最終回の続きを妄想。
「でも真知子ちゃん、ここに戻って来たら、ますます忙しくて恋愛する時間も無くなっちゃうね」
「はーっはっは!愉快な冗談だね。蘭丸くん。戻っても戻らなくても、コイツに恋愛の可能性なんてゼロだ」
「ちょっと!失礼ですね!可能性ゼロなんかじゃありません!でも今は恋愛より仕事に専念するって決めたんです。先生に勝つまでは!」
「そんな日は永遠に来なーい」
「じゃあさ、真知子ちゃん。せめてキスフレでも作ったら?」
「キスフレ?」
「僭越ながら解説いたしますと、キスフレとは、友達以上恋人未満。唇を交わすのみの相手でございます。近頃、そのような関係を望む女性が増えているとか」
「そうそう!妊娠のリスクは無いけど、女性ホルモンとかに良いんだって。俺が真知子ちゃんのキスフレになってあげよっか?」
「やめてよ。恋人じゃない人とキスなんて理解できない」
「さすが朝ドラ。私はむしろキスしておきながらその先を我慢することの方が理解に苦しむがねぇ。
さぁ蘭丸くん!無駄口はそのくらいにして、おいしい著作権問題でも探しに行きたまえ。次は潜水艦を手に入れて海底1千メートルでするんだもんねーっ」
立ち上がって両方の人差し指をクルクル回す。
「はーい。ま、とにかく真知子ちゃんが戻って嬉しいよ。じゃまたね!」
ちょうど服部さんも夕食の片付けを終えていた。
「私も、黛先生が戻られて大変嬉しゅうございます。では、本日は失礼致します」
「お疲れさまでしたー…」