あずまんが大王のエロいのないんかねえ-17 - [転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2015/05/20(水) 21:44:58.82ID:xZUM4+aC
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保管庫
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0204あずまんが大王・裏(よみ路・ゴール!(仮))2019/11/22(金) 14:09:33.37ID:EeyZAOAB
「マジでへこむ…」
「…ま、いきなりで私にここまで迫れたなら上出来かしらね?」

わざとらしく演じたような高笑いをする。
さすがに周回遅れにこそならなかったものの、彼と私の差は歴然で、結果は私の圧勝を示していた。
「ヘアピン3箇所ともノーブレーキで…ぶつぶつ」
「苦労したからね、色々と」
(実際の道路であんな運転したら、「ゆかり車」どころの騒ぎじゃないんじゃないかな?とは思う)
「ま、でも本当にいい気分転換になったわ。大山君」
「…そら、よ〜ござんしたね!」
(あ。ちょっと、むくれてる!…可愛いとこあるなぁ…)

「じゃ、そろそろこれで俺は失礼するか。水原…大学落ちたんだろ?でも、勉強だけはしておけよ。
浪人する、て手もあるにはあ―」
「え?受かったわよ、大学」

「はい?…いやだって今さっき、うまくいかなかった、て?」

「うん、旧知の輩(トモガラ)にちょっと嘘をつかれてね。私「落ちた」とは一言も?」

「お、お!……」
(いや実際アレ、心臓破裂モンなショックだんだから!)

「…うん、そのゴメン。ちょっとあなたに対して八つ当たりみたいになってた」
(流石に洒落にならないか、コレ。平手打ちくらいは覚悟し―)

「おめでとう!合格」
「……はい?」
「受かったんだろ、大学?なら、他の言葉はないだろ」

素直に出てきた相手からの感謝の言葉に。

すごく目頭が熱くなって―

「うわ!っと…」
「…ありが、とう」

自分の今の顔を彼に見られるのが恥ずかしくて、強引に抱きつくくらいの位置に寄り、
相手の服の中に顔をうずもれさせて、長い事返せてなかった、彼への感謝の言葉を、微かに呟いた。
0205名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 14:34:13.57ID:EeyZAOAB
>>204のちょっと訂正2箇所。

〜ショック(だった)んだから

〜「感謝」の言葉、は「祝福」です


…ちなみに・Aとは合格ルート。・Bは不合格ルート。妄想話がさらに長引くのでB案はボツとした
0206名無しさん@ピンキー2019/12/16(月) 22:08:39.98ID:jlllAQ0T
くたばれ厨房
>まぁその代わり他の奴が私の設定を使って作品を書くのも許可する
誰もお前なんかの糞SSに手を付けねえって
>だが出来るだけハッピーエンドな話にして欲しい。(自分勝手だとは理解している)
>裏妄想大王の「マヤー」時の様にバッドエンドにしてもかまわんがその時は「それは夢でした」と付け加えるがね(ニヤリ)。
自分は他人のSSを好き勝手に改竄しておきながら自分の趣味に合わない者は許さないと?
著作権という言葉、知っていますか? そういう自分勝手な厨ぶりで嫌われているんだといい加減気付け
>だがすまないが私は他人の設定は今後も無許可で使うつもりだ。もちろん他人の設定を無許可で使う事は失礼だと使う本人である私も心得ている。
などと言いながら
>だがたとえばくろまんがの野郎やヘボSS書きの奴の様にあずまんが
なんだ、この言い草は?
お前は本当に「失礼」だと思っているのか?
ついでにエロパロでのお前のアイタタタな投稿を切り抜いてみようか
>まずはくろまんが大王さんとエロ書いた大王さん、そして猫の集まる路を書いた職人さん達へ。
>「あなたがたの良作を汚して本っっっっっ当に申し訳有りません!!!それも無許可で………」
お前はてめえの糞SSで原作を傷つけられた方々に本当に反省しているのか?
今までの態度から観るに咎められればただ卑屈な態度を取ってそれで済むと思っているとしか考えられない。
それでダメなら「ボクはクズだからしょうがないよ。叩いてくれ」と開き直ってごまかすだけ。
死んでくれ。はっきりいってウザ過ぎる。
>なんかあんたの人間が文章に表れてるな……ここまで正論を書かれると自分がカスに思える……(その通りだが)。
自分で言ってりゃ世話ないな。
>しかし残念だが最後のはまだまだ約束はできない。
>私はこれからも純愛系でもレイプ系でもグロ系でも自分が設定を使えそうと思った物は平等に使う。
ひとつ言っておくがお前が叩かれているのは痛々しさやウザさは勿論だが、
純粋にお前の書くSSが糞でつまんねぇことに由来する。
お前が一人引き籠もってシコシコ駄文を書き連ねることは勝手だが
なぜ我々までわざわざお前の公開オナニーに付き合わなきゃなんないんだ?
ネタにならないレベルの糞SSを書き込まれても迷惑するだけだし、
場が荒れるだけ有害ですらある。
分かったか? お前が最低レベルの日本語ドクカイ能力を有していて
且つ、口先だけでなく本当に他人の批判を受け入れるつもりなら以下の言葉を送る。
      消 え ろ
お前は存在自体がウザイ。じゃなきゃPC切って首くくって死ね

\__________________________/
 )ノ
       ´   ヾ
           ゛ (⌒) ヽ
           ((、´゛))
            |||||
            |||||||    ドッカーン!!
          / |   ∠|
      (゜\./,_ ┴./゜ノ(
       \ \iii'/ /,!||!ヽ
ファビョ━━ /V,,ニ..,ニ、、 ノ( \━━━ン!!!!
       \ヽY~~/~y} `/~,/
        | ,k.,.,!,.,.,r| ,!  く
      / <ニニニ'ノ    \
0207名無しさん@ピンキー2019/12/17(火) 00:11:44.35ID:GIAa6+vi
AA略。じゃ仕方ないな…
ま、見たくなきゃ見なきゃいいだろうに
0208名無しさん@ピンキー2019/12/18(水) 07:02:10.38ID:cu9RTaQi
>>206
>>191をもじって言わせてもらうなら、
久々のAAを堪能させてもらってます


あまりに糞すぎて、だな

ま、消えろ言うならまずそちらからだ
0209名無しさん@ピンキー2019/12/18(水) 22:38:46.21ID:i9s2bNMu
>>206
そんな15年も前の、自分で書いた火病レスをコピペして何がしたいんだ?
なぁくろまんが大王さんよ?
「今の荒らしは俺を叩く他人の設定を使うNの仕業です」って事にでもしたいのか?
0212名無しさん@ピンキー2020/01/30(木) 23:47:14.06ID:pbgaulvV
とりあえずまた板、スレにアクセスと閲覧、書き込みができるようにはなったのか・・・
0213ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:23:56.51ID:FEkJx8Es
あずまんがのエロパロスレが今もあることに感動したので投下。
大阪×榊です。


「……ん、ふぁ」
口蓋を舌で撫でられ、声が出てしまう。勝負はもう終わってしまった。
だというのに。
いつだかしゃっくりを止めようとしていた時、滝野に短いと言われていた舌が器用に榊の口内を探る。
裁縫は自分と同じ位不器用なのに、こういう奇妙な所で彼女は器用だった。
こんなこと、一体どこで覚えてくるのか。
自分は彼女のすることを真似ることでしか責める方法を学ぶことができない。
ネットで探したこともあったが、現実にやるにはいまいち想像がつかなかった。
練習相手なんてものも存在しない。結局は、彼女相手に試すしかなかった。
それもこうしてやり返され、終わってしまうのだけれど。
ちゅっ、と音を立てて二人の唇は離れた。
「えへへ、先に榊ちゃんの声が出たから私の勝ちや」
仄かに頬を染め、にへらと大阪は笑った。
童顔であり、ちよのように「かわいい」のカテゴリーに入る彼女の笑顔はあどけなく、
先ほどの行為とは程遠いように思える。
声が出たから私の勝ち。
最初に大阪の方から提示したルールである。キスをして、声を出させたほうの勝ち。
この勝負は何度目になるだろうか。
確かなのは、榊が勝ったのは一度だけだということ。
そして以降ずっと負け越しであるということだった。
勝ったからには褒賞がある。負けたほうには代償がある。
「今日は何にしようかな〜」
まるでケーキを選ぶかのように、大阪は考え込む。
負けたほうは勝ったほうのお願いを聞く。それがこの勝負のルールだった。
0214ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:24:59.49ID:FEkJx8Es
この秘密の勝負が始まったのは、半年ほど前だった。
きっかけは、珍しく大阪が一人で榊の家に遊びに来た日だった。
いっしょに約束していたちよが、急用ができてしまい来られなくなったのだ。
大阪と一緒にいるのは、口下手な榊にとって気楽なことだった。
二人でぼーっとしていると時間が過ぎていく。
時折ぽつりぽつりと、言葉少なに会話をするだけ。
いつのまにか、考えが行き違っていることはあるけれど。
飲み物とお菓子を載せた盆を手に、自室のドアを開けた。
自分の部屋なのだから、ノックをするというのも変な話だ。
しかし、しておけばよかったのだろうか、と後になって思った。
大阪はドアに背を向けて、用意しておいたクッションも使わず床にぺたんと座っていた。
榊が戻ってきたことに気が付いていないようだった。
「大阪?」
声を掛けると大阪は振り向いた。
肩越しで、表情の全ては分からなかった。
しかし、少し赤らんでいるのが分かる。まさか、と榊は勘付いた。
早足で部屋に入り盆をテーブルに置いた。そして大阪の手元を見る。
隠しておいた、あの本が開かれていた。
年齢制限つきの、いわゆる大人向けの本だ。
「榊ちゃん、こういうの読むん?」
大阪は笑いもせず、大きな瞳で榊を見上げる。
「……な、何で、それを」
ようやく声を絞り出した。取り上げようにもショックで体が動かなかった。
「寝転んだらベッドに下に何かあるなーって。榊ちゃんもこういう場所に隠すんやね」
ベッドの下なんて場所に隠した自分を恨む。
普段から自分で部屋を掃除するからって、そんな浅はかな隠し方をするんじゃなかった。
恥ずかしさで泣きそうだった。
「榊ちゃん、けっこう激しいの好きなん? 黒沢先生の話してたやつみたい」
「ちが……」
かわいらしい表紙で、ソフトなものなのだろうと思い込んで買ったら、中身はかなりのハードなものだった。
三分の一程まで読んで、読みきれずにベッドの下に隠して、放っておいたのだ。
決して好きなわけじゃない。ほんの少しの興味だった。これを買ったのはただの間違いだ。
そんな言い訳が、すぐに榊の口から出てくるはずがなかった。
「大阪……」
「んー?」
「お願いだから、皆には内緒にしてくれないか……?」
そして出てきたのは弁明ではなく懇願だった。
内緒にしてほしい、そして大阪にも忘れてほしい。頭の中はそんな思いでいっぱいだった。
「せやなぁ、どうしよっかなぁ……」
答えは、ええよ、ではなかった。普段の大阪からは想像がつかない意地の悪い答えに榊は面食らう。
「頼むから……」
「ほんならなー」
にっ、と大阪は口角を上げる。そして、あるページを指して言った。
「これやって、榊ちゃんが勝ったらええで。ちゅーして、榊ちゃんが声出さなかったら」
女の子同士がにらみ合いながら舌を絡ませているページだった。
言っていることの意味を飲み下すために、榊はしばらく固まった。
「……誰と誰が」
ちゅーを。
「私と榊ちゃんが」
説得するとか。
拒否するとか、周りにばらされるのを諦めるとか。
そもそも付き合ってもいないのにキスをするってどうなんだとか。
他にも選択肢はあった。しかし、その時の榊は、内緒にしてほしい一心で頷いてしまった。
0215ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:26:52.59ID:FEkJx8Es
ものの数秒で負けた。
「私の勝ちやー。そしたら榊ちゃん、私のお願いきいてな」
既に半泣きだった榊に更なる追い討ちをかける。
「なんで……?」
「なんでって、私が勝っても何も無いのん?」
不思議そうに聞いてくる。
「それは、……そうだけど、じゃあ大阪のお願いって?」
「んー、そしたらなぁ」
大阪は首を傾け、かわいらしく笑った。
「またこの勝負やって。そしたら榊ちゃんの秘密も言わない」


