【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ8
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0001名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:EvXFiz6W
ここは異種族と人間のエロ・非エロでハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外の見た目に貴賤無し、人外なら何でも受け入れます

《利用上の注意》
・sage推奨
・厨くさい書き込み、荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを
・議論したい人は避難所へどうぞ、移動しない人も荒らしです

保管庫
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絵板
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前スレ
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ7
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「人外と人間でハァハァするスレ 避難所」 管理人:◆AN26.8FkH6 氏
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本スレに投下するか迷ったような作品を投下するスレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/
0291名無しさん@ピンキー2015/11/21(土) 13:28:13.81ID:EyIwWOdG
保守age
0292名無しさん@ピンキー2015/11/25(水) 23:20:43.42ID:ZDapkEna
ネタ思いついたので明日か明後日くらい投下しますね保守
0295わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:47:59.51ID:L4TTvLtR
 『彼』に名前はなかった。
 人間社会から少々逸脱した存在であるところの彼には戸籍がなかったのである。
 とは言え、彼は完全に社会から隔絶されていたかといえばそうではなく、近年は特にインターネットを使って世間との繋がりを持つようになっていた。
 晴江の両親と彼の繋がりもそういったところから始まったということだったが、晴江にとってはそんなことはどうでも良かった。
(結局は単なるひきこもりじゃないか)
 というのが晴江の当初の見解だった。

 『彼』――、その生き物は、定型の姿を持っていなかった。人間が言うところの『定着型粘質性多肢属』である彼は、もちろん人間ではなかったし、人間の世界で人間のようには生きていなかった。
 かろうじて町外れの、小さな山の洞窟を利用した祠の中で、古くから彼を知る周りの人間によって助力を得ながら暮らしているのだった。
 前述のとおり名前というものはなかったが、呼び名がないのは不便であるとのことで、いつからか彼は『礎さん』『礎の人』と呼ばれていた。
 これも晴江に言わせれば、
「人間でないくせ、何が『ヒト』か」
 ということになるのだが。

 晴江が彼に嫌悪を抱いているのには訳があった。彼が人間でないからではない。
 晴江がまだ小学生のころ、事業を営む晴江の父が資金繰りに困り、『礎さん』を頼ったことがある。
 どういうわけか『礎さん』には資産があり、快く晴江の父に大金をほとんど無条件で融資してくれた。晴江の父はそれで難を乗り切り、今でも何とか商売をやっていられる。
 と言っても、晴江の家は決して裕福にはならなかったし、礎さんへの金の返済も毎月滞っている。そこで、一時は一家心中まで考えた晴江の父は、返しても返しきれない恩のために、まだ子供だった晴江を彼の許嫁に据えたのだった。
 晴江はそれこそ幼い頃から、「お前は礎さんのお嫁さんになるのだよ」と聞かされて育ってきた。
 単なる婚約者なら別に良かったのだ、と晴江は思う。
 父が『礎さん』に自分を売ったのだ、という認識は子供の頃から持っていた。一家心中しなくて済んだのはまあ有り難いが、礎さんは金で嫁を買ったのだ、と思うとやはり好感など持てるものではなかった。
 それに、人間でないものに嫁いで果たして幸せになれるのだろうか。
 聞いた話では、彼はこの町が戦前に拓かれる前からその祠に住んでいるのだという。
 だとすると相当なおじいさんではないか。たとえ人間であっても嫌な金持ちのヒヒジジイに嫁に出されるなんて、と晴江は身の上を嘆くしかなかった。
 礎さんの妻となるべく育てられた娘は、それでもそうやって生きる以外の方法を知らなかったのである。

 大学を卒業したら。
 それが晴江が独り身でいられる期限だった。
 高校、大学と、周りの友達が気兼ねなく恋愛し、結婚に夢を見ていることが、晴江には羨ましくてならなかった。
 高校生のころ、密かに同じ学年の男子生徒と恋愛関係になったことがある。しかし、それはすぐに露見し、晴江は厳しく叱責された。
 礎さんの嫁になるのだから、他の男などと付き合ってはいけない。晴江の父と礎さんが取り交わした決め事は、町内の人間の誰もが知っていたのだ。
 それ以来、晴江は誰とも恋愛などすることなく、時に恋をしても、その気持ちを無理矢理封じ込めて過ごしてきた。そのたびに、僅かずつ鬱積を心に貯めこみながら。

 晴江は、この春大学を卒業する。
0296わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:52:09.70ID:L4TTvLtR
 『礎さん』は人前に出ることがない。その姿の全容を知っている人間もいない。
 よって、晴江と礎さんに限っては、通常の結婚のように式を挙げたり、披露宴をしたりなどいうことはない。
 戸籍もないのでいわゆる結婚には該当しない。
 これから晴江がすることは、ただ礎さんの祠に居を移し、礎さんに尽くして暮らすことだけだ。

 まだ肌寒い風が祠の周りに植えられた木々を揺らす。
 『庭』と称すべきそれは、礎さんと交流のある近所の老人たちの手によるものということだった。
 晴江の荷物はあまり多くなく、手回り品以外の全てはすでに新居の中に運び込まれている。
 先日両親とともに挨拶に訪れた時に知ったことだが、おどろくべきことに、祠の中には人間が文化的に暮らすに足りる充分なものが備えられていた。
 明かりの灯る広いリビングに始まり、晴江が不自由なく使うためのキッチンもあり、上下水道から家電製品に至るまでを完備、絨毯も敷かれ、洞窟の中とは思えないほどの調度が設えられていた。

 祠の入り口を眺めていた晴江の一抹の不安は、両親を伴って挨拶に来た折、『礎さん』らしき姿が見えなかったことである。
 どうやって肝心の挨拶を行ったかというと――、パソコンである。
 誰か、というより主に晴江の母がなにか言葉を発するたびに、答えたのはリビングに置かれたパソコン画面の中の文字だった。
「嫁として必要なことは出来る限り躾けておきましたので」
 と晴江の母が言うと、モニタには
<<それは頼もしい限りです>>
 と返信が表示され、ついでに機械の合成音声がそれを読み上げる。そんな具合だ。キーボードは見当たらなかった。

 そしてとうとう晴江が祠に済むことになる第一日目が今日なのだが、晴江の両親は仕事を理由に来られなかった。晴江ひとりが新居を訪ねることになってしまったのだ。

(お邪魔します、だとおかしいし、ただいま、というのも違う、なんと言って入ればいいんだろう)

 祠の前で逡巡していた晴江だったが、日も傾きかけいい加減寒くなってきた。
 意を決して、事前に受け取った鍵を重厚な扉の鍵穴に差し込む。
「し、失礼します」
 洞窟を塞ぐコンテナのような扉はぎいいいい、と低い音を立てて開いた。
 祠の中は真っ暗だった。が、晴江が一歩足を踏み入れると、パッと眼前が明るくなった。センサーライトが点灯したのだ。晴江は扉を閉め、鍵をかける。
 緊張で手のひらに汗をかいた。挙動不審にならないよう気を付けながら、晴江はまずリビングに向かった。礎さんとコミュニケーションを取れる場所はそこしか知らない。
0297わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:55:27.32ID:L4TTvLtR
 晴江はリビングのソファに鞄を下ろし、パソコンの前に陣取った。
「勝手に上がらせていただきました」
 と断ると、ややあって、
<<今日からあなたの家です、問題ありません>>
 と返事が来た。中性的な機械音声が読み上げる。続けて、
<<私には人間の飲食物は必要ありません キッチンもお好きに使って結構ですので、どうぞお茶など飲んでください>>
 とパソコンが言った。
 晴江はその言葉に従って台所に入った。ラックの中にインスタントコーヒーや紅茶の葉がある。未開封のそれは、晴江のために用意されたものに違いなかった。
 紅茶を淹れ、リビングに戻る。いらないと言われたので礎さんの分はない。

 沈黙が祠に満ちる。相変わらず礎さんの姿はない。
「あの」
 晴江は焦れて話しかけた。
<<はい>>
「どうして隠れたままなんですか?」
 好感を持っていないことを露わに晴江が訊く。
「わたしたち、これから夫婦なのでは?」
 厭味ったらしくなったな、と思ったが、晴江はこれくらいの憂さ晴らしはしてもいいだろう、と開き直った。
 返答はない。
「……あの?」
 しんとしていた。
 しばらくして、やっと機械が声を出した。
<<私は、あなたのように美しくないので>>
 心なしかしょぼくれているような回答に、晴江はあんぐりと口を開けた。そして、少し照れた。面と向かって――ではないかもしれないが、「美しい」などと言われたのは初めてだったからだ。
 まあ、金で嫁をもらわなければならないような相手に、容姿の良さなどはなから期待していない。
「そうですか」
 それだけ返して、晴江は紅茶を飲んだ。

