全5回

ナミとの試合までの一ヶ月間、俺は必死にオナニーを我慢して、何とか彼女との試合にこぎつけた。
その間にも彼女は男子レスラーとの試合に連勝し、合計9連勝を記録。
俺に勝てば10連勝というところまで来ていた。

控室を出て先にリングへと上がった俺は、これまでにないくらい多い観衆(といっても500人いるかいないかだが)を見て一瞬緊張するが、すぐにナミとの対戦へと気持ちが切り替わる。
そして、全身をガウンに包んだナミが入場してきた。
リング上で俺の顔を見て驚くナミ。
俺は「あっ、どうもです」と言って会釈し、極力平静を装っていた。

リングアナから先に俺の名前がコールされた時、ナミは好意的な拍手をする。
そして、彼女の名前がコールされ、俺も拍手を返したが
「えっ、うそ!」
ガウンを脱ぎ捨てた彼女は、それまで見たことがないほど一番セクシーなコスチュームを身にまとっているではないか!

上下とも黒地のセパレートコスチュームで、ともに水色のバラが描かれているのがエロティック。
91cmでFカップはありそうな豊満な乳房を、フルカップのブラジャーで覆っているナミ。
そして尻周りには、ブルマを一回り小さくしたようなハイレグのビキニショーツ。
脚には女子バレーボール選手時代から装着している膝サポーターと白のハイソックス、バレーシューズをまとっている。
ナミのそうした格好を見れば、大半の男は海綿体を激しく充血させるに違いないだろう。
俺自身が早くも射精寸前になっているのだから。

互いにボディーチェックを終え、リング中央で向き合う。
普段はナチュラルメイクの清純な女性というイメージで行動している彼女。
しかし、今リング上にいるプリンセス・ナミは、濃い目のアイシャドーや口紅を付け、ヒールをイメージした格好をしている。
そしてそれがまた、より女らしさを際立たせているのだ。

息遣いを荒くしながらも、ナミと握手をしてコーナーに戻ろうとする俺。
そこへナミが、いきなり打点の高いドロップキックをさく裂させる。
ロープ際まで吹っ飛んだところで、試合開始を告げるゴングが打ち鳴らされた。