ楽しみが増えちまったな」
 近くの駅まで送ってやると出してくれた車の中で、虎徹は大変上機嫌だった。ラジオから流れてくる
ブルーローズの新曲を鼻歌まじりで歌うほどに。もちろん、また虎徹お手製の料理を食べる約束を
取り付けたカリーナも助手席で上機嫌だった。
「私も楽しみ!あ、あの、別に、その、これは……」
 食い意地が張ってるわけじゃないんだからねっ!?カリーナが言い張るが、虎徹は適当に相槌を打つ
ばかりだ。
「そのうち、隠し味が何かも教えてやるな?」
 驚くぞー、と虎徹がにいっと笑っている。
「ねえ、今じゃダメなの?」
「今はダメー。もっと隠し味の虜になったらな?隠し味の正体がわかっても、どうにもなんない
ぐらいになったらー」
「ねえ。本当に何なの、隠し味って。……虫!?ねえ、虫なの?」
「なーいしょー!」
 何なら今すぐ教えてやりたいぐらいなんだけどなー。今すぐ俺の隠し味、直で味あわせてやりたい
ぐらいなんだけど、ホントもう残念だよなー。虎徹がそう笑いながら静かにブレーキを踏んだ。気づけば
駅の停車場だ。
「次食べる時には隠し味、当てるからね?」
「お前じゃ無理だ」
 シートベルトを外しながら宣戦布告をするカリーナに虎徹はけらけらと笑っている。あのサラダを
目にして――口にしてすら気づかなかったようでは、と。
「私じゃ、無理?だったら、折紙とか他の人に聞けば――」
「だっ!馬鹿!他の奴には言うな!絶対だぞ!んな事したら、次が無くなるだろ!」
 身を乗り出す勢いで虎徹が止めに来た。どうやら、助言を乞えば正解にたどり着く事自体は難しくない
らしい。しかし、それだと、虎徹の家での食事会は無くなってしまう――だとしたら、答えは一択だ。
「じゃあ、自力で頑張る」
「……そうそう!俺と、ブルーローズとだけの、秘密な?」
「ひ、秘密……」
 内緒の隠し味に、二人だけの秘密。何やら心ときめく単語が舞い踊る。カリーナの顔がぱあっと
明るくなり――虎徹もそんなカリーナを見て、何やら含みながらも笑って返す。
 内緒で秘密の隠し味。さて、答えはいかに。それにカリーナが気づくのはいつになるのだろうか。
0457名無しさん@ピンキー2014/07/24(木) 07:42:32.58ID:k4EJIQUp
連投規制に引っ掛かってました
ちゃんと分けてなかったから分母がふわふわした 色々ごめん 以上です
0458名無しさん@ピンキー2014/07/24(木) 09:19:00.05ID:VMxYbWSk
乙そして乙!朝からとても良い物を見た…
食ザーいいな、カリーナちゃんは何回目で分かるようになるかな
0459名無しさん@ピンキー2014/07/26(土) 14:53:51.48ID:ubbDkHAD
乙乙!
虎徹め!なんてものをカリーナに食わせるんだ!けしからんもっとやれ!
0460名無しさん@ピンキー2014/07/26(土) 15:11:20.16ID:8ohn9MuG
2人だけの秘密ってずるいな素晴らしいな>>449のおかげで新たな扉を開いてしまった有り難う
0461名無しさん@ピンキー2014/07/27(日) 06:55:35.87ID:kIM6tAP9
カリーナがわからないままにハマっていく感じがなんかたまらない
何も知らない子にいけないコト教えて…悪い大人だな!
0468名無しさん@ピンキー2014/09/27(土) 13:49:15.72ID:e82hEP3v
数字板のスレにSS投稿すると嫌われるんじゃないの
あっちはあっちで過疎化してるみたいだけど
0471名無しさん@ピンキー2014/09/27(土) 21:29:14.91ID:evTEcWgK
801のことなんざしらん、興味もない
支部にでもいけば18禁801とかごろごろしてんじゃないのか?
でも、立てたいならここで聞かずに自分で判断して立てれば良いだろ
0472名無しさん@ピンキー2014/11/06(木) 10:10:49.25ID:4jwr0ea4
471はスレストッパーになったね

ということはここは実質とにかくカリーナと男キャラの専スレか
アニエスありとしてパオリン楓未成年だし
ほか女キャラは経理のオバちゃん2部バイオレット
なかなかの特殊需要じゃしかたない
0474名無しさん@ピンキー2014/11/11(火) 09:51:27.82ID:Q3B/vFeB
・巻き子
・役立たず能力三姉妹
・カーシャ
探せば女性キャラけっこういるぞ。
 
他にも未成年なら、大人になるご都合NEXT能力使えばいいじゃない。
0475名無しさん@ピンキー2014/11/11(火) 17:51:50.90ID:1uYD0K7P
ご都合ネクストあり設定なら安寿さん若返りとか
性転換ネクストで男キャラ逆転でノーマルCP化だな
スレ復活おめ!
0476名無しさん@ピンキー2014/11/12(水) 03:40:58.63ID:1sr5xiJ5
元が男だと性転換してもBL扱いじゃないか…?
TSパオリン×TSイワンみたいな両者性転換とかならともかく
0477名無しさん@ピンキー2014/11/12(水) 18:49:15.76ID:EYM9cP62
某エロパロスレで男主人公×複数女キャラで連作投下して賞賛受けてたシリーズの
最終話が複数女子キャラTS×主人公TSで一部を除きボロカスに言われてたよ…
注意書きがなかったせいもあるとは思うけど割とエロけりゃ何でもありな雰囲気のシリーズで
それまでも一切注意書きなしでやってて何も言われなかったから加減間違えたんだろうな

BLかどうかの判断は横に置いとくとしてもTS自体が特殊嗜好なのは間違いないんで
最低限注意書きは必須だと思われ
0480名無しさん@ピンキー2014/11/13(木) 23:25:51.43ID:hv72AB60
虎徹とアニエスは双方駆け出し時代、若気の至り&酒の勢いでやっちゃった感がある…
まぁ虎徹は何だかんだ言って心は嫁オンリーなんだろうけど
0481名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 02:14:08.21ID:s9bZTfFl
HERO駆け出しの頃はまだ未婚だよな
じゃ浮気でもないし
0482名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 08:04:38.12ID:z1TiFW9w
未婚でも恋人がいるのに他の誰かとやったら浮気だろJK…
0483名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 22:16:58.77ID:yabaOR0V
ヒーロー歴10年で娘が9歳なのに駆け出し時未婚はないだろうしな
デビュー決まって生活の安定が見込まれるから結婚したか
元々結婚はしてて避妊やめたくらいが妥当だと思う
0484名無しさん@ピンキー2014/11/16(日) 22:49:29.43ID:s+oLajJE
インモラルいいじゃないか
条件ぜんぶとっぱらって虎アニエスは萌える

性転換でBLってのはCPの片方だけすれば
ノーマルになるってことで成人女子キャラ不足の苦肉の策
0485名無しさん@ピンキー2014/11/17(月) 00:50:55.27ID:XaeYpRXx
ノマのエロパロって基本的にこの女子キャラにエロイことしたい&させたいっつー
リビドーに従って書くもんだと思ってたわ
でなきゃカップリング妄想
私はどっちかと言えば後者でパオリンちゃん絡みカプだと
たいてい前段階で男側が食べ物与えてる妄想が入ってしまう自分の妄想幅の狭さに笑える
0486名無しさん@ピンキー2014/11/17(月) 23:33:42.16ID:1Oj3cB7c
自分はは女子キャラにえろいことをしたりさせたりしているものを読みたい…
0487名無しさん@ピンキー2014/11/26(水) 03:05:18.25ID:fZCmW1kD
ミラジャンの髪を伸ばしたパオリンを見て髪を耳にかけつつフェラーリなパオリン妄想をしてる
あれからベリショになるんかー
ベリショも可愛かったんだけどエロ的には髪長い方が萌えるよな
0489名無しさん@ピンキー2015/01/24(土) 05:08:27.36ID:2xSuQdpl
牛アニ読みたい
自分で妄想してるとアニエスは成熟した女性でこなれてるのと
あんなんでいて実は慣れてないのとで悩む
干物女系でもいいな
0490名無しさん@ピンキー2015/01/25(日) 21:24:12.88ID:ObZHKVZi
>>489
見た目において女らしさと男らしさに溢れてるキャラ同士だから、
お互いが引き立ついい組み合わせだと思うんだよね 牛アニ
0491名無しさん@ピンキー2015/03/20(金) 00:26:27.13ID:4mfCPcgh
失礼します

