「はぁ……はぁ……」
汗だくで、ベッドに横になる真尋が呼吸を整える。
胸の上には寝息を立てるニャルラトホテプ。
真尋はその柔らかい銀髪を撫でながら深く息をついた。

あのあと、何度愛しあったかは覚えていないが、最後に派手に乱れた後、
ニャルラトホテプはスイッチが切れた様に穏やかな眠りについた。
「いゃんもぉ……真尋さぁん……でゅふふふ……」
……穏やかな表情で眠りに
「……はぃ、まひろさ……あ〜〜……ん……お腹いっぱいでふゅ……」
「……眠ってるときにも忙しい奴だな」
真尋は顔にかかった髪の毛を払うと、涎を垂らす残念な寝顔に苦笑いした。

「……これも今日だけかな……」
真尋は一日を振り返ると嘆息。
クー音が来てからの事を思い出し……そして、
決めた。

「今度は僕が守るからな」
真尋はニャルラトホテプの背中を抱いた。
その華奢な柔肌に刻まれた火傷後を思い出す。
あの制裁を受けるべきは自分だったのだ……と、

そして、本当の事を打ち明けて、今日だけじゃなく、
「この後もずっと……」
「私を抱いてくれます?」
「お……起きてたのかよ!」
「えへへ……」
魅力的に微笑むその顔を直視出来ずに顔を逸らす。
「ほら、汗臭いし、重たいからどけろって……!」
「にゃんと!それはシャワーを浴びねば行けませんね!」
「一人でな」
ぶっきらぼうに振る舞う真尋にニャルラトホテプはぷぅと頬を膨らませた……と思うと、
「そんな真尋さんも、大好きです」
「……?!」
耳元で囁いたニャルラトホテプは柔らかな微笑みを浮かべると、浴室に逃げて行った。
……そのあと、お風呂場でめちゃくちゃセックスしました」
「う、うるさい!」