はたらく魔王さま!でエロパロ Part2
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「アーニャ、走って!」
「はぁ、はぁ」
私は妹のアーニャの手を離さないように強く握って必死にあちこちで火の手や悲鳴のあがる街の中を駆け抜けていた。一緒に逃げていた両親や私の夫、先日結婚したばかりのアーニャの夫の姿もない。
もしかしたら皆、殺されて……そんな不安はあるけれど、もう一度会うことができる。
そんな甘い希望にすがるしか、疲労ですぐにでも動きを止めようとする足を前に進めることが出来そうになかった。
「いやーっ!」
細い路地から大通りに抜けようと思っていると、大通りの方から若い女性のものらしい悲鳴が聞こえた。
逃げようとしていた方向だったこともあって、すぐに立ち止まると物陰にアーニャを隠すように座り込ませ、休むように言い聞かせ得てから悲鳴の上がった方へ向かった。
気づかれないようにそっと路地の影から大通りを覗き込んで……見た瞬間、思わず悲鳴を上げそうになった。
「っ!」
私の視線の先には倒れたままピクリとも動かない男性と、豚顔の魔物三体に押さえつけられた女性がいた。
私が悲鳴を上げそうになったのは、その男性と女性をよく知っていた人たちだったから。
近所に住んでいたユーリとナタリーの夫婦、ナタリーは私と同い歳だったこともあってすぐに友達になった。夫たちも気性がが合ったのか、すぐに家族ぐるみで友達付き合いするようになった。
ユーリは穏やかな性格でいつも笑みを絶やさない優しい人で、気の強いところのあるナタリーとはお似合いの夫婦だった。
「いやぁーっ、放せっ、放してっ!」
ビリッ、ビリッ、という服を力づくで引き裂く音、そして彼女の悲鳴がだんだんと悲痛なものになっていく。
倒れたままのユーリは悲鳴が聞こえている距離だと言うのにまったく動かなかった。
それは当然のことで、彼の周りには赤黒い液体が大きく拡がっていて……もう彼が物言わぬ存在に成り果ててしまっていることを示していた。
「ユーリっ、助けてっ、ユーリー!」
それでも彼女は彼に助けを求め続けて、必死に抵抗して暴れていた。
しかし三体の魔物に押さえつけられ服を引き裂かれ、夫以外の異性に見せたことがないという白く美しい肌をさらされている彼女にはどうすることも出来ない。
「いやーっ、ユーリっ、ユーリっ!」
必死に手を伸ばすがそこにあるのは物言わぬ死体だけ……彼女に助けは来ない、そして無力な私も彼女を救う手段は無い。
この場で私に出来ることは、ただ彼女の身に起きる悲劇を見続けることだけ。
「放してよぉ、いやぁー!」
大通りのど真ん中、今日、夜を迎える前までは大勢の人で賑わっていた場所、彼女も夫と何度も買い物に出かけただろう楽しい思い出のある場所。
そこでナタリーは陵辱されようとしていた。
二匹の魔物に押さえ付けられ、もう一匹の魔物は身動きできないナタリーを見下ろして、欲情に満ちた荒い呼吸を繰り返しながら下半身を覆っていた鎧のような防具を外した。
「ひっ!」
暴れていた彼女も『それ』を目にした瞬間、悲鳴を上げて動きを止めてしまった。大きな肉の塊が地面と水平を通り越して上向きに勃起していた。
欲情しきっているのか先端からヨダレのように液体を垂らして、浮き上がった何本もの血管、ときどき心臓の鼓動に合わせるように、ビクッ、ビクッと跳ね上がっている。
その様子は私からも見えていた。夫のモノとはまったく違うその凶悪な存在感に思わず私も悲鳴を上げそうになった。
「う、嘘っ、そ、そんなの」
ナタリーはそれまでの抵抗が嘘のように怯えていた。この魔物たちが何をしようとしているかが確実に目の前に差し出されたから。
そう、魔物は人間の山賊のように、快楽を得る為に女を陵辱したりしない。
魔物が人間の女を陵辱するとき、それも特に人型の魔物にとって異種族であろうと女であれば目的は単純……繁殖の為だ。