【使用レス数】 6
【カップリング】 虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 なしくずし
【その他】 無し
0492虎徹×カリーナ 1/62015/03/20(金) 00:32:38.64ID:4mfCPcgh
「いやー。しかし、こんな感じかー。ふーん」
 人には腹が出たのなんのと偉そうに言うけど、だったらブルーローズはどう
なんだと、個室の居酒屋で虎徹がカリーナの二の腕を確かめている。少々酔い
始めたのか、有無を言わせない強引さだった。
「ね、ねえ。いいでしょ、もう……」
 鍛え辛いところを指定するなんて意地が悪い。あと、先ほどからしつこいほど
確かめていて、居心地が悪い。――そもそも、虎徹になら、どうされたって
カリーナはドキドキしてしまう。
 あと、こんな感じとはどんな感じの事か。疑問が表情に出ていたらしい。
「いや、言うだろ?二の腕の柔らかさが、胸の柔らかさって――うっお、
危ねえ!?」
「ああ、惜しい!」
 ぐいと肘を突き出し、エルボーを食らわせようとしたが叶わなかった。
「何っだよ怒るなよ。年の割にふにょふにょの張りのない胸でも、いいと思うぞ?
俺は」
「ふざけないで!」
「大丈夫だって。お前の名誉のために、お前の小さいおっぱいがたるんたるんだ
ってのは、俺の胸の中にしまっておくから。俺、口固いから!」
「め、名誉棄損!名誉棄損だわ!?」
 ぴちぴち、ぷるっぷるの女子高生を相手になんという事をとカリーナが真っ赤な
顔で怒るが、それを聞き、虎徹がにいと笑った。
「じゃあ、ホントかどうか、確かめないとな?」
「――え?」
 ぐいと腕を強く引かれると、あぐらをかいた虎徹の腕の中にカリーナがおさまって
しまった。後ろから、抱きかかえられるような格好になっている。
「けど、そうだろ?真実を告げただけなのに名誉棄損だって騒がれたら、それは
俺のメイヨがキソンされちまうからな?」
 耳元で囁かれる生温かい吐息に、カリーナの体が打ち震えた。
「え?え?」
 法解釈の詳しいところは、顔色の悪い管理官の解説を得たいところではあるが、
今の論点はそこではないのだろう。
「確かめさせろよ、な?それでぜーんぶ、上手くおさまるだろ?」
 おさまるわけが。
 ただ、あまりの事にろくな反論ができなかったのは、まずかった。
0493虎徹×カリーナ 2/62015/03/20(金) 00:35:03.40ID:4mfCPcgh
「……っ」
 きゅっと身を小さくするが、虎徹の手は遠慮も無く、カリーナの胸を鷲掴む。
 もちろんこんな暴挙、虎徹に限らず、誰にだって許した事は無い。どうすれば
いいのかわからないまま、カリーナは耐えている。
「……邪魔」
 不満気に虎徹が呟くと、ぐしゃぐしゃとワンピースをずらす。
「ちょっ――!」
 虎徹の意図がカリーナにもわかり、抵抗する。確かに、胸の柔らかさを確認
しようというなら下着など邪魔でしかないだろう。店内だから流石に酔った虎徹も
カリーナの服を脱がせようとはしないが、かわりに布越しにその柔肌に触れようと
しているらしい。
「なんだよ。ただでさえワンピース越しだってのに、ワイヤーとパットで何が
わかるっていうんだよ」
「パットは入れてないから!」
「なんだ。なら、そこそこあんじゃねえか」
 胸のサイズについて周りからとやかく言われ、放っておいてよと思う事が多かった
ので、虎徹にそう言われてカリーナの表情が思わず緩む。
 そして、抵抗が緩んだその間に、虎徹の指が下着をずらす。服の中、胸の上の
あたりでぐしゃぐしゃとまとまって、カリーナには気持ちが悪いようだ。もぞもぞと
後ろから抱きすくめられたまま、もぞもぞ身を捻る。
 ……だが武骨な虎徹の指や手のひらがその胸を撫でまわし始めると、そちらへ注意を
向けていられなくなる。
「――あ、っ」
 きゅうっとカリーナが、虎徹の太もものあたりを掴み、爪を立てる。抗議のため
ではない。
「――お?」
「……っ、はっ……ぅ」
 胸に与えられる刺激もそうだし、カリーナの耳元、笑い声の混じる虎徹の吐息が
熱を帯びていくのにも――カリーナの体が反応していく。
 カリーナは虚勢こそ張るが、元来嘘は得意ではない。そして。……カラダの方も、
そうらしい。
 唇を噛み、虎徹のズボンを引き裂くのではと思うほど強く掴んで堪えている。
そうしないと、声が漏れてしまいそうだったからだ。
 周りからは、オーダーの声や、下げた食器が打ち合う音が聞こえる。繁盛している
ようで、ブザーで呼ばない限り店員が来ないのは、この場合良い方向に働いていると
言えるのだろうか。
「ひゃ、あ。たい……たいが、そんなの、やめ……やぁっ!」
 こくりと、嬌声と共に溢れる唾液を、カリーナが嚥下する。叫び声をあげて周りに
助けを呼べばそれだけで終わる事なのに、カリーナはそれができないようだ。……あえて
していないのだとすれば面白いが、そこまでの頭は回らないらしい。
「小さいと敏感とか言うけど、このサイズでも、そうみたいだな?」
 くにくにと、立ち上がりかけているカリーナの乳首を、わざと押し込めるように
虎徹が刺激をしている。その緩急と、布地との摩擦にカリーナが時折ひくりと体を引き
つらせる。
「あ……タイガー、もう、わかった、でしょ?やめ――っあ!」
「ほらほら、ブルーローズ。余計な事しゃべってたら、変な声、出ちまうぞー?」
 やめてと目で訴えかけるが、上気した頬とうるんだ瞳で見つめられたら、誘っている
としかとられない。
「……っ!……!」
 意地悪く笑う虎徹からの責めが一段と容赦のない物になる。虎徹の腕の中で、カリーナが
小さな悲鳴と共に大きくびくりと震える。
 体への刺激に慣れていない事もあるが、何より周りが気にかかるせいで、神経が
研ぎ澄まされてしまっているのがある。
 漏れる自分の声が大きくなっていないだろうか。荒い息のまま耳をすませば、自分以上に
興奮した虎徹の吐息に気づかされる。時折部屋の向こうから驚いた声が聞こえると、こちらの
事に気づかれたからではないのかと心臓が掴まれた感じがする。驚きと恐怖で鼓動が早まるだけの
はずなのに、それを興奮と勘違いした体がますます敏感になっていく。……太ももをすり合わせる。
0494虎徹×カリーナ 3/62015/03/20(金) 00:36:39.08ID:4mfCPcgh
「掴むんなら、俺の足なんかより、こっちにしてくれよ……ほら」
 そう言って両手でカリーナの胸を刺激していた虎徹が、片手でカリーナの手に触れ、
その位置を動かす。――あぐらをかいているその中心。こんもりとした――先ほどから、
カリーナの尻に違和感を与えていたそこへ。
「――やっ……!」
「お前だってこんなに乳首おっ立ててるんだから、お互い様だろ?」
 勝手な理論を展開させている虎徹が、待ってろ、今出すからなとベルトを緩め、ジッパーを
下ろす。
「……ほら。気になるくせに」
 ドキドキしながら虎徹の様子を見守っていた事に、そこでカリーナ自身も気づいたが、
慌てて体を揺すり逃げ出そうとする。――しかし、今更だ。
「ほーら。ブルーローズ?」
 カリーナにとってはグロテスクな、勃ち上がりかけたそれがずるりと引き出された。
「――な。扱いてくれよ、ほら」
 首筋にキスをしながら虎徹がカリーナに促す。しかし、カリーナが首を振る。視線はそこから
動かさないが、手を伸ばせない。
「お前ばっか気持ちいいの、ずるいだろ?それともアレか?もっと気持ちよくしてやらないと、
駄目ってか?」
 カリーナの胸を楽しむのは左手に任せ、虎徹の右手がするするとカリーナの体を艶めかしく
滑り落ちていく。そして、ワンピースの裾、たっぷりとしたフリルをわずらわしそうにかき分け
はじめた。
「やっ!それは、それは駄目!」
 その反応が面白くないのか、虎徹はわずかに舌を打ったように見えたが、とりあえず右手は、
カリーナの太ももや尻にかけてのラインを広く刺激する事に留めるらしい。
「だったらしてくれよ。ほら。……しろよ、な?」
 首を振れば、右手がするりと滑り、カリーナのナカに向けて動こうとする。
「だから、それは――」
 これまでの間にすっかり蕩けてしまった体は、その指の侵入を歓迎したがっているようにも感じた。
 もっと直接的な刺激を。周りは確かに人が多いが、これだけ騒がしければ、少しぐらい変な声が
混じっても、ばれないのではないだろうか。
 だって現に、我慢しているとはいえ時折漏れてしまうこの声についても、何事かといった声は無い。
 もっと、気持ちよくなりたい。
 普段、離れて眺めていただけの虎徹の手は、武骨に見えた。しかし、荒々しい動きもあるが、
こんなにも繊細な動きをするだなんて、カリーナには想像もできなかった。
 嫌だ駄目だと言ってはいるが、それは理性や道徳心がそう言わせているだけの事。
 すでにカリーナの体は胸を弄る虎徹の手を受け入れ、縋り付き求めるように虎徹の体に擦りつけ、
しなを作っている。
「その……でも、やり方……わかんない……から――だから。できない……よ。駄目、なの」
 なかなかしぶとい。虎徹はそう感じたが、知らぬふりではなく、実際に知らないのかもしれないと
考え直した。
「そうか、知らないか」
「ん。知らな……いの」
「知ってたら、できるのにな?」
「え」
 そう言われて、カリーナが逡巡する。
「――」
 虎徹がたずね直す。
「できるよな?」
「……」
 何度も。
「な?」
「――う、ん。できる」
「だよなあ。ブルーローズは、お利口さんだもんなー?」
 よしよしと頭を撫でると、ふにゃりとカリーナが笑った。
 後ろから抱きしめられていたが、もう子犬か何かのように、虎徹に縋り付こうと上半身を捻っている。
0495虎徹×カリーナ 4/62015/03/20(金) 00:38:28.76ID:4mfCPcgh
「……ブルーローズ、口開けろ。舌出せ、舌」
 言われるままに舌を出せば、それを吸い取るように、虎徹がキスをし始めた。じゅるじゅると、
ぺちゃぺちゃと音が立つ。
 舌だけでなく、絡みあうようにして虎徹が畳にカリーナを組み伏す。とまどうカリーナの表情に、
ぞくぞくと欲望がもたげる――どころか、弾け飛んでしまいそうだ。
「ちょっとだけ、我慢してくれよ。……悪いな」
 手の刺激では今さら満足できない。虎徹がカリーナのワンピースの裾をまくり上げる。
 白い肌。人形のようだが、そこに触れ力をこめれば、人形にはない柔らかさと温かさがある。
 ついと手を滑らせれば、カリーナが身をよじらせる。怯えたような目ではない。期待する、
熱い目だ。
 服をすべて脱がしてしまわなければ、いざバレても、何とか言い逃れもできる――そういう事に
しようと、言い聞かせる。
「……教えてやるからな?」
 ベタベタと濡れきった薄布をずらして押し当てれば、十分すぎる湿り気があった。腰ほんの少し
動かせば、吸い込まれてしまうだろう。欲しがっているのだ。まだその体が、この快楽を知りも
しないのに、すでに。
 万一の事を考え、カリーナの口を手で覆う。
 ああ、こりゃもう完全な犯罪者だな。そう考えながら、虎徹がカリーナの中に押し入りはじめる。
「――!」
 押し進めるたびに、カリーナの体の中身が動いていくのがわかる。内臓がしっかり詰まって余分な
スペースなどないはずの細い体に、今まで受け入れた事も無い物が、入り込んでくるのだから、窮屈そうだ。
 だが、その体は、男を受け入れるようにできている。……すぐには無理でも、慣れ、求めるようになる。
「うぅ……う、ふぁい、あー……いあい……!んっ、うーっ!」
 くぐもった悲鳴で手のひらが震うが、外にたいした音は漏れていないだろう。絵面的には大変
ショッキングな光景であるが、邪魔者を立ち入らせないための方法であり、行為自体は合意の上の事だ。
――何かあったらそう言い張って逃げ切る他ない。
 周りに気づかれないため、思い切った動きができないのが不満ではあるが、それはそれで、ただでさえ
刺激なこの行為をさらなる物へと変えていく。
「んんっ、んぅ……ん!んんぅ!」
 きっと虎徹の胸を蕩かせるような嬌声をあげているだろうに、漏れないように口元を覆ってしまって
いるのがもったいなくて仕方がない。しかし、場を仕切り直して――などと、ここから歩いても十分と
かからないホテルまで向かう間すら、今は惜しかった。
 大きく打ちつける事はできないが、その分何度も、縋り付くように、擦り付けるように細かく腰を動かす。
 ――と、カリーナの足が虎徹を挟み込むように腰に絡んできた。ホールドするには少しばかり早すぎる。
もっと動かせてほしい。それからだ。しかし――
「素でコレするとか、怖えな、オイ」
0496虎徹×カリーナ 5/62015/03/20(金) 00:40:18.73ID:4mfCPcgh
「……すっげえな、お前」
 どうも気があるらしい。ならばいったいどうやって口説いてやろうか。あの時の礼という事に
するか、それとも――などと色々考えていたはずなのに、なんて事かとは思う。だが、どうにも
理性より本能が勝ってしまったのだから仕方ない。
 口を押さえこんでいた手を緩める。
 初めての行為であるにもかかわらず快感に蕩けきったカリーナは、甘い吐息を履いた。これならば、
押さえつける必要もないかと思ったが、腰を動かし突き入れると、明らかな嬌声があがり、慌てて口を
塞ぎなおす。
「お前なあ……って、ああ、そうか。そんなにいいのか。俺が。仕方のない奴だな?」
 ただ口を塞ぐだけでなく指を、カリーナの口の中に数本押し込む。指先で舌を愛撫すれば、
ちゅうちゅう、くちゅくちゅとカリーナが虎徹の指をしゃぶり始める。腰を動かせばその衝撃と快楽を
耐えるため虎徹の指に歯が立てられる。喰いちぎられるのかと思う時もあるが、それでも、虎徹は指も
合わせて、カリーナを犯していく。心も体も、すべてを真実虎徹だけの物に染めていく。
 カリーナの内壁は今日のところは強弱も無く、ただ引き絞らんばかりに締め付けるだけで、回数や
年月を経て会得していく閨でのアレコレ的なものは何もないが、これだけでも十分だった。
 もしかして、内壁で千切れてしまうかもしれないなどと思いながらも、虎徹は腰を動かす。もっと派手に、
音を立てるほど打ち付けたいが、今でもかなりの物音がしているはずなのに、これ以上は無理だ。
 カリーナの唾液でどろどろになった指を引き抜く。噛まれてついた歯型や――場所によっては血が滲んで
いるのを確かめると、俺の舌にはそんな事するなよとキスをする。
 わずかなリップ音ぐらいであれば紛れるだろうと何度かそれを繰り返し、一旦離す。
 そして今度はぐっと背を丸め、繋がったまま、衣類ごとカリーナの乳首に歯を立てる。ぷっくりと
立っているので、判別も含めそれは容易だった。わずかに歯で圧を加え、舌で先端をつつけば、カリーナが
大きく体をくねらせた。じゅううと吸いつけば、続いてカリーナが身もだえし――特に大きく体をのけぞらせた。
「――!」
 そうなるよう促したのだが、思っていた以上に、達したカリーナの締め付けは容赦のないものだった。
 そこから抜くつもりがはたしてあったのか、虎徹自身もわからないが、このところ念入りに鍛え上げて
いる腹筋が震え、だくだくとカリーナの内壁に注ぎ込む。
 出すだけなら普段一人で行っているが、ナカにとなると久々だ。ずいぶんとテンションが上がっているのか
どうなのか、自分でも、出しすぎだろ、コレ。と思うほど、出ている気がする。すべてそのまま注ぎ込んで
しまっているので、実際の量などはわからないが。
「たい……がー……タイ……ガ……」
「ん。よく我慢したな」
 ちゅっちゅと額に、頬にキスを落とす。……ただ、カリーナは、最初に行った、濃密なキスがお好みらしい。
0497虎徹×カリーナ 6/62015/03/20(金) 00:41:39.82ID:4mfCPcgh
「……ん。できたよ?これで、いい?」
「はいはい。よくできましたー」
 後始末と称して、虎徹自身とカリーナのものでどろどろになっていたモノを掃除させ――案の定途中で勃ったので、
カリーナの手と口で一発抜いて――虎徹ががちゃがちゃとしまった。
 気があるらしいと気づいてから色々想像していたが、やっぱ口でってのもいいなと、だらしなくにやつきそうに
なるのを堪える。
 ……思ったより汚さずにすんでよかった。これならまさか食事以外の物もいただいていたなんてわからない――
はずだ。
「おい。……大丈夫か?……その」
「?」
 初めての割にそんなに痛くないのか――多分頭と体がふわふわしていてよくわかっていないのか、カリーナの方は
ふにゃふにゃとタコかイカかといった感じでふにゃふにゃにこにこしている。何と言ったものかと落ち着きのない
虎徹を見て、えへへと恥ずかしそうに笑った。
「……」
 一度体を重ねたせいもあるのかもしれないが、普段きっちりしっかりして怒りっぽいカリーナのそんな様子を見て
いると、最中とは別の胸の高鳴りが生まれてくる。
 久々の――それも、勢いに任せた特殊な状況下での行為で虎徹の方はどっと疲れている。正直、家に帰らずこのまま
ここで寝てしまいたいがそうもいかない。
「ブルーローズ」
「なに?タイガー」
 そして何より、二の腕や布越しでは堪能したが、生の胸を見ていない。
 このままでは引き下がれない。
 大丈夫。俺はまだまだ若い。ブルーローズなんて正真正銘若い。
 虎徹がそうやってうんうんと頷いているのをわけもわからずカリーナが眺めている。
 一番近いところでも歩いて十分かからない。『ハジメテ』をなし崩しですませてしまった贖罪をするなら、もう少し
奮発したところでもいい。ともかく、虎徹側の選択肢は一つしかなかった。
「じゃあ、河岸を変えて二次会といくか。……なあ?」
0499名無しさん@ピンキー2015/03/29(日) 12:07:46.78ID:QEj5K0nS
おお!久しぶりにのぞきにきたら良いもの見れた!
GJGJ!!
05000/62015/05/16(土) 22:45:02.08ID:WsW8Hlct
失礼します