 母親が言ったとおり、晴江は家事能力に長けていた。が、そんなことはあまり重要ではないらしい、と晴江はその日すぐに気がついた。
 礎さんは人間のような食事は取らないし、外出するための服など着ないので洗濯も必要ない。せいぜい掃除をして祠の中を清潔に保つくらいだな、となんだか拍子抜けしてしまった。
 一人分の夕食を作り、食べていると、パソコンのモニタに文字が浮かんだ。
<<料理上手なんですね>>
 料理をしないし食べもしない礎さんにそんなことを言われて、晴江は苦笑いした。
「ありがとうございます」
 彼は彼なりに良い関係を作ろうとしているのだろうか。
0298わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:59:06.69ID:L4TTvLtR
 礎さんは普段どこから祠の中を見ているのだろう。そんな疑問が湧く。晴江は湯船の中で強化プラスチックの天井を見てみる。換気扇が回っており、そこはさすがに外に繋がっているらしい。
 礎さんの姿を見たものはいるのだろうか。もしかして、これからもずっと姿が見えないまま暮らすのだろうか。それはさすがにぞっとする。
 晴江は風呂から上がり、脱衣所の鏡に全身を映す。
 シミひとつない、みずみずしい女の身体。
 これからどうなるのだろう。平穏な結婚生活は送れるのだろうか。
 今夜が初夜に当たる、と気付いた時、晴江は嫌悪感で吐き気がした。定着型粘質性多肢属――言葉は聞いたことがあるが、その実態は知らない。調べたこともある、しかし資料が少なすぎた。
 定型を持たず、粘膜質の腕が多い。その程度しかわからない。世界にも数例しかないと言われる、知能ある化け物。

 パジャマに着替え、髪を乾かして寝室に入る。まだ早い時間と言えたが、他にすることもないので寝るしかない。
 寝室にもモニタがあり、礎さんと会話ができるようになっていた。明かりは控えめで、眠りに向かう者の交感神経を鎮める役割を果たしているようだった。
<<晴江さん>>
 礎さんが話しかけてきた。
「はい?」
 基礎化粧品を使い終わった晴江がモニタに振り返る。そこに礎さんがいるわけではないが、声のする方を向いてしまうのはしょうがなかった。
<<これから……、初夜を迎えますので、……私の姿をお見せします。どうか驚かないで>>
「は……」
 晴江が返答する前に、一度寝室のランプが瞬いた。
 ず、と何かを引きずるような音。
 その音の出処が分からず、晴江はあたりを見回す。視界の端に異物が見えた。恐る恐る天井を見る。
 ――そこには、幾本もの触手が連なって垂れ下がっていた。
「……っ!」
 息を呑む晴江の目の前で、触手は徐々に質量を増し、肉の塊になっていく。ずずず。天井から生えているように見えるそれは床につき、人間とは似ても似つかぬ形にまとまっていった。
「…………、あ……」
 見たこともないものだった。晴江は口を覆い、ただじっと塊を見ていた。
<<私は>>
 モニタから声がした。
<<本来この洞窟を覆うほどの大きさがあります。すべてを見ることは出来ないでしょう>>
 ずるり、と触手を使って『礎さん』は晴江ににじり寄った。晴江は思わず後退る。鏡台にぶつかって、化粧水のボトルが倒れた。
「あっ」
 転びそうになった晴江を、肉塊から伸びた触手が抱きとめる。
<<怖がらせてしまいましたね>>
 驚愕から、晴江は声が出せなかった。
 何本もの触手を用いて、礎さんは晴江をベッドに座らせた。その内の一本が、そうっと晴江の頬に触れた。
0299わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:04:22.56ID:L4TTvLtR
<<あなたを愛しているんです>>
 機械音声が告げた。
 晴江の心臓は破裂しそうだった。この、顔のない化け物に、知性があるということが信じられない。
 礎さんの触手が遠慮がちに晴江の身体に触れた。
 「厭だ」、と言う選択肢は晴江にはなかった。相手がなんであれ、妻になると決めてやってきたのだ。
「……、自分で、脱ぎます」
 諦観のような、静かな声で言った。
 白い肢体が露わになった。
 『礎さん』は何も言わず、何本かの触手を伸ばして晴江の乳房に触れる。ぴんとはりつめた肌が粘膜質の触手を押し返した。『礎さん』が豊かな乳房への愛撫を続けるうちに、晴江の身体が紅潮してくる。
 乳首をこねくり回す触手に、晴江の口から吐息が漏れた。
 人間の男でないとはいえ、紛れも無い性行為に晴江の胸が高鳴る。
 触手が晴江の唇をなぞった。おののきながら晴江は唇を開き、そっと先端を口に含む。何の味も匂いもしない器官を舌で嘗め回した。これは、キスの代わりだろうか。触手の先端には小さな孔があるようだった。
 肉塊は解けるように触手を伸ばし、若くしなやかな晴江の肉体を撫でまわす。
 うちの数本が、おずおずと下腹部に伸びた。
 モニタは沈黙したままだ。
 何本かの触手が晴江の脚を絡めとる。やんわりとした力に促され、晴江は足を開いた。同時にゆっくりベッドに身体を預ける。
 仄暗い明かりに、晴江の秘裂が照らされる。さすがに恥ずかしくなり晴江は顔を逸らした。
 触手が一本、つうと濡れていないそこをなぞる。それは何度も同じ場所を往復し、そのたびに僅かずつ陰唇の狭間に先端を推し進めていった。
 別の触手が陰核を押す。舌のように、柔らかい中に芯のある触手が、舐めるように花芯を刺激した。
 晴江の唇から小さな喘ぎがこぼれた。
 それを合図にしたかのように、直径二センチメートルほどの触手は晴江の体内にゆっくり侵入する。晴江は自分でもそこが濡れているのが判った。
 ほんの僅かな異物感。触手はそのままぬるぬると奥を目指す。それが子宮口を押し上げた時、晴江は小さな圧迫感に息を吐いた。指ほどの太さの異物が最奥まで到達する未知の感覚に高揚する。
 触手が抜き差しを始め、子宮口が何度も押された。
 次第に水音がし始め、触手も動きを大きくした。
 つい、と冷たい他の触手が小陰唇に触った。
 ほぐれてきたそこにじわじわとそれが侵入していく。
「ん……っ」
 晴江の体温で温まった触手とまだ冷たいそれが、晴江の中でバラバラに動き始めた。
「は……っ、あ、」
 入り口と内部への刺激に加え、陰毛をかき分けて核を撫でまわす触手の感覚に晴江は知らず知らずのうちに息を荒らげている。
「んんっ、んっ、ん」
 乳首と陰核、膣に対し執拗に繰り返される煽動に、晴江は少しずつ腰を動かし始めていた。
 いつの間にか体内に埋め込まれた触手は三本に増やされている。くちゅくちゅと愛液が音を立て、肛門のほうに垂れていく。
「んっ、ふぅうっ、あ、あ」
 触手の動きが激しくなり、奥をぐんと突かれた瞬間、晴江は達してしまった。
0300わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:07:01.42ID:L4TTvLtR
「んんっ、あはぁっ、あっ、は、あぁ」
 どれくらいの時間が経っただろうか。
 寝室には水音が響き、晴江の喘ぎ声は明らかに大きくなっている。
 晴江のくわえ込んだ触手はさらに本数を増していて、もはや晴江の孔は男性器を挿入されるよりも大きく拡げられていた。
 それに加え、肛門へも刺激が行われている。
「んあぁあっ、あっ、い、いい……っ!」
 義務感から応じたはずの性行為に、晴江はすでに溺れそうになっていた。
 晴江は初めてではない。高校生の時に短い間だが付き合った男と、経験している。
 が、今の状態は、そんな経験などままごとのようなものだったと思わせるものだった。
 肛門の入り口を触っていた触手が、ついにその部分に侵入した。
「やあああっ、そこ、だめ、だめぇ……っ」
 晴江の懇願も聞かず、肛門を貫いた触手は直腸内部で暴れまわる。それに応じ、膣に挿入された五本の触手も動きを大きくした。
「ひあっ、いし、ずえさ……っ、あ、あぁ、んあぁ……っ、あぁあっ!」
 またしても晴江は絶頂する。もう何度目か分からない。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 荒い息を吐きながら、晴江は潤んだ目で『礎さん』を見た。
 定着型粘質性多肢属の触手は、多肢と言うように腕のようなものであって、男性器ではない。
 礎さんの愛撫によって何度も絶頂させられ、しかし彼自身を満足させられていないという思いから、晴江は焦れたような気持ちになる。
 触手がもたらす快楽はたしかに気持ち良い。だが、これでは満たされない。
「あ…………、あ、あの……」
 礎さんが動きを止めた。 
「その……、そろそろ、あ、あなたのを、入れて欲しい……です」
 言葉にしてしまってから、晴江は自分が酷く淫猥な女であるような気がして、顔を背ける。
 少しばかりのためらいのあとに、礎さんの基部らしき場所から、ずるりとそれが現れた。
 全体の太さと長さは晴江の腕ほどもあろうか。枯木の幹のような脈が幾筋も這った肉の塊は、先に向かうにつれ突起が生えていた。突起は細かくうごめいている。
 大きく張ったカリは釣り針の反しを連想させる。雌を穿つための凶悪な部位だ。
 最先端からは先走りの液体がにじみ出ていた。無理もない、少なくとも小一時間は晴江の身体を前に我慢していたのだ。
 これから自分の体内を蹂躙するであろう怒張を見て、晴江は目を見張り、唾液を飲み込んだ。これが、礎さんの雄の器官……。
 覚悟を決め、晴江は触手が入ったままの秘裂を自ら拡げてみせた。
「きて……」
 晴江の中にあった触手が音を立てて引き抜かれる。
0301名無しさん@ピンキー2015/11/26(木) 23:11:02.94ID:kQvsHKaG
紫煙
0302わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:11:54.89ID:L4TTvLtR
「はっ……ああっ!」
 内臓全体を押し上げる巨大な質量に、晴江は深く嘆息した。時間をかけてじっくりと拡げられたそこは、礎さんの男根をも難なく飲み込んでいく。
「んっ……、く……」
 それでもおそらく精一杯晴江を気遣いながら、礎さんは膣内を掻き分けていく。ざわめく突起が膣口を、それからその内壁を何重にも刺激する。
 礎さんのものが晴江の最も奥まで捩じ込まれた。
「んぁっ、は……っ、あぁ……」
 晴江の喉から切なげな吐息が漏れる。子宮に押し付けられたペニスが内部でぐにぐにとうごめく。
「あはぁあああっ、そ、それ、だめぇぇっ」
 まるで自在に動く手で子宮そのものを撫でさすられているような感覚だった。
 度重なる絶頂と子宮口への誘起で、晴江の一番奥にある性感帯が目覚めつつあった。
 触手が晴江の脚に絡みつき、膝を上げさせる。自然、結合部が晴江の目の前にきた。晴江は釘付けになる。
 自分の大事な部分を尋常ではない大きさのものが貫き、ぐじゅぐじゅと体液を溢れさせている。
 抽送が始まると、晴江はまたも押し寄せる快楽の波に身体を震わせた。
「あぁぁあっ、んぁは、はぁっ、あ゛あ゛っ、あ」
 晴江の白い身体が波打つ。
 ずん、ずんと出し入れされるたびに、この世のものとは思えない衝撃と快感が訪れた。
(わたしは、いま夫に抱かれている)
 晴江の脳裏をそんな思いが占めた。
「あぁっ、んはぁっ、あ゛、そ、そこぉ……っ! ああああっ!」
 触手での愛撫で、礎さんは晴江の身体の敏感なところを学び取ったようだ。晴江は仰け反って身体をこわばらせ、失神した。
 しかしそれも僅かな時間だった。
 晴江の中で礎さんが動くと、すぐに晴江は気が付き、また異形の夫のもたらす悦楽に身を委ねた。
 触手が乳房と陰核、そして尻の穴を揉みほぐし、太いペニスが何度となく蜜壺を満たす。
「ああぁ、いいっ、そこぉっ、いいのぉっ……! あ゛っ、あはぁ、あ、あなたぁ……っ!」
 嫌悪していたはずの男に支配される悦びに、晴江は打ち震えた。
 『礎さん』の身体は天井や床に張り付いたまま、触手に覆われた基部がベッドにのしかかっている。
 そうか、と晴江は愉悦の中で得心した。
 『礎さん』はむしろ、この祠そのものなのだ。
 世が世ならそれは、神と称される存在だったかもしれない。
 尋常ならざる存在に射貫かれ、突き入れられて、晴江は獣のように咆哮した。
 律動が勢いを増す。下半身全体が溶けてしまいそうだった。繋がった部分からとろけて、一つになってしまうのではないか。そんなふうに思えた。
「あっ、はぁっ、あうぅっ、ふぁ、あーっ、あっ、あ、あ」
 もう何も考えられない。
「ひっ、いぃ、ぐ、ぅ」
 晴江が鳴き、愉楽の頂に登りつめた瞬間、その身体の中心に熱いものが放たれた。
 胎内にどくどくと注ぎ込まれる液体の熱さと量を、晴江は薄れ行く意識の中で感じていた。
0303わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:17:57.16ID:L4TTvLtR
 次に晴江が意識を取り戻した時、そこに夫の姿はなかった。
 晴江の身体はきちんと清拭されており、パジャマを着せられて布団の中にあった。
 身を起こし、パソコンのモニタを見る。すでに文字が打ち込まれていた。
<<不手際があったらすみませんでした。できるだけ丁寧におこなったつもりですが、身体は大丈夫ですか>>
 行為を行う最中、彼は文字を入力する余裕がなかったのだろう。結局終始礎さんが無言だったことを思い出し、しかしそれでも相当に優しく事に及んだらしいことが解り、晴江は少し笑った。
「……大丈夫です。その……」
 どこにいるか判らない礎さんを探すように天井を見上げ、晴江はやや恥じらいながらも言った。
「わたしたち、これで夫婦でしょうか」
 間を置いて、モニタに文字が打ち込まれた。
<<晴江さん。あなたがそれでいいというのなら、私はとても嬉しい>>
 合成音声が読み上げる。
 晴江は微笑んだ。
 布団に潜り込み、明かりを消そうとして、晴江はふと顔を上げる。
「あの、礎さん」
<<なんでしょう>>
「新婚初夜に独りで眠るのも寂しいので、よかったら手を貸してもらえますか」
 返答の代わりに、岩肌がむき出しの壁から触手が一本にょろりと生えてきた。
 晴江はそれを手に取り、布団の中に引っ張りこんでその先にくちづけた。
 心なしか、触手が体温を上げたような気がした。
 祠の中はひんやりと冷たい。
 晴江は布団を耳まで引っ張り上げた。
 好いた相手との結婚ではなかったかもしれないが、夫となる生き物は案外悪くなさそうだ。
 この期に及んで少々負け惜しみを考えながら、晴江は眠りについた。


