「女性の身体とは貪欲なもので、同じ男性と交わってると次第に女性器がその形を覚えるんだそうだ…その男の精子を効率的に享受する為にね。そして僕もまた、そうなる位君を抱きたいと思っている」

勿論避妊はするがね、と柔らかく微笑んで、黛の反応を窺う。
すると少し体を離して俯き、手を前に組みがらぽつぽつ話しだす。

「…何で」
「ん?」
「何でそんなにいやらしい事言うんですか」

愚問も甚だしい。いやらしい事がしたいからに決まってるじゃないか。

「何だね君はいやらしい事をするのに別にいやらしい事を言わなくて構わないというのかああこれだから変態の女神様は計り知れないねぇ」

「違いますっ。は…服部さんが居るのに」
「服部さんは居ない。君を抱きたいから明日まで休みにしてもらった」

黛はこれ以上ないくらい赤面している。もう言い訳する要素もない。さああとは君自身の答えを聞くだけだ。

「いやらしい事をしたい僕は嫌いか?」

顔を覗くき込むと黛は泣きそうな顔だ。逡巡しているのが良くわかるが、正直そんな顔にすら欲情してしまうのは秘密にしよう。

再び黛の手を取り、階段に足をかけて二階のベッドルームへと導いた。

「おいで、黛」


***

何となくエロ抜きでいいかなと…
書き逃げスマソ