暇つぶしに読んでくれ

「それじゃ元木さん、また今度ね」
そう言い残すと岩下さんは、長い黒髪を指で弄びながら私を残して部屋から出て行った。
まだ興奮の冷め切れない私は一人、返す言葉も無くベッドに横たわっていた。
ベッド脇の時計は18時30分を指し、涙に濡れた私の目には夏近い夕陽がまぶしく
輝いている。
「帰らなくちゃ・・」
私はそう呟くと、火照った体を起こし傍らのティッシュでどろりとした下半身を拭った。
そしてベッド脇に放り出された下着と制服を身に付けると、安心したのかまた涙が込み上げてきた。

一体私が何をしたの?
どうして私なの?
これからどうなるの?

私の頭の中をぐるぐると暗い思惑が巡り、