特に今ナタリーを押さえつけている豚顔の魔物は、メスの個体数が少ない代わりに異種族のメスでさえも簡単に受胎させてしまうほど繁殖力が強い。
ナタリーは豚顔の魔物の繁殖の対象として選ばれた……愛する人の子供を産み育てることを夢見ていたナタリーはこれから死ぬまで豚顔の魔物の子を産み続けることになる。 「いっ、イヤっ、こ、来ないでっ」
ナタリーの声は絶望に染まり懇願に近い、それだけ追いつめられていた。
しかし、人間の言葉を理解していないだろう魔物たちが懇願を聞き入れるはずもなく、仰向けにされ両手両足を広げるように地面に押さえ付けられた彼女の上に魔物がのし掛かった。
「ひっ、や、やめてっ、ユーリっ、いやぁ、助けてぇ」
必死に逃げようと暴れるが、その場でバタバタと暴れるだけで逃げることなどできるわけがなかった。
「ひっ、無理っ、避けちゃうっ、壊れちゃう、やめてっ、やめてぇ」
先端が入ったのだろう、彼女の悲鳴が激しくなる。その大きさを実感しているのか、彼女の悲鳴はどんどん悲痛なものになっていく。
しかし、それもほんのわずかな時間でしかなかった。先端が入った瞬間、魔物がなんの躊躇もなく一気に腰を押し出してしまったからだった。
「ひっ、や、やめて、そんな大き、ひぎっ、い、痛いっ、いぎっ!」
「ふごっ、ふっ」
まさに豚が餌を競争で漁るときのような声を漏らした魔物の腰が激しく彼女の身体を突き上げていく。
なんの遠慮もない、相手を気遣うつもりなど一切無い、暴力的な繁殖目的の交尾だった。
少しでも確実にメスを孕ませる確率を上げるための本能か、奥深くまでえぐるように一番奥に密着させた状態で射精しようとしているのか、腰を振る勢いは激しさを増し衰えることはない。
このままであれば、みっちりと隙間なく栓をした状態で胎奥に繁殖力の高い魔物の精液が一滴残らず射精され、彼女は確実に魔物の子を孕むことになる。
「あっ、だめ、そんな激しく、んんーっ!」
愛情の確認好意としてのキスではない、気持ちよくなって気分を盛り上げてメスの胎内に射精することで受精の確率が上がると思っているのか。
人間の真似事のキスが魔物とナタリーの間で繰り返される。
「んっ、んーっ、ふっ、うぐっ」
激しい腰の動きはキスの間もまったく緩むことはない。
呼吸が止まりそうなほど激しいキス。荒々しい交尾に対しての自己防衛のためか、彼女の抵抗は弱くなっていき、だんだんと魔物のなすがままになっていく。
夫の死体の横で激しく犯され、大きな胸を揺らしながら魔物とのキスを受け入れようとしている彼女から目を逸らすことができないでいた。
「あっ、んん、だめっ、あんっ」
最初は悲鳴だけだった彼女の声に、少しずつ甘いモノが混じってきた。私も夫がいる身だから、それなりの経験はあるから彼女の上げた甘い声が意味することは理解できた。
もちろん自分の身を守るためとか理由をつけることはできる。だけど、どんな理由であろうとも彼女が夫を殺した魔物に犯されて感じている事実は変わらない。
そのことを責めようとも不実だとも思わない。傍らで動かなくなったユーリ、自身がこれからどういう運命をたどることになるのか……その事実に心が折れてしまったのだと。
「ふごっ」
「あんっ」
彼女の抵抗が無くなってしまったことに気づいたのか、身体を押さえつけていた魔物たちが手を放した。
しかし彼女はもう逃げだそうとしなかった。そして彼女を犯している魔物は腰を掴むと細身のユーリでは絶対にできない力強さでそのまま立ち上がった。
その勢いに振り落とされないようにナタリーは魔物にしがみつくように抱きついていた。
両手両足がしっかりと魔物の身体に絡みついていて、まるで彼女が魔物の子を孕みたいと望んでいるかのようにも見えた。
立ち上がった魔物は人間の男では考えられないような力強さで彼女の身体を持ち上げては落とすように激しく身体を揺する。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています