【ドラマ】リーガル・ハイでエロパロ★2
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0140サソリと猫 2/42014/01/22(水) 00:33:06.98ID:q8NBuzz+
※(↑は1/4でした)

「バタン」
階下から聞こえたのは玄関の扉が閉まる音である。

(…帰ったか。)

二階の自室に入り、ベッドに体を横たえたまま階下の様子をうかがっていた古美門は小さくため息をついた。

(朝ドラには少々刺激が強すぎたか…。しかし…。)

眼を閉じると、先ほどまで腕の中にいた黛の姿が脳裏に浮かぶ。
羽生に言い寄られ、慌てふためく可愛らしい姿。
自分の言葉に傷付き、うつむいて涙をこらえる姿。
腕に抱かれ、こちらを見上げた驚いた顔。
溢れる思いを吐露したときの潤んだ瞳。
そして…

唇にそっと触れると、黛の柔らかな唇の感触がまだ残っていた。

(人間の理性とは、こんなにもあてにならないものなんだな…。)

黛のことは決して嫌いではない。
自分にはない真っ直ぐな心とそれゆえの危うさを、愛しいとさえ思っている。
しかし、男女の関係になることなど望んでいるわけではなかった。

(…はずだったんだが…。
明日何か言ってきたら、とりあえず煙に巻くとして…。
しかし次はどうなるか分からんな…。)

静かに眼を閉じ、高ぶった心と身体を落ち着かせていると…


「バタン。カチャ。」
(!?)
玄関のドアが閉まる音と鍵がかかる音。
続いて階段を登る足音。
(こんな時間に誰だ?服部さんか?欄丸か?
…それともまさか!?)
0141サソリと猫 3/42014/01/22(水) 00:34:50.75ID:q8NBuzz+
「ガチャ」

寝室のドアを開けて入ってきたのは黛だった。

「どうしたんだこんな時間に?
提灯パンツのわかめちゃんはもう寝る時間だぞ?
それとも、ついに発情が抑えられずにご主人様に慰めてもらいにきたとでも言うのかな?」
内心の動揺を気付かれないように、意地悪な笑顔を見せながら古美門が尋ねる。

「帰ろうと思って駅前まで出たんですけど、やっぱりどうしても気になって。」
黛はドアの前に突っ立って、鞄すら握ったまま、勢いよく答えた。

「先生は、私のことどう思ってるんですか!
…あんな、…あんなことして、私のこと好きなんですか?」

(やはりそうきたか…。)
「好きじゃないとあんなキスしませんよね?
それとも、遊びなんですか?
私の体が目当てなんですか!?」

まくし立てる黛の剣幕に押されていた古美門であったが、
最後の一言には噴き出すのを我慢出来なかった。
「うわははは。
だーれが、お前のような幼児体型丸出しの身体を目当てになどするか!
以前から言っているように私は顔とおっぱいと足首で女を選ぶんだ。
貧乳がに股のちょうちんパンツを選ぶほど女に不自由はしていない!」

いつもの調子に早口でまくしたてた後、古美門は黛の目に涙が浮かんでいることに気が付いた。
(しまった。言い過ぎたか…)

涙を浮かべながらも黛は反撃に出る。
罵声を浴びせられるのには慣れているし、今夜の黛はこのくらいではひるまない。

「じゃあなんなんですか!
体目当てじゃないなら、やっぱり私のこと好きだってことじゃないですか!」

(なんだその理屈は。)
半ばあきれながらも、必死に古美門の気持ちを確かめようとする黛の事がどうしようもなく愛しく思える。

ベッドから立ち上がると、古美門は黛の元へ歩み寄り、頬を掌で包んだ。
「…先生、質問に答えてはくれないんですか…?」
「…質問は却下だ。」
お互いを見つめる眼は上司と部下のそれではなく、完全なる男と女である。
古美門の指が黛の艶やかな唇を撫でると、唇が触れるのを待ちかねるようにそっと黛が瞳を閉じた。
てっきりキスされるものだと思っていた。先ほどのからみつくようなキスが頭をよぎる。

しかし、古美門が唇を触れたのは耳だった。耳たぶを甘噛みし、舌先を耳の中へ入れる。
耳元で聞こえる荒い息遣いとクチュクチュとした水音に黛が思わず身をよじると、すかさず首筋へ舌先をはわせる。
0142サソリと猫 4/42014/01/22(水) 00:36:38.54ID:q8NBuzz+
「…んっ!」
予想外の愛撫に黛は甘い吐息を漏らして敏感に反応する。

首筋にキスを落としながら左手は無防備な黛の腰を抱き支え、右手は胸元のボタンを外していく。
「…せ、せんせっ!」
ようやく言葉を発した黛をとがめるように睨むと、すかさず唇をふさぎ、先ほどよりも深く舌を差し入れた。逃げる黛の舌を追いかけ、捕まえ、絡めとる。

唇を離すと黛はベッドの上に崩れ落ちた。
古美門はなまめかしく倒れ込んだ黛を勝ち誇ったように見下ろしている。

「サソリの毒にやられたか?」

(所詮朝ドラ。これぐらいで勘弁しておくか。)
…と古美門が油断したのもつかの間、古美門はベッドの上に引き倒された。

「サソリは猫にだって捕食されるんですから!
ほんとは虫ぐらいにしか効かない毒なんです!
残念でした!」

古美門の上に馬乗りになり、イーッと口を横に開いて、何とも色気のない顔を見せる。

かと思うと、呆気にとられる古美門の首筋に自分から舌を這わせてきた。古美門から黛への愛撫をなぞるように耳から首筋へキスを落としていく。
(…!こいつ!)
不意をつかれ、下半身が反応してしまう。

(こいつにこんな度胸があったとは驚きだ。お手並み拝見といこうか。)
古美門が体の力を抜き、我が身を犯す舌の動きに感覚を研ぎ澄ましていると、黛の動きが止まった。
(?)
かすかに聞こえてくるのは規則正しい寝息である。
(この状態で寝るか!?)

黛は羽生と二人でワインを空けていたし、緊張と興奮で疲弊したのだろう。


「主人のいうことを聞かない、気まぐれで、自分勝手…。手の掛かる猫だな、本当に。」

優しく微笑みながら、古美門の手は黛の頭を優しく撫で続けた。

(了)

エロ成分薄めですみませんです。
0145名無しさん@ピンキー2014/01/22(水) 21:43:13.25ID:1AKSlh/L
ぐへへへへへへへ
またまた続きを全裸待機
服は前も全裸待機したときに勢いでとんでいきました。
0146バスローブ1/52014/01/22(水) 22:18:26.63ID:iXPy4Q6l
>>114 の続きです

今日は判決公判だった。
無罪を勝ち取れると確信してはいたが、それでも判決が言い渡される時は緊張して、書類の中に隠し持っている彼のハンカチに触れた。
古美門から貰って以来、私がお守りのように持ち歩いていることを、彼が知っていると分かったのは、最終弁論の日だった。
彼は私に「行け」と命じた。勝利がほぼ確定していたから私にやらせたんだろうけど、それでもヘマをやらかすわけにはいかない、大事な場面だった。緊張した。
ハンカチに触れたかったが、背後の机に置いたかばんの中だった。仕方なく、こっそり手のひらに人を書こうとした時、目の前に、貰ったのとは違うハンカチが差し出された。
(先生、知ってたんだ…!)
顔から火が出るほど恥ずかしかったが、彼の温もりの染み込んだそれに触れると、不思議なくらい自信が出た。
私が深呼吸をして落ち着いたのを見計らって、先生は魔法のハンカチをポケットに戻し、再度、顎で「行ってこい」と示した。
そして無事に弁論を終え、今日、無罪を勝ち取った。
軽い足取りで事務所に戻ると、服部さんと蘭丸が待っていて、古美門の無邪気な笑顔を確認するなり、「おめでとうございます」とか「先生負けないねー」とか言って盛り上がる。
そんな中、得意気に胸を張る古美門の姿を思いつめた表情で黛が見つめていることに、実はそこにいる誰もが気づいていた。
ダイニングテーブルには華やかな祝勝のディナーが並んでいた。一同が席に着くと、服部さんがワインを持って来る。
グラスに注ごうとした時、意を決して
「私は今日は結構です」
と告げた。
サッと皆の視線が集まったのを感じる。
「どこか具合でも?」服部さんが心配してくれる。ごめんなさい。
「そうじゃないんですけど…やることがあるのでっ」
言い切った。ちょっと変に力入っちゃったけど…。
先生は……クイッと片眉を上げたあと、少し考え込むような表情をしたけど、次の瞬間には「こんなやつ放っておいてさっさと飲もう」と乾杯を促した。
0147バスローブ2/52014/01/22(水) 22:21:24.42ID:iXPy4Q6l
(先生、気づいてるよね?気づいてるかな?あ〜恥ずかしいいいい)
黛はその後の事で頭がいっぱいで気づかなかったが、古美門のグラスもあまり減っていなかった。
大体の事情を察した服部さんが供したノンアルコールカクテルによってディナーは円滑に胃袋に運ばれていった。
ボトル1本をほとんど一人で空けることになった蘭丸が、誰よりも上機嫌で去って行った。
食事の片付けを終えた服部さんに古美門が声をかける。
「お風呂の用意を…」
古美門が言い終わる前に服部さんが口を開いた。
「承知致しております。それから、明日は私、私用がございまして、午後から出勤させていただきとうございます」
「…わかりました。お疲れさまでした」
ほどなくして、古美門がバスルームへ向かった後、服部さんは普段より早く居なくなった。

