あずまんが大王のエロいのないんかねえ-17 - [転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2015/05/20(水) 21:44:58.82ID:xZUM4+aC
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保管庫
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0119木村と暦2016/04/28(木) 05:41:25.81ID:AwlnlMSY
――。



結果的に相談してよかったと思う。痩せてるのは多分に体質もあるそうで、食べないから痩せてるわけでもないとのことだった。

「無理なダイエットはいけないよ。食事抜きなんて一時的に痩せても結局食べてリバウンドしてしまうし逆効果ですからね」

「う、教師らしいことをいってる……」

「私は教師だよ水原くん」

「ご、ごめんなさい、」

珍しくまともな木村に少し突っ込みを入れてしまったのは、減り過ぎた腹が脳の活動を鈍くしているせいだろう。
この木村という人をはっきり言えば普通とかけ離れた感性の持ち主で、凡そ教職に就いている人が口にしてはいけない言葉を平気で口にする変わり者だった。
思ったことを口にする裏表の無さはいいところだと思うけど、問題発言ばかりで。

ぐぅ〜

「あっ……」

また腹の虫が鳴いた。一週間栄養ドリンクだけで過ごしていたから無理もないけど。

「水原くん」

「は、はい、」

木村にも聴こえていたか? ともならまだしも、男の人とかに聴かれるのは恥ずかしいな…。

すっ―

「えっ?」

羞恥に耐えていた私に何を言うでもなかった木村が、何を思ったか弁当の包みをこちらへと差し出してきた。

「私のでよければ食べなさい」

弁当を……私に?

「えっ、でも木村…先生は?」

「いいんだよ。かわいい生徒がお腹を空かせているというのに自分だけ弁当を食べるなんてこと出来る筈がないでしょう」

自分の弁当を私にくれるという木村は、教師だからこそ生徒を優先するのだという。自分よりも、お腹を空かせた私の方が大事だからと。

「私は昼くらい抜いても平気だ。水原くんに食べてもらえると私も嬉しい」

メガネに隠れて見えない目。でも口は微笑んでいる。
0120木村と暦2016/04/28(木) 05:43:05.39ID:AwlnlMSY
「先生……」

―――ちょっと、嬉しい。
この人も、何だかんだでやっぱり先生なんだ…。

「……お言葉に甘えさせてもらいますね」

差し出されていた弁当を彼の手から受け取り、蓋を開ける。中身は卵焼きとウインナー。鮭ふりかけの掛かったご飯に、プチトマトとレタスが一枚。
シンプルな内容だけど、とても美味しそうだ。

一つウインナーを箸でつかみ口へと運ぶ。

「美味しい…。とても美味しいです先生!」

「そうですか、それはよかった。私が作ったものだから当然私の好みの味付けだが。口に合ったようで何よりだよ」

え……これ木村が作ったのか?

「独り身だとついカップ麺やインスタント食品で夕飯を済ませたりするものだから、昼は極力自炊の弁当で栄養バランスを取るよう心掛けているんだ」

確かに男性の独り暮らしだと簡単に作れるインスタント食が多いと聴く。

「結婚、しないんですか……?」

何を訊いてるんだろう私は。木村の性格や言動からしてその手の話は縁がないだろうに。
なぜか、気になった。

「しようにも相手がいない」

……、そっか…やっぱいないんだ……。
気のせいか、その確認が取れて嬉しいような……。なんでだ?

「あ―可愛い生徒と結婚したいなぁ〜もう!」

いつもの木村が出てきた。

「……」

でも……なんか、いつもと違って嫌な感じがしない……。

教師らしい一面を見たから?


その時はまだ、よくわからなかった。

そういうことは、往々にして小さな切っ掛けから始まるものだということが。
0121木村と暦2016/04/28(木) 05:45:09.63ID:AwlnlMSY
――翌週の休日



私は木村の家にいた。先日の弁当のお礼がしたい。そう伝えると、休日に独りでぼーっとしているのが暇なので一日だけ遊んでほしいと言われてしまったんだ。
変な意味じゃない。ただ話をしたりテレビを観たり、また昼からは街を歩いて募金活動に協力したり。
なんというか、木村って意外に変な人じゃなかった。
変どころか常人ではまずしないだろう一万円札を募金するなんて、凄いことを平然と、当たり前のようにする善い人だった。

「水原くんはやはり膝まであるニーソックスが一番似合う! 本当に似合ってます!」

「ど、どうも、つーか褒めるとこそこですか!?」

「ん? ああこれは失礼。黒いシンプルなヘアゴムでまとめられたポニーテールも最高に似合ってます。歩くたびに背中で揺れ動く毛束をつい触りたいと思ってしまうほどに!」

「思ってても口に出すな―!」

口論を交えながらも木村なりに私の装いを褒めてくれることに顔が熱くなったり。
相変わらずのおかしな言動が、今日は聴いていて全くといってもいいくらいに気にならなかったり。
とにかく自分でも驚いたのが、木村と出かけ、今もこうして木村の家にお邪魔して彼と二人でいる今日一日がとても楽しかったことだ。
楽しい…とても。別に特段隠してはいないのだろうけど彼の知らない表情を知った今日が楽しかった。

だから……かな?

「うん、やはり長い髪をまとめるときの髪型はポニーテールが代表的だ」

「……」

私がこうして髪を触らせているのは。
会話が途切れたときに言った一言からこんな感じになっていたんだ。
0122木村と暦2016/04/28(木) 05:51:38.80ID:AwlnlMSY
「私の髪とか触りたいですか…やっぱり」

ポニーテールが似合ってると褒めてくれた木村はひょっとしたら髪に触りたいとか考えてるのかなと思い、何気無く訊いてみた。

「はい! 是非とも触ってみたいと思います!」

信じられないくらい率直かつ素直に私の髪を触りたいと言った木村に私は髪を触らせてあげた。
束ねた私の髪をやさしく掴みながらずっと撫でている彼に少しばかりの子供っぽさを感じたのはたぶん気のせいじゃない。





「滑らかな質感と柔らかさ。艶やかなこの束ね髪がしゃなりしゃなりと揺れ動くところを想像すると実に画になります」

「昼に散々見てたんじゃないんですかその場面っていうの……」

「違います! 直視と想像ではまた趣が異なるんです!」

そうなのか?

「たとえば水原くんの髪は腰までの長さがありますが、このようなポニーテールに結い上げると毛先は腰より少しばかり上方へと引き上げられます」

木村は掴んだままの私のポニーテールを束ねたところからゆっくり下へ撫で下ろしていく。

「アップにしてるんだから当たり前なんだけど」

下ろした状態の髪の毛先までを10の長さとするなら、ポニーテールなどのアップ気味にまとめれば毛先までの長さは9〜9.9といった感じになる。

「理屈でわかってはいても直に見ると感じが違うということなのだよ水原くん」

「思った以上に短く感じるんですか?」

直に見ると違う感じがするなら、そういうことだと思ったけど。

「反対!思った以上に長いです!」

自信たっぷりに否定してきた。いや、だったら最初から変わらないって言えよな…。
0123木村と暦2016/04/28(木) 05:52:45.87ID:AwlnlMSY
「つまり実体験してわかったのは長さ的感覚は髪を下ろしているときとそれほど違わないというわけでして、直に見て直に触って初めてわかるものだと、私はそこのところを言いたい!」

毛先まで下ろされていた木村の手がまたポニーテールの根の部位に戻る。
木村の家、畳の上で膝を折り曲げ座る私と、私の真後ろに立つ彼。

「ひょっとして女の髪を触るの初めてなんですか?」

「そうその通り! 初めてなので今とても感動してます! ああもう―!水原くんの髪もっと触りたいなぁ――っ!」

少しの不安と、そして大きく膨らんできた嬉しいという思い。

「べ、べつに構いませんよ触りたければ、触ったって減るもんじゃなし……ただ触ったりするなら私の髪だけにしてよ……その、他の子の髪触ったりして…、先生がクビになったりなんかしたら…、ちょっと嫌だなぁ、なんて…」

私と木村の今日は、まだしばらく終わらない。

「バンザーイ!バンザーイ!」

「うるせーバカ!声がデカイんだよ!」

いいや、それは今日から明日へ、明日からその先へと、ずっと永続していくことになるのかも。

髪を撫でていた手が頭を撫でるようになったとき、熱い胸の高鳴りを感じていた私はふとそんな予感を覚えた。
0124木村と暦2016/04/28(木) 05:56:57.40ID:AwlnlMSY
終。
0127名無しさん@ピンキー2016/04/28(木) 20:46:48.26ID:zpDcWJQV
不覚にも木村が可愛かった
次はエロ話も是非お願いします
0128名無しさん@ピンキー2016/04/28(木) 23:00:36.39ID:n/Tc4ep5
しかし久しぶりにSSをじっくり読んだ気がする

榊さんと交際して初めての…編とかもオナシャス!
0129名無しさん@ピンキー2016/08/10(水) 20:33:40.34ID:9aBChMbI
夏なのに神楽のエロSSないの!?
マジで!?一番神楽がエロい時期だよ!!?

木村×神楽をお願いします…
0130木村と暦22016/08/18(木) 12:47:56.20ID:1n6WdZwW
7月も末が近付く夏真っ盛り、終業式を明日に控えたうちのクラスの6時限目は木村の授業だった。

「で、あるからしてこのような意味になって行ったわけですね」

相変わらず眼鏡の奥が見えない、どこを見ているのか分からない木村の懇切丁寧な説明が続いていく。
そんな様子でそれぞれが授業に身を入れているなか、木村と同じく眼鏡を掛けた腰まで届くストレートの長い栗色髪な少女、水原暦は、ノートを取りながらもどことなくぼんやりとした雰囲気で件の教師の顔を見ていた。



「よみ〜、あんたさぁ最近変じゃないか?」

「な、なんだよいきなりどこが変だってのよ」

「いや〜、な〜んか木村の授業だけ気合入ってる感じがしてさぁ、引っ掛かるんだよねー」

ぶしつけなことを聞いてくる癖っ毛のショートヘアな親友、いや悪友か? 滝野智こととも。

「なにがどんな風に引っ掛かるってんだよ!」

「いやねぇ色々と、なあ大阪もそう思うよなぁ?」
0131木村と暦22016/08/18(木) 12:49:42.43ID:1n6WdZwW
ともはすぐさま隣の少女に話を振った。セミロングの髪の少女大阪、大阪から来たから大阪。クラスでも仲のいい友達のひとりだ。

「うん思う。最近のよみちゃんなんかちゃうゆうか、でも具体的になにがって言われてもあたしにはようわからへんねんけど、なんかちゃうねん」

大阪はマイペースに何かが違うと云い腕を組む。

「ほら、髪なんかポニーテールにしてるやん」

「暑いからだよ」

「暑いか……なるほど、うむまあ分からないでもない言い分や。よみちゃん髪の毛長いし、夏は暑いから纏めてるゆうのもその通りや」

私の髪は腰に掛かる長さだから夏はなにかと暑いもの。別に嘘はついてない。
ただ正直言うとかなり鋭い指摘だった。二人ともに。

「そやけどや〜、よみちゃんのポニーテール率高いの決まって木村先生の授業のときな気がするねん」

「うっ」

「そうそう、午前中の授業までは下ろしてたのにわざわざ括ってくるしさぁ、やっぱ変だよな」

「あ、あのなぁ、気温ってのは午後の授業辺りが一番高くなるんだよ!」

これも嘘じゃない。本当に午後からは暑くなるから。
ただやっぱり鋭い。
確かに暑いからといった理由は間違いじゃなく、私の他にも髪の長い女子は午後から纏めてる子がいたりする。
しかし私の場合それだけが理由じゃないのはこいつらの指摘通りだったりするから笑えないし焦ってしまうのだ。
0132木村と暦22016/08/18(木) 12:52:00.89ID:1n6WdZwW
“バンザーイ!”

そんな私の焦りを知ってか知らずか、この場に唐突に沸いて出た人は両手を高く挙げながら叫んでいた。



「うわ出た!」

「出た〜」

さっき授業をしていた木村だった。

「き、木村、先生、」

私のすぐ隣に沸いて出た木村は絶賛驚愕している最中のともを指差した。

「私は、女子高生のうなじが、大好きです」

髪の短いともは何もしなくてもうなじが見え隠れしやすい。木村に指差されたともが素早く首元を手で隠す。

「黙れ黙れ〜っ、あんたに見せるために髪切ったんじゃなーい!」

「うわぁ、素直や、いつも通り素直すぎるわこの先生〜っ」

騒ぐ二人、まあそりゃそうだろ。普通はこのまま職員会議ものだと思うぞこの発言は…。
問題にならないのは木村の場合口でどう言っても一線を越えないからと、教育者としての姿勢はうちの学校でもトップクラスの意識を持っているからだ。
私は知ってる、おかしな言動さえ除けば木村は本当にいい人だってことを。春先に改めて知ったし、その後も色々見てきたし。

「ですがぁ………よみくんのうなじが一番大好きですっ!」

………い、いい人なんだよ本当に。
私の首筋を覗き込んでくる木村、ポニーテールにしているから丸見えのうなじをまじまじと見ているその視線を感じる。
ちょっと、くすぐったい。

「ポニーテールも似合ってますっ! いやーいつも綺麗ですねよみくんの髪」

視線は視線に留まらなくて私のポニーテールの毛束を触り始めてる。ろ、露骨すぎだろオイ!
人目、あるのに……心配だよ……。
0133木村と暦22016/08/18(木) 12:54:53.63ID:1n6WdZwW
「うわぁぁぁ、あんたなにやってんだそれっ、セクハラだぁぁぁぁ!」

またまた騒ぐとも、うんちょっと恥ずかしいし、ともが煩いし、問題にならないかな?
私は……、私は別にいいんだ。木村に髪を触られても……。春先からこちら時々触らせてあげてたりするし。
ただ私には分かる。この人、勝手にこんなことする人じゃないからたぶんこれ。

「すまないね、髪に糸くずが付いていたので汚れてしまってはいけないと思ったんだよ」

ほら、やっぱりこういう理由だった。

「あ、ありがとうございます、」

「なに、大したことじゃない」

優しいなホント。優しいよ木村先生。
胸が熱くなってきた。これもそう、春先からずっとだ。ドキドキして切なくて、最近木村のことばかり考えてる私。
これだけの期間があればこれが何かなんてとっくに分かっていた。木村とデートみたいなことしたあの日から、私はたぶん木村を意識してる。女として……。
ああ、なんで木村なんだろう。目立つし変わってるし女子目線で視るとけして良いとは言えない人なのに、私は良い人、素敵な人とか思ってる。

「……お、大阪、やっぱり変だ、事情があっても木村に髪触られていやがらないし、よみって呼ばれてるし、よみも呼ばれて反論しないし、」

「はぁ〜よみちゃん顔真っ赤やな〜、たこ焼きに入っとるたこみたいや〜」

「こ、これはまさか! まさかよみのやつ木村にぃぃぃ?!」

煩い馬鹿っ! さっきから声が大きいんだよっ!
ああそうだよ私は木村が――!
優しくて、生徒思いで、人の良すぎるところがあって、そりゃ変な人ではあるけど……
0134木村と暦22016/08/18(木) 12:57:14.40ID:1n6WdZwW
「君たちさっきから何を言っとるのかね?」

それでもっ。

「ふ、」

それでもっ!

「ふ?」

それでも私は木村をっ!

「不純異性交遊―――っ」

「不純じゃねーっ純愛だぁぁーーっっ!」





ああ……、やってしまった……。真面目に考えてる時にともが変なこと言うからつい。
教室に残ってた生徒が口々に呟くのが聴こえる。

ひ、人の好き好きだし……な
き、木村も希少価値って意味では、ね?
わ、悪い人じゃないしさ、よみが誰を好きでも、さ。
い、今時年齢差の恋愛なんて普通だし、こ、今年は卒業だから、たぶん問題ない……よね?

肯定しているのか否定したいのか、どっちなんだよあんたら。

「あ、ああ……よみくん、我が輩の耳がおかしくなってしまったのかね、いま木村のこと好きみたいな意味の発言があったような……」

おかしくねーよ!
ああ、ああ、私は木村が好きだよ悪かったなっ!
どうしようもねーだろ好きになっちまったんだから!どうしろってんだよ!

「よみちゃん物好きやなぁ〜勇者やぁ〜」

えらい言われようだなおい!木村はそんなにダメなのか!?
見た目とか変なとこ除いたらすごく良い人なんだぞ!

「はああああ〜〜〜?」

…………き、木村もなんか、言えよ……。勢い余ってだけど、私、あんたのことその……好きって。

「わ、私はその、」

口ごもる私に木村は。

「ちょっと、待っていてくれたまえ」

木村はそういってふらーっと教室から出て行った。
0135木村と暦22016/08/18(木) 13:00:55.88ID:1n6WdZwW


それから暫くしてまたふらーっと教室に帰ってきた木村。もう教室には私一人だけだった。みんなどういう気を利かせたのか私だけを置いて素早く帰ってしまったんだ。
ともは「どうなるか見たくないのかお前らーー!!よみの一大事なんだぞーー!!木村に変なことされるかも知れないんだぞーー!!」なんて叫んでたから「ねーよ!!」って教室から蹴り出してやった。
正直助かる。あの空気の中で木村と話をするのは避けたかったし…。二人きりならなんとか……冷静でいられる自信はないけど……。

「やぁ、待たせたね。誰もいないようだし、それじゃ帰ろうか」

「は、はあ? 帰るって……なんで?」

「なんでって……恋人は一緒に帰る物だろう。手をつないで、腕を組んで下校する物でしょう」

……………はあああ――――!??

「そのために書類整理を手早く済ませてシャワーを浴びて帰宅準備万端整えてきたのですから」

か、帰る準備は分かるけど、恋人って……?

「あの、私好きって言って返事――」

聞いてねーよ……。ど、どうなんだよ。

「はあ、好きですがなにか?」

「へ?」

「いつも言ってるじゃないですかよみ君の髪の毛が一番好き、よみ君のうなじが一番好き、眼鏡っ子なよみ君が好きと」

わかんねーよそんなんで!
あ、あれって木村のいつもの変な言動の一環じゃなかったのか?!