−−−−−−−−
おわり!
どこから現れるかわからん触手生物との結婚生活ってもんに萌えてみた
昼寝してる時に気付いたら触手が中に! とか、お風呂入ってたら背後から! とか
夫婦だけど触手との子作りはできるのか? とか、もう色々捗る
0304名無しさん@ピンキー2015/11/27(金) 01:13:40.12ID:QcTsnvcU
乙です!紳士な礎さんGJです!

「好いた相手との結婚ではなかったかもしれないが、夫となる生き物は案外悪くなさそうだ。
この期に及んで少々負け惜しみを考えながら、晴江は眠りについた。」

ここ、好きです。この晴江さんがとってもかわいくて幸せそう。礎さんの触手に抱きついたまま、安心して頬を緩めて、明日からの夫婦生活を楽しみに目を閉じる晴江さんが想像できて。
それをそっと見ている礎さんも。
あーもーかわいい。本当いい。

できれば、この若夫婦の日常を続きで読みたいです。
新婚の嬉しさにいろいろと妻に手を出して、いちゃいちゃして、少々やり過ぎて、晴江さんに説教くらう礎さん、とかも。
0309名無しさん@ピンキー2015/12/04(金) 15:34:13.68ID:qBNgXLle
人外娘を孕ませたい

人間の女とは姿がかけ離れているほど興奮する
本来の生殖方法が胎生で無ければなお良い
ぱんぱんに膨れ上がった自分のお腹に恐怖する人外娘に
元気な赤ちゃんいっぱい産んでねって言いながらボテ腹セックス
中で元気に動く胎児にらめぇってなる人外娘
異種族の雌を人間の自分が遺伝子レベルで征服し支配する快感
なんか女騎士孕ますオークの気持ちがわかる気がするわ
0310名無しさん@ピンキー2015/12/17(木) 19:37:43.13ID:MyxOdizK
チュパカブラにレイプされたい
血抜くって脅されながら
0312名無しさん@ピンキー2016/01/31(日) 19:26:57.30ID:OvPA1pNf
人外(異形頭や無機物寄りの)キャラのリョナとか俺以外に居るのか?
0313名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 17:05:48.09ID:SzWSaB9I
傭兵(人間♂)×リザードマン(♀)
エロ