ソファで仕事をしているふりをしてそこまでの一部始終に耳を傾けていたが、一人きりになってようやく、深く息をついた。
(あぁ、私、とうとう今夜、初体験しちゃうのかな…しかも相手は古美門先生…)
緊張で手のひらが汗ばむ。
かばんから彼のハンカチを引っ張り出して、眺める。
(うん。大丈夫)
何日も考えて、自分で決めたことだ。
というか、考えるまでもないことだった。本当はとっくに気づいていた。私は古美門先生を求めている。とても強く。先生の声、先生の香り、先生の眼差し、先生のぬくもり…
0148バスローブ3/52014/01/22(水) 22:25:18.35ID:iXPy4Q6l
「おい」
「ぎゃあああ!」
いつの間にか古美門は出てきていた。
「入るか」
「えっ、はっ、はい…」
(お風呂に入るかってことだよね、それってつまり、私が今夜泊まろうとしてるのを分かった上で受け入れたってことだよね!きゃ〜〜)
視線を上げると、素肌に濃紺のバスローブを纏った古美門が、濡れた髪をわしわしと拭いている。
(先生…パジャマ着てない!)
胸元からのぞく白く美しい肌。
バスローブを平らに押し上げている厚みは、いわゆる胸板ってやつ…
(あーっ!私、何考えてるんだろ!)
急いで目を背け、一目散にバスルームに駆け込んだ。
豪奢なお風呂で緊張の汗を洗い流し、お湯の中でゆっくりと手足を伸ばすと、気持ちもだいぶ落ち着いた。
(そろそろ出よう)
白いバスタオルが用意されているのがすぐに分かった。手に取ると、その下にもう1枚、ふわふわの黄色いバスタオルがあった。
(あれ?どっちを使えば…)
黄色いほうを持ち上げると、紐が垂れ下がった。
(これって、まさか…)
広げてみると、案の定、黄色のバスローブだった。
(私のため…?)
古美門と同じように、素肌に羽織ってリビングに戻った。
しかし、姿が見えない。
二階を見ると、寝室のドアが開いていた。
はやる鼓動をぎゅっとおさえるようにバスローブの胸元を掴んで、覚悟を決めて階段を上った。
0149バスローブ4/52014/01/22(水) 22:31:41.78ID:iXPy4Q6l
古美門は薄暗い部屋でベッドの端に腰掛けていた。
「先生、あの、これ…私に?」
「当たり前だ。そんな奇天烈な色、私は絶対に着ない。だが、アッパラパーな幼稚園児にはよく似合っている」
「…ありがとうございます」
「誉めてはいない。こっちへ来い」
ドアを閉め、古美門の隣に座った。
すぐに頬に触れてくる。無言のままじっと見つめられた。
(近ぁぁい!やっぱりお酒飲んでないとダメだ。もう、パニックになりそう…)
肩に手を置かれ、キスされるかと思ったが、そのままふんわりと抱き寄せられ、先生の胸に額をつけた。石鹸のいい匂いと、バスローブからはいつもの先生の香り。なぜかきゅうっと切なくなる。
大きな手で背中を撫でながら問われた。
「本気なのか」
黛が1つ小さく頷くと、古美門はガシッと上半身を抱き上げるようにして、ゆっくりベッドに横たえた。
完全に組み敷いた黛の前髪を掻き分けて、額に口づける。次は瞼、頬、鼻先、顎…幾つも幾つも、顔中にキスが降ってくる。でも、なかなか唇には落ちてこなかった。もどかしい。
「せ、先生…」
「焦らされるのは嫌いか?」
優しい声で意地悪にからかう。
顎を掴まれ、今度こそ、と思ったが、わずか数センチの所で止まって、鼻の頭同士をツン、ツン、…と合わせてくる。
「せんせっ」
「…君は本当にこれが好きだな」
そう言って、やっと触れた唇の柔らかさに、カラダが震えた。
前回の犯すようなキスとは全然違う、ソフトなキスだった。極めて緩慢な動きで、そっと口から全身を崩すような。
早くも蕩け始めた思考の片隅でぼんやりと思う。
(先生の感触って、こんなに柔らかかったっけ…?)
唇は心もとないくらいにフワフワで、舌は今にもトロリと溶け出しそうだ。
「んん…んぁ…」
(あぁ、もう…だめ)
じれったさに反して、カラダはみるみる熱くなり、思わず身をよじると、くちゃ、と音をたてて、先生の口が離れた。
(次は、何をされるんだろう)
0150バスローブ5/52014/01/22(水) 22:38:04.68ID:iXPy4Q6l
耳まで真っ赤になった黛を左向きに寝かせ、背後から抱きすくめて、2人一緒に首まですっぽり入るように布団を引き上げる。
「痴漢には、後ろからされたんだったな」
そう言って、バスローブの上から右胸に手をのせた。
「私だと思ったから抵抗しなかった、と言ったな?では、もし本当に私だったら、どうなっていたんだろうねえ」
「…どういう意味ですか?」
「試してみよう。今からここは満員電車だ」
「え…?」
「いいか?声を出したり、動いたりするなよ…」
「…」
古美門の右手が動き始める。
(やっぱりこういう触り方…)
いつか裁判で実演したときと同じように、バスローブの布地でさすった後、大きくてきれいな手はすぐに移動した。
脇腹やおへその辺りを撫で回しながら、うなじに唇をつける。
黛がビクッと反応すると、唇を耳に当て、内緒話をするように「声を出すなよ」と念を押された。
手は徐々に上がってきて、胸の下側をさすり始める。唇が耳や首を這い回る。
「はぁ…っは…」
息は上がるけど、古美門の手がなかなか胸にこないのがもどかしかった。
(私、触ってほしいって思っちゃってる)
さんざん焦らしてから古美門の手が胸を包んだ時には、すでに硬いものが膨らみの中心でバスローブを押し上げていた。
手のひらでするすると円を描くように撫でた後、指で軽くはじく。
「んんっ」
もう一度、またもう一度…
だんだん速くなってくる。
「んー、んっ、…ぁ」
開いた手の指で順番に転がしていく。
「…んっふ、んん!」
必死で声を抑え、身をよじって耐える。
カリカリと掻いたり、摘まんでクニクニとこねたり…
「ああっ!…っはぁ、あぁん」
とうとう切ない喘ぎ声を漏らす。
0152名無しさん@ピンキー2014/01/23(木) 00:21:02.33ID:RvD+604X
ちょw生殺しすぐるwww


  バン    はよ
バン (∩`・ω・)バン はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/  
  ̄ ̄\/___/


ドゴォォォォン!!
; ' ; \,,(' ⌒`;;) !!
,' (;; (´・:;⌒)/
∧_∧(;(´⌒`,;))
Σ( ; ・д・)((:(;;')` .
⊂ヽ ⊂ )/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___/ ̄
0153名無しさん@ピンキー2014/01/23(木) 01:33:35.45ID:fOlF0Pnw
ここは天国ですか?神々よ…

>>152
私がいるw
もう、もう〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!悶絶じゃあ
01541/22014/01/23(木) 05:54:57.55ID:XyzFptnt
ふおおお!GJ!
触発されて続きを書いてしまいました

>>136の続きです

****
色香を教えてあげるよ、古美門はそう言い終えると同時に返事も聞かず黛の唇に噛みついた。先ほどのような優しい触れるようなキスではなく、乱暴に貪るように黛の軟らかい唇を堪能する。
放心している黛はそれをただ受け入れるしかなかった。 次第にそれだけでは物足りなくなった古美門は新たな欲求を満たすため、口と舌を使いその小さな唇を押しあけるようにする。
古美門の舌が侵入してくるその瞬間ようやく黛は我に返った。逃れるように顔を下に向け身を捩じらせて抵抗するとすんなりと解放されるが、どのような顔をすればいいのか分からない。黛はそのまま目を逸らすようにして顔を伏せた。

「…ふざけないでください」
「ふざけなどいない」
「やめてください」
「やめるわけがないだろう?」
「どうしてですか」
「男とはそういうものだ」
「言ってる意味がわかりません…」
「先ほど冗談で君を押し倒しはしたが思った以上に君の反応が初々しく可愛らしかった。興味が湧いてキスなどしてみたら当たり前だが欲求は止まらなくなり今更止めることができない」
「…わかりません」
「押し倒したらムラムラした、それは男である以上押さえられない欲求である。それがどういう事かは…おたまじゃくしの君にだってわかるだろう?」
「わかりません…わたしにはそんな欲求はありませんから」

俯いたままぼそぼそ話す黛の顔を覗き込んだ事に古美門は後悔した。頬は真っ赤に蒸気して大きな瞳は微かながらに潤んでいる部下の姿は思った以上どころじゃなかった。色気だけが女の魅力だと思っていた古美門にとって少なからず衝撃的なことである。

上司のそのような心の葛藤など知る由もない黛はとても混乱していた。
たった今までキスをしていたこの人は髪型が違うだけで本当にいつもの彼なのだろうか。どのような意図でキスをしたのだろう、彼のいう欲求とは自分が女として求められているということなのだろうか。そこに愛はあるのだろうか。
考えを巡らせても交際経験の無い黛には答えが出せなかった。
01552/22014/01/23(木) 05:58:25.25ID:XyzFptnt
長い沈黙を破ったのは古美門だった。

「初めてのキスは檸檬の味がしたか?おたまじゃくしよ」
「するわけないじゃないですか」
「そうか、君の事だから初キッスはレモンの味と信じているのかと思っていたが」
「茶化さないでください、そうやって私が慌てふためいているのを楽しんでいるんでしょう?」
「…気持ち悪かったかい?」
「わかりません」
「ではもう一度するか?」
「ダメです」
「何故だ?私はしたいよ、黛」

そう言いながら離れていた黛の肩を古美門は抱き寄せた。落ち着き始めていた黛の心拍数は再び上昇し、古美門の動きを警戒した。だが先ほどのようにキスする事は無く、ただ抱きしめられているだけだった。
優しく腕の中におさまっている感じはさほど嫌な事では無いと黛は思った。キスも然り。嫌だったら今すぐにでも古美門を蹴り飛ばしてでもこの場から逃げ去っているだろう。それをしないのはどうしてだろう、金の亡者で嫌味な上司の筈なのに。

「ダメです…これ以上なにかあったらわたしおかしくなりそうなんです」

今の素直な気持ちを古美門に伝えると彼は抱き締める力を強めて「わかった」と短く答えた。そしてパッと身体を離してボサボサだった前髪を手櫛で無理矢理8:2に別けながら言う。

「おたまじゃくしに大人の色香は早いようだな。明日は早い、はやく寝たまえ」
「先生…」
「おっとこれだけは言っておく、せめてバストアーップの運動をしなさい、すこしはマシになるだろう」

整髪料がないためにうまく分け目は作れていないが、古美門はいつもの嫌味ったらしい口調でそう言い終える。そして目をぱちくりさせる黛の頭をポンポンと軽く撫でるように叩いた。

「ちょっ…!マシってなんなんですか?!失礼ですよ!あと、寝るにはこのソファは硬すぎます2階の客間をつかわせてもらいますから!」
「なんなんですかじゃなくそのまんまの意味だよ、分からなかったのか?ポンコツにも程がある。あと客室を使うのは良いが1泊1万円だよ、給料から引いておく」
「はあ?高すぎですよ、っていうかもう1泊どころか3時間くらいしかないじゃないですかっ!ぼったくりです!」