「私は“一番”なんて言い方よみ君にしかしませんよ。こんな私といつも遊んでくれてはにかんだ笑顔を見せてくれて、そんな子はよみ君だけですし私はそんなよみ君が大好きです」

「〜〜〜〜っ?!」

あ、ダメだ。フって力が抜けてく。
夕陽に照らされた木村の横顔にドキドキがヤバいくらい大きくなってる。

「アイ、ライク、」

そんなこと言いながら動けないでいる私の体にやせっぽちな木村の細腕が回される。
左手を腋の下から、右手を腰から、背中に回され抱き締められた。

“ユー”

最後にその一言を呟いて迫る木村の顔。
0136木村と暦22016/08/18(木) 13:03:09.45ID:1n6WdZwW
「んっ――!」

唇が、塞がれた。
木村の唇が私の唇を、塞いで。
ああ、私のファーストキス……木村に……、湿った唇が啄んでくる。

「んっ、ちゅ……ん、んっ……」

木村、私、

背中に回された手の温もり。まるで落ち着くように背中をさすっている。
唇の粘膜がすり合わされて、少し開いた口の中に木村の舌が差し入れられて。

「んちゅ…、あむ…んっんん……!」

歯茎、口腔内を優しくなぞられて最後に私の舌を絡め取っては慈しむみたいに愛撫された。

「くちゅ、ふうっ……、ちゅぱ……」

唾液が混ざり合っていく。私と木村の唾液が。
混ざり合ったそれを、私は喉の奥へと運び。
やがて静かに離れゆく彼の舌は私の唾液をすくい取りながら自分の口へと戻されていった。
0137木村と暦22016/08/18(木) 13:07:55.12ID:1n6WdZwW
「はあっ……」

外気を吸い込む。顔の距離はまだ近く、僅かに5センチほどの開きしかない。
口づけの名残、透明な唾液が糸を引きながら私たちの間を繋いでいる。混ざり合った唾液が、まだ離れたくないと叫んでるみたいに。

「好きですよよみ君。私は、君が大好きです」

口元に笑みを浮かべながら木村は言った。はっきりと、私が好きだと。

「今年で卒業ですが、卒業式の後、結婚してくださいませんか?」

「けっ、こん……?」

一瞬、なにを言われたのか理解できずにいた私。
しかし。

「はい。私はよみ君を真剣に愛しています。私のお嫁さんになってほしいのです」

すごく、真っ直ぐな人だ。分かってたことだけど、何事も率直に極端で……そして素直。
恋人とは愛し合う男と女、なんのために愛し合う? それはどうしようもないほど好きだから。
どうしようもないほど好きなら恋人で満足していいのか?
否だろう。たぶんこの人なら。素直だから、ストレートだから、好きになれば一直線、そこしか見てない。
つまり、真剣に愛してるからこそ結婚して夫婦になるってところしか……。

「水原暦さん、私と結婚してください」

そんな木村に対して、私はこれしか言えなかった。

「こ、んな……、ふつつかもので、怒りっぽい私で、いいなら……、よろこんで……」

あ、ダメだ。たぶん私泣く。

「ぐす、ううっ…」

予想してすがりついた木村の首もとに顔を埋める。
そして予想通り溢れ出した涙が彼のシャツを滲ませていく。

「はぁぁぁ、今年は思い出に残る夏になりそうだなぁ、よみ君の水着姿とかよみ君の浴衣姿とか」

「…………」

結婚の約束までして恋人になって婚約者になって、嬉し涙を流す私と抱き寄せ合いながらその台詞……他に言うことないのかよ……。


けれど、私の頭や髪束を撫でる木村の手はいつも以上に優しくて、今までで一番心地良かった。
0138木村の暦22016/08/18(木) 13:12:25.01ID:1n6WdZwW
また木村×よみでエッチできなかった
拙いながらキスシーンはなんとか
0140名無しさん@ピンキー2016/08/22(月) 01:22:22.13ID:r3RYjz1Y
乙です
よみ好きなので楽しめました
木村と結婚して生まれる子供は当たり前のようによみ似のメガネっ娘になりそう(微笑
0142名無しさん@ピンキー2016/08/22(月) 19:30:47.55ID:r3RYjz1Y
そこは大丈夫だ!
だって原作で出た木村のお子さんは奥さん似の可愛いお子さんだったから木村とよみのお子さんもよみ似の美人さんに決まってるさ!
眼鏡+茶のロングヘア+残念美少女として木村の性格の一部を受け継いでるとかw
0146名無しさん@ピンキー2016/09/03(土) 12:24:00.30ID:7AgSyETm
まだおたのしけ、黒まんが大王がどうたら、がいたか・・・^^;
0151名無しさん@ピンキー2016/10/17(月) 23:03:19.23ID:Rf83HZrq
>>147
許してやろうじゃないか
あの発狂っぷりは当時はウザかったけど、過去ログで見返すとゲラゲラ笑えるぜw
0152名無しさん@ピンキー2016/11/04(金) 23:40:36.09ID:ks9pFW8J
榊と木村はセックスをしていた

木村「あんあんあん、いいですよー榊さん」
榊「中に出して」

その瞬間、精液の量が多すぎて榊は破裂してしまった

榊「ひでぶ」

終わり

>>150
頑張って書きました。感想よろしくね
0154名無しさん@ピンキー2016/11/09(水) 09:55:30.61ID:wW2JQwql
 「ッ!……ンあッ!……う」

 (ち、膣の中ッ!――)
 榊の思考がグチャグチャになる。
 しかし、それ以上の快感が脳内を上書きしていく――
 木村と「駅弁」状態にある榊は、振り落とされまいと首の後ろで絡めた腕をさらに締め付ける。
 そしてより密着した間合いでピストン運動の激しさが増し、自らが招いた失策に
戦慄するのもつかの間、脳天に突き抜ける快感が、無口な榊から喘ぎ声を導いた。

 「…はぁ!……ぁはあ!……」
 榊の長い黒髪が柳の葉のようにゆれる。その髪が自分の背中を撫でる感触さえ
今の榊には昇りつめる為の格好の要素となり―

 「イキますよ、榊さん」
 「!……ま、」

 「待って」と言おうとした榊と、木村がピストンを早めて締めに入ろうとしたのはほぼ同時。
 「「ッん……あああぁッはあああぁあんッ!」」

 頭をガクガク揺らし、焦点のあわない眼で虚空を見上げて、ビクビクッと全身を痙攣させる榊。
 これ以上は無いと言える様な名器を、思う存分蹂躙したい欲望を精液ごと
膣に叩き込んだ木村。

 「よく出来ました」
 (……出来たって?……)


 「あ、子供じゃないですよ?」
 「…それ、ちよちゃんのセリフ…」


 以上。殴り書きでした。
0155名無しさん@ピンキー2016/11/09(水) 21:07:06.45ID:g6XGWsix
久々に良いエロシーンきた
普段クールな榊さんが乱れる姿ってたまらないよなぁ
この世界線上の榊×木村の話をもっと読みたい
0157名無しさん@ピンキー2018/01/30(火) 06:53:05.43ID:jghk9O9h
榊さんか神楽のイチャラブエロ下さい
0158名無しさん@ピンキー2018/02/01(木) 19:35:02.06ID:6z5mB5Qx
 「ふむ…」
 部活する生徒も校庭にまばら、日が西に沈み、夕焼けから夜の帳へと空模様が切替わる頃―

 「木村…」
 その女生徒は現れた。
 古文の教師、木村のいる職員室前に仁王立ちで。その顔の一部、額の右上部辺りに青筋を露にして。

 「これはなんだ?!」
 女生徒は、手に握っていた紙をピラッと開いて木村に見せた。

  『巨乳大好き』

 「ッ?!が…学校の!しかも職員室で堂々と声に出して読むなよ!」
 「いや、神楽君が聞くから」
 「う…いやしかし、だな?!」

 神楽は木村の正論な返しに詰まる。因みに二人以外に誰もいなかったりする。
 (毎回毎回、コイツはッ―!!)

 「よ、要するに私が言いたいのは、このセクハラ紛い…いや!100%セクハラなこの紙切れをなんで
私の机の中に仕込んでたんだ?って事だ!」

 「セクハラとは心外な。私の神楽君への、嘘偽り無い賛辞ですよ?」
 「いきなり名前もなく胸デカい、なんて賛辞があってたまるかー!!」

 「ああ、それは失礼。私は「神楽君の巨乳」が『大好き』ですよ」
 「うがー!!」
 (どうしてコイツはこうも堂々と、年頃女生徒を前にしてだ、大好きとか……ん?好き…え?)

 途端。
 神楽の顔が、みるみる赤く、湯気が立つくらいな勢いで染まっていく。
 「そ、それは…」

 むに。

 「この手から溢れんばかりの、巨乳が」
 「!?」
0159名無しさん@ピンキー2018/02/01(木) 22:32:30.82ID:Ojo4vc9N
木村神楽大好きだから嬉しい、この二人の絡みはエロい
続き楽しみにしてます
0160名無しさん@ピンキー2018/02/02(金) 20:13:43.95ID:TbSoSiVq
俺も神楽の巨乳大好き
あずまんがに性を感じたのが日に焼けた神楽の姿だったんだよな
胸に存分にフォーカス当ててほしい
0161名無しさん@ピンキー2018/02/05(月) 19:46:44.73ID:djSqtGqq
 「で―」
 信号機待ちで並び立つ教師と生徒。
 「なんでアンタが一緒にいる?!」
 「こんな時間に帰る生徒の安全のため、見送るのも教師の勤め」
 (いや、アンタ(木村)が一番の危険人物にしか見えないんだが…)
 「さらに言えば先刻、不意とはいえ胸を触ったお詫びも兼ねて、と」
 「そんなお詫びはいらん!」
 (ナチュラルに、だからなぁ…アレ)
 「はぁ…ま、こんな時間の帰宅路は、誰であれ大人同伴が安全なのは同意できるからな」
 「つまり私の事がライクだと?」
 「誰であれ、と言った」
 「ふむ、残念賞」
 (めげてねぇ…)
 ため息をつきつつも、神楽と木村は黙々と歩く。
 (しかし―)
 「なぁ木村…先生…」
 「何かな、神楽君?」
 「さ…さっき、私の、む…胸を……えっと…」
 神楽は赤面し、木村の方から顔をそらす。
 (ううっ!アレだけダイレクトに触られると、やっぱ意識しちまう!)
 「うん?胸が…苦しい?締め付けられるような思い、とか」
 「違げぇわ!!」
 (何、その乙女的発想!?)
 「そうじゃなくて!私の…胸が大きいってのはやっぱり、変なのかな?って…」
 「ふむ…」
 神楽は、自身の発育の良い胸に、何度か疑問を感じた事があったが
そんな疑問を感じた時に限って、度々それをうやむやにするハプニングだかが起きて、
じっくり考える機会がなかった事を思い返していた。
 「変、と言う事はないと思います」
 「そう、ですか…」
 当たり障りのない言葉。
 神楽はその返答にどこか安堵を覚えつつも、軽い失望も覚えた。
 (そりゃそうだよな…いきなりこんな質問されて「変だ」なんて言えるやつ、なッ!?―んん!!)
 神楽は木村に接吻されていた。
0162名無しさん@ピンキー2018/02/05(月) 21:15:33.01ID:hEpvdaU1
続き待ってた
この二人の流れるような会話好きだ
これはなし崩しにホテルへ行く展開かな
エロへ流れる前の丁寧な導入部分もドキドキする
0164名無しさん@ピンキー2018/02/11(日) 00:33:33.52ID:3sII75FX
 (う、迂闊っ―!!)
 要注意…いや、まんま危険人物だと知っていたのにこの始末。
 しかし―
 「木村…いや木村先生は…私をどう思ってるんですか?」
 今、少しだけ神楽の心の中で、「答え」を求める気持ちが高まっていた。
 「…可愛い教え子、かな」
 「…なら、うちの学校の女生徒は全員木村…先生にとってキスくらいするのが当然な恋人だと?」
 わずかに。
 木村の眼鏡の奥の眼が細まり、何かを決意するように、呼吸を整えて―
 「あえて、それでも誰か一人を選ぶとするなら、それは」
 神楽は、木村がこれからする事を予測していた。いやむしろ待ち構えていた。
 (―…っ!!)
 ごつい感触の、まさに男の掌が、重厚で豊満な神楽の両乳房を不遠慮に揉みしだいた。
 指と指の間から、肉が波打ちくらい強引な力強さで。
 「完成された肉体をもつ、美人だけ、と言えるでしょう」
 「…ッ!…く!あッ?!…」
 (ふあああっ!!…や、い、意識がッ?!と、飛ぶ飛ぶ!――やば!)
 「わ、私だ…け…」
 それでも、神楽は必死に木村の執拗な責めを堪え、自我意識を留めて。
 「見て、くれ…」
 神楽は、自分から木村に唇を合わせた。
 「か、神楽君…」
 誰が見ているとも知れぬ往来で、いきなりキスを仕掛けてきた木村に、
神楽は困惑し、その巨乳を揉みしだかれつつも、自身の心の中に確かに、女としての
感情の芽生えを感じて―
 「…最後まで、いきたい……んだ」
 「…わかりました」
 木村は神楽の口に舌をねじ込み、力強く抱き締め、彼女の、ある種の
プライドみたいなものを満たすため、ホテルへと急いだ。
0165名無しさん@ピンキー2018/02/11(日) 01:10:20.48ID:3sII75FX
 (やっぱ…は、激しいッ!…こ、これッ!……)
 ホテルのベッドの上、神楽は騎乗位のまま自身の巨乳をいいように木村にまさぐられ、
 自身の性的な昂りを誤魔化せないまま、喘ぎ、悶え。
 「あ!はッ!…んはッ!…はっ!!…や!」
 木村の顔を、必死に覗きこんでいた。
 (…お、お前が!す、好きなのはっ――!)
 「は、ははッ!―…木村…先生は…あ、アタシの、無駄にでけーおっぱい、だけが…
好きなんだろ?……へへっ…」
 神楽は、自身の「スタイルへの自信」はそこそこあったが、顔やら性格的な部分にまで
理想的な女性像を体現している自信など丸でなく―
 (私のおっぱいだけ目立ってただけで、他に木村には好きな女生徒がいるに違…)
 「いえ神楽君、君の事が」
 「ンいッ―?!」
 神楽は股間で膨張する異物に、意識の間隙を突かれ。
 「大好きですよ」
 「あ!あああっ!?…だ、ダメッ!!木村ッ、中の…コレって?!……ッ!」
 そして暴乳乳房のまさぐりも止んではおらず。
 不意に、神楽の口から唾液が撒き散らされた。
 「……!…ッ!」
 神楽は激しいピストンで木村に追い詰められていた。
 (あ、アタシも……)
 既に、全身小刻みにピクピクと痙攣を起こしはじめた彼女の限界は近づいて。
 「木村ッ!あ、アタシも!木村のこ……と」
 (だ、大好きに…な、り…)
 ゆっくりと。
 木村の胸板に、その意識ごと落ちていった―
 そして、その安らかな彼女の寝顔を木村は。
 「念のために」
 デジカメに納めたのだった。
0166名無しさん@ピンキー2018/02/11(日) 19:35:18.48ID:m2hXfv2v
エロエロでいい!神楽の巨乳がまさぐられる表現とかすごくよかった
神楽みたいな子が女に目覚めたり、性に対しても負けん気を発揮するのもよかった…
これから二人の距離がどう近づくのかどんなエロエロライフが続くのか気になる
肌を見せる羞恥や緊張感や前戯パートも見てみたい

ところで完璧な肉体を持つ美人といえば…
やっぱり榊さんでは…
0167名無しさん@ピンキー2018/02/13(火) 21:32:39.42ID:dORJeIDf
まったりでいいから続けてほしい
神楽さんのエロエロライフ
0168名無しさん@ピンキー2018/02/18(日) 23:49:27.47ID:1keRO02J
神楽×木村、木村×榊の三角関係で文字通りお互いの肉体で競い合ってほしい。
技術は榊さんが高そうだけど、体力は神楽が上そうだから回数で勝負。

もしくは神楽→木村→榊→男子高生→神楽での神楽×木村、榊×男子高生とかね。
木村を振り向かすための神楽×木村、男子高生を振り向かすための榊×木村の肉体関係。

普通に榊×男子高生もいいなあ。付き合ってないけどセフレみたいな。
Hなことに興味津々な榊さんに青い欲望をぶつけまくってほしい。
高校生には榊さんの肉体はたまらないだろう。
榊さんは榊さんでHな本やビデオで学んだ知識とその器用さで蹂躙してくる。
0169名無しさん@ピンキー2018/02/19(月) 20:53:40.37ID:M/LYM4BR
榊さんみたいな寡黙で綺麗な美人が、行為の最中は大きな声を上げて獣みたいに激しくなるのってすごく興奮します。
お願いします。
0172名無しさん@ピンキー2018/03/27(火) 20:56:28.93ID:qHMeeuu5
木村ばっかりだから普通の男子学生との絡みがいいわ

男子目線の方が興奮が伝わってきていいと思う
榊さんの裸とか男子高校生が生で見たらヤバいだろうな
初々しい1回目が終わったら、2回目以降は若さのままがむしゃらにしまくってるはず
0173名無しさん@ピンキー2018/03/27(火) 21:52:06.55ID:J5lq/kE4
しかし男子って言ってもなぁ…
原作で大山くん(ゆかり先生曰く、ヒョロメガネ)くらいしか名前と顔が一致するヤツががが
0174名無しさん@ピンキー2018/03/27(火) 22:28:08.50ID:yxZnV92j
後藤君とかもいたよね
まぁ普通にオリジナル主人公でもいいのでは?
結局名有りの大山後藤でもキャラ分からんし
無個性なキャラなら誰でも変わらないと思う

木村先生も好きだけどね
0175名無しさん@ピンキー2019/10/21(月) 21:44:34.44ID:ZpCl4YSZ
あーあ、くろまんが大王のせいでスッカリ廃れたな
ほんと、あずまんが大王という作品を憎んでるとしか思えんなあの馬鹿

あんだけの事やらかして、謝罪も反省も0ときたもんだ
0176名無しさん@ピンキー2019/10/22(火) 03:09:25.34ID:Tm32CUxo
書く奴がいないだけ、の状態を差し置いて、いけしゃあしゃあと何をまあ…
としか言えんわ
0177名無しさん@ピンキー2019/10/23(水) 00:21:09.87ID:jH7LUXDr
そんなに話に飢えてるんじゃあ、ち〜と長いIF話に付き合ってもらうとするかね

今すぐにとはいかないが、修学旅行に飛び立った飛行機が墜落していたら…な展開から
あずまんが大王の漫画がもっていた「どこか優しい世界」が「反転」した世界になってしまったような話を
0178名無しさん@ピンキー2019/10/23(水) 00:24:41.96ID:jH7LUXDr
因みに、投下するタイミングに文句を言っても聞かないからな
好きな時にチマチマと投下も、適当にまとめてからの投下も、な

まずは冒頭だけ―
0179あずまんが大王・裏(始まる終劇)2019/10/23(水) 01:25:53.14ID:jH7LUXDr
 美浜ちよは気づいた。

 (…え?)
 自分達が載っているその飛行機に「本来は乗り合わせるべきでない客」の存在に―

 「(――、!?――――!!)」
 「(―!……―――)」

 (こ、この会話って?……ま、待って!そんなっ!?……)
 彼女にとっての不幸は二つ。
 あまりに天才すぎる故、外国の言葉がすんなり理解できた、できてしまった事。
それに対して、如何に頭が良いとはいえ、精神的にはまだ小学生並みな事。

 そして全ては遅きに失した。
 本来は「普通に」ハイジャックされ、何処かの空港に着陸する予定だった、
 ちよ達が載っていた飛行機は、ハイジャック犯グループたちが自分達の要望を誰彼に伝える前に
その制御を失い―

 やがて飛行機はさる外海上にその機体を叩きつけ、単に「よくある墜落事故として処理」される運びとなった。


 「やっぱり…」

 「あの時の「アレ」、偶然の事故、ちゃうんやったんやな?」

 薄暗い虚空に、問いかけの声が響く。

 「その…知らない方が、分からないままでいた方が、きっと「幸せ」だと、思った」

 硬質な、それでいてどこか、不安げな女性の声が、その問いかけに答えた。
 「…相変わらずやな「榊さん」。図星つかれて、喋り下手の地がまんま出てんで?」

 「ぐッ!?…そ、そういう大…春日さんも!変に底意地が悪い所は相変わらずみたいじゃないか」
 「あはは!確かにな。それに、別に無理せんと普通に「大阪」でええよ?」
 「今や私も「お役人」だ。旧知の間であるからと、気安いあだ名呼びは体裁が悪い…」

 「さっすが、今や「警察庁長官」様やもんね〜」
 「「成り行き」みたいなものさ。実感はあまりないけどな」
0180179 ◆JeQDyYE1fc 2019/10/23(水) 19:45:53.60ID:dOeDeceZ
おいおい、早く感想をください
私を褒めてくれなければ、このスレは本当のお終いです

まぁこれは悪魔で私の意見なんだがね
0181名無しさん@ピンキー2019/10/23(水) 20:47:13.48ID:jH7LUXDr
>>180
いや勝手に俺になりすますな!w感想はそりゃ欲しいが、他人に無理強いする気はねぇよ
て言うか、あくまで俺個人がIFで描く妄想与太話SSで、今のは冒頭の部分だからな
だからまだそれを求めるような段階でもないし
0182くろまんが大王 ◆jHCuM/6C1s 2019/11/06(水) 22:15:12.05ID:iIc3wWIm
>>181
勝手にオレに成りすますんじゃねぇよ!!
まぁ厨房は置いといて……

他人の設定を使うNさん、あなたにはかつて誹謗中傷をおこないましたが、今はあなたを尊敬しております
どうか、私のSSの続編を書いてください

このような形による謝罪は無礼千万だと思いますが、これが精いっぱいの誠意です
貴方に対して、重ね重ねお詫び申し上げます
0183名無しさん@ピンキー2019/11/07(木) 02:11:41.45ID:iXY8IjMa
>>182
いやお前がなりすましだろ、JK
ま、なんでもSSを書いてない時点でお察しだが
0184あずまんが大王裏・(守護する者)2019/11/07(木) 02:53:26.55ID:iXY8IjMa
「…実はあの時、例の不穏な連中に気づいていたのは、私もなんだ」
「え?!―そ、それは…」

榊は語る。
当時の、あの機内で起きていた惨状と顛末を。
「連中のしゃべる言葉については、ちよちゃん頼みな部分が多分にあったが、
彼女の様子のおかしさ、怯え具合から緊迫した事態が起きていた、と察するのは容易だった」

飛行機が墜落した際、奇跡的に死者や重体者がほとんど出ずにすんだのも、
事態を把握した榊と神楽が、迅速にテロリストたちを叩きのめす事ができていた事も大きかった。
「奴等は…ある意味下衆で、おかげで逆に助かった面もあった」

「え?げ、下衆で助かった、て?」 大阪が首をかしげる。
「ああ。あの連中は―春日さんも当時、名前くらい聞いてたと思うが
なんたら原理主義」
「過激派、やね。ああ、よく新聞やニュースに出とったね〜それの絡みの事件が起きるたんびに」

 榊の言葉を補足するように、大阪は続けざまにしゃべって頷く。
「要するに仲間割れで、飛行機にいた方の連中は見捨てられた側らしい」
「仲間割れ?…」

「うん、端的に言うなら。テロリスト側にも信仰の度合いにズレがあって
どうも飛行機にのっていた側はかなり「俗な考え方」をする方で、そこまで熱心な信者ではなかったみたいでな…」

榊は思い出す。
実にあっさり、ろくに抵抗せず、こちらの捕縛行為に素直だった当時の連中の事を。

「自分達が相手側に裏切られた、と理解してからは自らの命、保身第一が優先事項に
なったようだった…」
0185あずまんが大王・裏(守護する者2)2019/11/07(木) 03:23:54.37ID:iXY8IjMa
「…あの連中は、どうもテロ後に大金せしめて教団から足抜けして、どこぞの
よその国へと高跳びを計画していたみたいだ」

「たしかに俗、やね…けど、ならなんか裏が読めてきた気がするわ」
大阪は榊が「下衆で助かった」と言った意味を理解し始めていた。
「熱心な信者側からは、最初から信用されてへんかったんやな…その連中の方は」

「恐らくそうだろうな。「飛行機爆破」自体、最初からそれ込みで「始末」する事が
前提だったんだ、と見ているよ」

しばし、榊と大阪の間に沈黙が訪れる。
「爆破…」
ふと大阪が呟く。
「うむ。熱心なのが宗教活動だけで良かったよ」

「アレが、もしも完璧に飛行機を空中分解させるに足る威力ある爆弾だったなら、
今日の私たちは今ここにはいなかっただろうからね」

「だから、最終的にエンジントラブル程度で済んだわけやな…」

「…まあ飛行機は、な」

「ッ!…ともちゃん!!……」
大阪がその名を叫ぶ。
死者や、重軽傷者などほとんどいなかった「あの事故」での数少ない被害者の内の一人。

滝野智と、美浜ちよ―

「この二人だけは、墜落した際の衝撃をもろに受ける形になって―」
0187名無しさん@ピンキー2019/11/07(木) 22:14:09.78ID:iXY8IjMa
何にしても息の長い事で。

ま、気にくわんだなんだ言うんなら、まずSSの一つも投下してから物言えってこった
0188あずまんが大王・裏(罅の日常)2019/11/08(金) 00:50:15.17ID:owcCmXN5
―あの「飛行機事故」から3ヶ月後のある日。

「やっほー!やあ諸君の皆さん、元気かね?」

「「?!」」
教室内に、悲鳴とも歓喜ともつかない、どよめきが沸き起こる。
「と、智!?お、お前?!」
「うわわっ、と?!な、何だよ、よみ?!」
「いや身体!身体の方はどうした?!なんともないのか?!」

いきなり両肩をがっしり掴まれ、ガクガクと激しく揺すられれば誰でもたじろぐのは当然で。
「あ?!ああ、スマン…少々取り乱した」
「いや少々どこじゃなかったぞ」
「智ちゃん!身体!身体はなんともないの?!ほんまに?!」

再度、両肩をがっしり掴まれて、よみと同じ事を繰り返す大阪。
「…と、取り乱したわ」
「うそつけ!繰り返しは確信犯だろうが!?」

((だってなあ…確かに生死不明な重体だった、て!))
クラス中の誰もが、内心でそう思っていた。

「うん、ごめん。でもそんだけ心配してたんよ」
「心配するなら揺するな」
「お金なんか…欲しいけど、今はええねん」
「その「ゆすり」ぢゃねえよ!」

乾いた笑いが教室に起こる。
「ま、なんにせよ智が無事ならよかった」

「だから私は最初から無事だと…あ!そう言えば、ちよちゃん、ちよすけは?」
「あ、そうか。智はまだ聞いてなかったか」
「?」

暦と大阪は、お互いに顔を見合わせてから同時に智に向かって言った。
「「ちよちゃん(は)、転校する事になっ(た)てん」」
0189あずまんが大王・裏(継ぎ接ぎ)2019/11/08(金) 01:23:47.96ID:owcCmXN5
「転校、ねえ…」

智、暦、大阪の三人は今、教室で自分たちの弁当を食べながら、ちよちゃんが
転校する事になったタイミングの不自然さに漠然とした不安を感じていた。

「まあ、元々からあたしらとは次元が違うくらいの天才児ではあったし?
海外の学校への飛び級、てのも納得できないわけじゃないが…」
「このタイミングはなぁ」
「せめて卒業式くらいまでは、とウチも思ってたんやけど…」

「冷やかす相手がよみだけじゃ、学校生活になんか張り合いがないっつ〜か?」
「…ほう。つまりまた再起不能の重体にされたい、と言う事か?」
「またって何だ?!怖ええよ、よみ!」

(やっぱり「あの大怪我」の事、全然無かった事になっとるな…せやけど)
(ああ…不自然なのは智のこの「回復ぶり」も、なんだよな)

「…ん?どした?二人して何かヒソヒソして」
「い、いやその…」
「と、智ちゃんの冷やかし相手なら、ウチだけで間に合ってるで、と」
「「それはない」」
「ひどっ?!」

「そういえばさ、最近―」
智は極めて自然に。

「不自然な事」が我が身に起きている、と語り始めた。
0190あずまんが大王・裏(真・心の臓)2019/11/08(金) 02:33:46.02ID:owcCmXN5
再度、薄暗い部屋―

今は榊と大阪が対峙するような形になって、当時を振り返り、思い出した事を語る。

「既にあの時…智ちゃんの身体は、8〜9割方、「移植済み」な身体だったわけや」
「…当時の医療技術での、限界ギリギリの延命措置だったそうだ」

「主要な臓器のいくつかが潰れてて、移植するには迅速な「犠牲」が必要で―」

「…ほぼ「他人の身体と入れ替わりレベル」の移植がされた、と」
そう言った大阪の片目から、涙一滴。

「っ!…た、確かに知らない方が良かったかも、やわ…正直、キッついわコレ…」

「あの日」から―

ずっと疑問に思ってた、感じてた事の真相を掴んだ大阪は。

「う、ああぁぁあ…!」
榊に殴りかからんとばかりな勢いで近づき、そのまま抱きついて、号泣した。

「う、うち!自身が情けないわ!そんな大変な目にあっとった親友の事に
ろくに気づく事もなく…ずっと普通に、普段通りに!…」

榊は大阪に抱きしめられるまま、彼女の懺悔を聞く。
そして今までその事実を隠してきた、せめてもの償いと、これ以上の不幸、
辛い思いはさせまいとした思い、決意を込め、その頭を優しく撫でた。

「…いいんだ、大阪。お前たちが平和に暮らす時間、日々を、私たちが、裏側から支えたんだから」

「さ、榊さん!…っ、ぐす……」

「な、「ちよちゃん」?」
「ええ。「大阪さん」、どうか泣かないで」


「………え?」
0191名無しさん@ピンキー2019/11/19(火) 20:52:26.22ID:KBoh9IEZ
正直あなたの久々のSSにワクワクします








あまりに糞すぎて
0192名無しさん@ピンキー2019/11/19(火) 22:12:39.70ID:aurfGAFP
う〜ん、別に何を言われようが構わんが…エロい展開にもっていくまでが
構想的に長くなってしまってて、今だに至ってないから、そこだけは申し訳なく思ってる

まあ、さらに言えば書き手の方も今だいない、来ないみたいだし。
原作からして、ハッキリとした人物たちの履歴描写がガチガチな話ではないから、と
そこに甘えた俺個人の勝手なIF話なんでな


要するに、くろまんががど〜だこ〜だいう輩のせい、て事だ
まだお話の続きはあるんで、俺以外に書き手が来ない(来ても、お話にならないような
3行SSとか)ならこの糞話を続けさせてもらうわ
0193あずまんが大王・裏(よみ路)2019/11/19(火) 23:00:50.52ID:aurfGAFP
「大阪…」

よみは目の前の建物を見上げる。
警視庁本庁―

(もう「智」の事や、「ちよちゃん」の事も聞いた頃合いかな?)

「よみ、どうした?」
「わっ?!お、驚かさないでよ、マサ!」

よみのすぐ後ろに。
「いや、声はかけてたんだが…気づいてなかった?」
「え?嘘…あ、そうか。私が呆けてたのかも」
よみの背よりも、少しだけ高い中肉中背の男が立っていた。
「珍しい事もあるもんだ。よみがこんな往来の真ん中で」
「少し、気になった事があってね」
よみは。
「今、こうやって、寄りかかれるような人が、あの彼女にはいるのか、少し不安になってね…」

背中にいる男に、もたれ掛かるように寄り添う。
「春日さん、いや仲がいい間同士では大阪、って呼ばれてたっけ?彼女の話か?」
「うん、そう」
「…確か、又聞きのLVなんだが、噂じゃ地元の幼馴染みみたいな間柄のやつと、
うまくいってる、って話を聞いたな」
「へえ〜なんのかんので、抜け目ないわね、あの子」
よみは苦笑した。
「お前にそれを言われるとは…中々クセがある子なんだな、大阪さんは」
「な、何よソレ?!私がえらい狡猾で嫌な女みたいじゃない?マサ!?」
「自覚なかったんかい」
「もう!「彼氏」だからって、言っていい事と悪い事ってあるんだからね!」

水原暦は今。
かつて同じ学校に通い、学級委員長をやっていた彼、大山将明と付き合っていた。


そこに至るまでの話は、また時を遡る事になる――
0194あずまんが大王・裏(よみ路入口)2019/11/20(水) 00:20:14.00ID:9oy5Fz/0
時はまた、よみや智、大阪が学生だった頃に戻る―

それは私が、または私たちが「飛行機事故」のショックから、ようやく立ち直りかけていた矢先の事だった。

「え?―大阪が…喧嘩した?!」
(あの「大阪」が、か?)

よみは、普段からそれなりに仲は良かったハズだろう、と仲裁を周りのクラスメイトに頼まれ。

「大阪!お前!…て何、してる?」
「むーっ!むー!!」

既に周囲のクラスメイトに取り押さえられて、ひっくり返った亀みたいに
身動きのとれなくなった友人の姿を見た。

(ま、大阪の体力とか身体能力を考えたら妥当な結末か…)

よみは些か呆れはしながらも、危惧していた事態、深刻な暴力的被害が出ていなかった事に
内心でかなり安堵していた。


その日の放課後―

「で、何があったんだ大阪?お前らしくないじゃないか」

学校の屋上で、二人は密かに話し合う約束を取り付けていた。

自分の方から喧嘩をしかけた事、非は自身の側にあるとする自覚が
大阪をしばらく沈黙、躊躇わせていたが。

「…なんてか、その…智ちゃんの事を、すごいバカにされて…」

「ん?お前自身がバカにされて、て話じゃないのか?」

「あはは。ウチ、バカやもん。そらあ、目の前でハッキリ言われたら怒るけどな」

大阪にしては珍しい、煮えきらない曖昧な、寂しい笑い方、表情だった。

(え…?)

「ほら、智ちゃんの身体、「事故」のせいで、あんま上手く動かない時、あるやん?」
「あ、ああ。確かに、な」

「それをな―」
0195あずまんが大王・裏(智だし・友達)2019/11/20(水) 01:44:29.76ID:9oy5Fz/0
(滝野さん、てさ〜)
(――身の程しらず)
(――あつかましい)
(――何かハタ迷惑)

「…はじめは、普通に仲良くおしゃべりしとってん。途中から――」
「智の悪口大会みたいになっていって、自然に…相手につかみかかっていた、と?」

大阪は小さく、でも確かに頷いた。
「その…あつかましくて、身の程しらずで、勢い任せの暴走っぷりで――
ウチらは、(笑えて)たんやないの!て思ったら、みんなの「嘲笑」が、なんだか無性に許せなくなってしまって」

よみはこの時、大阪の中で、智への評価が意外に高い事に驚いた。
(ま、ボンクラーズでもあったし、交流はそこそこあったもんな)
そして。

「…泣くなよ」

「な、泣いてへん…もん!」

「わかったわかった、ほれ」

よみが出したハンカチを受けとる大阪。
「ちーん!」
「鉄板か!」

その日の夜―

「昼間は、その、話聞いてくれてありがとな」
「ああ。後、あのハンカチはもう返さなくていいからな」
よみと大阪の二人は、お互いの自宅から電話で話していた。

「…は、鼻が痒いのが悪いんや!ウチ花粉症やし!」
「はいはい。でも、今日少しだけ大阪のこと―」
「―え?なに、よみちゃん?」

(見直した、とか素直に言ったら調子にのりそうだからなぁ)

「あ、いや、なんでもない。それじゃおやすみ〜!明日、気まずいと思うけど、遅刻したりすんなよ」
「嘘!確か今、何か言いかけ―」

強引に電話を切るよみ。

(友人を、友達をバカにされて、素直に激昂できる、か…)

智との仲は、自分の方が大阪よりはずっと古いはずだったのに。
よみは、自分がそこまで感情的になれなかった自分に、ある種の敗北感を感じていた。

そしてそれは、これからのよみの中に、ずっと残る「しこり」となっていった―
0198名無しさん@ピンキー2019/11/20(水) 21:27:26.07ID:9e3RbaxJ
その名前はもう出すな!スレが荒れる!
せっかく来なくなったのにまた糞ssを投下されたら大変だ!
0200あずまんが大王・裏(よみ路・A(転機))2019/11/22(金) 11:14:01.08ID:EeyZAOAB
(予想以上にキツいな、これは…)

よみは受験した大学を2つとも落ち、残る最後の1校に望みをかけるしかない、
まさに崖っぷちにいた。

「榊さんはまあ当然として。智や大阪、神楽たちが先に合格した、て報せを知らなきゃ、
もう少しは気楽でいられたかもだが」

(…て、我ながらヤな考え方をしてるな。まるで他人様の不幸(不合格)を願ってるみたいじゃない)

とある日の登校中の通学路で、よみはぼんやりそんな事を思い、今更無意味だが、と
頭で理解していても、せめてもの抵抗、或いは願掛けみたいな気持ちもこめて、
鞄から1冊の参考書を出し、ざっと目を通す。

「と、「赤」か…」
(ち。ここの信号、つかまると長いんだよな。ま、少し読み物でもしようとした
今は、逆に好都合か)

―信号が、切り替わる。

「お?今日はやけに早く変わったな」
よみは、読み物をしていたせいで、見るべき位置の「信号の位置」を見間違えていた。

しかし、普段からこの信号の待ち時間にイラついていた事と、参考書を見ていたせいで
首が少し横を向いてせいもあり。
―まだ(正面)は「赤信号」のままの横断歩道に、よみは歩き出していた。

ブロロロロ…!!

「っ、た〜!」
「はあ…はあ…!」

よみは後ろに倒れていた。

後ろから来た何者かによって強引にひっぱられ、結果そうなっていたのだ。

「な、何すんのよ?!」
「何してんだよ?!」

ハモる勢いで重なる声。

「って、え?!あ、あなたは…ひ、大山、君?……」
「え?!…み、水原さん?!!」
0201あずまんが大王・裏(よみ路(白線の王子様?))2019/11/22(金) 11:41:57.48ID:EeyZAOAB
「何であんな「バカな」真似を…」
―カチン。
「ご挨拶ね。いきなり人を引きずり倒しておいて!服も泥だらけよ」

受験で立て続けに失敗していた矢先に。
「いや、なりふり構ってられなかったんだって!いきなりって…」
「学級委員長様は、人助けもお仕事なわけ?受験シーズンもたけなわな昨今、随分とお暇なのね」
「ぐ!…し、仕事って…」
バカな、という単語に過剰反応してしまい。
(…な、何を言ってるんだ、私は?!と、とにかく!一言くらいお礼を―)

「ま、なんにせよ水原さんがそこまで元気なら、もう心配ないか。怪我もないみたいだし。
服はごめん。クリーニング代なら後で払うよ」
「え?あ…」

大山君は、それからさっと踵を返して立ち去ってしまった。

(うん、私って最低だ……)

よく考えるまでもなく。

信号無視した紛れもないバカが、颯爽とやってきた彼に手を引いてもらって
自らの命を助けられただけの話だったのに。

「お礼すら言えてない…な」

ただ、皮肉な事に、この事がきっかけで、私は彼、大山君の事を意識するようになる―
0202あずまんが大王・裏(よみ路・フラグ分岐)2019/11/22(金) 12:58:49.06ID:EeyZAOAB
それからしばらく経った、マジカルランドからの帰り道。

「あ、水原さん」
「あ、ひ…大山、君」
(う…緊張するなぁ)
偶然出会った二人。
「…はあ。やっぱりひょろメガネって定着してんだな、俺」
「アレはインパクトあったからねぇ」
よみは小さく苦笑し、流石に2回も言いかければ、ひの先が何かはバレるか、と観念した。
「まあでも、ゆかり先生には恨み半分、感謝半分かな…今じゃ感謝が8割くらいだけど」
「ええ?!感謝?」
よみは目を丸くする。
「うん。そりゃあ最初は運動音痴のガリ勉野郎、てまんまな意味で冷やかしや、からかいの的だった
んだけどね。そこから、マイナス面でも話が弾みやすくもなってってね」

「何か…今は分かる、かな」
目立った欠点がなく、かと言って突出した良い部分もない、という奴よりも
明らかな欠点だとしても「無いよりは有る奴」のが話にはしやすいかも、とよみはどこか納得していた。

(ゆかり先生は、それを見越して―はないか。流石に)

「それはそうと、水原さん今は帰り?」
「え?…あ、うん。そうだけど」

ここで、私は「過去のあの事」を思いだした。そしてちょっとした遊び気分のイタズラ心で―

「え、と…大山君、今時間ある?」
「え?ま、まあ」

大胆にも彼を、大山君をゲーセンに誘った。
0203あずまんが大王・裏(よみ路・チェイス)2019/11/22(金) 13:26:09.77ID:EeyZAOAB
(私もつくづく面倒な性格をしてるよな…)

「水原さん、こういうのするんだ…いや、意外だった」
「何?女の子はみんな、かわいいぬいぐるみのあるUFOキャッチャーしかしない、とか思った?」

大型筐体のレースゲーム。
隣り合う席同士のプレイヤーで競争できるタイプのもの。

(「あの日のお礼」くらい、出会ったあの場ですぐ言えば、話はそれで終わるハズだったのに、ね)

「受験がうまくいかなくって、ね…気晴らしがしたかったのよ」

「え"ッ!?マジ!?…それって遊んでる場合じゃないんじゃ?」
「結果はどうにもならないわ。さ、乗って」
「…わかった」
「あ。それと、変な同情で手加減とか手抜きしないでね。私上手いからコレは」
「いやいやいやいや!勉強してなかったんかよ?!」

(単に「ありがとう」てお礼だけ言うのが癪だから、半分デートみたいのをでっち上げようとしてるなんて―)

「GO!!」

二台の車がスタートする。

「げ…いきなりロケットスタート成功か。やり込んでる、てのは嘘じゃないんだな」
「ほらほら!周回遅れ、なんてザマは晒さないでよ?」
(…種明かしすれば、最近のレースゲームって、実写かと思うくらい画像が綺麗だから、
ドライブ気分でついやり込んだだけ、なんだけどね)
0204あずまんが大王・裏(よみ路・ゴール!(仮))2019/11/22(金) 14:09:33.37ID:EeyZAOAB
「マジでへこむ…」
「…ま、いきなりで私にここまで迫れたなら上出来かしらね?」

わざとらしく演じたような高笑いをする。
さすがに周回遅れにこそならなかったものの、彼と私の差は歴然で、結果は私の圧勝を示していた。
「ヘアピン3箇所ともノーブレーキで…ぶつぶつ」
「苦労したからね、色々と」
(実際の道路であんな運転したら、「ゆかり車」どころの騒ぎじゃないんじゃないかな?とは思う)
「ま、でも本当にいい気分転換になったわ。大山君」
「…そら、よ〜ござんしたね!」
(あ。ちょっと、むくれてる!…可愛いとこあるなぁ…)

「じゃ、そろそろこれで俺は失礼するか。水原…大学落ちたんだろ?でも、勉強だけはしておけよ。
浪人する、て手もあるにはあ―」
「え?受かったわよ、大学」

「はい?…いやだって今さっき、うまくいかなかった、て?」

「うん、旧知の輩(トモガラ)にちょっと嘘をつかれてね。私「落ちた」とは一言も?」

「お、お!……」
(いや実際アレ、心臓破裂モンなショックだんだから!)

「…うん、そのゴメン。ちょっとあなたに対して八つ当たりみたいになってた」
(流石に洒落にならないか、コレ。平手打ちくらいは覚悟し―)

「おめでとう!合格」
「……はい?」
「受かったんだろ、大学?なら、他の言葉はないだろ」

素直に出てきた相手からの感謝の言葉に。

すごく目頭が熱くなって―

「うわ!っと…」
「…ありが、とう」

自分の今の顔を彼に見られるのが恥ずかしくて、強引に抱きつくくらいの位置に寄り、
相手の服の中に顔をうずもれさせて、長い事返せてなかった、彼への感謝の言葉を、微かに呟いた。
0205名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 14:34:13.57ID:EeyZAOAB
>>204のちょっと訂正2箇所。

〜ショック(だった)んだから

〜「感謝」の言葉、は「祝福」です


…ちなみに・Aとは合格ルート。・Bは不合格ルート。妄想話がさらに長引くのでB案はボツとした
0206名無しさん@ピンキー2019/12/16(月) 22:08:39.98ID:jlllAQ0T
くたばれ厨房
>まぁその代わり他の奴が私の設定を使って作品を書くのも許可する
誰もお前なんかの糞SSに手を付けねえって
>だが出来るだけハッピーエンドな話にして欲しい。(自分勝手だとは理解している)
>裏妄想大王の「マヤー」時の様にバッドエンドにしてもかまわんがその時は「それは夢でした」と付け加えるがね(ニヤリ)。
自分は他人のSSを好き勝手に改竄しておきながら自分の趣味に合わない者は許さないと?
著作権という言葉、知っていますか? そういう自分勝手な厨ぶりで嫌われているんだといい加減気付け
>だがすまないが私は他人の設定は今後も無許可で使うつもりだ。もちろん他人の設定を無許可で使う事は失礼だと使う本人である私も心得ている。
などと言いながら
>だがたとえばくろまんがの野郎やヘボSS書きの奴の様にあずまんが
なんだ、この言い草は?
お前は本当に「失礼」だと思っているのか?
ついでにエロパロでのお前のアイタタタな投稿を切り抜いてみようか
>まずはくろまんが大王さんとエロ書いた大王さん、そして猫の集まる路を書いた職人さん達へ。
>「あなたがたの良作を汚して本っっっっっ当に申し訳有りません!!!それも無許可で………」
お前はてめえの糞SSで原作を傷つけられた方々に本当に反省しているのか?
今までの態度から観るに咎められればただ卑屈な態度を取ってそれで済むと思っているとしか考えられない。
それでダメなら「ボクはクズだからしょうがないよ。叩いてくれ」と開き直ってごまかすだけ。
死んでくれ。はっきりいってウザ過ぎる。
>なんかあんたの人間が文章に表れてるな……ここまで正論を書かれると自分がカスに思える……(その通りだが)。
自分で言ってりゃ世話ないな。
>しかし残念だが最後のはまだまだ約束はできない。
>私はこれからも純愛系でもレイプ系でもグロ系でも自分が設定を使えそうと思った物は平等に使う。
ひとつ言っておくがお前が叩かれているのは痛々しさやウザさは勿論だが、
純粋にお前の書くSSが糞でつまんねぇことに由来する。
お前が一人引き籠もってシコシコ駄文を書き連ねることは勝手だが
なぜ我々までわざわざお前の公開オナニーに付き合わなきゃなんないんだ?
ネタにならないレベルの糞SSを書き込まれても迷惑するだけだし、
場が荒れるだけ有害ですらある。
分かったか? お前が最低レベルの日本語ドクカイ能力を有していて
且つ、口先だけでなく本当に他人の批判を受け入れるつもりなら以下の言葉を送る。
      消 え ろ
お前は存在自体がウザイ。じゃなきゃPC切って首くくって死ね

\__________________________/
 )ノ
       ´   ヾ
           ゛ (⌒) ヽ
           ((、´゛))
            |||||
            |||||||    ドッカーン!!
          / |   ∠|
      (゜\./,_ ┴./゜ノ(
       \ \iii'/ /,!||!ヽ
ファビョ━━ /V,,ニ..,ニ、、 ノ( \━━━ン!!!!
       \ヽY~~/~y} `/~,/
        | ,k.,.,!,.,.,r| ,!  く
      / <ニニニ'ノ    \
0207名無しさん@ピンキー2019/12/17(火) 00:11:44.35ID:GIAa6+vi
AA略。じゃ仕方ないな…
ま、見たくなきゃ見なきゃいいだろうに
0208名無しさん@ピンキー2019/12/18(水) 07:02:10.38ID:cu9RTaQi
>>206
>>191をもじって言わせてもらうなら、
久々のAAを堪能させてもらってます


あまりに糞すぎて、だな

ま、消えろ言うならまずそちらからだ
0209名無しさん@ピンキー2019/12/18(水) 22:38:46.21ID:i9s2bNMu
>>206
そんな15年も前の、自分で書いた火病レスをコピペして何がしたいんだ?
なぁくろまんが大王さんよ?
「今の荒らしは俺を叩く他人の設定を使うNの仕業です」って事にでもしたいのか?
0212名無しさん@ピンキー2020/01/30(木) 23:47:14.06ID:pbgaulvV
とりあえずまた板、スレにアクセスと閲覧、書き込みができるようにはなったのか・・・
0213ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:23:56.51ID:FEkJx8Es
あずまんがのエロパロスレが今もあることに感動したので投下。
大阪×榊です。