(久しぶりにベッドの上で寝られるなぁ…)
俺は馬車に揺られながらそんな事を考えた。
「お前さん、街に着いたらどうする?」
街に野菜を売りに行く農夫の爺様が聞いてくる。
「さぁねぇ……仕事があればいいけどな」
爺様はカッカッカと笑って言った。
「最近は戦(いくさ)も少ねぇからな。ワシらにとっちゃ
ありがてぇ話じゃわい。お前さん達には酷だがの」
そう、俺は戦がなければ食っていけない。
職業が『傭兵』だからだ。
一昔前は戦につぐ戦で稼ぎも良かったが、戦には金がかかる。
どの国の王様や議会も『割に合わない』と戦をやめて、話し合いで
物事を決める時代になってしまった。
「ま、賭場の用心棒でもするかね。これ馬車代だ」
「達者での」
俺は銀貨を1枚、爺様に渡して馬車を降りた。
時間は昼を回った頃か…街の喧騒をぬけて酒場に行く。
情報を仕入れるためと宿を探すためだ。酒場はこの時間でも騒がしい。
「麦酒くれ」
カウンター席に腰掛けながら親父に注文する。
「最近じゃ傭兵も仕事が減ったね。皆、麦酒ばかりだ」
樽の栓を抜いてグラスに麦酒注ぐ親父がぶつぶつ言っている。
「耳が痛いぜ。ウイスキーの味忘れちまったよ」
グラスを受け取り、一口飲む。羽振りのいい頃が懐かしい。
「この辺じゃ仕事はないな。もっと西の方に行けば国境で小競り合いを
しているらしいがね。宿は満室だ。娼館は街の西」
さすが酒場の親父。俺が聞きたいことを全部教えてくれた。
「ありがとよ。これは情報料だ」
俺は紙幣を置いた。多少弾んでやれば、もっと教えてくれる。
「娼館行くなら『ライム』ってトコ行きな。酒場に親父に聞いたっていえば
生でヤラしてくれる。病気持ちもいねぇから安心しな。あと
7日前から街の広場で腕比べしている亜人がいる。勝てば今まで巻き上げた金を全部くれるらしい。金貨1枚から挑戦しているってよ」
上機嫌な親父が小鳥のように饒舌になった。
「へぇ7日……」
亜人と一口に言っても、この大陸には様々な種族がいる。
最近ではどの種族の若者も古い習慣を捨て社会に進出している。
街ですれ違う人間と亜人のカップルなんていうのも珍しくない。
ドワーフ、ホビット、エルフ、希にハーピーやラミア、ケンタウロス
なんてカップルもいる。どうやってヤっているのか気になったりもするが、
割と上手くヤッてるのかもしれない、馬だけに……
俺はくだらないことを考えながら、親父の話に相槌を打っている。
「今まで何人も挑戦したのだが、誰も勝ったことがないらしいな。
お前さんもどうだい?」
……あまり乗り気はしないが、野次馬に混じって見物していくか……
0314名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 17:07:23.77ID:SzWSaB9I
広場では既に人だかりができていた。
皆、個々に賭けたりしているんだろう。輪の中心では2メートルはある
巨人族が厳つい剣を振り回している。たぶんあの巨人族が
腕比べしている亜人なのだろう。相手は…よく見えない。
甲高い金属音が響く。真剣でやっているのかよ。危ねぇなぁ…ったく
「なぁ、あの巨人、いつも真剣でやっているのか?」
俺は近くにいた野次馬に聞いてみた。
「ああ?ちげぇよ!あの野郎、負けたのに『真剣で』って言い出したんだよ!あいつは挑戦――おっそこだ!いけいけ!」
あとは取り付く島もない。もう決着がつくみたいだ。
「ま、参った!降参だ!」
巨人が膝をつき、手をあげた。肩で息をしているところをみるに
相当動き回ったんだろう。野次馬が喚声を上げた。賭けに勝った奴、負けた奴
その他……もうお開きとばかりに徐々に野次馬が減っていく。
「挑戦…誰かいないか?」
凛と響く声。こいつが件の亜人か…
「リザードマンか…しかも女とはね」
この辺りじゃ珍しい種族に入る。
リザードマンといえばトカゲが二足歩行しているように思い浮かべるが、
この種族は顔も身体もほとんど人間だ。違うのは長く伸びた尻尾ぐらいか?
挑戦者を募る少女はブラウンの髪を後ろでまとめている。
装備は……背中にあるロングソード。涼しげな衣服の下に見える鎖帷子
腰に差したダガーか……構えや動きから相当な手練れだ。
しっかし……けっこうおっぱいデカイな。と、そんな事を思っていると
「貴方、勝負です」
誰か指名されているぞ、俺はキョロキョロと左右を見た。
「貴方だ。そこの傭兵」
傭兵って……お、俺?
「い、いや…俺、金貨1枚なんて持っていないから遠慮しとくよ」
「お金はいらない、勝負」
リザードマン、いやリザ子は木刀をこちらに放ってきた。
思わず受け取ってしまう俺。面倒だなぁ………
何だ、何だと野次馬が戻ってきた。ギャラリーが増えた。これで断れば
暴動が起きるかもしれない。しかも、警備兵まで野次馬に加わっている。
くっそ、野試合とか取り締まれよ。
「構えて下さい」
「あー…あー…いや、俺、これでいいよ。うん」
リザ子は木刀を両手で持ち、言った。対する俺は片手で持ったまま、
だらんと下げている。
『真面目にやりやがれ』『金を賭けているんだぞ』
『何だ!何だ!やる気あんのか傭兵!』『賭けにならねぇじゃねえか!』『ボケ』
誰だ、最後にボケって言った奴!
「いざっ!」
リザ子が木刀を上段から降り降ろしてきた。あっぶねぇ。
俺はそれを左に避けた。リザ子がそのまま下段から頭部を狙い切り上げてくる。
それもバックステップで避け、距離をとった。
その後も避けて、避けて、避けまくった。
0315名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 17:07:51.46ID:SzWSaB9I
『避けってばかりじゃないか!』『打ち合えよ!つまらなぇんだ!』
『余裕みせてんじゃねぇ!』『でも、全部避けるってすごくねぇか?』
『避けた瞬間に切りつければいいのに』
好き勝手いいやがって、こっちに余裕なんかねぇんだよ!
息が切れてきた、あちらの息も荒い。タフだなぁ…あいつ。
そろそろ決めないと木刀でやられちまう。
「こっちから行くぜ」
俺は木刀を構えて突進した。
「せぇい!!」
しめた、横に薙ぎ払ってきた。俺はその一閃を前転して空振りに
させ、擦り抜け様に片手でもった木刀でリザ子の腰を叩いた。
「ぐっ!?」
手応えがあった。リザ子は痛みをこらえて振り向き様に木刀を
振り下ろそうとした。が、俺はすで立ち上がり、木刀をリザ子の
喉元に突きつけた。静止するする時間。木刀の先が微かに喉元に
触れている。
「これで勝負あり………じゃねぇかな?」
俺はおそるおそる言ってみた。
カランと地面に転がる木刀。リザ子のだ。
「私の……負けです」
次の瞬間、野次馬がドッと歓声を上げた。
『勝ちやがった!』『すげーぞ、傭兵!』『リザードマンに勝ちやがった』
『避けて、避けてってのは作戦か』『ボケ』
だから誰だよ最後にボケって言ったのは!
野次馬を余所に俺はそそくさと退散しようと走って路地に入った。
「あーやばい、やばい…警備兵に取り締まられなくて良かった!」
右に左、右と曲がりに曲がって路地の行き止まりまで来た。
「ええ、よかったです」
止まって息を整えていると、後ろから声がした。
って―――なんでっ!?
「何でアンタがいるんだ!?もう終わったろ?仕返しとかやめてくれ
真剣で試合もノーだからな」
「そ、そんなつもりは!あのこれ、お金です!」
リザ子も肩で息をしながら、革袋をつきだした。
そうか、勝ったら稼いだ金全部くれるんだっけ。
「あーそういうことなら貰っておくぜ、にしても律儀だな」
「はい、そ、それと――」
何だ、まだ何かあんのか?
「私と結婚してください!」