いつもの言い合いに戻り内心ホッとしていた黛だった。

****

あと1回
0156さよなら純潔1/52014/01/23(木) 18:15:19.86ID:BmyLfPBw
>>150 の続き

「声は我慢出来なかったのか?」
「だって、先生が」
手は一気に太ももまで下がった。バスローブの裾を暴き、素肌に触れてくる。
下着の横から指が入ってきた。
「濡れている。こんなに男を求めて…黛」
古美門は急に黛を仰向けにさせてバスローブの紐を解き、下着も脱がせ、自分も裸になって抱きついた。
硬く大きくなったものを割れ目に当てる。
「せっ、先生?」
(もう入れるの!?まだ心の準備が)
でも、古美門は中には入れずに腰を動かし始めた。濡れ具合を確かめるように、割れ目の上を滑って往復する。
(やだ…いやらしい。それに、先生のが気持ちいいところを擦ってる…)
「入れたら、こうやって動かすんだ。したいか」
(正直、怖い。でも、したくないわけじゃない…)
「だが、今日はしない」
「えっ?」
「今日は貫通工事だけで精一杯だろう。腰は使わない。いいか?あくまで君のためだからな。
私は動いたらすぐ出ちゃうような早漏でもないし、腰痛やら体力不足やらを誤魔化す爺さんでもない。わかったか」
「…はあ」(全然わかんない)不可解な会話の後、全身への愛撫が始まった。
(こんなことなら、もっとちゃんとケアしておけばよかった)
そんなことを考える余裕があったのは最初だけだった。
いつも自分をけなして邪険にする古美門から、丹念に隅々まで与えられるキスの1つ1つが心を幸せで満たしていく。
そしてカラダに火を着けていく。
0157さよなら純潔2/52014/01/23(木) 18:18:32.76ID:BmyLfPBw
特に、左胸はしつこく舐められた。
「こっちも可愛がってやらないとな」
頭の中がドロドロに溶けたようになって、うわ言のように口走る。
「せんせぇ、すきぃ、だいすき」
膝を開かれ、いちばん恥ずかしい場所に顔が近づいていく。
舌を伸ばして、自分でも触ったことがないようなところまで舐められた後、宣言された。
「さて、そろそろ入れてみようか」
現実に引き戻されたような気がして、体がこわばる。
でも、古美門はお構いなしに溢れたものを指に塗りつけている。
(恥ずかしい…先生…私、こんなにビショビショになったの初めてなんです…だから、いやらしい子だって思わないで…)
ヌルヌルにまみれた指先で敏感な核をくすぐった後、入り口をほぐすように、探るように、男の太く長い指が慎重に入ってきた。
古美門の顔に、自然に下りた前髪が影を作っていた。いつになく真面目な表情をしている。
(先生、なんか、お医者さんみたい)
「……入った。…痛いか?」
首を横に振ると、指が動き始める。中をゆっくりと拡げるようにした後、カラダの前側に当てて押す。
「んんっ?」
そこを擦りながら、顔を見てくる。
「せんせっ、っあぁ!そこ、なに?あ、ん!」
答えてくれない。ただ真剣な顔をして、優しく中を愛撫する。
「せんせ…んぅ、っはぁ!」
湧きあがってくる淫らなものが古美門の手をますます濡らしていく。
0158さよなら純潔3/52014/01/23(木) 18:21:24.43ID:BmyLfPBw
再度、ぐるりと中の様子を探って、急に指を引き抜くと、ひきだしから箱を取り出して開けた。
黛はハァハァと肩で息をしながら、朦朧とした頭で(うわぁ…初めて見た…)と目で追った。はしたないと自責しつつも、手早く装着するところまでしっかり見届けてしまった。
(やっぱり、お医者さんっぽい)
膝の裏に手をいれて開かされ、準備のできた古美門のカラダがあてがわれると、まな板の上の鯉、というか、処置される患者のような気分だった。
「さあ、これで純潔とは永遠にお別れだ」
ゆっくりと黛の中を押し広げて入ってくる。指よりずっと太い。でも、柔らかさがある。
避妊具の表面にジェルのようなものがたっぷり塗ってあるらしく、中を異物で思いきり満たされている感触はあるけど、恐れていたほど痛くはなくて、ちょっと拍子抜けした。
むしろ、あまりにも神妙な様子だった古美門がなんだか可愛く思えてきた。
そのまま動かずにしばらくぎゅーっと抱きしめた後、古美門は腕の力を緩めて言った。
「おめでとう。黛。今日から君は女だ」
優しい眼差しに面食らってまばたきをした私に、特別小さな声で耳打ちする。
「私の女だ」
「…!」
こみ上げてくる涙と歪む顔を見られたくなくて、両手で顔を覆った。
「っふぇ…っうぅ、せんせぇ…せんせっ」
繋がったまま腕を伸ばし、枕元からティッシュを取ってくれた。
0159さよなら純潔4/52014/01/23(木) 18:27:07.68ID:BmyLfPBw
私の涙と鼻水が止まると、何の前ぶれもなくキスされた。だんだん情熱的になり、貪るような口づけに変わる。
「せんせ…なんか…おっきくなってる?」
「きついか?」
「はい…でも、大丈夫です」
ひとつになったまま、古美門は離れなかった。キスしたり、身体を触ったり、胸のサイズを馬鹿にしたり…
指と指を絡めたまま皮肉を言い合ったり。
「男の人の乳首って何のためにあるんですかねぇ」
何の気なしに指先で触ると、「っあ!」っと反応した。
「え、気持ちいいんですか?」
「悪いか。君だってさんざん気持ち良さそうにしていたじゃないか」
「ふーん…」両方をくるくると撫でてみた。
「あっ、ぁうっ、黛、やめっ、ああ」
眉根を寄せた切なげな顔を見たら、楽しくなってきた。
「先生の、私の中ですっごく硬くなってます」
「はぁっ…いっ、いい加減にしなさい」
手首を取られ、攻守交代。
舌と指で両方の乳首を同時に転がされた。
そんな風にじゃれあい、なじり合いながら、古美門はたまに少しだけ動いた。その度に黛の中で膨らんだ。
「先生はきつくて痛くないんですか?」
「痛くはない」
「じゃあ、こうしたら?」
ぎゅうっと締めつけた。
「ぅあぁっ!な、何するんだ!やめろっ」
「すみません」力を緩めたが、すごく大きくなっている感じがした。
「…やっぱりやめるな」
「え?」
「もう1度やれ」
「はい」
もう一度ぎゅうーっとすると、「あぁ…黛」
強く抱きついてきて、熱い息を吐きながら、首筋に熱烈にキスする。
「んふ…せんせ」
0160さよなら純潔5/52014/01/23(木) 18:32:31.28ID:BmyLfPBw
こんなに人に甘えたのは、初めてかもしれない。それも、よりによって、古美門先生。
どのくらい時間が経ったのか分からない。2人の体温は完全に同じになっていた。もはや古美門が入っていることに全く違和感が無い。
その瞬間は突然訪れた。
「…あれ?せんせっ」
繋がっている部分が熱くなる。
勝手に中が蠢いて、彼もまた脈打ち始めた。
「黛……っあぁ」
「っあああ…!」
一体となって溶けて沸騰し、噴き出して体中を駆け巡るような長い絶頂を迎え、2人はしばらく放心した。
「はぁ…せんせ、なにしたの?」
古美門は下着を履こうとしていた。
「…ポリネシアン・セックスという言葉を聞いたことはあるか」
「いいえ。それを、したんですか?」
先生が拾ってくれた下着をつける。
「部分的に真似をした。法曹界のセックス・シンボルを自認する私ほどの性豪ともなると、どんなセックスも自在なのだ。今度は激しく抱いてやろう」
「激しくなくても素敵だったのに」
「自慢の腰使いを味わってみたくないのかぁ?」
下着越しにくっつけて、クイクイと押してくる。
「やっ、やぁん…もう」
古美門の顔に両手を伸ばすと、動きが止まった。
ふわふわの前髪を押さえて、いつもの横分けを作る。
「先生…」
(古美門先生…)
偏屈でわがままで強欲で毒舌で……ちょっとエッチな
(わたしの先生)
―――
終わりです。
長すぎだと思って、昨日と今日に分けたのですが、区切った場所が中途半端でしたね。ごめんなさい。
>>152
PCは無事でしょうか?
>>154
萌えました!GJ!
ラストの横分けにする発想が同じで「オーマイガッ」ってなったけど、結局変えませんでした。どうかご容赦ください。
長々と失礼いたしました。
0162名無しさん@ピンキー2014/01/23(木) 23:22:38.53ID:fOlF0Pnw
うわ〜〜〜〜〜〜GJGJGJです!
何たるこみまゆ天国でしょうか
0163名無しさん@ピンキー2014/01/24(金) 02:28:47.78ID:jG5p+dRg
神がふたりも!!!
>>154のこみーのツンデレに萌えて>>156のセクロスになるとさりげなく優しいこみーに萌え萌え
ポリネシアンセクロスってなんですか、先生!!!
0165色仕掛け1/22014/01/25(土) 11:34:29.85ID:tA8LOcNI
久しぶりに黛の恩師・相沢検事と対決するが旗色の悪い古美門陣営。
「色仕掛けで情報の1つでも取って来い!」
「またそれですか」
「昔ふられた相手を見返すいいチャンスじゃないか。さっさと行きたまえ。私はお昼寝をする」
2階の寝室へ向かう。
目覚めたのは日没の直前だった。
欠伸をしながら階段を下りかけると…ソファに座った見慣れない女を蘭丸と服部さんが取り囲んでいる。
(新しい依頼者か?)
控えめな花柄の黒いチャイナドレス。深いスリットからのぞく脚は細く、どこまでも長い。
(おっ!?)
足を止めて観察する。
髪はきっちりとひとつにまとめられ、項が眩しい。耳も可愛い。
(…いい!)
胸は…ツンっと形良くドレスを膨らませている。ボリュームもなかなかだが…
(これは詰め物の可能性有りだな。チャイナドレスはセクシーで大好きだが、いかんせんおっぱいがチェックしづらい)
それにしても、とにかく肌が白くて綺麗だ。
モデル並みの体系だが可憐さがある。
(たまには若いスレンダー美女もいいかな)
前髪を整え、出来る限りダンディーな声を出した。
「これはこれは、お待たせして申し訳ありません。無敗の弁護士、古美門研介です。あなたのような美しい方のお役に立てるとは、身に余る光栄…」
「はぁ?」
軽蔑を含んだ間抜け面を向けられた。
「黛っ!?」
0166色仕掛け2/22014/01/25(土) 11:38:33.94ID:tA8LOcNI
「な、な、なぜそんな格好をしているっ」
「なぜって、先生がやれって言ったんじゃないですか」
「相沢は今夜、法学部関係のパーティーなんだ。真知子ちゃんが出席しても不自然じゃない。
会場がホテルのチャイニーズダイニングだからこのドレスにしたんだけど、めちゃくちゃ似合うよね。可愛すぎ。やばいよ。
これなら初めて成功しちゃうかもね。真知子ちゃんの色仕掛け」
「古美門先生も、つい今しがた美しい方、と…」
「服部さんっ!寝ぼけて幻を見ただけです!」
「美しい方…」
「こら、黛!!赤くなるんじゃないっ!このキョンシーがっ!服部さん、お札を出してください!」
「ございません」
「黛、作戦は中止だ。急ぎの仕事ができた」
「え〜、明日じゃ駄目ですかぁ?久しぶりに中華料理食べたかったし、蘭丸くんが褒めてくれたドレス、相沢先生に見せたかったのに…」
「絶対絶対絶ーっ対に駄目だ!
大急ぎなんだ!今夜じゃなくちゃ駄目なんだっ
相沢だって、そんなコスプレをしたガニ股を見たら、両手を突き出してジャンプしながら逃げ惑う人々に噛みつき首都を恐怖に陥れる化け物だと思って逃げ出すに違いない!
服部さん、今夜は中華にしてください」
「御意」
「先生、焦りすぎー。残念だったね真知子ちゃん」
「…着替えてくる」
「待て。着替えは必要ない」
「いや、だって仕事。っていうか本当に急ぎの仕事なんてあるんですか?」
「ああ。その格好で私のディナーに付き合うことだ」
0167名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 13:31:11.02ID:WCu56SRV
ほんでそのまま真知子ちゃんも食べられちゃうわけですか(・∀・)ニヨニヨ
GJです!
0168名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 21:46:55.68ID:RzSCUejv
>>166
なんか最後の一行とか落語のオチみたいで膝ポンのクスクスw
完全脳内再生余裕で美味しゅうございますGJ!
0169名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 22:20:09.10ID:N1hmyh7Y
あの、思ったんだけど、エロパロってCP誰でもいいんだよね?あ、もちろんこみまゆだけどちょっと疑問で……
0170名無しさん@ピンキー2014/01/26(日) 23:56:25.55ID:xBB/ngtq
男女ならどの組み合わせでもOKだろう
エロパロ板って大体そういうものかと
0171名無しさん@ピンキー2014/01/28(火) 15:53:15.77ID:Fqo/X8mP
BLじゃなければ誰でもいいんだよ
三木沢とからんまゆとか何でもアリ
0175名無しさん@ピンキー2014/02/02(日) 17:55:02.84ID:h5gqjw9A
こいつドラマ本スレにもやってたから迷惑とか百も承知の悪意からだったみたい
いさめる風に言って損した
0177名無しさん@ピンキー2014/02/02(日) 19:38:36.30ID:TgWmzBRR
沢井出とか読みたいなあ
「まあ井出先生、まだ残ってらしたのですか?コーヒーでもお入れしますわ」
なんつって妙に優しい沢地の色仕掛けにのってオフィスで関係して、
翌日「井出先生、この案件と、これと、これも担当お願いしますわ」
「え、自分は手持ちで手いっぱいですけど…」
「ねえ井出先生、昨夜のこと三木先生に申し上げようかと思うんですけど」
「・・・!!」
「三木先生、どうお思いになるでしょうねフフ」
「う、う、う、うわああああー」逃亡