「……ん、ふぁ」
口蓋を舌で撫でられ、声が出てしまう。勝負はもう終わってしまった。
だというのに。
いつだかしゃっくりを止めようとしていた時、滝野に短いと言われていた舌が器用に榊の口内を探る。
裁縫は自分と同じ位不器用なのに、こういう奇妙な所で彼女は器用だった。
こんなこと、一体どこで覚えてくるのか。
自分は彼女のすることを真似ることでしか責める方法を学ぶことができない。
ネットで探したこともあったが、現実にやるにはいまいち想像がつかなかった。
練習相手なんてものも存在しない。結局は、彼女相手に試すしかなかった。
それもこうしてやり返され、終わってしまうのだけれど。
ちゅっ、と音を立てて二人の唇は離れた。
「えへへ、先に榊ちゃんの声が出たから私の勝ちや」
仄かに頬を染め、にへらと大阪は笑った。
童顔であり、ちよのように「かわいい」のカテゴリーに入る彼女の笑顔はあどけなく、
先ほどの行為とは程遠いように思える。
声が出たから私の勝ち。
最初に大阪の方から提示したルールである。キスをして、声を出させたほうの勝ち。
この勝負は何度目になるだろうか。
確かなのは、榊が勝ったのは一度だけだということ。
そして以降ずっと負け越しであるということだった。
勝ったからには褒賞がある。負けたほうには代償がある。
「今日は何にしようかな〜」
まるでケーキを選ぶかのように、大阪は考え込む。
負けたほうは勝ったほうのお願いを聞く。それがこの勝負のルールだった。
0214ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:24:59.49ID:FEkJx8Es
この秘密の勝負が始まったのは、半年ほど前だった。
きっかけは、珍しく大阪が一人で榊の家に遊びに来た日だった。
いっしょに約束していたちよが、急用ができてしまい来られなくなったのだ。
大阪と一緒にいるのは、口下手な榊にとって気楽なことだった。
二人でぼーっとしていると時間が過ぎていく。
時折ぽつりぽつりと、言葉少なに会話をするだけ。
いつのまにか、考えが行き違っていることはあるけれど。
飲み物とお菓子を載せた盆を手に、自室のドアを開けた。
自分の部屋なのだから、ノックをするというのも変な話だ。
しかし、しておけばよかったのだろうか、と後になって思った。
大阪はドアに背を向けて、用意しておいたクッションも使わず床にぺたんと座っていた。
榊が戻ってきたことに気が付いていないようだった。
「大阪?」
声を掛けると大阪は振り向いた。
肩越しで、表情の全ては分からなかった。
しかし、少し赤らんでいるのが分かる。まさか、と榊は勘付いた。
早足で部屋に入り盆をテーブルに置いた。そして大阪の手元を見る。
隠しておいた、あの本が開かれていた。
年齢制限つきの、いわゆる大人向けの本だ。
「榊ちゃん、こういうの読むん?」
大阪は笑いもせず、大きな瞳で榊を見上げる。
「……な、何で、それを」
ようやく声を絞り出した。取り上げようにもショックで体が動かなかった。
「寝転んだらベッドに下に何かあるなーって。榊ちゃんもこういう場所に隠すんやね」
ベッドの下なんて場所に隠した自分を恨む。
普段から自分で部屋を掃除するからって、そんな浅はかな隠し方をするんじゃなかった。
恥ずかしさで泣きそうだった。
「榊ちゃん、けっこう激しいの好きなん? 黒沢先生の話してたやつみたい」
「ちが……」
かわいらしい表紙で、ソフトなものなのだろうと思い込んで買ったら、中身はかなりのハードなものだった。
三分の一程まで読んで、読みきれずにベッドの下に隠して、放っておいたのだ。
決して好きなわけじゃない。ほんの少しの興味だった。これを買ったのはただの間違いだ。
そんな言い訳が、すぐに榊の口から出てくるはずがなかった。
「大阪……」
「んー?」
「お願いだから、皆には内緒にしてくれないか……?」
そして出てきたのは弁明ではなく懇願だった。
内緒にしてほしい、そして大阪にも忘れてほしい。頭の中はそんな思いでいっぱいだった。
「せやなぁ、どうしよっかなぁ……」
答えは、ええよ、ではなかった。普段の大阪からは想像がつかない意地の悪い答えに榊は面食らう。
「頼むから……」
「ほんならなー」
にっ、と大阪は口角を上げる。そして、あるページを指して言った。
「これやって、榊ちゃんが勝ったらええで。ちゅーして、榊ちゃんが声出さなかったら」
女の子同士がにらみ合いながら舌を絡ませているページだった。
言っていることの意味を飲み下すために、榊はしばらく固まった。
「……誰と誰が」
ちゅーを。
「私と榊ちゃんが」
説得するとか。
拒否するとか、周りにばらされるのを諦めるとか。
そもそも付き合ってもいないのにキスをするってどうなんだとか。
他にも選択肢はあった。しかし、その時の榊は、内緒にしてほしい一心で頷いてしまった。
0215ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:26:52.59ID:FEkJx8Es
ものの数秒で負けた。
「私の勝ちやー。そしたら榊ちゃん、私のお願いきいてな」
既に半泣きだった榊に更なる追い討ちをかける。
「なんで……?」
「なんでって、私が勝っても何も無いのん?」
不思議そうに聞いてくる。
「それは、……そうだけど、じゃあ大阪のお願いって?」
「んー、そしたらなぁ」
大阪は首を傾け、かわいらしく笑った。
「またこの勝負やって。そしたら榊ちゃんの秘密も言わない」


それから。
学校の屋上とか。先生のいない保健室だとか。
二人だけになった時、大阪はこの勝負を求めてきた。
榊はそれに応じるしかなかった。そうする限り、榊の秘密は守られると思ったから。
実際、大阪が誰かに言った様子は無かった。
勝負はほぼ榊の負けである。
一度だけ勝った時、もうこんなことは止めるようお願いをすれば良かったのかもしれない。
しかし、その時榊は自分の入りづらいファンシーショップにある
ぬいぐるみを買って来てもらうようお願いをしてしまった。
一度勝てたのだから、また勝てると踏んでしまったのか、
この勝負を止めたら秘密をばらされてしまうと思ったのか、今ではよく覚えていない。
しかし、それ以降榊が勝てたことは今に至るまで無い。
一方の大阪のお願いは様々なものだった。
イチゴ牛乳を奢ってほしいとか、宿題を写させてほしいとか。
しかし、お願いはそんなものだけではなかった。
0216ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:27:50.99ID:FEkJx8Es
「ほんなら胸触らせてー。服の上からでええから。あ、ブラはとってなー?」
こういう肉体的なものまで。
どちらかの部屋でこの勝負をする時は、このようなお願いをされることがほとんどだった。
榊の体のどこかを触らせてほしいというようなお願い。
この勝負自体もだけれど、少し、というかかなり困る。
榊は自分のベッドに座り、後ろ手にブラのホックを外し、襟ぐりから手を入れて上にずり上げた。
厚手のニット生地でも、コンプレックスである榊の乳房はその存在を大きく主張していた。
「ん……」
どうぞ、と言うのは間抜けな気がして、目線を逸らして胸を突き出すだけになった。
隣に腰かけた大阪の小さな白い手が、榊の乳房を掬い上げる。
「うわぁーやっぱりすごいなー。ええなー」
大きな胸の感触を確かめるように、手を動かしている。
指が先端をかすめ、服越しでもぞわりとした感覚を覚えた。
指は何度もその敏感な部分をかすめる。
恐らくわざとやっているのであろう事は、これまでの経験で分かった。
「大きいと固いって智ちゃんが言うてたけど、そんな事あらへんねんなー。ふかふかやー」
「も、もう終わりに……」
「えー、もうちょっと」
そう言うと大阪は榊の胸に顔を埋めた。ぎょっとして榊の体に力が入る。
「手で触るだけ、なんて言うてへんもん」
うふふ、と楽しそうな笑い声を上げる。
「すごいバクバクしてるで、榊ちゃんの心臓」
篭った声で言われて、顔がさらに熱くなるのが分かった。
しかし、するりと服の中に手が入ってくる感触がして、慌ててそれを掴む。
「それは駄目だ」
「えー」
「服の上からって言った」
「ちぇー。ほんならおしまいや」
口を尖らせて大阪は榊から離れた。ほっとして榊はブラを直す。
 これだけで済んでよかった、と榊は思った。止められて良かった。
時々こうしてお願いしたこと以上のことをされそうになる。その度に榊は止める。
大阪も無理に続けようとはせず、素直に引く。
服も直してからちらりと大阪を見ると、彼女も榊を見つめていたのか、目が合った。
大阪はにこっと笑う。
何を考えているのか計り知れない、いつもの彼女の笑顔だった。
「またやろうな?」
榊は答えず、ぷいと視線をそらした。


この勝負はいつまで続くのだろうか。卒業するまで? 
自分がここから離れたところにある大学に行くまでだろうか?
いずれにせよ、その時が早く来てほしい、と榊は思った。
そうでなければ、きっと自分は、勝負など関係無しにあの手を受け入れてしまうだろうから。
0217名無しさん@ピンキー2020/02/26(水) 04:29:19.88ID:FEkJx8Es
おしまい


昔どこかで読んだ、阿部さん×榊さんのSSがみつからねぇ…
0218名無しさん@ピンキー2020/02/27(木) 15:59:36.92ID:jciMG6Tg
おお!復活したか

GJ!(自棄くそ、みたいなのは除くが…)作品の投下は歓迎だ!
0219名無しさん@ピンキー2020/03/09(月) 12:03:21.76ID:Y5VUICHg
とりあえず今書けるのか?猫がやたら弾かれるから中々スレに入れない
見るだけなら、別感子で事は済むんだけどな

ちょっとお試しでやってみるか…
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