【使用レス数】 6
【カップリング】ライアンとパオリン
【特殊嗜好等】 多分なし
【その他】 パオリンややビッチ風味・可哀想
05011/62015/05/16(土) 22:45:49.33ID:WsW8Hlct
 あれはダメ、これはダメ。ダメダメばかりで気が滅入っちゃう。ボクを心配しての
言葉だというのはわかるけど、それにしたってうるさすぎる。そんなに縛り付けて
しまったら――
「うん。おいしー!」
 こんな風に、悪い事をしてしまう。
 仕方ない事だよね、でしょう?――唇の端についたパフェのクリームを舐めとり
ながらパオリンが同意を求めるが、目の前のライアンはへらりと笑ってそれを流す。
「一応オレ、ヒーローなんだけどー?」
 何で悪の片棒担がされる事になってるんだか。ライアンが苦笑する。
 家出をしたんだ、匿ってとパオリンがシュテルンビルトでの住まい代わりに使って
いるホテルへやって来たのがほんの一時間前。そんなに懐かれる覚えはライアンの方には
ない。事情が事情だ。むしろ嫌われているはず。だが、きっとオレがあまりに魅力的
過ぎるせいだろうと適当に理由をつけた。このホテルの料理が美味いからというのが
理由だとすればあまりに情けなさすぎる。
 ともかくジュニア君達でなくこのオレを選ぶだけの目があるとは、この嬢ちゃん、
将来男で苦労はしないだろうなと誇らしげに頷く。
 ……きっと今頃、世話係が大探しをしているだろうが。下手をすれば誘拐の嫌疑
すらかけられてしまう。訴えられれば負けるかもな。シュナイダーのオッサンが
有する大弁護団のレンタルも契約に組み込んでおけばよかったかなどとライアンが
苦笑する。
 まあ、目の前のおちびさんも一通り腹を膨らませて怒りを発散すれば気もすむ
だろうと好きに任せ、まだ食うかとルームサービスのメニューを開いてテーブルに
広げる。ライアン自身はそばのベッドに腰掛けた。何もテーブルで顔を突き合わせて
話す必要もあるまい。
「一応も何も、ボクらは正真正銘のヒーローだよ」
「だったら、我儘言わずにヒーローらしく、いい子ちゃんでいてやれよ」
「……ライアンさんも、そんな事言うの」
 メニューから顔を上げたパオリンは、眉間に皺を寄せていた。せっかくパフェの
甘さで誤魔化されていたご機嫌が、また悪くなったらしい。
 女の扱いももちろんだが、子どもの扱いもまたこれで難しいものだとライアンが
わずかに嘆息した。

「どうして大人って、子どもに、綺麗でまっすぐで――純真無垢?ともかく、
そうさせたいんだろう」
 疲れるよ。
 ボク、そんなにいい子じゃないよ。パオリンが拗ねている。
 ただ、それで思いつく悪い事が、家出。それも顔見知りのところへというあたり
可愛らしいものだ。そのあたりも含めて大人の求める子どもの像ともいえるのに。
「そりゃあ――汚くって、歪んでていびつな自分自身をいやってほど思い知って
いるからだろ」
「自分がそうじゃないのに、他人にそれを求めるのって、勝手じゃない?」
「それを叶えてやれるだけの物があるんだろ。『子ども』には」
 もちろん、その小さな体にも、苦労やどろどろしたものはあるのだろうが。
「ライアンさんは?」
「もうオレは、子どもじゃないしな」
「オトナなの?」
「そう。大人なの」
 厚い胸板を張ってみせる。パオリンは何やら物言いたげな顔をしている。世間では
ライアンも若輩者の部類だろうが、野山を走り回っているだけで楽しいなんて時期は
とっくに卒業している。目の前のパオリンのように、綺麗な子どものままでいられれば
良かった。誰しも、もう戻れなくなってから気づくのだ。
 ぱくりと最後のパフェを掬い取り食べてしまってから、パオリンがベッドに腰掛けて
いたライアンのところにやって来る。
 家出だと乗り込んで来るなりトランポリンみたいとはしゃいでいたベッドだが、
パオリンの体の分、わずかに沈み込む。
05022/62015/05/16(土) 22:47:05.08ID:WsW8Hlct
「ライアンさんも、キタナくって、ユガんでて、イビツなオトナなの?」
「そうそう」
「ライアンさんはピカピカしてると思うけどなあ」
「ピカピカぁ?そうでもないって」
 見た目を誤魔化せば誤魔化すほど。自身の歪みが目につく。
 と、ここでライアンとパオリンの目が合った。くりくりとした目に吸い寄せられ
そうになる。一瞬物怖じしたライアンに気づいてか、パオリンがにっと笑った。
「じゃあ――ボクがピカピカにしてあげる」
 そう言うなり、ぎゅっとライアンに抱きついてきたのだ。
「!?」
 綺麗になーぁれっ!ふにふにと、まるで自分の体でブラッシングでもするように
すり寄ってきて、猫っ毛のような細くて短い髪が顎のあたりにあたってくすぐったい。
 というか、今の勢いで思わず体勢を崩してしまい、すっかり乗っかられている。せめて
数年後であればライアンにとって嬉しいハプニングだったかもしれない。そう笑って起き
上がろうとしたのだが――位置取りが悪いのか、上手く起き上がれない。
「おいおい。重いって。さっさとどいてくれって――」
「ボク達子どもは、叶えてあげられるんでしょう?ライアンさん達大人の、身勝手な
願いを。……ピカピカだから」
「は、ははは。なにー?なかなか面白い事考えるじゃん。おっどろきーぃ」
 やけに真剣な声音に、わずかにライアンが物怖じした。どうしてオレが。大きな瞳が
ほんのわずか細められる。それだけの事なのに、目をそらす事ができない。東洋の
妖術にでもかかったのだろうか。そんな馬鹿な事を考える。
「一緒に汚れてあげようか?」

 何か甘美な、触れてはならぬ何か、耳にしてはならない何か、目にしてはならぬ
何かと直面した気持ちになる。これがあの、普段元気爆発で威勢のいいカンフー
マスター?嘘だろと混乱する。
 パオリンの指が、そっとライアンの顎に触れる。ごくりとライアンの喉が鳴った。
寄せられた吐息をすら甘いと錯覚を起こす。
「全部全部――ボクの事、汚して?綺麗なコドモのボクを、ライアンさんが。
後戻りもできないほどに。綺麗な子どもを、汚したいんでしょう、汚い大人は」
 ベッドの上に縫い付けられたようなライアンにしなだれかかるようにして、頬を
寄せる。ふわりと顎を撫でられ、ぞわりと背に不思議な感覚が走る。
「ボクを――」
 綺麗なままでいてほしいと思うモノを汚す事の――壊す事の罪深さや取り返しの
つかなさは、ライアンであっても知っている。
 そして、すべての物事に置いて、禁忌とされる事を犯す時の快感を、快楽も。
「――っ」
 手を差し伸ばし、ライアンの上に乗っかっているパオリンの唇に親指を滑らせる。
 このまま、汚れた欲望で満たし、穢してしまったなら――
「できるわけないだろ。オレは、ゴールデンライアンだぞ」
 惜しい。そんな事、考えてなどいない。だってオレは、ヒーロー・ゴールデン
ライアンなんだから。

「だったらいいよ。綺麗な子どものフリをするのはやめる。――ボクと一緒に、
汚れてよ。ライアンさん」

「……面白い事考えるよな?思わずズキュンとキちまった。」
 子どもの口から似合いもしないような言葉が出たせいだろうか。柄にもなく
ドキドキしてしまう。いやいや。オレの好みはどっちかといえばあの美貌の
女プロデューサーとかアッチ系で――
 ライアンが平静を保とうとしているところに、小さな体が滑り込んできた。
 相変わらず、こんな小さな子どもの拘束から逃れられない。カンフーとやらを
マスターすべきだったかと、舌を打つ。
05033/62015/05/16(土) 22:47:35.08ID:WsW8Hlct
「ん……」
 何だよ、初めてじゃねえな。まあ、こんな事しかけてくるんだ、そうだろうけど。
シュテルンビルトは奇人変人だけじゃなく、変態ぞろいと来たか。ライアンがパオリンの
舌を味わいながら、考える。しかも上手いときた。小さな舌が、小魚のように刺激を
かけてきて――そうかと思えば、花びらのように包み込む。……蕩けそうだ。
「……なあ、なんでオレのところに来た?」
「ライアンさんはさ、お兄ちゃんみたいだなって思って」
 パオリンが服を脱ぎながら答える。ライアンももう逃げないから自分で服を脱がせろと
伝え、乗り気でないながらももたもた服を脱ぎ始めた。
「何。故郷にアニキがいるのか?」
「いないよ。ボク一人っ子だもん。だからさ、弟とか妹とか、お兄ちゃんとか
お姉ちゃんとか、憧れてたんだ」
 それならば、手直なところに二人ほど適任者がいたではないかとライアンが
たずねたが、二人は年上だけど、弟みたいでしょ?と返され、笑うほかなかった。
確かに少しばかり頼りないかもしれない。
「けどさー。アニキとこんな事しちゃ、駄目だろ」
「憧れは憧れ。ライアンさんがボクの生き別れのお兄ちゃんだったら、するの、
考えるよ」
「――そういや、オレの母さん、若い頃外国で一夜限りのアバンチュールが
あったとか言ってたな――ハイハイ、わかったって」
 睨みつけられて、ライアンが小さく両手をあげた。
「なあ。アンタらって、あのアライグマのオッサンもそうだったんだけど、歳が
わかり辛いんだよな。あのさ……来てんの?アレ。まだならこのままでしたいんだけど」
「ボクの事、いくつだと思ってるのさ。生理が来てない子どもとするとか、犯罪だよ?」
 おそらく、今現在のパオリンの年でも十分犯罪だと思うが、とりあえずライアンは黙った。
「でも、無しでいいよ。ボク、ピル飲んでるし」
 だろうなとライアンも納得した。運動力も激しく、いつ出動がかかるかわからない
仕事だし――まあ、色々あるのだろう。
「でも、それマジぃ?オレ、ピル飲んでるからー、とか、今日は大丈夫な日だからー、
とか、そういうの、信用しないタチなの」
 後ろ手にベッドサイドに手を伸ばす。この頃負けが続いていたので、正直持て
余してはいた。思いもかけぬ闖入者ではあるが、割り切った付き合いができると
いうのであれば、それはそれで、こちらでの滞在中、便利が良くていい。
 そこにパオリンがライアンの首に腕を巻き付け、甘いキスをしかけてくる。
……本当に上手いな、このガキ。土産代わりに覚えて帰ろうとライアンが決意をする。
唇を離したところで、パオリンが上目づかいに甘えたような声で囁いた。
「……ボク、ライアンお兄ちゃんの赤ちゃん、欲しいかも」
「なっ……!?案外そういうストレートなの、グっとくるかも」
 かなりぐらつく。ちょっとヤバい。
「……ライアンさん、結構チョロいかも?」
05044/62015/05/16(土) 22:48:17.95ID:WsW8Hlct
「おいコラ。挿れてやんねーぞ?」
 えー。やだぁとパオリンが笑った。ライアンは迷ったが、まあ、いいかと
そのまま挿れる事にした。ベッドの上にあぐらをかき、先だけ押し込む。
「そのまま降りて来いって」
「ん……わかっ、たぁ……」
 言いながら、パオリンが沈み込んできた。お互い抱き締め合うように、
ゆっくり繋がっていく。
「あっ――やだ、おっきぃ……!」
 ずいぶんと上手に仕込まれているようで。そうは思いつつも、男をその気に
させる仕草や言動というのは、心地よいものだ。ぬめるようにして飲み込んでいく。
「……ねえ、ボクが先に動いていい……?」
 どんなものかという興味が勝ったため、ライアンがじゃあどうぞと任せた。
 ぎゅっと強くしがみつきつつも、パオリンが動き始める。こなれたものだ。
それに、体を鍛えているせいか、締め付け方も強弱があって実に心地よい。十年後に
出会えていれば、ヤバかったかもしれないとライアンが快感に身をゆだねながらも
冷や汗を流す。きっと花束や宝石を掲げ、囲おうかと考えたくなるほどの成長を
遂げていたのだろう。
「あっ、あぁっ、気持ちいい……気持ち、いい……っ!ライアンさぁん!」
 そもそも内壁の具合がいい事に加え、このテクニックだ。甘えたような甲高い
喘ぎ声は好みのわかれるところかもしれないが、ライアンは許容範囲だった。
「あっ、今日、そっちは駄目だよ。準備、してないから……っ」
 それでも尻の穴をいじれば、十分な動きで締め付けてくるところにさらに別の
動きが加わってくる。
「指だけ。指だけー」
「奥まで、入れ……入れすぎだよっ。ボク、そっちの方が、かっ……感じちゃう
――んだか、らっ」
「へーえ。だったらいいだろ。指じゃ逆に物足りないとかー?」
 からかって荒い動きをしてみせれば、ビクビクと大きな反応が返ってくる。
このような動きなのにそういう反応を返されるという事は、普段はどのような事が
ここで繰り返されているのだろうか。
 指を抜き――とりあえずそばのティッシュで拭っておいてから、ライアンはころんと
パオリンを横たえさせた。ライアンに合わせた大きなベッドだから、パオリンの小ささが
より目立つ。
「じゃ、そろそろオレのターンって事で」
 まだ綺麗なその花びらをかき分ける。
「荒いのとか、大丈夫?」
「そっちの方が、好き。じとじとねとねとされるの、ヤダ」
「あっ、そ。じゃあ、若者らしいセックス、いっとく?」
 ぐいとパオリンの腰を保持し、一気に貫く。先はきついが、それでも押し込める
ようにする。
「くぁ……っ!」
 苦しそうな声をあげたが、その両足はピンと引きつり、何より内壁の蠢きから、
一突きだけで絶頂を迎えた事がわかった。
「もっと、そのまま、して……っ」
「いいのか?辛いんじゃね?」
 別件で調子に乗ってそのまま続けようとして、張っ倒された経験が何度かある
ライアンが、パオリン――と、我が身のために気遣って声をかけるが、パオリンは
ただただ、いっぱいして。ライアンさんの、もっと欲しいと懇願した。
 ならば断わる理由もない。
05055/62015/05/16(土) 22:48:52.22ID:WsW8Hlct
「あっ、あっ、あっ――!」
 大柄なライアンと小柄なパオリンではその体格差が如実で、何かの人形でも相手に
しているかのような罪悪感に苛まれそうになる。それに、下手をしたら、壊して
しまいそうだ。何度かライアンが物怖じしかけたが、そのたびに、もっと、もっとと
パオリンが求めてくる。
「おくっ、ちょうだい、それ、好き、なのぉっ!おっきな固いので、もっとごりごり、
してえぇ!……ぅあっ、駄目、良すぎて、また、ボク、いっひゃぅう……っ!」
 少年のように中性的な印象があったか、笑ってしまうほどに艶めかしい女の体だった。
膨らみきらない胸を貪るように舐めつくす。
 パオリンの言葉がどれほど信じられるのかは賭けかもしれないが、ライアンは、すべて
パオリンの内壁へと注ぎ込んでいった。一番奥に。何ならそのまま流れ込んでしまえと
ばかりに。
「もっと。もっと頂戴。ボクに、ボクに……っ!」
 時折、母国語が混じるようだったが、このような時に出るような言葉だ、ごく簡単な
もので、その程度ならば、ライアンにもわかった。伊達にさすらっていないし、恋を
してきたわけではない。
『ダイジョウブ――カ?』
 たどたどしくたずねてみれば、パオリンがはっとしたような顔になった。そして、
ぼろぼろと泣き出す。
 色々と思うところがあるのだろう。何度かこちらも満足させてもらったしとライアンが
事を終えようとしたが、ぎゅっとしがみついて来た。今までとは違って、追いすがるように。
「ボクの事……ボクのこと、まもっ……て。守ってよ……!怖いよ、嫌だよ……!」
「――」
 ライアンが、ためらう。
 向こうが勝手に喋らない限り、聞きはしない。野暮だとかそんな話ではない。厄介事に
巻き込まれるのは御免だからだ。それは、お互いに。
 閨で約束を求めたって、せんの無い事だ。パオリンであれば、わからぬわけでもあるまいに。
 馬鹿だろ。
 そう呟きかけて――その頭をわしわしと撫でた。
「――ああ、守ってやる。守ってやるよ。……オレが、お前の事、守ってやるから」
 閨の約束の意味を知るのであれば――それが同じ夢を見るそのひと時だけの儚いもの
だとわかっているのであれば。だったら、何度でも誓ってやろうと、ライアンは幼子の
ようにしがみつき泣きじゃくるパオリンを抱いた。その後、何度も何度も。
 シュテルンビルトの皆を守るんだ、負けないんだ、頑張るんだと笑うパオリンを守る
ために。このベッドの上だけは、ただ、お前を守ってやる。お前は、守られているんだと。
05066/62015/05/16(土) 22:49:45.63ID:WsW8Hlct
「――あ、何ぃー。もう行くの?」
「流石にもう帰らないと、ナターシャさんが警察に行っちゃうから。せっかくH-01事件の
ほとぼりが冷めてきたのに、ヒーローから未成年者略取誘拐・強姦犯とか出すわけには
いかないでしょ?」
 是非ともお帰りくださいと、寝ころんでいたライアンが身を起こした。
「……見送りとか、いる?」
「ボク、そういうの、嫌い」
「あっそ、それはオレも助かる」
 本音はどうだかわからないが、そう口にしたなら、お互いその言葉に責任を
持たねばならない。そういうものだ。
「ナターシャさんは――知らない、からさ。だから……ボク、また、いい子に
なって帰る事にするよ」
「よしよし。これでアニキとしてもひと安心だー」
 ベッドサイドに腰掛けてパオリンの頭を撫でる。
「ねえ。また、悪い子になりたくなったら、ここに来ていい?」
 その必要は、はたしてあるのだろうか、来るのだろうか。あればそれなりに
楽しめるし――なければそれに越した事は無い。
「えー。でもぉー。オレ、モテちゃうしぃー?」
「ボクの方が、絶対イイのに?」
 自信に満ちたパオリンの笑顔は、ライアンにはきらきら輝いて見えた。
「じゃあ、ダブったら他、全部キャンセルしてやるよ。――オレにこんな事
させるの、お嬢ちゃんだけだぞ?」
「お兄ちゃんなら当然だよ!」
 ばいばーい。元気に手を振り、帰って行った。その背を見送ってから、ライアンは
そのまま背を倒し、ばたりとベッドに大の字となった。