こんなのでいいから
0178名無しさん@ピンキー2014/02/03(月) 00:34:28.81ID:noxhaltX
沢井出か、それはまた新しい!
井出と黛同年代だから
井出まゆもいけるな
0179名無しさん@ピンキー2014/02/03(月) 01:23:22.90ID:VoTilfNd
>>177
ギャグ風味で楽しいww
沢井出とか沢蘭とか色っぽくていいな〜
沢地さんに攻められたいわ〜
0181不倫ごっこ1/62014/02/03(月) 14:53:13.98ID:b+MhRLJf
2期5話くらいの時期です。
夜の古美門邸。
服部さんはとっくに帰ったが、黛はソファで頭を抱え、時折髪を掻きむしっている。
古美門はデスクでカタログに目を落とし、見て見ぬ振りをしていた。
黛がわざとらしく「うぅ〜」などと唸っているのは、古美門に助け舟を出してほしいからだ。わかっている。
(面倒くさい。しかし、このまま粘られても迷惑だから、仕方ない)
「まだ帰らないのか」
「…だって…行き詰まってしまって…」
「離婚調停などという汚物を拾ってくるからそういうことになるのだ。君が勝手に引き受けた案件だろう。自分で何とかしたまえ」
「はい…。でも、明日、双方で話し合いなんですけど、どうしても依頼人の気持ちが理解できないんです。
旦那さんは浮気を許すって仰っているのに、頑なに離婚を希望していて…」
「そんなの、浮気相手の方がいい男だからに決まっているだろう。馬鹿馬鹿しい」
「そんなことはありません!
非の打ち所のない素敵な旦那さんです。
笑顔が爽やかで、スポーツマンで皆に好かれてて。
それに引き替え、浮気相手は依頼人の職場の上司なんですけど、ひとまわりも年上で、偏屈で敵だらけ…」
「…ほぉ。それで?」
古美門は興味を持ったらしく、カタログを閉じて置いた。
「徹底した成果主義で、利益の為なら手段を選ばない強引さだけど、仕事は必ず成功させるから、一部の取締役に寵愛されて、それで図に乗ってて、とにかく最低…だそうです。もう、意味わかんないっ!」
話しながら興奮して立ち上がり、デスクまで歩いていく。
「はははは。それは愉快だ」
黛がバン!と机を叩いた。
「ちっとも愉快じゃありません!旦那さんが気の毒です」
「まさかとは思うが、夫側の代理人は」
「羽生くんです」
「あーっはっはっは!傑作だ!もはや本人と代理人の見分けがつかないんじゃないかぁ?」
古美門は楽しそうに腹を押さえ、両足をバタバタさせて笑っている。
(まったく、この人は…)
軽蔑の眼差しで見下ろす。
(古美門先生なんかに相談するんじゃなかった。家で1人で考えよ)
帰り支度をしようとソファに向き直る。
0182不倫ごっこ2/62014/02/03(月) 14:55:46.11ID:b+MhRLJf
しかし、古美門は急に立ち上がって間合いを詰めてきた。
「君ほどその依頼人を理解できる者はいないと思うがね」
「…はあ?」
「嘘臭い笑顔で中身が空っぽの若造より、経験豊富な大人の男のほうが魅力的だとは思わないか?」
えっへん、とばかりに胸を張る。
「そりゃあ、優しい年上の男性なら素敵かもしれないですけどねぇ」
「嫌われ者になることもいとわない厳しい男の懐の深さと、その奥のぬくもりを知ったら、うわべの優しさになんて興味が無くなる。
君だって本当は気づいているんじゃないのか?」
首をかしげて顔を覗き込んでくる。
(っ近い!)
微かに古美門の香りがする。
香水なのか何なのかわからないが、黛はこの香りを嗅がないように日ごろ気をつけていた。
ふわっとした清潔な香りの後にすごく甘い余韻がある。カラダをくすぐられるようで、じんわりと熱くなるようで、落ち着かない気分になるからだ。
「…まぁ、好みは人それぞれですから…でも!結婚してるのに。彼女、真面目な人なんですよ?出来心って感じじゃない」
「積もり積もった想いがちょっとしたきっかけで溢れ出したんだろう。…例えばこんな風に、2人きりで残業している時に」
わざとらしく肩を抱いてくる。手を払おうとしたけど、こんな事で動揺していると思われるのは嫌なので、何でも無いふりをする。
「私が闘い続けられるのは、君が支えてくれるおかげだよ。君は私の大切なパートナーで、かけがえのない女性だ」
低い声で直接耳に吹き込む。
(この声…)
たまに古美門が使うやけに低い声。心とカラダが震えるその響きを意識してしまうのを避けるために、普段黛はなるべく聞き流すように努めていた。
今はその声に優しい色をのせている。間近で感じる男の息と体温。官能的な香り。
カラダが痺れて、頭がクラクラしてくる。
「じょ、冗談でそういうこと言うの、やめてくださいっ」
「私がどんな想いで君を見ていたか!」
ガシッと両肩を掴まれた。
「ぇ、えぇ?」
ジッと真正面から見据えてくる。
0183不倫ごっこ3/62014/02/03(月) 14:59:05.01ID:b+MhRLJf
「君は気づいていなかったのか?毎日朝から晩までこんなに近くにいて、一日中、君の可愛い姿が視界の中を動き回る。だが、君にとって、私は所詮ただの上司だ。……気が狂いそうだ」
「せんせぇ?」
右手を黛の顎に添えて、角度をつける。
「私は狡い大人の男だからね、秘密を持つことなんて何でもないんだよ。……二人だけの秘密を作ってみないか?」
瞳を伏せた古美門の顔が近付いてくる。
(こっこれは…この展開は…キス?されるの?されちゃうの?いいのかな?先生とキスしちゃったら、どうなるの?どうしよう)
数センチのところまできた古美門の顔を見た。
(あんまり見ないようにしてたのに…)
この人は、極度の横分けでさえなければ、実はすごくかっこいい。分かってた。整った顔立ちに美しい肌。詳しく眺めていて、もし目が合ったりしたら息が止まっちゃいそうだから、見ないようにしていた。
(先生…私、先生のこと、ただの上司だなんて思ってません…)
黛も長いまつげを伏せた。
まさに唇が触れ合うその瞬間…古美門はフッと離れる。
…はずだった。
不倫ごっこを演じて惑わせ、からかって楽しもうと思っていただけなのに…。
黛が口づけを待つ顔を見せた。
緊張からなのか、少し困ったような眉の形。赤い果実のような唇が、今、古美門の唇を受け入れる決意とともに向けられた。
その瞬間、よぎったのはなぜかミスターウィンウィンの笑顔だった。
黛もいつか結婚するのだろうか。例えば、羽生のような人当たりの良い若い男と。そして、こんな風に唇を許すのだろうか。…気が狂いそうだ。
演じていたはずの嫉妬深い男に心をのっとられ、気づいた時には目の前の唇を自分のものにしていた。
唇の柔らかさを味わうように何度も食むうちに、自分を取り戻す。
(何をやっているんだ私は)
動揺を悟られないように、極力ゆっくりと離れ、捨て台詞を吐いた。
「良かったな。少しは依頼人の気持ちが理解できそうじゃないか」
0184不倫ごっこ4/62014/02/03(月) 15:03:49.94ID:b+MhRLJf
翌日。
昨夜は、妙な成り行きで古美門とキスをしてしまい、動揺しまくったまま帰宅して、結局ろくに準備もできなかった。
古美門と顔を合わせる勇気は無かったので、絶対に彼が起きていない朝のうちに事務所に顔を出し、NEXUSでの話し合いに向かうと服部さんに伝えた。
そして、NEXUSで黛を待ち受けていたのは、思いもよらない展開だった。
大混乱の頭を抱えて、重い足取りで昼過ぎに古美門事務所に帰る。
「只今戻りましたー…」
服部さんが出迎えてくれる。
「お疲れさまです。いかがでしたか?」
「こちらの希望通り、離婚に応じるそうです…」
「それはおめでとうございます」
「君にしてはよくやったじゃないか〜」
ソファに寝転がっているらしい。肘掛けに足が乗っかっているのが見えた。
(私、昨日あの人と、あんなことしちゃったんだ…。でも、今はそれどころじゃない!)
「先生ですね?」
「んー?」
「先生が、あの上司がNEXUSに来るように仕向けたんでしょう!?」
「何の話しだぁ?」
「とぼけないてくださいっ!!奥さんの浮気相手が乗り込んで来て、一人で喋りまくったんですよ!奥さんとの肉体関係の詳細を!」
「それで、幻滅した旦那が離婚に同意したわけか」
「違います。……旦那さんは、ゲイだったんです」
「はああ!?」
古美門が飛び起きた。眼を丸くして、パチパチとまばたきする。
「奥さんも気づいていなかったみたいです」
「ちょ、ちょっと待て。いくら私でもそこまでは想定していなかった。どういうことか説明しなさい」
「嫌です」
「却下する。君は私の部下であり、業務内容を報告する義務がある。さあ、話したまえ」
観念して、かばんから内容を記したノートを取り出す。恥ずかしいので、ノートで顔を隠して一気に報告した。
0185不倫ごっこ5/62014/02/03(月) 15:05:33.32ID:b+MhRLJf
――浮気相手は、奥さんと初めて関係を持った時から、違和感を感じていた。
前戯を知らず、挿入も後背位しか知らない。聞けば夫とはいつもそうで、正直苦痛だが、子どもは欲しいので我慢していると言う。
結婚するまで男性経験が無かったため、男女の営みとはこういうものかと思っていた、と。
ところが、禁断の上司との関係において普通のセックスを経験し、これ以上結婚生活を続けるのは無理だと考えるようになった――
そして、「あなたが離婚をけしかけたのか」と詰め寄る夫にこう返した。
「そうではありません。
私はただ、たっぷりと前戯をして、トロトロに濡れさせてから、しっかりと見つめ合い、無い胸を弄りながら正常位で愛しただけです。
彼女は何回もイった後、私の腕の中で満ち足りた心と身体で離婚を決めたようです。
彼女はただ、あなたより一足先に自分に正直になっただけだ。
あなたは死ぬまで自分を偽り続けるつもりですか?」
――夫は泣き崩れ、自分はゲイだと告白した。だからそんな風に女を愛することは出来ない。でも、家族が欲しかった、と。
そして、妻に謝罪し、離婚を了承した――
0186不倫ごっこ6/62014/02/03(月) 15:11:15.03ID:b+MhRLJf
「以上です」
「…。君達は、ゆとりのメルヘンランドでとんでもない破廉恥なやり取りをしてきたんだねぇ。さすがは変態の女神様だ」
「もう最悪ですよ。でも、双方納得して、円満離婚になったから、まあ良かったのかな」
「ご苦労だった」
黛はノートをかばんにしまい、ソファの定位置に座った。
まだ隣には古美門がいたが、特に気にしなかった。
(香りさえ意識しなければ、多分、大丈夫…)
古美門はふと何かを考えてから、服部さんが温室へ向かったのを見届けて口を開いた。
「…ときに黛くん、君は正常位と後背位どちらがいい?」
「は?え、えーと、せーじょーい?」
「おまえ、意味分かってるか?」
「わ、分かってますよ!馬鹿にしないでください!」
「じゃあ、どんな前戯が好きなんだ?」
「えーと…ぜんぎらしいぜんぎ、かな」
ぷーっと古美門が吹き出した。
「ちっとも分かっていないじゃないか!」
「…ほっといてください!」
古美門は一つ咳払いをした。
「では、君にいいことを教えてあげよう。男にベッドでどうされたいかと問われ答えられないときは、おまかせします、と言うんだ」
黛の頭にポンと手を置いてから立ち上がった。ふわり、と香りを残していく。
「もし、そんな日が来たら、の話しだがね」
デスクの椅子に座って葉巻を持つ。
古美門の残り香は、黛に昨夜の出来事を思い起こさせた。
自分の指で唇をなぞる。
「…先生に、おまかせします…」
「…え?」
「あっ、いえ、何でもありませんっ」
「……黛。今夜は、昨日の続きをしよう」
0188名無しさん@ピンキー2014/02/03(月) 23:53:23.04ID:ycf4MjLO
久しぶりに見たら神がきてた\(^o^)/
有難う御座います(≧∇≦)
0189名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 01:35:28.73ID:CGN3Xxl/
ありがとうございます
おまかせしてみた方も気が向かれたら読みたいです!
0190名無しさん@ピンキー2014/02/04(火) 15:57:19.38ID:SdklJ3Ov
GJGJです!何おねだりしてるんだ黛w
昨日の続き…じゅるっ
0193名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 13:45:31.90ID:Ro8JsR9s
つづきを・・・・・はやく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0194名無しさん@ピンキー2014/02/05(水) 20:39:10.77ID:Ro8JsR9s
昨日の夜の営みで着けたバイブをそのまま法廷にいって黛が喋ってるというときに発動させて2828している変態こみという夢を見たのさ
0197トラップ1/82014/02/07(金) 11:10:39.81ID:295GiDZ7
>>166の続き
チャイナドレスのまま、賑やかなディナーを愉しんだ。
古美門はしきりにドレスの胸元を観察して、「その胸は偽物だろう」と言ったり、
蘭丸が「俺、この席で良かったぁ。スリット眩しぃーっ!真知子ちゃん、ほんと脚きれいだねー」と言うと、
「その角度からはガニ股が美脚に見えるのか?ちょっと席を替わりなさい」と迫ったりした。
普段、色気が無いとか提灯パンツとか、そんなことしか言われていないので、ちやほやされているみたいで嬉しかった。
ディナーが終わると蘭丸くんはいなくなり、服部さんも手早く片付けを済ませて帰り支度を始めた。
「じゃあ、着替えてきますね」
「明日からスーツは禁止だぁ。毎日ドレスで来なさい」
「私は弁護士です。コンパニオンではありません」
バタンと脱衣場のドアを閉めた。
数分後。
「すみませーん…」
脱衣所から呼ぶ声がする。
服部さんはもう帰ってしまったので、仕方なく見に行くと、ドアを少しだけ開けて隙間から黛が覗いていた。
「どうした」
「あ、あの服部さんは?」
「帰った」
「えっ!どうしよう…」
「どうかしたのか」
「あの…ファスナー噛んじゃったみたいで…」
古美門は、ハァ〜、と盛大にため息をついた。
「幼稚園児は一人でお着替えも出来ないのかね」
悪態をつきながらも、ドアを開け、黛の背中に触れた。
「先生、変なことしないでくださいね」
「はああ?君は自分の立場を全く理解していないようだ。それが人にものを頼む態度かっ!
え!?まさかこの私が好き好んでおまえの服を脱がせるとでも!?随分と侮辱してくれるじゃないか。
そんな事を考えるのはありとあらゆる女の体を興奮の対象とする男子中学生か、若い女の下着姿なら何でも冥土の土産とありがたがるじいさんくらいのものだ!」
「わかりました、わかりました。すみませんでした!早く直してください。お願いします」
正面に回り込んでビシビシ人差し指で刺しまくっていたが、渋々、黛の肩を掴んで後ろ向きにさせる。
0198トラップ2/82014/02/07(金) 11:13:14.69ID:295GiDZ7
肩甲骨の中間にあったファスナーは何の抵抗も無く上がった。
「動くじゃないか」
「でも、下がらないんです」
古美門が引き下げると、確かにさっきの場所で引っかかって止まる。
「どうなってるんだ?」
「さあ…」
「くそっ」
ムキになってきた古美門は、顔を近づけようとグッと黛の体を引き寄せた。
「きゃあっ!」
「ちょっとじっとしてろ」
一つにまとめた髪が邪魔なので、手で押さえる。
「せ、せんせっ」
「なに勘違いしてんだ、変態」
「だって、せんせぇ…」
黛の声色が変わった気がして、顔を上げると、目の前に白い項があった。
黙ってうつむいている黛の耳の下あたりに、髪を押さえている古美門の左手の親指が当たっていた。
(耳…?)
ふと好奇心がわいて、親指を微かに動かし、耳をなぞってみた。
「んんっ!」ビクッと首をすくめた。
耳は紅く熱くなっていた。
(ほぉ…なかなか可愛い反応をするじゃないか。では…)
今度は右手の人差し指の背で、項からファスナーの位置までスーッと撫で下ろす。
「っぁあ!せんせっ」
身をよじった黛と目が合った。
真っ赤な顔をしている。困っているような、それでいて何かを期待しているような…
(おいおい、結構そそるな…)
「せんせ、直りましたか?」
「んー…」
再度ファスナーを摘むが…はっきり言って、もう直す気は無くなっていた。
(やーめた!)
ふわっと背後から抱きついた。
「きゃっ!せんせ!?」
項にキスして、耳に頬ずりする。
耳に口をつけたまま囁いてみる。
「ダメだ。直らない」
0199トラップ3/82014/02/07(金) 11:16:06.30ID:295GiDZ7
「せんせぇ、どうしよう、帰れない…」
「泊まっていけばいい。明日、服部さんに直してもらえ」
ちゅ、ちゅ、…と音をたてながら首筋に唇を這わせる。
「っはぁ…ん」
古美門は黛の細い体を右腕でぎゅっと抱き締めて、左手はずっと狙っていたスリットに滑り込ませた。スベスベの太ももを撫でる。
「んふ…泊まって、いいのかな…」
(っおお…)
とうとう下半身が反応してきた。
「帰れないのなら仕方ないだろう?」
「せんせぇ、何にもしない?」
(は?するに決まってるだろ!っていうか、もう脚触っちゃったし!勃起してるし!
あ、これはあれだな、社交辞令!
お持ち帰りする時には一応何にもしないって言うのが礼儀だからな。こいつも一丁前にそういう事を知っているのか。よしよし)
「もちろんだよ」
「ぜったい?」
「え?…あぁ」
「じゃあ、もし、何かしたら…」
(しつこいな…)
「ヘリコプター手放してくださいね!」
「へ?」