それから。
学校の屋上とか。先生のいない保健室だとか。
二人だけになった時、大阪はこの勝負を求めてきた。
榊はそれに応じるしかなかった。そうする限り、榊の秘密は守られると思ったから。
実際、大阪が誰かに言った様子は無かった。
勝負はほぼ榊の負けである。
一度だけ勝った時、もうこんなことは止めるようお願いをすれば良かったのかもしれない。
しかし、その時榊は自分の入りづらいファンシーショップにある
ぬいぐるみを買って来てもらうようお願いをしてしまった。
一度勝てたのだから、また勝てると踏んでしまったのか、
この勝負を止めたら秘密をばらされてしまうと思ったのか、今ではよく覚えていない。
しかし、それ以降榊が勝てたことは今に至るまで無い。
一方の大阪のお願いは様々なものだった。
イチゴ牛乳を奢ってほしいとか、宿題を写させてほしいとか。
しかし、お願いはそんなものだけではなかった。
0216ひみつの勝負2020/02/26(水) 04:27:50.99ID:FEkJx8Es
「ほんなら胸触らせてー。服の上からでええから。あ、ブラはとってなー?」
こういう肉体的なものまで。
どちらかの部屋でこの勝負をする時は、このようなお願いをされることがほとんどだった。
榊の体のどこかを触らせてほしいというようなお願い。
この勝負自体もだけれど、少し、というかかなり困る。
榊は自分のベッドに座り、後ろ手にブラのホックを外し、襟ぐりから手を入れて上にずり上げた。
厚手のニット生地でも、コンプレックスである榊の乳房はその存在を大きく主張していた。
「ん……」
どうぞ、と言うのは間抜けな気がして、目線を逸らして胸を突き出すだけになった。
隣に腰かけた大阪の小さな白い手が、榊の乳房を掬い上げる。
「うわぁーやっぱりすごいなー。ええなー」
大きな胸の感触を確かめるように、手を動かしている。
指が先端をかすめ、服越しでもぞわりとした感覚を覚えた。
指は何度もその敏感な部分をかすめる。
恐らくわざとやっているのであろう事は、これまでの経験で分かった。
「大きいと固いって智ちゃんが言うてたけど、そんな事あらへんねんなー。ふかふかやー」
「も、もう終わりに……」
「えー、もうちょっと」
そう言うと大阪は榊の胸に顔を埋めた。ぎょっとして榊の体に力が入る。
「手で触るだけ、なんて言うてへんもん」
うふふ、と楽しそうな笑い声を上げる。
「すごいバクバクしてるで、榊ちゃんの心臓」
篭った声で言われて、顔がさらに熱くなるのが分かった。
しかし、するりと服の中に手が入ってくる感触がして、慌ててそれを掴む。
「それは駄目だ」
「えー」
「服の上からって言った」
「ちぇー。ほんならおしまいや」
口を尖らせて大阪は榊から離れた。ほっとして榊はブラを直す。
 これだけで済んでよかった、と榊は思った。止められて良かった。
時々こうしてお願いしたこと以上のことをされそうになる。その度に榊は止める。
大阪も無理に続けようとはせず、素直に引く。
服も直してからちらりと大阪を見ると、彼女も榊を見つめていたのか、目が合った。
大阪はにこっと笑う。
何を考えているのか計り知れない、いつもの彼女の笑顔だった。
「またやろうな?」
榊は答えず、ぷいと視線をそらした。


この勝負はいつまで続くのだろうか。卒業するまで? 
自分がここから離れたところにある大学に行くまでだろうか?
いずれにせよ、その時が早く来てほしい、と榊は思った。
そうでなければ、きっと自分は、勝負など関係無しにあの手を受け入れてしまうだろうから。
0217名無しさん@ピンキー2020/02/26(水) 04:29:19.88ID:FEkJx8Es
おしまい


昔どこかで読んだ、阿部さん×榊さんのSSがみつからねぇ…
0218名無しさん@ピンキー2020/02/27(木) 15:59:36.92ID:jciMG6Tg
おお!復活したか

GJ!(自棄くそ、みたいなのは除くが…)作品の投下は歓迎だ!
0219名無しさん@ピンキー2020/03/09(月) 12:03:21.76ID:Y5VUICHg
とりあえず今書けるのか?猫がやたら弾かれるから中々スレに入れない
見るだけなら、別感子で事は済むんだけどな

ちょっとお試しでやってみるか…
0220あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・1)2020/03/09(月) 12:40:42.84ID:Y5VUICHg
よみはその日、学校から帰宅したあと私服に着替え、街に買い物に出た。

(あ、いいなコレ!……う、見なかった事にしよう)
よみは貧乏ではないし、ケチと言うほど守銭奴な性格でもないが、
財布の中身との相談は切実だった。
そんなウィンドウショッピング(仮)を楽しんでいる矢先、それは起きた―

「うえぇ……お、お母さん……」
(…迷子か?年は4、5才くらいの男の子か……ま、「他の誰かが」見つけ、え―?)

その男の子の視線は。

間違いなく、よみをまっすぐに見ていた。
(…い、いやいや?!通りすがりの赤の他人だし!私にそこまでする義理はない、ハズだし!)

よみは自己の性格分析と葛藤する。

(私はそんなお人好しじゃないでしょ?!…そ、それにここ街中だし!すぐに親御さんが来て
解決するわよ!たぶん!)

「お、おねえ……ちゃん…」
「!!」
(ぐ…ま、間違いなく「私」か…?!他に、該当しそうな人影はいないし)
その場でよみ以外に「お姉さん」が当てはまりそうな人は、確かに誰もおらず。

(…はあ、仕方ない。後でアイスの1個でも奢らせる、で親御さん探しを手伝うか―)

だが。

「たかし!」
「…!」
男の子がびくっ!と反応する。
そして、そこにやってきた中年の女性は
問答無用とばかりに男の子の耳をつねりあげ、ドカドカとした足取りでその場を立ち去っていった。
よみはその流れで、彼女が男の子の母親であろうと当たりをつけ、一旦は胸を撫で下ろす。

(ん?―)

しかしその男の子の視線は。

(たす……け…)

まだ、よみをみつめていた。

(え?!)
0221あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・2)2020/03/09(月) 13:19:09.73ID:Y5VUICHg
よみは、その場からしばらく動けなかった。

(え?…今のあの子の?)

もし最後が「て」なら、その意味はSOSになる。
(でもあの人、あの子の母親よね……)
しかし確証もないし、実際確認もしてはいない。

(そして呼ばれた後に、返事も―してないな)

誘拐?

(いやまさか…こんな白昼堂々と?……)

もう既に二人は遠く。

やがて人混みの中に、その人影は埋もれていき、よみの意識の中の世界にも
街の雑踏の雑音が蘇り。

(…そういえばあの子の服、かなりくたびれてたな)

自身がついさっきまで着るものをアレコレ見て楽しんでいた事を思いだし、よみは強引に気持ちを切替た。

(そうよ。私は単に買い物をしにここに来てただけ……私が迷子探しなんて柄か
そこまで他人におせっかい焼いたり、親切をするキャラじゃないさ―)

「ただいまー」
「おかえり…あら?今日は早いのね?」
「…う、うん。あんまりいいのが見当たらなくって…」

そして予定より早めに帰宅したよみは、普段なら食事をした後に風呂に入るところを
今日は風呂から先に入り、気持ちの切替に念を入れようとした。

(あの人が本物のお母さんなら、私にできる事はないし…万が一〇〇なら―)

だが、静寂がある空間は余計によみの思考を働かせ。

折り悪く、普段のスケジュールを変えたせいで、TVのニュースをバッチリ見聞きする事に
なり。

【続いて次のニュースです。今日夕方過ぎ―…】

「!?」

【実の母親による虐待が発覚――子供は男の子―――以前から―――無口な――】

よみはその顔写真に驚愕した。
「う、嘘……よ」

見覚えがある顔にうちのめされ、その日の夕食の味は、全く記憶から削除されたのだった。
0222あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・3・女生徒A)2020/03/12(木) 13:40:11.67ID:MdRhEQ7e
(多分、嫉妬だったんだ…)

あの日―

関西方面から来た転校生という事から、あっさりと「大阪」というあだ名がついた彼女と
私たちは始め、当たり障りのない雑談をしながらお昼をとっていた。

と―誰かが。

「…滝野さん、て〜」

(うるさい、やかましい、無謀…)
確かに、言われてみれば彼女の暴走っぷりは、単に元気があるとか
やる気がある、だけでは説明つかないくらいなところがあったし。
気がつけば目の前に。

「何でそこまで言うん?!」

大阪さんの顔があった。いわゆる胸ぐらを捕まれて、の状態で。
いつしか私は周りの声に同調して、滝野さんを相当罵倒していた事に気がつかされた。

(…でも、嘘じゃないし!)

その後、私たち二人は周りの人たちの加勢によって強引に引き離され、
リアルファイトは避けられたが―

(勉強ができるでもないし、運動もずば抜けてるわけじゃない…ルックスだって別に
それほどじゃないし。それなのに!―滝野さんは(いつも)私たちの憧れだった榊さんや、
人気あるゆかり先生たちと(いつもいつでも)一緒にいて、(いつも)「楽しそうで」――!)

見れば、大阪さんの瞳は潤んでいた。

でも。
泣いていたのは果たしてどちらだったか? 自分でもそれはわからなくなっていた。
このケンカに勝ち負けをつけるなら、私は勝った側かもしれないが、
「負け以上の支払い」をする事になるとは、この時はまだ気づけなかった―
0223あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・4・女生徒A)2020/03/12(木) 14:00:59.61ID:MdRhEQ7e
あれから―

(…ヒソ……ヒソ)
(?…なに?)

大阪さんとケンカになったあの日から数日が経過したある日のこと。

私は学校に通い、授業を受けて帰宅する学生の当たり前の生活サイクルをこなしていたハズだった。

(ほら、あの人―)
(え〜大阪さんを?…)
(信じられない、それマジ?…)
あのケンカの噂は、そうした事と普段無縁なこの学校でかなりなインパクトある話題となっており
「加害者」側とされた私への視線は、相当冷たいものになっていて―
(何よ?!滝野さんへの不満は、みんなが思ってた事のハズよ?!
わ、私だけが悪い、て言うの?!そんなの―)

しかし、むしろハッキリと誰かが「お前が悪い」と言う人が出てこない事の方が
今の私には堪えた。
或いは、知らぬ間に机に花瓶を置かれる、くらいな「イジメ」でもしてくれる方が
まだ救われた気さえしていた。

それから学校に通う日々の中で。

あらゆる雑音や喧騒が。

(ああ、あの人が―)
(そう、あの人が…)
(ええ、あいつが?)

私を断罪する声に聞こえるようになっていって―

いつしか、私は不登校になっていった。

(ごめんなさい…)

私は誰に謝ったのだろうか―

それさえも闇の中で。
0224あずまんが大王・裏(BGM:消えない想い)2020/04/01(水) 03:19:50.00ID:Xc4cG7xm
―再びあの薄暗い部屋。

ちよは語り始める。

あの飛行機事故の最後を―

瀧野智と美浜ちよの二名は、不運にも墜落した際の衝撃を受け流す事ができない
状態になっていて、瀕死状態に追い込まれた。
「大半の人は、座席に座ったまま動かずにいた為、精々1m前後の上下運動しただけで、
軽く天井に頭をぶつけて、コブもできない程度に済んでいたんですが…」

ちよは、薄暗い部屋で大阪に智にされた事の顛末を語る。
「私は…プロレスで言うフライングボディアタックをくらったような目にあって」
「え?」
そして小さく、咳払いをコホンと入れて榊が続ける。

「要するに。あの時ハイジャック犯たちから、ちよちゃんを守ろうとして、
智は庇いに(動いて)しまってたんだ」

「つまり、それが逆にアダに?…」
「まあ端的に言えばそういう事です」
大阪は天を仰ぐ(仕草をした)。
(ともちゃん…最後までちよちゃんの天敵やったんやなぁ……)
「あ、大阪さん。誤解しないでください。だからって私は智ちゃんを恨んではいませんよ?」
「え…ええぇッ?!だって今の話が本当なら、もらい事故的ではあっても、ほとんど殺人未遂もんやないの?」

「確かにそういう見方もできますね。でもよく考えてみてください。
(あの状況下で)智ちゃんは、私を助けるために(動けた)んですよ?」
「―あ」

そう。
あのハイジャックされた異常な状況下において―
「そもそも私がこの警察という組織に属し、出世街道に足を踏み入れたのも
彼女の(そのバカさ加減)こそが始まりなんです」

ちよは思い返していた。

薄れゆく意識の中、自分が尋ねた事に対しての最後に聞いた智の言葉を―
「何で…わざわざ助けに来たの?(ジッとしてれば、自分だけでも助かったでしょう?)」

「そりゃ、お子様が泣いてたら助けるのが年上の、おねーさんの義務だからな!」
「…だ、誰がお子様ですか?!」
そんなバカなプライドだけで。
自らの命の危険も省みず―

(あゝ、私も…この愛すべきバカな友人を守れるよう、強くなりたい)
実際に泣いていたのかは覚えてない。
しかしその時ここに。もう二度と泣くまいと、一人の天才の心の中に、鋼の意思が芽生えていた。
0225あずまんが大王・裏(鋼の天才)2020/04/01(水) 03:56:16.24ID:Xc4cG7xm
それから。

「美浜ちよ」の警察組織内の階級をひたすらかけ上がる出世街道快進撃が幕を上げた。
まさに「天才的」なまでな勢いで―
「ただ最初はまず体を治す事が急務でした。しかし全ては上手くいかず、左手だけは義手になってしまいましたし」

「…あ!だからあの時、一時的に日本を離れた?」
大阪の問いに頷きの仕草でちよは答えた。
「まだまだこうした保険適用外的手術は、海外の方に分がありましたから。
そして、体を治した後、私は警察に入る為に、美浜財閥が(その際)に得た治療ノウハウを
警察に提供したであろう事を父にそれとなく打診し、裏の繋がりを確信し―」

榊がそこから話を引き継ぎ。
「その情報を出世する切り札にして、普段は真面目に階段を登り、地盤固めをして
私を含む、幾人かの古い知りあいを仲間にしていったんだ」

「私は?」
大阪は自分を指差す。

「「秘密事、苦手でしょう?」」
「ひど?!ってハモりよった?!」
「ま、まあまあ。でもあの高校にいた皆さんには、早い段階で色々打ち明けたかったのは本音ですよ?」
冷や汗をかいた苦笑い顔のちよちゃんが言う。

「ほんまやわ!ちよちゃんがこんな大人な女になっとるやなんて、もっと早う知りたかったわ!」

それに呼応するように榊がくっくと小さく笑い、意地悪い笑顔で言う。
「それには私も同感だ。海外から帰ってきてからのちよちゃんに、初めてあった時は、私も別人かと思ったからな」
(まあ「別人」と感じたのは、もっと別な理由もあっての事なんだが…)
0226名無しさん@ピンキー2020/05/06(水) 20:38:09.46ID:nOHOuVld
続きを書きたい気持ちもあるし、それなりにふんわり話は作ってあるんだが
いつ弾かれるかが分からん今の状況はキツいなぁ

さすがに挨拶なんかで「おはようございます!」と書いてる最中に途切れて
おはようご、みたいなところで終わらせたくないからな…
0227他人の設定を使うN2020/10/25(日) 23:48:33.08ID:1ZOCS8Ap
>>226
グダグダ言うなら二度と描くな
今後くだらない事言うなら消え失せろ
0229名無しさん@ピンキー2021/03/09(火) 22:22:01.09ID:jY0nlKp7
そーいや、過去ログで散々荒らしまくったくろまんが大王今どうしてんだろうな
コピペ荒らしがある日を境にプッツリ止んだけど

ひょっとして謝罪も何もしないまま、マジで死んだか統合失調症で病院にぶち込まれた?
0231あずまんが大王・裏(砂の国)2021/03/10(水) 02:01:10.63ID:YEtZ+j+m
―それは遠い、よその国のお話。

見渡す限りの砂と灼熱。
命あるものにとって、その景色と場所は死さえを背中合わせに置く地獄と言えた―

水の一滴が貴重な宝石にも匹敵する価値を抱くような世界。

しかしそんな過酷な環境の中においても、わずかではあるが、人々は
信じる神を奉りつつ救いを求めて逞しく生きていた。

時は流れ。

その神を敬う信仰は長く続き、宗教の形をなしていき、増えた人数はやがて
若い者と年配の者とで考え方に開きが生まれ、派閥を作るに至る。

外側のより新しい刺激に寛容なものと、旧態依然の神の教えに則ったものとの解離が始まった。

そこからの崩壊は早かった―

刺激的なものを求めた若者たちは、その団体をそのまま神の名を振りかざすだけの
犯罪集団、テロ組織と呼ぶべきものへ早変わりしていったからだ。
信仰の力でかき集めた人の数に任せた資金力で「武装」する事を覚えた若者たちは
その集めた金で刺激、楽しみを求め、更に金品を強奪することを繰り返す。

一度狂った歯車の軋みは、もう修復不可のところまできていた。

後に、榊やちよ達が載っていた飛行機をハイジャックした組織の誕生の話でもある―
0232あずまんが大王・裏(嘆きの森の夜明け前)2021/03/10(水) 02:45:17.43ID:YEtZ+j+m
(…あれ?あの人って確か―)
「おっ、と。この身体、時おり(死んだ)みたいに動きづらいわ〜」
「は?」

見れば。
滝野智が、一人で何か独り言をぶつぶつ言いながら匍匐前進で地面を這って進んでいて。

「て、何をやってるの?!」
「え?」
知らず、自分はとっさに彼女を抱き起こしていた。

「あ、ありがと…」
「いや私へのお礼よりも!なんであんな匍匐前進なんてしてるのよ?!
同じ制服を着てるこっちの身にもなって頂戴!」

「え?同じ学校の人?」
「見りゃ分か……あ」
はっ、と自分の失敗に我に帰る。

(しまった…私、以前に彼女の事をボロクソにこき下ろしていたんじゃないか)