「十年先だったらヤバかったけど――」
 今の方がもっとヤバい。
 耳まで真っ赤になりながら、ライアンは両手で顔を覆った。
05077/62015/05/16(土) 22:50:42.58ID:WsW8Hlct
以上です
お邪魔しました
0508名無しさん@ピンキー2015/05/18(月) 01:04:32.48ID:H/HV8ez6
GJ! ごちそうさまでした! 
いい子と悪い子の狭間で揺れるかわいそ可愛い龍と
そんな彼女を優しくキャッチ&リリースする獅子おいしかったです

しかしこの龍は既にヒーローズ青年組を全員喰ってるイマゲ
(知らないのは男どもだけで)
0510名無しさん@ピンキー2015/06/19(金) 00:50:07.86ID:XwMGipsb
虎徹とカリーナでちょっと消費させていただきます――が これ 二人である
必要がはたしてあるのかと思わないでもなし

【使用レス数】 7
【カップリング】虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 たぶん無し
【その他】 たぶん無し
0511虎徹×カリーナ 1/122015/06/20(土) 01:41:37.20ID:U+peQaJJ
「……こういう事、だよな?」
「――!?」
 だってキスしてって言ったの、お前の方だろ。虎徹がふてくされたように
口にした。カリーナは硬直したままだ。わなわなと震える唇は、まだ生々しい
感触を残している。
 カリーナのこの唇に、虎徹の唇が触れていた。いや、そうではない。つい
数瞬前まで、キスをしていたのだ!


 くだらない事で虎徹がカリーナの機嫌を損ねるのはいつもの事。子どもを
あやすように頭を撫でたり、猫なで声で怒るなってとあやしたりするのも、
まあ、いつもどおりといえばいつもどおり。そして、そんな扱いではなかなか
カリーナの機嫌が直らないのもいつもどおり。
 少しいつもと違ったのは、虎徹が『何でも言う事を聞くから』などという
機嫌の取り方をしたぐらいだろうか。結果、その明らかに子ども向けの対応に
カリーナがキレた。
 『何でも』と言ったところで、カリーナが酷い事を人に強いるわけはないと
わかっての事だ。そういう打算があっての言葉に、ますますカリーナが怒った。
 じゃあ裸で逆立ちしろとか――キスしろとか言われて、するの!?できない
でしょ!?できもしない事を――
 言わないで。そう言いかけたところで、先ほど、唇を塞がれたのだ。


「ほら。『何でも』言う事を聞くぞ?今だって、ちゃんとブルーローズが言った
とおり、キスしたろ?」
「なっ……えっ……!?」
「えーと?ああ。あと、裸で逆立ちだったよな」
 虎徹が帽子を混乱しているカリーナに渡しネクタイを緩め始めたところで、
カリーナがはっと正気に戻った。
0512虎徹×カリーナ 2/122015/06/20(土) 01:45:02.56ID:U+peQaJJ
「い、いいから!そ、そこまでしなくて!」
 虎徹が上半身裸になり、ベルトに手をかけたところで必死に止めた。
「……まだ、途中なんだけど?」
「い、いいから。そんなもの、見たくないし」
 そこはかとなく嘘が透けて見えるが、そんな物を直視する心の準備は
できていない。
「なんだよ。口にした言葉には責任を持てとか、そういう事だったんじゃ
ないのか?」
「う……その……ご、ごめんなさい……」
 謝らなければならなかったのは元々虎徹の方だったのに、すっかり立場が
逆転してしまった。
「死ねとか殺せとかは無理だけど、俺は何でも言う事をきいてブルーローズに
謝って、誠意ってやつを示そうとしたのに、お前はそうは思ってなかった
んだな?俺が、口先だけの男だって思ってたわけだ」
 虎徹の言葉にカリーナがびくりと震えた。そのとおりだ。口だけで、
そんなつもりもないのにそんな事を言って、と。それを証拠に、言い訳を
しようとするその声が震えている。
「べ、別にそんなわけじゃ……」

「じゃあなんで、お前の命令をきいてるのに、驚いたんだよ。止めたんだよ」
「……」
 なあ。
 虎徹の目を見る事ができず、カリーナは縮こまっている。
「ごめんなさい……」
「悪いと思ってるのか?」
 こくりと頷いた。
「俺、すーっごく傷ついたんだけど?」
「ごめんなさい……」
 心の底から、謝った。
 いつもの虎徹なら、しょうがないなどと許してくれる――はずだった。
しかし。
05135102015/06/20(土) 01:53:48.19ID:U+peQaJJ
駄目だこれ
一回に書きこみできる文字数 ものすごく減った?
調整してたら何回も似たような文章書き込むなコノヤロウ!みたいなメッセージが出て
どうにもこうにも
0514名無しさん@ピンキー2015/06/27(土) 20:16:56.59ID:GFHO8RCB


いま見たけどBBS_MESSAGE_COUNT=6096だから1レス3048文字前後だね
以前の設定は覚えてないけど改行多めだから多分行数規制でひっかかってるんだと思うわ
BBS_LINE_NUMBER=30だから1レス30行までだと思う
0515名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 00:59:41.07ID:gxwewozj
もう誰もいないの?
0517兎龍2015/12/14(月) 02:38:02.41ID:090dceDg
 ヒーローという特殊な職業ではあるが、社会人としてもそこそこに過ごしている。しかし、今のメンバーで最年少というのもあるのだろうが、天真爛漫な愛らしさはどうしても皆からの庇護欲の対象となるようだ。
 それが当人には気に入らないらしい。
「ボク、お姉さんだよ?先輩だよ?」
 子守りやヒーロー全員での強襲事件以来、パオリンはバーナビーの家によく遊びに来るようになった。いつもは持ち込んだお菓子を食べたりゲームをしたりで満足するが、今日はそうではなかったようだ。
「……わかりました。ドラゴンキッド『先輩』、次回からはそのように――」
 孤児院にボランティアで通うようになってから、子どもの扱いにもずいぶん慣れてきた。時に理不尽さを伴う我儘も、それが個というものを主張するための手段であるのだと思えば心を広く持てる。
「ボクだって、後輩と一緒に飲みに行って奢ったりとか、人生相談に乗ってあげたりしたいんだよ!」
 何を飲みに行くのだ。シルバーステージにオープンした、流行りのトロピカルジュースか。……ともかく先輩風を吹かせたいらしい。困ったものだ。しかし、可愛らしい。後輩らしくふるまって、パオリンを満足させてあげよう。バーナビーが小さく頷いたところだった。
「ちゃんと後輩の面倒も、見てあげるよ?そ、そうだよ。バーナビーさんのお世話だってしてあげるんだから!」
「世話って――」
 介護が必要な歳ではない。バーナビーが苦笑する。
「バーナビーさんを、卒業させてあげるよ!?ど、童貞から!」
「――」
 バーナビーの動きが止まった。
「……今、何と?」
「そ、卒業、させてあげる……から!その……あの……どーてい……から」
 ……おそらく、酒の席で虎徹やアントニオ辺りが適当に喋っていたのを素直に信じ込んでしまっているのだろう。
「あの。期待に添えず申し訳ありませんが、僕はもう童貞では――」
「は、恥ずかしがる事ないよ!?生まれた時は、誰だってそうなんだから!」
 話を聞いてくれ。
 しかし、これは否定しても肯定してもどちらにしても嘘くさくなる。バーナビーに肯定するつもりはさらさらないが。
「大丈夫だよ!い、痛くしないから!」
「いや、あの……ドラゴンキッド?――ドラゴンキッド!?」
 真っ赤な顔でパオリンが服を脱ぎ始めた。バーナビーが慌ててその手を押さえつけ止めようとするが、NEXTを発動され、走る電流の痛みに手を離してしまう。
「ぼ、ボクが、ちゃんと、卒業させてあげる」
 助けてくれ。目の座った半裸のパオリンを前に、バーナビーは天井を仰いだ。
0518兎龍2015/12/14(月) 02:40:08.95ID:090dceDg
 せめてベッドで。
 僕は女の子か。そう思いながらも場所を移した。いくら何でも床の上で事におよびたくはなかった。それに、どこかで上手くやり過ごすつもりでいた。鼻息荒いパオリン相手に説得は厳しそうだが。
「って、ドラゴンキッド!?ちょっ――!」
 半ば強引に下着ごとズボンをパオリンが引きずり下ろした。
「……」
 くたりとしたバーナビー・ブルックスジュニアのジュニアをパオリンはまじまじと眺めている。
 それはそうだ。そんな気はさらさらない。しかし、パオリンはそう取らなかった。緊張しすぎて勃っていないのだと、思ったらしい。
「は、初めてだからね!?よくある事だって聞くから、恥ずかしがらなくっていいからね!」
「あの。そうは言ってもこの状態ではどうしようもありませんから――」
 ちょうどいいとばかり、バーナビーが断りを入れようとしたが、ひぃっ!と、情けない声をあげた。
「ドラゴンキッド!さ、触らなくっていいですから――って、痛い!痛いです!」
「えっ!そ、そうなの?ご、ごめんなさい……」
 へたれこんだそれに手を伸ばし――刺激を与えようとしたのだろうが、力加減も動作も、何もかも繊細極まりないそれに対しての物ではなかったため、バーナビーが悲鳴をあげた。パオリンが、引っこ抜かんばかりに扱いていたその手を緩める。
「そ……そうです。そうやって、加減してくれないと……」
「このぐらい?」
「もう少ししっかり握ってもらった方が……」
「こういう感じ?」
「ええ……いい、感じです……」
 って、そうではない!いい感じですも何もない!ここが止めさせる絶好のタイミングだったではないかとバーナビーが頭を抱えた。しかし、パオリンの方はバーナビーの苦悩など気づいていない。
「あは!ホントだ。気持ち良さそうだね。……ふぅん。こうするんだね」
 少しずつ色よい反応を示し始めた事に、パオリンが気を良くする。
「ドラゴンキッド?ともかく離してください。こんな事――」
「そんな口きいていいの?バーナビーさんの命を握っているようなものだよ?」
 たちが悪い。とんでもないモノを人質に取られてしまった。適当に気持ちよくなったフリをして満足してもらおう。どうせ童貞だと思われているのだ。途中でダメになったのなんのと、いくらでも言い訳はつく。
 ……パオリンの手の中のソレは、人質に取られている事などものともせず、ご機嫌に立ち上がってしまったが。
「――よ……よし。い……いい子だね、バーナビーさん」
「……それは、どうも」
 若いのだ。刺激を与えられれば、こうなる。仕方ない事だ。僕が悪いわけではない。バーナビーは必死に言い訳をした。
「……ドラゴンキッド?」
 ものの見事にそそり立ったそれを前に、パオリンが何やら物怖じしている。今の状況を冷静に考え、事の重大さを理解したのだろう。バーナビーはほっとした。
 ズボンが膝のあたりまでずらされた情けない半裸状態ではあるが、爽やかにパオリンに笑いかけ、お引き取り願う事にしようと口を開こうとした。
 ――が、一瞬遅かった。
0519兎龍2015/12/14(月) 02:42:15.21ID:090dceDg
「じゃあ、するからね!?」
「い、いえいえいえ!結構です!人生のご教授についてはまた、別の機会に、別の件でお願いしま――」
 ぴとりと、先端がパオリンに触れた。
 ベッドの上に転がされたままだったバーナビーが息を飲んだ。目の前のパオリンが、真っ赤な顔でバーナビーを見た。
 バーナビーにしてみれば、同じヒーローのカリーナだって、本人の主張はともかくとして、可愛らしい子どもだと思っている。カリーナより年若いパオリンなど、何をいわんやといった感じだったが――
 まずい。
 どうかしている。
「こ、怖がらなくて、いいからね。だ、大丈夫。や、優しくしてあげるから。痛くない、から……き、気持ちよく、してあげるからね……?」
「っく……」
 声が漏れてしまい、バーナビーが慌てて己の口を塞いだ。
 するつもりのなかった相手とこんな事態になっているという事実に、興奮してしまっている。駄目だ。仲間とこんな事をしては。そう思うのに――
「……ドラゴン……キッド……?」
 焦らすだなんて意地の悪い。早くしてくれ。バーナビーがパオリンを見上げた。
「――?」
 そこで、大きな思い違いに気づいた。
 ぼろぼろと、パオリンが大粒の涙を零していた。
「ドラゴンキッド!?」
「うー……うう……痛いとか、血が出るとか、そんなの都市伝説なんて……嘘じゃないかぁー……」
 ひっくひっくと、パオリンが涙を流している。体も緊張したまま、がくがくと震えていた。
「えっ……ちょっ……まさか――」
 まさかも何もない。落ち着いて考えれば『そう』に決まっていた。バーナビーの顔が引きつる。蕩けそうだなどとのんきに甘受しようとしていた自分の愚かしさを呪った。
「初めて、なんですか!?」
「うるさいなぁ!に、人間、生まれた時は童貞か処女のどっちかなんだから、仕方ないでしょう!?」
 間違いない。
 パオリンに、この手の経験はない。今、逆切れではあったが、ほぼそう白状した。
「ど、ドラゴンキッド、やめましょう!ねっ!?こ、こんな形で――」
「ボクが、いいっていってるんだから、バーナビーさんは黙っててよ!童貞のくせに!」
 それでいいわけが無い。あと、童貞はそこまで罪な事でもない。
 バーナビーは止めようとしたが、そのせいでパオリンはむきになったらしい。おそらくそれほど濡れていないまま、バーナビーのところに沈みこもうとしている。
 せめてバーナビーの方にローションを塗りたくるなりの下準備がされていればいくらかマシだろうが、これではただ、痛いだけだろう。
「――」
 しかし、ただやめろと言っただけではパオリンは納得しまい。強硬手段に出られる可能性もある。どうすれば。バーナビーが必死に頭を働かせた。それはもう、今までにないほど。
「ドラゴンキッド!頼みがあります!」
「やめないよ!?」
「そうではなく!ぼ――僕は『初めて』なので!もっと色々、女性の事を知りたいんです!」
 ありがたいのかどうなのか、ともかくパオリンは、バーナビーを童貞だと思い込んでいる。そして、大人ぶりたい、先輩ぶりたい、世話を焼きたい――と思われる。
 ならば、そこを利用するほかなかった。
「さ――最終的にセックスを行うとしても、その前段を、知りたいですし、教えていただきたいんです」
「教えて……欲しいの?」
「是非!」
 その方向でいくしか、バーナビーには考え付かなかった。
0520兎龍2015/12/14(月) 02:44:14.10ID:090dceDg
「や、やっぱり、おっぱいからいくんだ?」
「ま、まあ……世の男子が追い求めるものですからね」
 ベッドに横たえさせたパオリンに覆いかぶさるような形で、攻守を交代する。しかし、あくまでパオリンを立てて教えを乞う。童貞らしく――
 童貞らしいって何だろう。ともかく、言い知れぬ緊張感があるので、らしくはあるだろう。
 胸に、触れる。ぷにゅりと、柔らかい。
「んっ……!」
 思わぬ甘い声に、バーナビーの方が緊張する。真っ赤に染まった顔を見て、パオリンがけらけらと笑った。
「バーナビーさんってば仕方ないなぁ。そんなに、女の子のおっぱいに触れたのが嬉しいの?」
「……え、ええ。涙が出てきそうです」
 ありがたいというよりは、恥ずかしさで。なんて事をしているのだろうか。ともあれ、胸を撫で、擦り、揉み――
「あっ……ん……えっ?……バーナビーさん、甘えん坊さんだなぁ」
 桜色の乳首を口に含んだバーナビーにパオリンは驚いたようだが、よしよしと抱きしめ、子どもでもあやすようにその頭を撫でた。しかし、母子であればこのような行為には及ぶまい。
「そんっ……なに、好き?ボクの、胸ぇ……っ!」
 恥ずかしすぎて堪えられない。一心にパオリンの胸を愛撫する。普段は押さえつけてしまっていたようだが、しっかりと重量感のある胸に育っていた。こうして揉んでいると、どうしようもなく悪い事をしている気がする。
 そして――
「あっ……も、もう……するの?」
「い、いえ!まずはここを、確かめたいなと!」
 胸だけでパオリンの方はずいぶん気持ちが高まっているようだが、体の方はまだまだだった。今、指で触れたが、うっすらと湿り気があるぐらいで、まったく潤いが無い。
 こんな所に強行突入をすれば、破瓜以外の血が流れてしまう。
「……失礼しますね……?」
 眼鏡を外し、それを脇にやると、そこへ直接舌をやった。
「ふわっ!?」
 ぎゅっとパオリンの両腿が、バーナビーの顔を挟み込んだ。
「きょっ……興味はあるかもしれないけど、そ、そういうのは、どうかと思うよ、ボクは!」
「そこを何とか。パオリンさんにしか、頼めない事なんです」
「えっ!?た、頼られちゃったら、仕方ないけど……そ、そんなところ……舐めるとか……バーナビーさん、ヘンタイなの……?」
 ぐっと言いたい事を堪える。普段であればこんな事はしないし、するにしたって、これだけで変態の誹りは受けたくない。
 もっと独創性に優れたプレイは世の中に溢れているのに。だが、こんなところで言い訳をしても話は進まない。
 ぺろぺろと、獣のように、パオリンのまだ未熟そうなそこに舌を伸ばす。
「あ……っ!」
 とはいえ、まるきり子どもというわけでもないようだ。女の艶めいた声がパオリンの口から漏れてくる事に動揺しながら、隠れていた小さな粒を舌先でほじくるようにして舐める。
 れろれろと重点的にそこを責めたてれば、パオリンは声にならない声を上げた。両腿に押しつぶされそうになるので、バーナビーが両腕で足を強引に開かせた。
 ちゅうと尖り始めたそこに吸いつけば、じたばたと足だけでなく、体がのたうつ。
「あーっ!ああっ!ば……ぁなび……さんっ!ソレ、駄目っ……!しちゃやだっ!」
 つりそうなほど足を引きつらせ、パオリンが真っ赤な顔で懇願してくる。
「駄目、ですか……?」
 ふう、と、そこに息を吹きかけると、またびくびくとパオリンが体を震わせる。
「だ――」
 だめ、と、口にしかけて、口の端から涎を垂らしていたパオリンが何か、考えている。
「バーナビーさんが。……バーナビーさんがどうしてもって言うなら、止めないけど。けど――」
「……どうしても、です」
 ふふっと笑って、そこへの刺激を再開する。
「ふわぁあ!やっ、あっ……んんっ!」
 ずいぶんお気に召していただけたようだ。そう思いながら、指を肝心の場所に差し入れる。反応の割にはあまり――そう思っていたが、探るように指を差し入れしていると、奥からとろりと、歓喜の雫が溢れてきた。
 だが、それでもまだ心もとない。
「……やだ……これ、なに……?カラダ……びくびくって……ボク、変だよぉ……」
「――」
 このまま刺激を与えれば、パオリンを満足させる事は容易いのかもしれない。一度快感を与えれば、それで納得しそうな感はある。しかし――
「――僕を、男にしてくれるんでしょう?」
0521兎龍2015/12/14(月) 02:47:36.43ID:090dceDg
「ドラゴンキッド。ここ、舐めると、そんなに気持ちがいいんですか?」
「う……うん。体に、電流が走るみたい……で……体中、変になるの。ねえ、バーナビーさん。もう、しないの……?お、女の子の、大事なところだよ?興味、あるでしょう?」
 もっとして。
 言外に、そう訴えている。
「興味ありますとも。しかし――」
 そこでわざともったいぶったように笑う。
「局部を舐めてそんなに気持ちいいという事は、僕も貴女に舐めてもらったら、同じように気持ちがいいんでしょうか?」
「へっ?」
「これは調べてみる価値があると思うんですよね。もしかしたら、ドラゴンキッドが童貞の僕に自信を持たせるため、お芝居をしているのかもしれませんし」
「し、芝居じゃないよ!?ボク本当に気持ちい――えっと、その……あの……」
 照れが出たようで、言葉の後半が濁った。
「気持ちよくないのに無理をさせていたなら申し訳ない事です」
「違っ……!」
 バーナビーが優しく笑った。
「ですから。ここを舐めると気持ちいいんですよ、と、ドラゴンキッドも教えてくれませんか?僕に」
 そう言って、バーナビーが、あぐらをかくようにして、ベッドに座り込んだ。
「気持ち良ければ、僕も安心して再開できますから」
「き、気持ちよくできなかったら……?」
 ゆっくりと起き上がったパオリンが、心細そうにバーナビーに問いかけた。バーナビーは相変わらず、穏やかな笑顔をたたえている。
「ドラゴンキッドにはお詫びをしないといけませんね」
「それって、もう、ここを舐めてくれないって事?」
 追いすがるような表情に、バーナビーが劣情をもよおす。――今すぐ押し倒したい。しかし、まだだと堪える。
「そうなりますね。……なあに。簡単な事ですよ。貴女が僕を気持ちよくしてくれればいいだけの話です」
 卑怯な言い草だと思ったが、そう言ってパオリンを誘導すれば――もっと抵抗するかと思ったが、おどおどとではあったものの、素直にバーナビーを口に含んだ。
 どうやらとてもお気に召していたらしい。一刻も早くあの快感をまた得たいと、ぐちゅぐちゅと丹念にそこを頬張った。
「ひ……ひもひいいえしょ?」
「どうでしょうね」
 正直な感想だ。なるほど、技巧を磨いていない場合こんなものなのかとバーナビーは少々がっかりしている。――もちろん、パオリンもそれを読み取った。
 どうすればいいのかと慌てて――とりあえずこれをもっと飲みこめばいいのかと考えたあげく、思った以上の長さに喉の奥を刺激され、盛大にむせこんだ。
「だっ、大丈夫ですか!?す、すみません、もういいですから――」
 濡れきっていないパオリンの負担を減らす分には、この唾液だけで何とかなるだろう。そう思ってバーナビーがベッドの上で涙ぐみながら咳き込むパオリンの背を撫でさする。
「申し訳ない事をしました。もう結構ですので――」
「駄目。バーナビーさんを、気持ちよくする!」
 そう言うと、再度バーナビーを口に含んだ。やはり根元までは飲み込めそうもない。
 どうしたら気持ちよくできるのだろうとパオリンは考え――バーナビーがしてくれたように、舌を使い始めた。
「ドラゴン、キッド……?」
 稚拙な動きではあるが、丁寧に筋にそわせて舌を使い――そして、ちゅうちゅうと先端に吸いつく。
「……っ」
 ふう、と、大きくバーナビーが息をついたのを見て、どうやらこれで間違ってはいないらしいとパオリンの方も勢いづいた。何だか犬か猫みたい。そう思いながらも、必死で舌を這わせる。
 少し、固くなってきた?
 そう思い見上げれば、バーナビーが口元に手をやり、荒い息を必死に我慢しているように見えた。
 あのバーナビーさんが!ボクで気持ちよくなってる!
 パオリンの目が輝いた。――しかし、ただ舐めたり、吸いついたりするだけでは、そこが限界だった。ずいぶん硬度を増しているが、なんとなくまだ、頼りない気がする。
 それに、自分がしてもらった時は、こんなものではなかった。声なんて我慢できなかった。体中がビクビクした。
0522兎龍2015/12/14(月) 02:49:25.21ID:090dceDg
「……あ」
「ドラゴンキッド!?」
「こっひ、だめ?」
「いや、そこはあまり素人にはオススメできない――っう!」
 やっぱり。パオリンが目をつけたのは袋の方だった。
 くにくにとそこに手を伸ばせば、意外な事に、中に芯があるような感触があった。もっと丸々としたボールみたいなものかと思っていたけど、ずいぶんシワシワで驚いた。
 そうか、男の人のここってこんな風になってるんだ。と、目を輝かせている。
 しかし、バーナビーの方は気が気ではない。確かにそこは好きだ。今されているように、口に含まれ舌で転がされるのなんて、特に。しかし、噛み潰されそうな恐怖感がある。もし力加減をあやまったら――想像しただけで血の気が引く。
 しかし、引いた血の気は、そこに集まっていった。恐怖感が、言い知れぬ快感へと転化していく。胡坐をかいていたバーナビーは、すっかりベッドに寝転がってしまい、パオリンがよりそこを口に含みやすい様にと、大きく足を広げてしまっている。
「ドラゴンキッド……いい、ですから。そのまま、こっちに……」
 バーナビーがパオリンに自分に乗っかるようにと誘導する。パオリンは最初、いいのかなと遠慮していたようだが、意図に気づくと、蕩けたような表情をバーナビーに向けた。
「ふあぁ……ばーなびーさぁん……それ、いいよぉ……!もっと、して……!」
 互いに愛撫を続けるつもりだったが、すっかりパオリンの手も口も留守になっている。残念ではあるが、まあ、かまわないと、バーナビーはちろちろとパオリンを舐め続けた。しっかり濡れてきている。バーナビーが笑った。
「さて、では……」
 バーナビーが位置を変えようとしているので、パオリンは残念そうな顔をした。ずっとずっと、そこを舐めていてほしいのに、どうしてやめちゃうの?と。
「そんな顔をしないでください。今日の本題は、そこではないでしょう?」
 さて、本題とは何なのか。心の中で苦笑しながら、バーナビーがパオリンに覆いかぶさった。さきほど濡れないまま事におよんだ痛みはまだ記憶に新しいはずだ。嫌がるのならば、それで説教の一つでもしておひらきに――
「うん。だよね!」
 だよね!じゃない。
「あの……いいんですか?」
「だって、ボクが言い出した事だもん!」
「あの。変な責任感とか抱えているだけなら――」
「ボクは、バーナビーさんの先輩だよ!?ボクがバーナビーさんの――」
 と、そこでパオリンが何かに気づいたようだ。そしてふふふと笑った。
「えへへ。……ボクが、『バーナビー』の事、一人前にしてあげる」
 ヒーローのキャリアは確かにパオリンの方に分があるが、生きてきた年数ならバーナビーの方が上なので、そこにこだわっても――そうは思ったが、それでパオリンの気が済むなら、それでいいだろうと、バーナビーは目をつぶった。代わりに――
「では『パオリン』、お願いしますよ?」
「――!」
 ぼっとパオリンの顔が真っ赤になった。
「やっぱりそれ駄目だ!何か恥ずかしい!ドラゴンキッドでいいよ、ドラゴンキッドで!ねっ、バーナビーさん!」
「どうしてですか、いいじゃないですか、パオリン」
「――っ!もう!面白がってるだけでしょう!?」
 可愛い。
 そう思いながら、バーナビーが、パオリンに静かに侵入を始めた。
0523兎龍2015/12/14(月) 02:50:55.43ID:090dceDg
「あっ……!」
「やっぱり、痛いですか?」
「痛い……けど、最初の時ほどじゃ、ない……」
「なるべく、早く終わらせますからね?」
「え、遠慮しなくていいよ!バーナビーさん初めてなんだから!」
 ……そう言えば、そういう事になっていた。
「遠慮しなくていいよ?ボクは、我慢できるから……!っん……あっ……痛……っ――だ、大丈夫!」
 奥に進むたびびくりと体を震わせるのでバーナビーは申し訳なく思うが――自分だって、まだまだ若い。気遣う余裕はあっても、快感を、快楽を求めてしまう。
「はっ……くっ――パオリン。今、全部、入りましたよ?」
「うん、わかってる……バーナビーさん――バーナビーが、ぴったりくっついてる」
 ぎゅっとパオリンがバーナビーにしがみついてきた。
「良かったね、バーナビー。これで童貞卒業だよ?」
「はは。そうですね。ありがとうございます――と、言いたいところですが」
 これだけでは学長の挨拶が終わったぐらいですよ。そう言って、バーナビーがパオリンの腰に手をやった。
「んっ、あっ、ふぁっ――」
 打ち付けるたびに、パオリンから声が漏れる。辛そうだが――『童貞を卒業させてあげる』というありがたい申し出に全力で胸を借りる事にする。
 ふるふると、パオリンの胸が揺れる。時折腰から手を離し、その胸の柔らかさを確かめる。ついつい余分な力が入りそうになるが、ぐっとこらえ、そのなめらかな感触を堪能する。
 内壁の襞が吸いついてくるようだ。腰から砕けそうになる。蕩けて、溶けきってしまいそうだ。
「ばっ……バーナビー、なんだか、必死すぎて……いつものバーナビーじゃ、ないみたい」
「貴女が、こうさせるんですよ?」
「そっかぁ。ボク、そんなに、すごいんだ」
「ええ。流石の一言に……尽きますね」
 軽口を喋るのもまだるっこしい。ただただ、その体に溺れてしまいたい。
 小さな体は、バーナビーがほんの数時間前まで想像していたような子どもの物ではなく、十分すぎるほど、女性の体をしていた。
 まごう事なく『女の体』だ。
 バーナビーのはち切れそうな欲望を苦しみながらもすっかり咥え込み、離すまいと吸いつくように絞り切ろうとしている。
「あっ……パオリ……ンっ!はっ……あっ……!」
 漏れる声がずいぶんと情けない。
 もう限界だ。
「パオリン、離してくださ……い。もう、出そう……ですから!」
 子どものようにしがみついているパオリンにそう訴える。しかし、パオリンからの拘束は解けない。快感の波のせいで、聞こえていないのかもしれない。あるいは、体が上手く動かせないのかも。
 そう思ったが、紅潮した頬のまま、パオリンがバーナビーを見た。
「――!」
 蕩けたようなその表情の艶めかしさに、バーナビーが言葉を失う。
「せっかく初めてなんだから、このまま、してよ……」
「い、いえ、それは流石に……!」
 駄目だ、限界が近い。
「あのね、バーナビー」
「はい!?」
「実はね、ボクも初めてだったんだ」
 知ってますわかってます!痛いって言ってましたよね?もしかして、わかってないと思ってました!?僕が『童貞』だから!?言いたい事は色々あったが、それどころではない。
 しかし、パオリンの細いしなやかな足が、ぎゅうっとバーナビーの腰に絡みついて離れない。
「ボクの処女、ちゃんと、貰って……?」
「なっ……!」
 耳元で囁かれた声がとどめだった。
「あっ……ぅ……」
 気の抜けた声とともに、一気に脱力感がやって来る。
 しまった。しかし、もう何もかも遅い。息をつくたびに、パオリンの内壁へと注がれていく。
「あっ……!ね。バーナビーさん。もしかして、コレ……ね!そうなんだよね?」
 卒業おめでとう。にこにこ嬉し気にバーナビーの頭を撫でているパオリンの顔を見ていると、もう、これでもいいだろうという気になってくる。
0524兎龍2015/12/14(月) 02:51:41.06ID:090dceDg
 翌日。
 トレーニングルームでの皆から受ける視線が痛い。
 いずれは何がしかの方法でバレるとは思っていたが、まさか昨日の今日でとは。
「お前……」
 絶句している虎徹。しかし、ごほんと大きく咳をした。
「まあ、アレだ。前からお前らアヤシイなーとは、俺も思ってたんだよなー?ともかく、やったな、バーナビーセンセイ。これでお前もチェリーボーイを晴れて卒業だな!」
 ああどうも。貴方の節穴っぷりは今日も抜群に冴えわたってますね。顔をひくつかせながらバーナビーが虎徹の目を見る。
「……なあ。俺にも教えてくれよ。すっげー舌使いなんだって?すげーなお前、実践無しでそれって。何、バニーちゃんもしかして潮とか吹かせられんの?」
 どこで使うんですか誰に使うんですか。そんな皮肉で虎徹をやりこめる元気すら出てこない。
「……気持ち悪い」
 恋する乙女のカリーナには、生々しいそれらは汚らしい物に映っているらしい。そこについても弁明したいところだが、視線を合わせようとすると真っ赤な顔でキースの背に隠れてしまった。キースはあいまいな笑顔を浮かべている。
「バーナビー!」
 元気の良い声が響いた。パオリンだ。
「えへへ」
 いつもはハードなトレーニングメニューもこなしているのに、今日はストレッチなど、軽めの物をしているらしい。それはそうかもしれない。照れくさそうに小さくひらひらと手を振っている。
 バーナビー、ですってよ。聞きました?奥さん。虎徹がからかうように、早速見せつけてるぞあいつら、等とカリーナ達と話している。

 バーナビーがむっとした顔で、マットを出してストレッチをしていたパオリンの方に向かった。そして叱りつけるように眉間に皺を寄せ、目線を合わせるためしゃがみこんだ。
 そしてそっと耳元に囁いた。
「いちいち皆にしゃべってしまうと、僕が貴女にイロイロできなくなるでしょう?わかりましたか?――『パオリン』」
 ぱちくりと、パオリンが瞬きをした。色の白いバーナビーの肌は真っ赤になっている。
 その気は確かに無かった。だが、最初がどうあっても、本当にまったくその気が無ければ、いくらなんでも昨日のような行為になんておよぶわけがない。
「聞こえてます?返事は?」
「……もう一回」
 あらためて言われて、バーナビーがわざとらしい空咳で照れを必死で誤魔化した。声を潜め、囁く。
「……来週、僕のために予定を開けておいてくれますよね?その……パオリン」
 可愛い後輩のお願いだ。パオリンに断る理由などない。名前は二人きりの時に、喉が枯れるまで呼び合えばいい。だから今は、バーナビーと同じく、パオリンも囁き返した。
 もちろんだよ、バーナビー、と。
0525兎龍2015/12/14(月) 02:53:54.41ID:090dceDg
以上です。
久々に見たら他にも人がいたみたいなので書いてみたけど、もっとファッショナブル?スタイリッシュ?な
サバサバした感じの方が良かったんだろうか…
0527名無しさん@ピンキー2015/12/14(月) 20:22:06.64ID:8d+BIW3u
乙!2人とも可愛い!
いいもの読ませてもらった、ありがとう
兎龍好きになったよ
0528名無しさん@ピンキー2015/12/14(月) 21:04:24.12ID:Ht9FmXdo
乙!乙!乙!萌えた!そして面白かった!
部活っぽい兎龍希望と書いた者です
久し振りに覗いたら珠玉の兎龍が投下されてて感謝感激
すっとんきょうな先輩後輩が可愛かった!ありがとうございます!
0529名無しさん@ピンキー2015/12/16(水) 22:16:17.47ID:9HXG2j5n
まさかそんなに早く反応が返ってきていたとは…
感想ありがとうございました!
0530名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 01:18:47.33ID:3ejl14Y2
おつおつ!!!
久々に良いものを読ませてもらった!
ニヤニヤします!
0531名無しさん@ピンキー2015/12/27(日) 03:02:41.40ID:FgMWA11C
いいもの読ませてもらった、感謝

くれくれで申し訳ないのだが、ベタなラブコメみたいな獅子薔薇読んでみたい
0532名無しさん@ピンキー2016/01/25(月) 01:26:04.31ID:B++JpyTj
>>517
やべぇよ可愛いよ
兎龍なら肉食×肉食カプかなーと思ってたけど、こういう初々しい感じもいいなぁ…
0533虎薔薇 0/72016/02/15(月) 05:25:23.71ID:IsG622K+
日付変わってしまったけど流します ご確認の上お願いします

【使用レス数】 7予定
【カップリング】 虎薔薇 (虎徹とカリーナ)
【特殊嗜好等】 無理矢理 ほぼレイプ
【その他】 虎徹視点
0534虎薔薇 1/72016/02/15(月) 05:27:13.83ID:IsG622K+
 俺もいつだって笑顔でいたいところだが、昨日ポイントゼロのまま橋を二車線分ぶっ壊して、朝からスポンサーが三社、契約を打ち切るの何のと大騒ぎ。昼からは、前から争っていた賠償金裁判で全面敗訴。控訴もするだけ無駄と会社が判断していたため、即日判決が確定。
 あちこちから嫌味と、実務的な書類仕事と、踏んだり蹴ったり。俺の嫌し
である楓はといえば、友達の家にお泊りとの事で、電話で声も聞けないときた。
 いくら俺でも気分がささくれ立つ。