そう、これは、色仕掛け。本当のターゲットは古美門先生。
私にドレスを着せた蘭丸くんが思いついて、服部さんが背中を縫い付けた(しつけ糸だから、実は力を入れれば簡単に切れて外れる)。
目標は、下心と引き換えに浪費を1つ解消させること。
奥蟹頭で華麗な色仕掛けを展開した蘭丸くんのアドバイスは、「真知子ちゃん声かわいいから、いっぱい呼んであげなよ。先生、先生って。後は…色っぽい声って出せる?」
黛が咳払いをして、「あ、あっは〜ん、うっふ〜ん」と披露すると、「それはやめておこう」と切り捨てられた。
でも…
さっき先生に耳とか首とか脚とか触られて、変な声が出た。
背後から先生の息を感じて、カラダが熱くなって、ジンジンして、力が入らないような、もどかしいような…
(先生って、やっぱりそういうことに慣れてるんだ…本当に…泊まって大丈夫かな…)
0200トラップ4/82014/02/07(金) 11:27:31.47ID:295GiDZ7
黛が条件を突きつけると、古美門は一瞬ポカンとした後、「ふん、くだらない」と一蹴した。承諾なのか拒絶なのか分からなかったが、お風呂に入るから、と追い払われた。
一人でリビングのソファに座っていると、なんだか心細くなって、肩からブランケットを掛けた。
(なんか…失敗な気がする。やっぱり私に色仕掛けなんて無理なんだよ…)
さっき、古美門は急に興味を失ったような顔をしていた。きっと、お風呂から出たらそのまま寝ちゃうんだろう。
でも、もし寝室に誘われたら…どうすればいいの?
しまった。ファスナーの罠は蘭丸くんが考えてくれたけど、その先は全くの無計画だ。
慌てて蘭丸くんに電話をかける。
『おかけになった番号はおつなぎできません』
(…え!?拒否られてる!?)
「なんでっ!どうしよう…もしかして、私、はめられた!?」
「誰にはめられたんだ」
「せっ先生!」
パジャマ姿の古美門が湯気を上げていた。
暖まって桃色に染まった頬とドライヤーでふわふわに乾かした髪がまるで少年のようだ。
「私はまだハメてないぞ」
「はぁ?あ、あの、何でもありませんっ」
「そうか、私は寝る。おやすみ」
「おやすみなさい…って、えぇ?ちょ、ちょっと待ってください!寝るにはまだ早いんじゃないんですか?」
「なぜ?私がこのまま寝たら困るのか?約束したじゃないか、何もしないと」
「そうですけど……」
「君の目的は何だ」
「えっ」
「妙な態度をとって、私にトラップでも仕掛けたつもりか?身の程知らずが」
(げーっばれてるーっ!)
「君の狙いが、私をたぶらかしてヘリを諦めさせることならば、もっと頑張って誘惑してみなさい。
私が、何もかも投げ出してでも、今夜たった一度でいいから君を抱きたいと思うくらいに」
「…もう、いいです。すみませでした」
「せいぜい反省するんだな。慰めに、おやすみのチューでもしてやろうか?」
「要りませんっ!」
バサッと頭からブランケットを被った。古美門の匂いがした。
0201トラップ5/82014/02/07(金) 11:30:06.14ID:295GiDZ7
ベッドに入っても、なかなか寝つけなかった。嫌でも今日の黛が浮かんでくる。
チャイナドレスがよく似合っていた。僕の戯れの愛撫に敏感に反応して声を洩らした。
「はぁ…」
(一回抜いたら眠れるだろうか…)などと考えたところで、コンコンとドアをノックされた。
「何の用だ」
「あの…寒いんですけど」
「暖房は切っていないはずだ」
「でも、こんな格好だし、毛布だけじゃ…」
「…入れ」
「失礼します」
黛がドアを開け、立ちすくむ。ひとしきりモジモジした後、うつむいたまま、ビシッと古美門を指差してきた。
「そ、そこに入れてくださいっ」
「…懲りずに色仕掛けに挑戦というわけか。見上げた心意気だ。いいだろう」
布団を捲って隙間を作ってやった。
本当に寒かったらしく、いそいそと潜り込んできた。冷えた体を抱き締める。
「せんせ…?」
「分かっている。手を出したらヘリコプターだろ?大丈夫だ。こんな偽物のおっぱいじゃ興奮しない」
古美門がそう言うと、黛はもぞもぞと動き始めた。
背中に手を回して途中までファスナーを下ろし、ブラのホックを外す。
「…黛?」
古美門の声を無視して、袖から紐を引っ張り出して腕を通すと、襟元からスルッと抜いた。
「そんな色気の無いブラジャーの外し方は初めて見たよ」
その言葉も聞き流して、ぎゅっと古美門に抱きついた。
「ペッタンコ」
(やっぱり駄目か)とがっかりした途端、
「っひゃあ!」
開いたファスナーから手が差し込まれてきた。
肩や項や背中を撫で回す。
「んんっ」
耳にキスしてわざと音をたてて聞かせ、吐息を吹き込む。
「あぁん…せんせぇ…」
もう少し下に、と背中の手を動かすと、プツッと手応えがあって、ファスナーが動いた。手首に引っかかったまま手を下ろしていくと、チチチチ…と開く。
下着のゴムに到達すると、そのままスルッと中に手を入れた。
「きゃあ!せんせっ」
0202トラップ6/82014/02/07(金) 11:32:59.90ID:295GiDZ7
黛が驚いて声を上げると、古美門はすぐに手を抜いた。
そして、はだけたドレスを脱がせようとする。
「せ、先生?」
「黛くん、覚えておきたまえ。君の拙い色仕掛けにわざわざ引っかかってやろうなどという物好きな男は、この世にたった一人しかいない」
「どういう意味ですか?」
「…君が欲しい」
熱っぽいかすれた低い声にカラダが泡立った。
ドレスを脱ぎ捨てると、「乳首たってるぞ」と指摘された。
「こっこれは、寒いからです!」
「ふーん…」
次の瞬間、ガバッとのしかかるやいなや、左を口に含まれた。
「やっやん!せんせっ」
レロレロと転がしてくる。
古美門の舌は温かくて、いやらしく濡れていていて、柔らかく包み込んだかと思うと、チュウッと吸って刺激する。
「だめ、せんせ、やぁん…」
右は指でクニクニと挟んだり、プルプルと弾いたりされていた。
(どうしよう!どうしよう!こんなになっちゃうなんて)
胸しかされていないのに、全身が熱く蕩ける。腰が勝手に動いちゃうし、声が抑えられない。
左右を替えて、さらに責めたてられた。
やっと解放されて、はぁはぁと息をついている間に、力の抜けた体から、最後の一枚を抜き取られた。
「せんせぇ、あの、本当に、するの?」
「怖じ気づいたのか?ご丁寧にこんな物まで仕込んだくせに」
パジャマの胸ポケットから小袋を取り出す。平べったくて、リング状に膨らんで…
「それはっ…!」
(蘭丸くん!!…まさか服部さんじゃないよね?)
「いつも通り脱衣所に用意されていた寝間着を着たら、入っていた。君じゃないのか?」
首を横に振る。
「そうか……やめるか?」
「えっとぉ…痛い、かな?」
「試してみるか」
「…お願いします」
0203トラップ7/82014/02/07(金) 11:37:40.20ID:295GiDZ7
古美門も服を脱ぎ、黛の膝を開くと、迷いなく顔を近づけてきた。いちばん恥ずかしい場所を舐め回される。
ヌルヌルになったところに指が入ってくる。
「息を吐いて、力を抜きなさい」
言われた通りにすると、すんなりと中に埋まった。でも、手足ばかりが妙に男らしい古美門の指は、太くて窮屈だった。
中の形や感触、感じる場所を一通り探ると、指を抜き、代わりに手早く準備を整えたものが当てがわれた。
何も言わずに入ってくる。
「う…」
「深呼吸」
息を吐くタイミングに合わせて進み、3回ほどで奥まで入った。
「先生…」
滲んだ涙を舐めてくれる。
額や頬にたくさんキスが降ってきて、最後に唇を捉えた。
柔らかく押し当てた唇が徐々に深く合わさって、ぴったりと隙間なく交わると、舌が入ってくる。
(先生でいっぱい…)
全身を男で満たされる充足感は、少し苦しくて、とても幸せだった。
両方の乳首を優しくこねられ、黛の中も柔らかさと潤いを増す。
古美門が少し腰を動かすと、味わったことのない快感が駆け上がり、火花を散らして突き抜けていった。
「先生、すごい…」
もう一度、さっきよりちょっと激しく…
「んっ、んっ、あ!せんせ、す、ごい」
だんだんスピードが上がり、高速ピストンに変化すると、黛はあっさりと一度目の絶頂に達した。
初めてであることを考慮して体位こそほとんど変えなかったものの、古美門は緩急をつけ、角度を変え、様々な動きを織り交ぜて、存分に黛を翻弄した。
「ああ!あん、せんせぃ!せんせぃ!」
何度目かの頂点に向かう黛に合わせた最高速のラストスパートで、とうとう古美門も達した。
0204トラップ8/82014/02/07(金) 11:39:29.11ID:295GiDZ7
「痛かったか?」
「ちょっと。でも、すごく気持ち良かったから、大丈夫ですよ!」
「…もう少しムードのある言い方は出来ないのかね」
古美門は呆れ顔だ。
「えっとぉ…とっても気持ち良かったです。先生ありがと」
頬にキスをした。
「そこじゃないだろ」
今度は唇に軽〜くキスすると、不満げに睨んでくる。
(もっと、ってこと?恥ずかしぃ〜)
恐る恐る古美門の上唇を挟んでみる。
(柔らかい…)
下唇も…。古美門が応えるように吸い付いてくる。徐々に深くなり、焦らすように舐め合ってから、激しく舌を絡め合う。
「ん…んぁふ…せんせ」
「はぁ…。どうせなら、もっと入れておいてくれれば…」
ポケットを摘んで、探すように中を覗く。
「もう、先生の変態。ヘリコプターは処分ですよ」
「構わない。また買えばいい」
「そんなっ、先生ずるい!」
「ちょうど最新型に買い換えようと思っていたんだよー」
「……私、一体誰にはめられたんでしょうか?」
「さあな。自分から望んで罠に飛び込んだんだろう?」
0209名無しさん@ピンキー2014/02/13(木) 18:42:15.45ID:69ujm3rG
2期8話後で妄想。