続く予定
0317名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 22:09:32.85ID:cTkWe0n0
グラーフ船長「だいたい人の顔してるだけマシじゃないか」
0319名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 01:28:28.59ID:e0ujf6aJ
ハァハァできるかはわからないが次あたり非エロで書いてみようかな
0320名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 08:24:00.34ID:XDaEfpAk
ロボットやアンドロイドもここでいいのかな?
スレ的にはどうなのよ
0321名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 09:00:29.49ID:WSt4KrBw
外見によるかな
ぱっと見、人間同士に見えるのは人外じゃないだろって思うし
0325名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 15:53:53.18ID:XDaEfpAk
次スレとか復活はないのかよ
だったらロボものもここでいいんじゃない?
0326名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 01:38:19.97ID:8MC2+h6i
ところで書いていい流れなのだろうか?
非エロだけど
0328 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/23(水) 09:07:44.39ID:8MC2+h6i
あー、それは違う人だ
一応トリップをつける
0329名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 13:42:44.15ID:k2aZXnKL
ああ非エロだけどいいのかってことか
いいと思うよ楽しみにしてる
0330名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 16:17:26.05ID:uaGxjbbS
ロボものは俺です、申し訳ない
やっぱりロボものはロボスレが復活したらあっちに投下します
0333名無しさん@ピンキー2016/03/24(木) 00:40:33.77ID:FdWQJh68
消滅したスレの復活なんか有り得るのか?
この過疎化の真っ只中で
0335 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/25(金) 02:33:50.12ID:QexNrQsx
 昔っから映画でよく見たな、妖怪だの神だのは身近に居ますと。しかし、そんな事は有りえないと十もならな
い今時のガキはそう思うだろう。けどだ。人生はどこで反転するか本当にわからない物だ。
「ただいま」
 気だるげに俺は制服とネクタイを玄関に投げ捨て、ローファーを脱ぎ捨てる。後ろにはダチがいた。バッグには
アニメの缶バッジ、チャックには何かのアニメのキーホルダー。私はアニオタですとカバンだけで自己紹介しているよ
うなやつだ。けどこんなんでも俺の親友なのは間違いない。
「お帰りなさい!ヤヨイ君!あら、チヒロ君も来ていたのね」
 玄関から割烹着を着た義母(か)さんが出てきた。しかし、ただの人間じゃないと気付けるのは俺とチヒロぐら
いだ。義母さんには耳がある。この言葉だけでは当たり前だろと返されるがその位置は顔の左右ではなく頭の上、し
かも、耳は長く金色の毛がふさふさでありこの腰にはどこからが毛なのかもわからないほど更にふさふさな尻尾が
三つほど生えており、その目付きも所謂つり目、動物で例えるなら。
「お久しぶりです。また毛並みも一段と美しいようで」
「もう!私は狐、しかしやっぱり人の体をしている以上は女性に対する褒め方をしてもらいたいですわ」
「ははは、これは失礼!」
 先ほど本人の口からこぼれたため例えるまでもなくなったが義母さんは狐。しかも、妖怪の類である化け狐だ
った。だが、このようにチヒロと談笑しているように人間に危害を与えるような事は無い。尻尾と耳はある一定
以上、霊感、もしくは徳を積んだ人間にしか見えないため私生活で正体がバレるような事はほとんど無かった。
 俺はチヒロをリビングに招き入れ、手に持ったカバンの中に珍しく入れた教科書とノートをテーブルに広げ、
これから先の面倒な事に大きなため息を吐いた。
「あら、お勉強会?」
「う、うん。まあ、そんなとこ」
「聞いてくださいよ。こいつ今日の授業の質問を全部外したのですよ。保健体育は全問正解だったのに」
 義母さんの問いに俺は曖昧な返答しかできず困っていた所をチヒロがフォローを入れた。義母さんはアラアラ
と苦笑い気味に俺の方を見て、二階で洗濯物を畳むと気を遣い二階へと上がっていく。
「余計な作り話はやめろ!」
 バタンと扉が閉まった瞬間、俺の右拳がチヒロの顔面に向かう。自慢はできないが喧嘩はそれなりにする方だ。
「甘い」
 その拳を掌で軽く受け止める。オタクなのに無駄に戦闘力を保有するこの姿は尊敬しつつ何か腹が立った。
「それで、わざわざ家まで呼び出した理由はなんだ?」
 チヒロは中指でメガネをクィっと持ち上げながら形を作るためにカバンの中にあるクリアファイルを広げる。
当然と言わんばかりのアニメ絵。しかも全て狐の擬人化キャラにしてきた辺り間違いなく喧嘩を売ってきていた。
「義母さんの事だ。こればかりは神主の子のお前にしか相談できないだろ」
 だが今更ながらこのクリアファイルを見て人選を誤ったんじゃないかという雰囲気が俺の中からフツフツと湧い
しまっていた。本当に空気の読めないやつだ。
「言ってみろ」
「……俺と義母さんの出会いはお前も知っているだろ?」
 チヒロは小さく頷いた。
 俺に親はいない。物心ついたときにはすでに施設、何があったのかも両親が誰なのかも知らない。けど本当に親
というものに焦がれていた。スーパーに行く時物を強請って泣く子と怒る親、河川敷で追いかけっこをする親子、
テレビとかでよく見る親子の姿。
 どうして俺にはいないのか、どうして帰ってきてくれないのか、俺は理不尽さに憤る。
 そんな時に聞いた一つの言葉が「神様」という言葉だった。
 神様ならどうにかしてくれる。幼い俺はそう信じ、町中の神社という神社、寺という寺、近所にある教会など
とにかく見境い無しに祈った。
 けど神様がどうにかしてくれる事はなかった。俺は神社で泣き崩れ、御神体である石に倒れかかった。まるで
中身が空洞なんじゃないかと思うほど軽く崩れたその御神体。その下から出てきた一匹の狐。不思議な事に三尾
の尻尾を持ち、その姿は普通の動物と似て異なる雰囲気を帯びていた。
「それがあの稲荷様なんだろ?人ん家の御神体をよくも崩してくれたなこの罰当り」
 真面目に話を聞きながら真面目な声のトーンで冗談だか本気だかわからないことを口にする。
0336名無しさん@ピンキー2016/03/25(金) 02:35:04.12ID:QexNrQsx
「ちゃんと直したからいいだろ。それで、互いに家族を求めていたのもあって俺達は家族となった。義母さんが
人に化けることでな」
「あの稲荷様は元は男を誑かさす化け狐と聞いていた。しかし、その裏では人との間に子を宿したいがために
子を埋める男性を探していた、という話だったな。互いに欲しいものは手に入れた。ついでに妖怪のお目付役
となるよう俺がお前を通して稲荷様を監視し始めたのも同じ時期、もう十年の付き合いだな」
「そう、俺と義母さんにはもう十年の絆がある。親子関係のな……この意味わかるか?」
 俺はあぐらをかき、肩を下げて深くため息を吐いた。
 チヒロは眉を傾けその意味を探り、思考を回す。一分か、二分か、俺も口にせず相手が口を開けるまで口を
閉じ、一つの考えが浮かんだチヒロは「マジかマジかマジか」としばらく口にし続けた。
「お前、本物の母さんを見つけたのか!?」
「あー、そうなったら確かに大事件だがそれは間違いだ。というかお前じゃなくてもっと違う人に相談するわ」
 よかったーっと体を伸ばし顔に手を当てた。流石に親友であってもこんな重すぎる話題にはついていけないだ
ろうな。
 だとすれば、とチヒロはもう一つの答えを導き出して体を起き上がらせた。
「まさか……」
 こちらもやはり簡単には口にできず一瞬戸惑い、しかしすぐさま答えを口にする。
「惚れたのか。女として」
0337 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/25(金) 02:38:58.08ID:QexNrQsx
 俺は静かに頷く。
「新タイトル、俺の親友がエロゲの主人公をやり始めた件」
 静かに立ち上がり、俺はチヒロの胸ぐらを掴んで押し倒し、馬乗りになって顔面を狙って殴りかかる。
0338 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/25(金) 03:28:59.09ID:QexNrQsx
「……まあ、なんというか、監視役としてはこう言うべきなのだろうか。お父さんは許しませんぞ!!」
 殴りかかるタイミングで下半身を持ち上げることで俺の拳の軌道を顔から床へ反らせつつまたしても冗談を口
にした。しかし、俺は冗談とわかっていても話に噛み合う冗談だったためそのまま乗っかる。
「わかってる。なんとなくそう言うとは思っていた。義母さんとはあくまで親子関係なんだ!義母さんだって、
親子関係を望むから俺と共に寄り添ってきたんじゃないか。それぐらい俺だってわかってる!」
 チヒロから降りると、俺は元の席でもう一度座り込み、メガネがズレたチヒロは中指でクィっと戻すと向き合
うような位置で胡座をかいた。
「とは言ったものの、感情自体わからなくはない」
「童貞なのにか?」
「恋に童貞は関係無い。お前が片思いしているのが何よりの証拠だろ。それで、切っ掛けは?」
「切っ掛けか。なんだろうな。小さい時は一緒に風呂入った。怖い時は一緒に寝た、ファーストキスの相手だ。
けど、今までそんな感情は湧き上がらなかった。単にガキだったってのもあるのだろうけどな。なのにさ、この
前一瞬手が重なった瞬間、こう、スゲー、ドキっと来た。手がしびれ、心臓を指で貫くような衝撃が」
「射抜かれたか」
「射抜かれた」
 薄ら笑いを浮かべながらチヒロがカバンから鏡を取り出す。自分でも気持ちが悪いと思うほど義母さんに負けな
いぐらいにつり上がった目の下の頬は赤く染まっていた。これが俺とは思いたくは無いな。
「さっきは許しませんぞと言った。それは俺が監視役だからだ。けど、親友として言えることがある」
「それは?」
「俺を頼るな」
 何か助け舟をくれると期待した俺は愕然として机に頭を突っ伏した。そりゃ人の恋話に関わりたく無い気持ちは
なんとなくわかるけど、親友としてはそれはどうなんだ。
 そう言葉にする前にチヒロの言葉が続いた。
「これはお前の気持ちの問題だ。出会いはどうあれ、人の気持ちは流転する。最初は親子の関係だったかもしれ
ない。けど、求めていた親子関係が満たされたからこそ今その恋心が芽生えた。ならばお前はその気持ちにした
がうべきだ」
「だからって、それを口にした壊れる関係だってあるだろ!俺がもし恋心を口にして、それを否定されれば親子
関係ができなくなる可能性だって!」
「まあしばらくはギクシャクするだろうな。けど、だからどうした?お前のその心は恋よりも親子関係を取るの
か?」
 俺はチヒロから答えを求めていた。しかし、返事をされて気づいた。答えは誰からももらえない。
「恋……つまり恋愛関係と親子関係。……これは近くて遠い関係だ。その差異がわからないほど、お前は家族を
知らないはずはない」
 親子でも愛情は送れる。親から子に注ぎ、子も親に親愛から生まれる感情を送るはずだ。
 なら恋人同士は?互いに同じ愛を送る関係は変わらない。相手が欲しい、ただこの一点だけを除いて。
「……気づいたが迷っている顔をしているな。……なるほど、お前は潜在的にこうなることを予想してたな」
 何か仙人じみたことを口にしつつチヒロが荷物をまとめ始めた。まさか、帰る気か。
「ま、待て!俺はまだ!」
「言っただろ?俺を頼るな。……稲荷さまぁ!ヤヨイが稲荷様に労いをしたいそうで!」
「ちょぉ!おま、何してんの!?」
「言えないなら言えないで肩ぐらい揉んでやれ。稲荷様、結構デカイんだから肩ぐらい凝るだろ」
「てめぇ!人の義母にそんな目を!」
 殴ろうとした最中、二階から一階に降りてくる足音が聞こえ始め、とっさにその行動を止めた。
「あら、チヒロ君はもう帰ってしまうの?」
「いえ、学校に自作小説用の用紙を忘れたのでそれを取りに」
 はやく帰るチヒロに驚く義母さん。そして、先ほどの言葉が引っかかる言葉を言い残したチヒロはローファー
を履いて玄関に立つともう一度こちらに向き直る。
「それじゃ。今日は多分お開きで」
「え、ええ。また次いらした時はお団子でも用意させていただきますわ」
0339 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/27(日) 01:36:43.11ID:JiA9DgNu
 いつ見ても変な子ね。と言いたげな表情して見送る義母さん。玄関が閉じてチヒロがいなくなると同じような
不思議そうな顔で俺の顔を見つめた。
 労い?労い……。い。いや、先に逃げるための言葉を探してどうする。しかし、だからと言って突発的に恋を
しましたなんて言えるような雰囲気はしていない。午後三時の日差しは明るい。雰囲気も何もあったもんじゃ無
い。
 義母さんが小首を傾げ、小さく笑みを浮かべた。頭にハートマークが幻視してしまうほど絵に描いた「ん?」と
言った表情をしている。年上の愛らしさは俺の心を強く揺さぶる。
「そのだな、義母さん……肩でも揉ませてくれないか?」
 しかし、俺はダメだった!結局逃げてしまった!
 揺さぶられた程度じゃダメだった。いや、しかしやっぱり今はまだ雰囲気が無いのは確かだ。
「あら。気が利くわね……それじゃあお願いしようかしら」
 下心が交錯する俺とは対照的の屈託なき笑み。リビングに入った義母さんは壁に密着したソファーから一枚座
布団を下ろすとそこに正座で座り込む。
「強めにお願い出来るかしら?」
 振り向きながら三尾の尻尾を揺らして振り向く。俺は黙って頷くと義母さんの後ろで胡座で座り、その肩を掴
む。
 本当に凝っていた。やはり主婦だから凝るのだろうかと普段の俺なら考えていただろう。
 しかしだ。バカの言葉のせいで余計な想像が俺から集中力を欠かせた。ダメだ、集中集中。
「ああ、もう少し左……」
 癒されているだろうため息を吐きながら義母さんが右の尻尾で俺の右手を叩いた。
 今まであまり意識はしていなかったのか、久しぶりに義母さんを化け狐だということを思い出した。
 腰の上に乗る三本の尻尾の重さ。それが寿命だか力だかは昔調べたっきり覚えてはいない。だって。義母さん
とは一緒に買い物に行き、料理を食って、朝他愛の無い話をするだけだった。
 もし恋人同士になったら、何が変わるんだ?もし断られたら、どんな関係になるんだ?
 先の見えない不安が俺を遠ざけた。やっぱり、恋愛など遠い話なのかもしれない。
「ねえ、ヤヨイ君」
「ん?」
「……ずっと聞きたかったことがあるの。私は、もう要らないんじゃないかって」
 何を言っているんだ。
「私、ずっと不安だったの。出会った当初、私はあなたを欲しかった人形のような目で見ていた。両親がいない
幼い子供。私が保護者になれば、親同然と変わらない」
0340名無しさん@ピンキー2016/03/27(日) 02:02:37.21ID:JiA9DgNu
 何となく、当時は思うことはあった。けど
「けれどね、あなたの成長を見ていて気がつけばそんな感情はすぐに本物になった。あなたを子供として愛した」
 なら、俺は怒らない。怒る必要がない。その感情だってこれまでの生活でもうわかっていたことだ。
「……ならなんで」
「ちょっとドラマを見て塞ぎこんじゃった。あなたは妖怪である私を受け入れた、けど時間はそれを許してくれ
ない。私の子供なのに、あなたは私よりも先に年老いてしまう」
 俺は動かしていた手を止める。
「そして、あなたはもうすぐ卒業」
 やめろ……。
「もう、一人暮らしだって出来る歳よね。お金も稼げるし、遠くの大学だって行ける」
 やめてくれ……。
「一人前の人間。この家にいる必要はないと考えた時、私は出会った時のことを思い出した。捨てられる人形は
私なんじゃないかって。だから、一言聞きたかった。あなたは私を親子として愛して」
「やめろ!!」
 俺は立ち上がり座布団越しに床を踏みつける。驚いて振り返る義母さんは見上げても俺の怒りは止まらない。
「もう要らない?はぁ?人形を手に入れた?別にいいよそれでも!確かに時間の問題は俺にはどうすることもで
きない。時間の神様をしばきにでも行けるなら話は別だ!高校卒業した後なんて未だに考えてないよ!
けどだ!あんたは一つだけ俺を愚弄した!!」
 義母さんの横から背中裏に手を添え、膝の上に乗せるように押し倒す。困惑する義母さんだが俺は止まらない。
「俺は義母さんに感謝している!どこにいるかもわからない親よりもだ!チヒロに言われなきゃ労うなんてしな
かった。それでも!こんな労いじゃ返せないほどたくさん感謝してる!」
「……ごめんなさい。私の、杞憂だったのね……」
 倒れこむ耳と斜度のある目元に涙が溜まる。それを義母さんが拭う前に俺が指で払う。
「けど、あんたが愚弄したのはこれじゃない。高校を卒業した後を考えていないというのは本当だ。けど、これ
だけは伝えたい。今、伝えなきゃダメだと気がついた」
 俺は深くため息を吐き、義母さんを元の体制へと戻すとその両手を強く、強く握る。
「義母さん。俺は、あんたに恋をした。親としてじゃない。女としてだ」
0341名無しさん@ピンキー2016/03/27(日) 02:44:18.05ID:JiA9DgNu
 白い頬が見る見る内に赤くなる。まさか狐の耳も赤くなるとは思わなかった。
「え?え?え!?それって、つまり!!」
「皆まで言わせるな。俺自身、これ以上は口を割くしかない」
 熱くなっているだろう頬を抑えて狼狽える。だが、しかしその手は目元を抑え、顔を背けた。
「だって、私!化け狐よ!」
「今まで気にしてこなかった!今更気にするかよ!」
「昔は多くの男を誑かした悪女で!」
「親子以前の過去なんて知ったことか!」
「あなたと私は……」
「義母さん、いや、ミツバは俺の事が嫌いか?」
 初めて俺は義母を呼び捨てにした。もう必要はない。
「……好きよ。大好き」
「確かに時間は止められない。時間の神を釘バットで殴っても多分止まらない。人間も、化け狐だって今は今しか
ないはずだ。だから、俺は今この瞬間から全力で告白する!ミツバ、俺の恋人になってくれ!俺も人間だから欲し
い子供は作れないかもしれない。いずれは俺が先に死んでしまう。けど、ミツバ!お前を愛してる!」
 言えることはすべて言った。肩で息をして俺はただ、俯向くミツバを眺めた。
「ずっと子供だと思ってた。けど、もう大人。いえ、一人の男なのね……」
 うつむいていた顔をこちらに向けた。涙が流れた頬は光り、化け狐と呼ばれたその姿でも、顔は綺麗な女性を
していた。
「あなたの思い、確かに受け取りましたよ……ヤヨイ」
 君が消えた。思えば家族で君と呼ばれるたびに違和感はあった。本当に家族の呼び方なのだろうかと。
 けど、形が変わったが俺達は家族だった。
「不束者ですが宜しくお願いします。これからは、あなたの保護者ではなく、恋人ミツバ。けど覚悟してね。も
う親ではなく恋人だから、きっと沢山羽目を外すわよ」
「ははは、俺も家事を覚えなきゃな。恋人同士なら少しは分担しないと」
 その表情はいつも見せる余裕のある顔ではなく、小悪魔のような表情だった。俺の胸の仕えは取れ、家事の一
人任せにはできなくなったことに苦笑いを浮かべ立ち上がる。
 その時、ミツバがズボンの裾をつかんだ。上目遣いで何かが欲しそうな顔をしている。
「……?」
「もう!恋人同士になったのだし、キスぐらいはしましょうよ!」
 キ、キキキ、キスぅぅ!?
「ま、待て!まだ早いだろ!エロ本が18歳未満は読めないってこと知らないのか!?」
「キスは18歳未満でもできるわよ。ねぇ、いいじゃない!」
「ダメ!まだ早い!せめて高校卒業してからでも」
「キスの先はそこからでもいいけど、キスはいいじゃない」
 先ぃい!?先ってなんだ!?いやわかるけどなんだ!?
「隙あり!」
 考えている最中、ミツバの尻尾が足に引っかかり俺は転倒。する前にミツバの腕が俺の背中を支え、先ほどとは
逆の立場で俺を見下ろす。
「ま、まぁ!」
「大丈夫、一回すれば抵抗なんてなくなるわ」
 足は尻尾に絡まれ、耳は嬉しそうにピョコピョコ動く。ああ、逃げられそうにない。
「ヤヨイ」
「ミツバ」
「「愛してる」」
0342 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/27(日) 02:49:26.56ID:JiA9DgNu
終わった。親友の存在指摘されて人外と?とか言われたら詰むけど、種族とか時間とか、そういったものを飛び
越すにはブースト要員は必要だと思った!
ワッフルな方はその内書くかも
0343◇4tZQDZ6Jk.Zt2016/04/07(木) 20:46:41.88ID:GOsiG048
自分で投下したものをまとめたくて、pixivに垢を作りました。
ここに投下したもの以外にも置いてあります。
また思いついたら投下に来るのでよろしくです。
支部垢にはそのうち絵とかも上がるかもしれません。