「まあ、そりゃそーだ」
「……」
(どうしよう、このまま学校へ一緒へ行くのは流石に気まずいんだけど)

「ね、ねえ滝野さん。そんな地面を這ってたら服も汚れてるわけだし、今日はもう帰ったら?」
「うん?」

(なんでかは知らないけど、地面に這いつくばっていたんだから、具合だって良くはない
ハズよね?これなら怪しまれずに無難にこの場を離れられ―)

「いや歩けるから学校にいく」
「いや歩けてなかったろ?!」

結局。

(肩を貸すような格好で学校まで来てしまった……私のバカ…)

「へへ。シャバの空気はうまいぜ!」
「いや建物施設にこれから入っていく人の言う台詞じゃないよねソレ?!」

「突っ込んだら負けよ」と、誰かが私に言った気がした。
0233あずまんが大王・裏(嘆きの森の夜明け前・榊)2021/03/10(水) 03:39:47.77ID:YEtZ+j+m
(本当に、最初に再会したときはまるで「別人」だと感じたからな…)
榊は、今の警察関係者となったちよと出会う前の自分の過去を少しだけ思い返していた―

私は学校を卒業して、持ち前の才覚を存分に活かして予てよりの念願だった獣医になった。

けれど。

獣医といえども、扱うのは命。そして現実にはどこぞの漫画の外科医ように、高確率で
なんでもかんでも「患者たち」を救う事はできず。

「?」
「……っ、…」

円らな、純真な、陰りのない瞳の期待を幾度となく裏切り。

(ここまで、か)

「ありがとう、ございました」

笑顔が。
自分の腕前に信頼を寄せてくれた者の、言葉の裏に隠された、見えない嘆きの声が。
自分の心を徐々に引き裂いていき、もう耐えきれなくなりそうな時に「彼女」に出会った。

「こんにちは、榊さん」
「…ちよ…ちゃん?」

だが言葉に出してみても、自分でその言葉を信じられなかった。成長した背丈だったからとか以前に―

(雰囲気が違い過ぎるんだ)

榊は、目の前の旧友と同じ名前の人物に対してごく自然に「警戒」をしていた。
0234名無しさん@ピンキー2021/03/13(土) 02:52:14.49ID:yJALPuWK
>>229
今思えば本当に信じられないヤツだったなアイツ
女子高生コンクリやスーフリみたいに実際の事件を元にした超不謹慎SS描きまくって、
それを批判されたら相手を「ビルに飛行機で突っ込んだ奴と同じ精神だ」と自分を棚に挙げて罵詈雑言
SSは最低かつ不謹慎、批判されると爆撃荒らし、人格も最低とかホントクズすぎるわ( ゚д゚)、ペッ
0235名無しさん@ピンキー2021/03/13(土) 19:41:11.51ID:SdUfJFk8
>>234
自身ではロクにSSを書き込みもせず、過去の話を蒸し返す事に必死な奴ももはや同罪だよ
>>227にある通りだ
0236あずまんが大王・裏(嘆きの森の夜明け前・智)2021/03/13(土) 20:24:57.18ID:SdUfJFk8
―目覚めは最悪だった。

なんか頭の中で声がする。
(…う、う〜ん……)
「「ずるい、ズルい…いたい痛いイタイイタイ…くるしい、苦しい苦しい…」」
地獄の釜底でも思わせるような、亡者たちの負の感情の怨念の呻きや悲鳴。その大合唱。

しかし、滝野智には―

(…最近の鶏はずいぶん変わった声で鳴くんだな?外国産?)

で、終わった。

こうして、やたらと動きづらい身体を起こして。

「「……!!」」
まだ耳の奥に木霊する、得体の知れない外国産の鶏の鳴き声を悉く無視し、
箸を握るのにも、服を着替えるのにも以前と比べハードモードだというのに
「さて、日課のちよ助からかいに学校へ登校しますか!あ、後はよみもだ!」
さも当たり前のように振る舞い、普段の日常生活へと回帰していた。

―学校生活(イタズラ)を楽しむ。

智の頭を占める思考はそれだけ。
周囲にとって極めてはた迷惑な、身勝手でかつシンプルなその理由が
今の彼女に時折訪れる、鉄や鉛よりも重鈍な感覚のその身体を、さも当然のように突き動かしていた。

「「…」」
いつしか「鶏たち」も呆れていた。
「「こっちくんな」」と―
0237あずまんが大王・裏(嘆きの森のアリス.1)2021/03/13(土) 20:51:04.31ID:SdUfJFk8
そこは深い暗い森の中。

その森の中で、今一人の少女が迷子になっていた―
いや、実際に迷子なのかは実のところ不明と言えた。何故ならその少女は
今ひたすら走り続けているからだ。普通、人が走っているならばその先は目的地があるはずだ。
逆に、今度は目的地が無い走行だと言うならば、或いは「逃走」というケースもあり得るだろう。
しかし、走る少女の姿の周辺を見る限り、その後ろをどこまで追ってみても
追跡しているらしい者の姿などはどこにも見当たらない。

走り続ける少女の姿は、甘栗色の髪に白色のワンピース。年の頃は推定の見立てでおよそ5〜6才。
パッと見、こども向けの童話に出てくるようなまさに「女の子」のそれだった。

しかし、子供の柔肌に深い森の雑草生い茂る中の無茶な走行は、容赦なく擦過傷を刻んでいた―

女の子は勿論その痛みを感じていたし、赤く筋走ったその傷を苦々しい思いで見ていた。
(それでも…ここに、いたくない!……とにかく今は逃げなきゃ…どこか…どこか…)

追跡者の姿無きその少女の逃走劇は、まだまだ続く様相を呈していた。
0238あずまんが大王・裏(嘆きの森のアリス.1) ◆YbPobpq0XY 2021/03/17(水) 02:27:56.48ID:KHSzYZzP
その瞬間智に便意が走る。

「あ、ウンコ漏れる〜」(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)

鶏はみんな「うわ、臭っせ」と思った。
周囲には臭気が滞る。

脱糞のショックで智ちゃんは死んだ。
「榊たち」も臭いの臭さで怪異怪死(ショック死)してしまったのである。
こうして、この物語は幕を閉じる。
ぶっちゃけ俺が書くのめんどくさい。

感想よろしくね。

終わり
0240あずまんが大王・裏(嘆きの森のアリス・2)2021/03/17(水) 08:19:08.50ID:6BUeDex3
森を走り続ける最中、身体中にできた無数のかすり傷に確かな「痛み」を感じつつも、
少女は自身の存在と、この森の中に至るまでの事を少しずつ思い出していた。

(多分ここは「現実」ではない)

矛盾する話だった。もしも「夢」だというのなら、痛みこそ確かな現実いる証拠、証となるもののハズなのに。

(…「何か」に自分は「恐怖」を感じている。それが分からない…)

追跡してくる者の姿はなく。
たどり着くべき先の確かなビジョンもない。
ただ、その場所に立ち止まる事だけを本能が否定していた―

気がつけば。

森の葉っぱや木々は、その集まりではなく、本来の形をなさない不気味な「何か」へと変貌し、
走る少女の心な不安を嘲笑うかの如く、風のざわめきにのせて不快な声の塊を届けていた。

(……私は、…)

そして、得体の知れないその声の正体は何かの「嘆き」だと理解できてしまった。

(……)

いっそのこと、その「声」に身を任せてしまえば楽にな――


夢から覚めた。

「――あれ?」
そこは、どこかの病院の病室。そのベッドの上。

水原暦は何故か今、大山に自分の手を握られていた。
「ま、まさ……」
「…起きたか。良かった」

「わ、私なんで―」
「記憶、ないか?どうしてこうなったのか?」
暦はそう言われてしばし思案し、やはり分からないと小さく首を振った。

「正直、話すべきか迷うんだが…こうなったら素直に言う」
「う、うん」

「自殺しかけていたんだよ、お前は」
0241あずまんが大王・裏(よみと大山・結末の扉)2021/03/17(水) 09:00:30.60ID:6BUeDex3
「え?!…」
よみは声を裏返らせて驚く。
「まあ驚くよな、そりゃ。こっちもその連絡を受けた時は素直に信じられなかったし」

「連絡っ…て!」
よみの手首に走る僅かな痛み。
リストカットの跡―
(あ、ああ……あああ…えっ?!)
「っ?!!」
よみは、絶叫したい気持ちに駆られるその直前に、大山に強く抱き締められた。
「…きっと言うのが遅すぎたんだ。もっと俺に、自分に自信があれば、よみに「その不安」を感じさせる事はなかったんだ」

「な、何?いきなり…それにいつまでくっついてるの?ちょっとさすがに恥ずかしいんだけど」

「よみ」
「ん?」
「俺は君が好きだ。他の誰よりも」

―――――。

水原暦の思考する脳は死んだ。
「は、はあああッ?!な、なな何言ってんのアンタ!正気?!」
「大真面目だよ。さすがにこんな事を冗談で言える訳がないだろ」
大山は続ける。
「いろいろ行動を共にすることが多くなってて、環境に甘えすぎてた。
水原からの好意にはそれとなく気がついていたハズだったし、抱えた不安にも
、思い当たる節はあったのにな」
そう言われて、よみは思う。

(―いや「甘えてた」のは、むしろ私の方だろうな…)

「わ、私があなたを…まさを好きだと思ってる、って確信は何時ごろから?」
「正直ハッキリとした時間や日付では言えないな」
「なによ頼りないわね」


「はは、申し訳ない。ただ…今回の「この原因」はよみの榊さんへの「嫉妬」だと思うから」

「――――!!」
よみの心臓が凍りつく。そんな錯覚を覚えた。
(そうだ……榊さんが、彼と……!)
0242あずまんが大王・裏(榊とちよ?・舞台裏の楽屋ネタ的つぶやき)2021/03/17(水) 09:34:12.60ID:6BUeDex3
「とりあえずは一件落着、か…」
「ええ、そうですね」

よみと大山がいる病室から少し離れた場所に、その二人は部屋の中を伺うように
それでいて必要以上に干渉しないで済む位置取りに佇んでいた。

「まさかあの堅物の大山くんが、あのよみと懇意に…いや、好きあっていたなんてな」
「…まあそれ自体は私にとっても意外な事でしたが」
ちよは言いながら榊の方をチラっと覗きみて、小さくため息をつく。
「なんだ?」
「榊さんは、ご自身のルックスやスタイルの良さに自覚がなさ過ぎかと」

「いや、そんな事言われてもな…積極的にアピールしたり、自慢をしてるわけでもないし」
「逆にむしろそれくらいでいい、て話ですよ」
「ちよちゃん、勘弁してくれ」

「ふふ。少し私も妬けますしね。榊さんのスタイルには。あと、対外面的にここでは私を呼ぶ時は「美浜さん」でお願いします」
「分かった。美浜どの」
「時代劇みたいですね…ま、長官や指令とかよりいいですけど」

「にしても…」
榊は、大山を「自分達の陣営側にスカウトする為」に、外のとあるファーストフードのお店で待ち合わせしていた時の事を思い出していた。
「逃した魚は大きい、か」

「ですね。でもまだ考えてる手はありますし、榊さんに挽回してもらうチャンスが増えた、という事にしちゃいましょう」
「おいおい…」

(後は「大山さん」と「私」とで実際に会って話してみないと―です)
0243あずまんが大王・裏(裏の裏側・のぞく表世界)2021/03/17(水) 10:27:10.11ID:6BUeDex3
とある老舗旅館の一室。
(…多分、この事を話せば相当な下手をうつ可能性がある)

しかし―

(現状では「一番彼女に近い人」は「彼」しかいなかったんですよね…連絡が間に合って良かった)

「まさか…あなたが」
大山は「(あの時の連絡主)です。秘密のお話があります。この日の20:00までに〇〇旅館へ来てください。
旅館に行けば後は案内の者が全てやりますので」
と、それだけのメールを受けていただけだったので、部屋に訪れた者の姿、名前に驚愕を隠せなかった。