「真知子」

名前を呼ばれた。彼に。彼の声で。
家族やNEXUSの同僚には普段から名前で呼ばれているのに、彼の口が放ったその響きは、一瞬で黛を沸騰させた。
―――
古美門事務所で安藤貴和の裁判について話していた時だった。
「本当の事を明らかにしなければ…」
「いい加減にその単純な思考を捨てたまえ。本当の事なんてどうだっていいんだよ」
「よくありません!」
黛が大声で詰め寄ると、古美門はいかにもうるさそうに眉をひそめた後、右手で黛の両頬をむぎゅっと潰すように掴んだ。
「んむっ!ひぇんひぇっ!ひゃっ」
「真知子」
「…!?」
顔を掴まれたまま、目を丸くして彼を見上げた。
(先生…?いま、真知子って…)
一瞬、息が止まった。
どれだけ望んだことか。望んでも叶わないと思っていたのに…。
古美門に下の名前で呼ばれる…思い浮かべてはかき消していた夢が、なぜか、今、現実になっている。
心臓が痛いくらいに暴れる。顔が火照る。
そして、熱い顔を掴んだまま、目の前で、低い声で、もう一度
「真知子」
「ひぇんひぇ…」

パッと手を離す。
「その名前がそもそもの原因だな」
熱と痛みを抑えようと、解放された頬をさする。
「は?」
「真実を知りたがる子ども」
「あ…」
「まさに名は体を表す、だな。いかにもあのバカ親が考えそうなウザい名前だ。君は親が名前に込めた願いの通りに、バカまっしぐらに育ったわけだ」
「う…。わ、悪かったですね!先生のバカぁっ!!」
ひときわ大きな声を浴びせると古美門は手で耳を塞いだ。
「バカはそっちだ。真・知・子!」
「やめて下さいっ」
「真〜知子!」
「もう!」
「おやぁ〜?顔が赤いぞぉ?真知子。私に名前を呼ばれるのがそんなに嬉しいかぁ?」
「先生が掴むから赤くなったんでしょうが!」
「耳は掴んでいない」
「う、うるさいです!もう、ほっといてください!」
「ゆとり王子には呼び捨てにされても平気な顔をしていたのにねぇ。そぉか〜。私のセクスィーヴォイスは特別かぁ。何度でも呼んであげるよ?真知子。真知子?」

事務員と草の者が一部始終を見守っていた。
「すっごい嬉しそうだね、先生」
「羽生先生に先を越されましたからな」
0213名無しさん@ピンキー2014/02/25(火) 23:44:12.32ID:WetSDaO9
>>209
すごくイイ!
初めて名前で呼ばれるのって嬉しいもんね!
はあああああニヤニヤが止まらんw
0217秘密1/92014/03/06(木) 06:09:29.45ID:Ut2dFRLN
だいぶ間があいてしまいましたが、>>186の続きです

夕食の後、服部さんを見送ると、すぐにデスクに呼びつけられた。
「来い」
ドキドキしながらそばに行くと、椅子から立ち上がって抱きしめてきた。
(きゃ〜!どうしよ〜!)
一気に顔が熱くなる。多分、もう真っ赤だ。
フッと腕の力が緩み、次の瞬間、両手が腰に巻きついたかと思うと、フワッと足が床から浮き上がった。
「きゃっ!!わぁっ!え?」
古美門は持ち上げた黛をデスクの上に座らせた。
スカートから伸びる脚の間に身体を割り込ませ、座らせたお尻の両脇に手をついて、ぐいっと顔を近付けた。スカートが膝上まで捲り上がる。
「おまかせ、でいいんだな?」
今にも触れ合いそうな距離に古美門の端正な顔、大人の香り、低い囁き声…。
鼓動が早くなりすぎて、息が苦しい。
「あっ、あの、痛いのとか、気持ち悪いのは無しですよ?」
「それは承諾しかねる」
「え…、なんで…」
「君は処女だろう?そして私に奪われようとしている」
「……はい」
「であれば、痛くしないのは恐らく無理だ。処女を捨てるというのはそういうものだ」
「…。」
「痛みを最小限に抑えるよう努めよう」
「お願いします」
「それから、気持ち悪くないセックスなんてありえない。例えば、今夜、私は君の性器を舐める」
古美門は片手でスカートの上から太ももを撫でた。
「ぁ…」
黛が思わず口を押さえる。
「気持ち悪いだろう?だが、皆やっていることだ。
昼間は真面目な顔で仕事に励み、夜はお気に入りの相手とディープキスを交わして舌を絡め合ったり、性器を弄り合ったり、そういう気持ち悪いことをして、気持ち良くなっているんだ。
世の中の、そして己自身の多面性を受け入れなければ、大人にはなれないんだよ?」
「……ぉ、おまかせします」
「よろしい」
「んんっ!」
すぐに唇を塞がれた。
強く、弱く、唇を押しつけては、チュッと音をたてて離れる。何度もそうやって触れてから、今度は軽く吸い付いてくる。角度を変えながら、黛の唇を弄ぶ。
0218秘密2/92014/03/06(木) 06:13:14.18ID:Ut2dFRLN
「んぅ…」
どんどん迫るようなキスに黛の体は押され、斜め後ろに倒れるような体制になっていた。ずっと支えている両腕が痛くなってきた。
少し肘を曲げようとした時、背中に腕をまわして、ギュッと抱き寄せられた。
「ぅわっ!ぅんむ…」
それと同時に唇を深く合わせ、舌が入り込んできた。
片手で後頭部を押さえて固定され、口の中を探るようにゆっくりと舐め回す。
「っふぅん、んぁ…」
初めての感触に戸惑って、古美門の胸を押すと、深い口づけから解放された。
「せ、せんせっ、なんか、昨日と違う…」
「…ああ。前戯だからな」
「へ?」
「これは前戯だ」
もう一度、黛の頭を抱え込んで唇を合わせてくる。今度はひとしきり黛の舌先をくすぐって絡め取り、吸い上げる。
唇から離れると、今度は首筋に移った。
「はぁ…っん」
温かい吐息と柔らかい唇の感触にゾクゾクする。
いつの間にかブラウスの上から胸を撫でられていた。
男らしい大きな手がいやらしく動くのを見てしまい、いたたまれなくなる。
髪をかき上げられて、露わになった耳に唇を寄せられる。湿った舌が入ってきて、くぐもった水音が直接頭に響く。
「っひゃぁ」
くすぐったくて、でも、なぜかもっと刺激が欲しくて、思わずのけぞると胸を突き出す形になってしまった。
その胸を柔らかく潰すように揉まれた。
「あぁっ、あん!」
明らかな快感が走って、大きな声をあげる。
(乳首が硬くなってるんだ…。先生に耳を舐められて、私、反応しちゃってるんだ…)
古美門の指がボウタイの先端を引っ張り、リボンが解かれる。
「このまま、ここでやるか?」
「…ゃ、だ、だめです」
「冗談だ。シャワーを浴びてくる」
サッと背中を向けて、あっという間にバスルームへ行ってしまった。
机の上に取り残されて、しばし呆然とした後、興奮がぶり返してくる。
(何?今の…あんな先生知らない…すっごい大人っぽかった。すっごい色っぽかった。すっごい気持ち良かった…。何なの?もう、すごい…)
スカートの中は熱く痺れたままだった。
0219秘密3/92014/03/06(木) 06:18:16.71ID:Ut2dFRLN
古美門はシャワーを終えてリビングへ来ると「君の番だ」と促した。
着替えが無いと訴えると、パジャマの上から羽織っていたガウンを脱いで渡された。
体中、隅から隅まで念入りに洗って、素肌に古美門のネイビーブルーのガウンを纏う。
背はあまり変わらないのにすごくぶかぶかだ。
この感触も、色も、サイズも、まるで大人の男に包み込みまれる未熟な自分を暗示しているようだ。
寝室に入り、ドアを閉める。
古美門はベッドの上で小さな箱の封を開けていた。フィルムを切って剥がし、箱を開け、連なった小袋を一つ切り離す。
(きゃ〜!避妊具!先生、これを買いに行ったんだ…)
夕食前に珍しくふらりと出掛けた古美門が30分もしないうちに戻って来たことを思い出した。
(先生は、口や態度はめちゃくちゃだけど、そういうところはきちんとしてるんだ)
彼に対する安心と信頼で胸が暖かくなる。
古美門が捲った布団の隣に入った。
「ちゃんときれいにしてきたか?チェックしないとな」
そう言って、あっという間に黛を裸にすると、自分も全て脱いで覆い被さってきた。
前髪を押さえて額にキス。瞼、鼻先、と下りてきて、頬に何度も何度も繰り返した後、耳、首…
片手で肩や背中や腰を撫で回す。
(先生の肌、きもちいい…)
彼の肩に手を這わせた。女のようにすべすべでしっとりとした美しい肌。でも、堅い筋肉を纏ったその大きな関節の形は紛れもなく男性のもの。
触れてしまったことが恥ずかしくなって手を離すと、その手首を掴まれて軽々とうつ伏せにさせられた。
項や背中を唇が這い回る。弱いポイントを見つけると、体を抑えつけ執拗に責めてくる。
(なんで私の気持ちいいところが分かるの!?)
経験豊富な男とはそういうものなのだろうか…
0220秘密4/92014/03/06(木) 06:28:05.90ID:Ut2dFRLN
ヒップを撫でながら、耳に唇を寄せて、やけに落ち着いた声を吹き込んできた。
「君の依頼人も、今頃きっとお愉しみ中だ」
「そんなっ!……た、確かに、そうかもしれないけど…」
「だろう?」
「…どうでもいいけど、せんせぇ、その声、やめて…」
「声?」
「低い声」
「こんなときに高い声を上げるのは女だけだ」
「でも…いつもと違うから…声も、髪も…だから、なんか騙されてるみたいで…」
「…騙されればいい。私に騙されるのには慣れているはずだ」
「嫌です!初めてなのに…」
「初めてだからこそ、」
グッと肩を掴んで仰向けにさせられ、視線がかち合う。
「…先生?」
見たことの無い顔をしていた。迷っているような、それでいて、瞳には熱がこもって…
「初めてだからこそ、自分で求めて抱かれるより、悪い男に騙される方が楽だろう?」
ふわっ…とほんの一瞬だけ優しい笑顔を見せる。
「先生…」(そんな微笑みを隠し持っていたなんて、反則ですっ!)
不意打ちで心を溶かしておいて、今度は体、とばかりに本格的な愛撫が始まる。
両方の脇腹を指先だけで這い上がって来る。そのまま流れるように膨らみの外周をなぞる。
そして、頂点を避けて、胸をくすぐる。
「んんぅ…、はぁ…」
まだ誰にも触られていない胸の先が敏感になっていくのが分かる。
恥ずかしい。隠したい。でも…
「っひゃう!」
突然、両方を摘まれて、体が跳ねた。
まるで生まれたての乳児の手をとるような、優しいタッチなのに、電流のような快感が走った。
そのまま、あやすようにさすりつつ、ふにふにとこねる。
「っはぁ!はっ…ぅ、んっ、んーっ」
必死で首を横に振り、声が出そうになるのをこらえる。口元に手をやると、その手をそっと取り上げられた。
0221秘密5/92014/03/06(木) 06:31:26.08ID:Ut2dFRLN
「なぜ我慢する」
「ん、は、恥ずかしいからぁっ」
右の乳首はまだ弄んだままだ。
取った手をぎゅっと包む。
「私は君よりひとまわりも年上だ。……だから」
耳元でひときわ小さく囁く。
「甘えていいんだよ」
「っ…!」
「君が私にどんなに甘え、すがって、乱れても、…二人だけの秘め事だ」
「っあ、ぁんっ」
咲いたばかりの花を愛でるような手つきで乳首を震わせる。
「だから、君も内緒にしてほしい。……今夜、僕が君に、優しくしてしまうことを」
言い終わった唇でねっとりとキスをしてから、左の乳首を包んだ。
「ぁあっ」
ペロ…ゆっくりと舐め上げて、
「秘密は守れるかな?」
「ん、うんっ、あっ、せんせ!」
「いい子だ」
ちゅうっと吸い上げ、これ以上ないほど尖らせてから、レロレロレロレロ…と舐め回す。
「やっ!やぁ、せんせ、きもちい!せんせぇ、や、きもちいぃ…」
両方の胸を手と口で交互になぶりながら、空いた手は膝に置かれる。
太ももに上がり、内ももを撫で、とうとう指先が濡れた場所を掠めた。
割れ目を軽ーくなぞる。ゆっくりと往復するうちに、ぬめりが拡がっていく。
両手で膝を押さえ、顔を近づけていく。
「やぁっ!先生、恥ずかしいっ!」
「予告しておいただろう?」
容赦なく舌を這わせる。
「ぅ、ん…っん」(恥ずかしいぃぃ!)
全く経験したことのない感触に、頭の中まで発熱したようになって、訳が分からなくなる。
0222秘密6/92014/03/06(木) 06:34:52.05ID:Ut2dFRLN
「…指、入れるぞ」
角度と濡れ具合を探りながら、ジワジワと進んでくる。
(痛くはないけど…気持ち良くもない…)
半分くらい入ったところで指先を曲げ、前側の内壁を圧迫する。
「んっ!?」
もう一度、くぅ…と指先が押してくる。
「んぁっ、せんせっ、何?」
「Gスポット。感じるか?」
「わ、かんない…へんな、感じ」
中指を入れたまま、親指の付け根を最も敏感な突起の辺りにあてがう。
「っやだ!せんせ!そこはダメっ!」
「ここの気持ち良さは知っているんだな…」
「あっ…!」(本当に顔から火が出そうなほど恥ずかしい)
ペタリとくっつけたまま、円を描くように動き始めた。
「だめっ、だめ!先生!」
全く聞き入れられず、胸への愛撫も再開される。
「やっあぁぁ、あんっ」
「どこが気持ちいい?」
「っあ、…し、下ぁ」
「下の、中?外?」
「そ、とぉ、」
「そうかぁ?上、コリッコリだぞ?中はビチョビチョだ」
「やっん…、ぜんぶっ、きもちい、です、ぜんぶぅ!」