http://pixiv.me/nlu
0344 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2016/04/07(木) 20:47:28.64ID:GOsiG048
しまった、酉コピペしてしまったw
0346名無しさん@ピンキー2016/04/08(金) 00:46:48.72ID:rE9bB+me
なんでそういう感じ悪いことをよりによって過疎ってる板で言うのか
0348名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 02:06:44.28ID:gtDR7Ztr
ミスったすまん

次投下するやつ書いてるんだが、人間×魔王(ロリ)とオーク×魔王と魔物×人間が含まれてるんだが
ここでいいかな?
結構えげつないし陵辱かなと思ったけど鬼畜スカトロとかじゃないしどうしようかと
グロ描写というほどでもないけどちょっとえぐいのも心配
0349名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 08:48:40.46ID:wCJAiNbS
ステマなんぞやらかすからだろ
そんなことすりゃ、どこだって嫌われるよ
0350名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 19:21:09.08ID:gtDR7Ztr
すまんな他のスレでpixivに誘導してるの見てエロパロではありなんやなと勝手に思ったんや
でもこれはステマじゃなくてダイレクトマーケティングや

もう金輪際ここには投下しないから許してちょんまげ
コメントや乙嬉しかったよ
0352名無しさん@ピンキー2016/04/10(日) 04:34:30.35ID:3x+FtGYV
ステマって宣伝の結果利益が上がることを目的にするものだろ?
ピクシブで過疎スレのログ上げたとこでなんの利益もねえだろ
俺は別にどうでもいいよ
だから今まで通り投下してくださいお願いします
0354 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/04/14(木) 10:12:27.93ID:BzIiBAo9
ああよかった。別に何か相当な地雷を踏んだから追い出すためにガン無視したわけじゃ無いのねw
安心したわw
0355名無しさん@ピンキー2016/04/14(木) 13:06:14.75ID:05V/ovcl
あ、、、ごめん、なんか自分にはピンとこなかったもんだからついスルーしちゃってた
乙だた
0356名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:32:13.60ID:t5fvzOm7
人間男×烏女天狗で一本書けたので投稿します
0357名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:33:15.56ID:t5fvzOm7
俺の家には天狗がいる。
いきなり何を言っているんだと思われるかもしれないが居る物は居るんだからしかたない。
道を歩いていて怪我した烏天狗を保護した。
すごくはしょってるがそれが俺とあずさの出会いだった。

「ただいまー」

「隆様!おかえりなさいませ!」

半ドンで終わった昼日中、自宅の玄関を開けると、唯一の同居人?あずさが俺を出迎えてくれた。
少し急いだ様子で階段を駆け下りてきて、俺の前で三つ指をついて頭を下げる。
流石天狗、今時見ない礼儀正しさだ。
あ、ちなみに隆は俺の名前ね。

「今日はいかがでしたか?」

さらり、と音がなって、まさに濡れ羽色の黒髪が流れ、豊かな胸が静かに揺れた。
烏天狗、と言ってもあずさの見た目は人間そのものだ。
ただ、背中に黒い羽根が生えている以外は。
高い鼻の左右にある透き通る黒い瞳に俺が写ると、俺は毎日のようにどきりとしてしまう。

「あ、ああ、特にトラブルもなく済んだよ」

「それは良うございました!」

あずさは頬の傍で両手を合わせて微笑む。
この笑顔に弱いんだよなぁ。

「それでさ、あずさはどうしてたんだ?」

と、言うとあずさは急に、なにやら恥ずかしそうな顔をした。
頬がうっすらと色づき、後ろ手に回した手の上で今は小さくなっている羽根がピコピコと動く。
ああ、いいなぁ。

「えっと、その、洗濯物を取り込んでいまして……」

桜色の唇がおずおずと口にする。

「隆様の事を考えていたら……その……つい」

つい、何なんだろう。
こうなったら見た方が早いかと思い、俺は靴を脱いで二階に上がり始めた。
0358名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:34:16.18ID:t5fvzOm7
「あっ!隆様!」

「いいじゃん、何したんだ?」

そしてふすまを開けると……なんだろうこれ。
洗濯物が布団の上でドーナツ状に積み重なっていた。

「えっと……これは」

「はい……その……巣作り、してしまいました」

追いかけてきたあずさは恥ずかしげにそう言う。
あずさは羽根意外の見た目人間だ。というかきわめて美人な人間だ。
だけど、習性は……割と烏だったりする。
恥ずかしげに俯いた彼女はそのまますすすと室内に移動すると、巣の真ん中にひょいっと入ってしまった。

「どうしても、落ち着くんです……それに、隆様の事、考えていたら……」

あずさは正座して俯きぼそぼそと呟く。
両足をもじもじとさせていかにも何かに耐えている様子だ。
そこから先は俺が言うべきだろう。だって俺達はもうそういう仲なのだから。

「営巣して……したくなっちゃったか」

しばし時間が経ってから、あずさはうっすら涙をためてこくんと頷いた。
愛いやつめ、かわいがってやろうじゃないか!
俺はスパッと裸になると、文字通りの愛の巣の中に飛び込んであずさの服を脱がしに掛かった。
羽根を出すために特別背中を開いているニットセーターは両肩を掴んで下におろすだけでするりと剥ける。
ぶるん、と豪快に彼女の豊満な胸が俺の視界を埋めた。
0359名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:34:52.69ID:t5fvzOm7
「やぁ……!」

有無を言わせず乳房を鷲掴みにすると、唇と同じ桜色をしたその突起を指先で刺激する。
すると口とは裏腹に既に堅くしこっていたそれはこりこりと指に感触を伝えてきた。

「口で言う割に準備は万端だなぁ」

そんな口塞いでやる!と唇を奪うと、彼女は一瞬驚いたようだがすぐにこちらの中に舌を這わせてきた。

「んむっ、んっ、あぁ……」

漏れる吐息が艶めかしく、呼吸に連動して翼が小さく上下しているのが見える。
俺は彼女の背中に手を回して羽根先を優しくくすぐった。

「やっ、だめっ、んんっ、ぷはっ」

黒い羽根がピコピコ跳ねて俺の手から逃れようとする。
唇を離した俺は彼女に覆い被さるように動き、掴んだ羽根を啄むように愛撫した。

「あっあぁっ」

艶めかしい声が漏れるも、俺は容赦なく左右の羽根を優しく撫でる。

「はね、でちゃうっ」

その声と共に、ばさぁっと彼女の羽根が膨らんだ。
開けば2mを超えるだろうか。
これが烏天狗である彼女の本来の翼長であった。

「綺麗だよ、あずさ」

羽根を褒めると、あずさは俯く。
するとその先にあるものに彼女の復讐が始まった。

チュッ

びくりと俺の身体が跳ねる。
彼女の前でいつの間にか屹立していた逸物が、その柔らかい唇に啄まれたのだ。

チュッ、チュッ、チュゥッ

まさに啄む様な優しいキスの連打が、俺の先端を襲った。

「あ、あずさ、腰が」

「隆様、お覚悟!」

はぷっ、じゅるるぅ

あずさは一気に逸物をくわえ込むと、ため込んだ唾液の音を立てて俺自身にしゃぶりつく。
たまらず腰が引けると、あずさはそれに追随して俺の逸物をさらにねぶった。
0360名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:35:22.15ID:t5fvzOm7
「あずさぁ……もうちょっと加減しっ、うひっ!」

「だめでーす。こんなテカテカの、あっついモノ、放っておけませーん」

そしてあずさは唇に糸を引かせると、俺の逸物をよこから甘噛した。
負けてなるものか!
俺がズダッと腰を下ろして座り込むと、あずさの口から俺がつるんと抜ける。
次いで俺は彼女のスカートに手を掛け、脱がそうとした。

「んもう、隆様はせっかちですね……♪」

するとあずさもノリノリで腰に手を掛け、スカートを降ろすと下着に手を掛けた。
俺はその手をがしっと掴む。
それを脱がせるのは俺の仕事だ。
あずさは、んふ、と微笑んで手を離し、俺にされるがままに任せる。
そしてゆっくりと下着を降ろしていくと、綺麗に整えられた茂みの下で、薄白い粘液が糸を引いていた。

