暗い室内を燈す明かりは床に置かれたランプの火だけだ。
揺らめく灯に浮かぶのは三つの影。
「や、八坂さん……これ恥ずかしいです……うぅ」
しおニャル子はそう言いながらもスカート内を犬の様に嗅いで回る真尋を拒絶出来ない。
赤面した目尻には羞恥による涙が浮かび、荒らい息がデリケートな部分に当たる度
唇を噛んでその甘美な恥辱に耐える。
「駄目ですよ、ニャル子?」
しおニャル子は背後からの声にビクリと身体を震わせる。
しおニャル子の背後からぬうと突き出た腕が、華奢な少女を抱きしめた。
「ひぃっ!あぅ……!」
いやいやをするしおニャル子はしかし、万力の様な力に拘束され、身じろぐことしか出来ない。
「ほら、真尋さんに大事なところ……愛して貰いませんと」
耳に吐息を吹きつける様に囁く言の葉に、しおニャル子の肌が粟立つ。
「ん……っ。んむ……ん」
「あむっ。ちゅる……はむっ」
合わさった唇にしおニャル子の身体から力が抜けていく。
「……さ、真尋さんに……もっと」
しおニャル子は、太股に鼻を埋めて芳香を味わう真尋の頬を撫でる。
真尋はその手にキスを落とした。
「ひゃあっ……ん!」
真尋の舌がしおニャル子の指を嘗め上げると、熱い湿り気がショーツに拡がる。
真尋は目を細めると、身体を離す。
「あっ……八坂さ……」
しおニャル子の唇が再度ニャルラトホテプに塞がれる。
「……ぷは……な、なんで私が」
「愛してる……ニャル子」
今度は前から唇を奪われるしおニャル子。
「さぁ、本番は始まったばかりですよ!」