上下の動きが連動して速くなる。
「あぁぁ!せんせ、もうだめ、もう、あっ、あぁっ、んーーっ!」
ぎゅーっと脚の間の古美門の手を締め付けて、大きく痙攣した。
まだ呼吸の荒い黛の髪を撫でる。身じろぎをすると、ビクと小さく震える。息が少し落ち着いたところで、頬を撫でながら唇を重ねた。
柔らかさを味わうような、優しいキス。それでも、絶頂の後の女にとっては刺激が強くて…
「んぁ…、っはぁ…ん」
甘さに溺れるしかない。
チュ…と唇が離れた。
「以上で前戯は終了だ。感想は?」
「え?えーとぉ…」
「どれがいちばん気持ち良かった?」
「…えっと……ぉまかせ、します」
「ん?」
「ご想像に、おまかせします」
「…なるほど。上手い答えだ。では、体位のお勉強を始めよう」
0223秘密7/92014/03/06(木) 06:40:16.96ID:Ut2dFRLN
足の間に体を入れ、覆い被さって、性器を合わせる。
「まず、これが正常位」
「やっ、せんせ、」
「ゴム着けるまでは挿れないから安心しろ」
くちゅ、くちゅ、と強弱をつけてこすってくる。
「あっ、あん…」
古美門のものが大きく硬くなっていくのがわかる。
古美門の顔を見上げると、眉根を寄せて快感に酔っているようだった。
荒い息と卑猥な腰づかい。
「んぅ、せんせぇ、えっち…」
「気に入ったか?次は後背位だ」
お尻を掴んでひっくり返し、四つん這いにさせられた。
「え、やだ、こんな…」
膝で黛の両脚を挟み、ぴったりと閉じさせて作った狭い空間に、熱いものをズッと突き刺した。
「っきゃ!」
ゆっくりと抜き差しする。
「あっ、やぁ…っ!」
さっき撫で回されて上り詰めたばかりの突起に彼のモノが触れて、甘い痺れが走った。
「はぁ…っは、まゆずみ、」
大きな手で包み込むようにして黛の腰を支え、動きが速くなる。
「あん!あぁ、せんせっ、また」
「また、イきそうか?」
「もう、や、せんせぇ見えない」
動きが止まり、空隙からズルッと抜くと、どちらのものかわからない蜜が太ももを下り濡らしていった。
ドサッとベッドに倒れ込む音がする。
「先生?」
振り返ると、古美門が仰向けに寝ていた。
「え?先生、大丈夫ですか?」
顔を覗き込むと、目を閉じていた。
「せん、わぁ!」
突然抱きついて強く引き寄せられ、咄嗟に彼の腹の上に跨がった。
「あ…」
硬いものに触れないように、腰を浮かせる。
「騎乗位」
「へ?…あの、んんっ!?」
両方の乳首を撫でてくる。それに、下からツンツンと性器を触れ合わせて…
「っやぁ!やっん、はぁぁん」
「処女とは思えない乱れぶりだな」
「せんせぇ…」
瞳から熱い雫が溢れて落ちた。
「…黛?」
「あ、違います。私、泣いてないのに、なんか、目が」
「知らないのか?女は気持ち良くなると目も濡れるんだ」
0224秘密8/92014/03/06(木) 06:43:57.19ID:Ut2dFRLN
古美門は上体を起こし、黛の背中に手を回して撫でた。そのまま唇を重ね、上唇、下唇を順に舐めると、黛も細い腕を彼の首に回す。男性器は2人の体の間に挟まれていた。
「座位。それから…」
抱き締めたまま体を倒し、ベッドに横たわる。脚を絡めて、
「側位。側臥位ともいう。これで挿れよう」
用意していた避妊具に手を伸ばし、体を起こしてあっという間に準備すると、再び横になる。
片脚を持ち上げ、あてがわれると、先ほどまでとは違う、ひんやりとした感触に思わずビクッとした。
優しく髪を撫でてくれる。
「これだけ濡れていれば大丈夫だ」
彼の言葉通り、古美門が突き刺すと、先端はヌルリと中に収まった。
「あ、先生…」
徐々に進んで来る。
「っあ、ちょっと、」
「痛むのか」
頷くと、
「あと少しだ」
奥まで埋めて、動きを止める。
頭を撫で、頬に鼻先に唇にキスをして、胸を愛撫する。
「せんせぇ」
黛の中が蠢く。
「あっ…黛…」
「せんせぇ、せんせ、…動いて」
ゆるゆると腰を使うと、中からじゅわ…と染み出してきた。
「ぅ、あ、せんせぃ!や…すごい…きもちぃ」
脚を抱え、動きやすい角度に変えてピストンする。
「きもちい!き、もち…せんせ」
動きが速くなる。
もう全然痛くない。気持ちいい。ただひたすら気持ちいい。何も考えられなくなる。
「んぁっ!はぁっ」(もうダメ、先生!)
計ったようなタイミングで、ギューッと抱き締めてくれた。体ごと揺さぶられる。
「あっ、あぁ…ぁんーーー!!」真っ白になった意識が戻ると、繋がったまま脚を下ろし、覆い被さってきた。
(あ、せいじょうい…)
唇を塞がれ、舌がねじ込まれる。
「ん…んぅ、んんっ」
彼のものがまだ大きいままだったことに、今さら気がついた。
再び快感が襲ってくる。さっきより動きやすいのだろう。角度も速さも強弱も、絶妙に調節して導かれていく。
「っはぁ…まゆずみっ」
「あぁっ!ぁ、せん、せ、あっ、ぁ……!」
最後は一緒に絶頂を迎えた。
0225秘密9/92014/03/06(木) 06:51:30.02ID:Ut2dFRLN
落ち着きを取り戻すと、どうしようもなく恥ずかしくなって、顔まで布団に潜り込んだ。
「早速、明日、安藤貴和に報告しよう」
「は?」
「僕がいかに巧みに処女を奪ったか、君に証言してもらう」
「はあ!?」
「特に、3回もイかせた事と、僕の性癖がいたってノーマルである事は確実にアピールするんだ」
「な、何を言ってるんですか!?2人だけの秘密って言ってたじゃないですか!」
「相変わらずおめでたい子だねぇ。こんな事を服部さんに隠し通せると思っているのかい?勘の鋭い草の者が気づくのだって時間の問題だ。ましてや、あの安藤貴和のことだ。君の肌だけで見破るに違いない」
「肌ぁ?」
「火照っているだろう?私の上質な男性ホルモンの恩恵をたっぷりと享受して、生まれ変わっている証拠だ。朝には今までにないくらいピッカピカになるぞ。どうせバレてからかわれるんだ。せいぜい自慢してやれ」
「……悪い男に騙された」
布団の中に呟くと、愉しそうに笑いながら頭を撫でられた。
0226名無しさん@ピンキー2014/03/07(金) 23:27:47.37ID:D17CwZdR
有難う御座います
。・゜・(ノД`)・゜・。
私もこんなお初が良かった
0228プリンス召喚1/42014/03/17(月) 22:05:05.36ID:bKS2bTr0
白い朝の光が差し込む豪奢なベッドルーム。
ぼんやりと目を開けると、愛しい人はまだ隣で眠っていた。
いつもの横分けじゃなくて、ボサボサの寝癖頭。瑞々しい肌。あどけない寝顔。
(なんか、かわいい…)
わずかにヒゲの伸びた頬にそっとキスしてみる。
全然起きそうにない。
(唇にもチューしちゃお)
プニ…プニ…と薄い唇の感触を楽しんでいると、
「んんんっ!?」
急に後頭部を掴まれ、深く合わせて塞がれた。
「んっ、んぁ!せんせっ!」
「おはよう」
「おはようございます。…起こしちゃってごめんなさい」
「うん」
目の開ききらない眠たそうな顔のまま覆い被さって、首筋に唇を押し付けてきた。
「ちょ、ちょっと、せんせ?」「んー」
チュ、チュ、と黛の弱いポイントばかり狙ってくる。
パジャマの上から胸をまさぐって…
「せ、せんせ…」
(昨夜あんなに愛し合ったのに、また…?それとも、寝ぼけているだけなのかな?)
そのわりには器用にボタンを外して…
はだけた両胸をやわやわと揉まれて、乳首を口に含まれた。
「ぁ、ぁん、せんせぇ…」
「ん…」
パジャマのズボンの中に手が差し込まれ、下着の上から撫でてくる。
(もう、先生のエッチ…でも、断る理由は、何も無い)
ズボンと下着を一緒に脱がせて、潤い始めた場所に唾液をのせてくる。
「あぁ…先生、もう…」
「いれてほしい?」
「…はい」
指を馴染ませながら差し込まれる。
(それじゃないんだけどな…まぁ、いいけど)
「すごい濡れてる」
「あ、あ…ん」
指先を使わずにゆっくりとピストンする。
(あぁ、もう、本物が欲しい…)
「せんせ、せんせ…」
彼のパジャマのウエストをそっと引っ張る。
「そっちが欲しいのか?」
コク、と頷く。
「昨日あれほど可愛がってやったのに」
「でも…」
「僕は無理だよ。もうそんなに若くはないんだ」
「え…」(じゃあなんで触ったりするのよ!)
「だから、君のために助っ人を呼んである」
「は?」
0229プリンス召喚2/42014/03/17(月) 22:08:13.61ID:bKS2bTr0
古美門がドアに向かって声をかけた。「入りたまえ」
ガチャッとドアが開いて姿を現したのは、見慣れた笑顔だった。
「羽生くん!?」
「お邪魔します」
慌てて布団を手繰り寄せる。
「な、ど、どういうこと!?」
「ようこそ、王子様。さあ、さっさと服を脱いで、そこのコンドームを着けなさい。姫がお待ちかねだ」
「はい」
ニコニコしながらチェックのスーツを脱ぎ始める。
「ちょっと!!冗談でしょ!?」
「い〜や、本気だ。
昨夜やりまくったにもかかわらず、君はいまセックスがしたい。
私が相手をしてやりたいのはやまやまだが、いかんせん昨晩張り切りすぎた。
そこで、体力と性欲の有り余っている若者を召喚した。
後は若い2人で爽やかな汗を流せばよろしい。
私は憧れのAV監督ごっこを楽しむとしよう。
まさにwin-winだ」
「何言ってるんですか!嫌ですっ」
「さあ、準備は出来たかなぁ?うん、私ほどではないがそこそこいいカラダをしているな…おや?まだフニャフニャじゃないか、緊張しているのか?まさか、女を抱いたことが無いなんて言わないよな」
「ありませんよ」
「はあ?一度も?」
「一度も」
「まったく…君といい、最近まで処女だったこいつといい、ゆとり世代の草食ぶりときたら…」
「羽生くんに余計なこと言わないで!」
「ほら、あの女を見てみろ、素っ裸だぞ。締まりバツグンで最高なんだ。挿れたいだろう?」
「僕はどちらかとあなたに挿れたいです」
「はあ?何を訳の分からないことを言っているんだ。とにかく早く勃起しろ」
「先生は脱がないんですか?」
「私は監督だ」
「僕、初めてなので、お手本をお願いしたいのですが…」
「それもそうか」
古美門はいそいそと服を脱ぐと、コンドームを着けて、黛が握り締めていた布団を引き剥がした。
0230プリンス召喚3/42014/03/17(月) 22:10:09.68ID:bKS2bTr0
「やっ、やだ、せんせ、っんむ」
のしかかって唇を塞ぐ。抵抗する両手をシーツに縫い付けて、黛の口内を淫らな舌で満たして、力が抜けるまでしつこく愛撫する。
「っはぁ!んぁぅ、っあぁ!」
唇を解放するやいなや、すでに溢れるほど濡れていた場所に突っ込んだ。
「やあぁ!せんせっ、やっ、ぁあん」
巧みな腰づかいで、黛のいちばん好きなポイントを的確に責めてくる。
「はぁっ、嫌だと、言う、わりには、随分、よさそう、だなっ…あいつに、見られて、興奮、してるのか」
「っちがう!」
黛を責めながら、古美門が羽生を振り返る。
羽生は、いやらしく動く古美門の下半身に、熱のこもった視線を注いでいた。
「お、いいぞ。なかなか立派なものを持っているじゃないか!ほら、君の番だ。気持ちいいぞ。ゴム着けろよ」
「はい」
羽生は避妊具の封を開けると、シュッと器用に被せた。
「…童貞のくせに、やけに手際がいいな…さあ、交代だ」
古美門が勢いよい黛から引き抜く。
代わりに、いつもの人懐っこい笑顔を浮かべた羽生が腰を擦り寄せてくる。
「やだっ、や、やめて…」
「真知子…僕のこと、嫌い?」
「っう…嫌いじゃないけど…」
「良かった」
にっこりと明るく笑うと、一気に貫いた。
「あああぁ!」
こんな状況絶対おかしいのに、こんなのいけないのに…さんざん焦らされた後に、欲しかった刺激を与えられたら…、もう、だめ…
0231プリンス召喚4/42014/03/17(月) 22:13:38.40ID:bKS2bTr0
一心に腰を振る羽生の視線の先では、古美門が自分のモノを弄りながら黛を見ていた。
「黛。どうだ、貴公子のモノは。見たところ、私よりほんの少しだけ小さ」
「せんせぇのより、おっきぃのぉ!おっきくて、かったぃ、」
「は…、はは、最近、僕は疲れ気味だったからねぇ。まあ、君の勘違いだろう…。で?気持ちいいのか?」
「きもちぃ!きもちいいっ、もうダメ、せんせ、他の人に、イかされちゃう!せんせぇっ、見ないでぇっ、んんっーーー!」
―――
「んぁっ!…は、はぁ…」
(…夢?)
隣を見ると、朝寝坊な恋人がすやすやと寝息をたてていた。
(夢でよかった…)
心底ほっとして、胸をなで下ろす。
(それにしても、スゴい夢…)
一瞬だけ思い出すと、途端に脚の間が疼いた。下着の中がぐっしょりと濡れているのが分かった。どうしようもなくカラダが火照っている。
古美門の寝顔を見つめた。できることなら抱きついてしまいたい。
(でも…)
古美門が、夢の中のように異常な行為を強要するなど、あるはずがない。それは分かっているけど…
(やめておこう)
眠れる獅子を起こすべきではないような気がした。
布団にすっぽり入って、古美門の体温に浸る。
ぬくもりの中で彼の大きな手に自分の手をそっと重ねる。
好きな人と2人きり。それが何より幸せなことのように思えた。
淫らな夢の記憶は胸の奥にしまって、甘いまどろみに包まれていった。
0233名無しさん@ピンキー2014/03/20(木) 12:30:37.00ID:fXluM1m5
神よありがとう!
黛の中でコミーとハニュの評価はどうなってんだw
0234名無しさん@ピンキー2014/03/20(木) 13:06:56.87ID:tSZoKbml
>>229
誤「どちらかとあなたに」
正「どちらかというとあなたに」
我ながら不可解な脱字。失礼しました。
0236名無しさん@ピンキー2014/03/24(月) 02:25:19.84ID:CyBVlhJe
神よめちゃくちゃ萌えましたGJ!
でも黛ほったらかして羽生くんがコミに襲い掛かるのを予想してしまった自分がいたw
0237名無しさん@ピンキー2014/03/24(月) 17:53:49.44ID:bYG63vPl
DVD/BDの未公開シーン楽しみ
神の筆がすすむような萌えシーンがたくさんありますように
0240名無しさん@ピンキー2014/04/03(木) 00:48:28.03ID:kqLXnFJf
パジャマにボサボサ寝癖頭で2階から「服部さん、おはようございまぁす」って下りて来る黛先生をいつか見たいです
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