「た、タイガー、遅かったじゃない」
 残業をどうにか終わらせ、このまま帰って寝ても悪い夢を見るだけだと一汗かきにトレーニングルームに来たのだが、またうるさい奴が。
 遅かったじゃないって、俺、お前と約束とかしてたか?
 ……ブルーローズがいい子だというのはわかっている。ずいぶん俺も助けられた。しかし、いかんせん口やかましい。あと、昨日の出動でコイツが一番ポイントを掻っ攫っていったというのも、仕事なんだから別個に考えるべきとは思いつつも気に入らない。 
 この上お小言なんて聞きたくもない。何でこんな遅い時間までコイツ残ってるんだよ。適当に挨拶をしてトレーニングをしようと思ったのだが、そのブルーローズが、ちょこちょこと駆けてくる。
 顔赤いんだけど。何、いきなり怒られるの?ものすごい剣幕で?いい加減心折れちゃうぞ?
 そう思っていたら、ブルーローズが小さな箱をぐいと差し出してきた。
「あの、その。……これ!チョコレート」
 ああ、そうか。今日はバレンタインデーか。そう言われてテンションが上がる。
 とはいえ、当然の如く義理だ。確か会社に言われて仕方なくとか言ってたよな。義理も義理。もはや業務の一環で、義理すら感じていないのではない。
 ……上がったテンションが下がった。むしろさっきよりも下がった。
「あー、あんがとな」
 そう言って受け取ると、ぱっとブルーローズの表情が明るくなった。そうか、俺にこれ渡すまで帰れなかったのか。やっと帰れるって事か。はいはいお仕事ご苦労様。
 ……俺はさ、ちょっと嬉しいなとか、一瞬思ったってのに。
 今日一日ろくな事が無かったのは俺のせいで、こいつにあたっても仕方ないとはわかっているが、俺だって聖人ではない。頭でわかっていても、どうにもならない事だってある。……少しだけ、意地悪をしてやろうという気に、なってしまった。
「けどな。チョコなんて貰ってもなー、俺、甘いもん苦手だし」
 そう口にすれば、ブルーローズがびくりと体をこわばらせた。
「ご、ごめん……」
 その様子に、うわ、悪い事をしたな、そんな事ないぞ、俺、毎年すげー喜んでただろ?ほら、酒と一緒に食べると結構美味いしな――とフォローを入れねばと思う。……いつもなら、もちろんそうした。
 なんなら今も、うっそでーす、ドッキリだーいせーいこーう!などと言って安心させたいと思っているのだが、申し訳なさそうなブルーローズの様子が、何故かすごく、愉快だった。
 すげー疲れてる。これは駄目な兆候だ。そう思うが、どういうわけか歯止めがきかない。
「義理とか感じられても、欲しくも無い物貰ってもしょうがねえよな」
「……!」
 俺の言ってる事もかなり酷いけど、そんなに気落ちする事ないんじゃないか?こんなの、明らかな難癖じゃないか。そりゃ厚意を無碍にされたら悲しくはなるだろうけど。 
 普段強気なブルーローズがしゅんとしてしまっているのが意外で、ついつい言わなくていい事が口をつく。
「そんな顔するなって。俺はな?欲しいモノをくれるなら、すっげー嬉しい、って言ってるんだよ」
 そうやって話を振れば、ブルーローズが媚びるように――というわけではないだろうが、俺を見上げてきた。
「な、何がいい?あの……えっと、お酒とかは私じゃ買いにいけないから、他の物で――あと、お小遣いで何とかできる範囲でお願いしたいんだけど」
 そんな必死になる事か?そんな顔を見てしまうと――悪い考えを、思いついてしまうじゃないか、なあ?
「金なんてかかんねえって。学生さんにたかるとか、鬼かよ、俺は」
「べ、別にたかられてるとかは思わないわよ。ただ、せっかくだから、気に入ってもらえるものの方がいいなって」
「殊勝な心がけだな?よしよし。……ほら、アレだ。父の日の肩たたき券とかソレの延長だよ。――要は、お前が俺にどれだけ感謝してるか、って話」
「……え?」
 ああ、俺、ずいぶん悪い顔をしてるのかもな。ブルーローズの顔が、警戒したものになっている。けど、まだまだお子ちゃまだよなあ、ブルーローズ。ヤバいと思ったら、様子なんて見てる場合じゃないだろ。さっさと逃げ出さないと。
0535虎薔薇 2/72016/02/15(月) 05:28:10.98ID:IsG622K+
「――ん」
 シルバーステージの一角にある、そういう意図で使うホテルの一室に、ブルーローズを連れて入る。
「あの……」
 ずいぶんと怯えた様子だ。まあ、そりゃそうだよな。
 けど、あからさまにそういう所に車で乗り付けてるんだし、受付で俺が昔と色々システムが違って何とも格好のつかないやりとりをしている間に、逃げ出そうと思えば逃げ出せただろ。着いて来たんだから、今さらそんなつもりありませんでしたは通らない――はずだ。
 しかし、お前何で今日、制服だよ。俺、冷や冷やしたぞ。俺の連れているのが学生だとここのホテルもわかっていただろうが、コスプレだと思っていましたとか何とか、ともかく知らぬ存ぜぬで通すらしい。まったく、なんてところだ。
 ……ブルーローズはともかく、俺とホテル側には口裏を合わせる限り不利益を被る事はないので、そこはもういい。
「こんな所に来ているんだから、わかるだろ?」
「わかるだろって……」
「日々のお仕事で疲れてるオジサンを癒してください、って事」
 お前のカラダで。
 わざわざわかりやすように、そう付け足してやる。まさかこんな所に連れ込んでおいて、肩叩きや人生相談で終わるわけがないだろう。
「――」
 ……泣くかな。泣くよな。泣きそうだもんな。
 どうしよう。
 まだ、冗談だとか、思っているのかもしれない。俺、本気だぞ。本気でお前としちゃうからな。……な、泣かれたり、怒鳴られたりしたら、流石にしないぞ。……どうなんだよ。

「わ、わかった……」
「わ――!?」
 わかったって何!?お前、癒してくれるの?お前のカラダで?俺を!?本気か!?
「……シャワー、浴びるね?……た、タイガーが先の方がいい?」
「――いや、ブルーローズが先でいいけど」
 ちょっと待て。色々時間が経って少しは冷静になって来たけど、マズイだろ。シャワーの音を横に聞きながら、俺はベッドの上で正座をしている。
 最近って、そういうの、アリなのか?
 え、お金とか請求されるやつ?後から脅されるやつ?
 どっから合意?あー、何かそういうの、ヒーローになる時の法律の講習で習った気がするぞ?そんなところまでヒーローの仕事に関係あるかよって、ろくに頭に入れてなかったのが悔やまれる。
 しかし、ブルーローズ、まだ学生だぞ?こんなオジサンとしちまうの?今ってそんな感じ?ブルーローズってそんな奴だったの?
 自分でそう言っておきながら、混乱している。
 ――けど、ブルーローズだって、もう大人っていえば大人なんだよな。つーか、こんなとこに来て、付き合ってもないオジサン相手にするぐらいなんだから、もうオトナになっちまってるんだろうな。
 ……だったら、いいんじゃないか?
 どうせ、いっぱいヤってるんだろ?あんな可愛い顔して。俺の知らないところでしてたんだろ?だったら俺と一回するぐらい――
0536虎薔薇 3/72016/02/15(月) 05:28:52.58ID:IsG622K+
「あの……じゃあ、タイガー、どうぞ……」
 早ぇなおい!?そう思ったのだが、時計を見れば、そこそこの時間だった。むしろかかり過ぎているぐらいだ。
「あ……ああ――」
 そう言ってベッドから降り、シャワーに向かおうとしたのだが――すれ違う時の、ブルーローズの湯上りの匂いと、その血行の良くなった火照る肌に、やられてしまった。
 ぐいとブルーローズの手を掴み、そのまま押し倒してしまう。
 ヤバい。たまらねえ。
「や、やだ!シャワー、シャワー浴びてよ!」
 ここに来てやっと抵抗らしい抵抗を受けた。
「うっせえよ。そんな汚くねえよ」
 今朝、風呂には入っている。今日は一日冷や汗のかきどおしだったが。そりゃ俺だってどうせならさっぱりとして事におよびたい。しかし、どうせならこの方がらしくていいのではないかと、思ってしまった。
「何だよ。やっぱヤる気とか無いんじゃないか」
「そんな事――」
「お前がもたもたシャワー浴びてるから、時間ねえんだよ。何?時間切れとか何とかで逃げおおせられるとか、思った?」
 そうじゃないと言っているが、覚悟がついていない事はわかった。そりゃそうだろう。けど、もう今さら逃すわけがない。
「ん……んんっ……」
 キスとか、すげえ久々だ。そう思いながら、組み伏すようにしながら繰り返す。柔らかい。ぷるぷるしてる。だよなあ。こいつすげえいい唇してると思ってたんだよ。もっと寄越せよ。……口開けろって。こんなところで焦らすんじゃねえよ。
 そうそう、いい子いい子。じゅるじゅると逃げ回ろうとする舌を追い掛け回す。たっぷりと唾液を流し込んでやれば、むせ込み、涙ぐみながらそれを飲み込んだ。
「もっと力抜けって。これじゃあまるで、俺が犯してるみたいだろ?」
 みたいも何も。そう思いつつ、服を脱ぎながら、ブルーローズの体を弄る。
「そんな事、言われたって、わかんない……」
 なに今さらお嬢ちゃんぶってるんだよ。しばらくいじってやればこんなにしっかり乳首おったててるくせに。
0537虎薔薇 4/72016/02/15(月) 05:29:32.59ID:IsG622K+
「……ほ、ほら。しろよ。普段世話になってる感謝の気持ちを込めて、懇切丁寧に」
 がしりと頭を掴み、押し付けるようにする。流石にブルーローズもフェラなんてしたくないようで、はっきり嫌とは言わないものの、口を引き結んで咥えようとはしない。結果、ブルーローズの頬や唇が、俺のに擦り付けられるだけだった。
「……んっ……んー!んんっ……!」
 シャワーに入っておけば少しは違っただろうか。しかし今さらちょっと待ってろともいかない。……さっさと挿れてしまった方がいいようだ。
 こいつに咥えてもらってもうちょっとしっかり勃ってからと思っていたが、仕方ない。自分である程度扱いて硬度を確保する。
 では――
「……なあ、ブルーローズ。お前、俺に感謝してるんだよな?」
「え。そ、それは――」
 まあ、犯されかけててまだ感謝の気持ちが残っているはずもないか。でも、感謝してもらわないと、いけないんだよ。
「感謝してるよな?だからお前、ここに来てるんだよな?」
「……か、感謝はしてるけど――」
「そうそう。いい子だよな。物事への感謝を忘れない。いい心がけだ」
 後に続くであろう言葉を掻き消すように言葉を重ねる。
「お前の感謝の気持ち、ちゃーんと受け取るからな?」
 備え付けの安物なんて、使ったところで意味なんてないだろう。
 学生さんと生でヤれる機会なんて、多分もう一生、ない。だったら、たっぷり味わうしかないだろ。
 心配していたが、それなりに濡れている。このぐらいならいける――はずだ。ぐっと押し込む。
「や、あぁあ……!」
「んー?嫌じゃねえだろ、ありがとうございます、だろ?日々の感謝を言葉にしろって。義理チョコの代わりぐらい務めて見せろよ」
「ひぅっ……あ、りがと……ごさいます……たいが……ぁ、ありがとうござ、ございますぅう……!」
 素直なもんだな。それともそれだけ怖いのか?けれど、何と言うか、気持ちがいい。こっちの方は、こういう事をするのが久しぶりのせいなのか、思ったほど上手く挿入らなくってちょっと焦ってるんだが――
「――!?」
「あっ……ふぁ……うぅ……」
 お前――
 ちょっと待て。ちょっと待てちょっと待て!?
「ブルーローズ、お前、初めてか!?」
「……」
 ぼろぼろと涙を零していたブルーローズがこくりと頷いた。
0538虎薔薇 5/72016/02/15(月) 05:30:11.42ID:IsG622K+
「……」
 どうする。
 お前こんな無理強いされてホテルでやるとか、二回目三回目とか関係なしにきつい事だろうに、なんで初っ端からやらかしてるんだよ、ないだろ普通!
 いや、待て、初めてだから断り切れなかったとかか。
 怖い同僚に因縁つけられて、力づくだったからどうにもできませんでしたってか。うわ酷え。鬼の所業だ。
 じゃあ処女じゃなけりゃ許されるかつったらそうじゃない。そうではないが、こりゃまずいだろ。
 しかし今さらどうする。
 突っ込んじまってるぞ、血ぃ出てるぞ。やっちまってるぞ。今さらまっさらにはどうしたってできねえだろ。あと、何ならもう俺、射精そうなんだけど。
「……」
「ごめ……なさい、タイガー……」
 ごめんなさいじゃないだろ、ごめんなさいは俺の方だろ。ごめんなさいどころじゃすまないだろ。
「感謝、してるから……ずっと。だから……タイガーが、気持ちよくなるように、して……ください……」
「――」
 お前、何なんだよ。感謝ぐらいで男にヤらせるのかよ。他の奴らでも、難癖つけたらさせたのかよ。
 ……こんな難癖、どんな人間がつけるんだよ。無いよな、普通。
「……そうか」
 何でも人の言う事聞いてちゃいけないんだぞと、教え込むためにも。痛い目に合わせておいた方がいいよな。そうだよな?
 ずちゅりと引き抜くと、先ほどよりしっかりとブルーローズの朱の痕が俺にまとわりついているのがわかった。
「――ちゃんと、感謝を、示せよ?普段俺が世話してやってる義理を、果たすんだぞ?」
「う、うん……痛っ……!」
「痛いじゃないだろ?」
「あ、ありがとうごさいます……っ」
「そうそう。いい子だなあ、ブルーローズは」
 ぐぷぐぷと、押し込む。初めてなら、もっと濡らしておいてやった方が良かっただろうが、もはや今更だ。
 あえて、激しく突く。
「あっ、ふゃあ……あっ、んっ……やああ――じゃ、ない……あ、ありがとうございます。タイガー、気持ちいいです……っ!気持ち……ふぇえ……」
 抱きこむようにしていたが、辛そうな顔が見ていられない。
 これ以上見ていると――ますます酷い事したくなってしまう。
 後ろから突く事にする。バックでといきたいが、ブルーローズに四肢を踏ん張る事はできそうにないようだった。おかげでずいぶん窮屈な事になる。どうにか立膝をつかせ、それでも時折へばりそうになるのを俺が支えて、どうにかバックらしい体勢をつくる。
「あっ……ふぅん……それ……」
 ぐちゅぐちゅと擦りつけるように動いていると、甘い声が出始めた。なに?お前、こねくり回されるのが好きなの?
 後ろから覆いかぶさるようにして首や肩口に歯を立てると、悲鳴に近い声があがる。けれど、こうすると締まって気持ちいい。それに、声の割にブルーローズの顔は恍惚としている。
 あー、お前、こういうのが好きな人?
 ――じゃあ、やっぱ激しくてもいけるだろ。ピストン運動を再開する。
0539虎薔薇 6/72016/02/15(月) 05:31:26.38ID:IsG622K+
「あっ、ああっ、あっ、タイガー、たいがあぁ……!」
 慣れてきたのか、反応が変わってきた。
 ずこずこと突きまくっているのに、なかなか上々の色気のある声があがっている。俺の方も、ブルーローズの感謝の気持ちが直に伝わってきて、かなりいい感じだ。限界が近い。
 どうするかな。このまま尻にぶっかけるか。それとも、あの可愛いお口にぶっ刺して、喉の奥に叩きつけてやるか。
「たいがぁ、タイガー、あっ、ありがと……ありがとうございます、ありがとうございますぅう……!」
「――」
 ……こんなに俺とできて感謝してるんだから、俺が気を使って外に出してやる必要とか、ないんじゃないか?
 むしろこんなに感謝されてるのに、外に出すとか、そっちの方が酷いだろ。――ああ、そうだとも。
「あっ!?」
「ブルーローズ。お前の俺への気持ち、よーくわかったぞ?」
 感謝の気持ち、な?
「えっ!?」
 今まで蕩けたような顔をして腰をくねらせていたのに、急に正気に戻ったような顔になる。……どうした?
「あっ、あの……」
 本当に動揺している。どうしたんだろうか。俺がイきそうなのがわかったのか?突然きゅうきゅうと締め付け始めた。……こりゃもう、内壁で射精せって事だろ。
「そ、その……あの、タイガー、あの……」
「よしよし、よくわかったからな?だから、いい子でもうちょっと我慢しろよ?」
「――!」
 ぱんぱんと、今まで以上に激しく、リズミカルに打ち付ける。結構な力がかかっているのか、ブルーローズの体が、跳ね動く。
 ああ、たまらねえ、すごくいい。
「ああっ!タイガー、タイガー!激し……っ……!壊れちゃう……お腹、変になるぅ……!」
 一回きりで壊しちまうような使い方するかよ。俺はもっともっと――お前と、こういう事、したいんだからな!?
「ひゃらぁああ――!」
 ひときわ大きな声をブルーローズがあげ、体をのけぞらせた。ぎゅうっと、内壁が激しく収縮する。それにあわせて、俺も、一気にブルーローズの内壁に、吐き出した。