「はい。学生時代以来ですね、大山さん」

「本当にあなたは、天才だからって飛び級でうちの高校に来てた、あの美浜さんですか?」
「ええ、そうですよ」
見た目的にはもう、あのおさげの少女な面影はなく、どこぞの大企業のOLか、どことなく気品高さも備えている点では
社長令嬢みたいな印象も受けた。
「て、美浜さんは元から財閥のご令嬢だったんですよね…」
「そうご記憶していてもらえたのは素直に嬉しいですね」

「丸ごと忘れたりはできませんよ、あの天才児を。背丈もかなり伸びてて見違えましたけど」
「けっこうチビって気にしてたんですよ、私」

その時の笑顔だけは。

(あの時のまま、だな―)
大山の目に、当時の天才のちよちゃんと、今の大人びた美浜ちよの顔が重なるように映る。

「さて、今日私がここに来た理由、話の本題に入りたいんですがよろしいですか?」
そして、目の前から(ちよちゃん)の面影が消えて。

「…ええ。今だ聞いた話の全部を信じられてる訳ではないんですが、(よみがああなった以上)は信じるしかない、て気はしてます」

「(あれ)はこちらも不手際でした。すみません。
ただ「よみさんは本来は、恋愛をしたり、精神的な不安に負けるようなヒロインではありません」でした」

ちよは大山に語る。

禁忌を。自分達の「ありえなさ」を――
「その世界の名前は「――――」と言います」
0244あずまんが大王・裏(よみと大山2・天と地と)2021/03/17(水) 14:03:55.69ID:6BUeDex3
あれはいつの話だったか―

(だいぶん昔に、私以前にもこうして彼に手を引っ張ってもらって…助けられたんだっけ)

「榊さん、か…」
「ああ。俺と榊さんで食事してるところを見て、よみは何か「誤解」したみたいだな」

「…すごく楽しそうだったからね、この浮気者」
よみは大山の顔を見る。その言葉には、もう含む毒も棘もなかった。
「まだ彼氏だと認定された記憶は無かったし」
「うん、ごめん。今のはちょっと意地悪で言っただけ…それに、普段だったら余裕で受け流せていたハズなのにね」

(多分、こっちが付き合ってる、て浮かれた気分だったから余計に――)

「いや本心から全部が全部、受け流されちゃこっちが立つ瀬ないよ、特に今更だと」
「…あ」
よみは相手に「さっき言わせた事の重さ」に、遅蒔きながら思い当たり。
「その、私…」

「いや、返事は急がないよ。俺がよみを好きなのは俺の勝手な話なだけだし。
今のよみに俺以上に好きなやつがいる、てなら好意の無理強いはしたくない」

(……バカ。そんなヤツいたら、こんな、こんな……っ!!)

「ああ、こっちも(意地悪)した。これでおアイコだな」
大山は、よみに覆い被さるようにしてその頭を抱き寄せていた。
「…どうしてこんなひねくれた奴、好きになっちゃったんだろ私。今、顔を見ないでね」
「ああ」


(自分の「役割」か。俺には分不相応だとも思うところはあるし、周りにそう言われるかもだが…
今この瞬間、目の前にいる「彼女」のために自分ができる事は全てしたい)
それだけは、大山の心の中に芽生えた嘘偽りのない本音だった。
0245名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 12:02:33.79ID:nkzUu4PR
ここもな

ゆらぎ荘の幽奈さんでエロパロ [無断転載禁止]・bbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1470221245/7

(ю:】ニセコイでエロパロ part149
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1616504644/424

かつてはエロパロSSを真面目にかけていたんだが…もはやSSの投下はなにがなんでも
自演だとするニセコイスレ住人、くろまんがどうのとかの妨害が当然になっちまったからな
0247名無しさん@ピンキー2022/11/13(日) 04:28:57.35ID:GClao8dr
あずまんが大王スレを終わらせたくろまんが大王市ね
テメェさえいなければあずまんが大王コンテンツはまだ生きてたんだ
散々荒らしまくって謝罪の一つも無しに消えたゴミクズ野郎、地獄で永遠に苦しめ
テメェの作品はあずまんが大王である必要すら無い
0248名無しさん@ピンキー2023/01/09(月) 18:09:00.61ID:LlqCLLtF
>>247
あんだけの事をやって未だに謝罪無しってのが凄いよなくろまんが大王は
あのゴミをたたき出したN氏はよくやってくれたよ
0249名無しさん@ピンキー2023/01/18(水) 18:40:25.70ID:GYnARst5
キャラクターのスリーサイズ教えてほしいな
0250名無しさん@ピンキー2023/02/03(金) 20:09:05.27ID:2+g680TS
>>248
ほんそれ
当時はSSの未熟さ故にアンチが多かったが、改めて見るとN氏の功績はでかいな
あのチョンまんが大王をこれ以上と無い程叩きのめしてくれたんだからなw
N氏を叩いてたゴキブリ(ゴキまんが大王の自演だろうけどw)は肥溜めで溺死して反省するべきだな
0251名無しさん@ピンキー2023/02/19(日) 17:45:55.58ID:OhtQEna9
結論、くろまんが大王死ね
「俺はNが嫌いだ」とか言いながらくろまんが大王擁護に走ってたさかちーとか言うクソコテも死ね
0252名無しさん@ピンキー2023/04/08(土) 19:31:13.25ID:xaTvqG1l
ひともどきことゴキまんが大王を追い出してくれたN氏を叩いた連中が誰一人謝罪してないってのがあず大王エロパロスレの民意を示してるな
テメーらみたいに不当な叩きをしながら謝罪しないクソ民意だからこのスレもコンテンツも廃れたんだよ
自分のやらかしを後悔しやがれ
ばぁ〜〜〜〜〜〜か
0254あずまんが大王・裏(よみと大山2・天と地と) ◆YbPobpq0XY 2023/06/03(土) 05:07:36.00ID:ZmEO2L+v
その時、世界は核の炎に包まれた!!

地は裂け、海は枯れ、ありとあらゆる生命は絶滅したかに見えた…だが

人類も滅亡した!!




>>239
続けました
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