呼吸困難と濃厚なキスの余韻でまだぼんやりとする黛の鼻の頭を古美門は甘噛みする。
黛は古美門の思わぬ行動とその感覚に驚き、つい口から甘い嬌声が零れた。

「ひんっ」
「とりわけ神経が集まってる箇所と皮膚の薄い場所、体の高くなってる場所が性感帯だ。…こんなところも」
「え…あっ…!」

ベッドから少し浮いていた隙間に古美門の左手が入り込み、指が背骨から肩甲骨の形をなぞる。黛はぞわぞわと這い上がってくる得体の知れない感覚に背中を逸らしていった。

(何…これ…)

「やっぱり変態の女神様だけはある。人とは少し違うところが感じるんだな」
「違っ…」

古美門はわざと耳元で囁く。

「何が違うんだ?」
「せんせの指が…気持ちいいから…」

お互い顔が近い為、黛もまた古美門の耳元に囁く形になっていた。
黛のその囁きに、リードしているはずの古美門の方が余裕を失いかける。

(なんだなんだなんなんだその挑発的な台詞は!黛の癖に!処女の癖に!いくら相性がいいからとはいえ、まだおっぱいもロクに触ってないというのに…!)

古美門の脳内に警鐘が鳴り響く。

(まずいまずいまずいぞ…まだキスとほんの少し触れただけでこれではこの後は一体どうなる…!?これきりではなく全て僕が、僕の手で教えて行きたくなるじゃあないか!)



今回ここまでです。
ついナンバリング付けるのを忘れてたので
次回何レスかとナンバリング付けておきますorz