「ふぁ……あああ……や、らぁ……カラダ……ちから、入らない……ぃ……ひぅっ……たいがー……んぅ……」
 びくびくと、ブルーローズが時折体を震わせるたびに、俺は腰を動かし、ブルーローズの快感の波が長く続くようにしてやる。
 そんな事をしているものだから、中途半端に内壁でまた勃ってしまって、半端な刺激で射精なんだかなんだかわからない物を時々惰性のようにブルーローズの内壁に流し込む。小さな子宮が俺の流し込んだモノを嚥下しようとこぷりと音を立てた気がした。
0540虎薔薇 7/72016/02/15(月) 05:32:28.11ID:IsG622K+
「たい……がー……んぅ……ん……」
 ヤる前は嫌がっていたのに、一回してしまったせいか、ブルーローズは従順にフェラに応じた。あのぷるんとした唇が、俺の物に触れ、吸い付く。まるでありがたい物であるようにとろんとした瞳がそれを見つめ、また、それ越しに俺を見上げた後、口に含んでいく。
 もちろん、そんな光景を目の前にしているのだ、ブルーローズの口の中に一回射精した。まーたコイツが美味そうに頬張るんだ。
「そんなもん、美味いのかよ」
「うん……美味しい……」
 ずいぶん素直になっちまって、まあ。いや、元々扱い辛くはあったが、根は真面目で素直な奴ではあったけど。
 普段の様子が頭にあるから、ベッドの上で、汗ばんだ体で俺の事をタイガータイガーと懐く様がなんというか……可愛い?ともかくたまらなくなり、何度もキスをした。
「たいがー、好き、好きぃ……!」
「な、何だよそれ、サービス?」
 俺の気を荒立たせないため、頭を働かせたのだろうか。けれど、そんな言葉に浮かれ、いい気になる。
「タイガーも、好き……なんだよね?」
「へ?あ、ああ……す、好きだぞ」
「えへへ……!好き……たいがぁ、すき……!」
 そんな顔をされてしまうと、どきりとしてしまう。好きとか、何だよ。嘘だってわかってても、ドキドキしちまうじゃねえか。オジサンはなあ、もうあんまり人に好きとか言ってもらう事ないから、それだけで嬉しくなっちまう悲しい生き物なんだぞ?
 好きと何度も言われると、本当にコイツ俺の事好きなのかもなあなんてこっちは馬鹿正直に反応してしまう。
 勃ったら、そのたびにブルーローズとヤった。最後の方は、もう出る物もないのか、イってるんだけど、あんま出ねえし、挿れようとしたら初めの頃に出した分が押し出されて溢れてくるような有様だったが。それでも挿れたし、出した。

「……おい、ブルーローズ。そろそろ出るぞ」
 延長したけど、これ以上長居するのもまずいだろう。なにせこいつは学生なんだし。
「う……ん」
 シャワーですっきりし、脱ぎ散らかした服を着ながらブルーローズに声をかけると、うとうとしていたブルーローズが起き上がる。あんまカラダ見てると、またやりたくなっちまう。もう出るもんもなさそうだけど。
 ただまあ、気持ちとしてはそんな風に昂ぶってきりが無いので、シャワールームに向かうブルーローズから視線をそらす。
 ……今日がバレンタインデーで、義理があるから、俺の難癖を素直に聞き入れて、こいつは俺としたんだよな?
 じゃあ、一年お預け?いや待て、確かホワイトデーってのがあるはず。……一か月だって、我慢できない。
 俺もう枯れてんじゃねえのかななんて思っていたのが嘘のようだ。
 アイツ、本命、別にいるんだろうか。ずっと前に聞いた時はいないとか言ってたけど、流石に今もそのままはないか。でも、好きな奴はいるみたいな事でファイヤーエンブレム達と騒いでたよな。……ソイツのために、取っておいたんだろうな。
 ざまあみろ。どこのガキか知らないが、お前がのんびりしてる間に、俺がやっちまったぞ、ブルーローズの処女、いただいちまったぞ。どうだ、ははは。……はは。
 俺みたいなオジサンじゃ――駄目だよな。駄目も何も、犯してるんだし、それ以前の問題だよな。
「タイガー好き……か」
 ベッドの上で、アイツが自分を守るために言っただろうその言葉が、悲しいほどに、嬉しくて、こんな形でしか繋がれない事に、泣きたくなった。
0541虎薔薇2016/02/15(月) 05:33:07.07ID:IsG622K+
お邪魔しました!
0542名無しさん@ピンキー2016/02/24(水) 21:20:39.99ID:R8yODL9h
乙!!!
久々に来てみたら!
なんかいろいろだめなおじさんに好き勝手されちゃうローズちゃんおいしいです!
0543名無しさん@ピンキー2016/03/11(金) 21:38:19.03ID:FUbmw8IN
乙!乙!!

私も久々に来てみたらこんなに美味しいすれ違い虎薔薇が…っ
虎徹の大人のズルさと弱さというか駄目っぷりというかにひっかかっちゃうカリーナたん可哀想可愛い
これすれ違ったまんまなのかなぁ?
それだとさすがにカリーナがちょっと可哀想すぎるのでホワイトデーには誤解がとけて
ちゃんとカップルになってると勝手に信じておくことにする!
05461/62016/09/20(火) 04:55:46.47ID:+0tTbdJT
「たいが……ぁ」

 ブルーローズが俺の上に乗っかってる。ゆさゆさ揺れてる。それだけならまだよかった。
「――」
 ずっぽり入ってる。
 がっちりヤってる。イってる。のみならず、ナカに射精してる。
 はーい。ばっちり役満。ダブル?トリプル?飛ぶぞこれ。何が?俺の首?
05472/62016/09/20(火) 05:01:43.34ID:+0tTbdJT
「怖い……」
 欲のままに動いておいて、今さら何が怖いのかとは思うが、降りてこようとするその膝がぶるぶると震えている。こいつはそれで満足しているようだが、俺にしてみりゃ、先の方を擦っているだけで、歯がゆいだけだ。
 さっき最初にヤった時は、ちゃんと奥まで突いてやっただろ?
 腰に手を添えると、ブルーローズはびくりと体を震わせた。わずかにいやいやと首を振っている。
 酔いは――いくらか覚めた。
 あんなぼんやりした記憶で終わりだなんて、そんなもので満足できるわけがない。ぐっと手に力を籠め、落とし込もうとする――が、以外とこいつ強情だな。仕方ない。
「――っあぁ!」
 下から突き上げてやると、それだけでイったみたいだ。それも、さっきまでこいつが自分で動いていた時みたいな軽いやつじゃなく、ちゃんと、しっかり。
「ん……んんっ……」
「こっちの方がいいだろ?」
「いっ……いい……いい、のぉ……はぅ、ぅ……あっ、んっ……ぅ……」
 ブルーローズの口の端からこぼれた涎が、顎を伝った後、俺の腹に落ちてきた。突くのではなくそのまま腰を動かしてやると、また声をあげ――しまいにはくたりと崩れ落ちる。
 一回腰を動かすたびに、人形みたいにぐわんぐわんと大きく体が揺れる。このままだと壊してしまいそうで怖い。体を支えるために、手を伸ばす位置を変えた。
「たい……タイガー……」
 やめてくれと、懇願するのだろう。流石に調子に乗りすぎた。初めての相手なんだから、もう少し気遣ってやらないとな。
 大丈夫だ。ごめんな。疲れたか?――どれかはともかくそう伝えようと開きかけた口は、ブルーローズの唇で塞がれた。
 ガキみたいなキス。多分こういうものなんだろうという、聞きかじった情報からなされる、深くも何ともない、底の浅いディープキス。
 犬か猫にじゃれつかれでもしているような何とも微笑ましい――ほんの数秒のそれのあと、ブルーローズがわずかに唇を離し、息をついた。
 吐息がエロい。
 なんだよ。すげえな、お前。そんな吐息、つけんだ?そんな顔、するんだ?
 ぞくぞくとしてきたところに、とどめがきた。
「……もっと、して?」
 怖いけど、やっぱり気持ちいい。恥じらいを見せながらも、その目は、行為への期待に満ちており――何より俺への締めつけっぷりが雄弁すぎた。『嫌だやめて』じゃねえのかよ。まるで脅迫でもするように、締めつけてくる。
「あっ、タイガー、何……んっ」
 ぐっと抱え込むように体を抱きしめると、ブルーローズが期待に満ちた声をあげた。けど、ごめんな?下から突くのって、結構体力いるんだわ、コレが。醒めてきたとはいえ、酔っ払いには結構堪えるんだよ。だから、楽をさせてもらう。
 繋がったまま体を起こし、位置を入れ替える。
 後ろから突くとか、なんならちょっと冒険してアクロバティックな体位でってのもいいけど、それはまた今度って事で。
 ――今度?
 今度、って、またこいつとヤるつもりか、俺は。酒の席での過ちって事にしときゃいいのに、また今度ってか?……とことん馬鹿なクズ男だな、俺
0548名無しさん@ピンキー2016/09/20(火) 05:10:12.07ID:+0tTbdJT
書き込みが上手くできなくてごちゃごちゃやってる間に
一つ分すっ飛ばして書き込んでるし 続いて書き込みも上手くいかない
もう無理 年寄りには厳しい……
0549名無しさん@ピンキー2016/09/22(木) 01:45:05.16ID:UDOzF8b7
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +
0551名無しさん@ピンキー2018/05/05(土) 14:24:46.47ID:ggvJdc+d
『TIGER & BUNNY』の歴代主題歌まとめ
http://youtubelib.com/tigerbunney-songs

1.1 オープニングテーマ編
1.1.0.1 OP1. UNISON SQUARE GARDEN『オリオンをなぞる』
1.1.0.2 OP2. NOVELS『ミッシングリンク』
1.2 エンディングテーマ編
1.2.0.1 EN1. 藍坊主『星のすみか』
1.2.0.2 EN2. 珠妃『マインドゲーム』
1.3 挿入歌編
1.3.0.1 1. ブルーローズ『GO NEXT!!』
1.3.0.2 2. カリーナ・ライル『My Song』
1.4 劇場版『TIGER &BUNNEY』編
1.4.0.1 劇1. UNISON SQUARE GARDEN『リニアブルーを聴きながら』
1.4.0.2 劇2. NOVES『アースダイバー』
1.4.0.3 劇3. Rihwa『約束』
2 『TIGER & BUNNY』人気主題歌ランキング
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