「そっちもずいぶんせっかちじゃないか?」

「うふふ、私たちの交尾はほんとは一瞬で終わりますもの。ああ、我慢できません」

あずさは俺の手に手を被せると、下着を一気に脱ぎ去った。
肢体もあらわな彼女はばさり、と羽を広げると、座り込んだ俺に覆い被さるようにその身を預けてきた。

「ふふ、いただきまぁす」

くちゅ、と水音を立てて先端が彼女の秘裂を探り、そして次の瞬間には俺は暖かいものに包まれていた。

「ああ……いい……」

ぎゅう、と俺を抱きしめるあずさを、俺も抱きしめ返す。
羽根が俺の身体を覆って、まさに包まれているような気分だ。
そして俺が腰を揺らすように優しく動かすと、抱きついていた彼女の甘い吐息が耳元に触れた。

ぬち……ぬちゅ……ぐちゅ……

静かな室内に粘った音が響く。
そして次第に満足出来なくなったのか、あずさは腰を少しずつくねらせていった。
0361名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:36:08.86ID:t5fvzOm7
「もう俺も限界だ……動くよ?」

「……はい!」

ぬっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬぷっ

俺達の腰はリズムを合わせるかのようにうごめき、水音はより強く早くなっていく。
もう腰の中は溶けそうで、あずさも同じ気持ちで居るのだろうか。

「あっ、くるっ!きちゃいますっ!!」

「お、お!俺もだ!出すぞ!」

限界が近づいた俺は彼女を強く抱きしめると、柔らかい肉ので自分を解き放った。
あずさも達したようで、部屋一杯に広げた羽がビクビクと痙攣している。

「ふあ……ひぃ……」

うわごとのようにとろけた声を出す彼女の中で、俺は荒い息をついていた。
しばらく抱きしめ合ったまま時間が過ぎると、俺の欲望はまたむくむくと彼女の中で膨れあがった。

「あずさ……体位変えるよ?」

「ひゃ、ひゃいぃ……」

とろけたままのあずさを四つんばいにさせると、俺の出したモノがたっぷり詰まった彼女自身がよく見える。
その先端の肉の芽を弄ってみたら、彼女はまたしてもびくんと跳ねた。

「い、いじめないでください……」

俺は悪い悪い、と言いながら彼女に覆い被さり、後背位から彼女の中に侵入した。

ずぷんっ

「ひぃっ」

さっきよりもずっと力強い挿入に、思わずあずさの声が上がる。

ずっずぷっじゅっじゅぶっ!

そして俺は彼女の柔らかな尻に腰を打ち付けるようにピストン運動を開始した。

「あぅっ!ひゃぁ!ひぃ!んんっ!」

肉がぶつかり合うたびにぱちんぱちんと音が弾け、あずさから声が押し出される。
それから征服欲に駆られた俺は、あずさに覆い被さるとその背中の羽根の根本を握りしめた。
0362名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:36:29.13ID:t5fvzOm7
「ひゃぁああ!羽根ぇ!」

その声は甘く、痛がっている様子もない。
俺はそのまま羽根を引っ張り、勢いよく腰を打ち付け彼女の中を往復する。

「らめぇえ!羽根らめぇ!おちんぽでだめになるぅうう!!」

普段清楚な彼女がとろけた隠語で喘ぐほど、その快楽は強烈なようだ。

「あっ、あっ、赤ちゃんできちゃいましゅぅぅう!!」

半ば涙を流して顔を崩しながら喘ぐ彼女の痴態に、俺は思わず声を返す。

「産めっ!俺の卵産めっ!!」

限界が近い。
パンパンと腰を打ち付ける速度がどんどん速くなり、あずさはもう悲鳴にも似た声を上げている。

「あ゛ーっ!!ヒナ育てちゃう!!隆様のヒナほしいぃぃいっ!!!」

「よっしゃぁ育てるぞぉ!うぅぅうう出るっ!」

「だじでぇええ!!」

びゅるっびゅーびゅるるっ! ぷっしゃぁあああ!

音が聞こえてきそうなほど濃厚な精子を大量に射精すると、あずさもまた勢いよく潮を吹いた。
そして俺は彼女の背中の上に崩れ落ちると、その頭を撫でて軽くキスをしようとした。
が、あずさは半ば失神しているようだった。

ところで、この汚した布団と洗濯物、どうしようかね?
まぁそれはあずさが起きてからで良いか、と俺は彼女の頬にキスをするのだった。

0363名無しさん@ピンキー2016/04/24(日) 10:00:16.18ID:HHtmgq4Q
確かにピクシブに誘導してるスレもあることはあるな
ピクシブID持ってないのでこっちにも投下してほしいなと思ったり・・・
むしろ何がいかんのか分からんのだが
0364名無しさん@ピンキー2016/04/24(日) 10:02:00.67ID:HHtmgq4Q
あ、リロってなかった
投下来てたのかすまん、>>362おつ
人外女もっと増えろ
0365名無しさん@ピンキー2016/06/19(日) 20:51:24.43ID:q8AO+vpI
ここ版権OKですか?
0366名無しさん@ピンキー2016/06/20(月) 19:56:51.76ID:+5ujkRUH
人外ならいいんじゃない?
専用スレがあるならそっちのがいいかもしれんけど
0367名無しさん@ピンキー2016/06/27(月) 22:56:47.93ID:aAH7mnBf
>>365
書いてもいいのよ、てか書いてください
0369名無しさん@ピンキー2017/03/20(月) 12:00:51.66ID:0VVlkMaB
なんかモチーフ降ってこないと、書くにかけないね
0374 ◆IyobC7.QNk 2017/06/11(日) 22:05:15.72ID:+Vq4vQnK
 人間男Xコウモリ娘 妊娠注意

「シュン、この卑怯者ー!」
布団から薄い体毛に覆われた顔だけ出し、食糧をこれ見よがしに掲げた男をなじる口内には牙が覗く。
「卑怯で結構。しっかり部屋もあっためてあるから食事の時くらい布団から出ておいでレミ」
シュンと呼ばれた男は、決してそのままでは届かないちゃぶ台の上にそれらを置いた。
「もう、動くの本当に大変なんだから」
ようやく諦めたのか、もぞもぞと姿を現す。
華奢という言葉では間に合わない痩躯に脇腹から上肢をつなぐ、広げれば身の丈の倍はあるであろう薄い飛膜。
コウモリの亜人の軽そうな肢体に不似合いなぽっこりと膨らんだ腹部は明らかに異常だった。
レミは頬を膨らませながら、先端のかぎ爪で半ば引きずる様に布団から引き出したお腹を抱えて座りなおす。
「まさか本当に子どもができるなんて」
「冬眠し損ねて凍死寸前だったレミの方から"なんでもするから助けて"って縋って来たんだろう」
「あの時は本当に生死の境だったし、まさか亜人に交尾を要求する変態だなんて思わなかったもん」
ほぼ黒目しかない双眸で即座に腹にさばりついたシュンを睨み付けた。
しかし彼は取り合わずその腹部の張り詰めた薄いスエードに似た手触りを楽しんでいる。
0375 ◆IyobC7.QNk 2017/06/11(日) 22:06:09.50ID:+Vq4vQnK
「目が合った瞬間に一目惚れしたんだからしょうがない」
臆面もなく言い放つシュンにレミは食事の手を止めた。
「まぁ、暖かかったケド」
今も悪くない、どころかその上このお腹に子どもがいる。
「おーい、ぱぱだよー」
レミのお腹にデレッデレの猫なで声を発するシュン。
微笑ましいはずのその姿にレミの中でスゥッと何かが下がった。
「……シュン、ちょっと」
ちょいちょいと爪先で示して彼を正座させる。
急に低くなった声音にシュンは慌てて従った。
「え、何? 何かした?? っんんんっっ」
そのまま襟首を引き寄せシュンの唇を奪う。
レミは両方の腕を頭全体と肩口に傷つけない様に注意しつつかぎ爪をしっかり引っ掛け逃さない。
そのままシュンの意識が朦朧とし始めた頃ようやくレミは解放した。
「ぷはぁ、はいもうおしまい。お腹ばっかりベタベタ触らないで、機嫌と体温が下がると胎教に悪いから」
それだけ言うとレミはまた、よたよたと布団に戻る。
そして最初と同じ様に布団から顔だけ出し、ベーっと舌を出して見せた。

終了
0380名無しさん@ピンキー2017/08/20(日) 11:12:20.62ID:mf/CIehl
誰か新作頼む
0382名無しさん@ピンキー2017/10/16(月) 19:59:09.28ID:TKGiB72F
ここ完全に過疎ったのか?
とりあえず燃料投下待ちつつ保守
0383名無しさん@ピンキー2017/10/16(月) 19:59:28.83ID:TKGiB72F
(´・ω・`)
0389名無しさん@ピンキー2017/11/05(日) 16:36:04.94ID:tRfNqWPn
ないなら別にここでもいいじゃん過去には触手あるみたいだし
隔離する理由でもあるなら別だけど過疎ってんだしよくない?
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